
店内を飾る〈ヒンメリ〉というモビールは旭川の作家さんが、近郊の小麦を手狩りしてつくっているもの。
スイノカゴは、美瑛近郊で育つ素材でものづくりをする
作家さんの発表の場でもあります。
「北海道でひっそりと活動されている作家さんが興味をもって来てくださって、
お店に来て、なんとなくぽろりとご自分のお話をなさるんです。
『ちょっと待って、詳しく聞かせて!』とお話を重ねていくうちに、
作品を取り扱わせてもらうご縁ができることも。
地元のものを使った作品を、地元で発表していきたい。私もつくり手として、
作家さんたちとお互いに向上していけたらと思っています」


取材に訪れた10月に行われていた『100年の記憶』と題したスウェーデンアンティークの展示。100年ものの木製品が中心で「白樺かごも100年後こういう風合いになっていくのを見比べていただけたら」と崎山さん。この展示には、遠方からもたくさんのお客さんが訪れたそう。
崎山さんのものづくりやお店づくりの原動力になっているのは、
東京での生活から得たイメージ。
美瑛から関東へ引っ越して以来、
展覧会やお店や人、ものとのめまぐるしい出会いを体験し、
カルチャーショックを受けると同時に
「ふるさとのまちで自分に何ができるのかを考え始めた」という崎山さん。
逆に地方のよさを引き出して
「ものと人とがつながる場」
をつくってみたいという静かな情熱がこのお店には込められているのです。

「自分のものづくりは、つくり手の方とのご縁を引き寄せるための道具でもあるかもしれません」。ご実家の農業の手伝いもこなしている崎山さん。柔らかく朗らかな雰囲気の中に強い芯を感じます。
「月の半分は制作、もう半分を営業にあてています。
不定期営業ですが、展覧会やイベントも開催しているので、
遠方からも美瑛を訪れてもらうきっかけになれたらうれしいですね」
焚き付けにしていた白樺の樹皮が、一生使える美しいかごになる。
その白樺を育てた美瑛のまちに静かに根づいていく、
つくり手と使い手をつなぐ場所。
〈スイノカゴ〉には、毎日育てながら大切に使いたくなる、
思いが込められた作品たちが待っています。
information
スイノカゴ
住所:上川郡美瑛町中町1-4-34
営業時間:11:00~16:00
定休日:不定休※2015年は12月23日〜26日、2016年は1月20日より営業予定。詳細はHPにてご確認ください。
※駐車場 なし(近隣の有料駐車場をご利用ください)
