インテリアも食事も。 オーナーの優しさがそのまま表現されたカフェ。
ブルーの引き戸を開けると、白と水色で統一された、
さわやかでかわいらしい印象の空間が広がる「カフェ日々」。
オーナーの樋澤倫子さんがひとりで切り盛りし、
もちもちした歯ごたえの天然酵母を使ったパンや、
やさしい味わいの手づくりのケーキがおすすめ。
ブルーの引き戸を開けると、白と水色で統一された、
さわやかでかわいらしい印象の空間が広がる「カフェ日々」。
オーナーの樋澤倫子さんがひとりで切り盛りし、
もちもちした歯ごたえの天然酵母を使ったパンや、
やさしい味わいの手づくりのケーキがおすすめ。
松本市の中心部から自動車で40分ほどの朝日村。
コーヒーの名店として、遠方から足を運ぶお客さんも多いカフェ・シュトラッセは、
この地にオープンしてすでに数年たちます。

開店当初こそ周囲のことを調べる余裕がなかったと話す店主の児玉 理さんですが、
次第に「お客様に、村のギャラリーや懐かしい農村風景も知ってもらいたい」と考えるように。
きっかけは、村に在住する多くの木工作家が店に集まるようになったこと。
「せっかくなら互いを引き立て、もっとお客様に得な気分を味わってもらえないだろうか」
そんな気持ちを抱き、周りへアクションを起こしていったのだそう。
例えば、近所の家具工房スタイル・ガレに声をかけて実現したイベントが
「工房マルシェ─七月の市─」。

このマルシェは、スタイル・ガレを主会場に、
シュトラッセや地元農家、パン屋、工芸家などが集まり、
それぞれの商品や作品を展示販売するピクニック気分のプチ市場。
初の試みに多くの村人が賛同し、行政関係者や村の議員の目にもとまったのが、
一番の収穫だったと振り返ります。
その他、朝日村の美術館で村内の作家による企画展を開催し、
これをきっかけに作家たちによるグループ「朝日村つくりびと」も結成。
さらに冬に企画した「工房マルシェ─十二月の市─」も成功をおさめ、
今では議員と作家たちとの懇談会まで開かれるようになったのだとか。
「(春の)芽吹きの時季にはアカシアの木の下でマルシェを開催できたら」
と楽しそうに話す児玉さん。
この土地の素晴らしさを十分に感じられる絶好の機会のため、
開催の時期を狙って旅行の際に足をのばすのもおすすめ。
朝日村の新しい動きはまだまだ始まったばかりです。
かつて薬屋だった古い建物をそのまま使ったカフェ&ギャラリー。
店名にあるようにカフェスペースは実験室だった場所なのだとか。
店内には古い漆喰が残っているので、新しさと古くて落ち着いた雰囲気のバランスが絶妙な空間。
木工作家のオーナーによる企画展に加え、
松本近辺の作家や生産者が出店するマルシェもおすすめです!
HPでスケジュールをチェックして旅の行程に組み込んでみては?
昭和30年代に建てられた民家を改装したカフェトケトケ。
メイン通りから外れた立地であることと、
靴を脱いでくつろげることから、ゆっくりとした時間が流れる場所です。

昼は週替わりのパスタランチの他、
14時からは看板メニューのパンケーキも楽しめます。
ふんわりとして程よい厚さのシンプルなパンケーキだけでなく、
「おさつパンケーキ」や「木いちごとマロンクリームのパンケーキ」など、
季節限定メニューも味わえます。
パンケーキを味わいつつ、
のんびりとした時間を過ごせるこのカフェ、
旅の途中のひと休みにとってもおすすめ。
フィンランド語で光を表す“VALO”。
その名のとおり、すっきりとした北欧テイストの店内は窓から差す光で溢れます。
大きな窓の外にはのどかな田園風景と松本の山々を見渡すことができ、
お天気の日は特に、気持ちが晴れ渡るような眺めが広がります。
人気は、主菜と副菜が彩りよく詰められたヘルシーなランチのお弁当。
ドリンクとワンプレートのデザート付きというお得感もポイントで、
売り切れてしまうことも、しばしば。
あえてランチ時をはずして、珈琲を飲みつつ、オーナーとのおしゃべりを楽しむのもおすすめ。
初めて訪れる際には、ちょっと戸惑ってしまいそうな場所にあるのも、
隠れ家みたいでなんだか素敵です。
タイやインドを旅行した人が体験する、
ぞうの背中に乗って移動するぞうさんライドに憧れているんです。
タイまで行かなきゃできないかなあ、と思っていたら、
なんと千葉県でも体験出来るようです!
それが千葉のまんなか、市原にある「市原ぞうの国」。
9匹の象と約100種、400頭羽の動物たちを擁する動物の国です。
面積は東京ドームがすっぽり1つ以上入る、
約3.5ヘクタールもの広さがあります。
ぞうさんたちは、かつてサーカスで仕事をしていたり、
閉園した動物園から引き取られてきました。
毎日「ぞうさんショー」が行われているほか、
先着でぞうに乗れる「ぞうさんライド」(有料)があるんです。
ほかにも「市原ぞうの国」にはチンパンジー、カピバラ、アルパカなど
たくさんのかわいい動物たちが暮らしています。
この関連施設として、千葉県勝浦市の広大な山野で
高齢のぞうさんたちが暮らす「勝浦ぞうの楽園」もあるそうです。
千葉の山で豊かな時間を過ごすぞうさんなんて、
想像するだけですごい。
ぞうの背中に乗り、ゾウ使いをお供に山道を自由に歩く体験もできます。
こちらは期間限定の公開となっています。
関ヶ原の戦いといえば、今から400年あまり昔の1600年9月15日早朝、
西軍と東軍に日本を二分して戦った一大決戦。
日本史上最大の合戦であり、その後の日本の支配者を決めた重要な戦いです。
なんと岐阜県に、その関が原の戦いを忠実に再現したテーマパーク
「関ケ原ウォーランド」があります。約1万坪という広大な敷地内に、
カラフルな等身大コンクリート製の武者像が200体以上展示されています。
ウォーランドとは、War Landということなのでしょうね。
この絶妙なコンクリート像を手がけたのは、
名古屋のコンクリート造形師、故・浅野翔雲さん。
みうらじゅんさんにもハマショーならぬ「アサショー」という名で呼ばれるB級界の偉人です。東海地方の珍奇B級スポットのコンクリート像はほとんどこの方が手がけたと言われています。
GWのおでかけを迷っていらっしゃる方、
ぜひこの個性的な関ケ原ウォーランドにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
実は関が原の戦いは、大規模な戦いにも関わらず半日で終了したそうです。
ウォーランドにいけばその秘密がわかるかも?
関ケ原町観光Webにランドの詳細な情報が掲載されています。
写真:関ケ原町観光Webより
山小屋風の店内にずらりと本が並ぶ「詩と絵本の店 ランプ」。
中には、オーナーと親交の深い、詩人の谷川俊太郎さんがセレクトした作品も。
目にも耳にも、うるさいもののない、図書館のような静けさに、
思い思いの時間を過ごすことができます。
寒い時期には本格的な暖炉も稼働。
日常ではなかなか味わえない空気が、心をあたためてくれます。
ゴロッとしたチキンが盛られたカレーライスや、
口当たりまろやかな茶せんコーヒー等、ここでしか食べられないメニューも。
駐車場もあるので、車でのアクセスもOK!
個包装になった焼き菓子は、お土産にもおすすめ。
骨董品屋と古着屋を兼ねたアンティーク感溢れる店内では、
常設メニューはなく、日変わりのメニューが口頭で伝えられます。

有田焼の器で提供される食事は、定食や麺類などいずれもボリューム満点。
ハイネケンの生ビールなど、アルコールメニューも豊富のため、
立ち飲み感覚で立ち寄る人も多いのだとか。
旅先で地元のお客さんに混ざって1杯、なんていかがですか?
「善光寺の表参道に、のんびりできるカフェが少なかったため、自分でつくってしまいました」
というこの店は、長野県内で評判のパンを集めた、パンのセレクトショップのような1軒。

厳選されたパンでつくるぼたんこしょう味噌カツやBLTサンドはスタッフ一押しメニュー。
その他、季節の野菜をたっぷり使ったオリジナルスープやサラダ、
アルコールも揃っているため、朝から夕方まで幅広く使えます!

スタッフおすすめは「オリジナルラスク」と揚げたての「あげパン」。
コーヒーと一緒にテイクアウトすれば、それすなわち、おいしい旅のお供です!
2012年に公開され、たくさんのひとの涙を絞りとった
母と子供の絆を描く映画『おおかみこどもの雨と雪』。
映画のなかで、主人公の花は、ふたりのおおかみこどもと
美しい自然が残る、山奥の里に引越します。
誰も住んでいない大きな古民家を
懸命に掃除して、人が住めるような状態にメンテナンス。
やんちゃ盛りのこどもたちと、見よう見まねで畑をこしらえ、
地域の人に助けられながら田舎暮らしに馴染んでいくんです。
その花たちが住んだ家のモデルになった古民家が、
富山県中新川郡上市町にあり、一般公開されています。
おうちの前には、花が韮崎のおじさんに野菜作りを教わった畑もあります。
まるで映画から抜け出してきたような佇まいですよ。
この家が建てられたのは明治20年。現在は誰も住んでいないのですが、
家主の山崎さんのご好意で見学者に開放されているのです。
もともと、登山をする人のための休憩所として開放していたところ、
映画のロケハンをしていた細田守監督の目にとまり、
花の家のモデルになりました。
築130年の古民家を存続させるため、建築士のチェックや修理など
日々メンテナンスを行なっています。
映画の中でも山奥にあったこの家ですが、本物も深〜い山の奥にあります。
ふもとの駐車場に車をおいたら、40分ほどのハイキングを経てたどり着けます。
ご好意で開放していただいている民家ですので、
ご訪問の際にはWebサイトなどで注意事項を読んで
マナーを守ってお楽しみください。
ゴールデンウィークが近づいて来ました。
みなさんお出かけのご予定はお決まりでしょうか?
神奈川県のなかでも一二を争う人気の温泉地・箱根の
人気アトラクション「箱根小涌園ユネッサン」では、
ゴールデンウィーク限定で
「ガリガリ君コーンポタージュ風呂」が登場します。
そう、これはガリガリ君リッチコーンポタージュ味
にインスパイアされた企画。
2012年9月に発売後、予測を大幅に上回る販売数量を記録し、
わずか3日で発売休止になってはファンをやきもきさせた、
あのガリガリくんにちなんだお風呂です。
といっても、お風呂のお湯がドロドロのスープそのものになるのではなく、
コーンポタージュソースを投入してコーンポタージュの香り漂う浴槽になるそうです。
実施期間は4月27日(土)~5月6日(月・休)まで。
ぜひ水着で飛び込んでみてはいかがでしょうか。
大正時代の商家をリニューアル。
そんな建物を拠点にして、小冊子『街並み』を制作したり、
地元雑誌に写真や記事を寄稿している企画編集室「ナノグラフィカ」。

長野市周辺の何気ないまち並みや暮らしに根づいた風景写真を、
ユーモア溢れるイラスト地図と合わせて記録した『街並み』は現在第41号。
多くの読者を魅了しています。

そんな編集室に併設された「喫茶室 金斗雲」は、靴を脱いであがる畳敷きスタイル。
和室の落ち着いた雰囲気が、旅の疲れを癒してくれます。
おすすめメニューは、
京都から取り寄せている焙煎家オオヤミノルさんの珈琲や番茶のチャイなど。
小さなギャラリースペースもあり、
月替わりで地元作家を中心とした企画展を開催しています。
ほかにも、音楽ライブや座談会、ヨガなど、
さまざまなイベントが定期的に催されているので、
足繁く通うファンも多く、地元の人々に愛されているお店です。
和歌山県といえば、みかん・熊野古道、白浜..
的なイメージでお馴染みですが、
日本一パンダの飼育数が多いんだそうです!
そんな和歌山県に、
ジャイアントパンダの繁殖センターが登場!
白浜町のアドベンチャーワールド内に
「PANDA LOVE」という名で4月20日オープンしました。
総面積4333平方メートル、
建設に約5億円を掛けたビッグ・プロジェクトです。
2012年8月10日に生まれた
赤ちゃんパンダのための新しいお家かもしれません。
パンダといえば、ガラス張りの部屋にいるのを
行列の隙間から眺めることが多かったですよね。
でも、パンダラブでは、屋内運動場にいるパンダを
ガラスなしの近い距離で眺める事ができるます。
伸び伸びと遊ぶパンダを間近で見られる、
これまでにない体験ができそうです。
アドベンチャーワールドでは、
パンダが竹を食べる絶好のウォッチングタイム!!
「パンダウェイクアップタイム」など、
パンダ愛にあふれるイベントが行われています。
駅で配布されているポケット時刻表。
高齢者の方は、字が小さくて見づらいと
感じることも多いようです。
この悩みを解消するため、大阪府の阪神電気鉄道株式会社が
「大きな文字の阪神電車時刻表」を制作しました。
時刻表部分のサイズが従来の
約2.5倍、文字サイズは約1.6倍と
大きく見やすくなってます。
この時刻表、なんと
新書・文庫本のブックカバーにもなるんです。
お出かけの時にも、お気に入りの本と
時刻表を一緒に持ち歩ける、一石二鳥のデザイン。
気になる方は阪神電気鉄道株式会社の
Webサイトからダウンロード可能です。
おでかけが気持ちいい季節になってまいりました。
山に海にお出かけの計画を立てていらっしゃる
方も多いのではないでしょうか。
潮干狩りは日本でポピュラーなレジャーですよね。
そのなかでもいま、すごく気になるのが、
アサリではなくマテ貝を採取するマテ貝狩り。
大分県宇佐市の和間海浜公園では、
今年もマテ貝狩りのシーズンが始まりました。
マテ貝狩りは、
採取の仕方がとってもユニークなんです。
遠浅の砂場に行く
↓
マテ貝の住む穴を見つける
↓
穴に塩を入れる
↓
マテ貝がにゅーっと出てくる
↓
タイミングを見計らう
↓
貝殻を掴んで捕まえる
↓
塩抜きしておいしくいただく
砂に潜ろうとするマテ貝と、
捕まえようとする人間の戦いが
まるでモグラ叩きのように
スリリングなんですって。
マテ貝はちょっとグロテスクなので写真は
貼りません..。
でも、バターなどで炒めたりすると
とっても美味しいそうです。
ほかにも瀬戸内海や三河湾、東京湾でも、
遠浅の砂場がある
潮干狩り場で出来るみたいです。
ぜひご近所のマテ貝狩りスポットをチェックしてみてください。
古い段ボール工場を改修した「再生」がテーマの「デコレッドルームズ」は、
工場ならではの無骨さと、アジアンテイストやヨーロピアンなど、
手づくり感が色濃く漂う、多彩な側面を兼ね備えた場所。
それなのに不思議と違和感がなく、全てが空間に馴染んでいます。

「最初にここを訪れた時、建物が残して欲しいと言っていたんです」
と話すのは、デコレーターでもあるオーナーの赤沼ヨシコさん。
この空間を多くの人に使ってもらいたいという想いから、
2005年に貸し空間としてオープンし、その2年後に一角をカフェにしたそう。

常に変化していく空間は、
いつ訪れても新しい発見が!

店内はさすが元工場だけあって広く、メインダイニング以外にも、
リビングやロフトやプライベートルーム、そしてガーデンなど、
店内はいくつもの部屋に分かれていて、まるで友人の家に遊びに行ったかのような雰囲気。
空間ごとに趣の異なる内装が施されていて、眺めているだけでもわくわくするのですが、
それぞれの部屋を利用者が目的に応じて使い分けることも可能で、
「ニーズがあれば可能な限り応えたい」と、営業は年中無休。
また「常に新しい刺激を求めている」というエネルギッシュな赤沼さんらしく、
内装も少しずつ変えているため、何度も足を運んでその変化を発見するのも楽しみのうち。
瑞々しいセンスとみなぎるパワーが随所に感じられるこの建物は、唯一無二のおもしろ空間。
他では味わえない絶妙なバランスの空間を訪れてみては?
実はこのカフェ、
現代美術家の小池雅久さんがアトリエを兼ねて作ったお店。
営むのは小池さんのお奥さん、つねこさんです。

郷土の工芸品や古い書籍が居並び、土間や土壁なども垣間見れる……。
そんな懐かしい雰囲気が漂う建物は、
小池さん自らの手で改装したもの。
店内のロケットストーブも手づくりです。
長野の郷土食として有名なおやきなどもつねこさんの手によるもの。
素朴な味わいの料理がおすすめです。

長野市のタウン情報誌「月刊ながの情報FREE」の編集室が併設されているこのカフェは、
フライヤーや冊子が多数置かれているだけでなく、
なんと編集スタッフが接客を担当している(!)というわけで、
鮮度良好な長野情報も手に入るのです。
おすすめは、市内のお茶屋さんが自家焙煎したコーヒー。
1杯ずつ挽きたてを出してもらえるため、香り高くすっきりとした苦みが特徴で、
ご年配の方にも好評とのこと。
困ったときは、地元の情報通に訊ねるのが1番!
旅行者にとってなんとも心強い1軒です。
茨城県『フォトいばらき』
発行/茨城県
侵食された岩肌と、太平洋の海原が織りなす風光明媚な北茨城市五浦海岸。日本美術界の指導者、美術運動家として近代日本美術の発展に尽くした岡倉天心は、この五浦の地をこよなく愛し、晩年思索と静養の場として長く過ごしたそうです。そんな天心の愛した五浦の情景をたっぷりの写真とともにお届けします。
フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/
発行日/2013.3
兵庫県姫路市の神社、播磨国総社(射楯兵主神社)では、
ただいま20年に一度のお祭り「三ツ山大祭」を開催中!
三ツ山大祭の目玉は、祭礼のシンボルである、
高さ18m×直径10mという巨大な3基の釣鐘形の置山。

こちらが今年の置山。
カラフルな布や、氏子さんや市民らが提供した和服約千着が、
びっしりと張り付けられています。
なぜこんなに大きな山を作るのでしょうか?
それは、全国にいる八百万の神々を姫路に招くため。
置山の山頂に社殿を設けて、地元姫路だけでなく、
全国の厄災を祓い、平安と発展を祈ってくれるんだそうです。
この三ツ山のほかにも、神社の近くの民家などには
地元の方が作ったジオラマ風の飾り「造り物」が展示され、
スタンプラリーも行われているなど、たくさんの催し物が行われています。
まちをあげて盛り上がる地元のお祭ってステキですね。
三ツ山大祭は2013年4月7日まで開催されています。
写真:三ツ山大祭応援Facebookページより
ゆったりのんびり泳いでいるように見える、水族館のお魚さんたち。
しかし最近のお魚界では、人間と同じく意識改革が求められているようです。
愛知県名古屋市港区にある名古屋港水族館には、
人気展示の「黒潮水槽」があります。
日本列島周辺の豊かな海を再現したこの水槽では、
カツオやマグロの仲間などの回遊魚やマイワシなどが泳いでいるんです。
その名物は、マイワシたちが一体の群れとなって、
光ゆらめく海中を同じ方向に向かって泳ぐ"トルネード"。
ところが最近、この群れに加わらずに水槽の隅っこを
悠々自適に泳ぐ、はぐれマイワシが頻出。
「集まって泳ぐのとか面倒くさいし、どうせ死なないし関係なくない?」
なんてぼやいていたりするんでしょうか。
これで困ったのが水族館側。
名物のトルネードを見せてもらいたい、と考えた結果、
水槽の中にマイワシの天敵であるクロマグロを投入したそうです!
これではもうサボれません。のんびり泳いでいたら死です。
...果たしてトルネードは復活したのでしょうか?
お近くの方は是非名古屋港水族館にお出かけして確かめて来ていただきたいところ。
遠方の方は名古屋港水族館のWebサイトからストリーミングで見ることができます。
名古屋港水族館 黒潮水槽の映像はこちらから
山形県中部、大蔵村のなかでも特に雪深い山あいにある肘折温泉。
霊峰・月山の南に位置し、その周辺にも多くの霊山を有している。
肘折の人々は1200年も前から湯を守り、人を迎え、山の恵みとともに生きてきた。
ここは、
ライフスタイルの変化とともに変わっていくもの、
地域の人々に継承され続いているもの、
また、若者たちによって新しいかたちでつながっていくもの、
それらが綾をなして存在している場所でもある。
この山奥のちいさな湯治場、肘折温泉でいま起きていることから、
これからの地域や暮らしのあり方を示唆する、あるなにかが見えてくる。
最終回の第3回は、「これからの新しい湯治」について。
「昔は、湯治に来たら、多い人だと3まわり(1まわり=1週間)くらい
泊まっていったんじゃないかな。当時はどの旅館にも自炊場があって、
お客さんたちは、自分たちが食べる分のお米を担いできて自炊をしていたんですよ。
食事ができると、私にも食べないかって声をかけてくれましたね」
と、当時を懐かしむように、肘折の湯治文化を話してくれたのは、
今年90歳になるという、若松屋村井六助の会長、村井健造さん。
大蔵村村長を務めた経験を持ち、昭和の肘折温泉を見つめてきたひとりだ。
現代でいえば、ユースホステルのような、この湯治場の仕組み。
その分、宿泊費用も低価格で提供されていたという。
「そうやって自炊するから、みな山菜採りを楽しんでいましたね。
塩蔵して家へ持ち帰る人もいました。
自然いっぱいの肘折周辺の山は、山菜がたくさん採れるんです」
湯治で温泉も、アウトドアも楽しんでいたというわけだ。

肘折温泉の共同浴場「上の湯」。入浴料は大人200円。かわいいのれんは女将たちの手づくり。
昔は、お客さんのほとんどは山形県内で農業などを営む人々。
田植えや稲刈りが終わると湯治場を訪れ、日頃の疲れを癒していったという。
ちなみに、「肘折」という名前の由来は、その昔、肘を折った老僧が
この地のお湯につかったところ、たちまち傷が癒えたから——という説が残っている。
「だからね、各旅館には松葉杖がたくさん置いてあったんです。
みんな、良くなって置いていくんですよ」と建造さんはにこやかに教えてくれた。
本当に?……と半信半疑になっていると、
33年にわたり、肘折温泉組合長を務めた、
つたや肘折ホテルの会長、柿崎繁雄さん(81歳)も同じことを言う。
「うちの玄関のところにもね、昔は松葉杖がたくさんあったんだから」
なるほど、温泉の効能は、肘折の翁たちのお墨付きのようだ。

「お客さんがたから他の地域の食文化や踊りや歌を教えてもらうのも楽しかったですね」と健造さんはさまざまな昔の肘折温泉の景色を教えてくれた。

肘折温泉の集落の風景。

こけしの収集家でもある繁雄さん。この部屋にある歴代の肘折こけしを見せてくれた。
さらに、繁雄さんは湯治のもうひとつの楽しみをこう話す。
「昔は、そうやって、長く滞在しながら自分たちで食事をつくったりするでしょ。
すると、自然と、一緒に居合わせた人とも仲良くなって、
お客さん同士の交流が生まれるんです。
だから、来年も会おうねって、約束したりするんですね」
そんな湯治友達に会えるのが楽しみだったと話してくれたのは、
つたや肘折ホテルに、40年間通い続けている鈴木新藏さんと妻のちえ子さん。
若いときは、養蚕にお米、ホップをつくっていたという鈴木さん夫妻は
「昔は、遊ぶ間がないくらい本当に忙しく働いていた」と口をそろえる。
だから、農閑期だけは、肘折温泉でお湯につかって、山道を散策して、
ゆったり過ごし、心身ともに疲れをほぐしていた。
「ここは山奥だし、来ればいつも気持ちがゆったりするんです。
うちのほうでは見られない山菜の青ミズを採ったりするのも楽しいですね。
いまは、湯治友達がみな来られなくなって、ちょっとさみしいけどね」
と、ちえ子さん。それでも、
毎年変わらずに迎えてくれる肘折温泉が好きだとも教えてくれた。
「ここの青年団がね、毎年、山道のあちこちを整備してくれるから、
歩きやすくなっていくし、すごくきれいになったのよ」
「肘折温泉は、いつ来ても人情味あふれるところ。それにつきるな」
と新藏さんは微笑む。
「毎年決まって、こんな山奥まで来てくれるでしょう。
こちらもお客さんが親戚みたいに思えてくるんですね」(繁雄さん)

いまは、旅行がふたりの楽しみと話す鈴木ご夫妻。「若いうちから旅行を楽しんでって息子夫婦にも言っているんだけど、やっぱり忙しいみたいね」

肘折温泉の旅館は売店を持たないため、買い物は通りの商店へ。「肘折温泉にきたら、筋子を買うのが楽しみなの」とおばあちゃんが教えてくれた。
開湯1200年と言われる肘折温泉。代々受け継がれてきた湯治文化も、
ライフスタイルの変化とともに、湯治客の数が減ってしまった現状もある。
これからの肘折温泉を担う青年団。彼らのミーティングにお邪魔して、
その想いを聞いた(メンバーは、local action #019と同様)。
まずは、湯治文化について聞くと、
いまも変わらない肘折温泉での出会いや楽しみ方があるようだ。
里実子
こないだうちに来たお客さんたちで、去年偶然一緒になったから
“じゃあ来年も同じ日から泊まろう”ということになった方々がいたんです。
でも、ひと組は予定がずれて前倒しの日程になっちゃって。
もうひとつの組は、約束通りの日に来たんです。滞在が1日だけかぶったんだけど、
“なんだ、おめえら、約束したじゃねえか!”ってすごい責められてた(笑)。
電話するとか連絡方法はあったと思うんですけど、それはしなかったみたいですね。
でも、「また来年な」って言ってました。
絵梨
肘折温泉は、お部屋まで配達っていうのが普通なんですけど、
こないだお部屋にお邪魔したら、大きな電車の模型がつくってあったんです!
ふたりは奈良と東京から別々で来て、
ここで待ち合わせして一緒につくっているって言っていましたね。
隆一
それ、すごい!
大三郎
めちゃくちゃ楽しそうだね!
雄一
趣味をゆっくり楽しむ合宿みたいなもんかな。

絵梨さん(左)は保育士を辞め、実家の商店を手伝い、里実子さん(右)は、一昨年南米から戻り、実家の旅館を手伝っている。
里実子
うちのお客さんなんかだと、部屋を真っ暗にしているから
“電気つけないんですか?”って聞いたら、いま節電だからって言うんですよ。
旅館のことなのに、節電してくれている。
私は、温泉っていうと、おいしいもの食べて贅沢するイメージだったけど、
肘折温泉のお客さんはなんか違うのかなぁって思いました。
雄一
家と同じように想ってくれていて、リラックスもしているのかな。
隆一
僕、こないだ出前を部屋まで届けたら、
ばあちゃんたちが部屋の電気のスイッチに帯を結んで長くして、
楽に電気を消したりつけたり、くつろいでましたよ(笑)。
絵梨
帯の使い方と言えば、うちの店の前の旅館の2階から、
「ちょっとねえちゃん、そのアイスちょうだい」
て、声が聞こえてきたと思ったら、かごが降りてきたんです!
帯をつなぎ合わせた先に、かごが結んである。
降りてきたかごにアイスを入れたら、するするって上にあがってくんですよ。
そしたら、またかごが降りてきて、お金が入っていました(笑)。
雄一
肘折温泉では、それが普通の文化だもんな(笑)。面白いよなぁ。
お客さんも、肩の力を抜いて、くつろいでくれているんだろうな。

つたや肘折ホテルのバーに集合。手前のバーテン役が柿崎雄一さん。若い人たちのよき理解者。
隆一
「湯治」っておじいちゃんおばあちゃんのものだと思っていたんですよね。
でも、「ひじおりの灯」(*1)をきっかけに、肘折温泉にやってくる
若い人たちと会って話すようになってから、意識が変わってきましたね。
東北芸工大の学生たちは創作するために滞在しているけど、
温泉につかって元気になって帰っていく。これも肘折温泉の「湯治」かなって。
そしたら、いろいろな湯治のかたちがあるのかもしれないと思いました。
里実子
最近は、若いお客さん、増えているよね。
雄一
肘折の「地面出し競争」も年々、参加者が増えてるよな?
隆一
そうですね。1回目は9チームでしたけど、4回目の今年は、30チームに。
地元のチームだけじゃなく、盛岡とか外から参加する人もいます。
地面出し競争って、地面まで積雪を掘る速さを競うっていう単純なものなんですけど、
もとは、僕たちが小中学校合同やっていた雪上運動会の競技だったんです。
肘折小中学校が閉校しても、地面出しは残したいと思って。
里実子
隆一くんが残そうって言わなかったら、残らなかったもんね。
隆一くんも、一度外に出たから、それが肘折の面白さって思ったんだよね?
隆一
そうだね。僕たちにとっては当たり前だったことが、
視点を変えてみると、人を集めるイベントになっている。
でも、僕たちも楽しんでいますからね、地面出しは。
新
毎年前夜祭も行われて初参加の人に説明したりするんですが、
実は裏テーマがあって……。強豪チームは酔わせてつぶすっていう(笑)。
隆一
奥が深いんです(笑)。
*1ひじおりの灯:肘折温泉が開湯1200年を記念して始まったオリジナルの灯ろう展示会。東北芸術工科大学の学生や地元の小学生、青年団らが、手漉きの月山和紙にそれぞれの〈肘折絵巻〉を表現、その灯ろうを温泉街の旅館や商店に設置、湯治場の夜を幻想的にライトアップする。

2012年8月に行われたひじおりの灯のイベントのひとつ、「肘折絵語り・夜語り」の様子。学生たちが制作した灯籠が宵闇を照らす。
隆一
地面出しに参加してくれたり、「ひじおりの灯」に来てくれたり、
最近、おやじたちの代の客じゃなくて、
自分たちの常連さんがみえてきたなって思うんです。
僕らに会いに来てくれるというか。
雄一
誰かに会う楽しみっていうのは、肘折温泉の変わらないところかもな。
隆一
自分がそうなんですけど、“どこに行ったら面白いかな”じゃなくて、
“誰に会いに行ったら面白いかな”って考えて、遊ぶ行き先を決めている。
だったら、お客さんにあの人たちに会いに行ってみたいなって思ってもらえたら、
肘折温泉にも来てもらえるようになるのかなって。
お客さんが来ないって言っているんじゃなくて、まずは、
僕らが楽しいと思うことをするのが大切なのかなって、最近すごく思っています。

肘折温泉をテーマに同年代で話す会話はつきない。
里実子
私、ひとつ、提案があるんです!
大三郎さんの読書会とか、私が週に1回やっている英会話クラスとか、
一般の人も参加できるように開放したらどうかなって思っていて。
他にもいろいろな講座ができたら面白いんじゃないかと思うんです。
隆一
おー! それは、「肘学」だ。
雄一
いいな!
里実子
雄一さんもぜひ、何かやってくださいね。温泉講座とか? あれ面白いですよ。
大三郎
僕もそれは、ぜひ聞きたいですね。僕も読書会の他に、音楽がやりたくて。
例えば、つたや肘折ホテルにある屋内のゲートボール場でライブとか……。
雄一
よしわかった!
里実子
外の人にも、こんな講座があるからってお知らせできたら、
それに合わせて温泉にも来てくれるたりするかなって思うんです。
隆一
ちゃんと「肘学」のかたちをつくりたいですね。
地元の人にちゃんと浸透できるくらいの企画にしていきたい。
雄一
よし、考えよう。早速、どんなテーマがあるか、出し合おう! 肘学開講だな。
と、偶然にもミーティング中、新しい試みが動き出したこの日。
新しい湯治のスタイルとして、みながいくつもの可能性も感じ始めた。
1200年前から人が往来してきた肘折温泉には、
長い歴史のなかで、埋もれてしまっていた修験や山の文化があった。
いま、それを掘り起こし、価値を見いだそうとしている次の世代の担い手がいる。
それは慣例としてなぞるだけではなく、一方で守り、一方で更新していく。
その根幹にあるのは、「自分たちも一緒に楽しむ」ということ。
そこには、これまでと変わらない肘折のぬくもりある出会いが待っているだろう。
そんなにぎやかな肘折温泉の雪解けは、まだまだ先だけど、
その後、彼らが始めた肘学がどうなっているのか——、ぜひ訪れ確かめてみたいものだ。

今はもう閉校してしまったが、肘折小中学校の校舎にも「肘学」。毎年、地面出し競争が行われるのもここ。みんなの思い出の場所。
information
肘折温泉
住所 山形県最上郡大蔵村南山
http://hijiori.jp/
profile
DAIZABURO SAKAMOTO
坂本大三郎
1975年千葉県生まれ。イラストレーター、山伏。出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)を拠点に、古くから伝わる生活の知恵や芸能の研究実践を通して、自然とひとを結ぶ活動をしている。リトルモアより『山伏と僕』が発売中。