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posted:2021.6.15 from:長野県長野市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
全国のアート好きの間でこの春話題にのぼった、
〈長野県立美術館〉の新築オープンのニュース。
信州一の美術館として親しまれてきた〈長野県信濃美術館〉が、
3年弱の年月をかけ、自然に囲まれたガラス張りの美しい
〈長野県立美術館〉へと一新しました。
コンセプトは美術館と自然的・歴史的景観の
調和をうたった「ランドスケープ・ミュージアム」。
「人と自然」を基本テーマに収集・展示が行われるそうです。
設計を担当したのは、建築家の宮崎浩氏。
地下1階から地上3階まである同館は、
近隣の善光寺や城山公園、美術館、神社へなだらかにつながる地形を生かし、
誰もが気軽に立ち寄れる憩いの場としても機能。
善光寺を正面に周囲の山々を見渡せる屋上広場や、
チケットレスで自由に入れる無料ゾーンも併設されています。
屋外常設作品には、
雪研究の第一人者で物理学者・随筆家の中谷宇吉郎さんの娘で
世界的現代アーティスト・中谷芙二子さんの
『霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series I-』が。
美術館と自然、霧が調和する幻想的な空間は、
「ランドスケープ・ミュージアム」を象徴する作品として、
さっそく多くの注目を集めているよう。
そのほか、子ども向けワークショップや対話型鑑賞を定期開催。
学校団体向けのプログラム「スクールプログラム」も整備し、
美術による、より豊かな学びをサポートする取り組みも。
県唯一の県立美術館として、多くの期待が寄せられています。
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同館では、2021年6月19日(土)より、
日本を代表するファッションブランド〈Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)〉の
美術館初の単独展覧会がスタート。
デザイナー・黒河内真衣子氏の生まれ故郷は長野。
そんな氏のルーツとなる地で開催される
『10 Mame Kurogouchi』と題した本展は、
自身の私小説的とも言えるクリエイションの背後にある
さまざまな諸要素を視覚化し、創作の旅路を紹介します。
デザイナー自身のダイアリー、着想源となった写真やテキスト、
オリジナルテキスタイル、コレクションのアーカイブ……。
普段は見ることができない情報が公にされた展示は、
ブランドの本質が垣間見え、ファンならずとも心を揺さぶられるはず。
お近くにお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。
information
長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)
住所:長野県長野市箱清水1-4-4
開館時間:9:00〜17:00(展示室入場は16:30まで)
休館日:毎週水曜日(11/3、2/23は祝日のため開館し、翌日は休館)、年末年始(12/28〜1/3)
観覧料:コレクション展(本館・東山魁夷館 共通)
大人 700円 ※本館コレクション展を開催していない日は一般500円
大学生及び75歳以上 500円 ※本館コレクション展を開催していない日は一般300円
高校生以下又は18歳未満 無料
Web:長野県立美術館公式サイト
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会期:2021年6月19日(土)〜8月15日(日)
会場:長野県立美術館 展示室 3
観覧料:一般 500円、高校生以下無料
*価格はすべて税込です。
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