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写真でめぐる、道東の魅力!
森と海、そして土地のぬくもり。
写真家・在本彌生の旅の記録。|Page 2

おでかけコロカル|北海道・道東編

Page 2

1 森と湖とアイヌ文化

深い森の奥にあらわれた湖〈オンネトー〉

阿寒湖アイヌコタンにいると、
突然アオサギが来て闊歩し始めた。

アイヌ古式舞踊の踊り手のひとり、篠田マナさん。

アイヌ古式舞踊のひとつ、
『黒髪の踊り(フッタレチュイ)』

手仕事の美しさに惹かれてしまった
アイヌの木彫りの髪飾り。

夕食後、アイヌコタンを再び訪れてみた。

ほろ酔いの私たちに、東京から嫁いだときの
思い出話やアイヌ文化についてやさしく教えてくれた
〈クロユリ屋〉の中川祐子さん。

朝、車を知床へ走らせる。

霧が立ちこめることが多い摩周湖だが、
この日は快晴。

川湯摩周踏切にて。

神の子池の水の美しさに心を奪われ、
しばし立ち止まる。

然のなかに、想像を超える驚きがある。
それが北海道の魅力です。神の子池を見たときは、これ以上ない透き通った青を見て、ふっと異世界にワープしました。
美しい水をたたえる阿寒湖、摩周湖などの
ミステリアスな湖でも出合いました。
自然が、ありのままの姿で、迫力をもって目の前に広がります。
自分のなんとちっぽけなことか。

そんな豊かな自然の中で生きてきたアイヌの人々の手仕事には、
どこか力が宿っているに違いありません。
一度、センの木でつくられた手彫りのブレスレットを見て触れたら、
私、それが気になって仕方がなくなってしまったのです。
刻まれた絵柄は、植物や眼を表していると聞き、
お守り代わりに手に入れることにしました。

有機的な造形は心地よく、ほとんど毎日身につけています。
この旅で見たアイヌの人々の歌や踊りも、
動物、火、など、自然の要素が盛り込まれていて、
自然を敬う民であることがよくわかります。
阿寒湖を訪れたことで、
アイヌの人々が育んで伝えてきた文化をもっと知りたくなりました。