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岡山県瀬戸内市の野外上映会
〈ほしのさざなみ映画館〉
地域の個性に合わせ
『ボヘミアン・ラプソディ』など上映。

コロカルニュース

posted:2019.10.24  from:岡山県瀬戸内市  genre:活性化と創生 / エンタメ・お楽しみ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Saki Ikuta

生田早紀

いくた・さき●インディペンデントな広告会社『ココホレジャパン』の新米アシスタント。生まれも育ちもド田舎の27歳。やばい芋ねえちゃんとして青春時代を過ごす。その野暮さは現在も健在! さりげなく韻を踏むことが生業です。

岡山県瀬戸内市で入場無料の野外上映会を開催!

地元だけれど馴染みのなかったあの場所が、
いつも見慣れたこの場所が、一夜限りのスペシャルな映画館になる。
そんな地域のロケーションを生かした野外上映会〈ほしのさざなみ映画館〉が、
岡山県瀬戸内市の各所で開催されます。

野外上映の日程は11月3日、10日、24日とすべて日曜日。
毎週日曜日が楽しみになる、すてきな11月になりそうです。
舞台となるのは、〈邑久光明園〉〈道の駅 黒井山グリーンパーク〉
〈寒風陶芸会館〉の3か所。

そのほか、瀬戸内市在住のアーティストや
ゲストハウスが企画する屋内上映も行われます。

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どんな作品が上映されるの?

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3か所それぞれの土地柄と上映作品

〈邑久光明園〉。岡山県瀬戸内市邑久町虫明6253。

〈邑久光明園〉。岡山県瀬戸内市邑久町虫明6253。

11月3日に『ボヘミアン・ラプソディ』を上映する〈邑久光明園〉は、
全国に13ある国立ハンセン病療養所のうちのひとつ。
かつて日本では、ハンセン病が「感染力の強い恐ろしい伝染病」という
誤った認識のまま広まり、患者の方々は偏見と差別に長年苦しんできました。

一方で、映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、
LGBTやマイノリティーのスターとして語られることも少なくない
フレディ・マーキュリーが主人公の物語。
この映画を、この場所で観られることに大いなる価値があるはず。
〈邑久光明園〉から見える瀬戸内海と美しい夕日が、
クイーンの音楽に華を添えます。

〈道の駅 黒井山グリーンパーク〉。岡山県瀬戸内市邑久町虫明5165−196

〈道の駅 黒井山グリーンパーク〉。岡山県瀬戸内市邑久町虫明5165−196

11月10日は、産直市場や特産品売場が賑わう
〈道の駅 黒井山グリーンパーク〉で『長ぐつをはいたネコ』を上映します。
毎年夏は特大ウォータースライダーがあるプールで子どもたちを楽しませてくれる道の駅。
ここで秋の野外上映が定着したら、
色あせない思い出がまたひとつ子どもたちのなかに増えそうです。

〈寒風陶芸会館〉。岡山県瀬戸内市牛窓町長浜5092。

〈寒風陶芸会館〉。岡山県瀬戸内市牛窓町長浜5092。

そして、11月24日は、古代から須恵器がつくられ
備前焼のルーツとなっている伝統の地〈寒風古窯跡群(さぶかぜこようせきぐん)〉にて、
映画『ミニオンズ』を上映。黄色い生物「ミニオン」が、
7世紀初頭から8世紀初頭の約100年間にわたって栄えた史跡に登場します。

上映前には、隣接する〈寒風陶芸会館〉で、
土ひねりや絵付けなどの体験をしてみるのも◎

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帰って来たくなる、魅力的なまちへ

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どこで見るかが、いつもとは違う感性を刺激する

今回、なぜ〈ほしのさざなみ映画館〉を企画したのか
〈瀬戸内市移住交流促進協議会〉の菊地友和さんにうかがうと
「理由はさまざまですが、一番は『移住者』というくくり方への違和感があったからです」
と話します。

「私たちは文字通り移住や交流を促進する立場にありますが、
移住者って移住した瞬間からもう住民ですよね。
そうなると、移住希望者は未来の住民になるかもしれないし、
今ここに住んでいる若者が進学や就職で都市部に出て行き、
数年後、数十年後に帰ってくるとすればUターン移住者の候補になるかもしれない。
移住者が瀬戸内市に来やすくなるための施策はもちろん必要ですが、
住民となった時に楽しいまちなのか、住民にとって留まりたくなる、
帰ってきたくなる魅力的なまちなのかっていう
視点のほうが大事かもしれないよね、と。
だから今回、ハンセン病療養所や伝統文化、
国際交流とさまざまな意味合いを持つ会場が並んでいます。
ですが、まずは単純にみんなで楽しめればというのが一番の望みです」

まちのみんながシンプルに映画を楽しめる環境があることは、
とてもすばらしいこと。
「この場所で観たからこそ、映画のよさをより深く理解できた」
「映画のおかげで、よく訪れるあの場所をもっと好きになった」
瀬戸内の野外映画館は、訪れた人の心の琴線にそっと優しく触れるでしょう。

information

map

ほしのさざなみ映画館

野外上映の開催日/場所(上映作品):11月3日(日)/邑久光明園(ボヘミアン・ラプソディ)、11月10日(日)/道の駅 黒井山グリーンパーク(長ぐつをはいたネコ)、11月24日(日)/寒風陶芸会館(ミニオンズ)

屋内上映の開催日/場所(上映作品):10月31日(木)/瀬戸内市中央公民館(ポーランド映画の夕べ)、11月16日(土)/牛窓テレモーク(アンクル・ドリュー)、11月17日(日)/ウシマドゲストハウス ねんどころ(アンクル・ドリュー)

入場料:無料(野外、屋内の全会場)

主催:NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会、裳掛地区農村活性化協議会、瀬戸内市移住交流促進協議会、他

企画制作:ほしのさざなみ映画館実行委員会

問い合わせ:info@setiju.com

facebookページ:ほしのさざなみ映画館

事前申込み:Peatixから申込み

※事前に申込みいただくと、確実にご入場いただけます。

注意事項

・椅子などのご用意はございませんので、会場内では自由にお座りいただきます。

・野外上映は芝もしくは地面での観覧となります。椅子、敷物などをご持参ください。


・野外上映の3か所では、事前に申込みされた方からご入場いただきます。

・野外上映の3か所でも、当日会場に空きがあればご入場いただけます。


・終演後は大変暗くなりますので、懐中電灯等をご持参いただくと便利です。


・テント、タープ等の設営は禁止です。


・野外会場、屋内会場ともに雨天決行、荒天中止(警報発令時)となります。

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