日本の「良いもの」を瓶詰めにする TOKYO BINZUME CLUBが始動。 第一弾は愛媛みかん3種をギュッ!

日本全国の「良いもの」を瓶詰めにしていこうというプロジェクト
「TOKYO BINZUME CLUB」がスタートしました。

青果物の小売・卸や、野菜をつかった鮮やかなケータリングの提供、
さらに、全国の農家さんから直送された野菜が評判の
ビストロ「EDIBLE GARDEN」を運営している
東京の八百屋集団「Sunshine Grown」がプロデュース。
メンバーが全国で見つけてきた農家の野菜や果物など、
「良い素材」だけを瓶詰めにしていきます。

その第一弾めとなる瓶詰めが、愛媛県のみかん3種をブレンドした
「Mikan Juice(みかんジュース)」。

100%ストレートのMikan Juice(1500円/税抜き)。飾らないネーミングに自信を感じさせますね。

Mikan Juiceは、
愛媛県宇和島市で江戸時代から続く柑橘農家「大久保農園」と
共同開発したもの。
大久保農園がもつジュースの製造知識をいかし、
こだわりのブレンドが仕上がりました。
日本人にはお馴染みの甘い「うんしゅうみかん」に、
オレンジのようにサッパリとした「はれひめ」、
香りのよい「えひめかしだい28号」がギュっとつまっています。
こだわりは、甘さだけでなく、酸味もしっかり表現しているところ。
さらに、収穫時期を遅らせて完熟栽培させたというみかんは
一般のみかんよりも濃厚な味わいとなっているそうです。

収穫時期を樹上で遅らせることで、みかん自体の「コク」に違いが出ます。わかりやすくいうと「味が濃いみかん」になるそうです。

〈吉田工務店〉 地元を知っているから可能な 地域になじむ家づくり。

県産材を見る目を養う

1960年創業、宇都宮にある〈吉田工務店〉。
大工だった父親を引き継ぎ、現在は2代目の吉田悦夫さんが代表取締役を務めている。
かつて日本のほとんどの家がそうであったように、
吉田工務店も、普通に自然素材を使用していた。
時代の流れで新建材を使ったこともあったが、
現在では再び自然素材での家づくりに取り組んでいる。

特にこだわっているのが、木材だ。
父親の代から〈吉田材木店〉を併設することで、木材を見る目も鍛えられている。
より専門的な視点で木材を選び、自ら乾燥も行っている。

宇都宮にあるモデルハウスは、すべてそれらの県産材を使用している。
「栃木の県産材である八溝杉を使っています。
地域の木材を使えば、その地域になじむので、風土に合うと思います」という吉田さん。

代表取締役の吉田悦夫さん。

モデルハウスには〈宇都宮現代町家〉と名づけられている。
宇都宮のことを熟知した地元の工務店が建てることに大きな意味がある。

「季節ごとの風向きや強さ、陽射しの向きなどを考えて設計します。
例えば夏は、新鮮な空気を家のなかに呼び込めば、熱を持ち去ってくれるのです。
風や光を、どのように暮らしにとり入れていくか。それを考えます」

たしかに開放感のある大きな窓は光をたっぷりとり込み、
風が通っていくのが感じられて気持ちいい。
風や光などの気候条件を知り尽くした設計デザインになっているのだ。
自然素材を使うということは、家の材料だけでなく、
こういった自然環境もうまくとり入れることともいえる。
地元工務店がその地域に一番詳しいというのは当たり前のこと。
地元に根づく工務店だからこそ、より良い提案ができるのだろう。

高台に建つモデルハウス。景色は最高。

テラスとシームレスにつながる。

“依存型”から“循環型”へ 食や農を通して感じる命のつながり 小林武史の「つくる」前編

小林武史さんが見る「いま・ここ」

音楽プロデューサー小林武史さん。〈ap bank〉による環境プロジェクトに対する融資のほか、
2005年からは野外音楽フェス〈ap bank fes〉を静岡県つま恋にて毎年開催。
2010年には、農業事業を実践する法人として〈株式会社 耕す〉を設立するなど、
活動の幅を広げている。
ap bank やレストラン・カフェ・バーの〈kurkku(クルック)〉など、
社会へのメッセージを発信し続けていた小林武史さん。
しかしこの数年、メディアへの露出を控えていたという。
今年に入って2017年東北でのアートフェス開催の発表など、次の動きが見え始めた。
小林武史さんの「つくる」とは何か。数年の沈黙をやぶって小林武史さんの今をお聞きした。

取材にうかがったのは7月15日。いみじくも安倍政権の「安保関連法案の強行採決の日」。
インタビューのマイクをむけた瞬間に小林武史さんはまずそのことから語りはじめた。

「今日は強行採決の日にたぶんなるんですけど、じつはこの流れ、
すでに12年の終わりに安倍自民党が衆議院議員選で圧勝したときから始まっていたんですよね。
原発のことがあって、経済とか大きな力に依存していく流れに対して、
あれだけ問題が露呈したのだから、みんなが自分たちの責任ある社会を
みんなで自治していくような流れがあったとは思うんですけど。
それは期待もあったけど、それまでの民主党の流れも含めて駄目なんだろうなと、
みんな何となく思っていたのでは。
やはり“我々に任せてください”という安倍自民党の強い言葉、アベノミクスへの期待、
経済第一というあの流れに、
町工場とかシャッター商店街の人たちが疲弊し悲鳴があったのは事実です。
あの段階で、アベノミクスを国民が選ぶというのは理解できます。
下までしずくが落ちるというトリクルダウンの期待がありました。
しかし株価だけ上がって、金融の資本主義になると
世界レベルでタックスヘイブンをフル活用で、
いよいよ本当に金持ちはさらに金持ちになって、貧富の差は開く。
だからあそこでもうちょっと“脱依存”の社会という方向になればと思っていたのが、
おそらくそう簡単ではなく難しいんだと感じます。
やっぱりこういったん沈黙するしかないみたいなところはあったんですよね。
アベノミクスは強い抗鬱剤みたいなもの。本当はそういうものを与えても、
根底を変えなければやっぱりその場しのぎかもしれません」

根底を変えること。依存型の社会から脱け出すこと。
小林武史さんは、足下を堀る“耕す”活動を開始した。

耕す木更津農場 写真提供:耕す

代々木VILLAGE。小林武史さんを中心とした株式会社kurkkuがコンセプトプロデュースを担当し、デザイン、内装、レストランなどを各界の日本を代表する方々が手がける、“こだわり”を追求した拠点。 写真提供:kurkku

「土屋鞄製造所 軽井澤工房」 職人の手仕事を間近に見る、 人生で一度きりのランドセル選び。

初めてランドセルを手にした時のことを覚えていますか?
長野県軽井沢町にあるランドセル工房「土屋鞄製造所 軽井澤工房」は、
“人生で一度きりのランドセル選びが幸せな時間になるように”
という職人さんの思いが、いたるところに生きている工房です。
今年の夏、職人の手仕事でランドセルを製造してきた
土屋鞄製造所が創業50周年を期にオープンさせました。

当初は、職人2人の小さな工房だったという土屋鞄製造所。
いまでは幅広い年齢層の職人が切磋琢磨する場となっており、
「これからも世代を超えてたしかな技術をつないでいけるように」と
軽井澤工房をつくったのだそう。

軽井沢を選んだのは、「上質な美が息づく軽井沢で、
確かなものづくりに励んでいきたい」という思いから。
自然に溶け込む工房の中で、ゆっくりと見学やお買い物が楽しめるようになっています。

職人さんにも会える! TV番組「アーツ&クラフツ商会」 で生まれた伝統工芸の プロダクトをお披露目

BS朝日で放送中の
「セキスイハイム presentsアーツ&クラフツ商会」では、
日本の伝統工芸の美意識と技術力をひもとき、
現代のアイデアで暮らしを豊かにしてくれる、
新しいアイテムを生み出しています。

そこで、これまで番組で制作してきた実験的名品の数々が
8月8日(土)~9日(日)の2日間、初お披露目されます!
場所は、今年オープンしたばかりの二子玉川 蔦屋家電。
楕円状に本棚が配列される中央部分が
ギャラリースペースになっていて、
番組で生まれたプロダクト18点を展示。
クールな出で立ちの〈備前焼〉の水出しコーヒー器具、
〈伊賀くみひも〉を使った愛らしいリボン付き猫の首輪など、
新しい感覚の伝統工芸を体感できます!
合わせて、伝統工芸の関連本コーナーも設置されるそうです。

さらに、第6回放送で取り上げた、
宮城県の鳴子こけしのワークショップも開催。
職人として登場した〈こけしの菅原屋〉の菅原和平さんが講師となり、
こけしの絵付けを体験できます。
しかも今回は特別に番組で生まれた〈交換こけし〉に絵付けができるんです!

こちらが番組で生まれた交換こけし。中が空洞になっていて、手紙を入れることができるんです。

定員は32名で、参加費は1000円。お子さんも参加可能です。
菅原さんが手がける鳴子こけしの直売マーケットもあるので、
こけしファンは必見ですよ。

遊びに来てけらいん! こけし尽くしの3日間 「全国こけし祭り」in みやぎ鳴子温泉郷

9月5日(金)〜7日(日) 、宮城県の鳴子温泉にて
「第61回全国こけし祭り」が開催されます。
これは、“こけしのまち”鳴子で1948年に始まったお祭り。

こけし供養祭にこけし奉納式、
各産地の伝統こけしの実演展示販売、
こけしの絵付け体験、こけしフォーラム、
こけしコンクール、こけしのフェスティバルパレードと、
とにかくこけし尽くしの3日間です。

伝統こけしは、もともと東北の温泉地を中心に発達したおもちゃなのだそう。
木地職人が湯治客の子ども向けにおもちゃを
つくったことがはじまりといわれています。
このお祭りには、宮城の鳴子系の弥治郎系、
青森の津軽系、山形の山形系などなど、
日本各地から11系統のこけしが集まります。

〈民家工房 常栄〉 地域の木材を使う“健康住宅”。 これが、人の暮らしを変えると 信じる。

木材にも地産地消を

神奈川県の本厚木駅からバスで40分程度。
中津川を横目に眺めながら山道を進んでいくと
〈民家工房 常栄〉が手がける〈元(はじめ)の家〉ブランドの
モデルハウスが見えてくる。
元の家は、平成18年に立ち上げられた自然素材にこだわった住宅だ。
かつては常栄でも建材の一部に工業製品などを使用していたが、
それを約10年前に一切捨てた。

ことの始まりについて、代表取締役の山本常美さんが教えてくれた。
「当時、農業や食べ物に関しては、地産地消という考え方が広まっていましたが、
家や木材というものに対してはまだまだでした。
あるとき、神奈川県の職員と話をしていたところ、
県産材がたくさんあることを知ったんです。あるのならば使っていこうと」

常栄代表取締役の山本常美さん。

神奈川には県産材があるにはあった。しかし使う人が少なかった。
使われないと、せっかくの木材も他県に流れてしまう。
かつては運搬手段が発達していなかったので、木材も地産地消が当たり前。
家を建てるときは土地のすぐそばにある山から木を調達してくるしかない。
しかし、次第に運搬技術が発達してくると、
どこの地域の木材でも自由に選べるようになる。
結果的に、木材の地産地消という風習が薄れていくことになった。

常栄の作業場にはたくさんの木材がストックされている。もちろんすべて国産材。

山本さんがモデルハウスを案内してくれた。目につくもの、すべてが木製。
しかもほとんどが神奈川県産材、とくにここ丹沢地域の木材が多いという。

「構造材はすべて県産無垢材です。
多少は岐阜など他地域の木材も使用していますが、
もちろん産地はすべて把握しています」
外国産材はもちろん、出所のよくわからない木は使わない。

天井の梁には、わざと曲がったもの(曲り梁)を使用している。
「曲がっている木は、普通は使ってもらえません。
このスギは、丸太置き場で腐る一歩手前だったものを引っ張り出してきて、
製材してもらいました」

そのうえ虫食いの跡=小さな穴まで空いている。
「低温乾燥や天然乾燥だと、まだ虫が出てくることもあります。
しかし木材としては粘りがあって力が残るんです。
もちろん時間も手間もかかりますが……。
もし秋に家を建てて、春になって虫が出てきたら、それは“ラッキー”(笑)。
ちゃんとした乾燥をしているから、虫が出てくるんですよ」

そういった素材や製法に納得できるかどうか。
モデルハウスというブランドの顔になる場所に、
“曲がった木”や“穴の空いた木”を使っているあたりに、山本さんの心意気を感じる。

木材のほかにも、素材にはこだわり抜いている。
断熱材には、新聞紙をリサイクルした木質繊維である
自然素材系断熱材のセルロースファイバーを使用。
漆喰はオリジナルで開発している。
すぐれた吸湿・放湿効果があり、カビも発生しにくい自然素材だ。

梁が見える、あらわし工法。構造材がどんな木材なのかすぐわかる。

スギを中心に木でできた家は香りもいい。

日本の森と人とのつながりを 見つめた映像や紙芝居を コロカルが制作!

2014年からコロカルで発信している特集「木のある暮らし」に、
新たなコンテンツが追加されました!

ひとつ目は、
面積の95%を森林が占める岡山県・西粟倉村を舞台に、
森と人とのつながりを追いかけた映像です。
「森の学校」「木工房ようび」に、お話を聞きました。

撮影に訪れたのは、ちょうどミツマタの花が咲く4月中旬。
映像のなかで、森のなかに咲いていた黄色い花は、和紙の原料にもなるこのミツマタです。

それまで、この森には咲いていなかったミツマタが、
ここ数年間で森に手入れが行き届き、地面に光が届き始めると、
自然とミツマタが咲くようになったのだと、
森の学校の代表を務める井上達哉さんが教えてくれました。
制作チームも感動したという幻想的な風景、ミツマタの花畑。
ぜひ映像でご覧ください。

さらに、日本の森のことをアニメーションでわかりやすくまとめた、
『木を使って森を活かそう』。
森の案内人・くまのトモさんとともに日本の森の状況が
わかりやすくまとめられています。

3つ目は、紙芝居『ぼくはキョロキョロ』。
主人公のひかりちゃんがキョロキョロとともに、森を訪ねます。
東京おもちゃ美術館NPO法人CANVASとともにストーリーを制作し、
絵本作家のたちもとみちこさんが挿絵を担当。
とっても可愛い紙芝居ができました。
さらに、日本の木を使った紙芝居舞台も制作。
これまでコロカルでご紹介した、
日本の木を使ってつくられたプロダクトとともに、
木のこと、森のことを子どもたちへ伝えていきます。

すっきりとしたデザインで、持ち運びやすい紙芝居舞台を制作してくれたのは、民具木平の野本哲平さん。こちらは吉野杉で制作。

紙芝居のロゴやデザインは岡村佳織さんが担当。紙芝居のストーリーとともに実際の木に触れてもらえるよう、道具箱には日本全国でつくられた木のプロダクトが入っています。

紙芝居はコロカル特集ページでpdfをダウンロードできますので、
ぜひ読んでみてください!
特集『木のある暮らしーLife with Woodー』

これからはおみやげを 「つくる」時代に?! モノ作りの拠点「Makers' Base」 が札幌に誕生

東京都目黒区にある会員制のシェア工房「Makers' Base」が、
本州の外に大進出!
2015年8月29日(土)、北海道札幌市に
国内2拠点目となる「Makers' Base Sapporo」をオープンします。

目黒の「Makers' Base」は、元工場を改装した空間に、
溶接機から工業用ミシン、3Dプリンタまで幅広いジャンルの機器や道具を
100種類以上備えている場所。
また美大や芸大出身で高い専門性を持ったスタッフが
ジャンル毎に常駐しているので、何かが作りたい!と思った
方にいつでもサービスが提供されるのが特徴。

ワークショップの様子

今回オープンする「Makers' Base Sapporo」は、
札幌中心部にある、3階建て600㎡の元倉庫を改装した工房。
目黒で培ったノウハウを活かし、ものづくりのための機器、道具や
専門スタッフを揃えました。
店長には、NPO法人札幌オオドオリ大学の
学長でもある猪熊梨恵氏が就任。
注目は、「買う」以外の選択肢が少なかったおみやげに、
「つくる」という機会を提供すること。
エゾジカや白樺など、道内の特徴ある素材を活かした特色を盛り込み、
ワークショップやオーダーを展開していきます。
旅行で撮りためた写真を使い、普段使いできるようなMacbookケースに
仕上げる、というサービスの提供も。
利用料金は一日3,240円からの定額制です。

現役職人さんのトークも。 キャンピングカーで日本をまわる 「セコリ百景」初のイベント 「HYAKKEI MARKET 2015夏」

今年の3月、東京・月島を飛び出し
キャンピングカーで全国のものづくりの現場を
訪ねて「ものづくりのものがたりを伝える」旅を
続ける「セコリ百景」。
参加型コミュニティサイトで全国のものづくりを
発信しつづける彼らが足を運んだものづくりの現場は、
1都2府38県で約80箇所!

来る2015年8月1日(土)、そんな「セコリ百景」が、
初めての展示販売会「HYAKKEI MARKET 2015夏」を開催します。
会場は東京・原宿のVACANT。
これまでに各地で出会った色とりどりの「ものづくり」「ものがたり」を
集結し、実際に触れていただける場をご用意します。
入場は無料。
国内巡回取材の報告会やこれまで各地で撮り溜めてきた数々の写真の展示、
各地で出逢った「ものづくり」とその「ものがたり」の展示販売を行います。
各地の地酒地ビール・手作りレモネードなどもご用意。
そして、「革・布・紙」にまつわる3名の現役職人さんを
お招きしたトークショーも行います。

トークショーは有料で、1ドリンク付き1,500円。
本革のクラフトマンズショップの方と語る
「現役30年の職人が語る、原宿の街の変化と革製品」、
染工場の方と語る「国内テキスタイル産地の旅」、
印刷加工連リーダーと語る「印刷加工の新しいカタチを模索して」
など、興味深いテーマが並びます。

チームで新しい東北の食をつくる カフェ・カンパニー後編

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農家と企業を結ぶ〈東の食の会〉

全国でたくさんのカフェや飲食店を経営しているカフェ・カンパニー。
前編でお伝えしたとおり、食の業界がチームを組んで向き合っていくことで、
開ける未来があると考えている。
食業界はすそ野が広い。農業、流通食品、外食など、多岐にわたる。
それらがバラバラに活動しているよりも、
みんなで考えていけば、解決していける問題も多いだろう。
そんなチームを目指し活動を始めていたところに、東日本大震災が起きた。

「震災が起きて、いきなり待ったなしの状況になってしまいました。
原発事故は別にして、遅かれ早かれ全国で起こり得る問題が、
東北で一気に噴出したわけです。
特別なつながりがあったわけではありませんが、まずは東北で始めようと思いました」
と話すカフェ・カンパニーの楠本修二郎代表取締役社長。

東の食の実行会議にて、カフェ・カンパニーの楠本修二郎代表取締役社長もディスカッションを牽引する。

こうして立ち上がったのが〈東の食の会〉。
代表理事は楠本さんと、オイシックス代表取締役社長の高島宏平さんだ。

「農家と企業をダイレクトに結ぶプラットフォームです。
細かいことを抜きにして、競合他社が一緒に参加してくれています。
なでしこジャパンでも、侍ジャパンでも、日本人は世界を目指すと団結しますよね。
そんな発想で地域を考えると、違うおもしろさが見えてきます」

東北には、ものづくりのすぐれた人がたくさんいる。
しかし、必ずしも発信力が強いわけではない。しかしそれは補い合えること。

「最近話題のポートランドやブルックリンは、スモールビジネスが活況ですよね。
ものづくりの人たち自身が、ブランディングが上手なんです。
ところが日本人は、ものづくりの人であればあるほど職人気質で、
“そんなことは関係ない”というようなスタンスだったりする。
それはずっと昔から日本人の血に流れている美学だし、誇らしい側面でもある。
それならば、日本人はチームプレイすればいいんです。
ものづくりの人、デザイナー、キュレーター、コーディネーターなどが
ワンセットになって、もっと連携していけるようにしたい」

具体的には、商品開発やイベント開催、参加企業による食材利用などが進んでいる。
商品開発では、
トップクリエイターがお米のブランディングをするというような事象が起きている。
大きなヒットとなったのが2013年9月に発売された〈Ca va?缶〉だ。
オリーブオイルに浸けて洋食にアレンジしやすいという要因のほかに、
なんといってもこれまでのサバ缶にはない、黄色が目立つ派手なデザインと、
思いついたとしても自ら避けてしまいそうな大胆なネーミング。

「こういった議論自体、これまであまりなかったんです。
特に地方だと敵対関係になりがちで、議論を諦めていた。
A vs Bではなく、AもBもイエスと言えたらオールイエスですよね。
そういうことができるのが、デザインやクリエイティブの視点だと思います。
矛盾と思われているものを、“矛も盾も素敵じゃん”と思わせること。
それも妥協ではなく、意見を闘わせた結果、
高い位置で両者がすっと落ちる瞬間があるはずです」

昔からあるものづくりに、
デザインやコミュニケーションなど現代的なアプローチを加えて成功に導く。
それがチームで行う醍醐味だろう。

東の食の実行会議にて。(左から)オイシックスの高島宏平代表取締役社長、キリンホールディングスの磯崎功典代表取締役社長、小泉進次郎復興大臣政務官。

供養あり、 ライブあり、フードあり! 眼鏡の聖地こと福井県鯖江市で 「めがねフェス 2015」

日本は世界に名だたる眼鏡国民の国。
そんな日本で、眼鏡枠の産地として名を馳せるのが「福井県鯖江市」。
この鯖江の「めがね会館」にて、
2015年9月12日(土)と13日(日)の二日間にわたり、
眼鏡づくしの祭典「めがねフェス 2015」が開催されます!
その内容は、めがね供養、めがねバンドライブ、
めがねワークショップなど、眼鏡にまつわるさまざまな催しが行われる
賑やかなイベント。
昨年の初開催イベントには、延べ6,000人が来場。
大いに盛り上がったんです。
組み立てると眼鏡になる「めがねフェスDM」は東京でも配布されました。

このお祭りの始まりは、「福井県眼鏡協会」が
例年10月1日の「めがねの日」に合わせた「めがね供養」を
中心として行ってきた「めがね祭り」から。
昨年、地元の若い方や県外の方にも来て欲しい、
という思いから「めがねフェス」と装いを一新したんです。
それでは当日開催されるプログラムをご紹介!

会場風景

めがねフェス2014来場者の皆さん

めがねグルメ・スイーツ(2014より)

めがね供養(2014より)

まずは、使わなくなった、古くなっためがねを集め一堂に供養する「めがね供養」。
持ち込みは無料。回収しためがねは、ライオンズクラブを通じ、
開発途上国、後発発展途上国などに寄付されます。
そしてフードには、めがねパン、めがねスイーツ、めがね丼、
めがねカレーなどをご用意。

コミュニティを つくるためのカフェ空間 カフェ・カンパニー前編

スタイルがコミュニティをつくる

〈WIRED CAFE〉などのカフェをはじめとして、
いまや全国に86店舗を数える〈カフェ・カンパニー〉。
代表取締役社長の楠本修二郎さんは、2001年当時、
〈コミュニティ・アンド・ストアーズ〉という社名で、
東急東横線渋谷駅の高架下に複合店〈SUS〉をオープンした。
そしてもうひとつ、〈スタイル・ディベロップ〉という関連会社があり、
2社を融合させて現在のカフェ・カンパニーとなった。
元の2社の社名、それぞれからわかることがある。

「カフェであれ、なんであれ、コミュニティをつくっていくことが、
考え方の基本にあります。もうひとつは、スタイルをつくること。
このふたつが、車の両輪になっていて、どちらが欠けても真っすぐ走りません」
と楠本さんは言う。

コミュニティ形成というフレーズは最近ではよく謳われていることだが、
10年以上前からカフェ・カンパニーはそれをコンセプトにしていた。
会社説明のパンフレットにも、表紙に大きく書かれている。
“style makes your community”と。

「いまでこそ、いい意味での“暑苦しいおせっかい”みたいな風潮が増えてきたと思います。
しかし90年代は、シャッター通り商店街という言葉も出始めてきた時代です。
やはり商店街が元気なまちは好きなんですよね。
最初につくったSUSも、高架下に商店街のようなにぎわいを復活させようという
発想なんです。だから1店舗ではなく、3つの業態を入れた複合店にしました」

みんなのアニキのような存在の楠本修二郎代表。

そうはいっても、カフェ・カンパニーの店舗にレトロ回帰主義な雰囲気はない。
むしろ、時代を先取りしてきた存在だ。

「未来の若者に向けた価値提案をしたい。
僕が始めた頃はインターネットがどんどん伸びてきた時代。
たとえば最初にやったカフェは、iMacを窓際のカウンター席に並べました。
ただ当時のiMacはすごく大きいから非効率極まりない。
でも無理してでも5台くらい置きたかった。
1台では意味がなくて、5台がずらりと並んだなかで食事する。
いまとなってはナンセンスですね(笑)。
でも、空を飛び交うコミュニティが形成されていくほど、
同時にリアルな場所での共感が大事になってくると思っているんです。
自分がこだわるスタイルをとことん突き詰めていくことが、
結果的にいろいろな人たちの共感を呼びます。
そういう意味では、食はわかりやすい。
“これ、おいしいよね”と五感でシェアできるものだし、
そういうものがコミュニティをつくっていきます」

スタイルに共感したものが、コミュニティをつくっていく。
そしてそのコミュニティがまたスタイルを生む。
これが「style makes your community」という言葉の意味だ。

BS朝日の番組 「アーツ&クラフツ商会」に 輪島塗が登場! その漆器の長い歴史に、 妖怪の姿あり?

毎週月曜日にBS朝日で放送中のTV番組『アーツ&クラフツ商会』は、
長い時間をかけて受け継がれてきた、
日本各地の伝統工芸に毎回フォーカスしています。
今回番組で取り上げられたのが、輪島塗。
これは、石川県の輪島半島でつくられる漆器のことで、
その高い技術は漆芸で唯一、国の重要無形文化財にも指定されています。

日本人と漆器の歴史は古く、
漆の樹液を塗料として使い始めたのは、なんと縄文時代。
その後、江戸時代には日本各地でつくられるようになりました。

さて、そんな歴史深い漆器にまつわるユニークな展覧会が
輪島塗のお膝元、石川県輪島漆芸美術館で現在開催中です。
その名も『漆とおばけの世界〜まっくらやみからうるわしや〜』

妖怪と漆器の関係って?
まったく接点がないように見えますが、
漆器が妖怪として古い時代の絵画に描かれていることが多いのだそう。

例えば、
長い年月を経て道具が妖怪化した〈付喪神(つくもがみ)〉。
長く使いこむほどに艶もでてくる漆器だからか、
コミカルな付喪神になって、描かれたりしています。
高貴なイメージの漆器も、絵で見るとなんだかチャーミングです。

『付喪神絵詞(つくもがみえことば・部分)』江戸後期/京都市立芸術大学芸術資料館所蔵
左下に、黒く描かれている漆器の妖怪は、「角盥(つのだらい)」(いまで言う、洗面器のこと)の付喪神。

数々のプロジェクトを 通して鎌倉の輪が広がる。 カマコンバレー後編

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夢を達成するためのクラウドファンディング

“この街を愛する人を、ITで全力支援!”をテーマに
鎌倉で活動しているカマコンバレー。
これまでに、さまざまなプロジェクトを展開してきている。
もちろんプロジェクトを発足し、回していくには最低限の資金が必要になる。
しかしカマコンバレーは、ほぼボランティアによって成り立っているので、
大きな資金源があるわけではない。
おもしろいのは、それらを運営するための資金を募る手段すら、
自分たちで生み出してしまったことだ。
それが鎌倉限定クラウドファンディング〈iikuni〉だ。

「一昨年に行われたプロジェクトの資金を集めるのに、
クラウドファンディングを利用してみようという話になったんです。
しかし今後もカマコンバレーが活動していくのに、
資金集めは必要になってくるだろうと思い、
クラウドファンディングのシステム自体を自分たちでつくってしまったんです」
と話してくれたのは、iikuniを担当しているカマコンバレーの古田智子さん。

一般的に、クラウドファンディング自体の数も増え、認知度も上がり、
活用する人も増えてきた。
そのなかでiikuniの大きな特徴としては、鎌倉に限定しているということだ。

「鎌倉に住んでいたり、働いている人は、地元愛=鎌倉愛が強いと思います。
iikuniでのチャレンジを見て、
“こんな人たちがいるんだ”と応援したい気持ちになると思うんです」と古田さん。

現状では、まだカマコンバレーのプロジェクトや会員からの支援募集が多い。
カマコンバレーが運営しているので、月1回の定例会でもプレゼンや告知ができる。
すると会員同士でつながりやすい。
地域限定にすることで、口コミも広がりやすいのだ。

「知り合いの知り合いくらい辿れば、誰かはつながっています」と古田さんも笑う。
通常、達成しやすいものには傾向がある。
しかし地域が鎌倉に絞られていると、愛情があれば達成しやすいのかもしれない。

ウェブサイトの情報だけを見て、飛び込みで来る人は少ないという。
そのあたりもローカルらしさ。

「クラウドファンディングは字義的には、たしかに資金調達媒体です。
しかし私たちはローカルに根ざしたものなので、
それを強く打ち出さなくてもいいかなと思っています」というのは
〈関心空間〉CEOで鎌倉在住の宮田正秀さん。
iikuniのユニークさと情熱を教えてくれた。

「夢が達成されることを支援したいのです。
iikuniとしては、主にクレジットカード手数料などをいただくだけで、
利益は追求していません。その立場も一貫しています。
どちらかというと仲間のようなもの。ちょっとリードするとしても、
マラソンランナーの横について走るコーチのようなものです。
そのくらいの関係性を目指しています」

なるべくきめ細やかなサービスを目指している。だから一緒にじっくり考える。

「一緒に進めていくという気持ちで臨んでいるので、
ときには、“そのアプローチでは支援は広まりませんよ”とか
“そのリターンはよく考えましたか? ”などの苦言を呈することもあります。
軽い気持ちで“出してみたら?”という無責任な姿勢ではありません。
これなら達成できるはず、とチャレンジを練り上げていきます」

こうした積み重ねのおかげで、高い達成率を誇っている。
実は、他にもたくさんの問い合わせが来ているという。
しかし思いつきであったり、ビジネス的な資金調達など、
iikuniに馴染まない場合は、断ることもあるという。
ただクラウドファンディングというサービスを運営しているのではなく、
これもすべて鎌倉という地域の活動であることを忘れない。

このように、クラウドファンディングという仕組みをつくるだけではなく、
運用法も同時に考えていかなくてはうまくいかない。
そうしたノウハウを、ほかのローカルにも伝える動きも生まれてきている。

宮田さんがそのノウハウの一端を教えてくれた
「プロジェクトを持ってくる人に対して、
どれだけつながりがあるかインタビューするところから始めます。
運営者がどれだけ地域の人脈を持っているかが鍵になります。
ヒアリングするシートも結構細かいですよ。
やろうとしていることよりも、“どうやったら支援の輪が広がるか考えていますか?”
と問います。人から支援を受けるということがどんなことなのか、
真剣に考えてもらえるように、話し合って考えを深めていきます」

すでにいくつかの地域で、iikuniをモデルにした
ローカルクラウドファンディングの動きは始まっている。
まださまざまな可能性を秘めた仕組みなのだ。

視覚障がい者の 特別な感性と職人技がコラボ。 ダイアログ・イン・ザ・ダークの 会津漆器「めぐる」

視覚障がい者の特別な感性と、
日本の伝統技能を受け継ぐ職人がコラボレーションしたら?
そんなうつわ、「めぐる」がただいま先行予約販売中です。
これは「究極の手触り」や「手から離したくなくなる優しいかたち」を
追求した、新しい会津漆器。
福島県の会津で活動する伝統工芸コーディネ―ター「明天」と、
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」
のコラボレーションにより、誕生しました。
両者が熱く対話を積み重ねながら、約1年をかけてじっくり商品開発。
視覚障がい者が持つ秘めたる力を最大限に引き出しながら、
伝統文化を極めたプロジェクトです。

このうつわは、禅宗の僧侶が修行で使う「応量器(おうりょうき)」に
ヒントを得、飯椀・汁椀・菜盛り椀からなる「三つ組の椀」で構成。
一番小さな器は、子ども椀として使うこともできます。

ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、
真っ暗闇のソーシャルエンターテイメント。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へグループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障がい者)の
サポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
夏には牧草が、秋には枯れ葉が敷き詰められているなど、
さまざまな方法で五感をひらき、普段は気づかない世界に
気づかせてくれます。

すべては鎌倉のために。 ITを使った参加型支援 カマコンバレー前編

“まちに住む”ために、自分たちができること

鎌倉を愛するIT業界が集まっているから〈カマコンバレー〉。
そんな名前で活発に活動している団体がある。
シリコンバレーをもじったものだが、まったくといっていいほど方向性は異なる。
冗談とも思える名前だが、活動に対してはいたって本気なのだ。

鎌倉には、東京から移転してきたIT系の会社がいくつかある。
東京時代からそれぞれ面識があったが、やがて1社が鎌倉に移転し、
そのシェアオフィスに東京の知り合いを誘い……ということを繰り返し、
のちにカマコンバレーを結成することになる7社(カヤック、グローバルコーチング、
ランサーズ、テトルクリエイティブ、村式、ジャンプスタート、小泉経営会計)が
鎌倉に揃った。

「普通に考えればIT企業同士は競合ですが、みんな鎌倉が好きで移転してきた会社。
仕事を奪い合うより、仲良くなったほうが鎌倉で活動するのに健全だと思ったんです。
それなら、みんなの得意な能力であるITの力を使ってなにかやろう、
というところから始まりました」と教えてくれたのは、広報の北川幸子さん。
北川さんは、テトルクリエイティブの社員である。
カマコンバレーは、いろいろな企業で本職を持つ人たちの共同体なのだ。

素朴な疑問が浮かぶ。
カマコンバレーは、東京から移転してきた企業を中心に立ち上がった。
しかし東京では生まれなかった。なぜだろう?

「東京から鎌倉に移転して、“まちに住む”ということを楽しむようになったと思います。
東京にいるときは、極端に言うと“仕事を充実させること”がいい生活であり、
そこに地域性は入り込んできませんでした。
しかし、みんな仕事だけをする生活に違和感を感じてきています。
特に鎌倉には、仕事と生活のバランスをうまくとっている人たちがたくさんいます。
その“ワークライフバランス”を良くするために、地域と密着して営みに関わり、
地域を盛り上げたいと思っています」と北川さんは言う。

雨の日も心晴ればれ!梅雨時を ちょっと軽やかにしてくれる 「Coci la elle」の雨具と レインスカート

雨の日のおでかけは、ちょっとめんどう。
「Coci la elle(コシラエル)」は、そんな雨の日を
ちょっと軽やかにしてくれる傘のブランド。
日傘作家・デザイナーのひがしちかさんが、
日傘をキャンバスのように描くことからはじめたブランドです。

2010年に初個展を開くと、夢見るような色彩の傘たちが
じわりじわりと噂に。
ひがしさんが一つひとつ手描きした日傘は、まるでアートのようです。

日傘「shining」

日傘「appartement」

いまではひがしさんが描く絵や写真のコラージュを
プリントした生地の雨傘やスカーフ、レインコートなどもつくっています。

今日は、梅雨時にぴったりな雨傘と雨具をご紹介します。
一つめは、さまざまなニュアンスのブルーが弾ける雨傘「BLUE&BLUE」。
ワンタッチで開けるジャンプ式になっています。

Photo Yoichi Onoda

色あざやかなフラッグがはためいているかのような雨傘「oui , non」。
「コシラエル」の雨傘はハンドルもオリジナルで、
たたんだ時の姿もエレガントです。

Photo Yoichi Onoda

ひがしさんの描く色彩は、みずみずしくて、
雨の景色にも映えるよう!
人気の柄は早々に売り切れてしまうこともあるとか。

Photo Yoichi Onoda

おつぎは、レインコート。
黄色、緑、青、赤の4色で展開しています。

Photo Yoichi Onoda

Photo Yoichi Onoda

さらに「コシラエル」には
レインコートならぬ「レインスカート」もあるんです。

ページトップ写真 Yoichi Onoda

6年間の相棒! 東京・足立区の老舗〈大峽製鞄〉と 〈こども ビームス〉の コラボランドセル

ランドセル、それは日本で生まれた革のカバン。
6年間、こどもと一緒に過ごす相棒のような存在です。
東京足立区のメーカー「大峽製鞄」(オオバセイホウ)は、昭和10年創業。
日本のランドセルの原型とも呼ばれるようになった学習院初等科のランドセルを
手がけるようになり、現在まで続いているメーカーです。
創業以来一貫して、手仕事で作り上げているんですよ。
この「オオバセイホウ」と、こども ビームスがコラボレーションした、
「大峽製鞄×こども ビームス」のランドセルが今年も受注を開始しました。

オオバセイホウは、東京足立区に裁断工場と、
宇都宮に縫製・組み立ての工場があります。
ランドセルのパーツは200以上。ランドセルづくりの作業はまず、
これらを形よく調えることから始まります。
革をプレスしたり、パーツを縫いあわせたり、
200もの工程をほとんど手作業で行っているんです。
6年間使った小学生が、卒業後、工場に
お礼を言いに来ることもあるんだそう。

「JIMOTOTE」(ジモトート) 地元民が認める、北海道の誇りを ポップなデザインに!

北海道への愛があふれる、
ご当地トートバッグ「JIMOTOTE(ジモトート)」が登場!
札幌、小樽、函館など、北海道内の12市町村の名産や文化、
観光名所などをポップな絵柄でプリントしたトートバッグです。
「地元人」が誇りに思っているもの、懐かしく思っているものを図案化しました。
大と小の2サイズ、ホワイトとネイビーの2カラーがあります。
「じもと」の魅力がいっぱいにつまっていますよ。
それではラインナップの一部をご紹介!

旭川 サイズ小 1,200円(税別)

こちら「旭川」。旭川を象徴する橋「旭橋」をメインモチーフに、
石狩川とそこに泳ぐウグイをデザイン。
また、旭川といえば1902年に国内最低気温の氷点下41度を記録した
ということから、「-41°」をロゴのポイントとして表現しています。
1922年は、旭川市の市制施行の年です。

函館 (左)サイズ大 1,500円(税別)、(右)サイズ小 1,200円(税別)

函館の代表的なランドマークである五稜郭のフォルムを
ベースデザインに、函館の象徴ともいえる修道院、
ノスタルジックな雰囲気満点の市電、
観光の王道であるロープウェイに加え、
人気のご当地バーガーとして全国的にも有名な
ラッキーピエロのフトッチョバーガーをアクセントに。

小樽 サイズ小 1,200円(税別)

こちらは小樽。
ポイントは、小樽を離れている地元の人たちも
一堂に集まる夏のイベント「おたる潮まつり」。
お馴染みの楽曲と花火を表現しました。

ニセコ サイズ小 - 1,200円(税別)

ニセコといえば、世界に誇るパウダースノー。
ニセコ町のハブ的存在のニセコ大橋と、密かなニセコのビューポイントである、
さくらんぼの木から眺める羊蹄山。
ニセコの新しい夏の顔になりつつあるイベントとして定着してきた
「森のカフェフェス」をイメージしたフラッグをアクセントに、
ヴィンテージ感あふれるデザインに仕上げています。
1964年は、狩太町からニセコ町に町名を改称した年。

2020年の未来デザイン。 マルチプル社会にむけての やさしい革命。 HAKUHODO DESIGN 永井一史さん 後編

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デザインの力〜これからのデザイン〜『考え』のデザイン

日本を代表するアートディレクターのひとり永井一史さん。
永井さんの考える「デザイン」とは何かお聞きした。

「デザインって『形』のデザインをみなさん意識されると思うんですが、
僕自身デザインをいろいろと経験していくうちに、
『形』の前にある『考え方』というのがとても重要だと思うんです。
『考え』のデザインと『形』のデザイン。そこには相互関係があって、
『形』を生み出す前にまず『考え方のデザイン』が
これからの時代に特に重要じゃないかと思うんですね」

では「考え」と「考え方のデザイン」はどう違うのか?

「デザイナーでなくても、考えることはすると思うんです。
それと『考え方のデザイン』の違いは、最終的には形とどうつなげていくか。
その『考え』自体が社会にどんな意味を持って、何をもたらすのかということを、
ちゃんと考え抜くことが『考えのデザイン』だと思うんです。
ある種、アイデアルというか、デザインが本来的に内在している理想に向かう
ということが思考にビルトインされていること。
それが僕にとっての『考えのデザイン』なんです」

社会にある課題の解決や企業にとってのイノベーション、
シフトを促す「考え方」そのものをまずデザインするという。

「いろいろ山積する課題にも
デザイン自体が役に立てるんじゃないかなと信じているんです。
そういう場面でこそ、どんな形にするかの前に『考えのデザイン』自体が重要で、
これからの時代はデザイナーの役割も
『考えのデザイン』を提案するほうへシフトしていくのではないかなと思うんです」

永井一史さん。(株)HAKUHODO DESIGN代表取締役社長。

雑誌『広告』REMIX

永井さんのこれまでの数々の仕事のうち、
「考えのデザイン」がよくわかるのが、
博報堂の雑誌「広告」の9代目編集長(2008年〜2012年)としての仕事だ。
永井さんが担当していた時代の「広告」誌は、
「次の社会がどうなっていくのか?」「人々の価値観はどう変わるのか?」を、
一貫して追求してきた。
「我々が望む未来の社会像をできるだけ具体的に描いてみようと考えた」という。

「僕が編集長になったタイミングって、リーマンショックの直後だったんです。
なので、これは本当に世界は変わるなって思って、
じゃあどう変わるのか? を僕の編集テーマにしたんです。
これは会社から言われたことではなく、すべて自分の好きに編集させてもらった。
そこは博報堂のえらいところですよね(笑)」
「リーマンショック以降、資本主義の是非自体が問われ、価値観ががらっと変わった。
働いている人は普段は忙しく業績をあげなければと頑張っていた毎日のなかで、
見過ごしていたり、目に入っていなかったものが一挙に見えてきた。
人の気持ちも変わっていきましたよね」

永井さんは、この変化が
「表層的なものじゃなくて、大きな地殻変動だと思った」という。

「一番大きな地殻変動をとらえて、社会に関心あるテーマを、関心ある人に届けていく。
デザインというものは、より良い暮らし、豊かな暮らしっていう考え方が
一番ベースにある。だから僕の場合、個人的な問題意識だとしても、
そこには常に『デザイン』というキーワードが通底しているんです。
雑誌の編集というより、新しい価値観のデザイン。
そんなことを考えながらやっていました」

2008年〜2012年、永井さんが編集長を務めた博報堂の雑誌『広告』。そのなかでも特に印象的な「新しい幸せのものさし」(2009年4月)「日本の発想力」(2009年 7月)、「2020年をデザインする」(2009年 11月・1月合併号)など、現在の仕事にも通じる「考えのデザイン」がまとめられている。

ワークショップ形式で作った おしゃれな冊子「TALIRU」 足利市のいいところを 地元民が伝える。

「東の小京都」とよばれる古都、栃木県の足利市。
ここには、大日さまの愛称で親しまれる国宝「鑁阿寺」があり、
その周辺は路地に石畳が敷かれ、古い建物が点在する趣深いエリア。
別名「石畳エリア」と呼ばれます。
この「石畳エリア」で活動する地元の団体「いしだたみの会」が、
足利の魅力を伝える冊子「TALIRU」を刊行しました。
とてもスタイリッシュに、足利の歴史や建物、路地裏、食文化、人などを
伝えています。
住んでいてもなかなか知ることのできない
マニアックな内容と、洗練されたデザインが素晴らしい一冊。

「いしだたみの会」は、もともと
昭和の終わりころに始まった「いしだたみ整備事業」で発足した会。
石畳エリアでお店をやっていたり、住んでいる方で構成されています。
平均年齢は60代から70代。
普段は蔵の保存活動やばんな寺のライトアップ事業・鎧行列の
かがり火などをしています。
果たしてどうやって「TALIRU」が作られたのか、
制作メンバーの「mother tool」中村さんにお話をお伺いしました。

ーーこの冊子をつくるきっかけは?
「2年前、足利市都市計画課から「石畳エリア」の
景観まちづくりの協働事業に
関わってほしいという依頼を頂きました。
そしてmother toolも参加する「いしだたみの会」と協働事業を
行うことになったんです。
初年度は「2030年のいしだたみエリアを考える」というテーマで、
まち歩きや座学など1年かけてワークショップを行いました。
高校生から70代までと幅広く参加していただき、
みんなでこれからこのエリアをどうしていきたいか話合いました」

ーーすごく活発なワークショップだったんですね。
「おかげさまで継続してもう1年事業を続けられることになり、
もっと多くの方にこのエリアのことを知ってもらおうと、
媒体として冊子をつくることになりました。
ワークショップ参加者がせっかくこのエリアに興味を持ってくれたので、
プロにお任せではなく、みんなで取材して原稿を書こうと決めました。
盛岡の「てくり」や東京の「To magazine」、北九州の「雲のうえ」など
参考にしたいイメージを共有しながら始めました。
そこから1年かけてワークショップ形式で作っていったんです」

ーー内容はどうやって決めたんですか?
「ワークショップの1年目は、このまちの現状をデータを通して知り、
これからどうあってほしいかを考えました。
足利市は近隣の市町村と比較しても人口流出率が高かったことを知って、
参加者一同衝撃をうけましたが、現実の足利はといえば、
そんなことを包みこんでしまうようなゆったりした空気が流れています。
そう思いながらまちをみていくと、昔からいる方も、
新しい方も自由な生き方、暮らし方をしている人が多いことに気づきます。
そこで2年目はこのまちにことを多くの方に知ってもらうために、
冊子をつくることになりました。
ワークショップに参加している人がテーマを決め、
取材し、記事を書き、どんな写真がほしいか考えました」

そうして作られた「TALIRU」。
気になることを調べてみると、伝えたい足利のことが
ありすぎて、予定ページ数の倍になってしまったのだそう。
足利の織物文化や銭湯、かわいいお菓子「しんこ細工」など、
いろいろな魅力が紹介されています。

神藤タオル

明治40年創業の老舗が育む、新しいタオル

朝起きてから夜眠るまで、人の肌に触れる「タオル」という存在。
何気なく使う人も多い中で、最近はその質にこだわる人も増えている。
そんな中、注目を集めているのが、神藤タオル株式会社だ。
実は日本のタオル産業発祥の地と言われる大阪府泉佐野市・泉州地域で、
明治40年から製造工程や原料にこだわった上質なタオルを生産している。
そこには、伝統技術を守り続ける職人たちと、
使い手の目線で新たな商品を企画する若手社長の姿があった。

工場に入ると、あちこちからガシャン、ガシャンと大きな音が聞こえる。
ここで日々せわしなく働いているのは、新旧3種類の織機だ。
最新のエアー織機を半年前に導入したことで
量産にも対応できるようになったが、古株の織機もフル稼働。

古株のシャットル織機。これを現役で使っているタオル工場は少ない。唯一調整できる工場長の日根野谷さんは74歳で、勤続半世紀。

「工場最古のシャットル織機は、主力商品のひとつである
インナーパイル専用になっています。
これはダンボールのような構造で、
中にパイルが入っているタオルなんです」
そう話すのは、弱冠29歳の社長・神藤貴志さん。
社長職に就いて1年半、業界8年目の若手である。

シャットル織機で、横糸を飛ばす時に使われるのが、この木製の「シャットル」。

通常、綿には油分やロウなどの不純物が入っていて、その状態では水を吸わない。
そこで、タオルの場合はそれらを取り除くために「さらし」という工程を経る。
糸の状態で先にさらしをかけることを「さきざらし」、
タオルのかたちに仕上げたばかりの「なま生地」をさらしにかける工程を
「あとざらし」と呼ぶ。このあとざらしが、泉州タオルの特徴だ。
織り上がったあとにさらしにかけることで吸水性が上がり、肌触りの良さが際立つ。

縦糸がパイルになる糸、下の糸が地組織になる糸。そこに横糸を1本、2本と通し、3本目でギュッと打ち出すとパイルができる。

もともと神藤タオルは、神藤さんのおじいさんが経営していた。
お父さんが東京で会社勤めをしていたため、神藤さん自身も関東で育ったのだという。
「東京の大学に通っていた3年生の頃、祖父が東京に出てきて
『どうする? 継がんのやったら、たたむ準備するけど』と言うんです。
自分の名字がついている会社ですし、祖父の思い入れが強いことも知っていたので
100年も続いている会社を終わらすのはもったいないという気持ちから
卒業後、ここで修業することに決めました」と神藤さん。

タオルがどういう工程を経てつくられるのか何も知らなかった神藤さんは、
製造や検品などの現場で、昔の職人気質な「見て覚える」過程を経て、
商品の名前や重さ、規格などの細かな知識を身につけたあと、営業職に就いた。
そこで、今までになかった新しい商品の企画をすることになる。

社長の神藤貴志さん。

クリエーターのデザインてぬぐい「てぬコレ」 全88種類が渋谷ヒカリエに勢揃い!

伝統的な日本の職人技と、クリエーターの創造力が出会い、
「これから」のてぬぐいを提案する「てぬコレ」。
てぬぐいを染めるうえで、裏表ない模様をつくる「注染」という
伝統的な技法を活かし、クリエイティブなてぬぐいを作っています。

さて、2008年からスタートした「てぬコレ」も
今年で8年目!88柄が揃うアニバーサリーイヤーです。
これを記念し、東京・渋谷の「ヒカリエ8/」にて、
「てぬコレ8年記念 88てぬぐいワンダーマーケット」を開催。
8をテーマにした新柄を加えた全88柄を展示し、
関連商品を含めた特別販売イベントを開催します。
てぬコレの参加クリエーターは、プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー、
イラストレーター、建築家などさまざま。
コロカルでおなじみのオキミさんこと八重樫王明さんも参加!
新作てぬぐい「SUMOBICHON 8:」を発表します!

「てぬコレ8年記念 88てぬぐいワンダーマーケット」