47都道府県、各地のビールスポットを訪ねます。
埼玉でコロカルが向かったのは、ノスタルジックな蔵づくりのまち並みが残る
〈小江戸 川越〉。
海の幸を6代にわたり川越へ届け続ける〈中市本店〉
30数棟の蔵づくりが軒を連ねる川越一番街。
江戸の景観を受け継ぐそのまち並みは、
国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されています。
そんな趣き豊かな一番街でコロカルが訪れたのは、江戸末期の1867年の創業以来、
6代にわたって一番街に店舗を構えている〈中市本店〉。
かつおぶしを中心に、昆布や煮干などの海産物や乾物を取り扱うお店です。

文化財指定もされている〈中市本店〉の外観。立派な蔵づくりです。
創業当時は鮮魚屋として、生の魚を取り扱っていた中市本店。
「海のない埼玉で鮮魚?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、
当時は新河岸川の水運を利用して、海からの品物を仕入れていたのだそう。
「でも太平洋戦争をはさんで、乾物を取り扱うようになったんですよ」
と話してくれたのは、6代目の落合康信さん。
「この辺りも戦時はだいぶ混乱していたようで、
川の水運で魚を運ぶことができなくなってしまったらしくて。
そんななか、海のものを取り扱うことは変えずに、手に入るもので商売を続けようとした
3代目と4代目の知恵によるものだったと思います」

〈中市本店〉6代目の落合康信さん。川越一番街商店街組合の理事長も務めています。
落合さんが子どもの頃は、卸売りを専門にしていた時代もあったという中市本店。
しかし落合さんの代となる少し前、大河ドラマ『春日局』が
放送されたことをきっかけに変化が訪れます。
「このドラマで川越が注目されて、地元以外のお客さんも来るようになって。
そこで『卸だけじゃもったいないから、小売りも再開しようか?』となったんです」

取り扱われているかつおぶしは、鹿児島県枕崎産のものが中心。
そんな中市本店の店頭に並ぶ商品のなかには、かつおをスモークした燻製鰹や、
いわしの削りぶしなど、量販店では見かけない珍しいものも。
「商品を取り扱うかどうかを決めるときに基準にするのは、
やっぱり味がおいしいことと価格。
初代からの教えである『いいものを、お求めやすいお値段で』を守っています」

鹿児島県枕崎産のかつおを燻製した〈新さつま節〉。かつおぶしとは違う、しっとりとした食感を楽しめる人気の逸品。ピーラーやナイフで簡単に削れて、だしに使うのはもちろん、ジャーキー感覚でビールのおつまみにするのもおすすめ。
「3つ目に重要視しているのが、うちに来ないと手に入らない商品を置くことです。
うちは小さいお店なので、量や種類でいったら
ホームセンターやスーパーといった量販店には絶対に勝てない。
そこで、こだわりのあるおいしくていいもの、
珍しいものを探して仕入れるようにしているんですよ。
製造元とのつきあいも長いことあり、いろいろと融通を利かせてくださっていて。
いいものがあると、すぐ教えてもらえるので本当に助かっています」













































































































































