記事ジャンル: 旅行
淡路・洲本におでかけ
新しい鹿沼の魅力を発見。 〈KANUMA GLAMPING モニターイベント〉
栃木県鹿沼市で、これから始まる
新たなアクティビティの1つ“里山グランピング”を体験できる、
〈KANUMA GLAMPING モニターイベント〉が
2016年2月27日(土)から28日(日)にかけて開催されます。
これは、鹿沼で始まる〈FLAVOR GLAMPING〉という
新しいプログラムを、先行でいち早く体験できる
モニターイベント。
自然環境の中でホテル並みの快適なサービスが受けられる、
新しいキャンプの形“グランピング”を鹿沼の里山で行う試みです。

tokyo bikeでサイクリング

モニターツアーのお値段は1泊2日でお一人、19,000円(税込)。
朝は東武日光線〈新鹿沼駅〉に集合し、
〈tokyo bike〉のレンタサイクルでグランピング会場へとサイクリング。
ガイドの案内付きなのでサイクリング初心者の方も大丈夫。
まだ地元でも知られていない秘密の場所での
グランピング体験のあとは、BBQのランチ!

宿泊施設の〈CICACU Cabin〉
その後はこれから始まる鹿沼の新しい観光体験について
地元のキーマン3名がお話するトークイベントなどに参加。
宿泊は、鹿沼の街なかにあった元旅館を再生し3月に
正式オープンする〈CICACU Cabin〉へ。
二日目は自由散策となります。
こちらのモニターツアー、申込の締切は2016年2月25日(木)まで。
詳細はWebサイトにて。
information

KANUMA GLAMPING モニターイベント
Webサイト:公式サイト
お問い合わせ:担当・辻井まで。kanuma.monitor*gmail.com(「*」を「@」に変えてメール送信して下さい。)
絶景の〈みはらし亭〉を ゲストハウスに。坂のまち、尾道発 空き家再生プロジェクト
瀬戸内海に面した坂のまち、尾道。
中心地には町屋や土蔵、茶室や日本庭園のあるお屋敷、洋風建築など、
各時代を象徴する建造物がたくさん残っています。
なかでも山の手地区には、起伏の多い地形に合わせてつくられた不定形な家や、
絶景の家、増築を重ねたユニークなかたちの家など、
個性的な家がたくさんあるのだそう!


写真提供:尾道学研究会

写真提供:尾道学研究会
ところがいまでは、このまちにも高齢化と空洞化の波が押しよせ、
空き家が増加しています。
約2キロの徒歩圏内に500軒近い空き家があるという調査結果も。
今回は「そんな空き家をどうにかしたい」
そして「尾道建築の面白さや失われつつある職人技などを多くの人に伝えたい!」
という思いから発足されたプロジェクトをご紹介します。
その名も、〈尾道空き家再生プロジェクト〉。

2007年より活動を始め、手がけてきた空き家の数は、なんと100軒近く!
多様な空き家をコミュニティ、環境、建築、アート、観光の視点から眺め、
シェアハウスやゲストハウス、個人住宅、子連れママための井戸端サロン、
洋品店、ものづくりの拠点などに再生させてきました。

〈北村洋品店〉

ゲストハウス〈あなごのねどこ〉

そしていま、このプロジェクトのみなさんがこれまでで最大規模の空き家を
ゲストハウスとして再生させるために、大奮闘しているんです。
物件の名は〈みはらし亭〉。石垣の上に建つ、絶景の別荘建築です。

国登録有形文化財にも登録されており、
尾道の茶園文化のシンボルともいえる建物なのだとか。
映像制作:山口 翔平(尾道市立大学)空撮:野田尚之 協力:大谷治 土堂小学校のみなさま
〈みはらし亭〉は、尾道が港町として栄えた時代に、
当時の豪商たちがこぞって山の手に建てた“茶園”と呼ばれる別荘住宅のひとつ。
大正10年に、自然が豊かな千光寺の真下にある石垣の上に建てられました。
当時の家主さんは、尾道水道を見下ろしながらお茶をたしなんだり、
客人をもてなしたりと、優雅に暮らしていたのだそう。
ところが最近では、その不便さと老朽化から20年近くも空き家になっていました。

そこで、こんなに素晴らしい建物を時代の変化とともに
失ってもいいのかという思いと、家主さんの建物に対する思い入れを
受けて立ち上がったのが、代表の豊田雅子さんをはじめとする
〈尾道空き家再生プロジェクト〉のみなさんだったのです。

〈尾道空き家再生プロジェクト〉代表 豊田雅子さん 撮影 吉田亮人

100年続く暮らし方。 おばあの食卓を伝える 沖縄・大宜味村〈笑味の店〉
贅沢なキャンプ、 グランピングって? 〈森と星空のキャンプヴィレッジ〉 ツインリンクもてぎにオープン
栃木県茂木町のレジャー施設〈ツインリンクもてぎ〉のオートキャンプ場が、
2016年3月19日(土)に〈森と星空のキャンプヴィレッジ〉として
リニューアルオープンします!
ちかごろ日本でも注目を集めている
ラグジュアリーなキャンプ〈グランピング〉をファミリーで楽しめるスポットです。
そもそもグランピングとは、
グラマラス(glamorous)+キャンピング(camping)の造語で、
キャンプ場のサービスを高級ホテル並にした高級キャンピングのこと。
こちらのテントの中にはベッドと洗面所、ヒーターなどもついています。
欧米では既に人気のアクティビティとして人気があり、
日本でも取り入れられつつある、新しいスタイルのアウトドアです。

ホテルのような設備

〈森と星空のキャンプヴィレッジ〉のコンセプトは、
“ファミリーがゆったりとした上質なときを過ごしていただける滞在エリア”。
日中は、森の中での様々なアクティビティやモータースポーツ、
夕暮れ時には優雅なお食事、そして夜には星空を眺めたり、
ソファーやベッドのある快適なテントで過ごしたり。
自然の中で、特別な時間が過ごせそうです。
今日のおやつ: 芳しい香りにうっとり。 〈余市蒸溜所〉の ウィスキーチョコレート
今日のおやつは、〈ウィスキーチョコレート〉。
北海道余市郡にある〈余市蒸溜所〉で販売されている、
ニッカオリジナルのチョコレートです。
ニッカウヰスキーによる、「ブレンドの大切さ」を象徴する
キャラクター、ヒゲのおじさんこと〈King of Blenders〉を
あしらったパッケージが可愛らしい。
〈余市蒸溜所〉は、日本のウイスキーの父と呼ばれる
ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝が
ウイスキーづくりの理想郷を求めてたどり着いた場所。
1934年に設立されてから、“日本のスコットランド”と称される
この地で、ウィスキーを作り続けています。
〈ウィスキーチョコレート〉の箱を開けると、
さすがウィスキー工場オリジナルのチョコレートだけあって、
本格的なウィスキーの芳しい香りがぷんと漂います。
チョコレートはちょっとビターな風味で、
舌触りはなめらか。
ウイスキーのおつまみとしてもぴったりです。


種類はこのほかにもブランデーチョコと
アップルワインチョコの3種類があります。
こちら6枚入りは210円。
〈余市蒸溜所〉では現在、15枚入り、25枚のタイプも販売中です。
15枚入り、25枚のタイプのご購入は〈余市蒸溜所〉のほか、
全国のアサヒグループの工場見学の売店でも取り扱いが
ある場合がありますので、お問い合わせを。
また、こちらのチョコレートにはアルコール分が1%配合されていますので、
未成年の方や妊娠中、授乳期の方はご注意ください。
〈ピパーチキッチン〉 島の恵みをいただく 那覇の小さな食堂
まちの食堂でホッとひと息
ふたりでつくったという内装は、木を基本としていてとてもあたたかみがある。
立て板を白く塗ったカウンターの奥では、
オーナーの池城安信さんが、手際良く料理を進めている。
そのかたわらで、きびきびと動き回るのは妻のマリヤさん。


メニューは焼き魚の定食やハンバーグ、カレーなど、
誰にでも親しみのある料理なのに、
ハンバーグはおどろくほどふっくらしていたり、
カレーはスパイシーななかに複雑な深みを感じさせたり、
ピパーチキッチンの“料理”として完成されている。

ピパーチとは八重山諸島で自生する島こしょうのこと。
店名に島の素材をつけるだけあって、メニューの中でも
海ぶどうやゴーヤー、もずく、ナーベーラーなど
沖縄でとれたたくさんの恵みに出会うことができる。

店内には老若男女を問わず、
いつも地元のお客さんで賑わっている。

オシャレだけど背伸びしていなくて、
おいしい料理があって、居心地がいい。
ふたりのやさしい人柄がにじみ出ているから、
誰でも入りやすくて、また来たくなる。
ここは那覇に佇む、そんな、ちいさな食堂。
information
ピパーチキッチン
住所:沖縄県那覇市西2-6-16
TEL:098-988-4743
営業時間:月~木曜日 11:00~16:00(LO15:30) 土・日・祝 11:00~16:00(LO15:30)、18:00~22:00(LO21:00)
定休日:金曜日
〈那覇ハーリー〉は ゴールデンウィーク最大級の 沖縄イベント
今年も開催!〈那覇ハーリー〉
ゴールデンウィークの沖縄でビッグイベントといえば、
なんといっても〈那覇ハーリー〉!
毎年豊漁や海の安全を祈って、うりずん(沖縄の言葉で“初夏”)の海風が心地いい
ゴールデンウィークに行われる、伝統のお祭りです。
41回目を迎えた2015年は、県内外および国外から計21万人(!)が足を運び、
那覇新港ふ頭を、爽やかな笑顔で包み込みました。

このお祭りでは、三艘の“爬竜船(はりゅうせん)”が疾走する海上と、
ふたつの特設ステージや屋台が出店する陸上、それぞれが舞台になります。

海上で行われるハーリーは、日によって内容が異なります。
初日は中学生や一般チームによる競漕、
2日目は飛び入り参加もOKな爬龍船体験乗船、
最終日は一般競漕、そして祭りの大トリとなる
〈御願(うがん)バーリー〉(古式伝統を受け継いだゆっくりと港内を回遊する儀式)と
〈本バーリー〉(伝統的な競漕)が行われます。


県外から訪れる方は、やはり2日目の体験乗船に挑戦してみてください。
係員のお兄さんたちが、気さくにシャッターを押してくれるので、
思い出の写真を持ち帰れますよ。


陸上の特設ステージでは、沖縄の人気アーティストによる音楽ライブやお笑いステージ、
地元の少年たちによるエイサーや相撲選手権などなど、さまざまなイベントが目白押し!
子ども用のアトラクションや出し物も充実しているので、家族連れはもちろん、
友だち同士やカップルなど、どなたでも、どのタイミングで来ても、
存分に楽しめることうけ合いです。

そしてもうひとつの見どころは、その日の最後を締めくくる盛大な花火です。
那覇の夜空と水面に写る光のファンタジーを満喫できます。

ところで沖縄では、ゴールデンウィーク後に梅雨が始まるといわれています。
天候と相談しつつ、日程を組んでみてくださいね。
なお、入場はもちろん無料ですが、会場には駐車場がありませんのでご留意を。
沖縄好きなら、一度は見たい&乗りたい爬龍船。
船上でお待ちしておりますよ!

information
那覇ハーリー
会場:沖縄県那覇市港町那覇港新港ふ頭
開催日:毎年5月3日~5月5日
お問い合わせ:098-862-1442(那覇市観光協会)098-862-3276(那覇市観光課)
通称“泊まれる飲み屋” 〈月光荘〉。ゆんたくが楽しい 那覇の老舗ゲストハウス
老舗のゲストハウスで忘れられない沖縄旅を
那覇の国際通りから少し入った、美栄橋(みえばし)駅の近くという
とても便利なロケーションに月光荘はあります。
まだ“ゲストハウス”というものがあまり知られていなかった1999年に開店した、
那覇でも老舗のゲストハウスです。
ゲストハウスとは旅館やホテルよりも割安で泊まれ
通常ドミトリーといわれる大部屋があり、トイレ・風呂などが共同の宿泊施設です。
けれどもゲストハウスの大きな醍醐味はやはり、旅行者同士の交流や情報交換でしょう。

特にこの月光荘はオーナー自ら“泊まれる飲み屋”というように
宿泊客はもちろんのこと、連日近所の人たちまで集まって大にぎわい!
なぜかスタッフもお客さんも楽器を弾ける人が多いので
夜がふけるとみんなそれぞれに唄いだしたり、
ゆんたく(おしゃべり)したり、踊りだしたりする人も。

夕飯はひとつのお皿をみんなでつつきあって
初対面の人でもいきなり大家族の一員になったような雰囲気が味わえます。
ひとりでふらっと泊まっても、その場で友人になった人と
翌日一緒に観光地をまわるなんてことも。
けれども昼は那覇の中心とは思えない、木々の豊富な木漏れ日の縁側で
ゆったりまったり過ごすこともできます。


味のある日本家屋は、常にスタッフたちのDIYで進化中です。
隣には、併設のバー〈つきのわ〉も。
こちらに朝から昼までオープンする
〈つきのわ食堂 朝ごはん屋 てんこもり〉も人気があります。
もしかしたら、どこかで見たことがある建物だと思った方もいるかもしれません。
そう、ここは漫画『アフロ田中』に出てくる
〈月見荘〉というゲストハウスのモデルになった場所なのです!
運がよかったら、漫画のキャラクターのモデルになった人物にも
会えるかもしれませんよ。

information
ゲストハウス月光荘
住所:沖縄県那覇市牧志1-4-32
TEL:098-862-5328
宿泊料金:ドミトリー1500円~、個室(1名1室)2500円~、個室(2名1室)4000円~
那覇の 〈miyagiya-bluespot〉で 日々を豊かに楽しく。 暮らしの景色を変える上質クラフト
暮らしを彩るさまざまなアイテム
国際通りをひょいと曲がった浮島通りからさらに一歩入った通りの角地に、
一面ガラス張りの店があります。
外から眺めると、さまざまな表情のやちむんや洋服が
気持ちよさそうに並んでいて、思わず扉を開けたくなってしまう。
それが〈miyagiya-bluespot〉(ミヤギヤ ブルースポット)です。
映像:小川櫻時 音楽 : hacomako
店に並ぶのは、店主の宮城博史(みやぎひろふみ)さんが
「暮らしにあるといいな」と思うもの。

このカップで目覚めの一杯を迎えたら、こんな肌ざわりのいい服に包まれたなら、
毎日が楽しくなる。うれしくなる。そんな空気をまとうものばかり。

だから器はたくさんあるけれど、器屋さんじゃありません。
よくよく見ると、かごやバッグ、手ぬぐいにキャンドル、音楽まで。
暮らしそのものを楽しくするライフスタイルを提案する店なのです。

器は主に沖縄で作陶する若手作家のものが中心です。
工房十鶴(こうぼうじっかく)、室生窯(むろうがま)、
当山友紀(とうやまゆき)さんなどなど。
ぽってりと温かみがあるけれど、
伝統に個性を加えた、現代の空気もうつす器たち。
「若手作家が作品を発表する場を増やしてあげたい」と宮城さん。
駆け出しの作家を応援する店でもあるのです。
宮城さんの「あったらいいな」から生まれた
この店ならではのオリジナルプロダクトもたくさんあります。
例えばこちらは陶芸家・宮城正幸(みやぎまさゆき)さんとのコラボレーション。

乳白色の地色に、沖縄の空や海を思わせるブルーのラインは
ホウロウの器をイメージしてつくられたもの。
私が初めてこの店を訪れたときに、ひとめぼれしたプレートです。
琉球ガラスというと、底がぽってり厚いものが多いけれど、
店主の宮城さんが〈奥原硝子製造所〉にオーダーしたのは
手持ちのグラスと並べてもなじみのいい、底の薄いもの。

ぐるり店を見渡すと、どれも使いやすくて、でもちょっとおしゃれで
すっと暮らしになじむアイテムばかりです。


器を花びんにしたり小物入れにしたり、視点を変えて使うと、わくわくすること。
陶器のランプシェードが新鮮な空気を運んでくれること。
とびきり肌ざわりのいい服に袖を通せば、たちまちご機嫌になれること。
宮城さんの話を聞いていると、日々を楽しく彩るヒントが見つかるような気がします。

お気に入りがそばにあるだけで、毎日がきらきら輝き出す。
miyagiya-bluespotには、日常の景色を変えてくれるアイテムが待っています。
information
miyagiya-bluespot
〈OKINAWA GROCERY〉なら 人と人をつなぐ沖縄の いいものがきっと見つかる
個性的な店主が営む公設市場の小さなグロサリー
「あのへんって、おもしろい店が増えているよね」
那覇の人気スポット、牧志公設市場周辺は
情報感度の高い地元の人たちの間で、近頃注目されている場所である。

2014年の大晦日に牧志公設市場の入口脇にオープンした
〈OKINAWA GROCERY〉(オキナワグロサリー)もおもしろい店のひとつだ。

おもしろい理由のひとつは、隣近所にある店のユニークさだ。
例えば、右隣の鰹節屋さんでは、おばさんが店番をしながら
せっせと島らっきょうの皮をむいている。
左隣のお茶屋さんでは、商売っ気のないおじさんが
通り行く人を眺めつつ、ゆったりと時間を過ごしている。
はたまた斜め向かいの古本屋さんでは、生活の匂いが漂う市場の中で
美術や文学系の古本たちが輝いている。

OKINAWA GROCERYは、そんなチャンプルー的世界観に満ちた
環境のなかでひときわ異彩を放っている、おしゃれなグロサリーストアだ。
おもしろい理由のふたつめは、とっても小さなマイクロショップだということ。
わずか3坪ほどのスペースに、沖縄で健やかに育った野菜や果物、
沖縄でつくられた調味料や加工食品がところ狭しと並んでいる。

見るからに健康そうな、赤味がかったオレンジ色をした
大紅(おおべに、タンジェリンオレンジの一種)や
丸ごとかじりたくなる緑の葉っぱつきにんじん。
八重岳の緋寒桜のような、ピンクに染まったカブの仲間たち。

ていねいに育てられた元気な野菜たちのほか、
ピクルスやブレンドされたスパイス、ジンジャーシロップ、
最近注目を集めているコーディアル(ハーブやスパイスや果物などを
漬け込んだシロップ。ヨーロッパの家庭で昔から親しまれてきたもの)や
離島で栽培された米を使用した麺など、日もちのいい商品も揃っている。

おもしろい理由の3つめは、歩んできた人生もライフスタイルも異なる、
ふたりの男女が共同経営している店だというところ。
小宮有二(こみやゆうじ)さんは、チベットやネパールの雑貨の並行輸入、
日系物流企業の中国現地採用社員、ギターの売買や演奏活動などの仕事に携わり、
自由な人生を歩んできた。
沖縄で名の通ったライブハウス〈groove〉で仕事をしたときのおつき合いが
いまの仕事にも生かされているそうだ。
もうひとりは、むつみ橋通りと浮島通りが交わるあたりで〈Cafeプラヌラ〉という
紅茶とロールケーキがおいしいカフェを経営する戌亥近江(いぬいちかえ)さん。
戌亥さんは、食に向き合う人々やその取り組みを見つめ、
命のつながりをていねいに描いた大林千茱萸(ちぐみ)監督の
ドキュメンタリー映画『百年ごはん』の沖縄上映会を主催した方でもある。

そんなふたりの接点になったのは“人と人をつなぐいいもの”だった。
この店のショップカードには、ローリング・ストーンズの『Let It Bleed』という曲の
“What pleasant company!”(なんていい仲間たち!/なんていいご縁・会社なの!)
という言葉が添えられている。
これは、小宮さんがOKINAWA GROCERYの
デザインを担当する藤田俊次さんに相談し、選んだものだ。
小宮さんは1年ほどドイツに滞在し、クリスマスイブに親友の実家を訪ねたとき、
家族同士でギフトを贈る習慣や、相手が心から喜びそうな贈りものを選ぶ様子を見て、
その人間関係のあり方をとても新鮮でいいものに感じたという。
一方、戌亥さんは、『百年ごはん』を通じて知り合った
ていねいにものづくりをしている人たちと話すなかで
“育てたりつくったりしたものを大事に売りたい”という熱い気持ちに触れたという。
「だからこそ、そのていねいさが伝わるお店にしていきたいんです」
そう語る戌亥さんが目指しているのは“みんなが幸せになれる店”だそうだ。

沖縄に住んでいる人も遊びに来る人も、つくり手も使い手も、
贈る人も贈られる人も、みんなが喜びを分かちあうお店。
“人と人をつなぐいいもの”が集められた小さなグロサリー。
ふたりがつながってきたいろんな人の支えを受けながら
きっと大きく育っていくのだろう。
※電話番号を「070-5278-5995」から「098-866-1699」へ修正いたしました。(2017年6月20日 10:20)
information
OKINAWA GROCERY
住所:沖縄県那覇市松尾2-10-1 那覇市立公設市場外回り
TEL:098-866-1699
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休
沖縄在住のフォトライターが とっておきのおすすめを お届けする観光情報発信サイト 〈沖縄CLIP〉
はじめまして! 沖縄CLIPが那覇をご紹介します
はじめまして。沖縄CLIPは沖縄の隠れた魅力や新しい情報を世界に発信し、
沖縄の観光産業に貢献するという目的のプロジェクトです。
そんな沖縄の観光情報を地元在住のフォトライターとムービーライターが
中心となってとらえた、美しい写真や映像とともにお届けします。
私たちは地元のみなさまや、世界中にいる沖縄ファンとも
さまざまなかたちでコラボレーションし、
ともにつくりあげる新しいかたちの観光情報メディアを目指しています。
Facebookページは現在50万「いいね」を超え、
ウェブサイトも多くの方に閲覧していただいております。
沖縄が大好きなみなさんにもっともっと喜んでいただけるような
新しい企画やサービスを拡充していく予定ですので、
ぜひとも応援をよろしくお願いいたします!
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〈星野リゾート トマム〉 雲海テラスに新デッキ誕生! 夏も冬も山の自然を満喫
新千歳空港や帯広空港から高速道路で約1時間半。
占冠(しむかっぷ)ICにさしかかると、深い山あいの風景に、
空に向かってそびえ立つタワーホテルがこつぜんと姿を現します。
総面積1000haという広大な敷地に点在するゲレンデ、
ゴルフ場や常夏のプール、スパを展開。
標高約1200メートルの〈トマム山〉の裾野に広がる、
北海道随一の滞在型山岳リゾート施設〈星野リゾート トマム〉。
夏は山頂からドラマチックな雲海を眺めることができ、
冬はふたつの山にまたがるゲレンデでパウダースノーを楽しめるほか、
季節ごとの北海道の大自然をまるごと体験できる
多彩なアクティビティがもりだくさん。
忘れられない旅の思い出を、たっぷりとつくることができます。

星野リゾート トマム敷地内にあるゴルフ場からトマム山を望む。
なかでも一番人気は春から夏の期間のみオープンする早朝の〈雲海テラス〉。
標高1088メートルの山頂駅まで、ゴンドラを乗ること13分。
山の峰にかこまれたトマムの地へ、
白い波のように押し寄せる幻想的な雲海に、目も心も奪われてしまうはず。
ここトマム山の特殊な立地と気候が重なって生まれる雲海は3タイプあり、
いずれも早朝の時間帯だけに起こる、奇跡のような光景です。
5〜10月の雲海発生率は約4割。
運がよければ、日高山脈から大量の雲が流れ込む、
〈太平洋型雲海〉の絶景に出会えるかもしれません。
雲海テラスでは、清々しい空気を浴びながら参加できる
雲海ヨガや軽いトレッキングを楽しめるほか、
併設のカフェではふんわりホイップを雲に見立てた「雲海コーヒー」で
温まることもできます。
この雲海テラスの生まれたきっかけは、
ゴンドラ整備スタッフが早朝に見ていた雲海を
お客さまにもぜひ見ていただきたいという思いにありました。
今や年間11万人もの人が訪れる(2015年10月末現在)、
トマム最大のアクティビティへと進化を続けています。

2015年夏に新しくオープンしたCloud Walk。
雲海テラスは、冬の間は、標高1000メートル以上の高地に生まれる
霧氷に覆われた美しい樹々をのぞむ〈霧氷テラス〉へと姿を変えます。
最低-20℃にもなる白銀に包まれた世界を見下ろす体験は、
きっと忘れられないものになるはず。
また、2015年夏には、雲海テラスから200メートル先に
雲の上を歩くデッキ〈Cloud Walk〉が新たにお目見えしました。
日高方面の雲海や連なる山々をパノラマで眺めながら、
まるで空中散歩をしているような気分を味わってみましょう。

冬のCloud Walk。雪景色だけを楽しみにくるお客さまもいるそう。(写真提供:星野リゾート トマム)
リゾートの拠点となるのは、2タイプのツインタワーホテルです。
手前のカラフルな〈ザ・タワー〉は
全570室を有する大型リゾートホテル。
トマムの誇るさまざまなアクティビティも用意され、
ご家族や仲間同士でのステイにもおすすめです。

左手前が、ザ・タワー。右奥にあるのが、リゾナーレトマム。
ザ・タワー内にはさまざまなタイプの部屋があり、
なかでも2008年に生まれた〈ファミリーフォースルーム〉は
スタンダードなツインルームの約2倍ものスペースを誇る一室。
大きな窓から一望できるトマムの自然を堪能しながら、
滞在のひとときを贅沢に過ごすことができます。
小さなお子さんにも安心な低床ベッドが、
モダンな部屋に和なテイストのくつろぎを添えています。

シックな色調でまとめられた〈ファミリーフォースルーム〉。収納も充実しているので長期滞在にも対応。1泊11000円〜。
滞在型のリゾート施設である星野リゾート トマムでは、
各館ともに充実した設備が魅力のひとつ。
〈ザ・タワー〉1階にあるカフェ〈Cafe Lounge yukku yukku〉は、
心地よい木のぬくもりと開放感に溢れています。
中庭に面したガラス張りの窓からは、
昼は季節ごとの風景を、夜はライトアップされた庭を楽しむことができます。

白樺の森をイメージしてつくられた〈Cafe Lounge yukku yukku〉。
店内の本や雑誌を開きながら、コーヒーやワインでひと休みを。
気に入った本はお買い上げも可能。
北海道の風土や歴史、
自然についての本も独自の目線でセレクトされているので、
旅のおともになる一冊に出会えるかもしれません。

厚岸町〈ファームデザイン〉のチーズを使った「牧場のチーズケーキ」(400円)。こっくりとなめらかなチーズがコーヒー(450円)にぴったり。
カフェの横には、小さなお子さんが靴を脱いでめいっぱい遊べる
ファミリースペースが用意されています。
トマムでは、旅先でもっとも大変なママが自分らしく
楽しめる時間を過ごせるように、
〈ままらくだ委員会〉がママにうれしいきめ細かなサービスを提供しています。

Cafe Lounge yukku yukkuの入口そばには、地元占冠の〈しもかぷ工房〉特製ククサやお箸の販売コーナーも。
〈ザ・タワー〉からさらに山側へ入り、
深い森に囲まれたもうひとつのタワーホテル〈リゾナーレトマム〉は
大人の休息にふさわしい、
ラグジュアリーな宿泊を楽しめる期間限定オープンのホテルです。

リゾナーレの旭川家具とのコラボレーションルーム。1泊19500円〜。
こちらは3室限定、
北海道が誇る家具メーカー〈旭川家具〉とのコラボレーションルーム。
明るい色彩が映えるリビングルームには、
座り比べてみたい個性的な椅子やソファがたくさん。
リゾナーレトマムは1室が100平米以上。
ガラス窓に面したジェットバスからは、
トマムの大自然に抱かれた優雅なバスタイムを楽しめます。
最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉は、
ソファ席やボックス席など思い思いのスタイルでくつろげる洗練された空間。
カフェ、食事、バーとさまざまに利用できます。
牛乳ビンをあしらったライトや、
熊の木彫りが北海道らしさをユニークに演出。
窓の外の絶景を眺めながら、ゆったりとした雰囲気に浸ることができます。

リゾナーレの最上階にあるカフェ&ラウンジバー〈椿サロン〉。
広大な敷地に建つふたつのタワーホテルをつなぐのは、
エリアバスと、森を散歩するように移動できるガラス張りの通路。
その途中には、レストランやスープカレー店など
北海道の名店が集まった別棟〈フォーレスタモール〉も。
飲食店はトマム全体で最大20店舗!
長い滞在でも食事の楽しみは尽きることがありません。
なかでも〈ビュッフェダイニング hal(ハル)〉は、
常時60種類を超えるメニューが並ぶ豪華なバイキングスタイルで、
季節をめぐり、北海道の味を心ゆくまで楽しめる人気のレストランです。
2015年4月29日〜5月31日までは、春ならではの海鮮メニューが楽しめます。

ハルでいただく、焼きたての北海道ピザ。取材に訪れたのは2015年10月末。この日は秋メニューがラインナップ。
ディナータイムは、
15分ごとに焼き上がる〈北海道ピザ〉がお楽しみのひとつ。
隣町の新得町〈共働学舎〉特製チーズの風味が香りたち、口の中でとろけます。ぜひ、アツアツをいただきましょう。
このほかにも、その場でカットしてくれるローストビーフ、
揚げたてをいただける天ぷらなどのライブコーナーや、
旬の新鮮魚介コーナーなどバラエティも豊富。
もちろん〆のデザートも10種類以上!
北海道産の地酒やワイン、ビールを選べるお酒コーナーも充実の内容です。

〈まるごとかぼちゃのチーズグラタン〉。この日は秋の味覚、ホクホクの北海道産かぼちゃにチーズがたっぷり。幅広い季節のメニューが並びます。
ほかにも、別棟〈森のレストラン ニニヌプリ〉や
〈フォーレスタモール〉の各店舗でも夕食を楽しむことができます。
朝食の会場は4か所に分かれていて、
その日の気分で選ぶことができるのが嬉しい。
おすすめは〈フォーレスタモール〉内の〈グリルハウス ベジタブルバンデット〉。
北海道産野菜や厚切りベーコン、
こだわりの乳製品でモーニングを楽しむことができます。
食事の際は、部屋にあるテレビの専用チャンネルやスマートフォンサイトから、
各レストランの混雑状況をチェックしてから出かけましょう。
また、建築ファンにとっても見どころなのが、
トマムの敷地内にそっとたたずむ、
世界的な建築家 安藤忠雄さんの手がけた教会三部作のひとつ〈水の教会〉。
リゾートホテルの中にありながら、
完全にほかと隔てられた静謐な空間へと進んで行くと、
夜間は凪いだ水面に浮かび上がるキャンドルと
あたたかい光をはなつ教会が迎えてくれます。
螺旋を描きながらホールへと降りた先にあるのは、荘厳な空気の挙式場。
大きなガラス窓が開かれると、
水辺と同じ高さでつくられたフロアそのものが、まるで水に浮かんでいるよう。
天候や時間で刻々と表情を変える風景のなか、
自然と一体となって清らかな門出を迎えることができます。

水の教会の周囲を取り囲む四季ごとに表情を変えて水辺に映り込む白樺林の姿が美しい。基本的には挙式メイン。一般開放は夏期間の早朝と、冬期間の21:00〜21:30の時間帯のみ。
トマムがパウダースノーにつつまれる冬期間は、
夕方から夜にかけて〈アイスビレッジ〉がオープン。
いくつものスノードームが立ち並び、スケートリンクも登場します。
氷のレストラン、氷のシアター、スイーツビュッフェのほか、
なんと氷のホテルまで! 期間限定の〈氷の教会〉も人気。
ライトアップされたアイスビレッジの世界は、
ぜひ体験してみたいトマム冬の風物詩です。
道内の各空港や、人気の観光地とのアクセスも良いトマム。
夏はトマムを起点に富良野や帯広へ足を伸ばしてみたり、
冬は連泊してゲレンデやアイスビレッジを堪能したりと、
訪れる人の数だけ楽しみ方が生まれる非日常空間。
北海道の大自然から無限のエネルギーをチャージできるリゾート体験を、
満喫しにいってみませんか?
information
星野リゾート トマム
住所:勇払郡占冠村中トマム
TEL:ホテル全般・アクティビティ0167-58-1111、宿泊予約0167-58-1122、ブライダル0167-57-2520
暮らすように泊まる 〈Villa ニセウコロコロ〉。 旭岳の絶景を望む、一棟貸しの宿
パチパチとはぜる薪ストーブ。
部屋中がやさしい暖かさに包まれて……
まるで個人の住まいのような リビングルームをはじめ、
ベッドルームやキッチンを備えたこの建物は、
旭川空港からもほど近い東川町の田園地帯にそっと立つ
愛らしい宿〈ニセウコロコロ〉のヴィラのひとつ。
こちらは、東川のまちに惹かれて移住した、
正垣智弘さん、芳苗さんご夫妻が2013年にオープンした、
“自然のなかの上質なくつろぎと癒し”を提案する一棟貸しタイプの宿。
建物や家具はすべて東川の〈北の住まい設計社〉が手がけ、
小さなお子さん連れの方が安心して滞在できることも大切にしています。
それぞれ間取りやインテリアが異なる個性をもった3つの棟には共通して、
キッチンツールはもちろん、
トースターやレンジ、2ドア冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、
ナイトウェアやアメニティ、
知育玩具の積み木〈KAPLA(カプラ)〉など、
質とデザインにこだわりぬいた
暮らしの設備や道具がまるごとセットされています。
旭川空港からも15分ほどと便利な立地。
ここを起点に富良野や旭川方面へ足を伸ばしたり、
旭岳で温泉に浸かったり、東川をじっくり満喫したりと、
幅広い楽しみ方ができます。
宿泊の建物とは別にあるのが宿の受付兼オーナーの自宅。
ここでチェックインを済ませたら、個性豊かなヴィラへ案内してもらいましょう。
いずれの棟も4〜5名までの宿泊が可能です。
まずは、腰折れ屋根が北海道らしい建物〈ペロ(アイヌ語で「ミズナラ」)〉。
木のいい香りがふんわりと漂う玄関からドアを開けると、
明るいリビング&ダイニングルームが広がります。
夜も薪ストーブの炎がまたひと味違う表情で部屋にぬくもりを添えてくれそう。
石の敷かれた部分には床暖房を導入しています。

ペロのリビングルーム。大人と小学生以上の子ども合わせて5名まで宿泊可能。大人2名利用でひとり16000円、大人3名以上ひとり14000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)
各棟のテーブルの上には、胸がときめくような朝食セットが置かれています。
かごにぎゅっとつめこまれた食材は、簡単な調理ですてきな朝ごはんに変身。
東川でつくられている日替わりの天然酵母パン、
平飼いたまご、無添加トマトジュースに無添加ベーコン……
そしてとれたての野菜。すべてが東川や旭川などの近郊産です。
安心の素材を使い、自分たちの手でつくった朝ごはんは、
きっと格別なおいしさのはず。

宿での夕食は〈北の住まい設計社Cafe〉のデリを注文して届けてもらえるほか、
おいしいお米や野菜の宝庫の東川で、
食材を買い込んでゆっくりと料理をするのもおすすめ。
もちろん、東川町の中心街までは車で5分という距離なので
近隣のおいしいお店の紹介や予約も引き受けてもらえます。

テーブルに用意されているカフェセット。
くつろぎのコーヒータイムも、ちょっとひと手間かけて。
東川の自家焙煎コーヒー店〈yoshinori coffee〉の豆を
ミルでごりごりと挽いたあと、
ケメックスのコーヒーメーカーでゆっくりと落としてみる。
普段なかなかできないことも、ここでは旅の思い出のひとときに変わります。
フェアトレードの紅茶やハーブティーも。
手づくりクッキーと一緒に、リラックスしたひとときを過ごすことができます。

日々姿を変える大雪山系旭岳を望む。

ドアのキーには木製のドングリが。ニセウコロコロの“ニセウ”とはアイヌ語で「どんぐり」のこと。どんぐりがアイヌ民族にとって重要な存在だったことから、この名前を選んだそう。
次のヴィラ〈チカプ(アイヌ語で「コナラ」)〉は、
小さな村の教会をイメージした建物です。
吹き抜けの天井が高く取られたつくり。
広くとられた対面のキッチンで料理をしながらにぎやかに食卓を囲めるので、
女性同士の滞在にも人気です。
床材はチェリーの木が使われ、あたたかな空間を明るく彩っています。

二階建てのチカプは、3棟のなかで一番広い。大人と小学生以上の子ども合わせて4名まで宿泊可能。大人2名利用でひとり18000円、大人3名以上ひとり15000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)

2階のベッドルーム。絵本に出てくるような2段ベッドもついています。晴れた日の夜には天窓から星空が見えるはず。寝室横には、大人も使える小さな勉強机が。

立ち上がるとちょうど旭岳が見えるという絶景つきの浴室。
雄大な景色を眺めながら過ごせる、テラスのベンチとテーブル。
夏場はバーベキュー(レンタル可)を楽しんだり、お酒を飲んだり、自由に使うことができます。

最後のヴィラは〈トゥンニ(アイヌ語で「カシワ」)〉。
北欧に多い片屋根の平屋で、室内は3棟に共通している、
珪藻土を使った漆喰が落ち着ける空間を演出しています。
それぞれの部屋でゆっくり過ごせるように、
入口を挟んだ廊下の先に寝室が配されているのも特徴。

広々としたリビングはナラの木の床材を使用。大人2名+子ども2名が最適。大人2名利用でひとり16000円、小学生4000円、小学生未満は無料。(すべて税抜)

食器も棟によって変わります。トゥンニにはフィンランド〈アラビア〉の復刻版〈ブラック・パラティッシ〉が。

トゥンニ寝室の壁塗りのみ、オーナーご夫妻が手がけられたそう。カーテンの中には小さめの2段ベッドが置かれています。
“こんな家やこんな自然の中に暮らしてみたい”
というイメージがまるごとかたちになったヴィラ。
東川に住む感覚を味わえるからと、移住を考えている方の宿泊も多いそうです。
この素敵なヴィラのオーナーである
正垣智弘さんと奥さまの芳苗さんは、4人のお子さんと家族6人暮らし。
それぞれ千葉と新潟のご出身で、家族で東京に暮らしていましたが、
震災後、自分たちらしい生き方をするために移住を決意します。
土地を探して北海道を旅する中で、
以前訪れた時は通過点だったという東川の美しい田園風景と、
上水道がなく旭岳から流れる伏流水での暮らしに惹かれ、東川での生活を選びます。
長く東京住まいだったご夫妻は、
蛇口からおいしい地下水が出てくることになかなか慣れなかったそう。

敷地内にはお客さんも自由に使える手漕ぎの井戸も! 東川に住む昔ながらの井戸職人のおじいさんがつるべ落としでつくってくれました。
その後、東川で北の住まい設計社と出会い、
この地で宿泊施設を始めると決めたご夫妻は
“子ども連れの方も安心して泊まれる空間”といった、
いくつかの希望以外はお任せするかたちで、
デザインや施工までを北の住まい設計社に依頼して生まれたのが〈ニセウコロコロ〉です。
「自分たちが旅好きであちこち訪れていたんですが、
子どもが生まれてからは宿泊や食事で気を遣うことが多かったので、
旅で得た自分たちがいいなと思う要素を集めた宿をつくろうと思いました」と智弘さん。
その「いいな」という要素は、建物の外にもたくさん。
豊かな水の源である旭岳や大雪山系の峰が織りなす景色はもちろん、
8月中旬にはまわりの田んぼでカエルの大合唱が聞け、
秋には黄金色の稲穂、冬は真っ白な世界……
季節とともに移ろう東川の風景も体験してほしいもののひとつです。

トゥンニの前で、正垣智弘さん、芳苗さん、そして背中にはすやすや眠る末っ子の玲三郎くん。
宿の詳しいシステムなどは、オフィシャルサイトで確認できます。
サイトは、元システムエンジニアという肩書きを持つ芳苗さん作!
「東川の水で東川産のお米を炊いて食べてもらうこともできます。
この宿が、まちの豊かさを伝える場所になっていけたら」と話す智弘さん。
まちのもつ数々の魅力に、旅人目線の「いいな」が合わさって生まれたニセウコロコロ。
滞在するだけでこのまちを好きになってしまう、
そんなきめ細かくあたたかなおもてなしが、ここにあります。
information
Villa ニセウコロコロ
〈Less Higashikawa〉 本質を追求したアイテムが揃う、 美しい水のまちのセレクトショップ
“見るものすべてが絵になるまち”と言われることも多い東川町は、
旭川空港から車で10分。大雪山系旭岳からの豊かなおいしい水が
各家庭で汲み上げられ、四季にまたがるアウトドアレジャーを楽しめるほか、
写真のまちとして全国的にも知られる文化的なまちづくりが行われています。
まちで生まれたひとりひとりの子どもに、
東川でつくられた木の椅子が贈られる
「君の椅子」プロジェクトもその試みのひとつ。
自然と人との心地よい営みが、訪れる人それぞれの心に残るまちです。
近年はこの地にお店を開く人や若い世代の移住者も増え、
旭岳へとのびるまちのメインストリートには
たくさんの個性的なお店が軒を連ねています。
その中心街、多くの人でにぎわう道の駅ひがしかわ〈道草館〉向かい側にある、
もとは碁会所だったというモダンな外壁が目を引く建物。
ここを改装して2012年にオープンした、
1階の衣と住のセレクトショップ〈Less Higashikawa〉、
2階のまちの食堂兼週末酒場〈ON THE TABLE〉は、
東川から新たなライフスタイルを提案するショップの先駆け的存在です。

食卓を彩る調味料やコーヒー豆などを、“つくる人”を発信するリトルプレスとともに。自分たちでつくった廃材を使ったディスプレイ棚がいい味を添えています。
訪れるたびに新たな“もの”との出会いが待つLess Higashikawa。
店内に並ぶのは、国内外から集めた、
ひとつひとつ、物語をはらんだ洋服、雑貨、グローサリー製品。
考えられ、削ぎ落とされ、
シンプルななかにこだわりをもってつくられたものたち。
すっと背筋がのびるような空気のなか、
“自分の暮らしにあったらよりうれしくなるもの”を見つけることができます。

長く愛用したいメンズ・レディースの洋服たちはどれも、このまちのイメージにマッチした空気感。
「商品すべてに扱っている理由があるので、
わからないことはなんでも聞いてください。
お店は、お客さんとのコミュニケーションスペースとしてある場所ですから」
と笑顔で話してくれるのは、オーナーの浜辺 令さん。
姉妹店にあたる旭川の住む・暮らすを中心にしたショップ、
〈Less Asahikawa〉も運営しています。

2階にはギャラリースペースを併設。全国各地につながりをもつ浜辺さんが企画するさまざまな展示販売会や展覧会、トークイベントなども行われています。
雰囲気ごと持ち帰りたい空間は、
浜辺さんの”もの”に対する飽くなき探究心から生まれています。
つくり手やメーカーの商品そのものはもちろん、
その背景やこめられた想いもお客さんに伝えていきたいと語ります。
「ひとつのものをいいと思ったとき、
そのよさの理由や本質を自分なりに掘り下げると、
自然と次のものとの出会いにつながっていく。
その楽しさを、ここを通していろんな方と共有していきたいと思っています」

旅の記憶として、アクセントとして普段使いできるデザインの〈HIGASHIKAWAバッジ〉(1296円)。
浜辺さんは現在、つくり手との縁を活かして、
東川独自のオリジナルおみやげグッズを手がけています。
〈東川スーベニア〉の第1弾は、
お店でも取り扱う鹿児島の〈ONE KILN CERAMICS〉による
陶器製の〈HIGASHIKAWAバッヂ〉。
「その土地で欲しくなるようなおみやげがないので、
それなら自分でつくってみようと思いました。
“勝手に東川町のおみやげプロジェクト”と題して(笑)、
東川在住、もしくは東川を訪れたことのある作家さんにお願いして
制作しています。今後は、定番おみやげのペナントやマグネットなどをはじめ、
さまざまなアイテムを計画中です」
このほかにも、東川でオリジナルの家具を製作中という浜辺さん。
東川発信のあふれるアイデアがかたちになり始めています。

LOCALS会場と各店舗にのみ置かれる〈THE LOCALS PAPER〉(200円)。各店主によるまちごとのおすすめやコラムが書かれています。4つのまちへの小さなガイドブックがわりに。
2014年からは、中標津の〈RANGE LIFE〉、根室の〈guild Nemuro〉、
帯広の〈THE YARD〉とともに、
地方にあって個性の際立つセレクトショップやカフェと合同で
それぞれの都市をまわる〈LOCALS〉という移動ショップイベントも行っています。
あえて都市部でなく、こういったイベントを求めている地方でのみ開催。
遠方でなかなか来られないというお客さんのもとに、
自分たちから出向こうと始まったこのイベント、各会場ともに盛況で迎えられています。

〈ON THE TABLE〉の店内は明るい光が差し込む居心地のいい空間。カウンター席やふたりがけの席も。厨房担当は、浜辺さんの弟の佑さん。
ちょうど、2階の〈ON THE TABLE〉へと
階段を上がっていくお客さんが4人。
「ここがおいしいって聞いて来たんだよ」と士別から来たお父さんたちが
ワイワイとにぎやかに大きなテーブルを囲んでいました。
そんな風景がとてもなじむのは、
このお店が「町の喫茶、食堂、酒場」というコンセプトだから。
ランチメニューは、ジューシーな肉感に、コクのあるソースまで
絶品の「ハンバーグと焼き野菜・スープつき」(900円)や、
本格的な風味と辛さがクセになる「グリーンカレー」(900円)、
「ナポリタン」(800円)など、
定番5品がサラダ付きでボリュームたっぷりいただけます。
お米はもちろん東川米で、地元産の野菜を使用。
厳選されたコーヒーやスイーツメニュー、テイクアウトの自家製パンもあり、
ドライブがてら気軽に立ち寄ることができます。

アツアツの鉄皿に乗った「ハンバーグと焼き野菜」。焼き野菜の量にも注目! この日のスープはミネストローネ。東川米はお客さんからも好評だそう。
週末夜の酒場営業では、豊富な日替わり黒板メニューを好みで選びながら、
ビオワインを中心にゆっくりとお酒を楽しむひとときを。
24時までと遅くまで開いているのもうれしいところ。
「近所に住むおばあちゃんが、
ちょっとエスプレッソを一杯飲みに来てくれるような場所になるのが理想です」
と浜辺さん。すみずみまでセンスを感じられるものの、
よそゆきすぎないところがいい、まちの社交場でもある空間です。

オーナーの浜辺さん。店内は〈Landscape Products〉によるデザイン、内装は古いものを使いながら自分たちで手がけました。
お隣の薬屋さんがご実家という浜辺さんは、自分もいつかここ東川で
店を持ちたいというイメージを長いこと抱いていたそう。
「旭岳やおいしい水、何気ない風景に宿るここ東川の魅力を伝えていくこと、
次の世代に残していくことをいつも考えています。
外から来てくださるお客さんは、地元の人に、
自分たちのまちが誇れることを教えてくれますね。
その連鎖をこれからもこの小さなまちでつくっていきたいです」
まちの風景として残るように在りたいという
〈Less Higashikawa〉の場所の力とともに、
東川の空気をまとった上質な“もの”たち。
ここでの人やものとの出会いは、
自然に寄り添う生活に思いを馳せるきっかけにもなりそうです。
information
Less Higashikawa
information
ON THE TABLE
住所:上川郡東川町南町1-1-6 2F
TEL:0166-73-6328
営業時間:月・火・木11:30〜20:00、金・土・日11:30〜24:00(夜は酒場として営業)
定休日:第1・3火曜、水曜
〈焼鳥専門ぎんねこ〉は 炭火焼と秘伝タレがうまい! 旭川名物の新子焼きと、鳩燗で一杯
旭川の繁華街の一角、別名焼き鳥横町とも呼ばれる
〈5・7小路ふらりーと〉の角。
「素通りはゆるしませんぞ」と書かれた、
狸の看板が目印の老舗〈焼鳥専門ぎんねこ〉からは、
いい香りが漂ってきます。

旭川の近藤染工場さん特製の美しいのれん。
三代目の若き店長、久保竜弥さんが、
焼き場でジュウジュウいい音をたてながら
名物の〈新子焼き〉にとりかかっていました。
新子焼きとは戦後以来、旭川市内で庶民のごちそうとして親しまれている、
若鶏の手羽も含む半身焼きのこと。ここでは、
創業以来継ぎ足している秘伝のタレでいただくのがおすすめです。

新子焼き(1200円)。この照り、この焼き色がたまりません。店内限定で頼めるタレと塩のハーフ&ハーフもおすすめ。
冷凍していない生肉にこだわり、
炭火でじっくり時間をかけて焼かれる新子焼きは肉汁もボリュームもたっぷり。
道央の伊達産若鶏を使い、添加物や保存料は不使用。
素材のもつおいしさがしっかりと味わえます。
お持ち帰りや、真空パックでの地方発送も人気です。
市内の近藤染工場の近藤社長から、
「ぎんねこに行くなら頼んでごらん」と教えていただいた〈鳩燗〉がこちら。

直火にかけられた鳩燗。とっくりに残る焦げ跡がそれを物語ります。
鳩型のとっくりを直火で焼く焼き燗スタイルで、
燗酒を注文すると、この味のあるとっくりが出てきます。
焼き燗でいただく旭川の〈男山酒造〉のお酒は、喉にすっと馴染んで落ちていきます。
そして「串のフルコース」は7本で750円とお手頃。
レバー・きんかん・かしわ・鶏もつ・ 砂肝・豚タン・ひな皮、
それぞれタレと塩が選べます。
甘辛さが絶妙な秘伝のタレでいただくのはもちろん、
天日塩がほどよく効いた塩の串も捨てがたいところ。
迷ったときは、竜弥さんにおすすめを聞いてみてください。
生肉を1本1本手打ちし、
丁寧に手焼きされる串はどれも歯ごたえがあってなおかつジューシー。
この串のファンは多く、土日祝日はお昼時から混み合うこともあるそうです。

特製の“ぎんねこ”皿も味わい深い。
創業当時のまま変わらないこじんまりとした店内は、
まさに昭和そのもの。
使い込まれて角が丸くなったL字型のカウンターに座れば、
炭火で焼かれる串のタレの香りにつられ、つい頼みすぎてしまいそうです。
隣り合った知らないお客さん同士が、
店を出る時はここで再会の約束をする……そんな風景も、このお店ならでは。

小上がり席にはふたつの小さなテーブルに、カウンターは10席ほど。混んでくると自然に詰めて譲り合いながら席をつくるのは、ここのお客さん同士のお約束。

商売繁盛を込めた「狸八相」なる縁起にちなんだ額縁。のれんのデザインもすてき。
もとは市内の銀座通りで遊技場として誕生したというぎんねこ。
その親しみある名の由来は、銀座通りの「ぎん」に
千客万来の招き猫にあやかった「ねこ」。
町に遊技場以外の娯楽が増えはじめた頃、
創業者、竜弥さんのお祖父さまが、長く続けられる商売をと心機一転。
1950年、現在の場所で、焼き鳥屋としてぎんねこの新たな歴史がスタートしました。

通好みのムネとヒザの軟骨(各120円)。コリコリの食感にくわえ、コラーゲンたっぷり。
実は元郵便局員という肩書きももつ竜弥さん。
子どもの頃からおばあちゃんの家のように親しんできたお店を
自分の手でしっかりと残していきたいという思いから、
跡を継ぐことを決めました。
「お客さんのなかには、四世代続けて来てくださる方もいらっしゃいます。
おじいちゃんがひ孫さんを連れてくる姿を見るのはうれしいですね」
と竜弥さん。

「小さな頃からよく食べてきたから舌で焼きの加減を覚えているんです」。竜弥さんの焼きの腕前と朗らかな語り口のファンも多いはず。
「おかげさまで今年創業66年になりますが、
僕の代で頑張って100年を迎えるという目標があるんです」
誇りとともに受け継がれていく秘伝の味。
続いていく歴史をつくるのは、いまこのときのたゆまぬ努力。
旭川で心のこもった焼き鳥が食べたくなったら、
ふらりと、“ぎんねこ”ののれんをくぐってみてくださいね。

information
焼鳥専門 ぎんねこ
住所:旭川市5条通7丁目 5・7小路ふらりーと内
TEL:0166-22-4604
営業時間:13:00~22:00
定休日:月曜日
※駐車場なし(近くにコインパーキングあり)
春はすぐそこ! 芽吹いたばかりの 緑の味わいを軽井沢 〈ホテルブレストンコート〉で
軽井沢の美しい自然に囲まれた〈ホテルブレストンコート〉。
1964年にオープンし、多くの著名人や文化人を迎えてきた
リゾートホテルです。
客室は全て独立型のコテージタイプ。
信州の素材をふんだんに取り入れたニッポンのフレンチを
提供するフランス料理の〈Yukawatan〉や、
信州サーモンや信州の野菜を使った手軽なダイニング〈村民食堂〉などの
おいしいレストランがホテル内にあるほか、
信州の豊かな食材の魅力を発信するイベント〈軽井沢ガストロノミーサロン〉
なども開催しています。
そんな、信州の食にこだわる〈ホテルブレストンコート〉から、
春の芽吹きを感じる期間限定宿泊プラン〈軽井沢スプラウト ステイ〉が登場。
4月1日~5月31日の期間限定で、
芽吹いたばかりの緑(スプラウト)を存分に味わうプランです。

芽吹きを五感で味わうアフタヌーンティー
まずこちらは、ホテルにご到着した昼下がりに提供される
アフタヌーンティー。
アイスクリームを添えたフキノトウのパイに、
春の風味が香るあたたかなキッシュ、
そして信州の山野草をアクセントにした小菓子。
かわいらしく美味しそう!
大きな窓から美しい自然を望むラウンジで、
ゆっくりした時間を過ごせます。
漁師町の〈寿司のまつくら〉へ。 鮮度は太鼓判。 とれたて海の幸を豪快盛り!
このツヤ、この色、美しい盛り!
中にはまだ見えていないネタもあるのです。
酢飯にたどりつくのに時間を要する幸せな逸品。
この鮮度とボリュームは、
日本海に面した増毛町の店〈寿司のまつくら〉ならではのとっておきです。
増毛の語源は「カモメの多い港」の意味をもつアイヌ語「マシュケ」。
古くから豊かな漁場として栄えたこのまちは、
1年を通して質の良い魚介が揚がることで現在も有名です。
その漁港からほど近い場所にあるまつくら。
増毛特産の甘えびやぼたんえび、
そして旬の北海道の新鮮な魚介をふんだんに使った料理は、
どれも一度食べると忘れられないおいしさです。
その魅力のひとつは、ネタの豊富さ。
上の写真の「特上生ちらし」(2620円)には
なんと13種類以上のネタがぎっしりと乗せられています。
生ちらしや丼もの、握りを中心にメニューも豊富。
選ぶのに迷ったら、今が旬のおいしいネタを熟知している店主の松倉孝一さん、
ともに店を切り盛りする長男の清道さんに、
おすすめの品をぜひ聞いてみましょう。

客席からは、広いカウンターの上で松倉さんがさばいた魚介を
鮮やかなスピードでどんどん盛っていくのを眺めることができます。
その量たるや、「そんなに乗せていいんですか?」
と口にしてしまうほどの豪快さ。
キラキラ輝くほど新鮮なネタはどれもが宝石のよう。
味にもボリュームにもいっさい妥協しない、
松倉さんのこだわりと腕前、そしてサービスの心が伝わってきます。

「うに・えび丼」(2625円)。増毛特産の甘エビと、たっぷりのうには付属のへらですくっていただきましょう。
「今日のウニは釧路ものだよ。
うちでは基本的には日本海産のものを使っているんだけど、
1年中ウニを食べてもらえるようにしていて、
北海道でとれる中で一番いいものを使ってる」
と孝一さんが言えば、横で立ち働く清道さんが
「ウニの旬は北海道を時計回りに一周するんですよ。
釧路根室方面は冬が産地で、日本海側は夏。産卵の時期が違うんです。
増毛産のうにを食べたいなら7月ですね。
ちなみに北海道は11月がウニのなくなる時期です」
とプロの情報をぽんと投げてくれます。
この息の合ったかけあいもまつくら名物。
その言葉どおり、口の中で甘くとろりとほどける絶品のうに。
本物の贅沢がここにあります。

産地でしか食べられない透き通った甘えび。プリッとしていて甘く、いくらでも食べられそうです。
また、年間を通してとれる増毛特産といえば、甘えび。
どんぶりにみっしりと甘えびが並ぶ「甘えび丼」(2160円)をはじめ、
カラリと揚げられた「甘えび天丼」(1000円)、
ボリュームたっぷりの「甘えび天丼DX」(1800円)も人気メニューです。
甘えびは天ぷらを単品(860円)でも頼むことができるので、
生ちらしや定食と組み合わせても。

サクサクの「甘えび天丼」(1000円)。2尾をあわせて揚げています。えびの頭入りの椀ものもおいしい。
そして、この日、幸運にも出会うことができたのがこちら、
今朝増毛で揚がったぼたんえび(時価1000円〜)。


ぼたんえびは活でとれてすぐ海外へ送られることも多く、
お店で出会えるかどうかはタイミング次第だそう。
「生きているぼたんえびは、
実は生よりボイルの方が断然ポテンシャルを発揮するんです」と清道さん。
ボイルのぼたんえびをいただいてみると、
初体験の、噛み切れないほどの歯ごたえとおいしさにびっくり!
まつくらでこの味を体験して病みつきになるファンは多いそうです。

ボイルしたぼたんえび。
そして店の名物には、
毎日20食限定という「ジャンボ生ちらし」(3560円)があります。
まるで魚介のタワーのようにうずたかく盛られたネタが圧巻の一品。
完食できたら「スーパージャンボ生ちらし」への挑戦権がもらえるそう。
我こそはという方は、早めの来店でチャレンジしてみて。
まつくらで使われるすばらしい海の幸は、
水産会社に必要量をあらかじめ頼んで届けてもらうシステム。
この日の増毛産ネタは甘えび、ほたて、ヒラメ、いくら、いか。
冬の季節は、さらに種類が増えるいい時期だそう。
そのほかのネタは日本海を中心に、道内各地の厳選された魚介を集めています。
「いいものを使わないと、お客さんが逃げちゃうからね」と孝一さん。
すし米は、富山産と新潟産コシヒカリのブレンド米を使っています。

どのネタも大ぶりな「にぎり 上」(2205円)。
農家の息子として増毛に生まれた孝一さんは、
農業の仕事がピンとこずにレストランに就職します。
のちに「いずれ独立して増毛でお店を持つためには
洋食屋でなく寿司屋だ」とひらめき、そこから寿司屋へ修行に入りました。
孝一さんが増毛町の中心地から少し離れた通りに店を構えたのが昭和38年。
当初はお客さんを呼ぶために喫茶スナックも同時に経営していたそう。
昭和57年に現在のお店を新築。
カウンターに面したテーブル席のほかに、
家族連れにうれしい小上がり席もあります。
店内に漂うアットホームな雰囲気は、家族でつくりあげているお店ならでは。

奥さまの美紀子さん、店主の松倉孝一さん、叔母の斉藤恵美子さん、息子の清道さん。お店を訪れるときは、清道さんが孝一さんをなんと呼んでいるかも聞き耳立ててみてて。
「増毛は5月の『増毛えび地酒まつり』も人気ですが、一番おすすめの時期は7月。
うにがおいしいし、名産のさくらんぼも時期なんです。
土日はうちも混むことが多いですね」という清道さんのお話に
「うちはいつでもひまだから来て」
そんな孝一さんの合いの手が笑顔を誘います。
その人柄はもとより、
新鮮な魚介の魅力を最大限に引き出す孝一さんの腕前のファンは多く、
道内外からリピーターが絶えません。
海鮮に合う増毛町の〈国稀酒造〉のお酒もいただけるので、
増毛の誇る味わいを合わせてじっくりと堪能してみては。
information
寿司のまつくら
住所:増毛郡増毛町弁天町1-22
TEL:0164-53-2446(予約可)
営業時間:11:00〜21:00
定休日:第1・3月曜日
※駐車場あり
日本最北の造り酒屋〈国稀酒造〉。 明治建築の酒蔵は見応えあり!
日本海に面し、江戸時代中期の1750年頃に豊かな漁場として開かれた、
北海道でも長い歴史をもつ増毛町(ましけちょう)。
かつてニシン漁で繁栄をきわめた明治の頃、
ある呉服店の敷地内で、従業員用の日本酒造りが始められました。
これが、現在創業134年を迎える、
日本最北の造り酒屋〈国稀酒造〉が生まれたきっかけです。
いまも1902年築の工場で、
南部杜氏の手法を汲んだ酒造りが行われている国稀酒造。
その工場の一部は一般公開されているので、
館内を歩きながら歴史と日本酒の香り漂う酒蔵見学を楽しむことができます。

軒先にかかる杉玉は造り酒屋の目印。緑は新酒ができたことを知らせ、枯れて茶色くなっていく過程は新酒の熟成具合を表すと言われます。
1918年築という建物の入口から、
奥の工場へ向かって長く伸びる廊下を進みます。
売店コーナーの先には、元は製品貯蔵庫として使われていた資料室が。
国稀酒造の母体となる呉服店〈丸一本間合名商店〉に残されていた、
当時のさまざまな酒造りの道具や酒器などが展示されています。
今も残る堂々とした巨木の大黒柱も見どころのひとつ。

増毛近郊の軟石が使われているという元製品貯蔵庫。当時の面影を伝えています。

さまざまな商品のラベル。昔は味噌もつくっていたそう。

昔からの定番商品〈國稀〉(900ml 872円)の元の名は“国の誉れ”。日露戦争で名を馳せた乃木希典将軍の名前にあやかってその商品名を変えたというエピソードも。左の〈純米 吟風国稀〉(720ml 1234円)は酒米の吟風100%使用。中辛口の凛とした風味。
大きな貯蔵タンクが並ぶ酒蔵の先には、
大人のお楽しみ、売店で取り扱うすべてのお酒を試飲することができる
利き酒コーナーが待っています。
さっぱりとした辛口が定番の銘酒〈國稀〉シリーズをはじめ、
国稀でつくられるお酒は本醸造、吟醸、大吟醸、純米酒、特別純米酒と
種類も飲み口もさまざま。
いろいろと飲み比べて、自分の好みのお酒を見つけることができます。
ここ増毛でしか買えない地域限定酒も販売しているので、ぜひチェックしてみましょう。
お気に入りが決まったら、入口横の売店へ。
日本酒以外に、
時を越えて復活させた本格酒粕焼酎〈初代泰蔵〉(1404円)のほか、
保湿力たっぷりの酒屋のハンドクリームなどのオリジナル商品も並んでいて、
おみやげ選びには事欠きません。

試飲コーナーには、現在販売中の国稀酒造の銘柄がずらり。それぞれ丁寧に解説してくれた佐藤さんは増毛生まれの増毛育ち。訪れたのは10月。奥にはこれから酒の仕込みを待つタンクが並んでいます。
「実は、酒蔵見学は酒の仕込みを始める11月〜3月の冬場がおすすめなんです」
酒蔵を案内してくれた佐藤敏明さんがそう語るわけは、
その時期、工場全体が蔵人さんたちの酒造りの活気に満ちているから。
搾りが終わる1月から春までは、
お客さんに板粕を使った甘酒がふるまわれるといううれしいサービスも。
酒粕は10月中旬頃、板粕は11月下旬頃から数量限定で販売しています。
2000年頃から始めた酒蔵見学は道内外から人気を集め、
国稀酒造は今や年間13万人もの方が訪れる増毛の人気スポットとなりました。
「まずはここに来て、建物や歴史を見て、味を楽しんで、
国稀酒造を知っていただくことが大切だと思っています。
あわせて、ここ増毛のまちも見ていただけますしね」と佐藤さん。
増毛町のランドマークとして、すっかり定着しています。
日本酒づくりの要は、なんといっても、おいしく良質な水。
国稀酒造の仕込み水は、
創業当時から、増毛が誇る暑寒別岳(しょかんべつだけ)連峰の豊かな伏流水を使用しています。
長い年月をかけて地下で濾過された水は夏場でも冷たく、とてもまろやかな飲み口。
工場の中には、この伏流水を自由に飲めるスペースも設置されています。

こちらは入口脇にある伏流水の水汲み場 (冬期間閉鎖)。
もうひとつは、酒造好適米といわれる酒米。
これまで本州産の米を使用してきた国稀酒造は
近年、増毛をはじめ道内各地でつくられる酒米〈吟風〉を
積極的に酒造りに使用しています。
とくに増毛産の〈吟風〉は生産農家と契約をかわし、全量買い取りをしているそう。
地元の天然水と酒米でつくられる、増毛ブランドのお酒づくりが進んでいます。

国稀酒造の外観。隣の裏手には〈米蔵ギャラリー〉、すぐ近くには増毛のニシン漁文化を伝える〈千石蔵〉も。いずれも入場無料。
国稀酒造の並びには、旧本店であり、
いまはまちが管理する国指定重要文化財、
〈旧商家 丸一本間家〉が残されています。
こちらでは国稀酒蔵創業者以来の直系の方々が住んでいた
往時の暮らしぶりと重厚な店構えとを、ゆっくりと見学できます。

〈旧商家 丸一本間家〉は敷地面積590平米。店舗部分は防火に長けた木骨石蔵造で、新潟から呼び寄せた宮大工が建設したのだそう。(冬期閉館)
〈丸一本間合名会社〉および〈国稀酒造〉創業者の本間泰蔵さんは、
新潟から小樽の呉服店へ入り、
その後1876年に増毛で独立して呉服雑貨店を開業。
折しも増毛がニシン漁の好景気に沸きはじめた頃で、
泰蔵さんは呉服店の成功からニシン漁の網元、
不動産業、海運業などあらゆる事業を手がけ、
一代で“天塩国一の豪商”としてその名を馳せました。
事業の拡大で従業員が増えるにつれ、需要が高まってきたのがお酒です。
当時手に入るのは本州産の高級なお酒のみというなか、
酒造りに多少の造詣があった泰蔵さんは、酒の自家醸造を始めます。
これが軌道に乗り、20年後、現在の場所に大きな酒蔵を建設しました。

意匠をこらした美しい伝統建築は見応えあり。こちらは土間上部に飾ってあった天狗のお面。
やがて一大商社並みの多角経営は時代に合わせて縮小へ。
残された事業は、奇しくも酒造業のみとなります。
国稀酒造を生んだ本間家の歴史は、ニシン漁の歴史とともに、
まるで一編の物語のようなドラマに満ちています。
このふたつの建物を含め、
増毛駅からのびるレトロで風情あるまち並みは
〈増毛の歴史的建物群〉として北海道遺産に認定されています。

廃線が決定した留萌本線の終着駅は増毛。閑散としていた駅や列車は、現在は多くのファンで賑わっています。
伝統を守りながらも、受け継がれてきた酒造りを広く発信し続ける国稀酒造。
激動の時代とともに歩み、
増毛の恵みに育まれたその歴史に思いを馳せながら、
清酒を味わってみてはいかがでしょうか。
information
国稀酒造株式会社
住所:増毛郡増毛町稲葉町1-17
TEL:0164-53-1050
営業時間:9:00~17:00 ※酒蔵見学は9:00~16:30
定休日:年末年始、不定休あり
入場料:無料
※駐車場 あり
information
旧商家 丸一本間家
住所:増毛郡増毛町弁天町1丁目
TEL:0164-53-1511
営業時間:4月下旬~11月上旬/10:00〜17:00
定休日:木曜日(木曜日が祝日の場合はその前日)※7・8月は全日開館、冬期閉館
入館料:一般・大学生 400円、高校生 300円、 小・中学生 200円(団体割引あり)
エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア。 木造校舎のアトリエを再生した、 彫刻家砂澤ビッキのミュージアム
幕末の探検家・松浦武四郎が、
アイヌの古老から、
「『カイ』とは『この国に生まれたもの』を意味する」
と聞き、「北」と「道」をつけてこの地を「北加伊道」としたのが、
「北海道」の始まりと伝えられています。
そんな北海道の命名の地は、深い山あいを流れる天塩川(てしおがわ)沿い、
音威子府村筬島(おさしま)地区にあります。
この筬島に移住し、旧筬島小学校をアトリエとして
10年余りの制作活動を続けた現代彫刻家の砂澤ビッキさん。
アイヌ民族というアイデンティティを源にもち、
木と深く対峙しながら生みだされた豪放さと繊細さを合わせもつ作風で、
世界的にその名を知られる彫刻家です。

『揆面』(1975年)。札幌時代の1975年〜1976年の2年間で約120点制作した木面シリーズ。さまざまな「き」の漢字に当てはめたモチーフの奔放さに、ビッキの遊び心が垣間みられる作品。
このアトリエを改築して2004年にオープンした砂澤ビッキの記念館である
〈エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア〉では、
生涯で制作された1000点にものぼる作品のうち、
200点あまりを観ることができます。
アトリエ3モアは、
ビッキのいた頃のにぎやかで活気溢れる場をという地域住民の願いとともに、
村がいまも誇る芸術家を伝えていく拠点として生まれました。
以来、ビッキの足跡をもとめて、全国から多くの人がここを訪れています。

いまにも動き出しそうな『樹海老』(1987年)。ひとつひとつの節が動かせる細かい仕組みが施されています。緑色の染料はビッキ独自のもので、その原料を明かさなかったそう。
旭川で、アイヌ人で彫刻家の父トアカンノと
アイヌ刺繍の名手だった母ベラモンコロのもとに生まれたビッキ。
〈ビッキ〉はアイヌ語で〈カエル〉の意で、小さな頃からの愛称でした。
男性は彫刻、女性は針仕事というアイヌ民族の生活の中で、
ビッキは自然と木彫を始めます。

ビッキの弟の民芸品店に飾られていたレリーフ。
1978年、当時音威子府高校の校長に招かれ
「森と匠のまちづくり」をすすめる音威子府村を訪れたビッキは、
豊かな木々をたくわえたこの村の雄大な自然に魅了され、移住を決めます。
以後はこの廃校をアトリエに、
晩年までこの地で精力的な制作活動や展覧会を行ってきました。

『熊』。若い頃は販売用の民芸品をつくっていたものの、アイヌの木彫作家のイメージがあるクマの木彫作品には抵抗があり、つくったのは生涯3点のみ。この作品の熊にはもとは肩に矢がささっていたそう。
元小学校の空間を生かしてテーマごとに分けられた展示室では、
ビッキの残したひとつひとつの作品にじっくりと向き合えます。
木に女性的な要素を感じ、これほど魅力ある素材はないととらえていたビッキ。
木彫作品は小さなものから大きなものまで、
具象的なものから抽象的なものまで幅広く、
とくに音威子府に来てからの、
巨木を使った大がかりな作品も見ることができます。

守り神のような風格を漂わせる『森に聴く』(1985年)。
かつて音威子府駅前に堂々とそびえていた、
ビッキの作品、トーテムポールの『オトイネップタワー』は、
樹齢300年というヤチダモの巨木からつくられた作品。
このトーテムポールは残念ながら1989年、
強風による損壊で撤去され、現在はアトリエ3モアにその一部が展示されています。

展示されているトーテムポールの一部。
ビッキは、自らの作品はつくったときが完成なのでなく、
自然の力が加わってこそ完成すると考えていました。
朽ちるままにまかせたその姿は、
すべてはいつか自然に還っていくことを静かに物語るかのようです。

『小鹿』(1979年)。木のふしをうまく使った造形はどことなくセクシー。この後ビッキはカナダを訪れ、ハイダ族のもとで滞在制作したそう。
展示空間を堪能したあとは、ビッキが室内装飾を手がけた
(一説にはツケがわりに作品を寄贈したとも)、
札幌のすすきのにあったバー〈いないいないばぁー〉。
アトリエ3モアにはこのバーを再現したカフェがあり、ここでひと休み。
ビッキ文様と呼ばれる柄をそこかしこに忍ばせたレリーフに囲まれて、
ビッキの世界に浸ってみてください。
お土産のグッズ販売のほか、関係資料が自由に閲覧できるコーナーも。

〈いないいないばぁー〉出口のドア。ビッキの作品からはユニークな人柄が垣間見えます。

絵画や版画の作品も。

若かりし頃のビッキは俳優のよう。詩人の顔も持ち〈青い砂丘にて〉という詩集を出版しています。
アイヌ民族という揺るがない軸をもちつつも
「アイヌでもシャム(和人)でもなく、
ひとりの現代彫刻家として評価されたい」と明言していたビッキは、
作家としてはエネルギーに溢れた近寄り難い存在でありながら、
気さくな人柄でまわりの人を惹きつけてやまなかったそうです。
アトリエ3モアは、冬期間(11/1〜4/25)は休館。
ビッキが愛した音威子府の木々に緑が満ちる頃、
彼の息吹が宿るアトリエが旅人の訪問を待っています。
information
エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア
住所:中川郡音威子府村字物満内55番地(地域名:筬島)
TEL:01656-5-3980
営業時間:9:30〜16:30※4月26日~10月31日(冬期間閉鎖)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)














