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広島の酒どころ・西条には
1キロ圏内に7つの酒蔵が!
風情ある酒蔵通りを
歩いて巡ってみた

コロカルニュース

posted:2015.12.10   from:広島県東広島市  genre:旅行 / 食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

広島県の広島駅から電車で約30分。
東広島市の西条は、昔から灘、伏見と並ぶ銘醸地として知られる地。
いまもJR西条駅の周辺で、賀茂鶴、亀齢、西條鶴、
福美人、白牡丹、賀茂泉、山陽鶴の7社が醸造を続けているんです。
酒蔵のなかには土・日・祝日に一般開放し、見学や試飲ができるところも!
酒造りの工程を学びながら、蔵の個性を生かした自慢の酒を試飲できます。
時期によっては、実際の酒造りを見学できることも。

東広島市の西条は、昔から灘、伏見と並ぶ銘醸地として知られる地

賀茂鶴醸造

普通蔵元めぐりといえば距離が離れていたりするのですが、
西条エリアは1キロ圏内に7つの酒蔵があるので、
徒歩でめぐることが可能!

江戸時代に作られた細長く連なる宿場町は〈酒蔵通り〉として
いまもその姿を残し、酒蔵の赤レンガの煙突、赤瓦の屋根と、
白い漆喰と黒いなまこ壁が、
千本格子の町家造りが織りなす風情のある景観に浸りながら、
楽しく酒蔵巡りをすることが出来ます。
それでは早速お出かけしてみましょう。

西条の酒蔵めぐりの最初のスタートは、観光案内所の〈くぐり門〉から

西条の酒蔵めぐりの最初のスタートは、
観光案内所の〈くぐり門〉から。
西側が西条酒蔵観光案内所に、東側が〈くぐり門珈琲店〉になっています。
マップを手に入れ、開いてる酒蔵を確認して散策するべしです。
見学可能な酒蔵には、目印として「ようこそ醸華町西条」看板が置かれています。

ちなみに、地元を愛する〈東広島市観光協会ボランティアガイド〉の
皆さんによる西条ガイドのサービスもあります。
親しみあふれる地元の方たちが、とても親切に
教えてくださいますのでオススメです!

1.賀茂鶴酒造

賀茂鶴酒造。樽の前は記念撮影スポット

樽の前は記念撮影スポット

最初に訪れたのは、〈賀茂鶴酒造〉。
全国的な知名度を誇る、広島を代表する蔵元です。
明治時代から先進的精米技術をとりいれ、
大吟醸酒造りの先駆けとなりました。
〈大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴〉はオバマ大統領にも振る舞われたのだとか。
本社敷地内の見学室が見学可能です。

本社敷地内の見学室が見学可能

木の桶いっぱいに、3トンのお米を蒸して入れてお酒を作ります

木の桶いっぱいに、3トンのお米を蒸して入れてお酒を作ります。
11月から4月上旬までがお酒を仕込む時期。
お米は広島県北で作られたもの。
西条の上質な軟水と合わせて、おいしいお酒が作られます。

賀茂鶴の杜氏さんによると、もろみを見て、もろみが暑がってないか寒がってないか、数値ではなく、匂いをかいで判断するのだそう

実際に見学できるエリアは異なります

※実際に見学できるエリアは異なります

酒造りの時期は、朝4時から作業が始まります。
賀茂鶴の杜氏さんによると、もろみを見て、もろみが暑がってないか
寒がってないか、数値ではなく、匂いをかいで判断するのだそう。
ちなみに賀茂鶴さんはショップも充実。
試飲した日本酒で作った梅酒がとっても美味だったのでお買い上げ!
お酒のほか、ロゴが入ったオリジナルの前掛けもおみやげに
喜ばれそう。

福美人

福美人は大正6年より酒造りを続けてきた酒蔵

すぐれた酒造りの技能のため、全国より杜氏が学びに訪れてきたのだそう

福美人

お次は〈福美人〉。
大正6年より酒造りを続けてきた酒蔵です。
すぐれた酒造りの技能のため、全国より杜氏が学びに訪れてきたのだそう。

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お次は、純米醸造の“パイオニア”酒蔵へ

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3つめに訪れた酒蔵は〈賀茂泉〉

3つめの酒蔵は〈賀茂泉〉さん。創立は1912年(大正元年)。
米と米こうじのみで造る“純米酒”の製造を、
戦後全国でいち早く始めた酒蔵。
そもそも昭和40年代には、添加アルコールや、
糖類の力を借りる三倍増醸造法が主流となっていたのですが、
それに異を唱えたのが賀茂泉さんだったんです。

磨きぬいた米

磨きぬいた米

また精白歩合を下げる酒にもいち早く着手するなど、
純米醸造のパイオニアとして評価の高い酒蔵さんです。

賀茂泉酒造見学中

賀茂泉酒造見学中

初添、仲添、留添とは日本酒の仕込み段階のこと

初添、仲添、留添とは日本酒の仕込み段階のこと

杜氏さんが語るには、酒造りで大変なのは、
米が溶けなかったり、酵母の性質が突然変異すること。
酵母は分裂が多いので、世代が変わって性質が
変わってしまう突然変異が起こることがあるのだそう。
お米の溶け具合がはまって、酵母が元気だと、
良いお酒ができるのだそうです。

賀茂泉の隣にある酒泉館

酒泉館では賀茂泉のお酒が常時20種類以上飲み比べ可能

歩き疲れたら、〈酒泉館〉で休憩しましょう。
賀茂泉の隣にある酒泉館では、賀茂泉のお酒が常時20種類以上飲み比べ可能。
酒まんじゅうや酒フルーツケーキ、仕込水で入れたコーヒーやお抹茶などの
オリジナル喫茶メニューもありますよ。
ちなみに日本酒の飲み比べは、プレミアムがオススメです!

ほかにも亀齢や西條鶴など、すぐれた酒蔵さんがいっぱいの
西条・酒蔵通り。次回はぜひ酒蔵さんを全制覇したいところです!

東広島市観光協会|吟醸巡り

写真:津留崎徹花

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