通称“泊まれる飲み屋” 〈月光荘〉。ゆんたくが楽しい 那覇の老舗ゲストハウス

老舗のゲストハウスで忘れられない沖縄旅を

那覇の国際通りから少し入った、美栄橋(みえばし)駅の近くという
とても便利なロケーションに月光荘はあります。
まだ“ゲストハウス”というものがあまり知られていなかった1999年に開店した、
那覇でも老舗のゲストハウスです。

ゲストハウスとは旅館やホテルよりも割安で泊まれ
通常ドミトリーといわれる大部屋があり、トイレ・風呂などが共同の宿泊施設です。
けれどもゲストハウスの大きな醍醐味はやはり、旅行者同士の交流や情報交換でしょう。

特にこの月光荘はオーナー自ら“泊まれる飲み屋”というように
宿泊客はもちろんのこと、連日近所の人たちまで集まって大にぎわい!
なぜかスタッフもお客さんも楽器を弾ける人が多いので
夜がふけるとみんなそれぞれに唄いだしたり、
ゆんたく(おしゃべり)したり、踊りだしたりする人も。

夕飯はひとつのお皿をみんなでつつきあって
初対面の人でもいきなり大家族の一員になったような雰囲気が味わえます。
ひとりでふらっと泊まっても、その場で友人になった人と
翌日一緒に観光地をまわるなんてことも。
けれども昼は那覇の中心とは思えない、木々の豊富な木漏れ日の縁側で
ゆったりまったり過ごすこともできます。

味のある日本家屋は、常にスタッフたちのDIYで進化中です。
隣には、併設のバー〈つきのわ〉も。
こちらに朝から昼までオープンする
〈つきのわ食堂 朝ごはん屋 てんこもり〉も人気があります。

もしかしたら、どこかで見たことがある建物だと思った方もいるかもしれません。
そう、ここは漫画『アフロ田中』に出てくる
〈月見荘〉というゲストハウスのモデルになった場所なのです!
運がよかったら、漫画のキャラクターのモデルになった人物にも
会えるかもしれませんよ。

information

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ゲストハウス月光荘

住所:沖縄県那覇市牧志1-4-32

TEL:098-862-5328

宿泊料金:ドミトリー1500円~、個室(1名1室)2500円~、個室(2名1室)4000円~

http://gekkousou.net

那覇の 〈miyagiya-bluespot〉で 日々を豊かに楽しく。 暮らしの景色を変える上質クラフト

暮らしを彩るさまざまなアイテム

国際通りをひょいと曲がった浮島通りからさらに一歩入った通りの角地に、
一面ガラス張りの店があります。
外から眺めると、さまざまな表情のやちむんや洋服が
気持ちよさそうに並んでいて、思わず扉を開けたくなってしまう。
それが〈miyagiya-bluespot〉(ミヤギヤ ブルースポット)です。

映像:小川櫻時 音楽 : hacomako

店に並ぶのは、店主の宮城博史(みやぎひろふみ)さんが
「暮らしにあるといいな」と思うもの。

このカップで目覚めの一杯を迎えたら、こんな肌ざわりのいい服に包まれたなら、
毎日が楽しくなる。うれしくなる。そんな空気をまとうものばかり。

だから器はたくさんあるけれど、器屋さんじゃありません。
よくよく見ると、かごやバッグ、手ぬぐいにキャンドル、音楽まで。
暮らしそのものを楽しくするライフスタイルを提案する店なのです。

器は主に沖縄で作陶する若手作家のものが中心です。
工房十鶴(こうぼうじっかく)、室生窯(むろうがま)、
当山友紀(とうやまゆき)さんなどなど。
ぽってりと温かみがあるけれど、
伝統に個性を加えた、現代の空気もうつす器たち。

「若手作家が作品を発表する場を増やしてあげたい」と宮城さん。
駆け出しの作家を応援する店でもあるのです。

宮城さんの「あったらいいな」から生まれた
この店ならではのオリジナルプロダクトもたくさんあります。

例えばこちらは陶芸家・宮城正幸(みやぎまさゆき)さんとのコラボレーション。

乳白色の地色に、沖縄の空や海を思わせるブルーのラインは
ホウロウの器をイメージしてつくられたもの。
私が初めてこの店を訪れたときに、ひとめぼれしたプレートです。

琉球ガラスというと、底がぽってり厚いものが多いけれど、
店主の宮城さんが〈奥原硝子製造所〉にオーダーしたのは
手持ちのグラスと並べてもなじみのいい、底の薄いもの。

ぐるり店を見渡すと、どれも使いやすくて、でもちょっとおしゃれで
すっと暮らしになじむアイテムばかりです。

器を花びんにしたり小物入れにしたり、視点を変えて使うと、わくわくすること。
陶器のランプシェードが新鮮な空気を運んでくれること。
とびきり肌ざわりのいい服に袖を通せば、たちまちご機嫌になれること。
宮城さんの話を聞いていると、日々を楽しく彩るヒントが見つかるような気がします。

お気に入りがそばにあるだけで、毎日がきらきら輝き出す。
miyagiya-bluespotには、日常の景色を変えてくれるアイテムが待っています。

information

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miyagiya-bluespot 

住所:沖縄県那覇市松尾2‐12‐22

営業時間:11:00~20:00

定休日:不定休(HPで要確認)

http://magasin-miyagiya.com/

〈OKINAWA GROCERY〉なら 人と人をつなぐ沖縄の いいものがきっと見つかる

個性的な店主が営む公設市場の小さなグロサリー

「あのへんって、おもしろい店が増えているよね」
那覇の人気スポット、牧志公設市場周辺は
情報感度の高い地元の人たちの間で、近頃注目されている場所である。

2014年の大晦日に牧志公設市場の入口脇にオープンした
〈OKINAWA GROCERY〉(オキナワグロサリー)もおもしろい店のひとつだ。

おもしろい理由のひとつは、隣近所にある店のユニークさだ。
例えば、右隣の鰹節屋さんでは、おばさんが店番をしながら
せっせと島らっきょうの皮をむいている。
左隣のお茶屋さんでは、商売っ気のないおじさんが
通り行く人を眺めつつ、ゆったりと時間を過ごしている。
はたまた斜め向かいの古本屋さんでは、生活の匂いが漂う市場の中で
美術や文学系の古本たちが輝いている。

OKINAWA GROCERYは、そんなチャンプルー的世界観に満ちた
環境のなかでひときわ異彩を放っている、おしゃれなグロサリーストアだ。

おもしろい理由のふたつめは、とっても小さなマイクロショップだということ。

わずか3坪ほどのスペースに、沖縄で健やかに育った野菜や果物、
沖縄でつくられた調味料や加工食品がところ狭しと並んでいる。

見るからに健康そうな、赤味がかったオレンジ色をした
大紅(おおべに、タンジェリンオレンジの一種)や
丸ごとかじりたくなる緑の葉っぱつきにんじん。
八重岳の緋寒桜のような、ピンクに染まったカブの仲間たち。

ていねいに育てられた元気な野菜たちのほか、
ピクルスやブレンドされたスパイス、ジンジャーシロップ、
最近注目を集めているコーディアル(ハーブやスパイスや果物などを
漬け込んだシロップ。ヨーロッパの家庭で昔から親しまれてきたもの)や
離島で栽培された米を使用した麺など、日もちのいい商品も揃っている。

おもしろい理由の3つめは、歩んできた人生もライフスタイルも異なる、
ふたりの男女が共同経営している店だというところ。

小宮有二(こみやゆうじ)さんは、チベットやネパールの雑貨の並行輸入、
日系物流企業の中国現地採用社員、ギターの売買や演奏活動などの仕事に携わり、
自由な人生を歩んできた。
沖縄で名の通ったライブハウス〈groove〉で仕事をしたときのおつき合いが
いまの仕事にも生かされているそうだ。

もうひとりは、むつみ橋通りと浮島通りが交わるあたりで〈Cafeプラヌラ〉という
紅茶とロールケーキがおいしいカフェを経営する戌亥近江(いぬいちかえ)さん。

戌亥さんは、食に向き合う人々やその取り組みを見つめ、
命のつながりをていねいに描いた大林千茱萸(ちぐみ)監督の
ドキュメンタリー映画『百年ごはん』の沖縄上映会を主催した方でもある。

そんなふたりの接点になったのは“人と人をつなぐいいもの”だった。

この店のショップカードには、ローリング・ストーンズの『Let It Bleed』という曲の
“What pleasant company!”(なんていい仲間たち!/なんていいご縁・会社なの!)
という言葉が添えられている。
これは、小宮さんがOKINAWA GROCERYの
デザインを担当する藤田俊次さんに相談し、選んだものだ。
小宮さんは1年ほどドイツに滞在し、クリスマスイブに親友の実家を訪ねたとき、
家族同士でギフトを贈る習慣や、相手が心から喜びそうな贈りものを選ぶ様子を見て、
その人間関係のあり方をとても新鮮でいいものに感じたという。       

一方、戌亥さんは、『百年ごはん』を通じて知り合った
ていねいにものづくりをしている人たちと話すなかで
“育てたりつくったりしたものを大事に売りたい”という熱い気持ちに触れたという。
「だからこそ、そのていねいさが伝わるお店にしていきたいんです」
そう語る戌亥さんが目指しているのは“みんなが幸せになれる店”だそうだ。

沖縄に住んでいる人も遊びに来る人も、つくり手も使い手も、
贈る人も贈られる人も、みんなが喜びを分かちあうお店。
“人と人をつなぐいいもの”が集められた小さなグロサリー。
ふたりがつながってきたいろんな人の支えを受けながら
きっと大きく育っていくのだろう。

※電話番号を「070-5278-5995」から「098-866-1699」へ修正いたしました。(2017年6月20日 10:20)

information

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OKINAWA GROCERY 

住所:沖縄県那覇市松尾2-10-1 那覇市立公設市場外回り

TEL:098-866-1699

営業時間:11:00~19:00

定休日:不定休

沖縄在住のフォトライターが とっておきのおすすめを お届けする観光情報発信サイト 〈沖縄CLIP〉

はじめまして! 沖縄CLIPが那覇をご紹介します

はじめまして。沖縄CLIPは沖縄の隠れた魅力や新しい情報を世界に発信し、
沖縄の観光産業に貢献するという目的のプロジェクトです。
そんな沖縄の観光情報を地元在住のフォトライターとムービーライターが
中心となってとらえた、美しい写真や映像とともにお届けします。

私たちは地元のみなさまや、世界中にいる沖縄ファンとも
さまざまなかたちでコラボレーションし、
ともにつくりあげる新しいかたちの観光情報メディアを目指しています。
Facebookページは現在50万「いいね」を超え、
ウェブサイトも多くの方に閲覧していただいております。

沖縄が大好きなみなさんにもっともっと喜んでいただけるような
新しい企画やサービスを拡充していく予定ですので、
ぜひとも応援をよろしくお願いいたします!

information

沖縄CLIP

Webサイト:沖縄CLIP

Facebook:沖縄CLIP FB

〈星野リゾート トマム〉 雲海テラスに新デッキ誕生! 夏も冬も山の自然を満喫

新千歳空港や帯広空港から高速道路で約1時間半。
占冠(しむかっぷ)ICにさしかかると、深い山あいの風景に、
空に向かってそびえ立つタワーホテルがこつぜんと姿を現します。

総面積1000haという広大な敷地に点在するゲレンデ、
ゴルフ場や常夏のプール、スパを展開。
標高約1200メートルの〈トマム山〉の裾野に広がる、
北海道随一の滞在型山岳リゾート施設〈星野リゾート トマム〉。
夏は山頂からドラマチックな雲海を眺めることができ、
冬はふたつの山にまたがるゲレンデでパウダースノーを楽しめるほか、
季節ごとの北海道の大自然をまるごと体験できる
多彩なアクティビティがもりだくさん。
忘れられない旅の思い出を、たっぷりとつくることができます。

星野リゾート トマム敷地内にあるゴルフ場からトマム山を望む。

なかでも一番人気は春から夏の期間のみオープンする早朝の〈雲海テラス〉。
標高1088メートルの山頂駅まで、ゴンドラを乗ること13分。
山の峰にかこまれたトマムの地へ、
白い波のように押し寄せる幻想的な雲海に、目も心も奪われてしまうはず。
ここトマム山の特殊な立地と気候が重なって生まれる雲海は3タイプあり、
いずれも早朝の時間帯だけに起こる、奇跡のような光景です。
5〜10月の雲海発生率は約4割。
運がよければ、日高山脈から大量の雲が流れ込む、
〈太平洋型雲海〉の絶景に出会えるかもしれません。

雲海テラスでは、清々しい空気を浴びながら参加できる
雲海ヨガや軽いトレッキングを楽しめるほか、
併設のカフェではふんわりホイップを雲に見立てた「雲海コーヒー」で
温まることもできます。

この雲海テラスの生まれたきっかけは、
ゴンドラ整備スタッフが早朝に見ていた雲海を
お客さまにもぜひ見ていただきたいという思いにありました。
今や年間11万人もの人が訪れる(2015年10月末現在)、
トマム最大のアクティビティへと進化を続けています。

2015年夏に新しくオープンしたCloud Walk。

雲海テラスは、冬の間は、標高1000メートル以上の高地に生まれる
霧氷に覆われた美しい樹々をのぞむ〈霧氷テラス〉へと姿を変えます。
最低-20℃にもなる白銀に包まれた世界を見下ろす体験は、
きっと忘れられないものになるはず。

また、2015年夏には、雲海テラスから200メートル先に
雲の上を歩くデッキ〈Cloud Walk〉が新たにお目見えしました。
日高方面の雲海や連なる山々をパノラマで眺めながら、
まるで空中散歩をしているような気分を味わってみましょう。

冬のCloud Walk。雪景色だけを楽しみにくるお客さまもいるそう。(写真提供:星野リゾート トマム)

リゾートの拠点となるのは、2タイプのツインタワーホテルです。
手前のカラフルな〈ザ・タワー〉は
全570室を有する大型リゾートホテル。
トマムの誇るさまざまなアクティビティも用意され、
ご家族や仲間同士でのステイにもおすすめです。

左手前が、ザ・タワー。右奥にあるのが、リゾナーレトマム。

ザ・タワー内にはさまざまなタイプの部屋があり、
なかでも2008年に生まれた〈ファミリーフォースルーム〉は
スタンダードなツインルームの約2倍ものスペースを誇る一室。
大きな窓から一望できるトマムの自然を堪能しながら、
滞在のひとときを贅沢に過ごすことができます。
小さなお子さんにも安心な低床ベッドが、
モダンな部屋に和なテイストのくつろぎを添えています。

シックな色調でまとめられた〈ファミリーフォースルーム〉。収納も充実しているので長期滞在にも対応。1泊11000円〜。

滞在型のリゾート施設である星野リゾート トマムでは、
各館ともに充実した設備が魅力のひとつ。
〈ザ・タワー〉1階にあるカフェ〈Cafe Lounge yukku yukku〉は、
心地よい木のぬくもりと開放感に溢れています。
中庭に面したガラス張りの窓からは、
昼は季節ごとの風景を、夜はライトアップされた庭を楽しむことができます。

白樺の森をイメージしてつくられた〈Cafe Lounge yukku yukku〉。

店内の本や雑誌を開きながら、コーヒーやワインでひと休みを。
気に入った本はお買い上げも可能。
北海道の風土や歴史、
自然についての本も独自の目線でセレクトされているので、
旅のおともになる一冊に出会えるかもしれません。

厚岸町〈ファームデザイン〉のチーズを使った「牧場のチーズケーキ」(400円)。こっくりとなめらかなチーズがコーヒー(450円)にぴったり。

カフェの横には、小さなお子さんが靴を脱いでめいっぱい遊べる
ファミリースペースが用意されています。
トマムでは、旅先でもっとも大変なママが自分らしく
楽しめる時間を過ごせるように、
〈ままらくだ委員会〉がママにうれしいきめ細かなサービスを提供しています。

Cafe Lounge yukku yukkuの入口そばには、地元占冠の〈しもかぷ工房〉特製ククサやお箸の販売コーナーも。

〈ザ・タワー〉からさらに山側へ入り、
深い森に囲まれたもうひとつのタワーホテル〈リゾナーレトマム〉は
大人の休息にふさわしい、
ラグジュアリーな宿泊を楽しめる期間限定オープンのホテルです。

リゾナーレの旭川家具とのコラボレーションルーム。1泊19500円〜。

こちらは3室限定、
北海道が誇る家具メーカー〈旭川家具〉とのコラボレーションルーム。
明るい色彩が映えるリビングルームには、
座り比べてみたい個性的な椅子やソファがたくさん。
リゾナーレトマムは1室が100平米以上。
ガラス窓に面したジェットバスからは、
トマムの大自然に抱かれた優雅なバスタイムを楽しめます。

最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉は、
ソファ席やボックス席など思い思いのスタイルでくつろげる洗練された空間。
カフェ、食事、バーとさまざまに利用できます。
牛乳ビンをあしらったライトや、
熊の木彫りが北海道らしさをユニークに演出。
窓の外の絶景を眺めながら、ゆったりとした雰囲気に浸ることができます。

リゾナーレの最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉。

広大な敷地に建つふたつのタワーホテルをつなぐのは、
エリアバスと、森を散歩するように移動できるガラス張りの通路。
その途中には、レストランやスープカレー店など
北海道の名店が集まった別棟〈フォーレスタモール〉も。
飲食店はトマム全体で最大20店舗!
長い滞在でも食事の楽しみは尽きることがありません。

なかでも〈ビュッフェダイニング hal(ハル)〉は、
常時60種類を超えるメニューが並ぶ豪華なバイキングスタイルで、
季節をめぐり、北海道の味を心ゆくまで楽しめる人気のレストランです。
2015年4月29日〜5月31日までは、春ならではの海鮮メニューが楽しめます。

ハルでいただく、焼きたての北海道ピザ。取材に訪れたのは2015年10月末。この日は秋メニューがラインナップ。

ディナータイムは、
15分ごとに焼き上がる〈北海道ピザ〉がお楽しみのひとつ。
隣町の新得町〈共働学舎〉特製チーズの風味が香りたち、口の中でとろけます。ぜひ、アツアツをいただきましょう。
このほかにも、その場でカットしてくれるローストビーフ、
揚げたてをいただける天ぷらなどのライブコーナーや、
旬の新鮮魚介コーナーなどバラエティも豊富。
もちろん〆のデザートも10種類以上!
北海道産の地酒やワイン、ビールを選べるお酒コーナーも充実の内容です。

〈まるごとかぼちゃのチーズグラタン〉。この日は秋の味覚、ホクホクの北海道産かぼちゃにチーズがたっぷり。幅広い季節のメニューが並びます。

ほかにも、別棟〈森のレストラン ニニヌプリ〉や
〈フォーレスタモール〉の各店舗でも夕食を楽しむことができます。
朝食の会場は4か所に分かれていて、
その日の気分で選ぶことができるのが嬉しい。
おすすめは〈フォーレスタモール〉内の〈グリルハウス ベジタブルバンデット〉。
北海道産野菜や厚切りベーコン、
こだわりの乳製品でモーニングを楽しむことができます。
食事の際は、部屋にあるテレビの専用チャンネルやスマートフォンサイトから、
各レストランの混雑状況をチェックしてから出かけましょう。

また、建築ファンにとっても見どころなのが、
トマムの敷地内にそっとたたずむ、
世界的な建築家 安藤忠雄さんの手がけた教会三部作のひとつ〈水の教会〉。
リゾートホテルの中にありながら、
完全にほかと隔てられた静謐な空間へと進んで行くと、
夜間は凪いだ水面に浮かび上がるキャンドルと
あたたかい光をはなつ教会が迎えてくれます。
螺旋を描きながらホールへと降りた先にあるのは、荘厳な空気の挙式場。
大きなガラス窓が開かれると、
水辺と同じ高さでつくられたフロアそのものが、まるで水に浮かんでいるよう。
天候や時間で刻々と表情を変える風景のなか、
自然と一体となって清らかな門出を迎えることができます。

水の教会の周囲を取り囲む四季ごとに表情を変えて水辺に映り込む白樺林の姿が美しい。基本的には挙式メイン。一般開放は夏期間の早朝と、冬期間の21:00〜21:30の時間帯のみ。

トマムがパウダースノーにつつまれる冬期間は、
夕方から夜にかけて〈アイスビレッジ〉がオープン。
いくつものスノードームが立ち並び、スケートリンクも登場します。
氷のレストラン、氷のシアター、スイーツビュッフェのほか、
なんと氷のホテルまで! 期間限定の〈氷の教会〉も人気。
ライトアップされたアイスビレッジの世界は、
ぜひ体験してみたいトマム冬の風物詩です。

道内の各空港や、人気の観光地とのアクセスも良いトマム。
夏はトマムを起点に富良野や帯広へ足を伸ばしてみたり、
冬は連泊してゲレンデやアイスビレッジを堪能したりと、
訪れる人の数だけ楽しみ方が生まれる非日常空間。
北海道の大自然から無限のエネルギーをチャージできるリゾート体験を、
満喫しにいってみませんか?

information

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星野リゾート トマム

住所:勇払郡占冠村中トマム

TEL:ホテル全般・アクティビティ0167-58-1111、宿泊予約0167-58-1122、ブライダル0167-57-2520

http://www.snowtomamu.jp/

暮らすように泊まる 〈Villa ニセウコロコロ〉。 旭岳の絶景を望む、一棟貸しの宿

パチパチとはぜる薪ストーブ。
部屋中がやさしい暖かさに包まれて……
まるで個人の住まいのような リビングルームをはじめ、
ベッドルームやキッチンを備えたこの建物は、
旭川空港からもほど近い東川町の田園地帯にそっと立つ
愛らしい宿〈ニセウコロコロ〉のヴィラのひとつ。

こちらは、東川のまちに惹かれて移住した、
正垣智弘さん、芳苗さんご夫妻が2013年にオープンした、
“自然のなかの上質なくつろぎと癒し”を提案する一棟貸しタイプの宿。
建物や家具はすべて東川の〈北の住まい設計社〉が手がけ、
小さなお子さん連れの方が安心して滞在できることも大切にしています。
それぞれ間取りやインテリアが異なる個性をもった3つの棟には共通して、
キッチンツールはもちろん、
トースターやレンジ、2ドア冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、
ナイトウェアやアメニティ、
知育玩具の積み木〈KAPLA(カプラ)〉など、
質とデザインにこだわりぬいた
暮らしの設備や道具がまるごとセットされています。

旭川空港からも15分ほどと便利な立地。
ここを起点に富良野や旭川方面へ足を伸ばしたり、
旭岳で温泉に浸かったり、東川をじっくり満喫したりと、
幅広い楽しみ方ができます。

宿泊の建物とは別にあるのが宿の受付兼オーナーの自宅。
ここでチェックインを済ませたら、個性豊かなヴィラへ案内してもらいましょう。
いずれの棟も4〜5名までの宿泊が可能です。

まずは、腰折れ屋根が北海道らしい建物〈ペロ(アイヌ語で「ミズナラ」)〉。
木のいい香りがふんわりと漂う玄関からドアを開けると、
明るいリビング&ダイニングルームが広がります。
夜も薪ストーブの炎がまたひと味違う表情で部屋にぬくもりを添えてくれそう。
石の敷かれた部分には床暖房を導入しています。

ペロのリビングルーム。大人と小学生以上の子ども合わせて5名まで宿泊可能。大人2名利用でひとり16000円、大人3名以上ひとり14000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)

各棟のテーブルの上には、胸がときめくような朝食セットが置かれています。
かごにぎゅっとつめこまれた食材は、簡単な調理ですてきな朝ごはんに変身。
東川でつくられている日替わりの天然酵母パン、
平飼いたまご、無添加トマトジュースに無添加ベーコン……
そしてとれたての野菜。すべてが東川や旭川などの近郊産です。
安心の素材を使い、自分たちの手でつくった朝ごはんは、
きっと格別なおいしさのはず。

宿での夕食は〈北の住まい設計社Cafe〉のデリを注文して届けてもらえるほか、
おいしいお米や野菜の宝庫の東川で、
食材を買い込んでゆっくりと料理をするのもおすすめ。
もちろん、東川町の中心街までは車で5分という距離なので
近隣のおいしいお店の紹介や予約も引き受けてもらえます。

テーブルに用意されているカフェセット。

くつろぎのコーヒータイムも、ちょっとひと手間かけて。
東川の自家焙煎コーヒー店〈yoshinori coffee〉の豆を
ミルでごりごりと挽いたあと、
ケメックスのコーヒーメーカーでゆっくりと落としてみる。
普段なかなかできないことも、ここでは旅の思い出のひとときに変わります。
フェアトレードの紅茶やハーブティーも。
手づくりクッキーと一緒に、リラックスしたひとときを過ごすことができます。

日々姿を変える大雪山系旭岳を望む。

ドアのキーには木製のドングリが。ニセウコロコロの“ニセウ”とはアイヌ語で「どんぐり」のこと。どんぐりがアイヌ民族にとって重要な存在だったことから、この名前を選んだそう。

次のヴィラ〈チカプ(アイヌ語で「コナラ」)〉は、
小さな村の教会をイメージした建物です。
吹き抜けの天井が高く取られたつくり。
広くとられた対面のキッチンで料理をしながらにぎやかに食卓を囲めるので、
女性同士の滞在にも人気です。
床材はチェリーの木が使われ、あたたかな空間を明るく彩っています。

二階建てのチカプは、3棟のなかで一番広い。大人と小学生以上の子ども合わせて4名まで宿泊可能。大人2名利用でひとり18000円、大人3名以上ひとり15000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)

2階のベッドルーム。絵本に出てくるような2段ベッドもついています。晴れた日の夜には天窓から星空が見えるはず。寝室横には、大人も使える小さな勉強机が。

立ち上がるとちょうど旭岳が見えるという絶景つきの浴室。

雄大な景色を眺めながら過ごせる、テラスのベンチとテーブル。
夏場はバーベキュー(レンタル可)を楽しんだり、お酒を飲んだり、自由に使うことができます。

最後のヴィラは〈トゥンニ(アイヌ語で「カシワ」)〉。
北欧に多い片屋根の平屋で、室内は3棟に共通している、
珪藻土を使った漆喰が落ち着ける空間を演出しています。
それぞれの部屋でゆっくり過ごせるように、
入口を挟んだ廊下の先に寝室が配されているのも特徴。

広々としたリビングはナラの木の床材を使用。大人2名+子ども2名が最適。大人2名利用でひとり16000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)

食器も棟によって変わります。トゥンニにはフィンランド〈アラビア〉の復刻版〈ブラック・パラティッシ〉が。

トゥンニ寝室の壁塗りのみ、オーナーご夫妻が手がけられたそう。カーテンの中には小さめの2段ベッドが置かれています。

“こんな家やこんな自然の中に暮らしてみたい”
というイメージがまるごとかたちになったヴィラ。
東川に住む感覚を味わえるからと、移住を考えている方の宿泊も多いそうです。

この素敵なヴィラのオーナーである
正垣智弘さんと奥さまの芳苗さんは、4人のお子さんと家族6人暮らし。
それぞれ千葉と新潟のご出身で、家族で東京に暮らしていましたが、
震災後、自分たちらしい生き方をするために移住を決意します。
土地を探して北海道を旅する中で、
以前訪れた時は通過点だったという東川の美しい田園風景と、
上水道がなく旭岳から流れる伏流水での暮らしに惹かれ、東川での生活を選びます。
長く東京住まいだったご夫妻は、
蛇口からおいしい地下水が出てくることになかなか慣れなかったそう。

敷地内にはお客さんも自由に使える手漕ぎの井戸も! 東川に住む昔ながらの井戸職人のおじいさんがつるべ落としでつくってくれました。

その後、東川で北の住まい設計社と出会い、
この地で宿泊施設を始めると決めたご夫妻は
“子ども連れの方も安心して泊まれる空間”といった、
いくつかの希望以外はお任せするかたちで、
デザインや施工までを北の住まい設計社に依頼して生まれたのが〈ニセウコロコロ〉です。

「自分たちが旅好きであちこち訪れていたんですが、
子どもが生まれてからは宿泊や食事で気を遣うことが多かったので、
旅で得た自分たちがいいなと思う要素を集めた宿をつくろうと思いました」と智弘さん。

その「いいな」という要素は、建物の外にもたくさん。
豊かな水の源である旭岳や大雪山系の峰が織りなす景色はもちろん、
8月中旬にはまわりの田んぼでカエルの大合唱が聞け、
秋には黄金色の稲穂、冬は真っ白な世界……
季節とともに移ろう東川の風景も体験してほしいもののひとつです。

トゥンニの前で、正垣智弘さん、芳苗さん、そして背中にはすやすや眠る末っ子の玲三郎くん。

宿の詳しいシステムなどは、オフィシャルサイトで確認できます。
サイトは、元システムエンジニアという肩書きを持つ芳苗さん作!

「東川の水で東川産のお米を炊いて食べてもらうこともできます。
この宿が、まちの豊かさを伝える場所になっていけたら」と話す智弘さん。
まちのもつ数々の魅力に、旅人目線の「いいな」が合わさって生まれたニセウコロコロ。
滞在するだけでこのまちを好きになってしまう、
そんなきめ細かくあたたかなおもてなしが、ここにあります。

information

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Villa ニセウコロコロ

住所:上川郡東川町東3号北12

TEL:0166-82-4747

※駐車場 あり

http://nisew-corocoro.com/

〈Less Higashikawa〉 本質を追求したアイテムが揃う、 美しい水のまちのセレクトショップ

“見るものすべてが絵になるまち”と言われることも多い東川町は、
旭川空港から車で10分。大雪山系旭岳からの豊かなおいしい水が
各家庭で汲み上げられ、四季にまたがるアウトドアレジャーを楽しめるほか、
写真のまちとして全国的にも知られる文化的なまちづくりが行われています。
まちで生まれたひとりひとりの子どもに、
東川でつくられた木の椅子が贈られる
「君の椅子」プロジェクトもその試みのひとつ。
自然と人との心地よい営みが、訪れる人それぞれの心に残るまちです。

近年はこの地にお店を開く人や若い世代の移住者も増え、
旭岳へとのびるまちのメインストリートには
たくさんの個性的なお店が軒を連ねています。
その中心街、多くの人でにぎわう道の駅ひがしかわ〈道草館〉向かい側にある、
もとは碁会所だったというモダンな外壁が目を引く建物。
ここを改装して2012年にオープンした、
1階の衣と住のセレクトショップ〈Less Higashikawa〉、
2階のまちの食堂兼週末酒場〈ON THE TABLE〉は、
東川から新たなライフスタイルを提案するショップの先駆け的存在です。

食卓を彩る調味料やコーヒー豆などを、“つくる人”を発信するリトルプレスとともに。自分たちでつくった廃材を使ったディスプレイ棚がいい味を添えています。

訪れるたびに新たな“もの”との出会いが待つLess Higashikawa。
店内に並ぶのは、国内外から集めた、
ひとつひとつ、物語をはらんだ洋服、雑貨、グローサリー製品。
考えられ、削ぎ落とされ、
シンプルななかにこだわりをもってつくられたものたち。
すっと背筋がのびるような空気のなか、
“自分の暮らしにあったらよりうれしくなるもの”を見つけることができます。

長く愛用したいメンズ・レディースの洋服たちはどれも、このまちのイメージにマッチした空気感。

「商品すべてに扱っている理由があるので、
わからないことはなんでも聞いてください。
お店は、お客さんとのコミュニケーションスペースとしてある場所ですから」
と笑顔で話してくれるのは、オーナーの浜辺 令さん。
姉妹店にあたる旭川の住む・暮らすを中心にしたショップ、
〈Less Asahikawa〉も運営しています。

2階にはギャラリースペースを併設。全国各地につながりをもつ浜辺さんが企画するさまざまな展示販売会や展覧会、トークイベントなども行われています。

雰囲気ごと持ち帰りたい空間は、
浜辺さんの”もの”に対する飽くなき探究心から生まれています。
つくり手やメーカーの商品そのものはもちろん、
その背景やこめられた想いもお客さんに伝えていきたいと語ります。
「ひとつのものをいいと思ったとき、
そのよさの理由や本質を自分なりに掘り下げると、
自然と次のものとの出会いにつながっていく。
その楽しさを、ここを通していろんな方と共有していきたいと思っています」

旅の記憶として、アクセントとして普段使いできるデザインの〈HIGASHIKAWAバッジ〉(1296円)。

浜辺さんは現在、つくり手との縁を活かして、
東川独自のオリジナルおみやげグッズを手がけています。
〈東川スーベニア〉の第1弾は、
お店でも取り扱う鹿児島の〈ONE KILN CERAMICS〉による
陶器製の〈HIGASHIKAWAバッヂ〉。
「その土地で欲しくなるようなおみやげがないので、
それなら自分でつくってみようと思いました。
“勝手に東川町のおみやげプロジェクト”と題して(笑)、
東川在住、もしくは東川を訪れたことのある作家さんにお願いして
制作しています。今後は、定番おみやげのペナントやマグネットなどをはじめ、
さまざまなアイテムを計画中です」
このほかにも、東川でオリジナルの家具を製作中という浜辺さん。
東川発信のあふれるアイデアがかたちになり始めています。

LOCALS会場と各店舗にのみ置かれる〈THE LOCALS PAPER〉(200円)。各店主によるまちごとのおすすめやコラムが書かれています。4つのまちへの小さなガイドブックがわりに。

2014年からは、中標津の〈RANGE LIFE〉、根室の〈guild Nemuro〉、
帯広の〈THE YARD〉とともに、
地方にあって個性の際立つセレクトショップやカフェと合同で
それぞれの都市をまわる〈LOCALS〉という移動ショップイベントも行っています。
あえて都市部でなく、こういったイベントを求めている地方でのみ開催。
遠方でなかなか来られないというお客さんのもとに、
自分たちから出向こうと始まったこのイベント、各会場ともに盛況で迎えられています。

〈ON THE TABLE〉の店内は明るい光が差し込む居心地のいい空間。カウンター席やふたりがけの席も。厨房担当は、浜辺さんの弟の佑さん。

ちょうど、2階の〈ON THE TABLE〉へと
階段を上がっていくお客さんが4人。
「ここがおいしいって聞いて来たんだよ」と士別から来たお父さんたちが
ワイワイとにぎやかに大きなテーブルを囲んでいました。
そんな風景がとてもなじむのは、
このお店が「町の喫茶、食堂、酒場」というコンセプトだから。
ランチメニューは、ジューシーな肉感に、コクのあるソースまで
絶品の「ハンバーグと焼き野菜・スープつき」(900円)や、
本格的な風味と辛さがクセになる「グリーンカレー」(900円)、
「ナポリタン」(800円)など、
定番5品がサラダ付きでボリュームたっぷりいただけます。
お米はもちろん東川米で、地元産の野菜を使用。
厳選されたコーヒーやスイーツメニュー、テイクアウトの自家製パンもあり、
ドライブがてら気軽に立ち寄ることができます。

アツアツの鉄皿に乗った「ハンバーグと焼き野菜」。焼き野菜の量にも注目! この日のスープはミネストローネ。東川米はお客さんからも好評だそう。

週末夜の酒場営業では、豊富な日替わり黒板メニューを好みで選びながら、
ビオワインを中心にゆっくりとお酒を楽しむひとときを。
24時までと遅くまで開いているのもうれしいところ。
「近所に住むおばあちゃんが、
ちょっとエスプレッソを一杯飲みに来てくれるような場所になるのが理想です」
と浜辺さん。すみずみまでセンスを感じられるものの、
よそゆきすぎないところがいい、まちの社交場でもある空間です。

オーナーの浜辺さん。店内は〈Landscape Products〉によるデザイン、内装は古いものを使いながら自分たちで手がけました。

お隣の薬屋さんがご実家という浜辺さんは、自分もいつかここ東川で
店を持ちたいというイメージを長いこと抱いていたそう。
「旭岳やおいしい水、何気ない風景に宿るここ東川の魅力を伝えていくこと、
次の世代に残していくことをいつも考えています。
外から来てくださるお客さんは、地元の人に、
自分たちのまちが誇れることを教えてくれますね。
その連鎖をこれからもこの小さなまちでつくっていきたいです」
まちの風景として残るように在りたいという
〈Less Higashikawa〉の場所の力とともに、
東川の空気をまとった上質な“もの”たち。
ここでの人やものとの出会いは、
自然に寄り添う生活に思いを馳せるきっかけにもなりそうです。

information

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Less Higashikawa 

住所:上川郡東川町南町1-1-6 1F

TEL:0166-73-6325

営業時間:11:00~18:00

定休日:水曜日

※駐車場あり

http://less-style.net/

information

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ON THE TABLE 

住所:上川郡東川町南町1-1-6 2F

TEL:0166-73-6328

営業時間:月・火・木11:30〜20:00、金・土・日11:30〜24:00(夜は酒場として営業)

定休日:第1・3火曜、水曜

http://less-style.blogspot.jp

〈焼鳥専門ぎんねこ〉は 炭火焼と秘伝タレがうまい! 旭川名物の新子焼きと、鳩燗で一杯

旭川の繁華街の一角、別名焼き鳥横町とも呼ばれる
〈5・7小路ふらりーと〉の角。
「素通りはゆるしませんぞ」と書かれた、
狸の看板が目印の老舗〈焼鳥専門ぎんねこ〉からは、
いい香りが漂ってきます。

旭川の近藤染工場さん特製の美しいのれん。

三代目の若き店長、久保竜弥さんが、
焼き場でジュウジュウいい音をたてながら
名物の〈新子焼き〉にとりかかっていました。
新子焼きとは戦後以来、旭川市内で庶民のごちそうとして親しまれている、
若鶏の手羽も含む半身焼きのこと。ここでは、
創業以来継ぎ足している秘伝のタレでいただくのがおすすめです。

新子焼き(1200円)。この照り、この焼き色がたまりません。店内限定で頼めるタレと塩のハーフ&ハーフもおすすめ。

冷凍していない生肉にこだわり、
炭火でじっくり時間をかけて焼かれる新子焼きは肉汁もボリュームもたっぷり。
道央の伊達産若鶏を使い、添加物や保存料は不使用。
素材のもつおいしさがしっかりと味わえます。
お持ち帰りや、真空パックでの地方発送も人気です。

市内の近藤染工場の近藤社長から、
「ぎんねこに行くなら頼んでごらん」と教えていただいた〈鳩燗〉がこちら。

直火にかけられた鳩燗。とっくりに残る焦げ跡がそれを物語ります。

鳩型のとっくりを直火で焼く焼き燗スタイルで、
燗酒を注文すると、この味のあるとっくりが出てきます。
焼き燗でいただく旭川の〈男山酒造〉のお酒は、喉にすっと馴染んで落ちていきます。

そして「串のフルコース」は7本で750円とお手頃。
レバー・きんかん・かしわ・鶏もつ・ 砂肝・豚タン・ひな皮、
それぞれタレと塩が選べます。
甘辛さが絶妙な秘伝のタレでいただくのはもちろん、
天日塩がほどよく効いた塩の串も捨てがたいところ。
迷ったときは、竜弥さんにおすすめを聞いてみてください。
生肉を1本1本手打ちし、
丁寧に手焼きされる串はどれも歯ごたえがあってなおかつジューシー。
この串のファンは多く、土日祝日はお昼時から混み合うこともあるそうです。

特製の“ぎんねこ”皿も味わい深い。

創業当時のまま変わらないこじんまりとした店内は、
まさに昭和そのもの。
使い込まれて角が丸くなったL字型のカウンターに座れば、
炭火で焼かれる串のタレの香りにつられ、つい頼みすぎてしまいそうです。
隣り合った知らないお客さん同士が、
店を出る時はここで再会の約束をする……そんな風景も、このお店ならでは。

小上がり席にはふたつの小さなテーブルに、カウンターは10席ほど。混んでくると自然に詰めて譲り合いながら席をつくるのは、ここのお客さん同士のお約束。

商売繁盛を込めた「狸八相」なる縁起にちなんだ額縁。のれんのデザインもすてき。

もとは市内の銀座通りで遊技場として誕生したというぎんねこ。
その親しみある名の由来は、銀座通りの「ぎん」に
千客万来の招き猫にあやかった「ねこ」。
町に遊技場以外の娯楽が増えはじめた頃、
創業者、竜弥さんのお祖父さまが、長く続けられる商売をと心機一転。
1950年、現在の場所で、焼き鳥屋としてぎんねこの新たな歴史がスタートしました。

通好みのムネとヒザの軟骨(各120円)。コリコリの食感にくわえ、コラーゲンたっぷり。

実は元郵便局員という肩書きももつ竜弥さん。
子どもの頃からおばあちゃんの家のように親しんできたお店を
自分の手でしっかりと残していきたいという思いから、
跡を継ぐことを決めました。
「お客さんのなかには、四世代続けて来てくださる方もいらっしゃいます。
おじいちゃんがひ孫さんを連れてくる姿を見るのはうれしいですね」
と竜弥さん。

「小さな頃からよく食べてきたから舌で焼きの加減を覚えているんです」。竜弥さんの焼きの腕前と朗らかな語り口のファンも多いはず。

「おかげさまで今年創業66年になりますが、
僕の代で頑張って100年を迎えるという目標があるんです」
誇りとともに受け継がれていく秘伝の味。
続いていく歴史をつくるのは、いまこのときのたゆまぬ努力。
旭川で心のこもった焼き鳥が食べたくなったら、
ふらりと、“ぎんねこ”ののれんをくぐってみてくださいね。

information

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焼鳥専門 ぎんねこ

住所:旭川市5条通7丁目 5・7小路ふらりーと内

TEL:0166-22-4604

営業時間:13:00~22:00

定休日:月曜日

※駐車場なし(近くにコインパーキングあり)

http://www.ginneko.co.jp

春はすぐそこ! 芽吹いたばかりの 緑の味わいを軽井沢 〈ホテルブレストンコート〉で

軽井沢の美しい自然に囲まれた〈ホテルブレストンコート〉。
1964年にオープンし、多くの著名人や文化人を迎えてきた
リゾートホテルです。

客室は全て独立型のコテージタイプ。
信州の素材をふんだんに取り入れたニッポンのフレンチを
提供するフランス料理の〈Yukawatan〉や、
信州サーモンや信州の野菜を使った手軽なダイニング〈村民食堂〉などの
おいしいレストランがホテル内にあるほか、
信州の豊かな食材の魅力を発信するイベント〈軽井沢ガストロノミーサロン〉
なども開催しています。

そんな、信州の食にこだわる〈ホテルブレストンコート〉から、
春の芽吹きを感じる期間限定宿泊プラン〈軽井沢スプラウト ステイ〉が登場。
4月1日~5月31日の期間限定で、
芽吹いたばかりの緑(スプラウト)を存分に味わうプランです。

芽吹きを五感で味わうアフタヌーンティー

まずこちらは、ホテルにご到着した昼下がりに提供される
アフタヌーンティー。
アイスクリームを添えたフキノトウのパイに、
春の風味が香るあたたかなキッシュ、
そして信州の山野草をアクセントにした小菓子。
かわいらしく美味しそう! 
大きな窓から美しい自然を望むラウンジで、
ゆっくりした時間を過ごせます。

漁師町の〈寿司のまつくら〉へ。 鮮度は太鼓判。 とれたて海の幸を豪快盛り!

このツヤ、この色、美しい盛り!
中にはまだ見えていないネタもあるのです。
酢飯にたどりつくのに時間を要する幸せな逸品。
この鮮度とボリュームは、
日本海に面した増毛町の店〈寿司のまつくら〉ならではのとっておきです。

増毛の語源は「カモメの多い港」の意味をもつアイヌ語「マシュケ」。
古くから豊かな漁場として栄えたこのまちは、
1年を通して質の良い魚介が揚がることで現在も有名です。
その漁港からほど近い場所にあるまつくら。
増毛特産の甘えびやぼたんえび、
そして旬の北海道の新鮮な魚介をふんだんに使った料理は、
どれも一度食べると忘れられないおいしさです。
その魅力のひとつは、ネタの豊富さ。
上の写真の「特上生ちらし」(2620円)には
なんと13種類以上のネタがぎっしりと乗せられています。

生ちらしや丼もの、握りを中心にメニューも豊富。
選ぶのに迷ったら、今が旬のおいしいネタを熟知している店主の松倉孝一さん、
ともに店を切り盛りする長男の清道さんに、
おすすめの品をぜひ聞いてみましょう。

客席からは、広いカウンターの上で松倉さんがさばいた魚介を
鮮やかなスピードでどんどん盛っていくのを眺めることができます。
その量たるや、「そんなに乗せていいんですか?」
と口にしてしまうほどの豪快さ。
キラキラ輝くほど新鮮なネタはどれもが宝石のよう。
味にもボリュームにもいっさい妥協しない、
松倉さんのこだわりと腕前、そしてサービスの心が伝わってきます。

「うに・えび丼」(2625円)。増毛特産の甘エビと、たっぷりのうには付属のへらですくっていただきましょう。

「今日のウニは釧路ものだよ。
うちでは基本的には日本海産のものを使っているんだけど、
1年中ウニを食べてもらえるようにしていて、
北海道でとれる中で一番いいものを使ってる」
と孝一さんが言えば、横で立ち働く清道さんが
「ウニの旬は北海道を時計回りに一周するんですよ。
釧路根室方面は冬が産地で、日本海側は夏。産卵の時期が違うんです。
増毛産のうにを食べたいなら7月ですね。
ちなみに北海道は11月がウニのなくなる時期です」
とプロの情報をぽんと投げてくれます。
この息の合ったかけあいもまつくら名物。
その言葉どおり、口の中で甘くとろりとほどける絶品のうに。
本物の贅沢がここにあります。

産地でしか食べられない透き通った甘えび。プリッとしていて甘く、いくらでも食べられそうです。

また、年間を通してとれる増毛特産といえば、甘えび。
どんぶりにみっしりと甘えびが並ぶ「甘えび丼」(2160円)をはじめ、
カラリと揚げられた「甘えび天丼」(1000円)、
ボリュームたっぷりの「甘えび天丼DX」(1800円)も人気メニューです。
甘えびは天ぷらを単品(860円)でも頼むことができるので、
生ちらしや定食と組み合わせても。

サクサクの「甘えび天丼」(1000円)。2尾をあわせて揚げています。えびの頭入りの椀ものもおいしい。

そして、この日、幸運にも出会うことができたのがこちら、
今朝増毛で揚がったぼたんえび(時価1000円〜)。

ぼたんえびは活でとれてすぐ海外へ送られることも多く、
お店で出会えるかどうかはタイミング次第だそう。
「生きているぼたんえびは、
実は生よりボイルの方が断然ポテンシャルを発揮するんです」と清道さん。
ボイルのぼたんえびをいただいてみると、
初体験の、噛み切れないほどの歯ごたえとおいしさにびっくり!
まつくらでこの味を体験して病みつきになるファンは多いそうです。

ボイルしたぼたんえび。

そして店の名物には、
毎日20食限定という「ジャンボ生ちらし」(3560円)があります。
まるで魚介のタワーのようにうずたかく盛られたネタが圧巻の一品。
完食できたら「スーパージャンボ生ちらし」への挑戦権がもらえるそう。
我こそはという方は、早めの来店でチャレンジしてみて。

まつくらで使われるすばらしい海の幸は、
水産会社に必要量をあらかじめ頼んで届けてもらうシステム。
この日の増毛産ネタは甘えび、ほたて、ヒラメ、いくら、いか。
冬の季節は、さらに種類が増えるいい時期だそう。
そのほかのネタは日本海を中心に、道内各地の厳選された魚介を集めています。
「いいものを使わないと、お客さんが逃げちゃうからね」と孝一さん。
すし米は、富山産と新潟産コシヒカリのブレンド米を使っています。

どのネタも大ぶりな「にぎり 上」(2205円)。

農家の息子として増毛に生まれた孝一さんは、
農業の仕事がピンとこずにレストランに就職します。
のちに「いずれ独立して増毛でお店を持つためには
洋食屋でなく寿司屋だ」とひらめき、そこから寿司屋へ修行に入りました。

孝一さんが増毛町の中心地から少し離れた通りに店を構えたのが昭和38年。
当初はお客さんを呼ぶために喫茶スナックも同時に経営していたそう。
昭和57年に現在のお店を新築。
カウンターに面したテーブル席のほかに、
家族連れにうれしい小上がり席もあります。
店内に漂うアットホームな雰囲気は、家族でつくりあげているお店ならでは。

奥さまの美紀子さん、店主の松倉孝一さん、叔母の斉藤恵美子さん、息子の清道さん。お店を訪れるときは、清道さんが孝一さんをなんと呼んでいるかも聞き耳立ててみてて。

「増毛は5月の『増毛えび地酒まつり』も人気ですが、一番おすすめの時期は7月。
うにがおいしいし、名産のさくらんぼも時期なんです。
土日はうちも混むことが多いですね」という清道さんのお話に
「うちはいつでもひまだから来て」
そんな孝一さんの合いの手が笑顔を誘います。

その人柄はもとより、
新鮮な魚介の魅力を最大限に引き出す孝一さんの腕前のファンは多く、
道内外からリピーターが絶えません。
海鮮に合う増毛町の〈国稀酒造〉のお酒もいただけるので、
増毛の誇る味わいを合わせてじっくりと堪能してみては。

information

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寿司のまつくら

住所:増毛郡増毛町弁天町1-22

TEL:0164-53-2446(予約可)

営業時間:11:00〜21:00

定休日:第1・3月曜日

※駐車場あり

日本最北の造り酒屋〈国稀酒造〉。 明治建築の酒蔵は見応えあり!

日本海に面し、江戸時代中期の1750年頃に豊かな漁場として開かれた、
北海道でも長い歴史をもつ増毛町(ましけちょう)。
かつてニシン漁で繁栄をきわめた明治の頃、
ある呉服店の敷地内で、従業員用の日本酒造りが始められました。
これが、現在創業134年を迎える、
日本最北の造り酒屋〈国稀酒造〉が生まれたきっかけです。

いまも1902年築の工場で、
南部杜氏の手法を汲んだ酒造りが行われている国稀酒造。
その工場の一部は一般公開されているので、
館内を歩きながら歴史と日本酒の香り漂う酒蔵見学を楽しむことができます。

軒先にかかる杉玉は造り酒屋の目印。緑は新酒ができたことを知らせ、枯れて茶色くなっていく過程は新酒の熟成具合を表すと言われます。

1918年築という建物の入口から、
奥の工場へ向かって長く伸びる廊下を進みます。
売店コーナーの先には、元は製品貯蔵庫として使われていた資料室が。
国稀酒造の母体となる呉服店〈丸一本間合名商店〉に残されていた、
当時のさまざまな酒造りの道具や酒器などが展示されています。
今も残る堂々とした巨木の大黒柱も見どころのひとつ。

増毛近郊の軟石が使われているという元製品貯蔵庫。当時の面影を伝えています。

さまざまな商品のラベル。昔は味噌もつくっていたそう。

昔からの定番商品〈國稀〉(900ml 872円)の元の名は“国の誉れ”。日露戦争で名を馳せた乃木希典将軍の名前にあやかってその商品名を変えたというエピソードも。左の〈純米 吟風国稀〉(720ml 1234円)は酒米の吟風100%使用。中辛口の凛とした風味。

大きな貯蔵タンクが並ぶ酒蔵の先には、
大人のお楽しみ、売店で取り扱うすべてのお酒を試飲することができる
利き酒コーナーが待っています。
さっぱりとした辛口が定番の銘酒〈國稀〉シリーズをはじめ、
国稀でつくられるお酒は本醸造、吟醸、大吟醸、純米酒、特別純米酒と
種類も飲み口もさまざま。
いろいろと飲み比べて、自分の好みのお酒を見つけることができます。
ここ増毛でしか買えない地域限定酒も販売しているので、ぜひチェックしてみましょう。

お気に入りが決まったら、入口横の売店へ。
日本酒以外に、
時を越えて復活させた本格酒粕焼酎〈初代泰蔵〉(1404円)のほか、
保湿力たっぷりの酒屋のハンドクリームなどのオリジナル商品も並んでいて、
おみやげ選びには事欠きません。

試飲コーナーには、現在販売中の国稀酒造の銘柄がずらり。それぞれ丁寧に解説してくれた佐藤さんは増毛生まれの増毛育ち。訪れたのは10月。奥にはこれから酒の仕込みを待つタンクが並んでいます。

「実は、酒蔵見学は酒の仕込みを始める11月〜3月の冬場がおすすめなんです」
酒蔵を案内してくれた佐藤敏明さんがそう語るわけは、
その時期、工場全体が蔵人さんたちの酒造りの活気に満ちているから。
搾りが終わる1月から春までは、
お客さんに板粕を使った甘酒がふるまわれるといううれしいサービスも。
酒粕は10月中旬頃、板粕は11月下旬頃から数量限定で販売しています。

2000年頃から始めた酒蔵見学は道内外から人気を集め、
国稀酒造は今や年間13万人もの方が訪れる増毛の人気スポットとなりました。
「まずはここに来て、建物や歴史を見て、味を楽しんで、
国稀酒造を知っていただくことが大切だと思っています。
あわせて、ここ増毛のまちも見ていただけますしね」と佐藤さん。
増毛町のランドマークとして、すっかり定着しています。

日本酒づくりの要は、なんといっても、おいしく良質な水。
国稀酒造の仕込み水は、
創業当時から、増毛が誇る暑寒別岳(しょかんべつだけ)連峰の豊かな伏流水を使用しています。
長い年月をかけて地下で濾過された水は夏場でも冷たく、とてもまろやかな飲み口。
工場の中には、この伏流水を自由に飲めるスペースも設置されています。

こちらは入口脇にある伏流水の水汲み場 (冬期間閉鎖)。

もうひとつは、酒造好適米といわれる酒米。
これまで本州産の米を使用してきた国稀酒造は
近年、増毛をはじめ道内各地でつくられる酒米〈吟風〉を
積極的に酒造りに使用しています。
とくに増毛産の〈吟風〉は生産農家と契約をかわし、全量買い取りをしているそう。
地元の天然水と酒米でつくられる、増毛ブランドのお酒づくりが進んでいます。

国稀酒造の外観。隣の裏手には〈米蔵ギャラリー〉、すぐ近くには増毛のニシン漁文化を伝える〈千石蔵〉も。いずれも入場無料。

国稀酒造の並びには、旧本店であり、
いまはまちが管理する国指定重要文化財、
〈旧商家 丸一本間家〉が残されています。
こちらでは国稀酒蔵創業者以来の直系の方々が住んでいた
往時の暮らしぶりと重厚な店構えとを、ゆっくりと見学できます。

〈旧商家 丸一本間家〉は敷地面積590平米。店舗部分は防火に長けた木骨石蔵造で、新潟から呼び寄せた宮大工が建設したのだそう。(冬期閉館)

〈丸一本間合名会社〉および〈国稀酒造〉創業者の本間泰蔵さんは、
新潟から小樽の呉服店へ入り、
その後1876年に増毛で独立して呉服雑貨店を開業。
折しも増毛がニシン漁の好景気に沸きはじめた頃で、
泰蔵さんは呉服店の成功からニシン漁の網元、
不動産業、海運業などあらゆる事業を手がけ、
一代で“天塩国一の豪商”としてその名を馳せました。

事業の拡大で従業員が増えるにつれ、需要が高まってきたのがお酒です。
当時手に入るのは本州産の高級なお酒のみというなか、
酒造りに多少の造詣があった泰蔵さんは、酒の自家醸造を始めます。
これが軌道に乗り、20年後、現在の場所に大きな酒蔵を建設しました。

意匠をこらした美しい伝統建築は見応えあり。こちらは土間上部に飾ってあった天狗のお面。

やがて一大商社並みの多角経営は時代に合わせて縮小へ。
残された事業は、奇しくも酒造業のみとなります。
国稀酒造を生んだ本間家の歴史は、ニシン漁の歴史とともに、
まるで一編の物語のようなドラマに満ちています。

このふたつの建物を含め、
増毛駅からのびるレトロで風情あるまち並みは
〈増毛の歴史的建物群〉として北海道遺産に認定されています。

廃線が決定した留萌本線の終着駅は増毛。閑散としていた駅や列車は、現在は多くのファンで賑わっています。

伝統を守りながらも、受け継がれてきた酒造りを広く発信し続ける国稀酒造。
激動の時代とともに歩み、
増毛の恵みに育まれたその歴史に思いを馳せながら、
清酒を味わってみてはいかがでしょうか。

information

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国稀酒造株式会社

住所:増毛郡増毛町稲葉町1-17

TEL:0164-53-1050

営業時間:9:00~17:00 ※酒蔵見学は9:00~16:30

定休日:年末年始、不定休あり

入場料:無料

※駐車場 あり

http://www.kunimare.co.jp

information

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旧商家 丸一本間家

住所:増毛郡増毛町弁天町1丁目

TEL:0164-53-1511

営業時間:4月下旬~11月上旬/10:00〜17:00

定休日:木曜日(木曜日が祝日の場合はその前日)※7・8月は全日開館、冬期閉館

入館料:一般・大学生 400円、高校生 300円、 小・中学生 200円(団体割引あり)

http://honmake.blogspot.jp

エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア。 木造校舎のアトリエを再生した、 彫刻家砂澤ビッキのミュージアム

幕末の探検家・松浦武四郎が、
アイヌの古老から、
「『カイ』とは『この国に生まれたもの』を意味する」
と聞き、「北」と「道」をつけてこの地を「北加伊道」としたのが、
「北海道」の始まりと伝えられています。
そんな北海道の命名の地は、深い山あいを流れる天塩川(てしおがわ)沿い、
音威子府村筬島(おさしま)地区にあります。

この筬島に移住し、旧筬島小学校をアトリエとして
10年余りの制作活動を続けた現代彫刻家の砂澤ビッキさん。
アイヌ民族というアイデンティティを源にもち、
木と深く対峙しながら生みだされた豪放さと繊細さを合わせもつ作風で、
世界的にその名を知られる彫刻家です。

『揆面』(1975年)。札幌時代の1975年〜1976年の2年間で約120点制作した木面シリーズ。さまざまな「き」の漢字に当てはめたモチーフの奔放さに、ビッキの遊び心が垣間みられる作品。

このアトリエを改築して2004年にオープンした砂澤ビッキの記念館である
〈エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア〉では、
生涯で制作された1000点にものぼる作品のうち、
200点あまりを観ることができます。

アトリエ3モアは、
ビッキのいた頃のにぎやかで活気溢れる場をという地域住民の願いとともに、
村がいまも誇る芸術家を伝えていく拠点として生まれました。
以来、ビッキの足跡をもとめて、全国から多くの人がここを訪れています。

いまにも動き出しそうな『樹海老』(1987年)。ひとつひとつの節が動かせる細かい仕組みが施されています。緑色の染料はビッキ独自のもので、その原料を明かさなかったそう。

旭川で、アイヌ人で彫刻家の父トアカンノと
アイヌ刺繍の名手だった母ベラモンコロのもとに生まれたビッキ。
〈ビッキ〉はアイヌ語で〈カエル〉の意で、小さな頃からの愛称でした。
男性は彫刻、女性は針仕事というアイヌ民族の生活の中で、
ビッキは自然と木彫を始めます。

ビッキの弟の民芸品店に飾られていたレリーフ。

1978年、当時音威子府高校の校長に招かれ
「森と匠のまちづくり」をすすめる音威子府村を訪れたビッキは、
豊かな木々をたくわえたこの村の雄大な自然に魅了され、移住を決めます。
以後はこの廃校をアトリエに、
晩年までこの地で精力的な制作活動や展覧会を行ってきました。

『熊』。若い頃は販売用の民芸品をつくっていたものの、アイヌの木彫作家のイメージがあるクマの木彫作品には抵抗があり、つくったのは生涯3点のみ。この作品の熊にはもとは肩に矢がささっていたそう。

元小学校の空間を生かしてテーマごとに分けられた展示室では、
ビッキの残したひとつひとつの作品にじっくりと向き合えます。
木に女性的な要素を感じ、これほど魅力ある素材はないととらえていたビッキ。
木彫作品は小さなものから大きなものまで、
具象的なものから抽象的なものまで幅広く、
とくに音威子府に来てからの、
巨木を使った大がかりな作品も見ることができます。

守り神のような風格を漂わせる『森に聴く』(1985年)。

かつて音威子府駅前に堂々とそびえていた、
ビッキの作品、トーテムポールの『オトイネップタワー』は、
樹齢300年というヤチダモの巨木からつくられた作品。
このトーテムポールは残念ながら1989年、
強風による損壊で撤去され、現在はアトリエ3モアにその一部が展示されています。

展示されているトーテムポールの一部。

ビッキは、自らの作品はつくったときが完成なのでなく、
自然の力が加わってこそ完成すると考えていました。
朽ちるままにまかせたその姿は、
すべてはいつか自然に還っていくことを静かに物語るかのようです。

『小鹿』(1979年)。木のふしをうまく使った造形はどことなくセクシー。この後ビッキはカナダを訪れ、ハイダ族のもとで滞在制作したそう。

展示空間を堪能したあとは、ビッキが室内装飾を手がけた
(一説にはツケがわりに作品を寄贈したとも)、
札幌のすすきのにあったバー〈いないいないばぁー〉。
アトリエ3モアにはこのバーを再現したカフェがあり、ここでひと休み。
ビッキ文様と呼ばれる柄をそこかしこに忍ばせたレリーフに囲まれて、
ビッキの世界に浸ってみてください。
お土産のグッズ販売のほか、関係資料が自由に閲覧できるコーナーも。

〈いないいないばぁー〉出口のドア。ビッキの作品からはユニークな人柄が垣間見えます。

絵画や版画の作品も。

若かりし頃のビッキは俳優のよう。詩人の顔も持ち〈青い砂丘にて〉という詩集を出版しています。

アイヌ民族という揺るがない軸をもちつつも
「アイヌでもシャム(和人)でもなく、
ひとりの現代彫刻家として評価されたい」と明言していたビッキは、
作家としてはエネルギーに溢れた近寄り難い存在でありながら、
気さくな人柄でまわりの人を惹きつけてやまなかったそうです。

アトリエ3モアは、冬期間(11/1〜4/25)は休館。
ビッキが愛した音威子府の木々に緑が満ちる頃、
彼の息吹が宿るアトリエが旅人の訪問を待っています。

information

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エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア

住所:中川郡音威子府村字物満内55番地(地域名:筬島)

TEL:01656-5-3980

営業時間:9:30〜16:30※4月26日~10月31日(冬期間閉鎖)

定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

http://bikkyatelier3more.wix.com/atelier3more

〈ラーメン みづの〉 生姜と醤油がたまらない! 体も心も温まるホッとする味

旭川名物といえば真っ先に思い浮かぶのが、旭川ラーメン。
老舗から新しいお店まで、
旭川にはたくさんのラーメン店がひしめきあっています。
黄色縮れ麺にラードを使ったこってり醤油スープが、旭川ラーメンの主流。
そのなかで異彩を放つお店が、
繁華街から少し歩いた先の旭川市ロータリー商店街入口にたたずむ、
〈ラーメンみづの〉です。

昭和の風情が残るどこか懐かしい店内ですぐに目を引くのが、
壁にびっしりと並ぶ色紙と、厨房に掲げられた「生姜ラーメン」の立派な看板。
そう、みづのの一番人気メニューは、
創業以来つくり続けている「生姜ラーメン」です。

生姜ラーメン(630円)。ラーメンに最も合う、甘みある高知産の大生姜を使用。

ひと口いただくと、あっさりとした醤油スープに、
生姜の風味がふわっと広がるやさしい味わい。
最後は甘みとともにスッキリ感が残ります。
生姜の辛みはなく、スープだけでどんどんいただけます。
市内の製麺所から仕入れる白くまっすぐな麺は、
このあっさりスープと相性抜群。
ランチにも、またはちょっと飲んだあとの一杯にも合う、
じんわり沁みてくるおいしさです。

生姜は薬膳といわれ、身体の毒素を排出する効果があり、
さらにダシに使う豚骨の脂っぽさも消してくれるという優れもの。
食べるうちに身体がポカポカ温まってくるのもうれしい。

スープに使われるダシは豚骨のみ。
生姜ラーメンに入れる生姜は、なんと大さじ山盛り1杯ほど!
その量に驚きましたが、2代目店主の水野龍司さんいわく
「これだけ入れても、だしに甘みがあるから主張はしないんです」
醤油スープを加え、これもお父さまの好みで選ばれたという麺が入り、
厚めのチャーシューとメンマ、ねぎが乗せられ、
ほんのり生姜が香りたつラーメンのでき上がりです。

言葉を交わさずとも、息の合った流れで一杯ができあがります。

この生姜ラーメンは先代である水野さんのお父さまのオリジナルメニュー。
元小売りのお菓子屋からラーメン店へ転業、
1965年にみづのを開店したお父さまは大の生姜好きでした。
「好物の生姜を、ラーメンに入れてみたらどうだろう?」とひらめき、
試行錯誤の末に誕生したのが生姜ラーメンです。
「シンプルだけど、好きだからこそ生まれた発想が
いまの〈みづの〉の味をつくっているんです」と龍司さんは振り返ります。

ひとりっ子の龍司さんは東京の大学へ進学。
当時は跡を継ぐことを考えていませんでしたが、
いずれ旭川へ戻ることを想定して28歳でお店に入ります。
「親父やおふくろから、
特になにかを教えてもらったという記憶はないですけどね」
と笑う龍司さんですが、
40歳の頃2代目として店を任されて以来23年間、
みづのの味を守り続けています。

みづのが軒をつらねる〈旭川市ロータリー商店街〉は
かつて〈常盤通り商店街〉という名で親しまれ、
1950年には戦後初の北海道博覧会の舞台にもなった、歴史ある地区です。
店内には、商店街オリジナルという
洒落たデザインのTシャツや手ぬぐいが販売されていました。
古くからの土地でありながら、
外からの人も受け入れて、ともにまちの魅力を発信しています。
まわりには龍司さんのように家業を継いでいる近い世代の幼なじみも多く、
今でも仲間たちとのつながりは自然に続いているそうです。

おしどり夫婦な龍司さんと奥さまのみち子さん。おふたりともいい笑顔。

「アナログな人と人とのつながりを大事にしながら
“のんびりやっていて実はしぶとく生き残っている”っていうのがいいですね。
やっぱり商売はやっている人間が楽しくなきゃ」
最近は同じような思いで商売をする若者が増えているので、
その世代がさらに旭川を
いいまちにしていくだろうと龍司さんは期待しています。
「旭川って大都市でもなく、利便性のいいまちでもないけど、
僕らを含め住んでいる人間はみんな好きなまち。
特にここの商店街は、古くから不便さを
人とのつながりでカバーしてきた下地がある。
旭川はもちろん、僕はここの通りが大好きなんです」

好きなものから始まったお店の歴史はまちに根づき、
まちに愛されながら今日も紡がれています。
ここでしか出会えない、
心まであたたまる生姜ラーメンを味わいに、ぜひ足を運んでみてください。

information

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生姜ラーメン みづの

住所:旭川市常盤通2丁目

TEL:0166-22-5637

営業時間:平日10:00~15:00、17:00~19:30、日曜11:00~17:30

定休日:不定休

※駐車場なし

〈近藤染工場〉 彩り鮮やかな大漁旗に宿る 刷毛引き本染めの伝統と心

職人の手で、ひと刷毛ひと刷毛、心を込めて刷られていく染め物。
旭川市と同じだけの歴史を重ねてきた〈近藤染工場〉では、
創業以来117年間守られ受け継がれてきた
昔ながらの染め技法〈刷毛引き本染め〉を伝える、
全国的にも数少ない染め物工場です。

刷毛引き本染めとは、下絵、のり置き、刷毛引き本染め、水洗い、縫製の、
染めの工程である5つのすべて手作業で行う手法のこと。
その製品の美しさは、見る人に鮮烈な印象として残ります。

近藤染工場が手がける染製品のメインは大漁旗。
ほかにもはんてん、のれんなどの大きなものから、
コースターや手ぬぐいなどの小ぶりなものまで、
幅広く染め製品を生みだしています。

左から、おめで“たい”にあやかった〈本染手ぬぐい 鯛の鯛〉(1080円)、縁起のいい柄が踊る〈福招き手ぬぐい〉(1404円)、北海道の魅力をあつめたイラストがかわいい〈北海道手ぬぐい〉(1296円)。

工場に併設された売店には、ぱっと明るい気持ちになれる色合いの手ぬぐいや、
落ち着いたトーンのあずま袋、コースターなどが、
色や種類も豊富に並べられています。
ひとつひとつ手でつくられるオリジナル商品は、
どれも独特なにじみが味わいになっていて、まったく同じものはありません。
旅のおみやげにもちょうどいい、
北海道や旭川にちなんだ手ぬぐいも揃っています。

〈雪の紋章コースター〉(各432円)。北海道になじみ深い雪にまつわる家紋を染め上げています。

大漁旗製作中の工場で、
この美しい発色の染めがつくられるところを見学させてもらいました。

まずは市内の下絵屋さんに下絵を発注。
大漁旗の特徴である細かい図柄や力強く勇壮な文字は、
職人さんによるフリーハンドで描かれています。
その下絵に、口金から絞り出されたのりで地の色を残す部分をなぞっていく
のり置き作業を終えた布地が、ぴんと張られて作業場に揺れていました。
のりの材料は、もち米・米ぬか・石灰・塩ととってもシンプル。
昔と変わらない配合だそうです。

マイのり絞り袋が並ぶコーナー。もとは渋紙製でしたが、現社長が工夫をこらして布製袋を開発。持ちもよくなり、ぐっと使いやすくなりました。

次の工程は刷毛引き本染めです。若い職人さんが4人がかりで、
大小の刷毛を使いこなしながら生地に色をのせていきます。
バランスがとりにくい作業のはずが、
なめらかな動きであっというまに仕上がっていくその姿は、まさに匠の技そのもの。

生地が反らないように、ぴんと張って乾燥場へ運びます。

染め上がった生地は乾燥室で乾かして色止めし、水洗いを経て、
はじめて裏まで鮮やかな発色が姿を現します。
若い方も多い職人さんひとりひとりが、
のり置きからここまでの作業すべてをこなしているそうです。

一人前になるまでに染めで約5年、のり置きはもっと難しく約10年ほどかかると言います。

その後、生地をあわせて縫製し、大漁旗は完成。
一枚をつくるのに約1週間かかるのだそうです。
この工程のうち「機械にとって変われる作業はひとつもない」と、
5代目にあたる近藤弘社長は胸を張って話してくれました。

こちらが、完成した大漁旗の表。裏返してみると……

ご覧のとおり、裏も表とまったく変わらない、美しい仕上がり!

でき上がった大漁旗の、堂々として色の鮮やかなこと!
刷毛で染めるため生地の裏まで色が抜け、
裏も表同様に美しい染め上がりになるのです。
これが機械プリントでは決して出せない、
近藤染工場にとって一番の誇りです。

大漁旗は、仲間が船を持つときのお祝いとして漁師が贈りあうもので、
漁師の結束の証ともいわれます。
本州では染物屋さんにおまかせでつくってもらう大漁旗ですが、
近藤染工場では大漁旗デザインをカタログにまとめ、
選んで注文できるという独自のスタイル。
毎年その数を少しずつ増やし、現在は約80種類ものデザインがずらり。
インターネット上でも注文できるので、道内をはじめなんと沖縄まで、
全国各地から注文が寄せられているそうです。
最近は結婚お祝い用の大漁旗という、ユニークなオーダーも受けているんだとか。

もとは藍染めからスタートした近藤染工場は、
徳島から旭川へ開拓移民として入った初代の近藤仙蔵さんが、
1898年に現在の場所で〈近藤染舗〉として創業。
鉄道が旭川まで開通したのも同年のことです。
徳島は藍の産地だったこともあり、
冬はとてもしばれる(冷え込む)旭川でも、1936年まで藍染めをしていました。
軍都旭川の発展とともに繁栄した近藤染工場は、太平洋戦争のさなか、
綿が使われなくなり職人たちが徴兵されていくという困難を乗り越えて、
家業を守り続けました。
戦後には大漁旗の仕事を手がけることで、大きな発展を遂げます。

色とりどりに使い込まれた刷毛。これだけで絵になる美しさです。

染めの伝統技術とともに継承されているのは、家業への誇り。
「私はこの仕事が好きだし、旭川が一番いいところだと思っています。
この土地で永遠に続けていくんですよ」と語る近藤社長。
店頭に飾られた初代からの家訓「家業永遠」の精神は、
スタッフや職人すべてに宿り、近藤染工場を支えています。

「利益を追っていくのでなく、手間をかけていいものをつくる」
という思いは染め上げられた製品にも宿り、
見る人を惹きつける力になっていくのでしょう。

旭川駅からほど近い街角に、威風堂々と建つ蔵造りの工場。入ってすぐが売店です。前身で大正期に建てられた店舗兼住宅は、歴史的建造物として札幌の〈北海道開拓の村〉に移築保存されています。

information

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株式会社 近藤染工場

住所:旭川市1条通3丁目右1

TEL:0166-22-2255

営業時間:平日8:00〜17:00

定休日:日曜日、祝日(土曜日不定休)

※駐車場あり

http://kondo-some.co.jp/

宗谷本線人気の駅そば〈常盤軒〉 生産北限の地でいただく まっ黒なそば!

流れるような動きであっという間にでき上がり、
すぐにアツアツをいただける、駅そばならではのスピード感。
だけど普通の駅そばとひと味違うのは、この真っ黒い麺!

JR宗谷本線の音威子府(おといねっぷ)駅にあり、
「日本一うまい駅そば」と全国に名を馳せる〈常盤軒〉。
黒い麺の秘密は、そばの実の甘皮まで使って製麺しているから。
野趣あるそばの風味に加え、しっかりとしたコシが最後まで楽しめます。

「この生麺は製造日から3日後くらいが食べごろ。茹でたあとに2、3回水を替えてよくもんで洗うのがコツ」と店主の西野さん。だしは昆布と煮干しを使っています。

そば生産北限の地、音威子府村。
村や近郊のそばの実を使った黒いそばは、
まちの名産品として知られる一品です。
「小学生の頃は、よくそばを踏まされていましたよ」
と話してくれたのは3代目店主の西野 守さん。
かつては自家製麺を使っていましたが、
現在は村内の〈畠山製麺〉から毎朝届く生麺を使用。
お店で購入できる生麺と乾麺は、おみやげとしても人気です。

つくりたての〈音威子府そば〉生麺(1束400円)。茹でると艶やかな黒色に。乾麺もあり(1袋1100円)。

おすすめの天ぷらそば(470円)は、
食べるうちにほぐれていくかき揚げと、
だしのきいたほんのり甘い濃いめのつゆとがほどよく麺にからみ、箸がどんどんすすみます。
基本は立ち食いそばですが、店向かいのテーブル席、待ち合い用座席、
以前は乗換え待ちの仮眠用として設置された小さな畳敷きのスペースがあり、
自由に座って食べられます。駅そばなのでメニューはあたたかいものだけ。
ここの黒いそばを目当てに、お客さんが次々に車で駅へとやってきます。

ホームを見ながらいただく駅そばは格別。
昼間にやってくる列車には、15分ほどの停車中に、
走ってそばを食べにくる乗客の方もいるそう。

音威子府駅は今も旭川と稚内を結ぶ宗谷本線の特急停車駅。
そして、かつて運行していた旧天北線の始発駅でもありました。
鉄道のまちとして名を馳せた音威子府は、
最盛期には人口5000人のうち約3割が鉄道関係者だったという話も。

昔ながらのたたずまいが残るホーム。普通列車は1時間に1本。

ホームで駅員さんが出迎える風景も懐かしい。

1930年代の創業時から天北線廃止までは、
駅のホームで駅弁を中心に販売していた常盤軒。
特急列車が長く停車し、
夜行列車も出ていた音威子府駅は乗客にとって大事な食事処でもありました。
テレビのない時代にラジオで紹介されたこともあって、
店は一時は24時間営業をしていたほどの繁盛ぶりだったそうです。
「その前からちょっとはおいしいって評判だったんですよ」と笑う西野さん。

音威子府駅に隣接する天北線資料室に残る、往時の常盤軒。上は駅弁を運ぶ若かりし日の西野さん。

生まれも育ちも音威子府という西野さんは、実は明治大学卒。
卒業後は跡を継ぐという約束で1958年に常盤軒に入り、
2代目のお父さまにそばだけでなく日本料理までひととおり習ったそう。
「当時は多くの人が行き交う駅でした」と振り返ります。
駅舎の新築にともない、お店もホームから駅舎内へと移りました。
半世紀以上店に立ち続けている西野さんは、まさに音威子府駅の顔です。

世代も住む地域も幅広いお客さんのなかには、
何世代にもわたって来てくれる方もいます。
30年前に来たことのあるお客さんが訪れ、「昔と同じ味だ」と喜んでくれることも。

駅そばをすすりながら、西野さんのあたたかい笑顔に癒されます。

「跡継ぎはいないんです。私がつくるのを全部やって、
かみさんが手伝いをしてくれています。
いつまでやれるかわからないね、もう80になるから。
でも元気で仕事ができるっていうのはありがたいことだって、
歳をとって痛切に思いますよ」
笑顔とともに元気をいただける一杯。
飾り気ない西野さんのお人柄も、常盤軒の人気の理由です。
駅そばの醍醐味、列車に乗って食べに来たいお店です。

information

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常盤軒

住所:中川郡音威子府村音威子府 JR音威子府駅内

TEL:01656-5-3018

営業時間:9:30~16:00

定休日:水曜

※駐車場あり(駅の駐車スペースへ)

廃線を走る〈トロッコ王国美深〉で 〈仁宇布の冷水・十六滝〉へ。 森と滝をめぐる小さな冒険

旭川と稚内の中間に位置し、天塩川の流れる豊かな盆地、美深(びふか)町。
40号線沿いにどんどん深くなる森を抜けて北上していくと、
道路沿いに古い線路が並走し始めます。
向かうのは、廃線になった旧国鉄美幸線の仁宇布(にうぷ)駅。
ここには、その線路の一部を生かして、
トロッコ体験が楽しめる〈トロッコ王国美深〉があります。

トロッコを運転する人は普通自動車免許が必要。車体は線路用につくられたエンジン付きの特別仕様です。

実は、自分でトロッコを運転できるテーマパークは全国でここだけ。
「走る森林浴」とも言われるトロッコの小さな旅は、
オープン以来ユニークな観光地として話題となり、
近年は道内外から年間1万人を越えるお客さんが訪れています。

まずは、旧仁宇布駅舎を模してつくられた“コタンコロカムイ”と呼ばれる駅舎で
入国(王国なので!)の受付をすませましょう。
駅舎の中には旧仁宇布駅や旧美幸線ゆかりの資料が展示されていて、
待ち時間に眺めるのも楽しい。

トロッコ乗車用の防寒着や毛布、雨カッパが完備されていて、無料で借りることができます。取材に訪れた閉園直前の10月末の外気温はひと桁。たくさんお借りして乗車しました。やはり、あたたかい季節がおすすめです。

トロッコの運行は9時〜16時(夏場は〜17時)までの毎時0分発。
風の冷たい日はたっぷり着込んで臨みましょう。
お借りした軍手をはめて、乗車準備はOK!
コースは往復10キロ、約40分の道のり。
スタッフさんから安全運転のための注意点を教わり、トロッコに乗り込みます。

トロッコはもちろんオープンな車体。
ごとんごとん、小刻みな揺れとともに風を切ってぐんぐん進みます。
線路脇の湿地や、凛と立つ白樺並木を抜け、
曲がりくねった仁宇布川を見下ろしながら走る爽快感は格別!

小さな頃、電車の1番前の窓から見ていた景色を直に体感できます。夏は緑のトンネルが楽しめるそう。

最後の折り返し地点は特に運転に注意。
ゆっくりと回り込んだ先で、
スタッフさんが待ち受けていてポイントを切替えてくれます。この地点からは、
隣を走る道路越しに2本の背の高い〈高広の滝〉を見ることもできます。

「もう少し進んで……はい、ここでストップ!」スタッフさんが止まるまでていねいに指示を出してくれます。

トロッコの小さな旅を堪能したあとは、駅舎に戻ってひと休み。
冷えた体がほっとする温かいドリンク(1杯150円)も用意されています。
小さな売店コーナーには、
廃線になった線路のパーツから生まれたユニークなおみやげグッズも。

廃列車がそのまま残る風景。まるで時が止まったかのよう。

かつて美深〜仁宇布間を走っていた美幸線は1985年に廃止が決定。
同時にその先の北見へと工事の進んでいた路線は、
線路が引かれる前に廃線となりました。
その後、旧仁宇布駅まで残った廃線路を生かそうという気運が生まれ、
1998年、美深に新しい名所として〈トロッコ王国美深〉が誕生します。

トロッコ乗り場からすぐの〈チーズ工房 羊飼い〉では羊がのんびりと放牧されていました。ここでは羊のチーズをつくる試みがなされています。

さて、次に向かうのは仁宇布のもうひとつの名所〈仁宇布の冷水と十六滝〉。
トロッコ王国から車で10分ほど。
深い山に抱かれた仁宇布の冷水は平成の名水100選にも選ばれ、
真夏でも水温が約6℃という冷たい湧き水です。
飲んでみると、澄みきった冷たさとともに、やさしいまろやかさが残ります。

ふたつの注ぎ口から勢いよく流れ出る清水は硬度の低い軟水。「この水でつくるお味噌汁やコーヒーは本当においしいです」と美深町観光協会の丸山澄恵さん。毎月水質検査がされているので安心。

2008年、地元のおばあちゃんが山菜採りのときに
「この水を飲むと元気になる」
と利用していたことで知られるようになったそう。
水質検査の結果、おいしい湧き水というお墨付きがされました。
以来名水として、近隣から水を汲みにくる方が絶えません。
ぜひ空のペットボトルを持参して、清らかな森の恵みをいただきましょう。

仁宇布の冷水とセットで訪れたいのは、
仁宇布地域に点在している16か所の〈十六滝〉(冬期封鎖中)。
十六滝のうち、一般の人が見ることのできる滝は5つ。
冷水からさらに森のなかを少し進んだ先、車を降りたらすぐ見ることのできる、
十六滝のなかでも一番大きい〈雨霧の滝〉。
水量が多く流れ落ちる水音が響きわたり、迫力満点!
気持ちのよい森の香りと美しい水からほとばしる清々しさに、
心身ともに満たされるようです。

雨霧の滝から300メートルほど先にもうひとつの滝があると聞き、
山道を軽いトレッキング気分で進むことしばし。

足元に気をつけて進めば、スニーカーでも大丈夫な道のり。

上流にある〈女神の滝〉は、森に守られた優美な姿を見せてくれました。

女神の滝は気軽に水際まで降りられます。水辺の苔が美しい。

さらに道を登りきると、滝の上に出ます。
ここからは柱状節理状の岩肌を流れる清流を眺めることができ、
自然が刻んできた悠久の時間が目の前に広がります。

地名の「ニウプ」とは、アイヌ語で「森林」を意味する言葉。
日本最北の高層湿原で幻想的な大自然の広がる〈松山湿原〉や、
紅葉の美しさで知られる〈天竜沼〉など、
仁宇布の森にはさまざまな景勝地が点在しています。 
豊かな水に育まれる仁宇布の自然と歴史。
そのおすそわけをたっぷりといただける小さな冒険へ出かけてみませんか。

まわりの自然からも英気をもらえます。

information

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NPO法人 トロッコ王国美深

住所:中川郡美深町字仁宇布

TEL:01656-2-1065

営業時間:4月下旬~10月下旬、受付/8:30~16:00、運行/9:00〜16:00の毎時ちょうど
(※7/11~8/23受付運行時間が9:00〜17:00)

定休日:冬期休業

料金:大人: 1800円、2人以上で1人1500円 

中・高生 1200円、小学生以下 700円、未就学児童 無料、団体割引・町民割引あり

information

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仁宇布の冷水

住所:中川郡美深町字仁宇布

TEL:01656-2-1617(美深町役場 総務課)

営業時間:6月頃~10月下旬まで(冬期間閉鎖)

つくり手の顔が見える、 豊かな食卓。 淡路島のさつまいも料理から 感じた大事なこと。

淡路島の美味しいアルバム

今回の美味しいアルバムの舞台は
フォトグラファー・津留崎徹花がここ数年、何かと縁があるという淡路島。
たまたま見かけた記事に惹かれ、さっそく取材依頼。
淡路島の〈あわじ花の歳時記園〉で迎えてくれたのは、
はつらつとした声が印象的な緒方信子さんでした。

懐かしいさつまいも掘りから、おいしい郷土料理、そして
ぐっと心に響いた信子さんの話。
今回の旅でもたくさんの出会いと収穫があったようで…

〈SPICE MOTEL OKINAWA〉 リノベーションホステルって どんなところ?

リノベーションホステルという宿泊施設をご存知ですか?
これは、レトロなビルをリノベーションした宿泊施設のこと。
洗練されたデザインの施設が多く、価格も手頃なのが特徴です。

昨年の冬、沖縄に〈SPICE MOTEL OKINAWA〉(スパイスモーテルオキナワ)という
リノベーションホステルがオープンしました。
場所は、沖縄本島の那覇市街からほど近い、中部地区。
緑とまちがほど良く混在し、おしゃれな店が増えているエリアです。

この地区には、アメリカ統治時代の“Okinawa”に建てられた
建物が多く残されており、最近ではカフェや雑貨屋さん、
個人が住むための物件として人気を集めています。
〈SPICE MOTEL OKINAWA〉は、かつてモーテルだった建物なのだそう。

広々としたダブル、ツイン、トリプルの部屋があるほか、
女性専用ドミトリーもあります。
施設内にはカフェや共用ラウンジ、キッチンも。
まるで、アメリカ西海岸のような雰囲気です。

ホステルからアラハビーチとサンセットビーチまでは、車で約10分。
ビーチでは、4月中旬から10月中旬まで泳げます。
海が好きな人にはたまらない環境ですね!

わんこと楽しむ温泉宿 〈鬼怒川 絆〉オープン。 お風呂も食事も布団も一緒!

寒くなると恋しくなるのが温泉!
このたび、栃木県が誇る日光鬼怒川温泉に、
ペット同伴に特化した高級旅館〈鬼怒川 絆〉がオープンしました。

露天風呂付きのお部屋には全室、愛犬用の露天風呂を完備。
愛犬用の夕食もあるほか、わんこ用アメニティを完備し、
夜は高級布団で一緒に就寝。
館内には100畳の室内ドッグラン、屋外には庭園を望める天空ドッグランもあり、
愛犬と食事も寝るのもずっと一緒の愛犬家にはたまらないお宿です。

そして温泉宿での楽しみといえばお料理ですが、
〈鬼怒川 絆〉では、その道20年以上の和食料理人が腕を奮う、
旬の恵みを詰め込んだ高級十五懐石料理をご提供。
なんとこの美しいお料理、実は愛犬用のご夕食なんです!

愛犬用夕食

わんこと一緒に、贅沢なひとときを過ごすことができます。

こちらが大人用のお食事

機織りに舟屋での食事! 丹後の魅力を堪能する 無料バスツアー開催

2016年1月23日(土)、
京都の丹後地方をめぐる無料のバスツアー
〈ここでしか味わえない丹後の魅力が堪能できるモニターバスツアー〉が開催されます。
風光明媚で美味しいものたくさんな丹後の魅力を、
地元で盛り上げる人たちが考えた、
新しい丹後の楽しみ方が体験できるモニターツアーです。

与謝野町の織屋さん

旅の始まりは、宮津駅前から。
まずはちりめんで栄えた与謝野町を訪れ、
今注目の織屋さんのご主人さんご自身に、
手機がつくる美しいものづくりの世界を語っていただきます。

伊根では舟屋の景色を感じ、地物を食べる散策を。

続いては”舟屋”で知られる伊根町へ。
舟屋とは、1階が船のガレージ、2階が居間となった独特な建物。
海辺ぎりぎりに建ち並ぶ風景はここでしか見られません。
ここでは、舟屋の景色を感じ、地物を食べる散策をします。
訪れるのは、ひみつ基地のような、
眺めが素晴らしい舟屋の空間。
女性杜氏と”世界一のレストランで供されたお酒”で知られる〈向井酒造〉のお酒などと
ともに、景色とつまみがたのしめる体験をご用意。

宮津市

その後は、民話“笠地蔵”の郷、京丹後市を訪れ、
最後は宮津市へ。自由行動もしつつ、まちの人々が
宮津のツボをよみとく“みやさんぽ”をご案内。
B級グルメや夜のさんぽに誘います。
お申し込み方法など詳細はFacebookページをご参照ください。

information

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ここでしか味わえない丹後の魅力が堪能できるモニターバスツアー

Facebookページ

● お問い合わせ先

丹後クリエイティブ 実行委員会

事務局企画運営担当

メール:yosano@tangocreative.org

TEL:080-7002-8807

今日のお弁当: とり松の〈ばら寿司〉 これが丹後の味! 鯖のおぼろがたっぷり二段。

今日のお弁当は、京都の北部、
京都府京丹後市の〈とり松〉さんの名物の〈ばら寿司〉。
ばら寿司とは、“ちらし寿司”のこと。
京丹後地方にのみ古くから伝わる、独特のお寿司です。

丹後のばら寿司の特徴は、
なんといっても鯖を独自の製法で炒り炊きにした”おぼろ”。
〈とり松〉さんのばら寿司には、
このおぼろが二段、たっぷり入っています。

鯖のおぼろが二段重ねに!

そのおぼろの二段重ねの上に乗っているのは、
甘く煮た椎茸、かんぴょう、たけのこ、錦糸玉子、かまぼこ、青豆。
そしてアクセントの生姜。
それぞれの甘みと塩気がからみ合って、
複雑なおいしさを醸し出しているんです。

パッケージも歴史を感じます。1人折850円(税抜)

とり松さんは、京都府の日本海側、丹後半島の網野で
80余年の歴史を持つ老舗。
もともと丹後の家庭で作られる家庭料理だったばら寿司を
商品化にするには、いろいろな苦労があったそうですが、
いまでは名物として、お店でも、駅弁としても定番の人気商品になっています。
とり松さんのばら寿司は、お店で食べたり、お持帰りできるほか、
JR京都駅でも販売されています。