ありえないほど大量の木の枝があったことが発覚!
前回の連載で買った山に植林をしたいきさつを書いたが、
実は苗を植えようとした矢先に驚くべき事態が起こっていた。
それは10月下旬のこと。
岩見沢に出張所のある〈千歳林業〉さんが、苗を植える準備となる
“地ごしらえ”の作業を行おうとしたときのことだった。
今回の作業では、まず木が伐採された跡に残った細い枝や幹を、
重機を使ってじゃまにならない場所に移動させることから始まった。
そのとき作業員のひとりが土の下の変な感触に気づいたという。
地面を掘ってみたところ、山積みになっていた枝や幹は氷山の一角で、
土だと思っていた部分からも、それらが大量に見つかったのだった。
作業員によると、伐採した木を運搬しやすくするために、
土とともに枝や幹を置いて土地を平らにならしたのではないかということだった。

ところどころに枝や幹が山積みにされていたが、その下にも大量に埋まっていた。
このままでは木を植えられない……。
事態を聞いて駆けつけた道の森林室や森林組合の皆さんも
作業の大変さに頭を痛めていた様子だったという。
通常は3日ほどで行われる“地ごしらえ”の作業は、
たくさんの土や枝を取り除くために難航し、
1週間以上にわたって行われることになった。
わたしと夫は現場に何度か出向いて、作業員の方から話を聞いたのだったが、
驚くべきことに、処理した層は厚いところでは2メートル(!)もあり、
さらに一部の場所からは地下水が出ていたようで、
ぬかるみがひどく作業は困難を極めたそうだ。

予定していた重機だけでは足りずに、新しい重機も導入し、土や枝を寄せる作業が連日続いた。

地下水がわいている部分に排水溝をつけることになった。苗木の成長を助けるための対策のひとつ。
なぜこんな事態が起こったのか。
この山は、わたしたちが取得する数年前に、
ある業者の手によって木が伐採されていたのだが、その業者とは
2014年に立木売買の詐欺容疑で逮捕されたことがある、いわゆる悪徳業者だった。
その業者がこの土地の木を伐採したことは以前から聞いていたが、
今回の出来事は、まったく予想もしていなかった。
「普通は苗を植えやすいように“ボサ”(枝や幹)は、
きれいに端によけておくものなんですよ」と、山の植林を進めてくれている
森林組合の玉川則子さんも困惑した様子だった。

山には植林する前からカラマツの小さな苗がいたるところに出てきていたが、ボサのような土ではない層の上では大きく育つことはできないという。
国や北海道の補助金を使って行われる植林は、木を切ったら
必ずまた木を植えなおさなければならないという決め事がある。
そして通常は、木を伐採する作業と、その後に苗を植え、
下草刈りや間伐などを行う作業は、同じ業者が請け負うことになっている。
しかし、森林室の栗田健さんの考えでは、
「おそらく、この山の木を切った業者は、その後の植林までは考えていなかったため、
雑な作業しかしなかったのではないか」とのことだった。














































































































































