2024年元日に起きた能登半島地震から、早1年。
復旧・復興は少しずつ進んではいるものの、復旧業者やボランティアの不足、
さらには9月の豪雨で再び被災するなど、その歩みは決して順調とは言えません。
まだまだ支援が必要です。
支援したくても能登へ行くのはなかなか難しい……
そんなあなたに、「能登へ行かなくてもできる支援の方法」をご紹介します。
今回ピックアップしたのは、能登の人々の声を伝えたり、
文化の保護に尽力する9つのプロジェクト。
このままでは失われるかもしれない能登の豊かな文化を守り、
人から人へと“思い”をつないでいく活動を紹介。
離れた地からでも彼らを応援することは、きっと能登を支える力になるはずです。
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Index
2. 東京と能登を往復し、能登の声を集めた『あれから1年』展
3. デザイン専攻の学生が制作した“超個人的新聞”『MEDIUM』とは?
4. ユーミンの楽曲と佐藤健寿の写真で巡る『写真展 能登 20240101』
5. 奥能登国際芸術祭2023メンバーが贈る「あいの風Project」
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発災直後の気持ちを綴ったZINE『地震日記』
「揺れが収まったときには心が透明で、何も感じないような心になっていた。
ここに自分が生きているという感覚はなく、ちいさく震えていた」――。
能登半島地震発災から5日間の出来事や、心の動きをつぶさに記録した
鹿野桃香さんのZINE『地震日記』。避難先の金沢で手作業で製本した1冊から、
いまでは約1800冊が人の手に渡っている。

『地震日記 能登半島地震発災から五日間の記録』鹿野桃香 著。
鹿野さんは2017年、奥能登国際芸術祭に携わるため石川県珠洲市に移住。
地域おこし協力隊などを経て珠洲市での暮らしにすっかり馴染んでいた。
そこに起きた2024年元日の地震。
「日常のなかで地震が起き、人生がひっくり返るように変わりました。
自分のなかでこんなに大きな出来事があったのに、
避難先の金沢ではみんなが普通に生活していた。
そういった、経験している人としていない人に起きる意識の“違い”を
少しでも埋めたいと思い、私の経験を声に出していこうと思いました」
と鹿野さんは語る。

日記には、鹿野さんが撮影した珠洲市の風景も載せられている。
鹿野さんは『地震日記』の販売や朗読会を通じて、能登の現状を伝え続けている。
春にはこの1年を記録した続編の出版を目指す。
「東日本大震災からもうすぐ14年が経ちますが、
やっと自分の家に住めたという話も聞きました。
きっと能登も、これから長い道のりが待っている。
ありのままの出来事や葛藤を記録に残し、日記というかたちで
より身近に珠洲を感じてもらい、伝えられたらと考えています」
『地震日記』の売り上げは、増刷と、
能登半島地震や珠洲市に関するイベント企画などに充てられる予定。
information

地震日記
Web:Kano momoka
東京と能登を往復し、能登の声を集めた『あれから1年』展
東京・墨田区の銭湯〈電気湯〉で、能登の声を集めた『あれから1年』展が開かれている。
主催するのは、東京都出身・在住の浅見風さん。
能登半島地震発災後は3月から毎月、珠洲市や輪島市でボランティアに参加し、
東京で仲間と支援金を集め、また能登へと戻る。

浅見風さん。『あれから1年』展が開かれる〈電気湯〉前にて。
これまでに東京・清澄白河と東村山で2度の展示を行い、
能登の現状を東京に届けてきた浅見さんだが、
『あれから1年』展では、能登の暮らしや日常を届けたいという。
SNSで能登に住む人や出身者から話を募り、
取材チームが能登へ行き、話を聞いて回った。
能登に行ったことがないけれど、インタビューのテープ起こしをしながら
行きたくなるメンバーもいる。展示の準備をしながら、能登へ思いを馳せる人も。
浅見さんを中心に、思いがつながっていく。

銭湯の浴槽に貼り出された能登の風景と、能登の声。
会場は、下町の日常の場である銭湯。
待合室や脱衣所、シャワーの上、浴槽など、いたる所に、風景写真や文章が貼られている。
震災前後のさまざまなカットが水平線でつなげられた展示は圧巻だ。
「湯に浸かりながら、能登の人が綴った文や写真を見てほしい」と浅見さん。
いつもの銭湯で、ご近所さんと何気ない会話をするように。
展示は2025年1月31日まで。
information
『あれから1年』展
会期:2025年1月5日(日)~1月31日(金)
会場:電気湯(東京都墨田区京島3-10-10)
営業時間:15:00~24:00(最終受付23:30)※日曜 朝風呂8:00〜12:00
定休日:土曜
入浴料:大人550円、小学生200円、乳幼児100円
Instagram:@mikikisurunoto







































































































