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〈自家焙煎珈琲店 Gosh〉
オリジナルの深煎りコーヒーは
道内のカフェでも高い支持率!

おでかけコロカル|北海道・道北編

posted:2015.12.21  from:北海道上川郡美瑛町  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

photographer profile

YAYOI ARIMOTO

在本彌生

フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。2015年に写真集『わたしの獣たち』(青幻舎)が発売した。
http://yayoiarimoto.jp

writer's profile

Akiko Yamamoto

山本曜子

ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/

credit

取材協力:北海道観光振興機構

占冠村から富良野を通り抜け、丘陵地帯が続く美瑛町まで、
山々の風景が美しい〈花人街道237〉と呼ばれる237号線。
そこから住宅街に折れ、
美馬牛駅近くの道沿いに置かれた看板を目印に小高い丘へ向かうと、
林に囲まれた木の壁が素朴な建物が見えてきます。

コーヒーのいい香りがたちこめる店内。
奥に向かってテーブル席が設けられ、高い天井には味のある梁が。
〈自家焙煎珈琲店 Gosh〉は自家焙煎したオリジナルの豆で、
ハンドドリップしたコーヒーや自家製フードとともに、
ほっとほどけるようなひとときを過ごせるカフェです。

ここでぜひ味わいたいのが、
1杯ずつじっくりと淹れられる〈深煎りコーヒー(500円+税〜)〉。
苦みが強いイメージの深煎りですが、
Goshのコーヒーは深みがありながらとても澄んだ口当たりです。
その理由は、自家焙煎の工程に
生豆の水洗いと乾燥という段階を加えているから。
生豆の薄皮や汚れなどを落とすことで雑味が抑えられるため、
豆そのものの個性を際立たせているのです。

ドリップの方法はスタンダードなペーパードリップから、
ネルドリップの落とし分け(+100円〜)まで選べるので、
同じ豆での飲み比べもできます。
Goshブレンド、深煎りブレンドをはじめ、ストレートの種類も豊富。
それぞれの味の特徴はスタッフに教えてもらいましょう。
店頭では世界中から仕入れた豆を常時24種類以上、自家焙煎し販売。
道内のカフェでも、こちらの豆を仕入れるファンが多いのです。

Goshを始める前はコックをしていたというオーナーの阪井雄介さんは、
コーヒー豆の焙煎はもちろん、
自家製パンのほか、ケーキ以外の料理をすべて手がけています。
この日、パンの棚に並んでいたのは
〈チョコとクランベリーのカンパーニュ (550円+税) 〉や
〈アプリコットとナッツのカンパーニュ (550円+税) 〉など、
季節の素材やその日の気分に合わせて、
毎日10種ほどを店内で焼き上げています。
こちらももちろん、テイクアウトOK。

人気メニューの〈Goshのビーフシチューとパン(1520円+税)〉。じっくり煮込まれたほろほろの牛肉がとろけるよう。数種類のパンとともに楽しめます。

この自家製パンをたっぷりと味わえる充実のフードメニューは、
ランチタイムにぴったり。
牛肉の旨みが凝縮しながらもさらりといただける
〈Goshのビーフシチューとパン〉や、
美瑛の自家製ハム・ソーセージの名店〈歩人〉のベーコンを使った
〈BLTオープンサンド(1100円+税)〉や、
柔らかなローストビーフがパンの風味を引き立てる
〈自家製ローストビーフのサンドウィッチ(1520円+税)〉など、
それぞれの料理に相性のいいパンを使い分けて提供しています。
いずれもサラダとコーヒーがセット。
もちろんコーヒーとも絶妙にマッチするメニューばかりです。
このほかに、ケーキなどのスイーツメニューや、日替わりの黒板メニューも。

〈ケーキ3種盛(880円+税、コーヒーセット1200円+税)〉は、この日はガトーショコラ、洋梨のタルト、ブラックベリーのロールケーキ。味のみならず彩りにもうっとり。ケーキは奥さまが担当しています。

阪井さんは大阪、奥さまは宮城のご出身。
ご夫妻は旅で訪れた美瑛に魅了され、
ここで自然に寄り添いながら生活をつくっていきたいと思い、
移住を決めたそうです。
お店を始めるにあたり、
冬場に本州へ地方発送できる商品をと考えているときに、
旭川の自家焙煎コーヒー店で勤務した経験が、
阪井さんを奥深い焙煎の道にいざなうきっかけとなりました。

「深煎りにこだわるのは、単純に自分が飲んで美味しいと思うから。
そして、うまく焙煎して深煎りにできたとき、
苦みとともに香りと甘みを引き出せるんです。
その味を知ってもらいたいですね」
水洗いと乾燥というひと手間を加えることも、
ほかのコーヒー店で学んだ技術を取り入れたそうです。
Goshをつくる前は美瑛の別の場所に家を借りて、
納屋を改造した焙煎小屋で豆を焼いていたというエピソードも。

2002年のオープンからしばらくは、
コーヒー豆とパンの販売のみだったGosh。
当時は周囲に自家焙煎コーヒーや天然酵母パンがまだ浸透しておらず、
それならここで飲んで食べて試してもらおうと、
現在のカフェスペースが誕生したそうです。

これまでの経験をフルに生かし、
「コーヒーから料理まで、一連の食事を
同じベクトルでコーディネートしていきたい」
という阪井さんの想いがかたちとなりました。
こだわりをつらぬく姿勢とクオリティが、
オープン13年目を迎える今も、
Goshが多くのお客さんに愛され続けている理由です。

「美瑛は外からのお客さんが多くいらっしゃる面白い土地。
そのなかでも、わざわざうちを訪れていただけるのはうれしいですね」と阪井さん。
旭川空港からは車で約30分と近いこともあり、
なんと、地元の方よりも足しげく通う、
美瑛好きな東京の常連さんもいるのだとか。

自然光の差し込む窓越しに樹々を眺めながら。お店は〈北の住まい設計社〉に依頼、内装は自分たちで手がけました。

Goshでは地方発送限定の〈月ごとのブレンド〉、
〈ギフトボックス〉、〈パウンドケーキ〉も用意しているので、
遠方に住む方も気軽に同店の味に触れることができます。
また、半年契約で毎月限定〈今月のブレンド〉と
季節のパウンドケーキが届く〈Goshの頒布会〉もひそかな人気。
自分の小さな贅沢に、または誰かへの素敵な贈りものにと、
毎月のうれしいお楽しみになりそうです。

店名は宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』にちなんで名づけたという阪井さんは
「動物たちに教わりながら、
毎日練習して少しずつ上手になるゴーシュのようになっていけたらいいですね」と笑顔で話す。
“自分がおいしいと納得できる味“のために、
日々時間と手をかけてじっくりとつくられるGoshのメニュー。
美瑛の誇る景観が魅力の〈パノラマロード〉からすぐなので、
ドライブのひと休みにも最適。
夏場は、美瑛の美味しい空気を楽しみながら過ごせるテラス席がおすすめです。

information

map

自家焙煎珈琲店 Gosh

住所:上川郡美瑛町美馬牛北3-4-21

TEL:0166-95-2052

営業時間:10:00〜17:00(LO16:30)

定休日:火曜日(祭日など変動あり)

※年末年始は、12月23日〜30日、2016年は1月1日から営業予定。

詳しくはHPにて確認を。

※駐車場 あり

http://www.gosh-coffee.com/

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