大阪・阪神電車のポケット時刻表は一味ちがう

駅で配布されているポケット時刻表。
高齢者の方は、字が小さくて見づらいと
感じることも多いようです。

この悩みを解消するため、大阪府の阪神電気鉄道株式会社が
「大きな文字の阪神電車時刻表」を制作しました。

時刻表部分のサイズが従来の
約2.5倍、文字サイズは約1.6倍と
大きく見やすくなってます。

この時刻表、なんと
新書・文庫本のブックカバーにもなるんです。
お出かけの時にも、お気に入りの本と
時刻表を一緒に持ち歩ける、一石二鳥のデザイン。

気になる方は阪神電気鉄道株式会社の
Webサイトからダウンロード可能です。

阪神電気鉄道株式会社

シーズンスタート!海辺のモグラ叩きことマテ貝採りが気になる

おでかけが気持ちいい季節になってまいりました。
山に海にお出かけの計画を立てていらっしゃる
方も多いのではないでしょうか。

潮干狩りは日本でポピュラーなレジャーですよね。
そのなかでもいま、すごく気になるのが、
アサリではなくマテ貝を採取するマテ貝狩り。
大分県宇佐市の和間海浜公園では、
今年もマテ貝狩りのシーズンが始まりました。

マテ貝狩りは、
採取の仕方がとってもユニークなんです。

遠浅の砂場に行く

マテ貝の住む穴を見つける

穴に塩を入れる

マテ貝がにゅーっと出てくる

タイミングを見計らう

貝殻を掴んで捕まえる

塩抜きしておいしくいただく

砂に潜ろうとするマテ貝と、
捕まえようとする人間の戦いが
まるでモグラ叩きのように
スリリングなんですって。

マテ貝はちょっとグロテスクなので写真は
貼りません..。
でも、バターなどで炒めたりすると
とっても美味しいそうです。

ほかにも瀬戸内海や三河湾、東京湾でも、
遠浅の砂場がある
潮干狩り場で出来るみたいです。
ぜひご近所のマテ貝狩りスポットをチェックしてみてください。

宇佐市観光協会 潮干狩り情報

工場をリニューアルした 唯一無二のおもしろ空間。 「decored rooms」

元工場のつくりを活かした
味わい深いカフェ&スペース

古い段ボール工場を改修した「再生」がテーマの「デコレッドルームズ」は、
工場ならではの無骨さと、アジアンテイストやヨーロピアンなど、
手づくり感が色濃く漂う、多彩な側面を兼ね備えた場所。
それなのに不思議と違和感がなく、全てが空間に馴染んでいます。

「最初にここを訪れた時、建物が残して欲しいと言っていたんです」
と話すのは、デコレーターでもあるオーナーの赤沼ヨシコさん。
この空間を多くの人に使ってもらいたいという想いから、
2005年に貸し空間としてオープンし、その2年後に一角をカフェにしたそう。

常に変化していく空間は、
いつ訪れても新しい発見が!

店内はさすが元工場だけあって広く、メインダイニング以外にも、
リビングやロフトやプライベートルーム、そしてガーデンなど、
店内はいくつもの部屋に分かれていて、まるで友人の家に遊びに行ったかのような雰囲気。
空間ごとに趣の異なる内装が施されていて、眺めているだけでもわくわくするのですが、
それぞれの部屋を利用者が目的に応じて使い分けることも可能で、
「ニーズがあれば可能な限り応えたい」と、営業は年中無休。
また「常に新しい刺激を求めている」というエネルギッシュな赤沼さんらしく、
内装も少しずつ変えているため、何度も足を運んでその変化を発見するのも楽しみのうち。
瑞々しいセンスとみなぎるパワーが随所に感じられるこの建物は、唯一無二のおもしろ空間。
他では味わえない絶妙なバランスの空間を訪れてみては?

アトリエとカフェ。 両方の視点で楽しめる 「cafe MAZEKOZE」

作家が営むアトリエ兼カフェ。
内装も自らの手で改装!

実はこのカフェ、
現代美術家の小池雅久さんがアトリエを兼ねて作ったお店。
営むのは小池さんのお奥さん、つねこさんです。

郷土の工芸品や古い書籍が居並び、土間や土壁なども垣間見れる……。
そんな懐かしい雰囲気が漂う建物は、
小池さん自らの手で改装したもの。
店内のロケットストーブも手づくりです。
長野の郷土食として有名なおやきなどもつねこさんの手によるもの。
素朴な味わいの料理がおすすめです。

長野情報を入手するならここ! 「カフェ+まち案内 えんがわ」

地元情報誌の編集スタッフが、
おすすめ情報をたっぷり伝授!

長野市のタウン情報誌「月刊ながの情報FREE」の編集室が併設されているこのカフェは、
フライヤーや冊子が多数置かれているだけでなく、
なんと編集スタッフが接客を担当している(!)というわけで、
鮮度良好な長野情報も手に入るのです。

おすすめは、市内のお茶屋さんが自家焙煎したコーヒー。
1杯ずつ挽きたてを出してもらえるため、香り高くすっきりとした苦みが特徴で、
ご年配の方にも好評とのこと。

困ったときは、地元の情報通に訊ねるのが1番!
旅行者にとってなんとも心強い1軒です。

フォトいばらき 2013年春季号

茨城県『フォトいばらき』 
発行/茨城県

侵食された岩肌と、太平洋の海原が織りなす風光明媚な北茨城市五浦海岸。日本美術界の指導者、美術運動家として近代日本美術の発展に尽くした岡倉天心は、この五浦の地をこよなく愛し、晩年思索と静養の場として長く過ごしたそうです。そんな天心の愛した五浦の情景をたっぷりの写真とともにお届けします。

フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/

発行日/2013.3

20年に一度しか見れない!兵庫の奇祭「三ツ山大祭」が気になる

兵庫県姫路市の神社、播磨国総社(射楯兵主神社)では、
ただいま20年に一度のお祭り「三ツ山大祭」を開催中!

三ツ山大祭の目玉は、祭礼のシンボルである、
高さ18m×直径10mという巨大な3基の釣鐘形の置山。

こちらが今年の置山。

カラフルな布や、氏子さんや市民らが提供した和服約千着が、
びっしりと張り付けられています。
なぜこんなに大きな山を作るのでしょうか?

それは、全国にいる八百万の神々を姫路に招くため。
置山の山頂に社殿を設けて、地元姫路だけでなく、
全国の厄災を祓い、平安と発展を祈ってくれるんだそうです。

この三ツ山のほかにも、神社の近くの民家などには
地元の方が作ったジオラマ風の飾り「造り物」が展示され、
スタンプラリーも行われているなど、たくさんの催し物が行われています。
まちをあげて盛り上がる地元のお祭ってステキですね。
三ツ山大祭は2013年4月7日まで開催されています。

播磨国総社・射楯兵主神社 三ツ山大祭公式Webサイト

写真:三ツ山大祭応援Facebookページより

もうサボれない!名古屋港水族館のマイワシがピンチ

ゆったりのんびり泳いでいるように見える、水族館のお魚さんたち。
しかし最近のお魚界では、人間と同じく意識改革が求められているようです。

愛知県名古屋市港区にある名古屋港水族館には、
人気展示の「黒潮水槽」があります。
日本列島周辺の豊かな海を再現したこの水槽では、
カツオやマグロの仲間などの回遊魚やマイワシなどが泳いでいるんです。

その名物は、マイワシたちが一体の群れとなって、
光ゆらめく海中を同じ方向に向かって泳ぐ"トルネード"。

ところが最近、この群れに加わらずに水槽の隅っこを
悠々自適に泳ぐ、はぐれマイワシが頻出。
「集まって泳ぐのとか面倒くさいし、どうせ死なないし関係なくない?」
なんてぼやいていたりするんでしょうか。

これで困ったのが水族館側。
名物のトルネードを見せてもらいたい、と考えた結果、
水槽の中にマイワシの天敵であるクロマグロを投入したそうです!
これではもうサボれません。のんびり泳いでいたら死です。
...果たしてトルネードは復活したのでしょうか?

お近くの方は是非名古屋港水族館にお出かけして確かめて来ていただきたいところ。
遠方の方は名古屋港水族館のWebサイトからストリーミングで見ることができます。

名古屋港水族館 黒潮水槽の映像はこちらから

「コミュファ光水族館」

肘折温泉vol.3これからの新しい湯治

山形県中部、大蔵村のなかでも特に雪深い山あいにある肘折温泉。
霊峰・月山の南に位置し、その周辺にも多くの霊山を有している。
肘折の人々は1200年も前から湯を守り、人を迎え、山の恵みとともに生きてきた。
ここは、
ライフスタイルの変化とともに変わっていくもの、
地域の人々に継承され続いているもの、
また、若者たちによって新しいかたちでつながっていくもの、
それらが綾をなして存在している場所でもある。
この山奥のちいさな湯治場、肘折温泉でいま起きていることから、
これからの地域や暮らしのあり方を示唆する、あるなにかが見えてくる。
最終回の第3回は、「これからの新しい湯治」について。

山奥の湯治場のゆったりした時間と、人との出会い。

「昔は、湯治に来たら、多い人だと3まわり(1まわり=1週間)くらい
泊まっていったんじゃないかな。当時はどの旅館にも自炊場があって、
お客さんたちは、自分たちが食べる分のお米を担いできて自炊をしていたんですよ。
食事ができると、私にも食べないかって声をかけてくれましたね」
と、当時を懐かしむように、肘折の湯治文化を話してくれたのは、
今年90歳になるという、若松屋村井六助の会長、村井健造さん。
大蔵村村長を務めた経験を持ち、昭和の肘折温泉を見つめてきたひとりだ。
現代でいえば、ユースホステルのような、この湯治場の仕組み。
その分、宿泊費用も低価格で提供されていたという。
「そうやって自炊するから、みな山菜採りを楽しんでいましたね。
塩蔵して家へ持ち帰る人もいました。
自然いっぱいの肘折周辺の山は、山菜がたくさん採れるんです」
湯治で温泉も、アウトドアも楽しんでいたというわけだ。

肘折温泉の共同浴場「上の湯」。入浴料は大人200円。かわいいのれんは女将たちの手づくり。

昔は、お客さんのほとんどは山形県内で農業などを営む人々。
田植えや稲刈りが終わると湯治場を訪れ、日頃の疲れを癒していったという。
ちなみに、「肘折」という名前の由来は、その昔、肘を折った老僧が
この地のお湯につかったところ、たちまち傷が癒えたから——という説が残っている。
「だからね、各旅館には松葉杖がたくさん置いてあったんです。
みんな、良くなって置いていくんですよ」と建造さんはにこやかに教えてくれた。
本当に?……と半信半疑になっていると、
33年にわたり、肘折温泉組合長を務めた、
つたや肘折ホテルの会長、柿崎繁雄さん(81歳)も同じことを言う。
「うちの玄関のところにもね、昔は松葉杖がたくさんあったんだから」
なるほど、温泉の効能は、肘折の翁たちのお墨付きのようだ。

「お客さんがたから他の地域の食文化や踊りや歌を教えてもらうのも楽しかったですね」と健造さんはさまざまな昔の肘折温泉の景色を教えてくれた。

肘折温泉の集落の風景。

こけしの収集家でもある繁雄さん。この部屋にある歴代の肘折こけしを見せてくれた。

さらに、繁雄さんは湯治のもうひとつの楽しみをこう話す。
「昔は、そうやって、長く滞在しながら自分たちで食事をつくったりするでしょ。
すると、自然と、一緒に居合わせた人とも仲良くなって、
お客さん同士の交流が生まれるんです。
だから、来年も会おうねって、約束したりするんですね」

そんな湯治友達に会えるのが楽しみだったと話してくれたのは、
つたや肘折ホテルに、40年間通い続けている鈴木新藏さんと妻のちえ子さん。
若いときは、養蚕にお米、ホップをつくっていたという鈴木さん夫妻は
「昔は、遊ぶ間がないくらい本当に忙しく働いていた」と口をそろえる。
だから、農閑期だけは、肘折温泉でお湯につかって、山道を散策して、
ゆったり過ごし、心身ともに疲れをほぐしていた。
「ここは山奥だし、来ればいつも気持ちがゆったりするんです。
うちのほうでは見られない山菜の青ミズを採ったりするのも楽しいですね。
いまは、湯治友達がみな来られなくなって、ちょっとさみしいけどね」
と、ちえ子さん。それでも、
毎年変わらずに迎えてくれる肘折温泉が好きだとも教えてくれた。
「ここの青年団がね、毎年、山道のあちこちを整備してくれるから、
歩きやすくなっていくし、すごくきれいになったのよ」
「肘折温泉は、いつ来ても人情味あふれるところ。それにつきるな」
と新藏さんは微笑む。

「毎年決まって、こんな山奥まで来てくれるでしょう。
こちらもお客さんが親戚みたいに思えてくるんですね」(繁雄さん)

いまは、旅行がふたりの楽しみと話す鈴木ご夫妻。「若いうちから旅行を楽しんでって息子夫婦にも言っているんだけど、やっぱり忙しいみたいね」

肘折温泉の旅館は売店を持たないため、買い物は通りの商店へ。「肘折温泉にきたら、筋子を買うのが楽しみなの」とおばあちゃんが教えてくれた。

肘折温泉ならではのユニークな過ごし方。

開湯1200年と言われる肘折温泉。代々受け継がれてきた湯治文化も、
ライフスタイルの変化とともに、湯治客の数が減ってしまった現状もある。
これからの肘折温泉を担う青年団。彼らのミーティングにお邪魔して、
その想いを聞いた(メンバーは、local action #019と同様)。
まずは、湯治文化について聞くと、
いまも変わらない肘折温泉での出会いや楽しみ方があるようだ。

里実子

こないだうちに来たお客さんたちで、去年偶然一緒になったから
“じゃあ来年も同じ日から泊まろう”ということになった方々がいたんです。
でも、ひと組は予定がずれて前倒しの日程になっちゃって。
もうひとつの組は、約束通りの日に来たんです。滞在が1日だけかぶったんだけど、
“なんだ、おめえら、約束したじゃねえか!”ってすごい責められてた(笑)。
電話するとか連絡方法はあったと思うんですけど、それはしなかったみたいですね。
でも、「また来年な」って言ってました。

絵梨

肘折温泉は、お部屋まで配達っていうのが普通なんですけど、
こないだお部屋にお邪魔したら、大きな電車の模型がつくってあったんです!
ふたりは奈良と東京から別々で来て、
ここで待ち合わせして一緒につくっているって言っていましたね。

隆一

それ、すごい!

大三郎

めちゃくちゃ楽しそうだね!

雄一

趣味をゆっくり楽しむ合宿みたいなもんかな。

絵梨さん(左)は保育士を辞め、実家の商店を手伝い、里実子さん(右)は、一昨年南米から戻り、実家の旅館を手伝っている。

里実子

うちのお客さんなんかだと、部屋を真っ暗にしているから
“電気つけないんですか?”って聞いたら、いま節電だからって言うんですよ。
旅館のことなのに、節電してくれている。
私は、温泉っていうと、おいしいもの食べて贅沢するイメージだったけど、
肘折温泉のお客さんはなんか違うのかなぁって思いました。

雄一

家と同じように想ってくれていて、リラックスもしているのかな。

隆一

僕、こないだ出前を部屋まで届けたら、
ばあちゃんたちが部屋の電気のスイッチに帯を結んで長くして、
楽に電気を消したりつけたり、くつろいでましたよ(笑)。

絵梨

帯の使い方と言えば、うちの店の前の旅館の2階から、
「ちょっとねえちゃん、そのアイスちょうだい」
て、声が聞こえてきたと思ったら、かごが降りてきたんです!
帯をつなぎ合わせた先に、かごが結んである。
降りてきたかごにアイスを入れたら、するするって上にあがってくんですよ。
そしたら、またかごが降りてきて、お金が入っていました(笑)。

雄一

肘折温泉では、それが普通の文化だもんな(笑)。面白いよなぁ。
お客さんも、肩の力を抜いて、くつろいでくれているんだろうな。

つたや肘折ホテルのバーに集合。手前のバーテン役が柿崎雄一さん。若い人たちのよき理解者。

新しい湯治のスタイルを探して。

隆一

「湯治」っておじいちゃんおばあちゃんのものだと思っていたんですよね。
でも、「ひじおりの灯」(*1)をきっかけに、肘折温泉にやってくる
若い人たちと会って話すようになってから、意識が変わってきましたね。
東北芸工大の学生たちは創作するために滞在しているけど、
温泉につかって元気になって帰っていく。これも肘折温泉の「湯治」かなって。
そしたら、いろいろな湯治のかたちがあるのかもしれないと思いました。

里実子

最近は、若いお客さん、増えているよね。

雄一

肘折の「地面出し競争」も年々、参加者が増えてるよな?

隆一

そうですね。1回目は9チームでしたけど、4回目の今年は、30チームに。
地元のチームだけじゃなく、盛岡とか外から参加する人もいます。
地面出し競争って、地面まで積雪を掘る速さを競うっていう単純なものなんですけど、
もとは、僕たちが小中学校合同やっていた雪上運動会の競技だったんです。
肘折小中学校が閉校しても、地面出しは残したいと思って。

里実子

隆一くんが残そうって言わなかったら、残らなかったもんね。
隆一くんも、一度外に出たから、それが肘折の面白さって思ったんだよね?

隆一

そうだね。僕たちにとっては当たり前だったことが、
視点を変えてみると、人を集めるイベントになっている。
でも、僕たちも楽しんでいますからね、地面出しは。

毎年前夜祭も行われて初参加の人に説明したりするんですが、
実は裏テーマがあって……。強豪チームは酔わせてつぶすっていう(笑)。

隆一

奥が深いんです(笑)。

*1ひじおりの灯:肘折温泉が開湯1200年を記念して始まったオリジナルの灯ろう展示会。東北芸術工科大学の学生や地元の小学生、青年団らが、手漉きの月山和紙にそれぞれの〈肘折絵巻〉を表現、その灯ろうを温泉街の旅館や商店に設置、湯治場の夜を幻想的にライトアップする。

2012年8月に行われたひじおりの灯のイベントのひとつ、「肘折絵語り・夜語り」の様子。学生たちが制作した灯籠が宵闇を照らす。

隆一

地面出しに参加してくれたり、「ひじおりの灯」に来てくれたり、
最近、おやじたちの代の客じゃなくて、
自分たちの常連さんがみえてきたなって思うんです。
僕らに会いに来てくれるというか。

雄一

誰かに会う楽しみっていうのは、肘折温泉の変わらないところかもな。

隆一

自分がそうなんですけど、“どこに行ったら面白いかな”じゃなくて、
“誰に会いに行ったら面白いかな”って考えて、遊ぶ行き先を決めている。
だったら、お客さんにあの人たちに会いに行ってみたいなって思ってもらえたら、
肘折温泉にも来てもらえるようになるのかなって。
お客さんが来ないって言っているんじゃなくて、まずは、
僕らが楽しいと思うことをするのが大切なのかなって、最近すごく思っています。

肘折温泉をテーマに同年代で話す会話はつきない。

里実子

私、ひとつ、提案があるんです! 
大三郎さんの読書会とか、私が週に1回やっている英会話クラスとか、
一般の人も参加できるように開放したらどうかなって思っていて。
他にもいろいろな講座ができたら面白いんじゃないかと思うんです。

隆一

おー! それは、「肘学」だ。

雄一

いいな!

里実子

雄一さんもぜひ、何かやってくださいね。温泉講座とか? あれ面白いですよ。

大三郎

僕もそれは、ぜひ聞きたいですね。僕も読書会の他に、音楽がやりたくて。
例えば、つたや肘折ホテルにある屋内のゲートボール場でライブとか……。

雄一

よしわかった!

里実子

外の人にも、こんな講座があるからってお知らせできたら、
それに合わせて温泉にも来てくれるたりするかなって思うんです。

隆一

ちゃんと「肘学」のかたちをつくりたいですね。
地元の人にちゃんと浸透できるくらいの企画にしていきたい。

雄一

よし、考えよう。早速、どんなテーマがあるか、出し合おう! 肘学開講だな。

と、偶然にもミーティング中、新しい試みが動き出したこの日。
新しい湯治のスタイルとして、みながいくつもの可能性も感じ始めた。

1200年前から人が往来してきた肘折温泉には、
長い歴史のなかで、埋もれてしまっていた修験や山の文化があった。
いま、それを掘り起こし、価値を見いだそうとしている次の世代の担い手がいる。
それは慣例としてなぞるだけではなく、一方で守り、一方で更新していく。
その根幹にあるのは、「自分たちも一緒に楽しむ」ということ。
そこには、これまでと変わらない肘折のぬくもりある出会いが待っているだろう。

そんなにぎやかな肘折温泉の雪解けは、まだまだ先だけど、
その後、彼らが始めた肘学がどうなっているのか——、ぜひ訪れ確かめてみたいものだ。

今はもう閉校してしまったが、肘折小中学校の校舎にも「肘学」。毎年、地面出し競争が行われるのもここ。みんなの思い出の場所。

information


map

肘折温泉

住所 山形県最上郡大蔵村南山
http://hijiori.jp/

profile

DAIZABURO SAKAMOTO
坂本大三郎

1975年千葉県生まれ。イラストレーター、山伏。出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)を拠点に、古くから伝わる生活の知恵や芸能の研究実践を通して、自然とひとを結ぶ活動をしている。リトルモアより『山伏と僕』が発売中。

映画『ペンギン夫婦の作りかた』 台湾での題名は 『企鵝夫婦』になりました。

暁峰さん、実は料理マスターズの一員です。

辺銀暁峰&愛理夫婦がモデルとなった映画『ペンギン夫婦の作りかた』、
新石垣空港の開港を記念して、
暁峰さん役を演じたワン・チュアンイーさんの母国、台湾で公開中です!
題名はずばり中国語でペンギン夫婦を意味する『企鵝夫婦』。

台湾でも日本と同じように「観終わったら、おなかがすいた!」と
ハートだけでなく、胃袋を刺激される観客がたくさん。
映画館で見逃した方は、DVD&ブルーレイディスクをぜひともご家庭で。
家でならば、おなかがすいても、困りませんから。

さて、暁峰さんについて、大事なことを紹介するのを忘れていました。
3年前、農林水産省はシェフや料理人を対象にした
顕彰制度「料理マスターズ」を創設しました。
これは料理人としての技術・技能はもちろん、日本の食、食材、食文化の
素晴らしさに誇りを持ち、生産者や企業と一緒に、
その発展へ貢献している料理人を表彰するというものです。

暁峰さんは、愛理さんと一緒に
島唐辛子をはじめ石垣島産の食材を使った「石垣島ラー油」を開発したこと、
島内ではごく普通の食材を使った料理をペンギン食堂で提供し、話題となり、
島外からの注目を集めて、石垣島の食材の価値向上に貢献したことから
山形県鶴岡の「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフなど6名と一緒に
平成22年に「第1回料理マスターズ ブロンズ賞」の受賞者となりました。

そんな凄腕料理人である暁峰さんに、
台湾での映画『ペンギン夫婦の作りかた』公開を記念して
「石垣島ラー油」を楽しめる一皿、おいしいレシピを教えてもらおうという特別編です。

楽しく賑やかにということで、友人の和知 徹シェフにお相手をお願いしました。
東京銀座のフレンチレストラン「マルディグラ」は豪快な肉料理でおなじみの店です。
和知シェフ、3年前にはペンギン夫婦を訪ね、“石垣島で食いしん坊”の旅へ。
暁峰さんと愛理さんに案内されさまざまな島の食材を味わったのですが、
その中で強く印象に残ったのが、この連載の第4回
愛理さんが紹介していた川満養豚の「もろみ豚」でした。

滞在中に特別に許可を得て養豚場やハム、ソーセージの加工場を訪ね、
泡盛のもろみと川満さんの愛情をたっぷり受けて育っている様子や
肉質をその目で確認していた和知シェフ、
「それなら石垣島ラー油ともろみ豚で、スペアリブ作りますよ」と即決です。

ところで和知シェフ、映画『ペンギン夫婦の作りかた』いかがでしたか?

「主役のふたりがたくさん食べる場面が、何度も出てくるけれど、
確かに愛理さんと暁峰さんはあれぐらい食べるなあと思って観てました。
それと野菜を炒める場面が多いのも面白かった。

本州の家庭料理では、野菜を炒めることって案外少ないんです。
でも沖縄の人はゴーヤ、オオタニワタリ、パパイヤとか野菜をよく炒めるし、
暁峰さんの故郷中国も同じように炒めものが得意だから、
島で初めて見る野菜にも、料理方法の“勘”があったんじゃないかな。

食べ物に貪欲な興味があったからこそ、はじめは何もわからなくても
島のお年寄りや友人に教えてもらい、もちろん自分たちでも手探りして
いろんな島の食材を自分たちで使いこなせるようになった。
その努力の結果で、香り豊かな石垣島ラー油が誕生したことも納得しました。

ピパーチ(島胡椒)をすりおろす場面で、粉の刺激がすごいじゃないですか。
ピパーチにはすごく興味があります。生でなっているのを見てみたい。
今度は自分でピパーチを作りに、石垣島に行きたいですね」

映画『ペンギン夫婦の作りかた』は、もりもりと食べる場面の連続! 湯気の立つ料理を作ったのはもちろん、愛理さん、暁峰さん、ペンギン食堂のスタッフ。そのおいしさに監督から「カット!」の声がかかっても、主役のふたりは箸を置くことがなっかたとか。© 2012『ペンギン夫婦の作りかた』製作委員会

地場産きのこの あんかけ麺がおすすめの 「三幸軒」

寒い季節は、熱々のあんかけが無性に食べたくなるもの。
ヤケド覚悟でふぅふぅ言いながら頬張る冒険感がたまらないんですよね。
創業地の長野市から約25年前に中野市に移転して、
今では中野市役所の南で営業を続けている中華料理店「三幸軒」の名物もまた、
地場産のきのこをたっぷり使ったあんかけラーメン。

「三幸ラーメン(800円)」に乗せられた大振りのきのこたちは、
歯を立てた瞬間にプリッとした歯ごたえを感じ、
その直後にじゅわっと口中にうま味が広がります。これがもう、たまりません。

旬を味わえる限定麺は、
出合えたときが食べ時!

ほどよい甘さが絶妙のスープは、
鶏ガラ、豚のげんこつ、野菜をベースにしているそうで、
中太のストレート麺となんともまぁ良く合うこと!
あんかけラーメンの他にも、ネギがおいしい冬の時期限定で提供される
「ネギみそラーメン(800円)」など、
地元の旬の味にも出合えます。
しかも、このお店のおすすめはラーメンだけではありません。
中華料理を気軽に楽しめる店とあって、一品メニューも豊富。
年に数回、地酒と中国料理を楽しむイベント、
「食酒楽会」も行っているそうです。

information

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三幸軒

住所:長野県中野市大字中野262-5

TEL:0269-26-0292

営業時間:11:30 〜 14:00、17:30 〜 21:00

定休日:月曜(祝日の場合は翌日)

Web:http://sankouken.blog.fc2.com/

注文後に生地を伸ばす 激ウマ餃子店「萬福」

カウンター席のみの小さなお店「萬福」の餃子のオリジンは、
中国出身の店主、福山万奇さんの母上が家庭で作っていた餃子。
お母さんのレシピを、福山さんがアレンジして、この店の名物になりました。

福山さんは注文を受けた後に、目分量でカットした生地を伸ばし、
直径15センチほどの皮にショウガや野菜の入った具をたっぷり包んでいきます。
この様子をカウンター越しに眺めながら待っていると、
どんなに大きな餃子になるのだろうかとワクワクしてしまいます。

こだわり詰まった家庭の味は、
モチモチ生地がなんとも美味!

焼餃子定食並(700円、みそ汁、ごはん付き)には餃子が6個。
ずっしり重みのある餃子は、
表面はサクッとしながらもモチモチの生地が美味。
焼餃子には中力粉、水餃子には強力粉と粉を使い分けたり、
もっちり感を出すために生地を冷蔵庫で寝かせたりと、
いくつもこだわりがあるのだそう。

にんにく無しのさっぱり味は、
サラリーマンの強い味方!?

シャキシャキした歯ごたえの野菜がたっぷり入っているからか、
思いのほかさっぱりしていて、ほんとに美味しい!
にんにくも入っていないから、ランチにも匂いを心配せずに楽しめる、
というわけで、サラリーマンや付き合いたての恋人同士(?)には嬉しいところ。

まずは何も付けず、次はしょう油で、その後は香酢で……という具合に、
バリエーションを加えながら味わうことで、食べるごとに美味しさを発見できます。
ちなみに! 餃子が美味しいだけでなく、
四柱推命や手相で占いも見てくれるという。
この、なんともユニークな餃子屋さん、
ぜひ旅行のプランに組み込んでみてください!

information

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萬福

住所:長野県上高井郡小布施町千両43

TEL:090-8326-6474

営業時間:11:30 ~14:00、17:00 ~ 19:30

定休日:日曜

静かな森に包まれて 上質な読書を楽しめる 「キジブックス」

北軽井沢の森の中にある「麦小舎」は週末だけオープンするカフェ。
そのカフェに、古本と紙雑貨「キジブックス」が併設されています。
「気兼ねなく普通にお茶しに来る感覚でどうぞ」。
そんなオーナー夫妻の優しい物腰が素敵です。

どんどん登った山道の果てに現れる、
温もりのある山荘カフェと古書店。

麦小舎は、軽井沢の喧噪を抜け、不安になるほど山道を登って、
さらに未舗装の道をぐんぐん進んだ先に、そっと現れる木造の山荘です。
注意深く見ていないと見逃してしまうような、小さな猫の看板を辿った先にたたずんでいます。

2006年から平日は別々の仕事をしつつ
週末にカフェと古本屋を営むスタイルをとるおふたりの、
黙々と、でも楽しげに働くおふたりの姿が印象的です。

わざわざ足を運んだ地で、
料理と本をのんびり味わう多幸感。

ずらりと本が居並ぶ本棚から、
気になった本を手に取って、カフェでページをめくっていると、
目指して来ない限りは辿り着けないような場所ゆえの、
のんびりとした、でもあたたかくて、
「とっておき感」満点の空気が身を包みます。

メニューの人気は、手作りパンを使ったハンバーガー。
合挽ハンバーグのハンバーガーは、
パテもさることながら野菜がとても美味しく、スープとポテト付き。
そんな身体に優しいメニューが並ぶカフェと、
納屋のような一坪ほどのスペースに、所狭しと本が並ぶ古本屋は、
どちらも単体としての利用も可能です。
旅行で訪れるならおすすめは春から夏にかけて。
温かい季節になれば、庭にあるハンモックも利用可能で、
身も心もすっかりリラックス。
自然あふれるこの場所に足を伸ばして、
とっておきの時間を過ごしてみてはいかが?
(※写真はすべて2011年当時のものです)

information

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麦小舎・キジブックス

住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-3407

営業時間:土曜・日曜・祝日の10:00 ~ 16:30(LO16:00、10〜11月は16:00閉店)

定休日:月曜~金曜

Web:http://www.mugikoya.com/top.html

宿泊もできるお風呂屋さん 「信州健康村」

ジャグジーバスや薬湯などさまざまな種類の大浴場と、
マッサージコーナーや休憩室、食堂などを合わせ持つ健康ランド。
入浴道具はひと通りそろっているので、手ぶらで行ける上に、
ここ信州健康村では、なんだかかわいいムームーまで借りられるという
なんともうれしいシステムも!
24時間営業なので、いつでも気軽に出かけることができます。

予約不要で宿泊OK!
ひと休みにぴったりの仮眠室もあり。

利用者は、近所の主婦からご老人、出張のサラリーマンや学生まで幅広く、
1人でも、友達や家族とでも使えるのがうれしいところ。
予約不要で宿泊もできますし、
薄暗さも温度もほどよく設定された仮眠室もあるので、
ちょっとだけ仮眠をとるのにも最適なのです。
旅行で疲れた体を休めるのにも。
日帰りのはずだったのにもう少し長野に長居したくなったときにも。
どちらもおすすめです!

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信州健康村

住所:長野県長野市篠ノ井会

TEL:026-292-8126

料金:9:00 ~ 0:00 1200円、9:00 ~ 翌9:00 2500円(深夜料金1300円含む)

併設のホテルは1泊6825円~

Web:http://www.kenkomura.com/

タイ料理店「アロイ食堂」。 人気の秘密は、本場感あふれる 料理と家庭的なおもてなし。

裏通りに面しているものの、口コミで評判が広がり、
今ではすっかり人気店となっている、タイ料理屋「アロイ食堂」。
それもそのはず。オーナーの小林さんご夫妻は、慣れ親しんだ本場の味を再現するために、
毎年夏にタイへ渡るというこだわりの持ち主だから。

野菜たっぷりヘルシー麺には、
調味料のチョイ足しがマッチ!

おすすめのひとつは「クティオ ナーム」(800円)。
鶏の身をベースにしたスープに米麵と野菜、鶏ひき肉がたっぷりで、
ヘルシーだけど男性も満足できるボリュームが魅力です。
テーブルに用意されたナンプラーやお酢や砂糖や唐辛子など4つの調味料を少しずつ足しながら、
自分好みの味に調整するのがポイント。
この他のメニューも、可能な限り添加物を使わず、
旬の野菜を使用しているため安心して楽しめます。

オーナー夫妻の優しさに、
また通いたくなること間違い無し!

混雑時に店主の小林裕樹さんが「先にクティオ頼んだ方は?」と聞けば、
客同士で「この人だよ~」と譲り合う、あたたかい雰囲気が魅力的。
「店に来てくれた人は家族のようなもの」と話す小林さんの、
気さくな接客がそうさせているに違いありません!
また、料理担当のリエさんは、
寒い日は辛く、風邪を引いている人には漢方の効果もある香草を多めにするなど、
心とカラダに染みる気遣いをさりげなくしてくれます。
思わず距離を縮めたくなるタイ食堂。
リピーターが多いのも納得!
こんな、地元の人気店との出会いも、旅行の醍醐味じゃないですか!?

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アロイ食堂

住所:長野市新田町1108 小林ビル1F

TEL:026-234-7540

営業時間:11:30 ~ 14:00(LO13:30)、17:30 ~ 20:00(LO19:30)

定休日:土曜・日曜・祝日

アウトドアガイドのオーナーと、 山や川へのツアーも。長野駅前の 「森と水 バックパッカーズ」

長野駅から徒歩5分の「自由な安宿」。
アウトドア満喫旅行の拠点にも。

「森と水 バックパッカーズ」は、アウトドアガイドの三井明高さんが、
長野駅前の5階建てビジネスホテルを改装したリーズナブル極まりない宿。
以前は、東京から新幹線で長野に来る旅行者をメインに、
戸隠や白馬のガイドをしていたという三井さん。
「前日から長野にお越しいただき、翌早朝から山や川などにお連れできるので、
より長野を楽しんでいただける」
と、宿を作ったメリットをガイドならではの観点から語ります。

以前は2階と3階の4室を宿泊者向けに使っていましたが、
線路沿いの立地を利用した「トレインビュールーム」を新たに設置。
音が少しうるさいですが、その分、個室・ドミトリーともに料金が割安に。
5階の屋上から見下ろす長野市内の眺めも抜群で、夕涼みにもおすすめです。

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森と水 バックパッカーズ

住所:長野県長野市中御所1-6-2

TEL:026-217-5188

料金:

ドミトリー:標準(男女別。4人部屋。エアコン付き。2段ベッド)2500円

ドミトリー:トレインビュー(男性のみ。雑魚寝タイプ。冷房無し。鉄道ファン向け)2200円

個室:標準(エアコン付き)ツイン3500円・トリプル3000円・クワッド2500円

個室:トレインビュー(エアコンなし)ツイン2500円・トリプル2200円・クワッド2000円

※すべて1人あたりの料金

Web:http://www.morimizu.net/

民芸ファン垂涎の宿 「まるも旅館」

全国津々浦々の民芸ファンが「一度は泊まりたい」と憧れる「まるも旅館」。
幕末の1868年(慶応4年)、新田茂八郎氏によって創業され、
茂八郎の「も」の字をとって「まるも」と名付けられたといいます。

100年以上の歴史が醸し出す、
その情緒に国内外のファン多数!

創業当時の建物は1887年(明治21年)年の大火で消失してしまったため、
直後に火災に強い土蔵造りに再建されたのが現在の建物。

古くて黒い木の格子戸をくぐると、和風旅館ならではの風情が漂い、
館内は全8室とコンパクトながらきれいに手入れされているので落ち着きます。
宿泊客の5割は外国人で、リピーターも多数とか。
その他、30~40代の女性のひとり旅も多いというのもこの雰囲気ならうなずけます。

早朝営業のカフェが併設。
店内の民芸家具は見どころのひとつ。

また、朝8時から営業している併設の喫茶店「まるも」は、
松本民芸家具の創立者・池田三四郎氏により1956(昭和31)年に建てられたもの。
松本民芸家具が店内の至るところに配され、細部まで民芸のこだわりが感じられます。

ちなみに1階の食堂で食べる朝食もおいしいと評判で、
炊きたてのご飯に川魚の塩焼き、上品なたまご焼きなど、
シンプルながらも細やかな気配りが感じられ、
朝からたっぷりの情緒に絡め取られ、劇的に幸せ。

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まるも旅館

住所:長野県松本市中央3-3-10

TEL:0263-32-0115

料金:1泊5250円・朝食代1050円

Web:http://www.avis.ne.jp/~marumo/index-j.html

Mail:marumo_ryokan@ybb.ne.jp

長野市初のゲストハウス 「1166 バックパッカーズ」

バックパック旅行者向けのリーズナブルな宿としてオープンした直後から、
善光寺門前エリアの名物にもなっている「1166バックパッカーズ」。

全部で12人が泊まれるだけの小さな宿ながら、
道路に面している共同ラウンジにはいつでも旅行者と地域住民が集っていて、
地元の人々もついつい立ち寄りたくなってしまう雰囲気が魅力です。
それもひとえに、オーナーの飯室織絵さんのキャラクターによるものではないでしょうか。

“旅のおもしろさを伝えたい!”
原点は、自らの旅体験から。

そもそも飯室さんが安宿を開業しようと思った理由は、
「旅行のおもしろさをもっと発信したい」と思ったからだと言います。
カナダやオーストラリアで働き、世界各地を一人旅した後、
実家がある関西に戻るも、満員電車に耐えられず、
上高地のホテルで勤務していた飯室さん。
その頃にはすっかり「旅」が生活に密着していたといいます。

オープンするなら、
新たな動きのあるマチで。

そんな飯室さんが開業の地として選んだのは善光寺門前でした。
「上高地に住んでいたから松本の方が馴染みはあったけど、
すでに町として完成されているような気がして。
ここならは空き家を改装して起業する新しい動きがあったから、
よそ者でも溶け込みやすいんじゃないかと思ったんです」とのこと。

長野市に拠点を構えてから、わずか4ヶ月後にはすでに開業するという、
驚異的スピードで駆け抜けるパワフルさを持ちつつ、
「3ヶ月は客が入らなくてもやっていける」くらいの貯蓄もあったという
計画性と芯の強さも、飯室さんの魅力。
蓋を開けてみれば、開業直後から来客が絶えない状況が続いたわけで、
それもまた、飯室さんの個性と人柄が大いに関係しているはずなのです。

旅行者と地域のつなぎ役
オーナー自らがマチの魅力を発信!

地域イベントには積極的に顔を出し、自身のブログでは地域行事を頻繁に紹介している飯室さん。
宿泊者の9割は一人旅の旅行者で、外国人バックパッカーも多く、
玄関には地域のイベントや周辺のお店のチラシの他、
旅行者に向けたガイドマップや乗り物の時刻表なども揃っています。

「長野市にはこんなにおもしろい催しがあるから気軽に遊びにきてみない?」
といった具合に、旅行者と地域とをつなぐ存在の彼女が今めざしているのが、
「ゲストハウスの認知度のアップ」。
より多くの人に安宿の存在を理解してもらい、
気軽に旅を楽しんでもらいたいと考えているそうです。

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1166 バックパッカーズ

住所:長野県長野市西町1048

TEL:026-217-2816

料金:1泊2600円(男女別相部屋) 個室:1~2名利用5600円/3名利用7200円

定休日:不定休(ほぼ年中無休)

Web:http://www.1166bp.com/

徹底した地産地消! 極上の蓼科フレンチ! 「オーベルジュ エスポワール」

オーベルジュとは宿泊施設を備えたフランス発祥のレストランのこと。
「レストランで土地の食材と地酒を堪能し、食後は併設の客室に泊まる」という、
美食大国フランスならではのグルメ旅を満喫できるのがこのお店です。

使用する食材は、
シェフ自らの目で厳選。

このオーベルジュで味わえるのは「土地の食材」。地産地消がキーワードです。
しかしながら、エスポワールのオーナー藤木徳彦シェフによると、
「残念なことに日本には地産地消を徹底しているオーベルジュは少ない」とのこと。
「地産地消と言っても、ただ地元食材を使えば良いというわけではないんです。
例えば、直売所で売られる野菜が実際にどこで採れ、
どれだけ農薬が使われてるかわからないでしょう?」

農作業や収穫の経験が、
食材や生産者への愛につながる。

そのため、シェフが使う食材は、実際に生産場所まで足を運んで目で確かめ、
生産者と話をして仕入れたもののみだそう。
ときには、シェフだけでなくスタッフ全員で農作業や収穫を行い、
生産の大変さを知る機会を作るのだとか。
そうすることで、食材のロスは少なくなり、お客様との会話に深みも増したと言います。
「レシピは生産現場にいると自然に思い浮かぶ」とワクワクと話す様子に、
こちらまで心躍る気分になります。

血や骨までも楽しめる。
期間限定の信州ジビエ。

エスポワールで使う地元食材は、
ほかにも山菜やきのこ、チーズ、ワインなど多彩ですが、
特に特徴的でおすすめなのは本格的「信州ジビエ」。

毎年11月15日から2月15日は狩猟解禁となり、
季節限定の特別な味覚を楽しみに訪れる遠方の客も多いそうです。

通常は捨てられる血や骨までソースにして、尊い命に感謝を込めて調理する。
まさに地産地消の極み!
生産者と食材への深い愛情を感じるシェフが繰り出す料理の数々を味わうこと自体が、
長野への旅行の目的になってしまいそう。

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オーベルジュ エスポワール

住所:長野県茅野市北山蓼科中央高原

TEL:0266-67-4250

営業時間:ランチ 12:00 〜 14:00 LO ディナー 18:00 〜 20:00 LO

定休日:木曜・月1回水曜休(8月無休 3月第3、4週休業)

料金:1泊朝食付8715円~(宿泊プランにより異なります)

※宿泊料金はこちらをご参照ください。

Web:http://www.auberge-espoir.com/

徹底して上質なスイスの雰囲気! 「ホテルハイジ」

元皇族、旧東伏見宮家の末裔に当たるご主人が、
先祖の別荘跡に1975年に建てたチロル風ホテル「ホテルハイジ」。
スイス旅行を好み、幾度となく出かけたオーナーが、
当地のホテルと同じような建造を希望したのをきっかけに、
スイス感あふれるホテルになったのだそう。

徹底したスイスぶりに拍手!
高級感漂う世界は、どっちかといえばクララ寄り!?

気になる名前の由来は、「日本人に馴染みが深いスイス」ということで、
当時放映していた人気テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」から。

外観から内装、調度品やチロル風の民族衣裳を模したスタッフの制服まで、
その徹底したスイスぶりはまさに「ハイジ」の世界そのもの!
ですが、むしろその高級感からは「クララ」といった趣が漂います。
……ちなみに「クララ」の名前は併設のレストランに名づけられてます(笑)。

素材本来の美味しさを活かす、
バター、クリーム不使用のフレンチ!

実はレストラン「クララ」で提供される料理は、
素材の味を生かすためにバターとクリームを使用しないフランス料理で、
これが本当におすすめ。香辛料やハーブなどを使うことで、
ベースのフォンのコクはそのままに、より軽やかに味わうことができるのです。

料理ひとつとっても細やかな気配りが感じられるため、
圧倒的にリピーターが多いというのもうなずけます。
廊下の一角にひっそりと飾られた天皇家や皇族の人々が訪れた際の写真で、
贅沢な気分はますます高まるばかり。
旅行ならではの非日常的世界を堪能してください!

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ホテルハイジ

住所:長野県茅野市蓼科高原1-1

TEL:0266-67-2001

料金:1泊6000円~(宿泊プランにより異なります)

※宿泊プランはこちらをご参照ください。

Web:http://www.hotelheidi.co.jp/

民宿発祥の地で生まれ変わった 新民宿「はばうえ」

白馬村観光局を中心に生まれ変わった「新民宿」は、
今までの民宿とは少し様子が違います。
そもそも民宿とは、経営者家族と宿泊客はひとつ屋根の下で寝起きし、
寝室以外は全て共用のため、家族の温かみが感じられる反面、
いささか生活感が色濃いので、宿泊するには少し不便さを感じることも……。

長い歴史で築かれた文化を、
おもてなしの目線で新しく。

そこで「新民宿」では、まず家族空間と客室を分け、
共有部分はシンプルにしつらえ、家庭的な雰囲気を薄め、
料理は地元で採れた旬の食材で美しく盛りつけます。
その他にも、調度は天然素材で温かみのあるものに変えたり、
チェックイン・アウト時間に余裕を持つなど個人客への気遣いがたっぷり。
以前よりも「おもてなし」を大切に考えたのだそうです。
こう書くと「そんなの当然」と感じるかもしれませんが、
白馬民宿の長い歴史で築かれた文化を変えるのは決して容易ではありません。

清潔感を考慮したリニューアルで、
宿泊客の満足度もアップ。

「はばうえ」を経営するのは、宮田公江さん&康子さん母娘。
康子さんが10歳の時に両親が民宿を始めたそうですが、たとえば、
「今までのお客様から頂いたお土産を壁に飾っていたのですが、
それを片付けるのはなんだか申し訳ない気がして……」など、
とまどいも少なくなかったそう。

外観は従来の民宿のままに、食卓からは畑が見えるように、
部屋はノイズをなくして清潔感があふれるしつらえに変えたことで、
「冬はスキーがあっても、夏は目玉がなく引け目を感じていたのですが、
居心地を優先する今はお客様が満足しているのがわかります」とのこと。

もちろん従来の民宿にも良さはありますが、
宿の選択肢と民宿の可能性を広げつつある「新民宿」、
長野旅行の宿泊先として、ぜひおすすめしたい! と思います。

information

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白馬新民宿 はばうえ

住所:長野県北安曇郡白馬村北城11236

TEL:0261-72-2531

料金:1泊2食付8500円、1泊朝食付6000円、素泊まり5000円

会話が楽しい貸本屋 「ブックパッカーの アンテナサイト」

松本市里山辺にある小さな貸本屋「ブックパッカーのアンテナサイト」。
コンクリート打ちっぱなしのがらんとした店内には、ほとんど本が見当たりません。
というのも、訪れたお客はまず店主のウチダゴウさんと
「こんな本を探している」という話をして、
その上でウチダさんがバックヤードの本をいくつか出して来てくれるというシステムだから。
その本を気に入ったら晴れて契約成立、1か月間借りることができます。

本を持ち寄り、話をすれば、
自分のことも見えてくる。

そもそも「ブックパッカー」とはウチダさんが2008年1月に東京で始めた本の小さな集まり。
各自好きな本を持ち寄って本の話をすることで、
参加者は新たな本に出合い、またそれによって他人と話し自分を知ることができるといいます。
そんなブックパッカーの新たな働きが、話をして本を選ぶ、この「アンテナサイト」なのです。

魅力たっぷりのオーナーと、
椅子に腰掛け、話す楽しみも。

もともとウチダさんは、風刺的でユーモアに富んだ詩や寓意を含む絵本の執筆、
イラスト製作やコピーライティングなど、さまざまな仕事を手がけています。

それと同時に「ブックパッカー」だけでなく、本にまつわるさまざまな催しも開催。
2012年には、出版した詩集『空き地の勝手』をたずさえて
各地を巡るライブツアーを開始し、単なる詩の朗読会ではなく、
音楽と食とを融合させた独特の世界観を展開しました。
ほかにも、旅先の本屋で魅了されたイラストレーターの作品を
「ぜひ地元の人々にも紹介したい」との思いから企画展を開催したり。

執筆業という枠組みを越えて精力的に魅力ある活動を繰り広げるその様子からは、
「素直に良いと感じたものを世に広げたい」という
ウチダさんの心意気を感じるとともに、
本を通じて多彩な人々と出会うブックパッカーの真髄にふれることができます。
長野を旅行で訪れたなら、まずは好きな椅子に腰掛けて
ウチダさんとゆっくり話してみてください。
きっと新しい自分が、見えてくるかもしれませんよ。
おすすめです!

information

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ブックパッカーのアンテナサイト

住所:長野県松本市里山辺3338-1

営業日:不定営業・不定休(要事前問い合わせ)

Mail:info@bookpacker.org

Web:http://bookpacker.org/site/

蔵書の数が自慢! 四方を本に囲まれた 「遊歴書房」

蔵書はなんと約1万冊!
ベテラン書店員が作り出す人文書の森

市内大型書店に7年間勤めた経験のある宮島悠太さんが、
善光寺門前にあるビニール工場の倉庫を改修した「KANEMATSU」の一角に、
古書店「遊歴書房」を開いたのは2011年のこと。
高校卒業後、バックパックで世界中を旅し、各地の宿を泊まり歩いたという宮島さん。
宿には様々なバックパッカーが残して行った本が積まれていることが多く、
そんな本から広がる世界を知り、読書にハマるようになったそう。
宮島さんが30代半ばになったある時、
「納得することをしたい」と長年勤めた大手書店を退社、
遊歴書房のオープンへと踏み切りました。

もともと専門書を扱いたいという思いを胸に秘めていたという宮島さんが作り出すのは、
人文科学や歴史、哲学、宗教、社会などの要素が詰め込まれた「人文書の森」。
蔵書はなんと約1万冊にものぼります。
四方の壁をすべて本棚で囲み、国別や文化別に棚を編集し、
世界地図の本棚を作ることで、店に足を踏み入れるだけでどこかに旅したくなるような、
エンターテイメント性のある空間作りを目指しているのだとか。
ちなみに気になる店名の由来は「世界を遊歴して、歴史と遊ぶ」という、
お店のコンセプトイメージだそう。

information

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遊歴書房 

住所:長野県長野市東町207-1 KANEMATSU

TEL:026-217-5559

営業時間:11:00 〜 19:00

定休日:月曜・火曜

Web:http://www.yureki-shobo.com/

眺めの良い 2階での読書がおすすめ! 「Book&Cafe ひふみよ 」

善光寺門前の雰囲気に惹かれてオープン

2011年にオープンしたBook&Cafe ひふみよは、
1階が古本屋、2階がカフェになっています。オーナーは、群馬県出身の今井雄大さん。
今井さんは、好きが高じて長野に移り住み、県内各地でさまざまな仕事を経験した後、
善光寺門前の雰囲気が気に入り、ずっと経営したかったというカフェを開くことを決意。
元居酒屋だった物件の2階の眺望の良さに一目惚れし、すぐに契約を決めたのだそう。

本のセレクトは、ライフスタイルやカウンターカルチャー、絵本など、
店主の好きなジャンルを中心に約2000冊。2階のカフェでは本を読みながら
ドリンクやスイーツも楽しむことができるため、
「友人の家へ遊びに来たような感覚で自由に過ごしてほしい」
と今井さん。カフェのみの利用はもちろん、購入前の本を2階に持ち込んでもOKです。

information

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Book&Cafe ひふみよ

住所:長野県長野市三輪7-3-5

TEL:026-405-9710

営業時間:13:00 〜 21:00(18:00以降は1階のみ営業)

定休日:日曜

Web:http://bookcafe1234.net/