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posted:2014.11.14 from:愛知県知多郡東浦町 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
「木のある暮らし Life with Wood」からのニュースです。
日本の木材を活用した新しい商品、ユニークな商品、ヘルシーな商品の情報や、
木に触れる、木の良さを知るイベントやプロジェクトのことなどをキャッチ!
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
愛知県知多郡東浦町の「カリモク」といえば、創業以来70年にわたり、
木製家具を作り続けてきたメーカー。
そんなおなじみのカリモクによる、
国産木材を使ったものづくりのブランドが
「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)」です。
カリモクニュースタンダードが立ち上げられたのは2009年。
これまで70年に渡って木のものづくりをしてきたカリモクは、
日本の森が抱える課題に出来ることはないだろうか?と、常に考えてきました。
実は、日本の広葉樹は、生産量が一定でない、
均一な材料が採れる巨木が少ない、などの理由から、
そのほとんどが、紙パルプ原料のチップに加工され、
安価で流通されてきたんです。
これはもったいない。
「カリモクニュースタンダード」で使用される木が生える森
「カリモクニュースタンダード」で使用される小径木のナラ材
幅の細い木を大切に活かす工場の木取り作業
そこでカリモクは、
日本のイタヤカエデ、栗、ナラなどを使い、
幅の細い木、木の節などの特徴を個性と捉え、
デザインにうまく取り入れた家具作りに取り組むことに。
現在、クリエイティブ・ディレクターをつとめるのは、
京都在住のスイス人、ダヴィッド・グレットリさん。
国内外で活躍する気鋭デザイナーたちによるモダンなデザインを、
日本の技術と職人技で作り上げる木のプロダクトを生み出しつづけています。
デザイナーはカリモク社のデザイナーのほか、スイスの「BIG-GAME」、
オランダの「Scholten&Baijings」、ベルギーの「Sylvain Willenz」、
スウェーデンの「TAF」ら。
ぜひお気に入りの一品をみつけてみてください。
BIG-GAMEデザインの「CASTOR LOW CHAIR」。材料はナラ。CASTORとはフランス語で「ビーバー」のこと。スイスの伝統的なカフェで用いられてきたクラシックな椅子を現代的にアレンジした「CASTOR CHAIR」のデザインをベースに、ゆったりとしたすわり心地のローチェアが登場。¥77,000(税抜)
こちらは「CASTOR SHELF」。CASTORシリーズは、脚の内側はビーバーにかじられたイメージ!¥46,900(税抜)
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