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posted:2021.4.12 from:青森県十和田市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
2020年に青森県十和田市のアートによる
まちづくりプロジェクト〈Arts Towada〉が10周年を迎え、
青森県十和田市の〈十和田市現代美術館〉で、
開館以来初となる常設作品の入れ替え、
展示室の増築、寄託された作品の展示が行われます。
新たな常設作品として4月より展示されたのは、
現代美術家・塩田千春が「十和田湖」に着想を得た『水の記憶』。
22万年前の火山活動によって形成された「十和田湖」。
塩田はこの地に時間と記憶を運んでいく船を
繋ぎとめるように赤い糸で編んだ作品を発表しました。
赤い糸は、血液や血管の体内を循環する小宇宙や、
人と人との繋がりを象徴したもの。
一方の船は「十和田湖」で実際に使用されていたものであり、塩田の制作テーマ
「存在とは何か、生きているということはどういう意味なのか」、
「私たちは何を求めて、どこへ向かおうとしているのか」
という問いにもつながります。
船と糸を使用した塩田の作品が、
国内の公立美術館で常設作品となるのは今回が初。
圧倒的なパワーを放つ同作品を、ぜひ会場で体感してみて。
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また、名和晃平の『PixCell-Deer#52』が、
寄託作品として4月1日から2023年9月まで限定公開中。
12月には、アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒの『建物—ブエノスアイレス』も
新しい展示室で常設作品として公開されます。
同シリーズが常設作品として展示されるのは世界初。
よりモダンにアップデートした〈十和田市現代美術館〉から、
今後も目が離せません。ぜひお近くに訪れた際は、足を運んでみてください。
information
十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
開館時間:9:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)、年末年始 ※イベントや工事などで臨時休館する場合あり。
観覧料:大人 1200円 ※企画展のない時期は520円。高校生以下 無料
Web:十和田市現代美術館公式サイト
*価格はすべて税込です。
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