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オリジナル菓子もたのしみ。細見美術館にて禅画と鍋島の名品にふれる「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」

コロカルニュース

posted:2014.11.9   from:京都府京都市  genre:ものづくり

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

ただいま、京都の「細見美術館」にて、
40年にわたり古美術品を収集しているコレクター、神尾勇治の
コレクション展「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」が開催中。
洒脱でユーモアあふれる禅画や、洗練・精巧をきわめた陶器など、
個性豊かな作品がたくさん。たしかな審美眼によって選ばれた作品には、
どれも美の緊張感と面白さがみなぎっています。

展示されているのは、臨済宗古月派の僧である、
仙厓義梵(せんがいぎぼん)の書画や磁器。
そして、佐賀・鍋島藩、現佐賀県伊万里市の藩窯「鍋島」で、
17世紀から19世紀にかけて焼かれた名品たち。
奇しくも、どちらも九州で育まれた絵画と陶磁器です。
美術の知識がなくても、ユーモラスな布袋さんや
美しい陶磁器を見るだけで楽しめます。

鍋島 色絵五方唐花文梅形皿

■オリジナル菓子「これくふて」

「神尾勇治コレクション 仙厓と鍋島―美と向き合う、美を愉しむ―」展オリジナル菓子「これくふて」1,080円(薄茶付)

本展覧会のために、オリジナルの菓子「これくふて」が、
「京生菓子司 松彌」によって作られました。
美術館にある茶室「古香庵」にて提供されています。
このお菓子のイメージのもとになったのは、仙厓の作品たち。
例えば、今回展示されている仙厓の作品「円相画賛」では、
悟りの象徴と言われる◯をお菓子としてとらえ、
「これくふて 茶のめ」(これでも食べてお茶でも飲みなさい)と、
禅の世界を難しく捉えるひとにメッセージを伝えています。
そんな仙厓の作品世界とともに楽しむお菓子は格別なもの。

仙厓「円相画賛」

このお菓子を手がけた、京生菓子司 松彌の國枝純次氏による
講座「和菓子―五感で愉しむ日本の美」が、
11月21日(金) 10:30~11:30に開催されます。
和菓子の作り方を、デモンストレーション形式でご紹介するほか、
お話の後には、実際にオリジナル菓子をお召し上がりいただけます。
普段目にすることのできないプロの技をお見逃しなく。
お申込みは美術館窓口、もしくはTEL(075-752-5555)、
FAX(075-752-5955)にて。

國枝純次氏(京生菓子司 松彌)

神尾勇治コレクション「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」
会場:細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
会期:2014年10月4日(土) -- 12月14日(日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入館料:一般1100円、学生800円

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