元造り酒屋のゲストハウス敷地内に クラフトビール醸造所 〈江口屋醸造所〉がオープン!

酒蔵跡に新たな酒造所が!

茨城県かすみがうら市内のゲストハウス〈古民家江口屋〉敷地内に、
2023年3月25日、クラフトビールの醸造所〈江口屋醸造所〉がオープンしました。

4代目の源太郎が「源勲正宗」、5代目の伊三郎が「澤の不二」の商標で
日本酒を醸造・販売していた江口屋醸造所。
その後酒造をやめて酒店となり、簡易郵便局の歴史を経て閉業しましたが、
2020年7月に宿泊施設として一新。それが今の古民家江口屋です。

日本で2番目に大きな湖・霞ヶ浦が目の前に広がり、霞ヶ浦から昇る最高の朝日と、
かまどで炊いたご飯、朝捕れのシラウオなど、新鮮な霞ヶ浦の食を堪能できる朝食。
早起きするのが楽しみになる宿です。

茨城県かすみがうら市内のゲストハウス〈古民家江口屋〉

敷地内にクラフトビールの醸造所〈江口屋醸造所〉がオープン

そんな古民家江口屋で、地域を感じる、思い出に残るような商品や体験を
つくれないだろうかと発案されたのが、新たな酒蔵の建設。
2021年1月にクラウドファンディングで233万円を集め建物の建設を行い、
2023年2月より醸造をスタートしました。

そうして醸造されたお酒のうち、以下の2種が今回限定で販売されます。

九州初のどぶろく醸造所 〈でじま芳扇堂〉がオープン!

出島駅から徒歩1分の立地にある都市型の醸造所

近年のクラフト酒ブームから新たに注目を集めているお酒があります。
それは“どぶろく”!
どぶろくは日本酒と同じ原料でつくられ、もろみを濾す工程を経ないお酒のこと。
白く濁った見た目が特徴で、米の甘みが感じられる濃厚な味わいが魅力です。

どぶろくは日本酒と同じ原料でつくられ、もろみを濾す工程を経ないお酒

どぶろくの起源は大変古く、一説によると
稲作とともに中国から日本に伝わったといわれています。
米からつくられる酒としてはもっとも歴史が長く、日本酒のルーツでもある存在です。

濾す工程のないどぶろくは、酒税法では「その他の醸造酒」に分類されることから、
清酒と比較して年間の最低醸造量の規定が少ないほか、
フルーツやスパイスなどの副原料が使えるなど特徴があります。
そのため、ここ数年で小規模の醸造所や、
老舗酒造が手がける新たなブランドなどが増えているんです。

そんなどぶろくを味わって楽しめるテーマパークのような醸造所が
長崎県の出島町に誕生しました。

〈でじま芳扇堂〉を運営する合同会社銭上創壺・代表の日向勇人さんと、「さけBar」女将の日向咲保さん。

〈でじま芳扇堂〉を運営する合同会社銭上創壺・代表の日向勇人さんと、〈さけBar〉女将の日向咲保さん。

日向勇人さんと咲保さんご夫妻が3月25日(土)に立ち上げた、
〈でじま芳扇堂(ほうせんどう)〉は九州初のどぶろく醸造所。
出島駅から徒歩1分の位置にある都市型の醸造所で、
アクセスしやすく、観光スポットとしてもおすすめです。

「世界に拓かれた扇のまち出島から、美しい日本文化を次世代へ」を理念とし、
酒蔵見学から、器の販売やお酒に合う食体験など、
日本の食文化にまつわるモノ・コトを提供しています。

結髪師の谷瞳子さんをお招きしたイベントも。実演鑑賞および日本髪の道具の展示会などを実施。

結髪師の谷瞳子さんをお招きしたイベントも。実演鑑賞および日本髪の道具の展示会などを実施。

オープン前には、パンやスパイス料理とどぶろくを楽しむ会や、
能楽など日本の伝統文化と掛け合わせたプレオープンイベントを開催。
今後も日本酒と絡めた各イベントを自主企画していくそうで、注目が集まっています。

⼩説家・原⽥マハが プロデュースした 京都のセレクトショップ〈YOLOs〉

限定カヌレやコラボ菓子など「⾷とアート」をテーマにしたセレクトショップが誕生

『フーテンのマハ』『やっぱり⾷べに⾏こう』など、
旅と⾷とアートにこだわる⼩説家・原⽥マハさん。
京都本⼤賞を受賞、ドラマ化でも話題となった『異邦⼈(いりびと)』で、
京都に魅了された原⽥さんがプロデュースした「⾷とアート」のセレクトショップ
〈YOLOs (よろず)〉が昨夏、京都にオープンしました。

⼩説家・原⽥マハさん

YOLOsプロデュースの経緯について原田さんは
「旅先でみつけた『こういうの、毎⽇欲しい』 『これがあるとグッとおいしくなる』
ものたちを、⾃分だけで楽しむのがもったいなくて、お店を作りました。
⾷事は毎⽇の楽しみであり、美味しいものは⼈⽣の彩りです。
また、⽇々の暮らしに寄り添うアートがあれば、⼈⽣はもっと豊かになるはず。
店名〈YOLOs〉は私がつけました。You Only Live Once(YOLO) ――⼈⽣は⼀度きり」
とコメントを寄せています。

原⽥さんもメンバーのひとりとなっている⾷のキュレーターチーム「YOLOsグルマンズ」
が、⽇本各地(⼀部海外)の⾷品・お酒・雑貨などのこだわりの品を厳選。
オンラインショップも開設し、YOLOsならではの
マンスリー・ギフトセレクションなどを販売しています。

「洛中カヌレ」

「YOLOsでしか⼿に⼊らない新しい京都名物を」という思いから生まれた限定商品
〈洛中カヌレ〉は、原⽥さんがネーミングとロゴ制作を担当しています。
週3⽇、YOLOs店頭にて1⽇10セット限定(2個1セット 税込1000円)発売です。
開発に半年以上かけ、吟味に吟味を重ねてついに完成したというカヌレは、
外はカリッとほろ苦く、中はしっとり、ほんのり⽢い味わいで、原田さんは
「私の⼈⽣のベストカヌレ、夢カヌレです」とコメントを寄せています。

〈⽊⼭〉と〈YOLOs〉が
コラボレーションしたお菓⼦「⾹ノ実寄セ」

〈京都和久傳〉で料理長を務めたのち、京都丸太町に⽇本料理店〈⽊⼭〉
を立ち上げた大将の⽊⼭義朗さん。
開業後1年経たずにミシュランの星を獲得した〈⽊⼭〉と〈YOLOs〉が
コラボレーションしたお菓⼦が〈⾹ノ実寄セ〉です。
お茶請けやお酒にも合うように試作をつづけてできあがった商品は、原田さんも
「お⼟産としてパリへ持参、⾷通のフランス⼈にも絶賛されて⿐⾼々でした。
⼭椒がピリリときいたリッチな味わい。
パッケージもすてきなので、ギフトに持って行くと喜ばれます」と評しています。

〈吉⽥牧場〉のチーズを〈YOLOs〉が京都の⼀般物販店として初めて常時取り扱いを開始

岡⼭県の⼭中に広がる吉備⾼原で放牧酪農をしながらチーズをつくる〈吉⽥牧場〉。
⽇本では数少ないブラウンスイスを育て、そのミルクからできる「カチョカバロ」や
「モッツァレラチーズ」は濃厚な味わいで、全国の有名レストランで使われています。
そんな吉⽥牧場のチーズをYOLOsが京都の⼀般物販店として初めて
常時取り扱いを開始しました。

原⽥さんも
「つくり⼿の吉⽥全作さんのチーズへの愛情とこだわりが、ひと⼝食べればわかります。
これはとてつもない逸品だと。
カチョカバロをフライパンで焼いて炒りアーモンドと合わせて食べるのが私の毎朝の定番。
これがないと1⽇が始まらないほどハマっています」と太鼓判を押す一品です。

また、現代アーティストの作品やクラフトも取り扱い、原⽥さん監修による
アーティストの個展を定期的に開催。
原⽥さん⾃⾝が主催するフード&アートイベント、有名シェフ、
⽂化⼈とのコラボ企画も随時開催予定です。

「Japanese TEA Selection Paris」で 金賞を受賞した 埼玉県〈備前屋〉の 〈紫にほふ釜炒り製緑茶〉

明治創業、150年以上の歴史を誇る狭山茶専門の〈備前屋〉

埼玉県日高市で150年以上続く老舗茶問屋〈備前屋〉。
明治初年の創業以来、地元の特産品である狭山茶を専門に扱っています。

いまや貴重になりつつある「野木園(のぎえん)」の
手摘み茶の栽培、生産に継続して取り組んでいます。

現在、埼玉県 西部地区の入間市、所沢市、狹山市、日高市、飯能市12か所の
製造工場から供給される荒茶を全て自社の再製工場で仕上げ、袋詰めし販売。
自らも茶園を経営し、いまや貴重になりつつある「野木園(のぎえん)」の
手摘み茶の栽培、生産に継続して取り組んでいます。

フランス唯一の日本茶コンクールで金賞と在仏日本大使特別賞をW受賞

狭山茶本来の味、香り、水色を生かした「本物の狭山茶」を追求

狭山茶本来の味、香り、水色を生かした「本物の狭山茶」を追求し、香り高い狭山茶、
昔ながらの深い味わいとコクのある備前屋の狭山茶。
その努力と成果が評価され、2023年1月にパリで開催されたフランス唯一の
日本茶コンクールで全応募数230茶のベスト18(6部門各3品)にて備前屋の
〈紫にほふ釜炒り製緑茶〉(20グラム980円)が金賞及び、
在仏日本大使特別賞をW受賞しました。

その年に作られた単一品種(シングルオリジン)で一番良いものを「紫にほふ」という名前で商品化

紫にほふ釜炒り製緑茶の「紫匂う」とは武蔵野を表す言葉(枕ことば)。
備前屋ではその年に作られた単一品種(シングルオリジン)で一番良いものを
〈紫にほふ〉という名前で商品化しています。
「江戸紫」を生んだ名草「紫草」のように萎凋香で染め上げた狭山茶「紫にほふ」は
武蔵野に育まれた香りの良い狭山茶です。
備前屋では、今年初めて「ゆめわかば」(比較的最近生まれた品種)で
釜炒り製緑茶をしてみたところ、非常にできあがりが良かったそう。
そこで今回の「Japanese TEA Selection Paris 2022」に出品されることとなりました。

本家尾張屋&写真家・稲岡亜里子
海外で撮る写真家視点を生かし、
京都の老舗そば屋を受け継ぐ

アイスランドの水と京都の水

1465年(応仁の乱の前年)創業、京都にある老舗そば・菓子店〈本家尾張屋〉の
16代目当主は、稲岡亜里子さんだ。
アイスランドで撮影した『SOL』(2008年)、
『EAGLE AND RAVEN』(2020年)という
写真集を発売している写真家でもある。

歴史を感じさせる本家尾張屋。

歴史を感じさせる本家尾張屋。

稲岡さんは、本家尾張屋の長女として生まれ育った。
かつては金閣寺の近くに住んでいたという。

「子供の頃の自宅は洋風の家で、家の中でも土足で生活していました。
でもお店にくると“ザ・ニッポン”だし、遊びに行くのもお寺とか」

小学校高学年から高校2年生まで過ごした稲岡さんの実家の部屋。今では暗室も設置している。

小学校高学年から高校2年生まで過ごした稲岡さんの実家の部屋。今では暗室も設置している。

当時はまだ家業の意味は認識していなかった。
むしろ子どもの頃から京都、そして日本という狭い世界から
飛び出したいと思っていたという。

「母が60年代にフランスに住んでいたことがあって、
よくフランス人の友だちが遊びにきていました。
その人たちは、日本人よりも表現豊かでハグとかもしてきて、
“私はこの人たちの感覚が好きだ”と思っていましたね。
みんながアイドルを追いかける頃、私はマドンナが好きだったり。
とにかく早く海外に行きたかった」

京都とはいえ、当時はまだ移住者も少なく、観光客も今ほどではない。
小さな社会でどこへ行っても“尾張屋さん”と呼ばれて、
自分のことを知られている環境。
「誰も自分のことを知らない土地に行きたい」という気持ちを抱くのもわかる。

こうして高校からアメリカへ留学し、
ニューヨークの〈パーソンズ美術大学〉で写真を学ぶ。
卒業後も6年間はニューヨークを中心に、日本と行き来しながら写真家として活動。
帰国後もしばらくは、東京で写真家として活動していた。

手にしているのが写真集『SOL』(赤々舎)。

手にしているのが写真集『SOL』(赤々舎)。

日本や京都に徐々に思いを馳せるようになった作品がある。

「2001年にニューヨークに住んでいるときに、
アメリカ同時多発テロ事件がありました。
その翌年、偶然アイスランドに行き、
水の写真を撮って癒やされている自分がいました。
もう夢中になって撮っていましたね。
きれいな水を見ているだけですごく元気になる。
水の強さ、素晴らしさを感じました」

その後、6年間通うことになるアイスランドで撮っていた風景と、
京都との共通点を感じたという。

「京都の御所とか、神社など、子供の頃の記憶とつながりました。
京都は水がきれいだったんだなと。
仕事で世界各国に行きましたが、
鴨川のようにきれいな川がまちの真ん中を流れている場所はあまりなくて。
そのときに、京都の美しさは当たり前ではないんだということに気がついたんです」

同時に、そばにとっても水は重要。
「京都の水とともに500年以上ある家」であることを強く認識した。

「自分はものづくりをしているほうが楽しいし好きです。
でも水を通して、ここを守っていきたいという気持ちになりました」

こうして、2011年に京都に戻り、本家尾張屋を継ぐことを決意する。

昨年行われた国際写真展『KYOTOGRAPHIE』にて展示されたアイスランドの写真。

昨年行われた国際写真展『KYOTOGRAPHIE』にて展示されたアイスランドの写真。

秋田県にかほ市の ふるさと納税で味わう 高齢者向け本格フレンチ

市内のフレンチレストラン、短大や介護事業者など産学連携で開発

秋田県にかほ市のふるさと納税返礼品として、市内のフレンチレストラン
〈Remède nikaho (レメデ ニカホ)〉が中心となり、県内にある聖霊女子短期大学や
介護事業者などと産学連携で開発した高齢者向けフレンチ「スプーン一杯の幸せ」が
登場しました。
地元産食材をふんだんに使用し、かむ力や飲み込む力が弱くなった方でも、
食べやすく、安心して味わえるようになっています。

〈Remède nikaho〉のオーナーシェフである渡邊健一さん

〈Remède nikaho〉のオーナーシェフである渡邊健一さん

開発のきっかけは、にかほ市の企業が集まり食の魅力をPRする団体協同組合
ニカホノサキに参加する〈Remède nikaho〉のオーナーシェフである渡邊健一さんの
子どもの頃の原体験につながります。
渡邊さんが子どもの頃、おばあさまの歯が弱く、レストランに行く度に
「やわらかいものはあるか」と聞いていたことがいまでも強く印象に残っているそう。
その後、渡邊さんが料理人になってから高齢者の料理を監修する機会があり
「料理人として自分に何ができるか」を考えるようになりました。

子どもから高齢者までおいしく味わえるフレンチのフルコース

ホテルメトロポリタン秋田(秋田市)で開催された「スプーン一杯の幸せ」の発表会

ホテルメトロポリタン秋田(秋田市)で開催された「スプーン一杯の幸せ」の発表会

渡邊さんの「飲み込みが悪くなってしまった方でも味覚がある限りは、おいしいもの、
体が喜ぶものを食べる権利がある」という想いから始まった
「高齢者向けフレンチ スプーン一杯の幸せプロジェクト」。
渡邊さんがレシピを考え、聖霊女子短期大の教員と学生が栄養バランス面から
助言を行い、試作品を高齢者施設で合計3回提供し、フィードバックを反映させ、
現在の商品が完成しました。

本品の開発にあたりシェフが特にこだわった食感はやわらかさの質。
ただやわらかくするだけでは、高齢な方は飲み込むことができないので、
適度な硬さが必要なことも専門の方や、高齢者の方からのアンケートで知ったそう。
フレンチなどの技法をフルに活用して、納得のいくところまで持っていくのが
一番苦労されたそうです。
ただ食材を細かく刻むだけではなく、うまみを残したまま
やわらかい食感を実現しています。

食事に制限を受けている方にも「食べること、おいしいと感じることの幸せを届けたい」
と、地元産食材を使用。
高齢者でも食べやすく体に優しい本格フレンチになっています。

高齢者向けの料理だと、どうしても家族でごはんを囲む際に、
祖父母だけが違う料理になってしまう傾向にあります。
子どもから祖父母まで、皆が一緒に同じ食事を囲んで楽しんでもらいたいとの考えから、
2人前のセットでの提供となっています。

秋田から季節を届ける 調味料・保存食の手づくりキット 〈ひとしお〉発売中

写真:高橋希

ひと箱完結の手づくりキット

箱を開けると、田んぼや畑、果樹園の風景が浮かぶ――。
食材とともに、そんなひと時を自宅に届けてくれる
手づくりキット〈ひとしお〉を販売するウェブサイトがオープンしています。

企画したのは、秋田市でオリジナルの焼き菓子などを販売する
BAKE&食料品店〈マザー食堂 savu.(ヴー)〉を運営する五十嵐麻美さん。
キットで手づくりできるのは調味料や保存食で、
自身の店でおもに体や環境への負担が少ない商品を扱う麻美さんがこれまでに出会った、
信頼できる生産者の農産物を中心に材料を構成しています。

秋田では馴染みのある「いぶり大根の醤油漬け」もキットで届く一例。知らない土地の郷土料理もすぐに仕込むことができます。

秋田では馴染みのある「いぶり大根の醤油漬け」もキットで届く一例。知らない土地の郷土料理もすぐに仕込むことができます。

旬の素材で構成するため商品は季節により異なりますが、
秋は、「いぶりがっこ」の元となる「燻した大根」を使用してつくる
「いぶり大根の醤油漬け」や、
秋田県大潟村で農薬・化学肥料を使わずに育てられた
〈松橋ファーム〉のショウガを使い「ジンジャーシロップ」をつくるキットを企画。
冬には、秋田県潟上市で無農薬・無化学肥料の米と野菜をつくる
〈ファームガーデンたそがれ〉の大豆・米麹と、
秋田県男鹿沖の海水からつくられた塩などで仕込む
「手前味噌」のキットを販売しました。

ひと箱に必要な材料と情報がすべて入っているため、
調味料や保存食づくりがはじめての人も、簡単に挑戦できるのが魅力です。

自宅に届くひと箱の一例「ジンジャーシロップ」キット。レシピもついていて、ジンジャーシロップをつくった後のショウガのおいしい食べ方など、キットのメイン料理だけではなく、素材を無駄なく使う知恵も教えてくれます。

自宅に届くひと箱の一例「ジンジャーシロップ」キット。レシピもついていて、ジンジャーシロップをつくった後のショウガのおいしい食べ方など、キットのメイン料理だけではなく、素材を無駄なく使う知恵も教えてくれます。

仕込むには少しの手間と時間が必要ですが、
そのわざわざを楽しんでほしい。自分で手づくりすることで、喜びもおいしさも“ひとしお”、
いちだんと深まっていく体験をしてほしい。そんな想いで〈ひとしお〉は生まれました。

スーパーに行けば買えてしまう調味料も、自分でつくってみることで記憶に残る体験になるはず。夏には「トマトソース」や「バジルソース」などのキットも登場します。 写真:高橋希

スーパーに行けば買えてしまう調味料も、自分でつくってみることで記憶に残る体験になるはず。夏には「トマトソース」や「バジルソース」などのキットも登場します。 写真:高橋希

「竹」を食べる、使う。 3地域の筍ごはんを食べ比べ! 竹箸で春の食卓を彩って

石井食品の〈筍まぜごはんの素〉が先行予約受付中

春の味覚といえば、たけのこが代表格。

4月はたけのこの収穫が最盛期を迎えるため、
目にする機会も増えているのではないでしょうか。

千葉県船橋市に本社を置く〈石井食品株式会社〉は、
国産のたけのこを無添加調理※した
〈筍まぜごはんの素〉を2018年に発売開始。

毎年、その年に採れた各地域の新鮮なたけのこを
丁寧に自社で調理しています。 

今年の販売分は4月下旬からの発送を予定しているため、
現在、イシイのオンラインストアにて先行予約受付中です。

※石井食品での製造過程においては食品添加物を使用しておりません。

軽くてしなやかな竹の箸は、日常使いに最適。

軽くてしなやかな竹の箸は、日常使いに最適。

今回は、熊本県南関町で竹の箸を製造する
〈ヤマチク〉のお箸とセットで購入できます。

日本の竹文化や伝統を絶やさないためにも、
「たけのこを食べるだけではなく、
より竹について関心を持ってもらいたい」と、
半世紀以上竹と向き合い続けているヤマチクの
お箸の取り扱いをスタート。

軽くてしなやかな竹のお箸は、
日本人にとって身近な素材であり、
手に馴染みやすく使い勝手に優れていることから、
近年その良さが見直されています。

そして今回発売する筍まぜごはんの素に使用されるのは、
千葉、京都、佐賀の3つの地域のたけのこ。

どんな味わいの違いがあるのか? 
それぞれご紹介します。

千葉大多喜の筍ごはん

千葉大多喜の筍ごはん

“白たけのこ”とも呼ばれる千葉大多喜産のたけのこ。
苦みやえぐみが少なく、柔らかさに定評があります。

大多喜の筍ごはんのポイントは、
たけのこのひめ皮からも出汁を取ること。
さらに枕崎製造の本枯節とまぐろ節の一番出汁を加えて、
たけのこの風味を最大限に生かしています。

地酒〈大多喜城〉を料理酒として使用するなど
こだわった一品に仕上がりました。

京都丹波の筍ごはん

京都丹波の筍ごはん

京都府の中部にあたる丹波地方。

冬場に古い竹を間引き、たけのこの収穫後には
肥料を埋め戻すなど手間暇をかけています。

みずみずしく、風味と香りが際立つたけのこの表面に
ひとつひとつ人の手で丁寧に焼き目をつけて、ちょっと香ばしく。
利尻昆布と本枯節の合わせ出汁で旨みを引き立たせました。

京丹波の地酒〈丹〉、醤油の〈京むらさき〉、
赤穂の〈粗塩〉で味を整え上品な味つけに。

佐賀唐津の筍ごはん

佐賀唐津の筍ごはん

佐賀唐津のやわらかなたけのこに、佐賀県産の鶏肉を合わせました。

地元の味わいにこだわり、
片口いわしと鶏がらの合わせ出汁を使い、
唐津で300年以上続く〈鳴滝酒造〉の〈聚楽太閤(じゅらくたいこう)〉や、
醤油は唐津〈宮島醤油〉の〈本醸造丸大豆醤油〉で仕上げています。

鶏肉も入っているので食べ応えあり!
地産のたけのこと鶏肉のうまみが調和した一皿をたのしめます。

たけのこの産地、味つけがそれぞれに異なるので、
3種類のセットで食べ比べをしてみるのがおすすめです。

たけのこは地上に芽を出してから10日ほどで竹になってしまう。まさに旬の味覚。

たけのこは地上に芽を出してから10日ほどで竹になってしまう。まさに旬の味覚。

たけのこはなんといっても鮮度が命。

日にあたるとアクによって苦みや渋み、
えぐみが増してしまうそう。

そのためできるだけ日が昇っていない早朝に収穫を行い、
午後には大量のたけのこのアク抜き作業をしなければならないのだとか。

ここまで手間暇と労力をかけるのは、
安心安全のおいしさを届けるため。

石井食品では、昨年のストックではなく
その年に収穫した新鮮なたけのこだけを使い、
素材本来の味わいを生かした独自の調理法を大切にしています。

石井食品の従業員も時には山へ入るのだとか。

石井食品の従業員も時には山へ入るのだとか。

石井食品の広報担当の市川菜緒子さんによると、
「昨年は寒さと水不足で筍の成長が遅かったのですが、
今年は暖かい気候のおかげで例年より早く収穫ができる見込みです。
予定通り、おいしい筍まぜごはんの素がみなさまに
お届けできそうでわくわくしています」とのこと。

筍まぜごはんにぴったりのお米もセットで販売中。
詳しくはこちらの公式サイトでチェックを。

フランス料理の
巨匠・三國清三シェフが
八丁味噌を愛する理由

八丁味噌の奥深い世界を、東海エリアの文化を発信する
Webマガジン『みたすくらす』との連携企画でお届けします。
みたすくらすで公開中の三國シェフの八丁味噌レシピはこちらから。

世界的に人気のある調味料・八丁味噌。
世界にその名を知られるフランス料理の巨匠・三國清三シェフも、
八丁味噌を愛するひとりです。
八丁味噌の魅力を、三國シェフの目線や経験から紐解きます。

味噌をフランス料理に取り入れたパイオニア、三國シェフ

近年健康志向の高まりや、その斬新な味わいで世界的にも
人気の調味料となってきている味噌。
特にアメリカでは「味噌エスプレッソ」「味噌スープ」がブームになり、
味噌工場がいくつも新設されているほど流行を極めている。
この味噌を世界的な調味料とたらしめた立役者のひとりともいえるのが、
日本が誇るフランス料理の巨匠・三國清三シェフだ。

いまでこそフランス料理に味噌が使われることは珍しくなくなったが、
「味噌・米・醤油をフランス料理に取り入れたのはおそらく私が初めて」
と三國シェフは言う。

フランスの伝統料理を理解したうえで、ジャポニゼ(日本風)を表現する三國シェフ。
この発想の原点は、27〜28歳の頃フランス・リヨン郊外に店を構える
アラン・シャペル氏の下で修業を積んだ経験にある。
お店に入り3か月ほど経った頃、三國シェフの料理に対し、
寡黙なシャペル氏が初めて言葉を投げかけた。
それは「セ・パ・ラフィネ(洗練されていない)」という言葉。
三國シェフはこの言葉の意味はわかったが、シャペル氏が
何を伝えたかったのかがわからず、来る日も来る日もその言葉の意味を考え続けたという。
それから数か月が経ち、賄い当番を任された際に三國シェフはあることに気づく。

「アラン・シャペル氏はフランス料理界のダ・ヴィンチと呼ばれた天才だった」と三國シェフ。

「アラン・シャペル氏はフランス料理界のダ・ヴィンチと呼ばれた天才だった」と三國シェフ。

「夏だからあっさりした料理をつくったら、『味が薄すぎる』と、
みんなクリームやバターをたっぷり足していました。
日本人のぼくからしたら、そうめんとかさっぱりしたものが食べたいと思うのに、
彼らは夏こそこってりしたものを食べないと暑さに勝てないと言うわけ。
そのときにやっと『フランス人の彼らにはフランス料理はもう敵わない』と気づいた。
ぼくは北海道の刺身を食いたいし、醤油を使った料理や、味噌汁も食いたい。
このとき、日本に帰ったら自分が思うフランス料理をつくろうと思ったんだよ」

シャペル氏があのとき「セ・パ・ラフィネ」と言い放ったのも
「皿のどこにもお前自身がいない」と言いたかったのではないかと三國シェフは思い至る。
ただフランス料理の技術を身につけるだけでは、自分の料理はつくれない。
当時のことについて昨年発売された三國シェフの著書『三流シェフ』のなかでも、
「フランス人のようにフランス料理をつくるのはやめる。
ぼくは日本人としてフランス料理をつくる」とその決意を記している。

石川県小松市の廃校を活用した オーベルジュ〈Auberge “eaufeu”〉。 若きシェフが卒業生を招いた ホームカミングレストランを開催

過疎化が進む地域で、廃校になった母校でのレストラン体験を

〈Auberge "eaufeu" (オーベルジュ オーフ)〉は、
少子化に伴って閉校した旧小松市立西尾小学校の建物をコンバージョンし、
12室の客室とガストロノミーレストランを擁する宿泊施設です。
小松空港から車で30分ほどの石川県小松市観音下町(かながそまち)にあります。

〈Auberge

その〈Auberge "eaufeu"〉のレストランで、
旧西尾小学校の閉校時に在籍していた子どもたちを招待する
ホームカミングレストランと称したイベントが、2023年3月19日(日)に行われました。

旧西尾小学校の閉校時に在籍していた子どもたちを招待するホームカミングレストランと称したイベントが行われました。

里山に囲まれた旧西尾小学校の校下は、少子化が進み、
平成30(2018)年3月の閉校時には30人あまりの児童が在籍していました。
2023年3月時点で当時の1年生が小学6年生、6年生は高校2年生に成長し
ホームカミングレストランに訪れたのは、そのうち17人。
もちろん保護者の付き添いはありません。

盛りつけは子どもたちの目の前で。切り分ける前の大きな黒豚のローストも登場

カードには参加者へのメッセージと食材の生産者などの名前が書かれています。裏にはスタッフからの直筆メッセージも。

カードには参加者へのメッセージと食材の生産者などの名前が書かれています。裏にはスタッフからの直筆メッセージも。

メインダイニングは、元は職員室だった部屋が使われています。
テーブルには、ナイフ、フォークなどのカトラリー、グラスなどが整然と並びます。

料理に使われる食材とその生産者らが記されたカードもテーブルに。
表にシェフの糸井章太さん、裏にはスタッフの全員が一人ひとり、
歓迎のメッセージを書き入れて、子どもたちを迎えました。

シェフの糸井章太さん。

シェフの糸井章太さん。

子どもたちが揃うと、
糸井シェフが歓迎の挨拶をして、自家製のホワイトコーラで乾杯してイベントがスタート。
ホワイトコーラは近隣の山に自生する樹木、黒文字をベースに
さまざまなスパイスの香りを移したものです。

自家製のホワイトコーラで乾杯してイベントがスタート。

この日に用意された料理はすベて、このイベントのための特別な料理。
ゲストである子どもたちの目の前で盛りつけをするスタイルで行われました。

手際良く盛り付ける様もみどころになっていました。

手際良く盛りつける様もみどころになっていました。

1皿目のサラダがテーブルにそろったところで、
各テーブルにスタッフが回ります。

添えられたパンについても「お皿に残った卵をつけて食べるとおいしいです」などと、レストランでの振る舞いについて伝えます。

「サラダはフォークとナイフで食べてもいいし、お箸で食べてもいいですよ」と声をかけ、
添えられたパンについても「お皿に残った卵をつけて食べるとおいしいです」などと、
レストランでの振る舞いについて伝えます。

「サラダはフォークとナイフで食べてもいいし、お箸で食べてもいいですよ」と声をかける

2皿目は黒豚のロースト。
はちみつを塗りながらオーブンで焼いたという丸ごとのロース肉です。
各テーブルで子どもたちに見せてから、シェフがみんなの前で切り分けました。

子どもたちは「想像していたのと違って、塊の肉が出てきたからインパクトがあった」と
普段は見ることのない大きな肉に惹きつけられた様子。

デザートのシュークリームは焼きたて。

デザートのシュークリームは焼きたて。
目の前で2種類のクリームが絞られ、粉糖で仕上げられました。
テーブルにサクサクのシュークリームが配られると、嬉しそうな表情も見えました。

仲のいい同学年でテーブルを囲み、ときどき若いスタッフと話すなど、和やかな雰囲気で食事が進みました。

食事中、子どもたちは口々に「おいしい」を連発。
最初こそ緊張した表情も見えましたが、
仲のいい同学年でテーブルを囲み、ときどき若いスタッフと話すなど、
和やかな雰囲気で食事が進みました。

約1時間半に渡ったイベントの終了後、子どもたちは、館内ツアーへ。
図書室や教室だったスペースを利用した客室や、
在校時には立ち入ることがなかった屋上にも足を踏み入れました。

和歌山県海南市の〈中野 BC〉より、 梅の花由来の乳酸菌と オリゴ糖配合の梅シロップ ギフトセットが新登場

500ml×2本、3456円、3倍希釈タイプ

果汁感を引き出した「白」と、食事シーンに合わせたい「紅」を2種飲み比べ

梅を使った商品をはじめ、酒類・アロマ・健康食品を製造販売する
和歌山県海南市の〈中野 BC〉。
乳酸菌やオリゴ糖を使用した健康に気遣う梅シロップのギフトセット
〈長久梅 梅シロップ紅・白〉が、この春新登場しました。
梅の花由来の乳酸菌とオリゴ糖配合の〈長久梅 梅シロップ白(しろ)〉と、
赤い果肉が特徴の希少品種の露茜梅しそを加えた〈長久梅 梅シロップ紅(あか)〉
の飲み比べができる2種セットです。
 
これまで中野 BCが手がけてきた梅シロップは、果肉が厚く、皮が薄く
梅の風味がしっかりと出る南高梅の特徴を全面に生かした濃厚な甘酸っぱさが特徴でした。
しかし、今回の2種類セットは、新たな要素を組み込むことで
梅のさらなる魅力を楽しめる商品になっています。

希少品種・露茜梅としそ、梅の花の乳酸菌・オリゴ糖入りの梅酒シロップ

「長久梅 梅シロップ白(しろ)」と、「長久梅 梅シロップ紅(あか)」の飲み比べが出来る2種セット

〈長久梅 梅シロップ白〉は、梅が持つ良さをより全面に出したシロップです。
非加熱で抽出した華やかな香りの梅シロップに、梅の花由来の乳酸菌(フェカリス菌)
を加えています。

フェカリス菌はビフィズス菌などに比べて小さいため一度にたくさん摂取することができ、
狭いところまで行き届く特徴を持つ乳酸菌です。
さらに砂糖ではなくオリゴ糖を使用することで、甘さは残しつつも
まろやかでやさしい味わいのシロップとなっています。

やさしいオリゴ糖の甘みと、梅の持つ「華やかさ」を楽しめるよう非加熱で抽出し
梅本来の香りを存分に生かしています。
ひと口飲めばジュワッと梅の果汁感と豊かな風味が広がるのが特徴です。

〈長久梅 梅シロップ紅(あか)〉は、和歌山県産の梅2種特徴を出したシロップです。
これまでと同様の南高梅と、赤い果肉・果汁が特徴の露茜(つゆあかね)
という品種の梅をブレンドしています。
また梅と相性の良い健康素材・紫蘇を加えることで味や香りに爽やかさをプラス。
紫蘇の清涼感が印象的で、食事にも合う味わいになっています。

冷蔵庫でキンキンに冷やしてお風呂上りに、寒い日はお湯割りでほっとひと息、
ほどよい酸味と爽やかな香りで気分までリフレッシュできる梅シロップです。
また、希釈タイプのため、お好みの濃さや飲み方で
さまざまなシーンで気軽に楽しめるようになっています。

パッケージは「大切な人に贈る花束」をイメージした梅の花を散りばめたデザイン。

パッケージは「大切な人に贈る花束」をイメージした梅の花を散りばめたデザイン。
一部の梅の花は箔押しを施してあり、光に反射して上品に輝きます。

タンポポ、レンゲ、サクラ……
春の花で仕込む、
簡単「自家製シロップ」のつくり方

※野生の花は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。

※花を採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

暖かくなり、あちこちで色とりどりの春の花が咲く季節になりました。
今回はこの道端に咲く可憐な花たちを使って、
シロップをつくってみようと思います。

春のエネルギーをたっぷりと詰め込んだお花のシロップは、
どんな味がするのでしょうか。
春の山へ飛び出して、きれいなお花をたくさん摘んできました。

山や田んぼで集めた、タンポポ、レンゲ、シロツメクサ 、オオジシバリ。

山や田んぼで集めた、タンポポ、レンゲ、シロツメクサ 、オオジシバリ。

摘んできたお花を種類別に分けます。

摘んできたお花を種類別に分けます。

春の花の王道! 「タンポポ」のシロップ

タンポポはあっという間に綿毛になってしまうので、見つけたらすぐに収穫。

タンポポはあっという間に綿毛になってしまうので、見つけたらすぐに収穫。

春の花のシロップで最も有名&手軽なのが「タンポポ」のシロップ。
草むらでもひと際強い存在感を放つタンポポは、
お散歩しながらでも簡単に見つけることができます。

タンポポはデトックス効果が高く、
冬の間に体内に蓄積された毒素や老廃物の排出を促す作用があるといわれています。

ヨーロッパではビタミンいっぱいの若芽を
そのままサラダにして食べるほど一般的な野草で、
根っこはハーブティーやコーヒーとして飲むのだそうです。
今回はこの身近な春の花を煮詰めて、簡単なシロップをつくります。

<材料>

・タンポポ 50グラム (お花50~60個くらい)

・水 200〜250ミリリットル

・お砂糖 80〜100グラム(お好みで。長期保存させたい人は多めに入れて)

・レモン(またはレモン果汁)

レモンと一緒に煮込みます。お砂糖なしの状態で味見をするととても苦い。

レモンと一緒に煮込みます。お砂糖なしの状態で味見をするととても苦い。

<つくり方>

(1)花をさっと洗う

(2)花(レモンがある場合は薄くスライスしたレモン)を鍋に入れ、軽く浸るくらいの水を入れたら弱火で15〜20分ほど煮る。煮汁に花の色が溶け出したらOK。

(3)花とレモンを取り出し、さらしで濾す。
※花などが残っていると傷みやすい。すぐに消費する人や、気にならない人はざるで濾しても。

(4)(3)でとり出した液体にお砂糖を加えて弱火で20分ほど煮る。

(5)最後にレモン果汁を入れて味を見る。少し煮て水分を飛ばし、とろみが出たら完成。煮詰めすぎるとレモンの酸味が飛びやすいので注意! 保存性を高めたい人は長めに煮る。

 
<保存方法>

しっかり水分が飛ばせていれば、常温で数か月もちます。
水分量や砂糖の量によってはカビが生えやすくなるので、
心配な人は冷蔵保存がベター。

ヨーグルトにかけて食べると絶品!

ヨーグルトにかけて食べると絶品!

スプーンですくいあげると少しトロトロとしていて、
味はまるで蜂蜜のよう。
口に含むと花の香りがいっぱいに広がる上品な味です。

初めて食べたときの衝撃が忘れられず、
あれから毎年タンポポを見かけるたびにこのシロップのことを考えてしまうのでした。

ヨーグルトに、パンケーキに、
そのままスプーンでぺろっと舐めて幸せに浸るのもおすすめです。
タンポポの花はマーマレードの隠し味として入れてもおいしそう。

ボウルいっぱいに花を摘んできても、できるのは小さな小瓶に一杯程度。
花のシロップはとっても貴重です。

世界的人気も2軒しかない
伝統製法の八丁味噌蔵、
その技術を探る

八丁味噌の奥深い世界を、東海エリアの文化を発信する
Webマガジン『みたすくらす』との連携企画でお届けします。
みたすくらすで公開中のカクキュー直伝・八丁味噌のレシピはこちらから。

徳川家康生誕の地・愛知県岡崎市に江戸時代初期から続く、
世界で2軒だけの八丁味噌蔵

愛知県岡崎市のシンボルとして親しまれている岡崎城。

愛知県岡崎市のシンボルとして親しまれている岡崎城。

2023年のNHK大河ドラマの主人公、徳川家康生誕の地として
いまあらためて注目を集めている岡崎城。
この岡崎城より西へ八丁(約870メートル)の場所にある
八丁町(旧八丁村)で始まったのが八丁味噌づくりだ。

実は八丁町で江戸時代初期から続く、八丁味噌をつくる味噌蔵は、
江戸時代から現在に至るまで2軒しかない。
そのうちのひとつが江戸時代初期の正保2(1645)年に興った
〈カクキュー〉の屋号で知られる〈合資会社八丁味噌〉だ。
今川義元の家臣であった早川家の先祖・
早川新六郎勝久(はやかわしんろくろうかつひさ)が桶狭間の戦いで敗れた後、
武士を辞め、名を久右衛門に改名し、寺で味噌づくりを学んで立ち上げた味噌蔵だ。

名前の「久」の字を四角で囲んだマークを江戸時代から使用しており
このマークから「角久(カクキュー)」と呼ばれるようになった。

愛知県では初となる国の登録有形文化財に登録された本社屋をバックにした19代目早川久右衛門さん。

愛知県では初となる国の登録有形文化財に登録された本社屋をバックにした19代目早川久右衛門さん。

そもそも日本でつくられる味噌の80%は、大豆と米と塩を原料とする「米味噌」だ。
一方、八丁味噌は大豆と塩のみを原料とする「豆味噌」に分類され、
その色目から「赤味噌」に分類される。
豆味噌は主に東海三県のみでつくられる味噌で
甘みがない代わりに大豆由来の旨みがある。

なかでも八丁町の八丁味噌は、江戸時代初期より独特の伝統製法でつくられており、
地域の気候風土に合わせて水分を極力減らして仕込むため
大豆を凝縮したような濃厚な旨みと、
ほのかな酸味と苦味が感じられる独特の風味が特徴だ。

この土地の風土と立地から生まれた、八丁味噌という文化

八丁味噌は一般的な味噌と違い、長時間煮込んでも風味が飛ばないため味噌煮込みうどんなどの名物が生まれたともいわれている。

八丁味噌は一般的な味噌と違い、長時間煮込んでも風味が飛ばないため味噌煮込みうどんなどの名物が生まれたともいわれている。

八丁味噌というと、一般的な米味噌に比べ水分が少なくて固く
赤黒いような色が特徴だ。
これはこの土地の風土が影響している。

ひとつは、八丁町が矢作川や菅生川(乙川)、早川など多くの川に挟まれた
高温多湿な土地であったこと。
このような環境にも耐えられるように仕込み水を極限まで少なくするなど
試行錯誤した結果、保存性が高く固い味噌が生まれたのだ。
また、長期熟成により色は黒に近い赤色となり、ほのかに甘い香りもする。

さらに、八丁味噌が広く知られるようになったのには、立地的な所以もある。
岡崎は東海道のなかでも3番目に大きな宿場町として知られ、
八丁町エリアも矢作川と交わる交通の要衝となった。

その結果、原料である大豆や塩、つくり上げた味噌の運搬に適した土地となる。
特に塩に関しては、岡崎市がこのエリアでの管理を任されていたという話もあるそうだ。
さらに東海道を行き交う旅人が訪れるため、味噌づくりとともに
商売にも適した土地として、八丁味噌の知名度を向上させた。

2024年大河ドラマで注目! 紫式部ゆかりのミュージアムに併設の 本格日本茶カフェ〈雲上茶寮〉が 営業再開

『源氏物語』に想いを馳せながら優雅なティータイムを

日本を代表する古典文学『源氏物語』を楽しみながら学べる
〈宇治市源氏物語ミュージアム〉。

2024年のNHK大河ドラマでは、その著者である紫式部が
主人公として描かれることが発表されており、注目のスポットでもあります。

そんな同ミュージアム館内にあるカフェ〈雲上茶寮(うんじょうさりょう)〉が
改修工事による臨時休業を終えて、2023年3月14日に営業を再開しました。

〈宇治市源氏物語ミュージアム〉館内にあるカフェ〈雲上茶寮(うんじょうさりょう)〉

このカフェは、京都宇治の抹茶専門ブランド〈抹茶共和国 Matcha Republic〉による
初の茶寮ブランドとして、2022年4月2日にオープン。

ミュージアムカフェという立場で、『源氏物語』を想起させるスイーツメニューや
伝統の日本茶と、新しい楽しみ方を発信してきました。

こだわりの日本茶は、その第一人者である茶匠の協力・指導のもとで選りすぐった
珠玉の宇治茶と日本茶を使用。

厳選した素材に、〈抹茶共和国 Matcha Republic〉が探求してきた茶葉の香りや
持ち味の引き出し方を駆使しながら、味わい深いお茶を提供しています。

こだわりの日本茶は、その第一人者である茶匠の協力・指導のもとで選りすぐった珠玉の宇治茶と日本茶を使用。

国際的なコンテストで受賞の クラフトビールメーカー〈銚子ビール〉 が醸造所とカフェを新設

国際的なクラフトビールコンテストで賞を受賞している〈銚子ビール〉

「World Beer Awards」(イギリス)など国際的なクラフトビールコンテストで
数々の賞を受賞している千葉県銚子発のクラフトビールメーカーの〈銚子ビール〉。
千葉県銚子市垣根町で200年続く〈藤兵衛〉本店の跡地に
新しいクラフトビールの醸造所〈銚子ビール藤兵衛醸造所-Choshi Good Beer Café〉が
2023年4月下旬〜5月上旬に誕生します。

受賞実績

季節ごとに限定クラフトビールなどを展開している〈銚子ビール〉。
ローストされたモルトの香ばしさ、柑橘ホップの痛快なアロマが特徴の「犬吠BlackIPA」
が2022年度の「World Beer Awards」でIPA Black部門金賞を受賞したほか
オレンジピールとコリアンダーシードが爽やかでジューシーな「犬吠WhiteIPA」、
銚子の魚に合う琥珀色のアンバーエール「銚子エール」などを展開しています。

銚子ビールのロゴは、日本一早く昇る初日の出をモチーフにして、
縁起のいい「はじまり」を応援するメッセージを込めています。
新しい挑戦に立ち向かうとき、新しいモノや発見に出会ったとき、
人生の何かの「はじまり」を応援するクラフトビールとして、
笑顔ある人生に寄り添い続けていきたいという想いが込められています。

〈USEUM SAGA〉佐賀県独自の期間限定ガストロノミーレストランの4回目は 〈Kaji syneraltgy restaurant〉と 〈とおの屋 要〉のコラボ

「美術館に飾るような器で佐賀の美食を楽しむプレミアムレストラン」がコンセプト

全国で、ローカルガストロノミーレストランや、
ディストネーションレストランといった、
“旅の目的地”となる地域発のレストランが注目されています。

東京都内や大都市には、洗練されたおいしいものが集まりますが、
わざわざ足を運んで食べに行きたくなったり、
ここでしか味わえない新鮮な食材や、
料理人の哲学を味わったりという体験に価値を見出しているのです。

佐賀県は、伊万里や有田、唐津に代表される日本の中でも有数の器の一大産地。
この文化性をいかした独自のローカルガストロノミーに注力。
「美術館に飾るような器で佐賀の美食を楽しむプレミアムレストラン」
をコンセプトとした〈USEUM SAGA〉を2021年7月から開催しています。

インスピレーションを受けたのは、2015年から全国各地で行われ、
2018年には有田町で開催された〈ダイニングアウト〉。
シンガポールのシェフ、アンドレ・チャン氏を招き、
江戸時代につくられ有田の古いまち並みを象徴する、
トンバイ塀(登り窯に使われていた耐火レンガの廃材等を塗り固めた壁)裏通りで
行われるという例を見ないシチュエーション。
佐賀の食材、器、シェフの技術を見事に融合してみせ、
噂を聞きつけ集まった食通たちの度肝を抜いた伝説の回でもありました。

ダイニングアウトは、国内外、特に東京の有名シェフを招聘するスタイルでしたが、
この成功体験をさらに佐賀県が独自にブラッシュアップしたのが、
このUSEUM SAGAです。

USEUM SAGAを牽引する佐賀県流通・貿易課の安冨喬博さんは、
「ダイニングアウトのように、これまでは県外から有名なシェフに来てもらい、
佐賀の器に盛り付けてもらうことで
器の価値を“磨いて”もらうということをやってきましたが、
県内のシェフと一緒に伴走をしながら、佐賀の食材と器を磨いていき、
レストランとしての魅力を高めていくことで、
佐賀の文化的な価値や独自性といったものを
お客さんに感じていただけたらと思います」と話します。

USEUM SAGAは、佐賀県内のシェフやレストランに光を当て、
シェフには佐賀の器のことを知ってもらい、
招聘するシェフやお客さんには佐賀のシェフたちの存在や、料理を通して、
その土地の背景やつくり手の想いに気づくといったような、
おいしいだけではない食の楽しみを知ってもらうという
きっかけづくりなのだといいます。

「USEUM」とはMUSEUM(美術館)収蔵級の器をUSEする(使う)という意味。
まさに美術館で見るような人間国宝の作品も、卓上に現れるのです。
見て、触れて、食べて。五感をフル動員しながら、
佐賀をまるごと体験するのが、このUSEUM SAGAの特長です。

2023年2月4、5日実施の第4回のシェフは、
佐賀で今最も注目を集めるレストランのひとつ〈Kaji synergy restaurant〉の
梶原大輔さん。自らが狩猟や釣りで調達した食材を用いた変幻自在な料理と、
ソムリエの経験から来る、確かなお酒のセレクトに定評があります。

〈Kaji synergy restaurant〉の梶原大輔さん。

〈Kaji synergy restaurant〉の梶原大輔さん。

そして、東京のシェフやソムリエとコラボしてきたこれまでとは異なり、
地方で活躍するシェフに着目し、コラボレーションの相手として、
岩手県遠野市の民宿〈とおの屋 要〉の佐々木要太郎さんを招聘。
発酵や保存といった東北の生活の知恵を取り入れた料理が人気の宿です。

〈とおの屋 要〉佐々木要太郎さん。

〈とおの屋 要〉佐々木要太郎さん。

そして、ふたりが共同で完成させた皿を彩るのに欠かせない、
アルコール・ノンアルコールのセレクトとサーブを、
ワインテイスター・ソムリエの大越基裕さんが担当します。

ワインテイスター・ソムリエの大越基裕さん。

ワインテイスター・ソムリエの大越基裕さん。

いわば、ローカル×ローカルの共演。
東北と九州、気候も食文化も異なる場所のふたりがどのような融合を見せてくれるのか、
そこに、器はどう絡んでくるのかーー
地元佐賀はもちろん、九州各地や遠くは埼玉からのお客さんが
Kaji synergy restaurantに集い、第4回USEUM SAGAが開幕。
お料理を一部ご紹介します。

全国26の酒蔵が集結する 日本酒イベント〈SAKE PARK〉が 4月8日・9日に渋谷で開催

カルチャーの発信拠点・渋谷〈MIYASHITA PARK〉で開催されるホットな酒イベント

全国からいま注目の酒蔵・クラフトサケ醸造所計26社が集結する〈SAKE PARK〉が
2023年4月8日(土)、9日(日)に渋谷〈MIYASHITA PARK〉の
芝生ひろばにて開催されます。

「日本酒を通して国籍、性別、年代を超えて、日本の食文化、
ものづくりを伝え広めていく」をコンセプトに立ち上がったSAKE PARK。
1970年代をピークに減産が続く日本酒業界の現状を変えるため、
日本酒に触れる機会の少なかった若い世代、そして海外の方々への
更なるアプローチができるイベントを開催したいという想いから発足しています。

今回イベントが開催される〈MIYASHITA PARK〉

今回イベントが開催されるMIYASHITA PARKは、セレクトショップや
シェアオフィス、飲食店などさまざまな店舗が集まる複合施設。
多種多様なカルチャーとそこに集まる人々が交じり合い、
新たな刺激が生まれる話題の場所です。

そんな渋谷の新たなランドマークとも言える場所で開催されるのは、
そこに集う人々にもっとお酒のことを知ってもらい、
日本が誇る酒文化を世界中へ広めていきたいという思いから。

日々移り変わる流行や最先端のカルチャーに敏感な人々が集まる渋谷だからこそ、
多種多様な人々が日本の酒文化を知るきっかけになり、
酒業界の未来をつくることができると考えたそうです。

徳島市から阿南市、美波町、海陽町へ。
四国の右下、
海沿いを南下するサステナブルな旅

倉庫街のあり方を変えた〈アクア・チッタ〉

徳島県の県庁所在地である徳島市から西方向に目を向ければ、
ごみゼロを目指すゼロ・ウェイストで有名な上勝町や、
多くのサテライトオフィス誘致の事例がある神山町など、
先進的な取り組みをしている自治体が多い。
今回は徳島市から海沿いを南下して、高知県境まで旅をする。
こちらの地域もまたソーシャルな気づきを得られる旅となった。

まずは徳島駅から車で10分弱の万代中央ふ頭へ。
東西500メートルに渡るいわゆる倉庫街だが、近年、倉庫を転用した事務所の開設、
カフェや書店、家具店、古着店などのオープンが続いている。

万代中央ふ頭の倉庫街。

万代中央ふ頭の倉庫街。

その仕掛け人といえるのがNPO法人〈アクア・チッタ〉理事の岡部斗夢さんだ。

「近くに新しい港ができて、1990年代後半から物流機能が移転し、
倉庫としての機能が低下していきました」と教えてくれた。

「しかし港湾施設なので、簡単に転用ができません。
それでも地域の活性化を目指して、とにかく掃除から始めました。
そして2005年に『アクアチッタフェスタ』を開催し、19年までに15回開催。
最終的には1万7千人を集めるイベントになりました」

アクア・チッタの理事、岡部斗夢さん。東京の〈寺田倉庫〉の活用を見て刺激を受けたという。

アクア・チッタの理事、岡部斗夢さん。東京の〈寺田倉庫〉の活用を見て刺激を受けたという。

現在では20棟の倉庫のうちおよそ3分の2が転用され、
30の事業者が利用しているという。
最近では1棟貸しではなく、
小規模事業者に向けて分割して貸す取り組みも始まっている。

「倉庫に興味を持ってくださる方はたくさんいますが、
どれも100〜150坪という大きな倉庫なので、
リノベーションをするとすぐに1千万円くらいかかってしまいます。
そこで私の〈ユニフォーク〉という会社で倉庫を借りて分割し、
シェアショップとしてお貸ししています。
6坪くらいから、そして1日や1週間という単位でも貸し出し可能です。
立ち寄りやすい空間をつくることで、地域の回遊性を高めたいと思っています」

もともとあった倉庫名や壁の質感など、雰囲気を残したリノベも多い。

もともとあった倉庫名や壁の質感など、雰囲気を残したリノベも多い。

新しい箱をつくるのではなく、すでにあるものを再利用していく取り組み。
特にこのふ頭では、建物それぞれではなく地域で統一された、
倉庫街としてブランディングされた活性化を目指す。

「港の倉庫街という風情を残したい」と岡部さんは言う。
どの施設も、倉庫としての佇まいを残しながら、うまくリノベーションされている。
“倉庫街に出かけよう”というお出かけが、
徳島市内では少しずつ人気になっているようだった。

information

map

NPO法人アクア・チッタ

住所:徳島県徳島市万代町5丁目

web:NPO法人アクア・チッタ

〈BEARD〉原川慎一郎
地元食材にこだわった料理で
「種採り野菜」の文化を伝える

雲仙へ移住するきっかけとなった、ある農家

長崎県雲仙市。街中から湯けむりが上がる小浜温泉で、
原川慎一郎さんが約2年前に〈BEARD〉をオープンした。
それには農家の岩崎政利さんの存在が強く影響している。

昼間には明るい日差しが注ぐ店内。

昼間には明るい日差しが注ぐ店内。

原川さんがかつて東京の神田に〈the Blind Donkey〉をオープンしてまもなくのこと。
アリス・ウォータースの『アート オブ シンプルフード』という本を和訳した人がお店に来て、
雲仙に岩崎さんというすごい「種採り農家」がいると教えてくれた。
そして、岩崎さんが最初に種採りを始めたというニンジンを持ってきてくれた。

種採り野菜とは、育った野菜から種を自家採種すること。
そうして育てていくと地域の風土に合った固定種・在来種といわれる野菜ができ上がる。

「種採り野菜や在来種・固定種の野菜ということを本などで読んだ知識はありましたが、
まだそのときは本当の意味では理解していませんでしたね」

その後、料理家仲間である長田佳子さんと一緒に、
雲仙で〈タネト〉という野菜直売所を運営する
奥津爾(ちかし)さんがthe Blind Donkeyにやって来た。
そこで奥津さんは「自分は岩崎さんという農家さんがいるから雲仙に移住した」と言う。

「違う人から何度も“岩崎さん”が登場してすごい、と思いましたね」

そこで2018年秋に、奥津さんの案内で岩崎さんの畑を訪れることになった。

「それなりにいろいろな産地の畑を訪れてきたので、
そう驚くことはないと思っていたのですが、
岩崎さんの畑に行ったらただの野菜じゃない。
アニメみたいに、ニンジンの葉っぱが踊っているように感じました。
家に帰ったら犬が飛びついてくるくらいの人懐っこさもニンジンから感じました」

現BEARDで提供される「黒田五寸人参」。岩崎さんが最初に挑戦し、40年以上種採りをしているニンジンだ。

現BEARDで提供される「黒田五寸人参」。岩崎さんが最初に挑戦し、40年以上種採りをしているニンジンだ。

そこでつながりを持って以来、
岩崎さんから定期的に野菜を購入することになった。
ただし個人経営である岩崎さんの野菜の量では、
当時40席以上のコース料理を提供していた
the Blind Donkeyの使用量を賄うことはできない。

そこで、コース料理を提供するメインレストランの手前にあるカウンターバーで、
原川さんが岩崎さんの野菜を使った料理を提供することにした。
そのとき蒸したブロッコリーを食べて衝撃を受けたという。

「種採りブロッコリーではありませんでしたが、
想像するブロッコリーの味をめちゃくちゃ超えてきたんです。
岩崎さんの野菜のおいしさって、無意識に襲ってきます。懐あたりが反応する感じ。
おふくろの味や地元の味って、思い出を含めて“おいしい”じゃないですか。
僕は岩崎さんに対して何か思い出があるわけではないのに、この感覚はなんだろうと」

その日のコース料理に使用される野菜を最初に紹介してくれる。

その日のコース料理に使用される野菜を最初に紹介してくれる。

京都の玄米茶専門ブランド 〈京玄米茶上ル入ル〉から ギフトにもぴったりな「さくら茶」が 販売中

お祝いや感謝の気持ちを込めて贈る“春ギフト”

京都でお茶の製造・販売を行う〈宇治田原製茶場〉の
玄米茶専門ブランド〈京玄米茶上ル入ル〉から、
この季節にぴったりな〈京玄米茶 上ル入ル【さくら茶】〉が
京都タワーサンド店と公式オンラインストアで販売されています。

塩漬けの桜花にお茶やお湯を注いで楽しむ「さくら茶」。

塩漬けの桜花にお茶やお湯を注いで楽しむ「さくら茶」。

結納や慶事、お祝いの席で縁起物として振る舞われることが多く、
その起源は江戸時代と言われています。

そんな縁起のよい「さくら茶」を、出会いと別れの季節にふさわしい
“春ギフト”として開発。

本格スパイス料理を自宅で味わえる 金沢発のミールキット〈スパイスミー〉

料理に合わせた独自調合のスパイスミックス

忙しい毎日でも、手軽においしく健康的な料理がつくれると
人気が高まりつつあるミールキット。
2022年春にサブスクリプションサービスを本格スタートさせた
金沢発のミールキットハーブ&スパイスが生きた
〈Spice me(以下、スパイスミー)〉もそのひとつです。

ハーブとスパイスは世界に100種類以上ありますが
日本の家庭での利用はおよそ10〜20種類程度と言われています。
「手軽に多くの方にハーブとスパイスの持つ魅力に気づいていただきたい」
という代表・開発者の長岡志織氏の考えから〈スパイスミー〉が始まりました。

長岡氏はオーストラリアに11年間滞在した経験を持ち、世界最大級の
ミールキットの事業社向けに提供するスパイスミックスの開発担当を
5年経験しています。
さらにミシュラン星付き店舗のシェフからの要望に応えた
オリジナルスパイスの開発も経験。
帰国後に地元石川県の魅力的な食材と自身の経験を活かせないかと模索し
スパイスミーを立ち上げました。

金沢発のミールキットハーブ&スパイスが活きた〈Spice me〉

石川県金沢市にセントラルキッチンを開設し、地元産の有機野菜や、
近江町市場を通じて旬の食材を調達。
仕入れ当日に個包装を行い、オリジナルミックスのスパイス・ハーブ
とともにその日のうちに出荷しているのがスパイスミーの特徴です。

スパイスミーは各国の料理をモチーフにした毎週6つのレシピから
ユーザーが好きなレシピを選択できる仕組みになっています。
つくる楽しさ、発見する喜び、食べたときの感動など
家庭での食を通じた体験を提供しています。

非加熱の〈みさとみそ〉。
〈海南社〉が加工場もレシピも
まるごと事業承継する

photo:Itsuko Shimizu

「金山寺みそ」のルーツから、再び。

いくつもの緑のトンネルを越え
蛇のようにクネクネと曲がる川のほとりに
すっくと建つ〈美里農産物加工場〉。

JAの農産物集荷場として建設された2階建てのこの小さな建物では、
地域の伝統の味「金山寺味噌」と
お味噌汁に使う味噌や麹の生産と販売が行われている。

「金山寺味噌」とは、今からおよそ700年ほど前。
中国の径山寺(きんざんじ)で修行した法燈国師という僧が
当地から紀州に味噌を持ち帰ったことで製造が始まったと伝わる
甘じょっぱいおかず味噌。
麦と米と豆でつくった麹に刻んだナスやウリの漬物がたっぷり入っているのが特徴だ。
ちなみに味噌の発酵途中で、こうした野菜から出る液体の
「たまり」を利用して生まれたのが醤油ともいわれている。
つまり、和歌山県湯浅地方は醤油の発祥地。
そして金山寺味噌はこの湯浅地方を中心に、家々で仕込まれてきた伝統食。
保存食では梅干しと双璧をなす郷土の味だ。

金山寺味噌をおともにすれば、ごはんがいくらでも食べられる。

金山寺味噌をおともにすれば、ごはんがいくらでも食べられる。

しかし、多くの伝統食がそうであるように、欧米化が食が進んだ結果、
金山寺味噌が食卓の定番として上がることはうんと少なくなった。
停滞する売り上げを前に、このまま経営を続けていくことは困難と判断したJAは
2018年に加工場をクローズすることにした。

それを惜しみ「なんとかして継続できないか」と考えた人地域の々は、
〈海南社〉の源じろうさんに味噌工場の跡を継がないか、と声をかけた。

〈Kii STYLE〉から新登場! 紀伊半島素材のジェラートと 吉野ヒノキのカップがセットに

厳選した素材でつくられたジェラートとカップ

ライフスタイルブランド〈Kii STYLE〉から
紀伊半島の素材を使ったジェラートと
吉野ひのきのデザートカップのセットが販売されました。

紀伊のごほうび時間(ジェラート3種×1、吉野ひのきのカップ×1)5000円

紀伊のごほうび時間(ジェラート3種×1、吉野ひのきのカップ×1)5000円

ジェラートは全部で3種類。
奈良県奈良市にある〈ジェラテリア ノンナ〉が、
奈良・奥大和地域の農家や杜氏が心をこめてつくった素材を大事に使い、
イタリア仕込みのジェラートに仕上げました。
香料や甘味料を使っていないので、素材のおいしさをたっぷり堪能できます。

左から「南高梅」、「こうじ甘酒」、「梅しそ」

左から「南高梅」、「こうじ甘酒」、「梅しそ」

ひとつは爽やかな風味がたまらない「南高梅」。
完熟した南高梅をひとつひとつ丁寧に湯むきした梅ペーストを使用しています。
合わせる砂糖にもこだわり、北海道産の甜菜から生まれたビートグラニュー糖を使用。
あっさりとした甘味が特徴で、梅のすっきりとした味わいとよく合います。
梅のフルーティーな香りも楽しめるひと品です。

奈良県吉野の老舗酒造〈美吉野醸造〉のこうじ甘酒を使ったジェラートもおすすめ。
奈良県産のお米や、甘みとやわらかさがある大峰山系伏流水の湧き水、
手づくりの麹など、素材にもこだわった甘酒を使っています。
そんなこうじ甘酒に牛乳、砂糖だけでつくられたジェラートは
懐かしさを感じる素朴な味わいです。

3つ目の「赤しそ」は、農薬を極力減らしてつくられた、
奈良県と和歌山県産の赤しそを使用。
じっくり煮出した赤しそと、砂糖、梅エキスを加えたシロップに
ミルクをたっぷりブレンドしています。
ひと口食べると爽やかな赤しそとミルクのコクのハーモニーが口いっぱいに広がり、
まるでヨーグルトのような味わいのジェラートです。

デザートカップは、奈良県の吉野ひのきを使用。

デザートカップは、奈良県の吉野ひのきを使用。
吉野の林業は500年の歴史があり、木目が細かく、その美しさが評価されています。
その吉野ひのきを使い、木工職人がひとつひとつ手で削ってつくり上げています。

仕上げはガラスウッドコートでコーティング。
ガラスウッドコートとは、使う人だけでなく木にも優しいコーティングを目指して、
木工職人が開発した加工技術のことです。
独自のコーティングにより、
美しさと丈夫さを兼ね備えた使い勝手のよい器に仕上がりました。
熱や汚れにも強く、食洗機で洗うことも可能です。

こだわりが詰まったジェラートとカップのセットなら
おうち時間をより贅沢に過ごせそうですね。
こちらの製品はオンラインストアの〈Kii STYLE store〉で購入できます。

鎌倉〈Bar Sharuman〉
インスタライブも人気の
裏鎌倉にある上品でクリアなバー

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
神奈川県鎌倉市。

〈TANNOY〉+〈McIntosh〉の黄金コンビによる金粉のような音

コロンボ(以下コロ): いざ、鎌倉へ! いい店、見つけちゃった!

カルロス(以下カル): 鎌倉って、茅ヶ崎に比べると、
なぜか音楽のイメージは薄いよね。好きな人はたくさんいるはずなのに。
まあ、茅ヶ崎は加山雄三さんからサザンと大物ミュージシャンが多いから仕方ないか。

コロ: でも、いいお店が多いんだよ。

カル: 鎌倉だけにクラシックな店が多いのかな。
ここ〈Bar Sharuman〉はそもそも小町通りにあったんでしょう。
元々は本格的なクラブ(おねえさんのいるほう)だったのを、
息子の柴田譲治さんが受け継いでから、カラオケセットなんかをとっぱらって、
レコードバーにしたんだってね。

コロ: その通り! で、5年前にここ、由比ヶ浜大通りに移転したんだ。
マスターの柴田さん曰く、由比ヶ浜大通りは原宿でいえば裏原。
元気でフレッシュな店が多い。

カル: 言ってみれば裏鎌倉ってとこ? どうりでモダン。

コロ: 常連が多くて入りにくいって感じがないんだよ。
パブリックっていうか。

カル: しかもレコードバーとしては珍しく、禁煙なんでしょう。
そうしたら、店内はもちろんレコードもスピーカーの幕もタバコ臭くないんだ。
新しいカタチ。
モダンでクリアな環境はこれからのレコードバーには大切だよね。

コロ: 音もお店もマスターも柔らかくてクリアなんだよ。上品だし。
入ったときはharuka nakamura
『Nujabes Pray Reflections』がかかっていたんだけど、
金粉のような音が、降りてくるようだった。