日常生活と表現が交わる展覧会
「生活・産業」「食」「工芸」「美術」「舞台」という5つの軸で
「あきた」のこれまでの200年と
これからの200年を探る展覧会『200年をたがやす』が
〈秋田市文化創造館〉を拠点に開催中です。
秋田市文化創造館は、2021年3月に開館した文化交流施設。
展示や公演を観賞者として受けとるだけの場所ではなく、
ジャンルに囚われないあらゆる活動の拠点になることを意図してつくられました。

円窓が印象的な秋田市文化創造館。JR秋田駅から徒歩約10分、久保田城があった千秋公園の入り口にあり、お堀に囲まれた場所に位置します。〈秋田県立美術館〉として市民に親しまれた建物をリノベーションし、今春オープンしました。(秋田県立美術館は2013年に安藤忠雄設計の新築建物に移転)
オープニング企画としてはじまった展覧会『200年をたがやす』でも、
無料で自由に行き来できる空間に、秋田にまつわる美術作品や伝統工芸品、
食のレシピや進行中の市民プロジェクトの断片など、一見バラバラな分野の表現が、
建物の1階から3階、屋外のデッキや芝生広場にまで並びます。

1階のキッチンのそばで紹介されているのは、『あの人から教わったレシピ』。公募で集められた「誰かが誰かに教わったレシピ」がエピソードとともに展示されています。秋田で受け継がれる、郷土料理に限らない家庭料理の数々。テーブルの上には21のレシピカードが並び、無料で持ち帰ることができます。(撮影:草彅裕)
美術館のように「順路」はなく、
何をどこから見始めていいかわからないという印象も受けるかもしれませんが、
過ごし方も受け取り方も「来館者自身に開拓してもらいたい」と自由。
異なる活動が交わることはもちろん、
会場にはブランコやベンチ、椅子やテーブルなどもあり、
勉強したり、読書をしたり、
「日常生活の一部が、美術作品やプロジェクトと隣り合うような広場」
を目指して設計されています。入館料も無料です。

会場2階、美術作品と同じスペースに設置されているブランコ。
ブランコのそばには、秋田県十文字町(現・横手市)の農家に生まれ、
「農民の暮らし」をテーマに、農業に従事しながら創作活動を行った
農民彫刻家・皆川嘉左ヱ門さんの作品が並び、
公園で遊ぶように作品を味わうことができます。
皆川嘉左ヱ門さんは米の輸入自由化に反対したデモ活動や、
減反田を用いた野外美術ギャラリー〈減反画廊〉の運営でも知られ、
本展覧会では「活動家」としての側面にも注目。
3階では家族へのインタビュー映像も公開されています。

農民彫刻家・皆川嘉左ヱ門さんの作品群。1本の木から掘り出された大きな彫刻に出会えます。(撮影:草彅裕)







































![葛飾北斎『冨嶽三十六景 凱風快晴』 天保初期(1830-34)頃 [新庄コレクション]](https://libs.colocal.jp/wp-content/uploads/2021/04/news-shimane-artmuseum-ukiyoe-1.jpg)
![葛飾北斎『肉筆画帖(鮎と紅葉)』 天保中〜末期(1835-44)頃 [永田コレクション]](https://libs.colocal.jp/wp-content/uploads/2021/04/news-shimane-artmuseum-ukiyoe-2.jpg)























