今月のテーマ 「ときめいたもの」
たまたま店で見かけた作家の器、
おいしいごはんや新作の地元のお菓子、
初めて訪れた場所の風景……などなど、
何気ない暮らしのなかにもちょっとした感動や心踊る瞬間はあります。
最近「ときめいたもの」について
今回は全国にお住まいのみなさんに聞いてみました。
長引くコロナ禍のなかにも
「ときめき」は日常にたくさん溢れています。
【北海道羅臼町】
一夜明けると風景ががらりと変わる。心躍る、白の世界
2月上旬、北海道知床半島に流氷が着岸しました。
昨日まで白波が立って賑やかだった海が、
一夜明けてシーンとしていました。
そこには真っ白の海が。
流氷が近づくと波が打ち消され
とても穏やかで静かな海になるのです。
「対岸の国後島まで歩いて行けるんじゃ……」と思えるほど
びっしり流氷に覆われていました。
(危険なので流氷に乗ってはいけません!)

耳を澄ましてみると、
シーンとした世界の奥のほうから子どもたちが
雪で遊ぶ声と鳥たちの鳴き声が聴こえてきます。
心躍る瞬間です。
静けさを運んできてくれる流氷。
実は自然界にも大きな影響を与えています。
ロシアのアムール川から潮の流れに乗ってくる流氷は、
その氷の中にたくさんのミネラルを含んでいます。
そのミネラルがプランクトンのエサとなり、
プランクトンが小魚を養い、
小魚を求めてウミワシやアザラシたちがやってくるんです。

知床羅臼町にはこのワシと流氷を同時に観察できる
アクティビティ「流氷・バードウォッチングクルーズ」があります。
数十羽のオジロワシ・オオワシが頭上を舞い、
辺り一面、流氷で埋め尽くされます。

日本とは思えない景色が広がっています。
羅臼に来た際には、ぜひこの異世界を体感してみてください。
photo & text

佐脇 星 さわき・ひかり
兵庫県神戸市の人工島で生まれ育つ。子どものときに読んだ「シートン動物記」をきっかけに野生動物が好きになり、「野生動物の息吹を身近に感じられるところに住んでみたい」という思いから、大学卒業後、世界自然遺産の町である知床羅臼町の地域おこし協力隊に着任。関西人から見た羅臼町の魅力をSNSで発信している。









































































