“豊かな人間力が育まれる環境”で 子育てしてみませんか? 離島と親子をつなぐウェブメディア 『シマ育コミュニティ』へ
離島留学という選択肢
生きる力が養われる子育て環境がある離島で、子どもを育てたいという都市部の親子と、
地域の未来のために島の外からも子どもたちを迎え入れたいという島の人々に、
出会いと学びの機会を提供するのが『シマ育コミュニティ』の役割である。
そのため、サイトは親子に向けた情報だけでなく、
同じように「シマ育」という環境をつくっている、
またはよくしようと思っている島の人や先生など、
さまざまな地域の大人が見えるようなつくりになっている。
例えば、鯨本さんたちが一島一島めぐって、
各島の受け入れ態勢を取材し紹介しているコーナーや、
モニターツアー参加者の体験談、有識者など
子育てにまつわる人々のインタビューなどが掲載されている。
また、鯨本さんは『シマ育コミュニティ』を
ただ単に情報発信するだけのメディアではなく、
島の人々と子育て中の親子が、
より良い子育て環境をつくる仲間となれるよう、
オンライン勉強会やモニターツアーも開催。
『シマ育コミュニティ』のオープンから半年で、勉強会をきっかけに
離島留学先をみつける親子や、島への移住を決める人も現れた。
孤独な子育てに悩む都市部の親、また学校の仕組みや制度に
違和感を持って不登校という選択肢を取っている子どもたちなどにとって、
島との出会いは、新たな可能性を拓くきっかけとなるのではないか。

『シマ育コミュニティ』では、家族総出で島に移住するかたちだけでなく、
短期間で自然や島の暮らしを体験できる子ども向けの体験プログラムや、
子どもと父か母、または子どもだけで単身移住できる
「離島留学」の制度についても詳しく紹介している。
離島留学は1年単位の更新制が多いため、お試し感覚で離島暮らしを体験できるのも魅力。
「支え合い先進地である離島には、子ども、子育て、教育環境づくりという面だけでなく、
人と人が支え合いながら自然のなかで生きていくための幅広い知恵が今も残っています」
と語る鯨本さんは、書籍、
『世界がかわるシマ思考-離島に学ぶ、生きるすべ』の発売を4月20日に控えている。

『世界がかわるシマ思考-離島に学ぶ、生きるすべ』(issue+design)1900円+税。
少子高齢化に伴う人口減の問題だけでなく、
自然災害や地球温暖化といった脅威にもさらされている日本で、
この先どのように生きていくか。
鯨本さんたち『ritokei』が集めてきた情報や、これまでの活動で得てきたヒントから、
心豊かに生きる「すべ」と「思考」を紹介する内容だ。
さらに、哲学者や大学教授といった有識者の先生や、
島のキーマン的な存在の人たちとの座談会も収録されている。
子育てをはじめ、人口減などさまざまな課題に直面している日本人にとって、
離島は原点に立ち返り、
人間本来の営みについて考えさせてくれる貴重な存在といえるだろう。
子育て層はもちろん、そうでない人にとっても、
離島の可能性は未来に希望の光を照らしてくれるのかもしれない。
