「美濃のラーメンどんぶり展」美濃のやきものを佐野研二郎、仲條正義、片桐仁らが自由にデザイン!

岐阜県東濃西部の美濃は、陶磁器の産地として、
中世以来、日本最大の生産規模と
優れた技術を保持してきた土地。
実は、日本のラーメンどんぶりの90%が美濃で
生産されているってご存知でしたか?
このたび、美濃のやきものに親しんでもらうために、
25名のグラフィックデザイナーやアーティストらが、
「ラーメンどんぶり」と「レンゲ」のグラフィックデザインを手がけました。

それらのどんぶりが、2014年12月27日(土)から
東京・松屋銀座7階の「デザインギャラリー1953」にて開催される
「美濃のラーメンどんぶり展」にて一挙に展示されます。
企画はグラフィックデザイナーの佐藤卓さんと美術ライターの橋本麻里さん。
参加したのは、永井一正、佐野研二郎、仲條正義、ジョナサン・バーンブルックら
名だたるグラフィックデザイナーから、アーティストの束芋や天明屋尚、
インテリアデザイナーの森田恭通、そして片桐仁(ラーメンズ)ら、
エキサイティングな面々。
展示されるどんぶりは、来年春から購入も可能になるそう。

佐野研二郎

仲條正義

田名網 敬一

横尾忠則

美濃で作られる陶器の中には、織部焼や志野焼のように、
主に茶陶(茶の湯に用いる陶器)として珍重され、
文化財指定を受けるものも数多くあります。
ですがこの展示では、多くの人が手にした経験がある「ラーメンどんぶり」を
テーマにデザイン展を開催することで、
美濃のやきものへの親しみや関心を持ってもらうことが目的なのだそう。
開催は2015年1月26日(月)まで。

第710回デザインギャラリー1953企画展「美濃のラーメンどんぶり展」
会期:2014年12月27日(土)〜2015年1月26日(月)最終日午後5時閉場
料金:無料
会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
出品者:秋山具義、浅葉克己、アラン・チャン、石上純也、片桐仁(ラーメンズ)、唐長・千田誠次、菊地敦己、北川一成、佐藤晃一、佐藤卓、佐野研二郎、ジョナサン・バーンブルック、祖父江慎、田名網敬一、束芋、天明屋尚、土井善晴、仲條正義、永井一史、永井一正、服部一成、松永真、皆川明、森田恭通、横尾忠則(以上25名/五十音順)
製作:三友製陶所、マルイ製陶所、㈱青木転写

FACTORY SAGA×BEAMS「STAND SAGA」 佐賀のアイス「ブラックモンブラン」グッズ登場!

佐賀県のイメージ向上のため、名産品の魅力を発信する
コラボプロジェクト「FACTORY SAGA」。
2014年度第5弾のコラボ相手はセレクトショップの「BEAMS」です!
11月28日(金)から期間限定で、東京の銀座と有楽町に、
ニューススタンド型のセレクトショップ「STAND SAGA」をオープンします。

このスタンドでは、佐賀の名産品にちなんだグッズや
ご当地グルメを販売。
注目は、九州を代表するアイスクリーム
「ブラックモンブラン」デザインのアイテム!
ブラックモンブランコラボのアイテムは初なんだそう。
そのほか「224 porcelain」の限定アイテムや、
「シシリアンライス」や「ミンチ天」
など佐賀のご当地グルメも登場するんです。

「竹下製菓×STAND SAGA コラボ ブラックモンブラン パスケースほか」税込1,000円(1個・予定)。佐賀県、いや九州のソウルフード的存在のアイスクリーム「ブラックモンブラン」がファッションに落とし込まれて世界初登場。

「224 porcelain(ポーセリン)カフェハット」税込 4,000円(カップ別売・予定)。コロカル商店でもおなじみ、224 porcelainとのコラボアイテム。紙を使わない肥前吉田焼のセラミックコーヒーフィルターです。佐賀県のシンボルカラーであるグリーンのバージョン。

「KIHARA (キハラ)豆皿」。税込 1,000円(1枚・予定)。有田焼の器をプロデュースするKIHARAの「豆皿」。佐賀県の代表的なモチーフが、架空の「STAND SAGAカレッジ」のイメージでデザインされています。

「銀座「季楽」特製 佐賀牛シシリアンライス」(税込500円・予定)。佐賀のご当地グルメ「シシリアンライス」に、佐賀牛をたっぷり使った銀座の特製バージョン。

「ミンチ天バーガー」(税込250円・予定)。佐賀のご当地B級グルメのエース「ミンチ天」を、バンズにはさんでカジュアルに楽しめるバーガースタイル。プレーン味/カレー味の2種類。

スタンドもおしゃれです。

これらのグッズやグルメのほか、
佐賀県産の「うれしの茶」や佐賀県産の大豆がブレンドされたソイコーヒー、
佐賀の酒蔵「天吹酒造」がコラボして女子向けにラベルを開発した日本酒など、
盛りだくさんの佐賀県産フードとドリンクが味わえます。
佐賀にゆかりがある方も、初心者の方も楽しめそうなスタンドです。

ニューススタンド型セレクトショップ「STANDSAGA」
期間:2014年11月28日(金)~12月7日(日)※12月1日(月)は展開致しません
時間:平日9:00~14:00、16:00~19:00(予定)。土日10:00~19:00(予定)
※11月28日(金)のみ12:00より展開(予定)
会場:有楽町駅前広場11月28日(金)~12月4日(木)※12月1日(月)を除く
   銀座ソニースクエア12月5日(金)~12月7日(日)

〈KUMIKI プロジェクト〉 「手でつくる暮らし」を 取り戻そう。誰でも簡単に 家具がつくれるDIY木材キット。

KUMIKI プロジェクトからつながる森のはなし

岩手県は、森林面積1,174,000haを誇る本州一の森林大国だ。
林業生産高は全国6位。県では木材製品の生産促進や木質バイオマスエネルギーの
利用促進など、木材産業の育成強化に努めている。
今回は、そんな岩手県の中でも、森林面積が90%を超え、
「森林・林業日本一のまち」を目指す住田町から生まれたものづくりを紹介したい。

完成させるのは、キットを手にしたあなた! スギを使ったDIY木材キット

日本人にとって馴染みの深い木であるスギ。その学名をご存知だろうか。
Cryptomeria japonica(クリプトメリア・ジャポニカ)。
意味は「隠された日本の財産」。実は、スギは日本の固有種なのだ。

加工のしやすさから用材として使われ、室町時代から植林が始まったといわれる。
長い間、スギと人はお互いに支え合ってきた。
それがいま、建材としての需要低下や輸入材の増加から、
全国で放置されたスギ林が増え問題となっている。
全国の宮大工の源流といわれる気仙大工たちの故郷・岩手県気仙郡住田町でも、
それは他人ごとではない。

遠目には豊かに茂っているように見えても、実際は間伐されていないため光が入らず、植物が育たない「緑の砂漠」になっていることも多々ある。

地域材を活用し、美しい森を取り戻したいーー。
そんな想いから生まれたのが、「KUMIKI プロジェクト」だ。

板材はスギ、ジョイントは山桜、木ねじはカシ、補強棒はスギを使用。

その看板商品がこちらの「KUMIKI LIVING」。
パーツを組み合わせ、ボルトレンジで留め、木のねじで蓋をする。
この3ステップだけで簡単に家具がつくれるDIY木材キットだ。
板材は岩手県と秋田県のスギを、ジョイントは岩手県の山桜を使用している。
スギ材は軽いので、女性でも難なくつくることができると好評だ。

キットを使って自分でつくる、シンプルなスツール。30分ほどで完成!

組み立てると、こんなおしゃれなスツールに。
ちょっと腰掛けたり、読みかけの本を置いたり、いろんな用途に使えて便利。
将来的には天板と入れ替えてローテーブルになるなど、
変化する家具を目指していくという。

DIYワークショップから生まれたピクニックマット。

こちらは、気仙杉の木目や色味を生かした「ピクニックマット」。
公園でお弁当を食べたり、ベランダで本を読んだりと、
ぱっと広げればいつでもどこでもピクニック気分を味わえると評判だ。

KUMIKI プロジェクトでは、ピクニックマットをつくる
DIYワークショップを各地で開催し、
たくさんの人に“間伐材を活用する必要性”を伝えている。

ふくふくしい美濃焼の盃「LUCKY12 杯 未(ひつじ)」。岐阜県土岐市うまれのクラフト

冬本番の気配を感じるこのごろ。
新しい年はもう、すぐそこに来ています。
ということで、本日ご紹介するのは、
岐阜県土岐市でつくられた美濃焼のうつわ、
福々しい未の干支置物「LUCKY12」未(ひつじ)です。
縁起物として飾るだけでなく、お酒を飲むうつわとしても
使えるすぐれもの。
「干支置物」の飾る楽しみに、杯やうつわとしても楽しめる要素を
プラスした、あたらしいタイプの干支杯なんです。
お値段はひとつ1,620 円(税込)。
コロカル商店にて発売中です。

鋳込み製法」で作られています。

作りてさんは、土岐市下石町にある「ヤマ亮横井製陶所」。
創業大正13年。古くから神仏具、酒器や干支関連商品の
製造販売を行ってきた老舗の美濃焼の窯元です。
そんな老舗に改革を起こしたのは、
3代目の横井亮一さん。「使って楽しい器」を
コンセプトに、オリジナルの器を製造。
このほかにも、すり鉢と石臼の長所を足した器「SURIUSU(スリウス)」
などを生み出しているんです。

■縁起物の十二支勢揃い

この干支置物「LUCKY12」には、十二支が揃った
「LUCKY12 杯セット」も!

こちらは12杯セットで16,200 円(税込)。
年末、家族や親戚でワイワイ囲む食卓に登場したら、
話題になりそうなうつわです。

・ヤマ亮横井製陶所 岐阜 工芸品 美濃焼 干支
「LUCKY12 杯 未 1客(木箱入)」
「LUCKY12 杯セット」

器のお店&カフェ「plaque」が名古屋・覚王山に開店。気取らず使える本当に良いもの

名古屋の注目エリア「覚王山」に、
カフェを併設した、器のお店「plaque」がオープンしました。
覚王山は、古いお寺の参道がメインストリート。
参道沿いには古い店と新しい店が同居して賑わい、
いまも昔ながらの懐かしい風情と新しさが共存するまちです。

「plaque」は10月の終わりにオープン。
plaqueとは、フランス語で「プレート(皿)」という意味。
お店に並ぶのは、お皿やカップ、ソーサー、カトラリーなど、
食器を中心に食にまつわるアイテム。
日本の古いデッドストックから海外のビンテージ食器、
また作家さんの器や焼き菓子等も。
古い物、新しい物、日本の物、海外の物をとわず
「さりげなく気取らずに使える本当に良いもの」
という視点で店主が選んだアイテムを販売しています。

店内にはカフェスペースも併設。
グレープフルーツ、国産レモン、ハーブ、てん菜糖のみの
余分なものを使用していない、シンプルな自家製フルーツコーディアルなど、
ソフトドリンクとアルコール類を提供します。
ギフトのラッピングにも対応しているとのことで、
ギフトシーズンにもおすすめです。

■plaque(プラーキュ)
住所:名古屋市千種区山門町1-11覚王山コーポレーション1F4号
営業時間:11:30〜19:30
火曜/第1・3土曜 定休
TEL: 052-753-5578
http://plaque87.com/

・お取り扱いブランド
作家 田中陽子
natural soy candle sheep
Bottle garden by imomarket
quotidien (ローストナッツ)
焼き菓子や ひとひとて(クッキー)

第一に“まちのため”を考える。 「ディスカバーリンクせとうち」 前編

尾道を元気にするディスカバーリンクせとうち

ONOMICHI U2は、海沿いにある倉庫をリノベーションした施設で、
ホテルやレストラン&バー、カフェ、ベーカリーなどがある。
ウッドテラスは風が吹き抜けて、ただ散歩しているだけでも心地よい。
この場所は尾道駅の西側。尾道で栄えているのは飲食店などが並ぶ東側と、
古いまち並みやお寺巡りが楽しめる北側だ。
まだひとが少ない西側に流れを呼び込むことが、
「まちのためになる」という思いでつくられた。

ONOMICHI U2をはじめ、数々のプロジェクトを仕掛けている
ディスカバーリンクせとうちは、2012年、
地元出身の中学や高校の同級生など数人が集まり、会社をスタートさせた。
尾道もまた、人口の流出という問題を抱えていた。

ウッドデッキ沿いにあるカフェ

ウッドデッキ沿いにあるカフェでは、自転車に乗ったままカウンターでコーヒーなどが買える。

「広島は、繊維や造船、鉄工など、労働集約型の産業に支えられています。
しかし労働力はどんどん海外に頼るようになっていて、その流れが止められません。
このままでは広島の雇用もなくなり、まち並みも守れない。
いま動かないといけないと思いました」というのは代表取締役の出原昌直さん。

そう語る出原さん本人も、これを強く身にしみている当事者のひとりなのだ。
「私はいまも繊維産業に携わっています。この周辺は繊維の産地でした。
しかしわたしの仕事の現状といえば、労働力の安い海外で生産して、
主に東京などの都心部で売っています。まったく地元でものづくりしていません。
商売だけ考えたら、東京にいたほうがいいのです。
地元にいる意味がまったくありません」

尾道にいるのに、尾道と関わっていない現状をかえりみることで、
逆に危機感を感じることができた。

取締役の石井宏治さん、代表取締役の出原昌直さん、デザイン&コミュニケーション部担当部長の井上善文さん

(左から)取締役の石井宏治さん、代表取締役の出原昌直さん、デザイン&コミュニケーション部担当部長の井上善文さん。

「まちのため」至上主義!

幸いなことに、尾道はまだ観光が元気だ。そこでディスカバーリンクせとうちでは、
「観光を手段にして、事業と雇用を生む」ことを目標にした。

会社ができてからまだ2年半。それでも多くのプロジェクトが進行している。
ONOMICHI U2、せとうち 湊のやど、鞆 肥後屋、尾道デニムプロジェクト、
尾道自由大学、伝統産業プロジェクト、リーシングプロジェクト、
さらに来年1月からスタート予定のシェアオフィス「ONOMICHI SHARE」など、
羅列するだけでも多種多様。
幅は広くとも、メンバーみんながブレないように中心にすえている理念がひとつある。
「まちのためになるか」。

「利益だけを考えるのはやめようと話しています。
株式会社ではあるけれど、第一にまちのため。
次にその事業性をどのようにして出すか、みんなで知恵をしぼります。
利益だけを出そうとしても難しいのに、本当に難しいです。
やはりどうしても“こっちのほうが儲かる”という理屈で動いてしまいがちですが、
そんなときは“これはまちのためになるかどうか?”という根幹に
必ず戻ることにしています」

レストランスペース

レストランスペース。天井が高く開放感がある。

これは行かなきゃ!古き良きものと北欧のプロダクトが東京に大集合「東京蚤の市」

11月29日(土)・30日(日)、
東京・調布の東京オーヴァル京王閣にて
秋の「東京蚤の市」が開催されます。
「日本にも、ヨーロッパのような蚤の市があったら良いのに」
という思いからはじまったこちらのイベント。
今回は「東京北欧市」も同時開催され、
北欧のインテリアやデザインが、全国から大集合します。

気になる出店者は、
絵本や暮らしにまつわる本が並ぶ「古書・モダンクラシック」さん、
イギリスやニュージーランドのヴィンテージ食器と
アンティーク家具のお店「MLP ショップ」さん、
ハンガリーやルーマニア、クロアチアをはじめとする雑貨が並ぶ「picnika」さん、
パリやドイツ、エストニアのかわいいものが揃う「little known」さんなどなど。

「東京北欧市」の出店者は、
北海道から北欧のアンティーク品や
テーブルウェアなどをもってきてくれる「presse」さん、
北欧の新しいグラフィックデザインを扱っている
オンラインセレクトショップ「Fredelig」さん、
ヴィンテージファブリックやオリジナルアイテムがかわいい「LIFE AND BOOKS」さんなど。

北海道の「presse」さんは北欧のアンティーク品やヴィンテージテーブルウェア、手仕事によって丁寧に作られた道具などを販売予定

お腹が空いたら、
ベーグルとデリの店「pomme de terre」さんのサンドイッチや、
「THUMB AND CAKES」さんのシュガースイーツ、
埼玉の人気カフェ「nofu」さんの美味しいご飯で腹ごしらえ。

pomme de terreさんのベーグルは、パリパリの皮に噛みつくと小麦の香ばしさが弾ける!ベーグル好きはもちろん、あらゆる層の人に人気があるベーグルです

当日は、ノスタルジックな音楽ライブやシネマの上映、
大道芸、ワークショップも開催されます。

クリスマスにそなえて、リースを探しに行くのもいいですね。
前回を逃してしまったという方も、今回はお見逃しなく!

第6回東京蚤の市
日程:2014年11月29日(土)・30日(日)
時間:29日(土)10:00~16:30/30日(日)9:30~16:00
入場料:400円(小学生までは無料)
会場:東京オーヴァル京王閣(東京都調布市多摩川4-31-1)
※お出かけの際は、公共の交通機関をご利用ください
東京蚤の市
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描かれた山の稜線に「そら」と「つち」を表現。「芦田尚美 磁器展『AMETSUCHIの夜』」開催

ただいま、東京・丸の内の「デリエ イデー」にて、
京都市の松ヶ崎を活動の拠点とする磁器作家、 芦田尚美さんの
作品を紹介する「磁器展 "AMETSUCHIの夜"」が開催されています。

芦田尚美さんは、伝統的な技法から生まれる透明感のある陶磁器に、
素朴で愛らしいイラストを加えたデザインの作品をてがける作家さん。
独特のユーモアと、一点一点手作業で作られる柔らかなフォルムが魅力です。
「AMETSUCHI(アメツチ)」は、描かれた山の稜線で「そら」と「つち」を表現するシリーズ。
会場では、定番の「AMETSUCHI」シリーズを中心に、
新作のポットやカップ、シロクマの燭台などを展示・販売します。

AMETSUCHI マグカップ ¥4,860(税込)詳細はこちら

11月24日の午後には、芦美さんご自身が店頭に登場するそう。
会期は12月1日まで。

芦田尚美 磁器展 "AMETSUCHIの夜"
期間:2014年11月7日(金)~12月1日(月)
会場:デリエ イデー
住所:〒100-6504 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル 4F

「カリモクニュースタンダード」カリモクによる、国産広葉樹木材の洗練デザインプロダクト

愛知県知多郡東浦町の「カリモク」といえば、創業以来70年にわたり、
木製家具を作り続けてきたメーカー。
そんなおなじみのカリモクによる、
国産木材を使ったものづくりのブランドが
「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)」です。

カリモクニュースタンダードが立ち上げられたのは2009年。
これまで70年に渡って木のものづくりをしてきたカリモクは、
日本の森が抱える課題に出来ることはないだろうか?と、常に考えてきました。
実は、日本の広葉樹は、生産量が一定でない、
均一な材料が採れる巨木が少ない、などの理由から、
そのほとんどが、紙パルプ原料のチップに加工され、
安価で流通されてきたんです。
これはもったいない。

「カリモクニュースタンダード」で使用される木が生える森

「カリモクニュースタンダード」で使用される小径木のナラ材

幅の細い木を大切に活かす工場の木取り作業

そこでカリモクは、
日本のイタヤカエデ、栗、ナラなどを使い、
幅の細い木、木の節などの特徴を個性と捉え、
デザインにうまく取り入れた家具作りに取り組むことに。
現在、クリエイティブ・ディレクターをつとめるのは、
京都在住のスイス人、ダヴィッド・グレットリさん。
国内外で活躍する気鋭デザイナーたちによるモダンなデザインを、
日本の技術と職人技で作り上げる木のプロダクトを生み出しつづけています。

デザイナーはカリモク社のデザイナーのほか、スイスの「BIG-GAME」、
オランダの「Scholten&Baijings」、ベルギーの「Sylvain Willenz」、
スウェーデンの「TAF」ら。
ぜひお気に入りの一品をみつけてみてください。

BIG-GAMEデザインの「CASTOR LOW CHAIR」。材料はナラ。CASTORとはフランス語で「ビーバー」のこと。スイスの伝統的なカフェで用いられてきたクラシックな椅子を現代的にアレンジした「CASTOR CHAIR」のデザインをベースに、ゆったりとしたすわり心地のローチェアが登場。¥77,000(税抜)

こちらは「CASTOR SHELF」。CASTORシリーズは、脚の内側はビーバーにかじられたイメージ!¥46,900(税抜)

KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)

〈家具工房モク〉 山形で育った木を使い 自然な質感を生かした無垢の家具

家具工房モクからつながる森のはなし

山形県の総面積の約7割は、森林が占めており、
水、木材、食料、信仰など昔から山の恵みと人々は密接に関わってきた。
出羽三山、奥羽山脈などの高峰を有する山地は、
ブナやナラなど広葉樹が多い天然林で、
なかでも日本の山の原風景と言われるブナの天然林面積は日本一だ。
人里に近い雑木林では薪や整炭の材料としてコナラやミズナラが
かつては、人々の暮らしの燃料源として多く活用されていた。
一方、人工林のなかで8割以上を占めるのがスギ。
まっすぐ生長するので寺社、家などの建材に向く。金山町の「金山杉」、
西村山地域(大江町、朝日町、西川町)の「西山杉」などの産地をはじめ、
多く植林されているがどこでも木材需要が減少しているのが現状だ。
森林組合、工務店、建築家、職人が連携し、
地域材を使った住宅づくりが推進されている。

木と向き合い続けた日々

家具づくりを始めて、26年。
渡邊英木さんは、山形県山形市で「家具工房モク」を立ち上げ、
これまでダイニングテーブルやイス、つくり付けの家具など
オーダーメイドを中心に無垢の家具を手がけてきた。
さくらんぼの果樹園を有する実家の敷地で、鶏小屋だった建物を工房に、
築100年という蔵は、ギャラリースペースに改装したという。
渡邊さんが工房を始めてからずっとこだわっているのは無垢材。
工房の中にも、外にも乾燥中の木材が多数並んでいる。

渡邊さんの工房の様子。手前にあるのは、つくり途中のテーブルの天板だ。

「ここ数年、無垢材を希望する方は多くなった気がします。
本来の木に近いような天然オイル仕上げだと、
以前は傷つきやすいことがクレーム対象になることもありましたが、
それが、味わいだと思う人が増えています。
僕が木の家具づくりを始めた当初はバブル絶頂の大量生産の時代。
1点ものの無垢の家具をつくるなんて、ほとんど変わりもの扱いでした(笑)」
と渡邊さんは振り返る。

渡邊さんは、木材の仕入れから製造まですべてひとりでこなす。

世界的な木工家具デザイナー、ジョージ・ナカシマの家具に感銘を受け、
渡邊さんは、22歳のときに大学を中退して家具作家を志す。
山梨の工房で3年ほど経験を積んだあと、実家の山形に戻り工房を開いた。
「でも最初は食っていけないんで、大工さんの内装工事の
手伝いなんかをやらせてもらいながら、自分で家具をつくっていました。
当時はインターネットもないですから、宣伝活動もままならない。
とにかく展示会に出品して、自分の家具を知ってもらう。
私自身も有名デザイナーの家具の展示会にはよく足を運び、勉強しました」

渡邊さんが愛読していた『手づくり木工事典 保存版 ウッディ専科』(婦人生活社)。「当時ほとんどどの木工家が読んでいたんじゃないかな」

福岡パルコ新館に九州のすぐれものを集めた『citruss GALLERY&STORE』が登場

福岡パルコの「新館」が本日オープンしました!
2010年に開業した本館の西隣にできた新館は、
地上6階地下2階の延べ約1万4000平方メートル。
衣服や雑貨店などオシャレを楽しむお店から書店や食事どころなど
日々活躍してくれそうなお店が45店入っています。

今回ご紹介するのは、その新館5階にお店を構える
ギャラリー&ストア「citruss GALLERY&STORE(シトラス ギャラリー アンド ストア)」。
「もの作りはここから始まる」をテーマに
九州中の優れたプロダクトやクラフト、
またその土地の新しい魅力を集めるお店です。
ここに訪れることで、普段もの作りから離れている人にも
ものづくりに対する興味や可能性を感じてもらい、
また、自分だけで作るのではなく、
友人や知人や地域のコミュティとともに作ることで
自分を取り巻く環境をより良くできたら、という思いが詰まっています。

懐かしさと共に不思議な魅力を感じさせる小さな豆皿。この小ささ、日本ならではのかわいさですね!
amabro MAME ¥1,300(税抜)(made in ARITA)

シンプルながら温かみのあるプレート。
B&M P.E.L. / PLATE L: ¥7,000、M: ¥5,800、S: ¥4,800(税抜)
(made in HASAMI)

お店では今後いろいろなイベントが企画される予定で、
オープニングエキシビションとして
『MIGRATION "九州へ渡る温度 BRICK&MORTARの旅“』が11月25日(火)まで開催。
アーティスト・村上 周(ムラカミ アマネ)氏率いる
セレクトショップ「BRICK&MORTAR(ブリック アンド モルタル)」が
九州で作られた陶磁器、漆、器などのオリジナルテーブルウェアを中心に、
インポートのセレクトアイテムやニューヨークやブラジル、
トルコ、ベトナムなどで買い付けた一点もの雑貨
(インテリア、テーブルウェア、キッチン、ステーショナリー、コスメ)、
また、村上 周氏による作品など様々な商品を展示販売。
有田産の磁器との出会いが大きなきっかけとなったという
彼自身の視点が昇華した製品群が並びます。

いろんな角度から九州の魅力をのぞくことができるお店、
ぜひ訪れてみてください!

citruss GALLERY&STORE(シトラス ギャラリー アンド ストア)

〈木村木品製作所〉 役目を終えたりんごの木に新たな 使い道を吹き込んで商品に

木村木品製作所からつながる森のはなし

青森県は、国内のりんご生産量の56%も占める、
いわずと知れたりんご県だ。
その中でも弘前市は、青森一の生産量を誇る。
その一方で、栽培面積の減少や
りんごの木の老齢化などの問題も抱えている。

しっとりした触感と風合いがりんごの木の魅力

りんごの生産量日本一の青森県弘前市。
晩の寒さが徐々に身にしみるようになってきた秋のころ。
いたるところにりんごの木が見られ、
ちょうど、真っ赤に色づいたりんごが木々を飾っていた。

訪ねたのは、この地に会社をかまえて40年だという木村木品製作所。
建物は、1階が木工所になっていて、
職人さんたちがもくもくと作業に勤しんでいる。

職人さんたちは、それぞれの持ち場で作業にとりかかる。使う工具もさまざまだ。

「用事のある方は2階へ」「事務所は2階です」
階段の立ち上がり部分にこう書かれたメッセージに従って階段を上ると、
そこには、木村木品製作所の社長・木村崇之さんが待っていた。

木村木品製作所は、ほかではあまり見ることのない、
りんごの木を使ったものづくりをしている木工所だ。
と言葉にすると簡単だが、実はりんごの木を商品にするのは
とても苦労の要することなのだ。

そもそも、木村さんがりんごの木を使うことになったきっかけは、
知人に「りんごの木を大量に廃棄処分しなくてはいけないが、
これを何かに使えないか?」と相談を受けたことだという。

訪ねたときも、木工所の前に丸太がごろごろと転がっていた。
「これ、ちょうど昨日伐採に行ってきたりんごの木なんです。
手入れをする人がいなくて10年も放置されていたらしいんですが、これは上物ですね」

伐採したばかりのりんごの木というだけあり、触れるとしっとりとしていた。

こんなふうに役目を終えたりんごの木を伐採しに出向き、
切り出しから乾燥までを自社で行っている。

たいていの場合、木工所は、決められた尺にカットされ、
乾燥までなされた木材を製材所から仕入れる。
しかし、りんごの木は流通にのっていないため、
自らチェーンソーを持って出向き、伐採から始めなくてはいけないのだ。

「製材屋さんに頼んだほうがどんなにラクか。
よく『りんごの木はタダなんでしょ?』と言われるんですが、とんでもない!
それ以上に大変なことが山積みですから。
『タダより高いものはない』とはよく言ったもので、
りんごの木にみんなが手を出さない理由がわかりますよ」
と苦笑する。

もともと水分の多いりんごの木は、乾燥がとても大変なのだが、
それがもっとも重要なことのひとつだとか。
外に並べて自然乾燥もしているが、
それだけで足りない分は、手づくりの乾燥室に入れる。

外で乾燥中の木材。これは弘前城の桜の木だが、ここにりんごの木が並ぶこともある。ちなみに、木村木品製作所では弘前城の桜の剪定木を使ったプロダクトも手がけている。

分厚いビニールシートが四方に敷き詰められた部屋に
木材が並べられていて、除湿機がかけられていた。
「こんなふうに何でも手づくりですよ。
でもこれ、けっこういいんですよ、
1日で除湿機の水受け容器がいっぱいになりますからね」
と木村さん。

厚いビニールシートをめくり、手づくり乾燥室を見せてくれる木村さん。中には、たくさんのりんごの木が眠っていた。

また、りんごの木は硬いので、加工するときは充分注意が必要だという。
切り出しを行っていた職人さんは、慣れた手つきで作業を行っていたが、
彼でも「こわいですよ」なのだそうだ。

慣れた手つきでりんごの木の箸用に切り出しを行う。押さえの板は手づくりのオリジナル。

コロカル商店、初のリアル店舗が浦和パルコに登場!「かわいいぶっさんてん byコロカル商店」

埼玉県さいたま市のオシャレスポット、「浦和パルコ」に、
コロカルと「リンベル」による
こだわりの通販サイト「コロカル商店」、
初のリアル店舗が登場します!
期間は11月14日(金)から25日(火)まで、
場所は1F・赤のエスカレーター横 特設会場。
その名も「かわいいぶっさんてん byコロカル商店」!

コロカル商店では、「作り手のものがたり」とともに、
ご当地グルメや人気スイーツ、インテリア、キッチン用品、
生活雑貨&工芸品などなど、全国からおすすめの逸品を
お届け中。
このポップアップストアでは、コロカル商店のラインナップを、
実際にご紹介いたします!
お楽しみに〜!

青森県八戸市を中心とする南部地方に、古くからある郷土玩具「八幡馬」を現代風にアレンジ。「カネイリミュージアムショップ 金入オリジナル 八幡馬」 7,020 円(税込) 

静岡県に拠点をおく「goodbymarket(グッバイマーケット)」の「ティッシュケース」。1,620 円(税込)

■かわいいぶっさんてん byコロカル商店
Webサイト
開催期間:2014年11月14日(金)~25日(火)
場所:浦和PARCO 1F・赤のエスカレーター横 特設会場
住所:〒330-0055 さいたま市浦和区東高砂町11-1
TEL:048-611-8000(代表)

〈北風木工所〉 300年の歴史を持つ 二本松民芸箪笥。 二本松城をつくった建築大工たちの こだわりを受け継いで。

北風木工所からつながる福島の森のはなし

北海道、岩手に次いで広い面積を持つ福島県。そのうちの71%、
実に9,754㎢は森林で覆われている。これは全国で4番目の広さだ。
針葉樹よりも広葉樹の占める割合が高く、特に桐の生産量は日本一。
桐は軽くて湿気を通さないため、家具に使われることが多い。
二本松ではこの桐を使って、美しい民芸箪笥を300年もの間つくり続けている。

二本松のあだたら山の風景。

福島県を代表する城下町・二本松で、
脈々と受け継がれてきた建築大工たちの技。

子どもの頃、冬が近づくと母が箪笥から手袋を出してくれた。
母が父のもとへ嫁いできたときに持ってきた和箪笥。
飾り金具を引いて抽斗から衣類や裁縫道具を取り出す母の動作は美しく、
不思議と記憶に残っている。
その光景を思い出すと、洋室に合うチェストもいいけれど、
ひとつくらいは質のいい和箪笥を部屋に置きたい、と思う。
今回は、そうしたどこか懐かしく趣のある和箪笥のひとつ、
二本松民芸箪笥の魅力を紹介したい。

生命力溢れる木目と意匠を凝らした飾り金具が美しい二本松民芸箪笥。昔は娘が生まれると庭に木を植え、成長した木を伐採して箪笥を制作し、嫁入り道具にしたという。

二本松の箪笥づくりの起源は、
二本松藩の初代藩主・丹羽光重による二本松城の大改修にあるといわれる。
建物だけでなく城内の調度品も手がけた建築大工たちが、
その技を生かして箪笥づくりを始めたのだ。

表面には丈夫で耐久性のあるケヤキ、抽斗には吸湿性の高い会津桐を使うことが多く、
機能的なつくりをしていることが特徴。仕上げは丁寧で、職人の心意気が感じられる。

その心を脈々と受け継ぎいまに伝えるのが、
国道4号線沿いに店舗を構える「北風木工所」だ。
企画部長の北風哲夫さんは、子どもの頃から工場で職人たちの背中を見ながら育った。

現在は企画部長を務める北風さん。

「工場が遊び場のようなもので、隅っこで船なんかをつくっていました。
職人たちの姿を見ているうちに、自然と覚えちゃうんですね。
“習うより慣れろ”というけど、あれは本当にそうだと思います」

会津で育った桐は冬の厳しい寒さに鍛えられ、木目が緻密で堅牢になる。
吸湿性に優れているため、抽斗の材としては最適だ。
ただ桐材はアクを含むため、そのままにしておくとやがて黒く変色していく。
これを防ぐため、製材したら一度雨風にさらして“渋抜き”をする必要がある。
いまは分業が進んで製材所から木材を買うようになったが、
昔は二本松のあちこちで建物に桐材を立てかける光景が見られたという。

抽斗を取り出して接合部を見せてもらった。昔ながらのつくり方では、接着剤だけでなく木釘を使って留める。こうすることでより丈夫になるという。見えない部分までこだわりが光る。

注目される休校・廃校を 活用する事業の仕組み 「三好市の廃校活用事業」後編

前編:[ff_titlelink_by_slug slug='tpc-thi-tsukuru-027' append=' はこちら']

休廃校活用の事業化

三好市は徳島県の最西部、四国のほぼ中央に位置する。
平成18年3月に三野町、井川町、池田町、山城町、
西祖谷山村、東祖谷山村が合併して三好市が誕生した。
徳島県のなかでも最も山深い地域だ。
一次産業の衰退に伴う過疎化が深刻で、高齢化率は約40%と極めて高い。

合併当初の人口は3万6千人。それが3万人を切るところまで来ている。
昔はタバコの産業で栄えたまちであったが、
産業が衰退したあと、新しい産業をつくることができなかった。
山や森を活用することができず、次第にひとは減っていき、
限界集落を飛び越えて、消滅集落に向かっている場所も多い。
日本の課題が集結したような地域である。

過疎化に伴い休校・廃校となる学校も多く、
三好市では28の休校・廃校があった。
三好市では2012年より休廃校活用の専任者を置き、取り組みを始めた。
いまその活用事業の仕組みが注目されている。

三好市の休廃校マップ

三好市の休廃校。市は28校のうち22校を活用のために提供した。そのうち9校で事業化が進んでいる。

全国の廃校の現実

三好市・地域振興課の職員、安藤彰浩さんは、
2012年の春、休廃校活用の辞令を受けた。
現在は休廃校等活用事業を進めている安藤さんにお話を伺った。

「28校の廃校のうち、22校の活用を進めています。
市長からは、そのうちひとつでもいいから成功事例をつくってほしい
と言われました。現在9つの学校で11の事業が動き始めています」
と安藤さん。廃校活用の提案を広く民間に公募し、
審査のうえで運営を任せる仕組みだ。

「最初の1年は本当に苦労しました。
飛び込みでいろんな会社をまわったりもしました」

しかしなかなか事業化は進まない。
「まずは廃校活用の実態を知らねばならない」と安藤さんは、
全国の廃校活用事例を見てまわることにした。
農山漁村交流の全国セミナーに参加したり、
全国の活用状況を把握するために視察を行った。
調査をすると多かったのはなんらかの「関係性・コネクション」で
廃校活用を委託しているというケース。
しかしそれではなぜその事業者を選定したかの説明ができない。
活用事業がうまくいっているところはほんの一握りだと感じた。
行政が多額の税金を投入して施設を改修し、
第三セクターや指定管理に出しているものなどは問題が多かった。

〈おおのキャンパス〉 地場の木材を使って、 木工クラフトの里づくりを目指す

おおのキャンパスからつながる岩手の森のはなし

本州一の森林大国「岩手県」。森林面積1,174,000ha、
森林蓄積(森林の立木の幹の体積で木材として利用できる部分)220,000,000㎥。
ともに岩手県の森林資源をデータ化してみたものだが、
ここで示されるのは北海道に次ぐ森林大国としての姿だ。 

本州で最大の面積を持つ岩手県。
その広大な県土の中央には、北の大河、北上川が南北を貫き、
西側には奥羽山脈、東側に北上高地の山並みで占められている。
岩手県の森林資源の豊かさは、このふたつの山並みの広さと
深さに支えられているといっても過言ではないだろう。
飛行機に乗って眺めてみるとよくわかるのだが、
いわゆる「平地」と呼ばれる地域は、北上川に沿ってわずかに存在するだけで、
県土のほとんどは、人工林、天然林を含めた「山また山」である。
こうした背景から岩手県では、県産材の地産地消や木質バイオマスといった
森林資源の活用促進に熱心に取り組んでいる。

大野木工の原点は、「一人一芸」運動。

岩手県北部に位置する洋野町大野地区(旧大野村)。
この地で暮らす者にとって、長い間、「出稼ぎ」は当たり前の生活だった。
自然豊かな土地だけに、主要産業としては、農業が挙げられる。
しかし、北上高地の山間にあって耕作地は少ないうえに、
オホーツク海気団から吹く冷たく湿った北東風「ヤマセ」により
夏の低温と日照不足を避けられない土地。地域全体として稲作、畑作ともに
適地とはいえず、比較的荒地でも行える酪農に頼るほかなかった。
現在では、大野の酪農は本州では広く知られるほど成長したが、
かつては小規模な農家が多く、安定した現金収入を得るためには、
1年を通しての出稼ぎという手段が一般的だったのだ。

1980年に大野村で興った「一人一芸」運動は、
当時のそんな状況を変えるために始まった。
運動の中心にいたのは、当時、東北工業大学の教授で
工業デザイナーとして活躍をしていた故・秋岡芳夫氏。
氏は、大野村を現地調査し、地元にアカマツやトチ、ケヤキなどの
木材資源が豊富なことと、出稼ぎにおける職業として大工が多いことなどから、
木工製作を中心とした新しいまちづくり「一人一芸の里」の実現を提唱したのだ。
秋岡氏といえば、地域で埋もれていた工芸品に知恵と技を加え、
すぐれた生活用具にリファインして都市生活者に紹介する「モノモノ」運動の提唱者。
大野での「一人一芸」運動でも、木材という土地の資源に脚光をあてながら、
地元に新しい技術と価値観を根づかせることで、
木工クラフトをはじめとする新たな産業の創出が可能になると考えたのである。

大野の周辺には大野木工の原料となるアカマツの林が広がる。

大野村では、秋岡氏のこの提案に沿って「大野村春のキャンパス80」を開催。
各界で活躍する講師の指導により、木工ろくろ、ホームスパン、
竹細工や地域の素材を用いた乳製品の加工、
郷土料理などを内容とするワークショップが催され、
本格的に「一人一芸の里」づくりがスタートしたのである。
ちなみに、道の駅をはじめ大野木工を製作する木工房や産業デザインセンターなど、
18の施設からなる現在の「おおのキャンパス」は、この「大野村キャンパス」が原点。
ものづくりと地域資源の再発見の場として、活動の幅を広げてきた。

おおのキャンパスは道の駅や産直を含めた複合施設。大野木工を手がける木工房も併設されている。

この「大野村キャンパス」を語る際に秋岡氏とともに忘れてはならないのが
同じく工業デザイナーであり、木工作家である時松辰夫氏。
秋岡氏より誘われて大野を訪れた時松氏は、
1980年より2年間にもわたって活動の拠点である九州を離れて大野に滞在し、
地元に発足した工芸グループに木工ろくろを主とした木工技術を、
まさに手取り足取り伝授したのである。
ちなみに秋岡氏と時松氏の指導のもとに進められていたクラフトマン養成塾は
3年で独立し、生業として成立させることを目標に掲げていたという。
現在でも、おおのキャンパスでは大野木工のクラフトマン育成を行っているが、
3年間を研修のひとつのスパンとして活動を続けている。

工房の風景。独立を目指し、ろくろ技術の向上に励むのは、富張菜々子さん。刃物の研ぎ方ひとつで作業のしやすさがまったく異なってくるそう。

本物そっくりの「食品サンプルスマホスタンド」。これぞ日本の職人が本気!北海道の味覚3種で

クール・ジャパンなお土産にぴったり?!
日本が誇るリアルな食品サンプルが、
北海道の味覚とコラボレーションし、
スマホスタンドになりました。
種類は
札幌名物「スープカレー」、
焼きとうきびこと「焼きとうもろこし」、
そして海の幸の「イクラ&サーモン」
の3つ。
いずれも、食品サンプル職人の手作り。
北海道は台湾やオーストラリアなど、外国の方からも
人気の観光地だけに、日本に遊びに来た外国の方に差し上げても喜ばれる、かも?

札幌発祥の「スープカレー」。サラサラとしたスープに大きな具の北海道カレー。定番の骨付きチキンから、玉ねぎや人参、ブロッコリーなど炒めた野菜も乗ってます。札幌スタイルの、どんぶりに盛って食べるスープカレーを再現したので、サイズがデカイです!スマホだけでなく、7.9インチまでのタブレットも設置が可能。税込10,080円です。

北海道では「焼きとうきび」と言われる「焼きトウモロコシ」。こちらは税込3,888円。

秋鮭のシーズンです。「イクラ、サーモン」は税込4,320円。

いずれも本物と並べて置くと間違えてしまう程のクオリティ。
スマホスタンドとしてだけで無く、写真やカレンダーを立てたり、
そのままインテリアとしても利用していただけます。
メーカーの「ハミィ」さんのところには英語サイトもありますので、
海外のお友達にも教えてみては。

Hamee(ハミィ)

〈わらはんど〉 ストーリーのあるおもちゃで、 こどもたちが木に触れる きっかけをつくる。

わらはんどからつながる青森の森のはなし

森林面積が約66%を占める青森県。
スギ、ヒバ、ブナ、アカマツなど多様な樹種が分布する県でもあるが、
このうちスギの人工林面積が一番多くを占めており、
その利用拡大が課題となっている。

子どもたちにとって木が身近にある環境を

朝、9時。ウィーンと木を削る音があたりに響いている。
ここは、青森県弘前市にある「わらはんど」。
青森県産の木材をできるだけ使っておもちゃをつくり、
販売までを手がけている会社だ。

木工所に足を踏み入れると、職人さんたちが各々の作業にもくもくと取り組んでいた。

「わらはんど」とは、津軽地方の方言で「子どもたち」という意味。
子どもを指すわらべ(童)とハンド(手)をかけ合わせた造語でもある。

「いまって、木に触れなくても生きていけますよね。
だからこそ、大人が子どもたちに木に触れさせる機会を増やし、
『木っていいね』と思ってほしいです」
こう話すのは、わらはんどの代表を務める木村崇之さん。

わらはんどが誕生したきっかけは、
県産材をもっと有効活用しようと集まった仲間たちと
東京おもちゃ美術館の内部空間の施工を行ったこと。
それが評判を呼び、いまにつながっているそうだ。

まず見せてもらったのは、スギを使った積み木。
「スギってやわらかくて、軽い木なんですね。
それが加工しにくいという弱点にもなり得るんですが、
ぼくらはその弱点を強みに変えた商品づくりをしています。
やわらかいうことは、ぶつかっても痛くないし、
軽いということは落ちてきても痛くない。
スギは子ども向けの商品に向いていると思うんですよ、ぼくは」

1ピースの厚みは、やや厚めにしているそうだ。木村さん曰く「厚めなら積むのが早くて達成感がすぐ得られるでしょ(笑)。それに安定もしますよね」

このように、スギの特徴を生かして商品づくりを行うことは、
木村さんのこだわりのひとつにすぎない。
もっともっといろいろなこだわりが詰まっているのだ。それをご紹介しよう。

オリジナル菓子もたのしみ。細見美術館にて禅画と鍋島の名品にふれる「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」

ただいま、京都の「細見美術館」にて、
40年にわたり古美術品を収集しているコレクター、神尾勇治の
コレクション展「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」が開催中。
洒脱でユーモアあふれる禅画や、洗練・精巧をきわめた陶器など、
個性豊かな作品がたくさん。たしかな審美眼によって選ばれた作品には、
どれも美の緊張感と面白さがみなぎっています。

展示されているのは、臨済宗古月派の僧である、
仙厓義梵(せんがいぎぼん)の書画や磁器。
そして、佐賀・鍋島藩、現佐賀県伊万里市の藩窯「鍋島」で、
17世紀から19世紀にかけて焼かれた名品たち。
奇しくも、どちらも九州で育まれた絵画と陶磁器です。
美術の知識がなくても、ユーモラスな布袋さんや
美しい陶磁器を見るだけで楽しめます。

鍋島 色絵五方唐花文梅形皿

■オリジナル菓子「これくふて」

「神尾勇治コレクション 仙厓と鍋島―美と向き合う、美を愉しむ―」展オリジナル菓子「これくふて」1,080円(薄茶付)

本展覧会のために、オリジナルの菓子「これくふて」が、
「京生菓子司 松彌」によって作られました。
美術館にある茶室「古香庵」にて提供されています。
このお菓子のイメージのもとになったのは、仙厓の作品たち。
例えば、今回展示されている仙厓の作品「円相画賛」では、
悟りの象徴と言われる◯をお菓子としてとらえ、
「これくふて 茶のめ」(これでも食べてお茶でも飲みなさい)と、
禅の世界を難しく捉えるひとにメッセージを伝えています。
そんな仙厓の作品世界とともに楽しむお菓子は格別なもの。

仙厓「円相画賛」

このお菓子を手がけた、京生菓子司 松彌の國枝純次氏による
講座「和菓子―五感で愉しむ日本の美」が、
11月21日(金) 10:30~11:30に開催されます。
和菓子の作り方を、デモンストレーション形式でご紹介するほか、
お話の後には、実際にオリジナル菓子をお召し上がりいただけます。
普段目にすることのできないプロの技をお見逃しなく。
お申込みは美術館窓口、もしくはTEL(075-752-5555)、
FAX(075-752-5955)にて。

國枝純次氏(京生菓子司 松彌)

神尾勇治コレクション「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」
会場:細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
会期:2014年10月4日(土) - 12月14日(日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入館料:一般1100円、学生800円

爽やかな香りの安心・天然「日向しょうのう」。原料は、宮崎県産のクスノキと天然水だけ。

タンスの中の衣類を、虫食いから守ってくれる「しょうのう」。
宮崎県日向市のフジヤマスライサーさんは、
宮崎県産のクスノキだけを使った、ほんものの
天然しょうのう「日向しょうのう」を作り続けるメーカーです。
メンソールのような清涼感あふれる爽やかな香りは、天然ならでは。
タンスの中だけでなく、お部屋の防臭・芳香にも使えるほどの良い香り。
原料から加工・製造までできるだけ地産・国産にこだわり、
安心して使える木の製品を作り上げています。

「しょうのう」とはクスノキを水蒸気蒸留して得られる成分。
昔から衣類の保存には欠かせないものでした。
かつては日本の専売品として、一大産業だった
天然しょうのうですが、高度経済成長以降石油製品に
とってかわられ、今では、天然のしょうのうを作っているのは、
フジヤマスライサーさんほか、国内で3カ所だけ。
それでは天然しょうのうが出来る過程を写真でご紹介します!

原料となるクスノキ。特に九州四国地方の太平洋側に多く見られます。とても大きく育ち長生きな木です。

角材にしたクスノキを、パルプチップをつくる機械でチップ化。チップカッターでおよそ3cm大のチップにします。作業しているのはフジヤマスライサーを長年サポートしている須田さん。市場で買い付けた宮崎産のクスノキを、余すところなく使います。

チップ化されたクスノキは蒸し窯へ。高温で蒸すことで、しょうのうの成分が含まれる水蒸気が出るんです。

チップを釜に詰める須田さん。隙間なく詰め込むのがコツ。

ちなみに水蒸気ボイラーの燃料は製材時に出る大量の木っ端なのでとってもエコ。石油などは使いません。

しょうのうの成分を含む水蒸気は、パイプを伝って冷却槽に送られます。上から地下水をかけながら冷やします

冷やすことで、しょうのうの結晶が冷却槽の底に沈殿するので、それをすくいあげて結晶を取るのです。

これは「しょうのう油」。しょうのうの結晶が沈殿した後のうわばみです。しょうのうになる際にはこの油は取り除かれます。油にもしょうのう成分が含まれるので、シリカゲルにしみこませて製品化したり、分溜してアロマオイルにしたり、無駄なく活用しています。

冷却槽の底に沈殿した結晶成分を繰り返し脱水・脱油していきます。

結晶を乾燥させると、真っ白なしょうのうが出来上がります!

結晶の塊。きれいです

300年以上前から親しまれてきた森の恵みである、天然しょうのう。
「日向のかおり」では、シリカゲルの吸湿効果を加えた
「日向しょうのうシリカゲル」も作っています。
原料から加工・製造までできるだけ地産・国産に
こだわり、九州の木の良いところが詰まった製品たち。
フジヤマスライサーが運営する、オンラインショップ
日向のかおり」では、天然しょうのうのほか、
日向市で作られる国産材の製品を紹介・販売しています。
ぜひチェックしてみてください。

日向のかおり

「ミライスト・カフェ」札幌にオープン! デザイン・食・音楽・ITなど「つくる人」たちが交差する場

「初音ミク」で知られる、北海道札幌市の
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が、
新スペース「ミライスト・カフェ」をグランドオープン!
場所は札幌の「すすきの駅」から徒歩2分という好立地。
昼はカフェ、夜はバーになる「カフェスペース」、
道内外の作家たちによるデザインアイテム約300種類が並ぶ「ショップスペース」、
そしてワークショップや勉強会が開催される「フリースペース」からなる
複合施設です。

「ミライスト」とは、「未来に繋がるストリート」を意味する、
クリプトンによるクリエイティブ活動を発信する新プロジェクト。
カフェスペースでは、北海道の食材を活かしたメニューも展開。
WiFiや電源も完備しているので、時間を忘れて滞在してしまいそう。

カフェで提供されるメニュー。道産そば粉とスモークサーモンのヘルシーなガレット

エゾシカとポークのソーセージ盛り合わせ。エゾシカはクセのある味と言われがちですが、後味も良くとっても美味しいんです。

そしてこちらは、クリプトン代表の伊藤社長の出身地「標茶町」にいる珍しい牛「ブラウンスイス」のミルクでつくられたオリジナルソフトクリーム。バターのように濃厚なんだとか。

■おみやげにもナイスなショップ

ショップにも注目!

ショップでは、現代の若者を象徴する「ポップカルチャー」や
「ものづくり」をテーマにしたアイテムを道内外からピックアップ。
お買い物にも、お土産にもチェックしたいショップです。

札幌のクリエイター、PATANICAによるグラフィカルなグッズ。

こちらも札幌在住のユニット「MEDO」によるユニークな七宝焼のブローチシリーズ

MIRAI.ST cafe(ミライスト・カフェ)
住所:〒060-0063
札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ1F
TEL:011-251-0390
地下鉄南北線 「すすきの駅」2番出口から徒歩2分
営業時間 カフェ 11:00~17:00、バー 17:00~23:00
ショップ 11:00~21:00 不定休

工場自慢のおみやげ付き!墨田区選りすぐりの工場が見学できる「スミファ -すみだファクトリーめぐり-」開催

約3000もの町工場がある東京都墨田区。
伝統工芸をはじめ金属、皮革、ガラス、繊維など
多種多様な分野で日本のものづくりを支えています。
11月15日(土)、16(日)におこなわれる
「スミファ-すみだファクトリーめぐり-」では、
自社で商品企画実績のある選りすぐりの12工場を公開。
それぞれの工場で職人さんのお話を聞いたり、
ふだんはみられない製作の様子を知ることができます。
さらに、見学の記念にと各工場が自社の技術をいかして製作した
嬉しいお土産つきです!(数量限定・先着順)

革加工・革漉きをしている墨田革漉工業さん。1Fフロア~3Fまで迷路のような工場なんだとか。最近はやりのビールやお菓子の工場見学とはまったく違った光景が見られそうです。

2日間のあいだには、
学生向け、デザイナー向け、ものづくり女子向け、空き物件ツアーなど、
個性的なツアーを用意。
すでに応募が締め切られているツアーもありますが、
予約不要で見学できる工場も8箇所あります。
目的の工場を探しながら下町のまち歩き。
「まちの中で、こんな物を作っていたのか!」
「あの工場の音はこんなものを作っていたのか!」という驚きや発見が楽しめるはず。
また、『すみだパークギャラリーささや』では、
日本を代表するクリエーター達によるトークショーや、
クリエイターと墨田区の事業者がコラボした商品の展示会を無料開催。
スカイツリーだけでない墨田区の魅力、
長年培われてきた技術をじかに見られる貴重な機会です。
なお、スミファの特設サイトでは
それぞれの工場の近くにあるお薦めの食事どころも掲載されていますので
詳細とあわせてぜひチェックしてみてください!

スミファ -すみだファクトリーめぐり-

メイドイン福島、磐城高箸「希望のかけ箸」。被災県の杉間伐材で作る、思いが詰まった高級割り箸。

普段、何気なく使い捨てにしている割り箸。
実は国内で見かける割箸の95%以上は外国産で、
国産のものはごくわずか。

そんななか、福島県いわき市の磐城高箸で作られている「希望のかけ箸」は、
東日本大震災で被害の大きかった岩手県・宮城県・福島県の
杉間伐材を使用した割り箸。
ここには、特別な思いが込められています。
伝統的な杉利久〈9寸(24cm)柾目〉割り箸でありながら、
現代人の手に使いやすいように、また折れにくいようにアレンジ。
2013年にはグッドデザイン賞を、
2014ソーシャルプロダクツアワードを受賞しています。

磐城高箸さんで作られている「希望のかけ箸」を始めとした
木の箸は、建築材などの端材を用いません。
山林まで赴いて林業者と直接やり取りを行い、
間伐材丸太を購入して一貫製造されています。
また材料の乾燥工程においては、燃料に製造工程で出る端材を
使うので、化石燃料を用いないエコな取り組みを徹底しているんです。

「徹底した環境負荷低減は、持続可能性を前提とする国内林業
の復興、それを目的として設立された弊社事業の全てとも言えます。
また、同じく環境負荷低減の観点からは、仕入れた間伐材丸太につき、
端材や不良品も新たな割箸の乾燥用の熱源として薪ボイラーの燃料と
なるため、ゴミは一切出ません」((株)磐城高箸 高橋正行さん)

「希望のかけ箸」は、売上から、陸前高田市、栗原市、いわき市に
義捐金(1セットにつき各市へ50円ずつ)が寄付されます。
現在販売されているのは、福島県八重洲観光交流館 (東京駅八重洲口)、
福島空港、仙台空港、いわき観光物産センター銘品プラザ等。
ちなみにオーダーメイドも受け付けているので、
東北の木で作られる特別なお箸を、
ぜひご相談してみてはいかがでしょうか?

株式会社磐城高箸

住所:福島県いわき市川部町川原2番地

TEL:0246-65-0848

廃校を使った地域の拠点づくり。 株式会社ハレとケデザイン舎 「三好市の廃校活用事業」前編

三好市は徳島県の最西部、四国のほぼ中央に位置する。
徳島県のなかでも最も山深い。高齢者の割合は40%。

東京でデザインの仕事をしていた植本修子さんは今年の春、移住を決めた。

「東京で働いていた会社の上司が三好市の職員の方と知り合ったのですが、
三好市には20以上もの廃校があって、
その活用方法を募集してると聞いたことがきっかけなんです。
ちょうど私には3才の子どもがいて、
子育ての環境にいいんじゃないか、ということで。
来てみると自然が気持ちよくて、
こんなところで子どもを育てたら、どんな子どもに育つのかなと
想像したらワクワクしちゃったんです」

そして、移住を決めた理由は9年前に廃校になった
旧出合小学校との出会いだったという。
植本さんは実際に昨年の秋に旧出合小学校を訪れ、
廃校の活用の企画を考えてみることにした。

「具体的に廃校活用のアイデアを考えはじめたら、
いろんなことを思いついて、止まらなくなっちゃって(笑)」と植本さん。

「廃校のそれぞれの部屋の写真を撮って、この部屋をこんなふうに活用しよう、
ここはこう使おうといろいろ考えているうちに楽しくなってきました。
気持ちのいい庭があって、ウッドデッキをひいたらどんなだろうか、とか」

廃校といっても地元のひとが体育館を使ったり、運動場を使ったり、
草刈りをしてあったり。怖い感じはしなかったという。

「わたしはここパワースポットじゃないかって思っているんです。
それほど気持ちがいい場所なんです」

9年間眠り続けていた小学校にふたたび明かりを灯そうと決意した。

旧出合小学校に作られたウッドデッキ

ウッドデッキにて。親子でお菓子教室。

植本修子さんと植本綾子さん

ハレとケデザイン舎の植本修子さん(左)と植本綾子さん(右)の姉妹。写真提供:ハレとケデザイン舎

マチトソラとの出会い

関東で育ち、それまで地域と深く関わることがなかった植本さん。
引っ越してすぐに、三好市の地域活性化に取り組むNPOマチトソラを紹介された。
マチトソラは三好市にある空き家や地域に残る伝統文化の活用に取り組むNPO。
タバコ産業で栄えたまちの古民家再生やマルシェやアートイベントを行い、
都市からの若者の移住促進や若者の雇用、
住んでみたいと感じるまちづくりをしている。

「かつて旅館だった建物で歓迎会をしてくれたんですけれど、
地域を盛り上げようとがんばっている若者や、
まちづくりをしていこうという地域のひとと
いっぺんにつながることができたんです」と植本さん。
小さなまちであるからこそ、地域の動きにすぐにつながっていけるのが嬉しい。
また移住者や仕事づくりのプラットホームとなるNPOがあることも
大きな助けとなったという。

3月に移住して3か月ほどは地域のイベントに顔を出し、
交流することに費やした。
そこで人脈をつくり、一緒に廃校活用を進めてくれる仲間をリクルートした。
7月からいよいよ廃校に入り、工事を始めた。
可能な限りセルフビルド。
地域のひとや行政の助けもあってアイデアはかたちになっていく。
1か月で廃校は「再生」した。

再生した出合小学校

再生した出合小学校。写真提供:ハレとケデザイン舎