odekake
posted:2015.12.23 from:北海道上川郡美瑛町 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
photographer profile
YAYOI ARIMOTO
在本彌生
フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。2015年に写真集『わたしの獣たち』(青幻舎)が発売した。
http://yayoiarimoto.jp
writer's profile
Akiko Yamamoto
山本曜子
ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/
credit
取材協力:北海道観光振興機構
訪れる人を惹きつけてやまない四季折々の丘陵風景と、
美しくそびえ立つ大雪山連峰。
旧小学校の校舎を利用したフォトギャラリー〈拓真館〉に飾られた、
風景写真家、故・前田真三氏の展示写真をきっかけに
一躍「丘のまち」として全国に名を馳せた美瑛町には、
心に残る数々の風景があります。
そんな美瑛の魅力がギュッとつまったドライブコース〈パノラマロード〉は、
美瑛の南側、国道237号線を折れて美馬牛(びばうし)方面へと進む道の愛称。
パノラマロード上には、フラワーファーム〈四季彩の丘〉をはじめ、
〈赤い屋根の家〉〈メルヘンの丘〉などの有名なビューポイントのほかに、
美瑛ならではの雄大な風景を楽しめる展望台があります。
取材に訪れたのは紅葉のピークを少し過ぎた10月下旬。山頂に雪がかぶった大雪山連峰を望む。刈り終わった畑と緑を保つ畑と、その向こうの山との対比が鮮やか。
ゆるやかなカーブを描く畑や酪農地帯、
そして険しくも美しい山の峰を眺めながら道を進むと、
〈ファームズ千代田〉の看板が見えてきます。
ここの駐車場から車でダートの坂道を登りきった先が〈千代田の丘展望台〉。
起伏に富んだ美瑛の丘陵地帯が織りなす風景とともに、
はるか大雪山系の山々の全景を見渡せる、絶景ポイントです。
尖塔のついた展望台の階段を上ると、さらに開けた360度のパノラマビューで、
美瑛の景色を一望のもとに楽しむことができます。
美瑛の丘陵地帯は、はるか昔、
十勝岳の噴火による火砕流が形成した特殊な地形。
火山灰が多く含まれる水はけの良い土地を利用した輪作が行われています。
四季ごとの栽培作物が変わるため、風景もまた移り変わっていく。
〈パッチワークの丘〉に代表される、
季節によって姿を変える美しい色彩の丘は、
自然が重ねた歴史を活用した畑や酪農地帯の賜物です。
じゃがいも、小麦、豆、玉ねぎ、ひまわり、ポピーなど
種類も豊富な野菜や花々が、毎年場所を変えながら生産されています。
どこかレトロな赤い壁の家も風景の一部。丘の上だけでも、カメラをかまえたくなるポイントがたくさんです。
この展望台は〈ファームズ千代田〉が一般の方へも開放しているもので、
入口にはファームで育てられたびえい和牛のステーキや
ジャージー牛乳が人気の〈ファームレストラン千代田〉、
酪農製品などが取り揃うショップのほかに、
牛や羊、うさぎとふれあえる体験牧場も併設。
風景を堪能したあとはあわせて立ち寄ってみるのもおすすめです。
information
千代田の丘展望台
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