〈指輪ホテル〉羊屋白玉×
〈OYOYO まち×アートセンターさっぽろ〉黒田仁智対談
開催中の札幌国際芸術祭(SIAF)2017で、重要な拠点となっているスペースがある。
電車通りと中通りの間に建つ昭和38年築の第2三谷ビル。
昭和感漂う独特の雰囲気を持つこの文化雑居ビルの6階にある
〈OYOYO まち×アートセンターさっぽろ〉は、
札幌のあらゆるカルチャーを発信するオルタナティブスペースとして
多くの人々に親しまれてきた。ビルの取り壊しが決まり、
本年いっぱいで営業を終えるOYOYOを、SIAF2017会期中は
夜のインフォメーションセンター&オフィシャルバーとして開放している。
まちの移り変わりと札幌のカルチャーを見守ってきた
OYOYOオーナーの黒田仁智さんと、
以前OYOYOで公演を行い、今回は市電を舞台に演劇を行う
指輪ホテルの羊屋白玉さんによる、どこか通じ合うふたりの”黒白“対談。

「あそこに行けば、何かおもしろいことや人が集まっている」
羊屋白玉: 私は今回のSIAFで市電を使った演劇をやるんですが、
OYOYOも市電通り沿いにあって、
まさしくここに「都市と市電」の縁を感じてます。
黒田仁智: ここは6丁目だから、市電の駅でいうと「西8丁目」と「西4丁目」の間だね。

羊屋: OYOYOの由来って何なんですか?
黒田: この第2三谷ビルが面している中通りが昔「オヨヨ通り」と呼ばれてたの。
西5丁目界隈には映画館やストリップ劇場もあってね。
いまの65歳くらいの団塊世代の人たちが20~30代だった頃、
映画や音楽、演劇をつくる連中がオヨヨ通りで飲んでは
喧嘩したり暴れたりして文化をつくっていこうとしてたんだよね。
羊屋: 黒田さんより少し上の世代が築いたカルチャー通りだったのかな。
黒田: めちゃくちゃやって反体制的で、でも自分たちで
何かつくっていこうとしてたんだろうね。
そのかわりヤクザにもやられたと思うよ。
でも俺たちのシーンをつくっていこうってことだから、
おもしろかったと思うな。
羊屋: 「オヨヨ」ってちょっと流行ったフレーズだったんですよね。
黒田: 当時、桂三枝がオヨヨって言ってたとか、
“オヨヨ大王のなんとかかんとか”とか諸説あるんだけど、
「あそこに行けば、何かおもしろいことや人が集まっている」って感じが
オヨヨ通りの代名詞だったみたいだね。
要はその辺でみんなダラダラ飲んでたんじゃない?
羊屋: いまで言うサブカルチャーみたいなもの?
黒田: サブカルすら確立してなかったんじゃないかな。
映画も音楽もきっとどうやって世に出していったらいいか
わからなかった時代だね。

羊屋: この第2三谷ビルが今年いっぱいで姿を消すって知ってるのかな、皆さん。
黒田: わからないな。でも文字にすると美しい話で終わっちゃうかもしれないね。
羊屋: みんないい思い出になっちゃう。
でも本当は言い切れないものがたくさんあったはずだと?
黒田: そうだね。

































































































































