連載
posted:2016.7.4 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
小豆島で暮らす友人たちと活動している〈小豆島カメラ〉。
島の暮らしのなかで出会える風景や人、食べものを
オリンパスカメラで撮影し、発信しています。
2014年春から本格的に活動し始め、気づけば3年目です。
その小豆島カメラの活動のひとつとして定期的に開催しているのが
「生産者と暮らしに出会う旅」。カメラを持って、
いつもの観光スポットとはちょっと違う場所を訪れる&体験するツアーで、
島の生産者さんに会いに行ったり、リアルな暮らしに触れたりしながら撮影します。
私たちが普段使っているオリンパスカメラの貸し出しも行い、
カメラの使い方レクチャーや、こんな風に撮ってみよう~なんてことも
お話したりします。
この6月に、4回目となる「生産者と暮らしに出会う旅」を開催しました。
今回のテーマは、島のお米と暮らし。
私の暮らしている小豆島・肥土山地区ではお米を育てている方がたくさんいます。
売るためのお米をつくる専業の米農家さんは少なく、
ほとんどの方が自分たち家族や親戚など身近な人が食べるためのお米を育てています。
春に田植え、秋に収穫、新米をいただく! というのが暮らしの一部。
毎年、田植えや稲刈りの時期はみんなとても忙しそうです。
あ、私たちもいつかはお米を育ててみたいなと思いますが、
いまはまだ近所の親戚から譲ってもらっています。
そんな暮らしを体験しようということで、今回はずばり、田植え&梅干しづくり!
〈肥土山そだち〉というお米を育てている生産者さんにご協力いただき、
田植えをさせていただきました。
今回のツアー参加者は、島内の方と島外の方が半々くらいだったのですが、
ほとんどが田植え未経験(だからこそツアーに参加してくださったのかもしれませんが)。
私たち自身、田植えってしたことないよね、してみたいね!
という思いから始まった企画。
毎日のように食べているお米なのに、身近なようで身近じゃない田んぼ。
今回はどっぷりと泥の中に素足を入れて田んぼを身近に感じました。
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そして田植えとあわせて行ったのが、梅干しづくり。
全工程は1日では無理なので、梅のヘタをとり、塩漬けするところまで。
作業をしながら、梅やお互いの姿を撮ったりも。
島での暮らしを楽しむ。
それをカメラで撮ることを楽しむ。
豊かな島のごはんを楽しむ。
ツアーではそんなことが実現できたらいいなといつも思っています。
まさにそれが小豆島カメラの活動そのもの。
次回の「生産者と暮らしに出会う旅」は秋開催予定。
そう! 植えた稲を収穫させてもらい、その新米で梅干しおにぎりをつくって食べる!
をできたらいいなと思っています。
黄金色の田んぼの景色、これまた美しいんです。
少しずつ広がってきている小豆島カメラという活動の輪。
自分たちだけじゃなくて、自分たちの近しい人から少し離れた人まで、
島での幸せな暮らしの時間を共有できたらいいなと思っています。
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