連載
posted:2016.6.20 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
小豆島で農業を初めて4年目。
今年もまた暑さと雑草との戦いの夏の畑作業が始まりつつあります。
4年前、まったくの素人の状態から始めた農業。
いつどの野菜の種をまいたらいいのか、
そもそも畝はどうやってたてるのか、肥料はいつ入れるんだろう。
もう疑問しかない状況(笑)。
悩んで止まっていても始まらないから、まずは手を動かせと言われ、
見よう見まねで取り組み始めました。
そしていま、4年経っても相変わらず疑問だらけ(笑)。
ただ疑問の内容は少し深くなって、この病気はなんだろうとか、
どの養分が足りないんだろうとか。
4年前と比べたらちょっとは農家らしくなりました(自分で書くのもあれですが)。
そんななかで変わったことのひとつとして、
今年は定期的に島の友人たちに畑作業を手伝いに来てもらっています。
たくちゃん(夫)と私のふたりだけでは作業が追いつかないことが一番の理由ですが、
ふたりだけでやるよりもいろんな人に関わってもらって
ともに働くほうが楽しいだろうと思ったから。
まずは島の友人たちに来てもらっています。
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仲間とともに働くっていうのはやっぱりいいなと素直に感じます。
単純に作業が進みます。
協力することで、1人+1人で2人以上の仕事ができたり。
「三人寄れば文殊の知恵」じゃないですが、
相談しながら作業することでより効率的な作業方法が生まれたり。
また、ともに働くことを通して、私たちのことや
私たちがつくっているもののことをよく知ってもらえます。
さらにそれをまわりの人たちに広げてくれます。
こうやって共感の和が広がっていくのが、とてもうれしい。
私たちはそんなにたくさんのお給料を払えません。
だからこそここでともに働いてくれることに対して
お金だけじゃない価値を提供できたらいいなと思っています。
それは畑作業の間のおいしいコーヒータイムだったり、
野菜栽培について学べることだったり、畑作業をすること自体がリフレッシュだったり。
ともに楽しく働く。
まだどんなかたちになっていくかわかりませんが、
少しずつそんな仲間を増やしていけたらいいなと思っています。
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