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posted:2023.4.7 from:京都府宇治市 genre:食・グルメ
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
日本を代表する古典文学『源氏物語』を楽しみながら学べる
〈宇治市源氏物語ミュージアム〉。
2024年のNHK大河ドラマでは、その著者である紫式部が
主人公として描かれることが発表されており、注目のスポットでもあります。
そんな同ミュージアム館内にあるカフェ〈雲上茶寮(うんじょうさりょう)〉が
改修工事による臨時休業を終えて、2023年3月14日に営業を再開しました。
このカフェは、京都宇治の抹茶専門ブランド〈抹茶共和国 Matcha Republic〉による
初の茶寮ブランドとして、2022年4月2日にオープン。
ミュージアムカフェという立場で、『源氏物語』を想起させるスイーツメニューや
伝統の日本茶と、新しい楽しみ方を発信してきました。
こだわりの日本茶は、その第一人者である茶匠の協力・指導のもとで選りすぐった
珠玉の宇治茶と日本茶を使用。
厳選した素材に、〈抹茶共和国 Matcha Republic〉が探求してきた茶葉の香りや
持ち味の引き出し方を駆使しながら、味わい深いお茶を提供しています。
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今の時期には、「庭園パフェ -春の洲浜- と萎凋煎茶セット」や
「抹茶チーズケーキ -雲隠- と冷抹茶セット」なども楽しめます。
ミュージアムのエントランスガーデンや平安時代の洲浜を
イメージした庭園パフェは桜をモチーフに、ボウルの中に
桜色白玉やジェラート、季節の果物を宝石のように盛り付け。
トップにはピンク色の山型ムースを配置し、抹茶クラム入り
クラッシュクッキーと桜の花びら寒天があしらわれています。
そのパフェと合わせるのは、京都府最大の茶産地として知られる
和束町(わづかちょう)で露地栽培された〈ふうしゅん〉という品種の
茶葉を使った萎凋(いちょう)煎茶。
摘採後の生葉をしおらせるという軽い発酵を伴う技法である萎凋特有の香りは
少ないものの、フローラルな香りが引き立ち、濃厚な甘味が感じられる一杯です。
中蒸しによって渋みが飛んでいるため、まろやかな味わいを堪能することも。
また、雲上をテーマにした雲を思わせる濃茶チーズケーキは、クラッシュクッキーを
敷き詰めた白の柚子ムースと抹茶のチーズムースの最上層に、濃茶をコーティング。
お茶の本場である宇治らしい抹茶色の空の世界が表現されています。
スイーツのほかにも、『源氏物語』の後半にあたる「宇治十帖(うじじゅうじょう)」に
登場する代表的な人物をイメージした日本茶も用意。
厳選した宇治茶をはじめ、彩り鮮やかな各地の名茶を茶匠直伝の淹れ方で
味と香りを楽しむことができます。
木々に囲まれたミュージアムの庭や館内の坪庭を眺めることができるゾーンに位置した
静かな空間の中で、極上のお茶と至福のひと時を味わってみてはいかがでしょうか?
information
雲上茶寮
*価格はすべて税込です。
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