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「#おもちかえりなさい」
福岡・天神エリアの飲食店を
テイクアウトで応援しよう!

コロカルニュース

posted:2020.4.13   from:福岡県福岡市  genre:食・グルメ / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Mayo Hayashi

林真世

はやし・まよ●福岡県出身。さまざまな職種を経験後、現在はフリーランスのライターとして活動中。デザイン・アートが好きで、作家やアーティストのインタビューを中心に執筆。2020年に地元福岡に帰郷、東京と行き来しながら九州のおもしろいヒトモノコトを掘り起こし発信している。

お客さんの「どこのお店がテイクアウトできるの?」と、
お店の「テイクアウトをどうやって知ってもらえばいいの?」の問題解決に

新型コロナウイルスの影響で苦しい状況に追い込まれている飲食業界。
九州一の繁華街、福岡・天神エリアも深刻な打撃を受けています。
百貨店や飲食店の休業が相次ぎ、立ち行かなくなる店舗の増加が懸念されるなか、
福岡・天神の情報サイト『天神サイト』が地域の飲食店を応援しようと
Twitterでハッシュタグキャンペーンを立ち上げました。

「TENJIN EATS #おもちかえりなさい」
Twitterでテイクアウトしたおすすめの商品やお店を撮影し、
ハッシュタグの 「#おもちかえりなさい」をつけて投稿するというこの企画。
抽選で1名に飲食チケット(利用開始日未定)がプレゼントされます。
※プレゼント詳細は、天神サイトまたはTwitterにて案内予定。

すでに多くの情報が投稿され広がりをみせているこの取り組み。
お客さん側の「どこのお店がテイクアウトできるの?」と、
お店側の「テイクアウトをどうやって知ってもらえばいいの?」
という双方の問題解決に、
この「#おもちかえりなさい」が一役買ってくれそうです。

飲食店にとっては店を閉めるか営業するかは非常に悩ましく
どちらをとっても厳しい状況です。
そんななかこれを機に新たにテイクアウトを始めるお店が増えています。
「#おもちかえりなさい」に参加している魅力的な飲食店をいくつかご紹介します。

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福岡名物の〈かわ屋〉のかわ串。なんと1週間かけて火入れするとのこと……!
最後の火入れは、ご自宅で。
専門店のおいしさを堪能できるのもテイクアウトの醍醐味です。
スタッフのみなさんが一生懸命焼いてくださっていることが伝わります。

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季節の料理がたのしめる日本酒と和食の〈うわのそら〉では、
〈酒を楽しく呑むための夜のお弁当〉や、
〈肴の盛り合わせ〉がテイクアウトできます。
こんなときだからこそ、おいしいお酒やお料理を味わう
贅沢な時間を大切にしたいですね。

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福岡はとくに魚が旨いといわれています。
店内に生簀を構える〈磯っこ商店〉では、
新鮮魚介の海鮮丼などがリーズナブルな値段でテイクアウトできます。
居酒屋でわいわい気兼ねなく飲める日常が早く戻ってきてほしいものです。

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カフェバーメニューも、“おもちかえりなさい”。
普段はお店でしかいただけない料理も、持ち帰れば家族みんなで味わえます。
店内もおもちかえりも、つくり手の愛情が込められていることは変わりません。
お腹と一緒に心も満たされますね。

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さらに参加店舗の場所がわかる「#おもちかえりなさいMAP」も随時更新中です。

今回の企画の発起人で天神サイトを運営する下田浩之さんはこう話します。

「まず、売り上げに苦しむ飲食店を応援したいという話を、
今回の企画の共同考案者である〈The Viilage Project〉の木下さんとするなかで
飲食店が具体的に喜ぶ・助かる支援にしたいとテイクアウトに注目しました。
行ったことのない店でも気軽にテイクアウト利用をしてもらいたいですし
みんなが主体となって大きな輪に広がっていけばと思っています。
飲食店のなかにはテイクアウトはやっているけれど、
SNSをやっていない店舗もたくさんあります。
そういった店舗の情報を集めていくためには、やはりお客さん、
とくに常連さんからの情報が大切です。
こういうときだからこそおせっかい精神が大事だと思います」

天神の街角で見つけたかわいいイラストの看板。それぞれの店ができることに取り組み始めています。

天神の街角で見つけたかわいいイラストの看板。それぞれの店が地域でできることに取り組み始めています。

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現在は福岡・天神エリアの情報が主になりますが、
「#おもちかえりなさい+〇〇」のようにエリアが紐づくかたちで
北九州や久留米などへも波及し、また福岡県内のみならず、
「#おもちかえりなさい鹿児島」や「#おもちかえりなさい湘南」など
全国でも賛同の声が上がり、広がりをみせています。

「みなさんからのテイクアウト情報の共有という“やさしさ”が集積されると
飲食店は開店せずにテイクアウトで仕事になり、
お客さんは心も身体にもうれしい。
社会問題を解決するアイデアデザインとして#おもちかえりなさい が
自然発生的に広がってほしいです」
(〈The Viilage Project〉木下拓也さん)

「#おもちかえりなさい」は「おかえりなさい」と「おもちかえり」を合わせた造語。
いつか飲食店に帰れる(おかえりなさい)まで
おもちかえりしようという意味が込められています。
一度聞くと忘れられないなんとも和むネーミング。
おもわず微笑んでしまった人も多いのでは?
こんなときこそ下を向かず、楽しみながら支え合い応援したいですね。
「おかえりなさいと言われるその日までおもちかえりなさい」
ぜひみなさんのまちでも実践してみてはいかがでしょう。

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