odekake
posted:2015.11.4 from:北海道斜里町遠音別村 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
photographer profile
YAYOI ARIMOTO
在本彌生
フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp
writer profile
Kanako Tsukahara
塚原加奈子
つかはら・かなこ●エディター/ライター。茨城県鹿嶋市、北浦のほとりでのんびり育つ。幼少のころ嗜んだ「鹿島かるた」はメダル級の強さです。
credit
取材協力:北海道観光振興機構
北海道の東部、オホーツク海に突き出た知床半島は、
そのほとんどが知床国立公園に指定され、
世界自然遺産に認定されています。
そんな雄大な自然のなかを走り抜けていくのが知床横断道路です。
斜里町のウトロ温泉街から車を走らせること30分ほど、
大パノラマを楽しめる〈知床峠〉が見えてきます。
知床連山の尾根筋にあり、標高は738メートル。
車を降りると、間近に羅臼岳がそびえ、
風が抜ける気持ちのよい場所です。
取材に訪れたのは8月下旬。
この日は、羅臼方面にくっきり国後島が見えました。
反対側には、うっすらオホーツク海が見えます。
知床横断道路は11月上旬〜4月下旬の冬期期間は閉鎖となり、
3月から少しずつ除雪され、
4月に入ると両脇を数メートルの雪の壁が現れ、
特別に1日だけそのなかを楽しめる、
ウォーキングイベント〈知床雪壁ウォーク〉が開催されます。
9月下旬〜10月上旬頃の紅葉もとても美しいのです。
(詳しいイベント日時は斜里町または羅臼町の観光協会までお問い合わせを)
さて、そのまま車を羅臼町へと進めること約20分。
知床羅臼の自然を知ることができる〈羅臼ビジターセンター〉があります。
館内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、
日本最大級のシャチの骨格標本!
見応え十分の迫力です。
知床自然遺産に含まれる羅臼岳や羅臼湖などの自然情報も発信しています。
トレッキングコースを歩けば貴重な高山植物や湿原を楽しむことも。
ルートマップも無料配布しており、
長靴も1日500円(デポジット2000円)でレンタルできます。
散策前に、立ち寄ってみてください。
もちろん、地元のプロのガイドさんと一緒に回れば、
もう一歩踏み込んだ知床の魅力を体感できるでしょう。
そして、車を5分ほど走らせると、羅臼の海が見えてきます。
海を目の前に建っているのが、羅臼町の〈道の駅 知床・らうす〉。
漁師町である羅臼でとれた特産品がところ狭しと並んでいます。
スケソ(スケトウダラ)、カラフトマス、
この日、ナメタガレイは1袋に3〜4匹入ってなんと198円!
ほかにも、道東でとれたカキ、さら貝、ホッキ、あさりなど多数。
そして、名物・羅臼昆布もたくさんの種類が並んでいます。
昆布漁は7月下旬〜8月下旬まで。
その後、乾燥、選別など約40もの工程を経てようやく商品になるのです。
海岸線を走れば夏の風物詩・昆布漁の風景も
見られるかもしれません。
そんな海の幸が豊かな羅臼町の漁師文化が
かわいい雑貨になって道の駅で販売されています。
地元のお母さんたちが集まったものづくりグループ〈らうす凪〉が
役目を終えて眠っていた大漁旗を生かし、
トートバッグやシュシュなどを手づくり。
ビビッドなカラーが映える、
漁師町ならではのかわいらしい商品です。
ほかにも、道の駅では、
中標津町の〈ラ・レトリなかしべつ〉の牛乳100%でつくられた
さっぱりしながらもコクのある絶品ソフトクリーム、
〈知床食堂〉では、新鮮な魚介の定食などがいただけます。
世界遺産の雄大な自然を見たら、
この土地ならではの旬の味覚を味わってみては。
inforamation
Rausu Visitor Center
羅臼ビジターセンター
information
道の駅 知床・らうす
住所:目梨郡羅臼町本町361-1
TEL:0153-87-5151
営業時間:※各ショップによって異なる。詳しくはHPを。
定休日:年末年始・11月〜4月【売店1】火曜日、【売店2】日曜日
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