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メイドイン福島、磐城高箸「希望のかけ箸」。被災県の杉間伐材で作る、思いが詰まった高級割り箸。

特集・木のある暮らし × コロカルニュース

posted:2014.11.5   from:福島県いわき市  genre:ものづくり

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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

普段、何気なく使い捨てにしている割り箸。
実は国内で見かける割箸の95%以上は外国産で、
国産のものはごくわずか。

そんななか、福島県いわき市の磐城高箸で作られている「希望のかけ箸」は、
東日本大震災で被害の大きかった岩手県・宮城県・福島県の
杉間伐材を使用した割り箸。
ここには、特別な思いが込められています。
伝統的な杉利久〈9寸(24cm)柾目〉割り箸でありながら、
現代人の手に使いやすいように、また折れにくいようにアレンジ。
2013年にはグッドデザイン賞を、
2014ソーシャルプロダクツアワードを受賞しています。

磐城高箸さんで作られている「希望のかけ箸」を始めとした
木の箸は、建築材などの端材を用いません。
山林まで赴いて林業者と直接やり取りを行い、
間伐材丸太を購入して一貫製造されています。
また材料の乾燥工程においては、燃料に製造工程で出る端材を
使うので、化石燃料を用いないエコな取り組みを徹底しているんです。

「徹底した環境負荷低減は、持続可能性を前提とする国内林業
の復興、それを目的として設立された弊社事業の全てとも言えます。
また、同じく環境負荷低減の観点からは、仕入れた間伐材丸太につき、
端材や不良品も新たな割箸の乾燥用の熱源として薪ボイラーの燃料と
なるため、ゴミは一切出ません」((株)磐城高箸 高橋正行さん)

「希望のかけ箸」は、売上から、陸前高田市、栗原市、いわき市に
義捐金(1セットにつき各市へ50円ずつ)が寄付されます。
現在販売されているのは、福島県八重洲観光交流館 (東京駅八重洲口)、
福島空港、仙台空港、いわき観光物産センター銘品プラザ等。
ちなみにオーダーメイドも受け付けているので、
東北の木で作られる特別なお箸を、
ぜひご相談してみてはいかがでしょうか?

株式会社磐城高箸

住所:福島県いわき市川部町川原2番地

TEL:0246-65-0848

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