弘前公園の桜の命を管理する樹木医「桜守」の制服をTAKEO KIKUCHIがリ・デザイン

菊池武夫氏、伊勢谷友介氏

青森県弘前市の中心部にある、
総面積約49万2000平方メートルを誇る「弘前公園」。
ここはもともと「弘前城」があったところ。
いまは市民の憩いの場として親しまれる弘前公園は、
桜の名所として県外からも広く知られる場所。
毎年、春にはさくらまつりが開催され、
多くの観光客で賑わっているんです。

桜満開の弘前公園

この桜を守るため、弘前公園には桜の命を管理する
樹木医=「桜守(さくらもり)」がいます。
現在の樹木医は弘前市公園緑地課職員の小林勝さん。
ほか、公園には公園緑地課職員が桜守として勤務していて、
小林さんの指導のもと、今年の春も弘前の桜を美しく咲かせてくれました。

まちの誇りである弘前公園の桜を維持管理し、後世へとつなぐ「桜守」。
彼らの使命である「桜の命をつなぐ」ことに共感した、
TAKEO KIKUCHIほか数ブランドのファッションデザイナー 菊池武夫氏が、
伊勢谷友介氏が代表を務める株式会社リバースプロジェクトと
ともに桜守の制服のデザインを手がけることに。
候補となるデザイン画、2種類×2色の4パターンを発表しました。
ここから一般の投票によって、採用する制服を決定します。

投票はこちら

新制服は、新しいワーキングスタイルを提案するべく、2つの型をデザイン。
ひとつはタケオキクチが得意とするテーラードジャケットを
動きやすくアレンジしたスタイル。
もうひとつはスポーティなデザインのなかに、
大人きちんと感を取り入れたブルゾンタイプ。
色は弘前を象徴する木であるりんごの赤からインスパイアされた
レッドと、”伝統”を感じさせながら、技術に裏打ちされた”実直さ”を
インスパイアするクラシカルなネイビーの2色。
決定された制服は、弘前の縫製工場で製造されます。

投票の方法は、弘前市内2か所に設置された投票所に行くこと、
もしくはWebで投票すること。
青森だけでなく、日本全国すべての人に投票権があります。
詳しくは全日本制服委員会のFacebookページをご参照ください。
新制服は2015年春頃より着用を予定しています。

 

■弘前公園「桜守」制服デザイン 投票概要
期間:2014年11月1日~11月9日(弘前城菊と紅葉まつり会期中)
投票場所:
1.弘前公園内 弘前城植物園(青森県弘前市大字下白銀町1)
2.ヒロロ3階 ヒロロスクエア(弘前市大字駅前町9-20)
3.全日本制服委員会のFacebookページ
時間:9:00~17:00
対象:投票意思があり、投票所で投票できる方・web投票の環境にある方

日本の森から生まれる国産アロマ「yuica」。岐阜県、飛騨高山の植物から抽出

日本は国土の67%が森林という、フィンランドについで
世界で2位の森林面積率を誇る国。
本日は、飛騨高山の森林で作られている精油「yuica」をご紹介。
100%天然、日本国産のアロマということで注目の存在です。

「yuica」の原材料になるのは、
飛騨高山地方の山から採集された間伐材や枝葉。
この森では化学肥料も農薬も使われていないので、
オーガニックな原料を採取することができます。
この原料を採取する役割を果たすのは、飛騨地方の森林組合員及びOBたち。
プロの目で、他の間違った樹種が混ざらないように吟味し、
しかも適度な太さで粉砕しやすいものを集めているんだそう。

こちらがyuicaの精油抽出場と工房。森に囲まれ、谷川のせせらぎや小鳥のさえずりがいつも聞こえています。

集めた素材は、きれいな地下水を使って水蒸気蒸留法で抽出。
原料から抽出した成分の他に何も加えず、何も引かずに、
純粋なエッセンシャルオイル(精油)を製造しています。

「KOTOHA with yuica クロモジの香り ヘアシャンプー」

ぬくもりを感じるヒノキのスタンドとyuicaのアロマを配合した自然芳香液のセット

こちらが人気の香り「クロモジ」の原料の葉っぱ。保湿作用と補修作用に加え、沈静・免疫力強化作用があるのだそう。

日本の森には針葉樹も広葉樹もあり、
温帯林でもっとも生態系が豊かであると言われています。
そんな豊かな生態系から抽出された天然エッセンシャルオイル、
国産、オーガニックなどのキーワードに興味のある方は
ぜひチェックしてみてください。
通信販売は下記より。

yuica

森林ガイドと行く山歩き&ものづくり体験ツアー「YAMAMORI TRAVEL VOL.9」山形県南陽市の里山とぶどう酒工場を舞台に開催!

11月24日(月・祝)、
山形県南陽市にある十分一山にて、
山の文化や植生を学び、その土地の木を使った
ものづくりを体験するツアー「YAMAMORI TRAVEL」が開催されます。

「YAMAMORI TRAVEL」は、
これからの山や森、
県産材と人の新しいかかわり方を考えていく
「YAMAMORI PROJECT」の一環として
2012年よりはじまったツアー。
これまでに、
米沢市での斜平山散策と笹野一刀彫の絵付け体験や、
西村山郡本道寺地区での登山道散策と西山杉を使ったスツールづくり、
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014」のスタディツアーとして、
天童市内の若松寺を舞台にしたツアーや
天童木工の工場見学などを行ってきました。

「YAMAMORI TRAVEL VOL.8 針生平」ツアーにて。白い森交流センターりふれで地元のマタギさんからお話をうかがい、針生平を散策しました

次回のツアーの舞台は、
山形県南陽市の十分一山。

十分一山は地形や気候の関係から、
良質なぶどうを育てるには最高の環境。
当日はぶどう農家であり、
自社園のぶどう100%でワインづくりに取り組む紫金園さんを訪れて
ぶどうづくりのお話をうかがいます。

紫金園さんは、十分一山に5代つづく農園。なんと初代は、十分一山で初となるぶどうづくりに尽力された方だそう。

その後は森林ガイドさんとともに十分一山に登り、森を散策。
お昼は、山の頂上にあるスカイパークでいただきます。
このスカイパークは、パラグライダーの起点にもなっている場所。
眼下に置賜盆地が広がる絶景ポイントです。

そして午後は、サクラ材を使った木工ワークショップに挑戦!
このツアーでしか体験できないような、
盛りだくさんの内容となっています。
山歩きになじみのない方や、
お子さんから参加できるというのもうれしいですね。

山形県は日本一のブナ原生林を持つ森林県。
ところがいま、県産材の需要が減少し、
山に人の手が入らなくなり
森林環境の悪化が進んでいます。
このツアーに参加して、
山や森とのかかわりを深めてみませんか?

YAMAMORI TRAVEL VOL.9 十分一山
日時  2014年11月24日(月・祝)
集合  10:00 紫金園/須藤ぶどう酒工場(山形県南陽市赤湯2836)
解散  16:00 同所
参加料  5,000 円(傷害保険費、ランチ代、体験教室参加費込み)
※12歳以下は3,500円、3歳未満無料
持物  飲み物(1リットルを目安に)、タオル、虫除け、その他各自必要なもの
服装  防寒着、長袖長ズボン、帽子、履きなれた靴
応募  タイトルを「YAMAMORI TRAVEL 9」とし、住所、氏名、年齢、性別、電話番号を
ご記入のうえ、lcs_contact@yahoo.co.jp までお申し込みください。
申込期限 11月10日(月)
募集人数 15 名
※最大 20 名程度まで参加可能ですが、それ以上は抽選となります。 抽選結果は、11 月 11 日(火)にメールでご連絡いたします。
YAMAMORI PROJECT
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「グッドデザインエキシビション2014」。“小さな町が輝くためのデザイン”をキーパーソンが語る

ただいま東京・六本木の「東京ミッドタウン」にて、
「 グッドデザインエキシビション2014(G展)」開催中。
東京ミッドタウン内各所にて、「心地の質」という視点を
もって選ばれた、本年度グッドデザイン賞1,258点が展示されています。

コロカル読者におすすめしたいのは、
11月3日(月・祝)15時から、「東京ミッドタウン・ホールB」にて
開催されるトーク「小さな町が輝くためのデザイン」。
本年度グッドデザイン賞を受賞した各地での取り組みの中から、
地域に潜在している魅力と人間力を引き出し、関係性をつくり、
発信するプロジェクトを紹介。
実際に、現場で活躍している「地元のキーパーソン」が集い、
日本各地の市町村がそれぞれに光り輝いていくための仕組みづくりについて
意見交換します。

プレゼンターは、北は青森から、南は熊本まで!
青森県大間町より、「あおぞら組のまちおこしゲリラ活動
の古川デザイン室 バグダン地デザイナー 古川たらこさん。
青森県十和田市の「ウマジン
を手がける安斉研究所 安斉将さん。
新潟県三条市・燕市の、「燕三条 工場の祭典」を手がける、
三条市役所経済部商工課、澁谷一真さんほか、
地域活性化の活動、社会システムやビジネスモデルなど、
モノではない“コト”のデザインのデザインについて語られる
機会になります。

グッドデザインエキシビション2014(G展)特別ステージ
「小さな町が輝くためのデザイン」

日時:11月3日(月・祝)15:00~16:00
会場:東京ミッドタウン・ホールB グッドデザインエキシビション2014(G展)会場内ステージ
※参加申込不要
※グッドデザインエキシビション2014(G展)イベントに入場した方はどなたでもお聞きいただけます。
(G展 入場料 1,000円(税込/5日間共通、中学生以下は入場無料)

〈くだものうつわ〉 山形で育つ果樹でつくられた ナチュラルな木の器

くだものうつわからつながる山形の森のはなし

山形県の総面積の約7割は、森林が占めており、
水、木材、食料、信仰など昔から山の恵みと人々は密接に関わってきた。
出羽三山、奥羽山脈などの高峰を有する山地は、
ブナやナラなど広葉樹が多い天然林で、
なかでも日本の山の原風景と言われるブナの天然林面積は日本一だ。
かつては、人里に近い雑木林ではコナラやミズナラが
薪や整炭など人々の暮らしの燃料源として多く活用されていた。
一方、人工林のなかで8割以上を占めるのがスギ。
まっすぐ生長するので寺社、家などの建材に向く。金山町の「金山杉」、
西村山地域(大江町、朝日町、西川町)の「西山杉」などの産地をはじめ、
多く植林されているがどこでも木材需要が減少しているのが現状だ。
森林組合、工務店、建築家、職人が連携し、
地域材を使った住宅づくりが推進されている。

金山町に広がるスギの山々。(撮影:ただ)

果物王国の資源を生かして

山形県上山市に工房を構える果樹木工の「くだものうつわ」は、
可愛らしいその名の通り、果実の木で製品をつくっている。
ピンクのような少し赤みがかかったさくらんぼや、
ナチュラルな木肌の色をしたラ・フランスなど、樹種によって色もさまざま。
くだものうつわでは、必ず使われた果樹の名前が裏に刻印されているので、
どの果物の木がどんな色をしているのか、選ぶのもとても面白い。
ボウル、お椀、カトラリー、スツールなど、かたちは20種以上。
工房に併設されたギャラリーにはたくさんの木工品が展示販売されている。

仕入れた原木によって、お皿の大きさも大~小サイズに分けられる。お椀は小2,940円~、トレイ小4,150円~。ウレタン加工を施しているので、扱いやすく食洗機もOK。

山形県が、日本有数の「果物王国」と知られるように、
上山市にもたくさんの果樹園がある。
果物を育てるためには定期的に果樹の剪定や間伐が必要。
さらに、果樹の寿命は30~40年だと言われていて、
くだものうつわでは、役目を終えた木や伐採された枝、幹を活用しているのだ。
地元の農家から原木のまま提供してもらい、工房で製材。
さくらんぼ、ラ・フランス、柿、りんご、すもも、くるみなど
およそ8~10種を扱う。

山形県民にとって馴染み深いさくらんぼの木。果物を育む役目を終えたあとは、器へと加工されていく。

取材に訪れた日も届いたばかりのさくらんぼの原木が
小さく伐り分けられ、積まれていた。
本来なら廃棄されてしまう木材が、魅力的な器に生まれ変わっていく。
「果樹の間伐材を使うことになったのは、
ある先生との出会いがきっかけなんです」
とくだものうつわの代表を務める鈴木正芳さんが教えてくれた。

くだものうつわの代表・鈴木正芳さん。

長年建具職人として腕をふるっていた鈴木さんが、
果物の木を使って器をつくり始めたのは今から約8年前のこと。
当時、建築様式の変化とともに建具の受注は減っていくばかり。
「このままじゃいけない。なんとかしないといけないなと考えていたんです」
そんなとき、大分にある「アトリエときデザイン研究所」を主宰する、
工芸デザイナーの時松辰夫さんに出会った鈴木さん。
時松さんのつくる木の器に惹かれ、彼の指導を受けることになった。
その際、剪定した果樹を生かした器づくりを提案されたのだという。
「時松先生が視察に来られたときはちょうど3月の果樹の剪定の時期。
畑には、伐採された木がごろごろ転がっていて、
それを見て“山形は宝の山ですね”と言われたんです。
考えたこともなかったですが、地元の特徴を出せるし面白いなと思いました」

工房の様子。器に挽いていくろくろが2台。訪れた日は納期が迫っていると、急ピッチで作業が進められていた。

ろくろで挽くところ。木を回しながら、ろくろ鉋と呼ばれる刃物をあて、丸くなめらかな器になるよう削っていく。

パリの人気ブランド「ツェツェ・アソシエ」から生まれたプロダクト「Tsé&Tsé associées MADE IN JAPAN」

パリのライフスタイルブランド「ツェツェ・アソシエ」が
アッシュ・ペー・フランス とコラボレーションし、
すてきな日本製のプロダクト
「ツェツェ・アソシエ メイドインジャパン」を手がけました。
「ツェツェ・アソシエ」は、
カトリーヌ・レヴィさんと
シゴレーヌ・プレボワさんによるクリエイティブ・チーム。

パリ「コレット」内レストランの食器プロデュースや、
パリのポンピドゥー・センターの永久定番商品に選ばれた「四月の花器」、
映画館の内装などを手がけた、
パリを中心に世界中で人気のあるチームです。

第一弾コレクションのテーマは、「RYOKAN」(旅館)。
二人が自由に思い描く日本の旅館を、
食器や寝具などのアイテムで表現しました。

まずはこちらのお盆をご覧ください。
カトリーヌさんの飼い猫、
ラッジャーをモデルにしたお盆です。

「ラッジャーとカイロスのお盆」(木地)静岡県・磐田/(塗り)福井県・鯖江

漆塗りの産地、福井県の鯖江で塗られた
オレンジが、なんともポップできれい!
自然なフォルムも可愛らしいですね。
こちらは、ツェツェ・アソシエの人気シリーズ
「おなかペコペコのお皿」から登場した、
日本の食卓のためのアイテム「Famished Plates for Tsé&Tsé RYOKAN」。

「Tsé&Tsé RYOKAN のためのおなかペコペコのお皿」長崎県・波佐見

長崎県の波佐見焼でつくられた
少しいびつなかたちが愛らしい。
和風モダンの食卓にぴったりです。

下は、職人さんが一枚一枚手作業で仕上げた「ホタテ貝の木皿」。

「ホタテ貝の木皿」(木地)香川県・高松 /( 塗り)福井県・鯖江

持ちやすい立ち上がり部分は
曲げ木で形づくられています。
和菓子をのせたり、
副菜をのせたり、
これは食卓を楽しくさせてくれそう!

こちらは、ちょっと個性的な和装に挑戦したい方へ。
赤いマニキュアがほどこされた、ちょっと色っぽい足袋です。

「色っぽい足袋」香川県・観音寺

着物にこの足袋を合わせれば、密かに個性を主張できます。
海外へのお土産にも喜ばれそうですね。

そのほか、浴衣や老舗提灯店による手描きランプシェード、
剣道着をモチーフにした布団カバー、
缶バッジ、エコバックなどが揃っています。

「Tsé&Tsé RYOKAN の浴衣」静岡県・浜松

彼女たちの手にかかると、
日本の伝統がポップなプロダクトに生まれ変わるよう!

「ツェツェ・アソシエ メイドインジャパン」のご購入は
東京のH.P.DECO本店、
H.P.DECO 好奇心の小部屋 横浜店、
H.P.DECO 好奇心の小部屋 福岡店、
または下記公式サイトからどうぞ。

Tsé&Tsé associées MADE IN JAPAN

佐賀県のコラボプロジェクト「FACTORY SAGA」東京駅に森永製菓と有田焼グッズの限定ショップ

佐賀県の物産と、さまざまなプロダクトとの
コラボレーションを生み出す「FACTORY SAGA」。
このたび、最新のプロジェクトである
「Hi‐CROWN 2 Tsubo Shop(ハイクラウンふたつぼショップ)」
がお目見えしました。
今回のコラボレーションのお相手は、森永製菓。
東京駅のGRANSTAに12月7日まで期間限定ショップがオープンし、
有田焼などとコラボした限定グッズを販売します。

「Hi‐CROWN 2 Tsubo Shop(ハイクラウンふたつぼショップ)」

この佐賀県×森永製菓×東京駅のプロジェクト、
実は深いご縁があるんだとか。
ひとつは、森永製菓創業者の森永太一郎氏が、
佐賀県伊万里市の出身ということ。
また、JR東京駅の設計者で「近代建築の父」と呼ばれた辰野金吾氏も、
佐賀県唐津市の出身なんだそう。

ショップには、4種類のコラボ商品が登場。
ひとつめは、冒頭の「ハイクラウン東京」10,000円(税抜)。
JR東京駅丸の内駅舎の外観を描いた有田焼の器に、
「ハイクラウン50周年アニバーサリー」8種類をセット。
有田焼の窯元「香蘭社」が手掛けた器付き、100個限定で販売されます。

2つめは「ハイクラウン東京マンディアン」2,300円(税抜)。JR東京駅丸の内駅舎ドーム天井のデザインを描いた有田焼の器と、佐賀県産の白石レンコンやいちじくなどを贅沢にトッピングしたマンディアンのセット。器は、有田焼の窯元「福泉窯」が手がけています。

3つめは「Hi-CROWN Premium Box(染付東京駅丸の内駅舎絵図内松竹梅側面濃蛸唐草)」328,000円(税抜)。JR東京駅丸の内駅舎ドームをモチーフにした、有田焼の三段重ねのお重というプレミアムなアイテム。福泉窯の職人の手で一段一段デザインされたこの商品は、「完全受注生産」の特別品。中身にハイクラウンその他のお菓子を入れてお届けします。

そして4つめは棒付チョコレート「ロリポップ」のなかに、
佐賀県産のさがほのかを使用した「ハイクラウンロリポップ」280円(税抜)。
「ハイクラウン東京」「マンディアン」を購入された方には、
森永製菓の開発担当者が特別にセレクトした佐賀県の銘茶・嬉野茶のプレゼントもあります。

このほか、限定ショップの近くにある「はせがわ酒店東京駅グランスタ店」には、
“チョコ”と“おちょこ”のコラボ「おチョコBAR」が登場。
ハイクラウンチョコレートに合う佐賀県の日本酒をはせがわ酒店がセレクトし、
チョコレートと日本酒という今までにない新しい組合せが楽しめるバーを、
11月末までの期間限定でオープンします。

「おチョコBAR」では、ショップにて3,000円以上ご購入の方にチョコレート色の「おチョコ」をプレゼント。

甘いものがお好きな方も、お酒好きもぜひショップやバーに
立ち寄ってみてはいかがでしょう。

■Hi‐CROWN 2 Tsubo Shop(ハイクラウンふたつぼショップ)
開催期間:2014年10月27日(月)~12月7日(日)
所在地:JR東京駅構内B1F GRANSTA 「銀の鈴」 SEASON SELECTスペース
営業時間:8時〜22時(月~土)、8時〜22時(日・祭)
電話番号:03-6259-8512
Webサイト:http://morinaga.co.jp/hi-crown

〈伊達クラフトデザインセンター〉 素材の短所を補い、 長所を生かして魅力ある商品に。 私たちは、木の料理人。

伊達クラフトデザインセンターからつながる福島の森のはなし

北海道、岩手に次いで広い面積を持つ福島県。そのうちの71%、
実に9754㎢は森林で覆われている。これは全国で4番目の広さだ。
針葉樹よりも広葉樹の占める割合が高く、人口林率は35%。
針葉樹では、スギ、アカマツ、クロマツ、広葉樹ではナラ、クヌギが
多いことが特徴。桐の生産量が日本一を誇ることでも知られる。
豊かな福島の森から生まれるプロダクトを紹介したい。

風評被害に苦しむ福島県の林業を応援しよう。
県を越えて、若手事業者が集まった。

「ものづくりを通して木の良さを伝え、地域材の活用を進めよう」
そんな想いから、関東で木に関わる仕事をしている若手4人が集まり、
魅力ある木工商品を次々生み出している。……という噂を聞いて、
福島県北の伊達市を拠点に活動する、伊達クラフトデザインセンターを訪れた。

白井木工所代表取締役の白井貴光さん。

迎えてくれたのは、メンバーのひとりである白井貴光さん。
伊達市で木製建具や家具を製造する白井木工所の4代目だ。

白井さんが仲間と一緒に伊達クラフトデザインセンターを設立したのは、
2013年のこと。東京大学で開かれた、
地域材の利用を促進するための勉強会がきっかけだった。

白井木工所の工場でのひとコマ。

「人工林は間伐など定期的な手入れを必要としますが、
安価な外材に押されて国産材が売れなくなったことなどから、
森に人の手が入らず荒れてしまっています。
はたから見ると、林業家と木工所は近い関係に見えるかもしれません。
でも、意外とお互いのことを知らなかったりするんです。
私たちのように川下に近い事業者も、川上である林業の現場のことを考えて
木材を選ぶ必要があることを勉強会で学び、実践することにしました」

メンバーは、千葉、栃木、東京で家具・建具を製造する企業の社長や専務たち。
伊達を拠点としたのは、原発事故の影響で苦境に陥っていた福島県の林業を
応援するためだ。震災後、福島県の林業産出額は億単位で減少している。

「でも、福島県木材協同組合連合会が定期的に県内の製材所の検査を実施していますし、
事業者側も独自に厳しい基準を設定して自主検査しています。
調べてみたら、安全性は問題ないことがわかりました。
それなら、私たちのような事業者が積極的に使うことで、少しでも復興に寄与できれば。
4人の意見が一致して、福島県産材を活用した商品開発に取り組み始めました」

精緻で美しい組子細工が楽しめる置物。

そうして生まれた商品のひとつが、写真中央の「伊達KUMIKO」。
組子細工の伝統模様をインテリアアイテムに仕上げた商品で、
福島県産のスギ・ヒノキを使用している。

組子細工とは釘を使わずに木と木を組み合わせてさまざまな模様を表現する伝統技術。
障子や欄間の装飾として使われてきた。
1000分の1ミリ単位の精度で加工するため、紙1枚入る隙間もないという。

熟練した職人による匠の技が光る技術だが、
洋風の家が増えたいま、職人がその腕を振るう機会は減っている。

白井さんは、「現代の名工」と認定された父から組子細工の技術を受け継いだ。

「歴史ある技術を自分たちの代で途絶えさせてはいけないと思ったんです。
後世に受け継ぐために、いまの時代に合うよう、リデザインしました」

洋風の玄関やリビングに置いても違和感のない佇まい。
木の柔らかな風合いと職人が織りなす緻密で美しい伝統模様が
身近に楽しめるとあって、好評を得ている。

丸みのあるデザインで女性にも好まれている、木製ぐいのみ。

みずからの“つくる”で 地元を盛り上げる若手クリエイター。 「淡路島の場づくり」後編

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樂久登窯とヒラマツグミが語る、淡路に溶け込むF.B.I.

淡路島に異世界のようなキャンプ場をつくりあげた
〈First class Backpackers Inn〉(以下F.B.I.)。
キャンプ場の営業はシーズンとなる4月から10月まで。
しかも建築を開始した当初、主なスタッフは大阪から出向いていた。
そんな状況であっても、淡路島という地に溶け込んでいる。
彼ら自身の努力はもちろん、淡路島在住の若いクリエイターとの交流も盛んだ。

F.B.I.での夜のパーティ

F.B.I.には夜飲みに来るひとも多い。

樂久登窯(らくとがま)の西村昌晃さんと、建築士事務所ヒラマツグミの平松克啓さん。
ともに現在F.B.I.がある地、かつての船瀬海水浴場であった場所が
売りに出されているという話を聞いて、可能性のある場所だと思っていた。
そんなとき大阪からF.B.I.スタッフがやってきた。

「うちのカフェにふらっとF.B.I.のスタッフが遊びにきたんです。
そうしたら、船瀬海水浴場でキャンプ場をやることになったと言うんです」と西村さん。

そこから知り合い伝手に、平松さんに話が届き、
構造設計などを担当することになった。

平松さんの通常の業務とは異なり「僕たちの出番はほとんどなかった」という。
「自分たちの手でつくってみたいということで、僕たちは構造設計だけして、
あとは調整役でした。最初から“地元のひとたちとやりたい”という気持ちが強かったので、
電気、基礎、大工などを調整しました。
ほとんど船瀬周辺の職人さんたちでできあがっています」

手作業で建てていたときの様子を平松さんはこう語る。

「F.B.I.はちゃんとした会社。
でも当時、大の大人が毎週末淡路島まで来て、作業していました。
夜はお酒を飲んで、楽しそう。果たして遊んでいるのか、仕事しているのか。
楽しみ方がすごかったです。草刈りすら奪い合いしていましたからね(笑)。
そういった仕事への姿勢からは、新しい価値観を教えられました」
それはもちろん、現在ビジネスとしてキャンプ場を成り立たせているからこそできる話だ。

一方、西村さんも、F.B.I.に協力しつつ、地元への意識に驚く。
「地元には地元のルールがあるので、その都度相談に乗ったりしていました。
彼らは地元へリスペクトを払うべき、ということに理解のあるひとたちで、
溶け込み方はすごいですよ。住んでもいないのに、地元のお祭りに出ています。
そんなこと普通は考えられませんからね」

新聞紙面から始まる「富山もようプロジェクト」。富山の魅力をテキスタイルデザインに!

北陸の富山県で、「富山もようプロジェクト」という
ユニークなプロジェクトが行われています。
これは、富山の魅力を表すテキスタイルデザインで、
富山を彩り、豊かな暮らし・素敵な街づくりを目指す
というプロジェクト。
「マリメッコ」でも活躍するテキスタイルデザイナー・鈴木マサルさんが
富山を訪れて受けたインスピレーションをもとにデザインした図案から、
さまざまな展開が生まれています。

2014年8月には、北陸で25万部を発行する「北日本新聞社」の
130周年記念として、富山の魅力をモチーフにしたテキスタイルデザインの
ラッピング紙面を4日連続で披露したんです。

日替わりのテーマは4つ。
富山を代表する自然「立山連峰」、食の「シロエビ」、
富山の豊かな水「水流」、そして文化の「ガラス工芸」。
そして先日、「合掌造り集落」を
モチーフにしたラッピングが登場しました。

立山連峰を描いた「tateyama」

シロエビを描いた「shiroebi」

富山の豊かな水を描いた「mizu」。富山の山の水流は、ほんとうに、こんな色をしているのだそうです。

ガラス工芸を描いた「garasu」。

秋の美しい世界遺産五箇山の合掌造り集落がモチーフになった新柄「syuraku」

新柄のモチーフになった相倉合掌集落にて。築200年、五箇山合掌の宿・庄七のご主人。

このラッピング紙面を使って、地元の人向けに手提げバッグを作る
ワークショップなども開かれています。

ワークショップでは自然豊かな高知・四万十から発想された環境的な新聞の活用法、「四万十新聞バッグ」にならって富山もようバッグを作りました。

そのほか、ランチョンマットにも。

ラッピングにも。

新聞紙をフル装備。

今後同プロジェクトでは、これらのデザインを生かし、
日用品、商業施設、交通機関などさまざまな場面で、
地域の暮らしを豊かに彩る展開を図っていくのだそう。
新着情報など、詳細は「富山もよう」Facebookにて。

富山もよう

「モクネジ」石川県・山中温泉の木工ろくろ技術から、プロダクトシリーズが誕生!

工芸の世界で受け継がれてきた木工ろくろの技術と、
精緻なネジ切り技術から生まれたプロダクトシリーズ「モクネジ」。
上の写真は、赤ちゃんのためのガラガラ「TOY Grip with Globe Bottle」です。

赤ちゃんは、心地よい音がするものが大好き。
このガラガラを目の前でふってあげると、
一生懸命目で追ったり、自分でにぎって遊んだりします。
赤ちゃんは何でも口に入れてしまいますが、
塗装に100%天然のえごま油と漆を使用しているので、
なめても安心だそう!

TOY Gripシリーズ デザイン:古庄良匡 丸いペットボトルがセットになった「TOY Grip with Globe Bottle」のほか、市販のペットボトルをくっつけて遊べる「TOY Grip」シリーズもあります

ブナやケヤキの天然木を使用したトイグリップと
丸いペットボトル、お子さんの成長を祈願した
金と銀の鈴や穀物などがセットになっており、
好きな素材を入れて遊ぶこともできます。
プレゼントにしても喜ばれそう。

「モクネジ」は、デザイナーの古庄良匡さんと、
石川県・山中温泉の木工所「たてにる工芸」さんの
出会いから生まれました。

山中温泉は、奈良時代からつづく木工ろくろの一大産地です。
その地で伝統を守りつつ、
新しいことにも挑戦している「たにてる工芸」さんが
古庄さんへ「ネジ切り加工をできるようになったのだが、何かつくれないだろうか」
と相談をもちかけたことがこのプロダクトのはじまり。

古庄さんのプロデュースと
「たてにる工芸」さんの木工加工技術から
数々のすてきなプロダクトが生まれました。
こちらは、プラスチック製のコップでは味気ない、
という思いから生まれた「Bottle」。

「Bottle」デザイン:山崎宏

さまざまな苦労をへて実現した、ステンレスと木の組み合わせ。
ステンレスボトルは、新潟県燕市の
ステンレス魔法瓶等真空容器メーカー「SUSgallery」さんのものです。
中栓は、片手でワンタッチ開閉が可能。
とことん使いやすさ、口当たりの良さを考えたデザインです。
老舗コーヒー用具メーカー「kalita」さんとコラボした
新作「MokuNeji COFFEE MILL」も使いやすいと評判。

「MokuNeji COFFEE MILL」デザイン:山崎宏

挽きやすさときれいな挽き目に定評があり、
長年使えるコーヒーミルです。
伝統工芸と工業技術のコラボレーション、
これはいま、注目すべきものづくりの形かもしれないですね!
「モクネジ」のくわしい情報は公式サイトからどうぞ。

モクネジ

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「TANGRAMちゃん」。岡山のデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」が、メイドイン墨田区のパズルを

岡山県を拠点に活動する、軸原ヨウスケさんと武田美貴さんの
デザインユニット「COCHAE(コチャエ)」。
「あそびのデザイン」をテーマに、新しい視点を持ったデザインで
玩具の開発、ワークショップ、展示など幅広く活動するユニットです。
コロカル商店では「こけしの顔風呂敷」でおなじみです。

かわいいこけしたちの三巾サイズのふろしき「こけしの顔風呂敷」 3,240 円(税込)。コロカル商店にて発売中

3年前、故郷の岡山に本社を移したコチャエ。
コチャエという名前の由来も、出身地・岡山県の
伝承民謡「備前岡山太鼓唄(こちゃえ節)」から引用したもの。
「こちゃえー、こちゃえー」という節回しは天保時代に流行した
俗語で、「こちらへどうぞ」「こっちはいいぞ~」という意味なんだそう。
そんなコチャエの新作「TANGRAMちゃん」が発売中。
タングラムとは、古来中国発祥の、正方形を切り分けた
パーツを使ったシルエットパズル。
シルエットから物語を作ったり、いろいろな形を作るパズルとして
遊ぶことができます。

「TANGRAMちゃん」。箔押タングラムちゃん(2タイプ)と透明背景(15種+敷紙5種)の組み合わせで物語を作るように遊びます

コチャエさんに、企画から10年がかりで完成したという「TANGRAMちゃん」
についてお伺いしました。

ー「TANGRAMちゃん」はどんなきっかけで発案し、実現したんですか?

「発案のきっかけは、折り紙で「一枚から無限に広がる多様性」
を表現したいと考えたことです。
僕らは2003年頃から絵の付いた折り紙をずっと作っていますが、
絵の要素だけから広がる限界も感じていました。
折り紙の面白さは「一枚から無限に広がる多様性」にあるからです。
その思いは「ファニーフェイスカード」などに繋がるのですが、
僕は折り紙が少し苦手なこともあって(笑)、
もっと簡単にできないかと思っていて。
その時に浮かんだのが、「目のついたタングラム」だったんです。
タングラムは切り離す前は一枚の正方形なので。
それでずっと思考錯誤していたのですが、
昨年、別の企画で会った、おもちゃメーカーhello-toys
松本さんとやりとりしているうちに、一気に作りあがったという次第です。」

ーどんなところにこだわっていますか?

「せっかくなので日本由来のものを、ということで、
正確に言えばタングラムのカットの仕方ではなく、
清少納言知恵の板(平安時代にできたともいわれている)を
ベースにしています。
難易度も上げているので、子供も大人も知的なパズルとしても、
透明シートを使って物語を作るクリエイティブな玩具としても
楽しむことができます」

説明書のシルエットをはじめ、発想次第で無限に形を作ることができます

ーMADE IN JAPAN (SUMIDA-KU)とありますが、
墨田区の職人さんと作られたのでしょうか?

「はい、MADE IN 墨田区です。
墨田区は優れた工場や印刷所がたくさんあって、
優れた職人さんがたくさんおられます。
今回は松本さんが墨田区出身ということもあって、
透明シート印刷、特殊印刷、カットなど、普通はなかなか対応してくれる
印刷所がない中で、全てが墨田区で実現しました。
松本さんはニュージーランド在住なのですが、
マメにチェックして工場を探し、印刷所を探し、、、
帰国のたびに打ち合わせを重ね、何度も試作を出して、MADE IN 墨田区の
TANGRAMちゃんが完成しました」

TANGRAMちゃんのお値段は1,800円(税別)。
通信販売のほか、
全国セレクトショップなどで発売中です。
そしてただいま、コチャエのフェアが、現在東京・渋谷Bunkamura内
「NADiff modern」にて12月14日まで開催されています。
詳細はこちら

コチャエ

地元への入り口となる キャンプ場、海に面した First class Backpackers Inn。 「淡路島の場づくり」前編

場所の力に導かれて、キャンプ場開業

淡路島の海沿いを周回する道路から、さらに海へと降りていく小道。
道路沿いにわかりやすいサインがあるわけでもない。
クルマはなんとかすれ違うことができる。
道の先に海が開けてくると、波がおだやかな船瀬海岸。
そこに〈First class Backpackers Inn〉、略してF.B.I.というキャンプ場がある。

F.B.I.は3つのキャビン、ひとつのティピ、さらにレストランやバーが併設されていて、
初心者にもやさしいキャンプ場だ。本格的にテントでキャンプするもよし、
バーベキューをしながら、キャビンに泊まってもよし。
それぞれの楽しみ方があるが、海が目の前で風が心地良く、
静かで落ち着くという環境のすばらしさに、誰もが感動することだろう。

〈BILLY〉と名付けられたかわいいキャビン内

〈BILLY〉と名付けられたかわいいキャビン内。アメリカンログハウスなテイストだ。

ここは、もともと船瀬キャンプ場というキャンプ場だった。
現F.B.I.のスタッフは、この場所が気に入り、利用者として大阪からよく訪れていた。
5年前、船瀬キャンプ場が閉まることになり、
なにかの縁で彼らのところに話が巡ってきたのだ。
「キャンプ場をやらないか?」
キャンプ仲間だった全員が手を上げた。

キャンプ場をつくったことも経営したこともない。
だからこそ、自分たちの手で建ててみようとなった。
キャンプが好きで、しかもこの場所を愛していたから、なんとかなると思ったのかもしれない。

現在はレストラン&バーがあるメインの建屋とキャビンが3棟ある。
すべて自分たちの手で組み上げた。
とはいえ、淡路島を中心に活動している建築家のヒラマツグミに構造設計をお願いし、
それをもとに地元の大工の棟梁とともに、自分たちは大工見習いのごとく働く。

カウンターでモヒートを準備中

モヒートに使われるミントは敷地内で育てている。

「ペンキ塗りから草刈り、土木工事まで、すべて自分たちの手でやりました。
もともと道具が好きで、手作業が好きなメンバーが集まっているんです」と言うのは、
F.B.I.の河野貴志さん。

「最初はすごくヘタクソ。大工見習いにすら、なれるまでは難しかったですね。
でも棟梁の“きよっさん”のもと、みんなにこにこ楽しそうに作業していました」

そんな作業を進めていたあるとき、台風がきて、
ほぼ完成間近のキャビン4棟が地滑りで壊れてしまうというできごとがあった。

「キャンプ場というものは、自然を相手にしているんだなということを
まざまざと突きつけられました。最初にわかって良かったです、これも運命だねと」

奥に見えるのがピンクの〈CANDY〉

奥に見えるのがピンクの〈CANDY〉。ハンモックタイ枕など、チルな雰囲気。手前の〈PEANUTS〉はウッドテラスが気持ちいい。

被災地の復興支援をファッションで。BEAMS創造研究所×STUDIOUS×ヤフー復興セレクトショップ「TOKYO DESIGNERS MEET TOHOKU」

東日本大震災被災地の復興支援をビジネスにする。
BEAMS創造研究所がヤフー復興支援室と組み、
東京デザイナーのクリエーション×東北のものづくりで
スペシャルなアイテムの製作、展示、販売を行う
プロジェクト「TOKYO DESIGNERS MEET TOHOKU」。
第一弾のけん玉に続いて、第二弾のプロジェクトが始まりました!

今回は、「日本発を世界へ」をテーマにした
新世代のセレクトショップ「STUDIOUS」とコラボレーション。
今の東京を代表するANREALAGE(アンリアレイジ)、FACETASM(ファセッタズム)、
Sasquatchfabrix.(サスクワッチファブリックス)、G.V.G.V.という
4デザイナーが、被災地特産の素材、工場を使ってスペシャルなアイテムを
作りました。
パリコレ進出も話題になったアンリアレイジと盛岡の「裂き織」など、
伝統の技が新しいファッションに落とし込まれたアイテムたちです。

岩手県 アンリアレイジ×さんさ裂き織 70,000円(税別)

岩手県盛岡市の「さんさ裂き織工房 幸呼来 Japan」と、
アンリアレイジがコラボ。「裂き織り」とは岩手の伝統工芸で、
使わなくなった布を裂いて織物に再利用するもの。
「さんさ裂き織工房」は障害者を雇用。健常者の最低賃金をベースに、
自立を支援する工房です。「さんさ踊り」で使用しなくなった浴衣を
譲り受け、障害者の方たちが、高い技術力で織物にしています。
さんさ踊りの浴衣はカラフルなので、この工房の裂き織もとてもカラフル。
メンズ、ウィメンズのウェアと小物を製作しています。
工房の様子を紹介するムービーも公開されていますのでこちらもどうぞ。

お次は福島の「三和織物有限会社」とのコラボレーション。
「ファセッタズム」がメンズブルゾンとウィメンズパーカー、
「サスクワッチファブリックス」がブルゾンを製作しています。

福島県 ファセッタズム×三和織物 58,000円(税別)

福島県 サスクワッチファブリックス×三和織物 85,000円(税別)

三和織物は、東北地方の農村で盛んだった「刺し子」を、
機械織りに応用した「刺し子織り」が出来る工房。
オーナーの大峡さんご夫妻は、震災後に起こった原発事故で自宅、
工場が避難区域となり、2年間国内の織物産業の地区を転々としていました。
昨年、線量も下がり、除染も完了し、福島に戻られて
お仕事を再開されたということで、このコラボが実現しました。

宮城県 G.V.G.V.×ウェット(MOBBY DICK) 26,000円(税別)

こちらは宮城県石巻市から。
オーダーメイドのウェットスーツメーカー「モビーディック」
とのコラボレーションです。2011年の東日本大震災では、
津波で倉庫や協力会社の工場が全壊するなど被害を受けたモビーディック。
いちはやく本社・工場の再開に努め、仮設住宅で生活する方々に、
ウェットスーツの端切れを利用したアクセサリー商品の製作を委託し、
雇用機会を創出するなど、地元企業として復興の支援を行っています。
今回は「G.V.G.V.」とコラボレーションし、ウェット素材を使ったバッグ、
ポーチ類を製作しています。

これらの商品は、STUDIOUS神南店で展示販売と、
ヤフー復興セレクトショップで販売を行います。
期間は11月16日まで。

STUDIOUS
ヤフー復興セレクトショップ「TOKYO DESIGNER meets TOHOKU」

完全木造の「秋田駅西口バスターミナル」が懐かしくて新しい! 秋田杉をふんだんに使用

まちを訪れる人の玄関口であり、家路に繋がるバスターミナル。
そこに木のぬくもりがあると、すごくほっとしますね。
秋田県秋田市にある「秋田駅西口バスターミナル」は、
地元産の「秋田杉」をふんだんに使った木造のバスターミナル。
日本三大美林の一つに数えられ、全国一の蓄積量を誇る秋田杉の材木のほか、
鉄・ガラスも天然の原料を使い、2013年10月に完成しました。

デザインのコンセプトは、「秋田杉によるお出迎え空間」。
ベンチには暖かくやわらかい杉の質感を味わえるように
大断面の秋田杉を使用。また裸電球が連なる懐かしいバス停の
雰囲気を表現するべく、省電力のクリヤー電球型LEDを使った
ペンダントライトが照明として使われています。

デザイナーは、ナグモデザイン事務所の南雲勝志さんら。
戦後の植林によって杉だらけになった日本の山林を
きちんと評価する活動「日本全国スギダラケ倶楽部」が
きっかけになってこのバス停が実現したのだそう。
いつか訪れてみたいバス停です。

秋田杉を使ったものづくりについては、
コロカルの特別企画「木のある暮らし Life with Wood
でもご紹介しています。こちらもぜひ!

名称:秋田駅西口バスターミナル
住所:秋田市中通2丁目7番地
写真撮影:シブヤスタジオ

〈天童木工〉 家具業界の常識を覆す技術を開発! ふんわりとした木肌が可愛い 国産スギの家具。

天童木工からつながる山形の森のはなし

山形県の総面積の約7割は、森林が占めており、
水、木材、食料、信仰など昔から山の恵みと人々は密接に関わってきた。
出羽三山、奥羽山脈などの高峰を有する山地は、
ブナやナラなど広葉樹が多い天然林で、
なかでも日本の山の原風景と言われるブナの天然林面積は日本一だ。
かつては、人里に近い雑木林ではコナラやミズナラが
薪や整炭など人々の暮らしの燃料源として多く活用されていた。
一方、人工林のなかで8割以上を占めるのがスギ。
まっすぐ生長するので寺社、家などの建材に向く。金山町の「金山杉」、
西村山地域(大江町、朝日町、西川町)の「西山杉」などの産地をはじめ、
多く植林されているがどこでも木材需要が減少しているのが現状だ。
森林組合、工務店、建築家、職人が連携し、
地域材を使った住宅づくりが推進されている。

金山町に広がるスギの山々。

日本全国のスギの山の救世主、現わる?

山形県天童市に本社を構える「天童木工」は世界中で愛される家具メーカーだ。
薄くスライスした木の板(単板)を重ねて自由な造形をつくりだす「成形合板」。
北欧で生まれたこの技術を日本で最初に取り入れ、
これまで天童木工の高い技術は、数々のデザイナーたちをうならせてきた。
柳宗理デザインの「バタフライスツール」は、
昭和31年に発売され、いまもロングセラー。
時代を超えて愛される名品を生み出してきた同社が
2014年に発表したのは国産の針葉樹を使ったシリーズだ。
特に自社製品の家具には山形県産材を取り入れ生産を行っている。

従来の天童木工の家具と大きく違う点は、「木目」。
人肌の色に近い針葉樹のスギやヒノキはとてもやわらかい雰囲気を持つ。
真っすぐのび、はっきりとした木目を纏ったチェアやテーブルは、
天童木工のモダンなデザインと融合され、
ナチュラルだけれど、品があってどこか愛らしさもある。
2014年4月に発表後は反響がたちまち広がり、
現在、注文などの問い合わせが殺到しているという。

現在、針葉樹シリーズは、テーブルやチェア、コートハンガーなど40種ある。脚のカーブが愛らしいテーブルは 51,000円(税別)。

スギを使ったソファとテーブル。肘掛けの木目も美しい。天童木工では座面の張り替えなど家具のメンテナンスも随時受け付けていて、一生使える家具づくりをめざしている。ソファ1人掛 139,000円~(税別)、テーブル 105,000円(税別)。

家具としての魅力もさることながら、反響が大きかったその訳は、
国産の針葉樹、特にスギを家具に使用したという点!
しかも、活用に皆が手をやいていた間伐材も含まれる。
一般的に家具に使われる木材は、ブナやナラなどの広葉樹。
天童木工でも、これまですべて広葉樹を扱ってきた。
スギは、広葉樹に比べて軟らかく、
強度や加工の面から見ても家具には不向きなのだ。
そんなスギを使おうと思った背景には、現在の日本の山の状況がある。

手仕事 × まち歩き × 自分だけの地図「トリベル」。鳥取県で手仕事をめいっぱい楽しもう!

9月27日(土)〜11月3日(月・祝)まで、
鳥取県の鳥取市・倉吉市・米子市・境港市の中心市街地にて、
民工芸品が楽しめるイベント「トリベル」が開催中です。

鳥取県は豊かな自然に恵まれ、手仕事が発達したまち。
柳宗悦さんが提唱した民藝運動を
吉田障也さんが鳥取で実践し、
その影響は今もなお、若い作家たちに受け継がれています。

3色の釉薬が特徴的な中井壷。吉田璋也さんががすすめた新作民藝運動の頃からある窯元です

県内約30件の窯元でつくられるやきものや、
約千百年前から漉かれてきた因州和紙、
スギ、ヒノキ、マツ、ブナを生かした木工品、
特産の木綿を使用した藍染めの絵絣、
土や木彫り、張り子などの郷土玩具など、
鳥取では本当にさまざまな民工芸品がつくられているんです。

期間中はユニークな街歩きの仕掛けや、
期間限定メニュー、展示、
ワークショップ、トークイベントなどが盛りだくさん!

■トリベルの楽しみ方

まずはそれぞれの地域の「とまり木店」へ。
「とまり木店」では企画展示やワークショップなど、
さまざまなイベントを開催しています。
また「とまり木店」では「トットリおすすめメモ」がもらえます。
メモを片手に、まち歩きを楽しみましょう!

「とまり木店」でもらえるスタンプを集めて応募すると、
プレゼントに応募できるというお楽しみもあるそう!
「とまり木店」の場所など、詳細は公式サイトをご覧ください。

トリベル
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〈石巻工房〉 ワークショップ発信のデザイン。 D.I.Y 精神で自分なりの 家具をつくる。

石巻工房からつながる宮城の森のはなし

県土の約58%=約42万ヘクタールが森林に覆われている宮城県。
6500万平方メートルの森林から、毎年50万平方メートルが伐採され
木材として生産されている。
山々はスギやアカマツなどの針葉樹を中心に、
ブナやナラなどの広葉樹も広く分布している。
鳴子杉や津山杉など、美しい文様のスギが育つことでも知られている。

木の表情を生かすシンプルで頑丈な家具。

石巻の海のすぐそば。
潮の香りとともに、やわらかな木の香りがいっぱいに広がる工場で、
5、6名ほどの若いスタッフが、時々笑い声をあげながら家具づくりに精を出している。

ここ、石巻工房が誕生したのは、東日本大震災の4か月後、2011年7月。
津波の傷跡が深く残る石巻に、クリエーターやデザイナーが集まって工房を開いた。
目的は、地域の人々の就労の場と、交流の場をつくること。
ワークショップやイベントなどを開催しながら、
地域の盛り上げ役として、今年で4年目を迎えている。

干物工場だった建物を改修して工房として使っている。

石巻工房が作る家具は、作りが簡単かつ頑丈で、機能的なものばかり。
ワークショップなどを通して市民が考案し、
デザイナーがブラッシュアップしたものもある。
一見、驚くほどシンプルだが、それこそが石巻工房の狙い。
屋外でも室内でも気にせず使えて、気に入らない部分があれば、
自分で切ったり、削ったり、色を塗ったりして使える。
そんな柔軟性のある家具を目指し、新しい製品をつくり続けている。

まっすぐカットした木材をビスで固定する。石巻工房の家具は、このスタイルでつくられているのものが多い。

石巻工房のプロダクトは色もオイルも塗らない。
木の色味や年輪、フシなどが、そのまま家具の表情として現れてくる。
「木は生き物。揃っていないのは当たり前ですからね。石巻工房のテーブルは、
天板が同じ色で揃うことは、まずありません。でもそれが、製品の味になるんです」
代表の千葉隆博さんは、棚を片手に、そう話してくれた。

千葉さんは、震災前はその道20年の寿司職人だった。

〈沓澤製材所〉 伝統ある企業が挑む、 秋田杉ブランド第二世代を担う 製品づくり。

沓澤製材所がつながる秋田の森のはなし

杉はスギ科スギ属に分類された、日本特産の樹木。
秋田の杉は、木曽ヒノキ、青森ヒバと並んで、日本三大美林として知られている。

その「秋田杉」は、実は2種類ある。
ひとつは「天然秋田杉」。樹齢200年以上の、天然の森で育った杉のこと。
節のない、美しい木目が特徴の大変希少な木で、昔もいまもとても高価なもの。
特に平成24年以降は国有林の伐採が終了したため、
ますます手に入りにくいものになっている。

これに対し、人工林で育まれているのが「秋田スギ」。
間伐を行うため、材木に使える樹齢が60年くらいと、天然木に比べ若い木を使う。
そのため、天然秋田杉よりもぐっと安価な材木として、
住宅用などに多く使われているのだ。
木目の優美さなど、天然秋田杉にはかなわないところも多いが、
天然秋田杉の枯渇が叫ばれるいま、秋田スギの育成・加工が
今後大きな課題になってくることは間違いない。

そこで今回は、秋田スギを使った新しい生産システムで
製材および桶樽をつくる、大館市の株式会社沓澤製材所をご紹介。
沓澤製材所は昭和2年に創業し、80年以上の歴史を誇る伝統ある企業。
米代川沿いで秋田スギの山林経営をするところから始まり、
製材事業、桶・樽の生産など、秋田スギと天然秋田杉を使った
トータルなものづくりに取り組んでいる。
いったいどんな現場で、それらが行われているのだろうか?
沓澤俊和さんに製材所を案内していただいた。

沓澤製材所の歴史

沓澤製材所は、地域の豊富な木材資源を使った和樽のメーカー
「沓澤樽丸店」として営業を始めた。
しかし和樽の市場は既に存在していたため、どうしても後発に甘んじてしまう。
木材の調達も、業者と強いつながりがある先輩の後になってしまう。
そうすると和樽をつくることすらおぼつかなくなってくるのだ。

そこで考えたのが、材料の供給から自社で行なうこと。
自らスギ人工林を所有し、育成管理すること。
そして和樽のみならず桶製品の製造技術、製材の技術、集成材の技術の
総合メーカーになることだった。
これら一連のことが評価され、平成25年度農林水産祭にて
内閣総理大臣賞を受賞している。

こちらが沓澤製材所の社有林。

伐採し、原木の搬入を行なう。

〈栗久〉 丁寧な暮らしの憧れアイテム。 優美な木目の天然秋田杉で つくられる「曲げわっぱ」。

栗久からつながる秋田の森のはなし

秋田県大館市の「曲げわっぱ」メーカー「栗久」。
大館市に数多くある曲げわっぱメーカーのなかでも、
ひときわ人気が高いつくり手である。
人気の秘密は、「グッドデザイン賞」などに輝くモダンなデザインもさることながら、
使い心地を第一に考えた高い機能性にある。

栗久がつくるのは、北国の女性の肌のように真っ白で、細かくて
真っすぐな木目を誇る天然秋田杉だけを使った曲げわっぱ。
それらの木は、秋田県北部の白神山地、米代川流域の森で生まれている。

曲げわっぱのルーツは江戸時代にさかのぼる。
大館城主・佐竹西家が、秋田杉を生かして
下級武士の内職として奨励したことにより、産業として成立した特産品。
栗久六代目の栗盛俊二さんはその背景を教えてくれた。

「青森に十和田湖があるでしょう。あそこは昔、火山だったの。
火山が噴火して、白神山地に火山灰が降り積もったの。
その火山灰の土壌で育ったのが、天然秋田杉。
この火山灰を栄養にして育つから、秋田杉は色が真っ白なのよ。
それにね、秋田は寒いから木がキュッと引き締まって、年輪が詰まるの。
暑いところだと年輪が大きくなってね、こんなに目が細かくならない」

そして、天然秋田杉にはもうひとつ秘密が。
「栗久で使う天然秋田杉の長さは六尺(約1.8メートル)くらい。
そこにひとつも節がないんだよね。
節がある板は、曲げると節のところで折れちゃうのよ。
そうすると曲げわっぱはつくれない。
こういう節がない木は、自然にできるものじゃない。人間がつくったものなの。
どうやるかというと、植えて10年ぐらい経ったら、
上の枝だけ残して下の枝を払う“裾刈り”をする。
それを200~300年成長させると、10メートルも20メートルも節がない木ができる。
普通の木は30センチおきに節ができるものだから、全然違う」

そんな天然秋田杉は、かつては冬に伐採し、春になってから、
雪解け水を利用して山から下ろしていた。
「山から下ろしたら、米代川と長木川で木を運ぶ。
その合流点が大館。そこから最終的に日本海側の能代まで運ばれる。
能代まで運ばれない木材が大館で陸揚げされて、
細工物で使われるようになった。
だから大館の曲げわっぱは色が白くて具合がいいってことになったのよ。
秋田には3つの大きな川があるんだけど、
秋田杉って呼ばれるのは、この米代川でとれるやつだけなの」

天然秋田杉に支えられる大館の曲げわっぱ

「曲げわっぱ」は、秋田県大館市で約400年にもわたり
継承されている伝統工芸の秋田県の特産品。
天然秋田杉を薄く削いだ板を曲げてつくる、円筒形の器や箱のこと。
秋田杉特有の明るく優美な木目を生かした見た目もさることながら、
機能性にもすぐれていて、曲げわっぱのおひつでご飯を保存すると、
朝炊いたお米で夜におにぎりが握れるというくらい。

「秋田の自然に感謝してます。杉はジャポニカ・シーダーといって、
日本にしかない木材ですから」
今回は大館のまちなかにある栗久の工房を訪ね、
六代目の栗盛俊二さんにお話をおうかがいした。
栗盛さんは、お爺さんが樺細工の問屋。
お父さんは樺細工の職人、おじさんが曲げわっぱ職人という職人一家育ち。
現在は職人であり、多数の従業員を抱える栗久の社長として精力的に活動。
大館の職人のDNAを受け継ぎ、次世代に伝えるつくり手である。

たしかに、きめのこまかい年輪。

いま、秋田の国有山では道路の維持費がかさむために天然秋田杉の伐採を見合わせている。「ぜひ昔の方法を取り入れてでも、天然秋田杉が欲しいんだ」と栗盛さんは語る。

朝ごはんが特別な時間になる。 秩父の栗古材を使った ツグミ工芸舎「パンの友セット」

埼玉県秩父市にて、夫婦で木の工房を営まれている「ツグミ工芸舎」さん。
秩父の山の自然と生き物たちに囲まれ、沢水を生活水として、
木を使ったものづくりに取り組んでいます。
お二人が使う材料は、身近にある古材や間伐材、生樹など。
できるだけ手作業で作られる、木の美しさを活かした
ぬくもりのあるアイテムは、使う人をほっとさせてくれるんです。

本日ご紹介するのは、埼玉県秩父産のクリ古材で
作られた、「パンの友セット」。
バターナイフとジャムスプーン、はちみつサーバーの
3点セットです。ジャムスプーンは、
びんの底のジャムもきれいに取り出すためにヘラ状に加工
されていたり、かわいらしいだけでなく、機能性にもすぐれたもの。

栗はツグミ工芸舎さんがメインとして使用している材木。
栗は、防腐剤なしに、枕木として使用しても、
約8〜9年は持つと言われる程、水湿に耐え、保存性が高いという
性質があります。ご家庭でも末永く活躍してくれるでしょう。
価格は2,400円(税抜き)です。

ツグミ工芸舎
・「パンの友セット

Made in 旭川! 樹齢100年を超える木を使った 木の家具・道具に会える 「コサイン青山」

北海道・旭川で、木のものづくりに取り組む「コサイン」。
樹齢100年を超える木を材料に使い、それらを大切に使いきる工夫を
しながら、家具やおもちゃなど、さまざまなプロダクトを作っています。

そんなコサインが、このたび東京に直営店「コサイン青山」をオープン!
明るい店内で、既存の製品のほか、新しく誕生したソファやテーブルなどの
新製品が紹介されています。

こちらが「コサイン青山」の外観。

ガラス張りの明るい店内です。

製品を作る工程で出た木っ端で作られた店名のサイン。

歯がため「ベーグル」

「コサイン」のプロダクトには、
道産材のサクラ材を使っているものも。
なかでも歯がため「ベーグル」は、赤ちゃんのためのユニークなおもちゃです。
かたちはベーグルそっくり! 赤ちゃんの手にピッタリ収まる大きさで、
赤ちゃんが噛んでもなめても安全。
コサインの工房から出る短い材料を活かして、
小田原の「挽き物」職人さんとのコラボレーションして創りあげたのだそう。
などなど、店内ではいろいろな木のプロダクトに出会う事ができます。

コサイン青山
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN 外苑101
営業時間:11:00~19:00 
定休日:水曜日・年末年始他
TEL.FAX:03-3470-7733

〈わいどの木〉 青森県の木である「青森ヒバ」。 すぐれた力を持つヒバの すべてを使い尽くす。

わいどの木がつながる森のはなし

青森県は、森林面積が県土全体の約66%を占めている森林県。
青森県の木にもなっている青森ヒバは、
わいどの木がある下北半島や、津軽半島に多く分布している。
近年は、保護の観点から植栽や間伐を行いながら、計画的に供給されている。

どうやったら青森ヒバのよさを伝えられるか、それがすべての原動力

本州の最北端に位置する青森県の下北半島。
そのてっぺんにほど近いところに、
青森ヒバを使ったものづくりにこだわる木工所「わいどの木」はある。

迎えてくれたのは、わいどの木の社長・村口要太郎さん。
「うちのものは100%青森ヒバだよ。
ほかの木だったらやってないね。わいは、青森ヒバにほれ込んどるから」
と言いきる要太郎さん。
奥さんの節子さんに言わせると「頭の中はヒバのことばかり」なのだそうだ。

「おい、笑え!」と節子さんに声をかけて笑わせようとしてくれた要太郎さん。そのかいあってのこの1枚。

要太郎さんがそんなにもほれ込み、
青森ヒバに絞ってものづくりをしている理由はいたってシンプル。
青森ヒバの効能がすばらしいから。それをもっとみんなに知ってほしいからだ。

特質すべき効能は、殺菌・抗菌効果と、消臭・脱臭効果。
つまり、カビやシロアリに強く、不快な臭いをとってくれるということ。
わいどの木では、一般建築材の製造販売と並行して、
これらを生かした商品づくりも行っている。

たとえば、「ヒバ爆弾」という面白いネーミングの商品がある。
これは、製材するときに発生するおが粉を円筒状に固めたもので、
押し入れや下駄箱などに入れておくと、臭いや湿気がとれる。
はじめは燃料にしようと考えていたそうだが、
ヒバの消臭効果が利用できるのではないかと思いついたのが、ことの発端。
「木工所で働いている連中にこれを渡し、
その上に小便をしてもらい、その臭いを自らかいでもらったんだよ。
そうしたら、なんとまったく臭わなかったんだ」
そこから、これならば消臭グッズになり得ると確信して誕生したそうだ。

一番手前がおが粉。製材時の端材は、チップにしたり削ったりして枕の中身などに使い、無駄なく活用する。

実は、青森ヒバは社寺仏閣の建材として使うことが多い。
それは、こうした効能があることに加え、数百年という長い年月を経て成木になるため、
木目が緻密で美しく、風合いがあるからだ。
それゆえに、高価なものと思われがちだ。

「社寺仏閣の建材に使うのは、幹が太く、まっすぐに伸びた、
樹齢200年はとうに超えているだろう一級のもの。
では、それ以外の曲がったものはどうするのか。
同じ200年の年月を経た木なのにって話だよな。
うちでは、青森ヒバはどれも区別なく使うよ。
加工しにくい部分があるならば、チップにするなど、
何か別のかたちにすればいいだけのことだ。
消臭効果は変わらないのだから、それを布に入れたら自然な消臭剤だよ。
無駄なく使ってあげれば、曲がったヒバもきっと喜ぶべ」

製材時に出た端材はチップにするなどして有効活用する。このチップは臭い取りに抜群。

「よし、こっちへこい」と
要太郎さんが案内くれたところにあったのは、輪切りにされた青森ヒバ。
木皮から内側に5センチほど入ったところまでは、やや茶色みを帯びている。

実物を見せながら、わかりやすく説明をしてくれる要太郎さん。

この部分はカビが生えてしまうので、商品には使わないのだという。
しかし、それは決して捨てずに、製材された木を乾かすときや、家庭での燃料にする。
無駄にしない精神は、こんなところにも感じられた。

端材を燃料にして木を乾燥させているため、工房の煙突からは煙がもくもく。

〈きこりの店〉 木それぞれの個性と パワーを製品に変えて、 たくさんのひとの手へ

きこりの店からつながる福島の森のはなし

北海道、岩手に次いで広い面積を持つ福島県。そのうちの71%、
実に9,754㎢は森林で覆われている。これは全国で4番目の広さだ。
針葉樹よりも広葉樹の占める割合が高く、人口林率は35%。
針葉樹では、スギ、アカマツ、クロマツ、広葉樹ではナラ、クヌギが
多いことが特徴。桐の生産量が日本一を誇ることでも知られる。

表情豊かな福島県の森。

自分たちで伐った木を、自分たちで売る。それが「きこりの店」。

福島県南会津郡南会津町。
ほのかに色づきはじめた広葉樹が生い茂る国道352号線を車で走っていると、
大きな木彫りのフクロウと目が合った。

「お客さんがチェーンソーでつくってくれたんですよ」と話すのは、
「きこりの店」スタッフの小椋淳美さん。
ここは、株式会社オグラが経営する、木材と家具・小物の店だ。

お店の目印となるフクロウ。

「小椋」という姓は、滋賀県の木地師集団が発祥といわれる。
その一部が会津地方に移り、木地師の技法を広めた。
小椋さんの先祖も、伐り倒したブナやトチを手挽きお椀などに加工し、
会津若松市内の漆器問屋に卸していたという。

昭和20年代から広葉樹の伐採・製材を手がけるようになり、
平成4年から住宅建築を行う「幸林ホーム」と
木材や家具・小物を製造販売する「きこりの店」をスタートした。

「きこりの店」で人気があるのは、無垢一枚板や、
樹皮がついていた部分を平滑にせず残した耳つきの家具。
自然そのままの野性味溢れる魅力に惹かれ、県外から訪れる人も多い。

「木材は節や虫穴があると等級が低く、値段も低く取引されてしまうんです。
木材の伐採は大変危険な仕事ですが、
命がけで伐ってきたものが安く扱われるのは悔しい。
それなら自分たちで伐ったものを自分たちで値段をつけて売ったらいいんじゃないか。
それが小売りを始めた理由です」

木材の魅力を語る小椋淳美さん。