連載
posted:2017.8.28 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
暑い……。
毎年お盆をすぎると少し涼しくなるような気がするのですが、
今年は8月下旬になっても、変わらず暑い、暑すぎです。
畑に出れば汗だくはもちろん、普通に過ごしてても
常に汗かいてるような気がします。ふぅ。
そんな暑い夏。
この7月に小豆島の海辺にまた新しいカフェができました。
〈Today Is The Day Coffee and Chocolate〉という名前のそのカフェは、
「今日という日は昨日の続きじゃなくて、人生の中の大切な1日」
という思いが込められた場所。カフェをオープンされたのは、
今年2月に家族で小豆島に引っ越してきた水野さん。
鎌倉で暮らし、東京で働いていた旦那さんと、鎌倉でお店をしていた奥さん。
鎌倉もとてもすてきなところだと思いますが、
人の多さだったり、車の渋滞だったり、通勤の満員電車だったり、
そういうことがない場所で暮らそうと小豆島へ。
引っ越し先の候補として小豆島以外の場所もあったそうですが、
最終的にはいま暮らしている海辺の空き家との出会いがあり、小豆島に決めたそう。
引っ越し直後から〈HOMEMAKERS〉の畑に手伝いに来てくれていて、
小豆島暮らし半年にしてあっという間にカフェを開業。
オープンの日にはすでに島の顔なじみのたまり場みたいになっていて、
またいい場所ができたなぁとうれしくなりました。
Today Is The Dayは、水~土曜日の週4日オープンしています。
19時まで営業しているので、この時期だと夏の夕涼みに遊びに行けます。
もうなんといってもその立地が最高。
もともと海の家として使われていたその建物。目の前は海!
子どもたちはお店の端っこのほうで水着に着替えて、そのまま海までダッシュ。
そんなことができちゃう場所です。
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やっぱり海が近いっていいな~と素直に感じました。
海って泳ぐだけじゃなくて、ただ眺めてるだけでも、散歩するだけでも心地いい。
だけど、何もない海岸ってちょっとハードルが高くて、
行っても何したらいいのかわからなかったりする。
だからそこにベンチがあったり、コーヒーがあったり、
話をしてくれる人がいたり、いられる何かがあるとうれしい。
Today Is The Dayは、海を楽しむためのきっかけをつくってくれる。
暑い夏にビール&ホットドッグもいいけど、少し涼しくなってから、
丁寧に一杯ずつ淹れてくれるハンドドリップコーヒー&
パンケーキをいただくのが楽しみだったりします。
小豆島の魅力のひとつは、やっぱり島を囲む穏やかな瀬戸内海だと思うんですよね。
日によっては、波ひとつない鏡のような海。
その向こうに四国本土や島々が見える。
そんな瀬戸内海を身近に感じ、穏やかな時間を過ごしたり、
友人たちと集ったりすることができる場所。
はやく涼しくならないかなぁ。
肌寒さを感じるくらいの日に、海を眺めながらコーヒーをすする。
そんな日を楽しみに、残りの夏を乗り切ります!
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