開窯350周年を迎え、 ブランド名を「鍋島焼」に統一! 佐賀・大川内山で生まれた 秘密の焼物を知る

佐賀県伊万里市にある大川内山で誕生した「鍋島焼」が、2025年に開窯から350周年を迎えました。高い品質と芸術的な美しさが特徴の「鍋島焼」は、大阪万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とコラボレーションしたことで、初めて名前を耳にした人も多いのでは。生産地である大川内山を訪れ、その歴史を紐解きます。

険しい地形で作られる秘密の焼物

「鍋島焼」は「伊万里焼」の中のひとつで、献上品や贈り物として焼かれたものを指します。この焼物の始まりは安土桃山時代、1600年に起こった関ヶ原合戦。戦いに敗れた石田三成率いる西軍についた佐賀藩は、本来、家を断絶するか、遠方の土地へと飛ばされるはずでした。しかし幸いにも鍋島家は勝った徳川家と繋がりがあったため、当時最高峰と言われていた、明(中国)の焼物を仕入れ、徳川将軍家に献上することで免れたといいます。1644年に明が滅亡し清の時代になると、焼物の輸入が減少。献上品が減り困った佐賀藩は、窯が多く点在する有田で焼き物を作るようになりました。

生産地が大川内山に落ち着いたのは、献上品を焼くという貴重な技術を守るため。秘密を保持できる土地を探すうちに、周囲が急な山に囲まれ、入り口が1か所だけという地形であるこの地を見つけます。関係者以外は通行できないように入り口に関所を設け、失敗作はわざと地面に落として割って処分するなど、徹底的に管理。最高の技術を持つ職人たちが集められ、高級磁器として製作され、その地位を確立させてきました。

デザインに流行を取り入れた一般流通用の「伊万里焼」とは違い、献上用の「鍋島焼」のデザインは政治に左右されてきました。経済が発展した17世紀後半は派手に、徳川吉宗によって倹約令が出された時期は使用する色の数を減らすというように、時期によって様々。伊万里駅にある〈伊万里・鍋島ギャラリー〉では、時代背景と合わせて見比べることができます。

また、平成元年からは毎年伝統産業振興の一環として、兵庫県や滋賀県、大阪府など城が所在する地域の知事などに、年に一度献上を始めました。献上品は、今でもろくろでの成形、絵付け、焼成など、大川内山の窯元が分担して全て手作業で制作。登り窯での焼成は、交代制で28〜32時間ほど焼き続けており、今もなお、江戸時代からの技術と伝統はしっかりと受け継がれていることがうかがえます。

暮らしと伝統技術が共存するまち、大川内山

「鍋島焼」の生産地である大川内山は、伊万里駅から車で10分ほどの場所に位置し、半日あれば回遊できてしまうほどコンパクトなまち。各窯元で焼物を探すのはもちろん、焼物で作られた大きな地図や、陶器の壁画、点在している、大川内山にある植物を絵柄にした焼物を見ながら、散策するだけでも楽しめます。

メインの通りから少し入ると住宅があります。人々の生活と窯が共存しているのが大川内山の特徴です。「鍋島焼」を作ることは日々の営みのひとつ。案内してくれた伊万里鍋島焼協同組合の川副隆彦さんは、「大川内山は営みからビジネスが生まれているまち」と、話します。

開窯350周年を迎え、「鍋島焼」の記念事業がスタート

記念すべき350周年の節目である2025年、伝統的な焼物「鍋島焼」の認知度を拡大するために、さまざまな取り組みを行う記念事業をスタートさせました。

そこでこれまで伊万里鍋島焼協同組合が使用していた「伊万里鍋島焼」や「伊万里焼」とも呼ばれてきた呼び名を「鍋島焼」に統一。ロゴタイプデザインを制作し、新たにWebサイトInstagramを開設し、「鍋島焼」の制作風景や大川内山の自然、人々の暮らしの様子などを積極的に発信しています。

現在は29軒の窯元がある大川内山。次の「鍋島焼」開窯400周年、500周年に向けて川副さんは、「作家や焼物だけでなく、産地も愛してほしいですね。大川内山の暮らしを知って、文化を守り、愛してくれる人を増やしていきたいです」と話します。

2025年7月現在は「鍋島藩窯 風鈴市」を開催中。2025年8月には「鍋島藩窯 あかり夏祭り」「鍋島藩窯 夜の窯元市」を、紅葉が美しい11月には「鍋島藩窯 秋祭り」など、季節に合わせたイベントを開催予定です。ぜひ記念すべき年に大川内山で、「鍋島焼」の真髄に触れてみては。

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鍋島焼

住所:佐賀県伊万里市大川内町乙1848

Web:https://nabeshima-yaki.com/

Instagram:https://www.instagram.com/nabeshimayaki/

編集者・市谷未希子さんの出張日記。 コンパクトな名古屋市内で、 仕事以外の時間も有効活用

日本のローカルを知り尽くしたクリエイターの出張についていき、出張先で食べたものや出会った人やもの、過ごし方を見せてもらう本企画。

今回見せていただくのは編集者・市谷未希子さんの名古屋出張。2025年7月9日(水)に開業する〈BASE LAYER HOTEL(ベースレイヤーホテル)〉の内覧会取材です。

出張には欠かせない三種の神器

1.〈Jabra〉「Elite 10」
フリーランスで仕事をしているので、出張先に限らず移動しながら電話やオンライン会議なんてこともしばしば。そういう時に欠かせないのがこのワイヤレスイヤホンです。ペアリングがスムーズで、装着してすぐに「ふぁーん」と、外界をシャットアウトするような静寂が訪れるところがお気に入り。重くて包み込むような音質が好きな私にとってはパーフェクトな設計で一生使いたいブランドなのですが、このモデルを最後にイヤホン市場から撤退するとのことで、在庫をストックしておくべきか真剣に悩んでいます(笑)。

2.〈THREE〉「エッセンシャルセンツ 06 TASTE THE AIR」
風をイメージして、シトラスやハーバルの香りを中心に調香したオードトワレ。残り香が軽いので人とたくさん会う日や仕事の前の気分転換にひとつあると安心。癖が少ないので旅先で部屋の香りが気になるときにもさっと使える手軽さが気に入っています。

3.〈Goldwin〉「コンプレッションカーフスリーブ」
〈Goldwin〉の着圧ソックス。運動時に着用することで、疲労軽減やむくみ対策が期待できるということで、たくさん歩く街取材や旅先では重宝しています。

仕事も観光も抜かりなし!市谷さんの出張中の過ごし方

名古屋に到着早々、今回の内覧に一緒に参加する友人とひつまぶしの名店〈錦三丁目 いば昇〉でランチ。一般的な店では一人ずつ定食セットで出てくるのですが、ここは大人数の場合は大きなおひつでまとめて出してくれるのが新鮮でした。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶしと友人。名古屋で活躍されているクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナーの二人も合流しました。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶしと友人。名古屋で活躍されているクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナーの二人も合流しました。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶし定食。胃袋のコンディションに合わせてお椀に取り分けることができるので、無駄なく満足度も満点!

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶし定食。胃袋のコンディションに合わせてお椀に取り分けることができるので、無駄なく満足度も満点!

今回の仕事は、7月9日に開業する新ホテルブランド〈BASE LAYER HOTEL〉の内覧会の取材です。〈BASE LAYER HOTEL〉は、「街を遊ぶ、ビジネスホテルの新しいカタチ」を提案する、カルチャー感度の高いビジネスパーソンのためのビジネスホテル。

取材のあとは友人と一緒に名古屋の夜を満喫。一軒目に立ち寄ったのは今池エリアにある立ち食い居酒屋〈マグロー〉。18時ごろに到着したのですが、店内はお客さんでパンパン。ダメもとで人数を伝えると、お客さんたちが少しずつ詰めてくれて無事に入店することができました。ご飯や大将たちの雰囲気はもちろん、常連さんたちによって生み出されるローカル感が癖になるお店です。

豊富なマグロメニューから、赤身やトロ、トンボ(ビントロ)をオーダー。狭い店内では、近くにいるお客さんが配膳をサポートするのが当たり前。

豊富なマグロメニューから、赤身やトロ、トンボ(ビントロ)をオーダー。狭い店内では、近くにいるお客さんが配膳をサポートするのが当たり前。

夜はUK発の音楽プロデューサーでアーティストのMura MasaのDJセットを観に、老舗のライブハウス〈THE BOTTOM LINE〉へ。フジロックでは二番目に大きなホワイトステージのトリを務めるほど日本でも人気のあるMura Masaの音楽をあんな至近距離で浴びて踊れるなんて最高の時間でした。

終演後の〈THE BOTTOM LINE〉の様子。地元の若者たちも多い印象で、醒めやらぬ興奮を共有しあう姿にさらに胸が熱くなりました。

終演後の〈THE BOTTOM LINE〉の様子。地元の若者たちも多い印象で、醒めやらぬ興奮を共有しあう姿にさらに胸が熱くなりました。

この日のラストは、おしゃれなワインバー〈Paradise Nature wine&vinyl〉が終着点。私が毎年行っている「Rainbow Disco Club」という音楽フェスでナチュラルワインを提供しているお店なのですが、店舗にお邪魔するのはこの日が初めて。おしゃれな外観で、扉を開けると壁一面のレコードと音響設備にまずテンションアップ。

カウンターの奥には広いワインセラーもあり、ボトルを選ぶこともできるそう。良質な音楽とワインで最高の締めくくりになりました。

カウンターの奥には広いワインセラーもあり、ボトルを選ぶこともできるそう。良質な音楽とワインで最高の締めくくりになりました。

2日目。名古屋といえばモーニング!ということで、チェックアウトの前に早起きしてホテルの目の前にある〈STILL THINKING COFFEE〉へ。このあとのスケジュールを整理したりと、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

私はアーモンドトーストと深煎りのブラックコーヒーをチョイス。甘さと苦さがバランスよく、頭もスッキリ!

私はアーモンドトーストと深煎りのブラックコーヒーをチョイス。甘さと苦さがバランスよく、頭もスッキリ!

ランチは知人におすすめしてもらった〈ジャズ喫茶YURI〉へ。ジャズ喫茶と聞くと敷居が高く感じますが、客層は老若男女さまざまでカジュアルにランチを楽しむ人たちが多い印象。平日は24時までやっているので夜カフェとしても愛されているそうです。キッチンを囲うようにそびえるレコードコレクションも圧巻でした。

この日は特に予定がなかったので、電車で東山公園まで足を伸ばしてずっと行ってみたかった本屋〈ON READING〉へ。本屋の奥にはギャラリースペースもあって、この日はイラストレーターのユカワアツコさんの個展が行われていました。

新幹線に乗る頃にはすっかりクタクタになった私は、降車駅の新横浜駅周辺でひとっ風呂浴びたいなと検索して、横浜線で隣駅の菊名にある「福美湯」へ。しっかり整えて、リカバリーまでするのが大人の出張旅の醍醐味、なのかもしれません。

前々から気になっていたこの銭湯は、薪で沸かした超微粒子のお湯が肌や髪にいいということで銭湯好きの間でも人気のスポット。なかには露天風呂やロッキーサウナ、水深90cmの水風呂など公衆銭湯とは思えないほどの充実っぷりで気づけば2時間以上滞在していました。

前々から気になっていたこの銭湯は、薪で沸かした超微粒子のお湯が肌や髪にいいということで銭湯好きの間でも人気のスポット。なかには露天風呂やロッキーサウナ、水深90cmの水風呂など公衆銭湯とは思えないほどの充実っぷりで気づけば2時間以上滞在していました。

仕事以外も有効活用しやすい名古屋のまち

今回見せていただいたホテルは、出張や、宿泊へのこだわりが少ないひと向けのビジネスホテルがベースですが、サウナやファミリールームがあり、アメニティも充実していて、痒いところに手が届くようなホテルでした。地方都市への出張の際、食や観光を重視する人にとっても、綺麗で気持ちの良いホテルは重要な選択肢になると思います。

そして名古屋は道が分かりやすく、移動がしやすかったです。名古屋市内はコンパクトで、仕事以外の時間も有効活用できました。ローカルフードの飲食店や、モーニングを楽しめる店が多く、食に貪欲な街なのかなと思います。

市谷未希子

いちたに・みきこ●1989年⽣まれ。美容師、ファッションメディアの編集者を経て、フリーランスのエディター/ライターとしてファッションや美容、カルチャーなど幅広いジャンルで活動中。趣味は映画、ドラマ、ライブ鑑賞と食べ歩き。
Instagram:@mikk0

〈IDÉE〉のディレクター・ 大島忠智さん推薦! 箱根でほっと一息つける スポット5選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

インテリアブランド〈IDÉE〉のディレクター・大島忠智さんが登場。最近箱根の小さいマンションを購入した大島さん。週末ゆったりと過ごしたい時におすすめのスポットを教えていただきました。

こだわりの詰まった移動式カフェ〈Cafe Ryusenkei〉

移動式のカフェ〈Cafe Ryusenkei〉。知人でもある〈ima設計事務所〉の小林さん夫妻が内装を手掛けていて、デザインにもすごくこだわりが詰まっています。私はホットのカフェラテがおすすめです。

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Cafe Ryusenkei

住所:箱根、横浜、湘南エリアに出店

Instagram:@cafe_ryusenkei

特別な時間を過ごすなら〈富士屋ホテル〉の朝食

少しお値段は高いですが、〈富士屋ホテル〉朝食もお気に入りです。和洋折衷の空間の中で、シルバーのカトラリーを使い、ホテルのサービスを受けながら朝食を食べる、特別な時間が過ごせます。友人が箱根に来たときに、ここで朝ごはんを食べることも。

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富士屋ホテル

住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

Instagram:@fujiya_hotel

日常生活に馴染んだ〈勝俣豆腐店〉

仙石原にある〈勝俣豆腐店〉。自家製豆腐はもちろん、週末限定のおからドーナツがすごく美味しくて、おやつに食べています。お惣菜やおでんの種も作っていて、生活する中でよく訪れるスポットです。

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勝俣豆腐店

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原116

Instagram:@sasatofukatsumata

〈箱根 彫刻の森美術館〉内にある〈ピカソ館〉

〈箱根 彫刻の森美術館内〉にある〈ピカソ館〉。主にピカソの陶器作品が貯蔵されていて、すごく見応えのある美術館だと思います。

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箱根 彫刻の森美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121

Instagram:@thehakoneopenairmuseum

自然豊かな〈ポーラ美術館〉

〈ポーラ美術館〉は山の中にいきなり出てくる、自然あふれた美術館。室内の展示はもちろんなんですが、外を散策しながら展示が見られるおすすめのスポットです。

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ポーラ美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

Instagram:@polamuseumofart

動画はこちらから!

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Tadatomo Oshima 
大島 忠智

インテリアブランド、IDÉEのディレクター。宮崎県出身。大学卒業後、1998年にIDÉE入社。飲食マネージャー、広報、バイヤー・商品企画・開発を経て、現在はブランドのディレクションを担当している。インタビューウェブマガジン「LIFECYCLING」と音楽レーベル「IDÉE Records」の企画・運営にも携わる。また、無印良品のギャラリー「ATELIER MUJI」で企画展示も手掛けている。公私共に親交の深い染色家、柚木沙弥郎さんとの「草の根運動」を綴った書籍「柚木沙弥郎 Tomorrow」も出版。

フードディレクターの浅本充さんが推薦! 地元・神戸の知る人ぞ知るフードカルチャー4選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

今回はフードディレクターの浅本充さんが登場。地元・神戸にある、知る人ぞ知るフードカルチャーを教えていただきました。

古い理髪店をリノベーションした〈DORCIA〉

同い年の友人が経営する喫茶店〈DORCIA〉。古い理髪店をリノベーションしていて、神戸のまちに馴染んだかっこいいお店です。クラシックなクロックムッシュやコーヒー、カフェオレを飲みながらゆったりと過ごせます。きっとこれからの神戸のまちのスタンダードになっていくであろうスポットです。

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DORCIA

住所:兵庫県神戸市中央区旭通3-1-29

Instagram:dorsia_kobe

幼少期からの思い出の味〈フロインドリーブ〉

コーヒーとパンが好きだった家系なこともあり、浅本家では、毎朝挽きたてのコーヒーとパンが定番。〈フロインドリーブ〉のドイツ系のパンが食卓に出てくる日は嬉しかったことを覚えています。香ばしいソフトグラハムやライの食パンがおすすめです。教会をリノベーションした建物の2階には喫茶店があり、シャンデリアとステンドグラスが印象的。ここで食べられるサンドイッチとコーヒーは、浅本家の最高の贅沢です。

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フロインドリーブ

住所:兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15

Instagram:ghb.freundlieb

今の仕事につながるきっかけの場所〈エビアンコーヒー〉

祖父が大好きだった神戸の本町にあるコーヒー屋さん〈エビアンコーヒー〉。小学生の頃からカウンター席に座って、サイフォンで淹れるコーヒーの不思議な所作と、魔法のように上がっては落ちるドリップを見てワクワクしていました。

朝早く起きて、カウンター席でサイフォンを見ながら、マスターとの軽い会話を交わし、どんどん訪れる常連と一緒に過ごす時間は、神戸の喫茶文化の歴史とリテラシーを感じられます。今の僕の仕事に繋がる、大きなインスピレーション・ソースとなっています。

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エビアンコーヒー

住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-7-2

Instagram:kobe_evian

まるでパリにいるような〈アリアンスグラフィック〉

大好きな海岸ビルヂングという建物の中にあるカフェ〈アリアンスグラフィック〉は、ウディ・アレンの映画『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)の世界へ迷い込んだような錯覚になるほど、1900年代初頭のパリを感じられる場所。コーヒーを飲みながら本を読んだり、書き物をしながら過ごしています。「フランス人に教えてもらったカレー」という、ユニークな名前の美味しいフードメニューもあり、大好きな場所のひとつです。

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アリアンスグラフィック

住所:兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5

Instagram:alliance_graphique

動画はこちらから!

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Makoto Asamoto 
浅本 充

株式会社unite代表代表取締役。兵庫県出身。都内のレストランで従事したのち、BROOKLYNに渡米。2009年株式会社ユニテを設立。帰国後は「自由が丘ベイクショップ」をディレクション。
現在は、様々な企業の飲食部門やライフスタイルのコンサルティングに参加。最近の主なワークスとしてSATURDAYS NYC、agnes b、GAP、MARNI、LACOSTEなどのカフェなどがある。

〈界 別府〉の館内に広がる温泉街。 夜にはネオンが灯り、夜店が並ぶ

にぎやかな夜市と、静かな部屋と。 そのギャップが〈界 別府〉のおもしろさ

〈界 別府〉のパブリックスペースは、まるで温泉街だった。海を眺める足湯があり、少し光量を落とした石畳の小径があり、庭園を通って向かう大浴場があった。そして「温泉街」らしく、夜になると表情が一変する。かつて別府港が開港した当時の賑やかさをイメージして、夜店が並び、ラボと呼ばれるスペースにはネオンが灯る。和紙の提灯が窓に映って延々と続いているように見える中、スマートボールや型抜きと言った懐かしい遊びに興じていると、「湯治ジャグバンド」が始まる。

星野リゾートの温泉旅館〈界〉ブランドでは、それぞれの湯治場の文化を体験する「ご当地楽」があり、別府ではスタッフが湯桶を叩いてリズムを取りながら演奏している。多くの宿泊客が楽しむその賑やかさと部屋に戻った際の静けさとの対比が、〈界 別府〉が提唱する「ドラマティック温泉街」の本当の意味かもしれない。

視線と同じ高さの水平線から、 別府湾の雄大さを感じる

窓の下部を床面に合わせているその部屋は、まるで海と繋がっているようだった。水平線が立ったまま海を眺める視線と同じ高さにある。その不思議さに引き込まれるように、海をただ見つめてしまう。風が吹いてわずかに波が立ち、雲が動いていることがわかる。雨が降ってきたのだろうか。遠くで雲と海がつながっている。

夕食では、その海の恵みが桶に乗って運ばれてきた。太刀魚、サワラ、鯛など旬の魚のお造りに始まり、伊勢海老や蛤、ふぐの入った海鮮豊後鍋へと続く。最後の締めとして大分の郷土料理である「りゅうきゅう」をご飯に乗せ、魚介の出汁に椎茸まで重なったスープをかけて出汁茶漬けのようにしていただく。「りゅうきゅう」は、アジやサバなどの切り身を醤油やみりん、胡麻などのタレに漬ける漁師料理のこと。その複雑な旨味は、じっくりと体に染みて、海と山に挟まれた別府の豊かさそのままだと思った。

翌朝、日の出と共に起きて、東を向いたピクチャーウィンドウから海を眺める。まだ仄暗い海は深い青をしていて、明るくなると共に少しずつ時間が動き始めるようだった。日常生活にはない感覚。階下のロビーで現代湯治体操に参加し、今度は自分の体を目覚めさせていく。そして、一泊二日の滞在中、何度目かになる湯に足を浸ける。炭酸水素塩泉の湯は、入るほどに肌を柔らかく、滑らかにしてくれる。

海からの風は爽やかで、頭は冴えたまま足元からじんわりと体が温まっていく。朗らかな気持ちで海を眺めながら、この気持ちよさと解放感が「現代湯治」なのかもしれないと思った。

〈界 別府〉宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施

〈界 別府〉の宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

colocal公式Instagramアカウント(@colocal_jp)と界公式Instagramアカウント(@hoshinoresorts.kai )をフォロー&キャンペーン投稿に「いいね」した方から抽選で1名様に宿泊券をプレゼント。
※コメントにて虹の絵文字を送っていただくと当選確率がUPします。

応募期間は2025/06/24〜2025/07/08まで。
詳しくはcolocalのInstagramをご確認ください。
@colocal_jp

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【賞品】星野リゾートの温泉旅館〈界 別府〉
抽選で1名様に宿泊券が当たります。
・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定

【宿泊期間】2025年8月1日~2026年1月31日 ※除外日あり
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KAI Beppu 
界 別府

住所:大分県別府市北浜2-14-29

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/

〈界 別府〉から足を伸ばして。 100年の歳月を越えて、 街に溶け込むモダニズム建築

経年変化の美しい、藍色のタイル

1928年に竣工した別府市公会堂には、階段をのぼった前面に背の高い扉があり、その上に同じ幅で上部だけが丸くなった窓がある。ほとんどシンメトリーの構造は、建築に威厳を付与するようで、街のシンボルを作ろうとした建築家の意気込みさえ感じられる。2016年に改修工事を終え、朽ち果てそうだった外観も建設当時を模した美しいタイル張りに生まれ変わっている。

建物前面の階段は、内部にまで続いていた。正面玄関は二階部分に相当している。改装前には会議室として使われていたというほど広い空間は、切り返しになった上部の白壁はきれいに塗り直されていたが、下部のタイルは当時のものが残されていた。藍色とも紺色ともつかないランダムな色味のタイルに、丸みのある窓からの光が差し込んでいる。影になった部分は濃く、色が揃って見える。四角形のタイルが均等に貼られているが、冷たさは感じられず、むしろ小さな歪みは、不揃いな印象よりもやわらかさを生み出している。

別府市公会堂の外観。階段を上って玄関がある、劇場らしい設え。

別府市公会堂の外観。階段を上って玄関がある、劇場らしい設え。

別府市公会堂を設計したのは、東京中央郵便局や大宮御所の設計担当として知られる吉田鉄郎だった。日本のモダニズム建築の第一人者として知られる吉田は、日本の建築や庭園に精通した人物でもあった。戦後ドイツで出版され、その評判のために逆輸入する形で日本語に訳された『日本の建築』(著・吉田鉄郎、訳・薬師寺厚、註解・伊藤ていじ)の序言に、吉田の建築に対する思いが簡潔に記されている。

「真によい建築の名に値する建築は、必ずその環境に適合し、両者の間の調和した結びつきが、その美しさを完全に発揮する」(『日本の建築』より)

 
竣工当時のパノラマ写真が、一階に展示されていた。モノクロームながら、山から海まで続く緩やかなスロープの途中に別府市公会堂が建っていることが、はっきりとわかる。その傾斜を利用して階段をのぼって玄関に入り、ホールへとつながる構造が作られたのだろう。周囲にビルはなく、当時は階段をのぼれば、海まで見晴るかすことができたかもしれない。確かめるために屋上に出た。今では周囲の建物に阻まれて、海を眺めることはできないが、振り返ると山稜と緑青色の屋根が重なっているように見えた。屋根の上に突き出した窓や構造物が、山の形と呼応しているよう。当時の写真では目立つ存在だったとがわかるが、100年を経た今では街に溶け込み、それが適切な大きさだったことがわかる。
別府の街は、山を背負い、海を向いている。その緩やかな斜面沿いに、人々は暮らしている。

別府温泉街

山の裾野から湯煙が湧き立つ別府温泉街。

モダニズム建築でフラダンス、 眩しい光はハワイのようで

屋根の上にはところどころに仏塔のような形をした石が乗っていたり、タイルが◯×模様になっていたり、モダニズムと言いながらも、単に機能美だけを追求したわけではない遊びが随所に施されている。

屋上から階段を降りてくる途中、外側から見れば上部が丸くなった窓のある部屋から、賑やかな声が聞こえていた。どうやらその時間は、フラダンスのグループが借りていたらしい。腰に巻いたハワイアンの鮮やかな布は、建物のトーンとは違和感があったが、窓からの眩しい光にはとても似合っていた。何よりモダニズム建築の重要な遺産が、日常的に使われていることに感動してしまった。

別府市内には吉田が設計した建築がもう一つ遺されている。別府市公会堂と同年に建てられた「旧別府郵便電話局電話分室」も「レンガホール」という名で親しまれており、観光協会の事務所など、現役で使われている。その周辺にはおそらく戦後すぐに建てられたと思われるトタン貼りの長屋が続く小道があった。近代は層になって積み重なり、別府にはその歴史のモザイクが建築という形で見てとれる。

公会堂にあったパノラマ写真のように、街全体を撮影したいと山側に向かい、展望台から海を眺めた。突然降り出した雨が急に止み、光が一瞬射したかと思ったら、また雲があらわれて降り始めた。目まぐるしく変わる天気と別府湾に突き出たダイアモンドヘッドのような高崎山。もしかしたら、別府とハワイは似ているのかもしれない。

別府の風景

位置関係は反対だが、ワイキキにとってのダイアモンドヘッドのように、別府には高崎山がある。

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KAI Beppu 
界 別府

住所:大分県別府市北浜2-14-29

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/

どんだば、めじゃー、かふーしろー!吉本芸人・ありんくりんが挑戦する、 北海道・東北地方の方言

SNSでの総再生100万回(2025年6月時点)を超える、コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
今回は、北海道、青森県、宮城県のよしもと住みます芸人から挑戦状が届きました。ぜひ一緒に方言クイズ、イントネーション講座、早口言葉にチャレンジしてみてくださいね!

北海道の方言クイズ

北海道住みます芸人のコロネケン束田さん、華花クラッツ たいようさん、オジョーさんからの挑戦状!

・はんかくさい(バカらしい)
・あめってるわ(腐ってるわ)
・かふーしろー(ありがとう)
・おだつ(調子に乗る、ふざける)

津軽弁のイントネーション講座

青森県住みます芸人の北野ごぼうさんがレクチャー!

・どんだば(どうなってるの)
・んだびょん(そうだと思う)
・したばって(だけど)
・わいは(わあ!)
・めじゃー(美味しい)

宮城県の早口言葉

宮城県住みます芸人のゆずさんからの挑戦状!

「ぬがづぬずぅぬぬづ、ぬづようび」(2月22日日曜日)

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ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

Instagram

ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-JBOEI9NRCis8p_han0xww

銀座ロオジエ アシスタントヘッド ソムリエの松本有佑子さんが推薦! 地元・福岡県北九州市の 思い出の味3選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめ3スポットを紹介してもらう本企画。

資生堂が経営するフレンチレストラン銀座ロオジエ アシスタントヘッドソムリエの松本有佑子さんに、地元・福岡県北九州市で思い出の味を厳選してもらいました。

地元の穴場名店〈永目〉

地元の穴場名店〈永目〉

地元にいる時から、家族でずっとお世話になっています。地元の野菜をふんだんに使っていて、最高のお肉をコース仕立てで出していただけるお店で、誕生日にはいつも行っています。大将は福山雅治似の爽やかイケメンで、地元の社長さん、お医者さんなどグルメな人で知らない人はいない、穴場名店になりつつあります!

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永目nagame

住所:北九州市小倉北区鍛冶町1-1-14

Instagram:https://www.instagram.com/nagame_irori29/

改札内にわざわざ入って食べたい〈ぷらっとぴっと7・8番ホーム〉

改札内にわざわざ入って食べたい〈ぷらっとぴっと7・8番ホーム〉

小倉駅の改札内にあるんですが、電車に乗らないのにわざわざ食べに行くくらいお気に入りのお店です。ねぎと甘いかしわがたっぷりとのっていて、北九州らしい甘めの出汁との相性が抜群。とっても美味しいので、ぜひ食べに行ってほしいです。

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北九州駅弁当かしわうどん ぷらっとぴっと7・8番ホーム

住所:北九州市小倉北区浅野1-1-1 JR小倉駅7・8 ホーム

Instagram:https://www.instagram.com/kitakyu.ekiben1891/

ボリューミーなサンドイッチが食べられる〈OCM〉

ボリューミーなサンドイッチが食べられる〈OCM〉

ここは私の両親が高校生の頃から行っていた老舗。リーズナブルな価格帯なのにボリューミーで、好きな具材を選べるアメリカンなサンドイッチ屋さんです。パンは小倉では一番有名な〈しろや〉のものを使っていてふわっふわ。テイクアウトもできておすすめです。

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OCM

住所:福岡県北九州市小倉北区船場町3-6

Instagram:https://www.instagram.com/sandwichfactoryocm/

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Yuko Matsumoto 
松本有佑子

福岡県北九州市出身のソムリエ。新卒でウェディング・レストラン事業の会社に就職後、ソムリエの資格を取得。その後、東京・渋谷のフレンチレストラン〈モノリス〉を経て、「ミシュランガイド東京 2025」にてミシュラン3つ星を獲得したフレンチレストラン〈SÉZANNE〉へ。現在は、日本を代表するグランメゾン〈L'Osier〉のアシスタントヘッドソムリエとして活躍中。

銅像から紐解く偉人伝。 破天荒だけど、多くの人に愛された 高知出身の植物学者・牧野富太郎

日本各地に点在する銅像のモデルとなった人物を紐解く本企画。
今回ご紹介するのは、〈高知県立牧野植物園〉内にある牧野富太郎の全身像です。植物学者・牧野富太郎の功績と人柄とともに、おすすめしたい植物園の楽しみ方について広報課の橋本 渉さんに話を聞きました。

愛すべき「日本の植物分類学の父」

「高知県中西部に位置する佐川町で生まれた牧野富太郎は、植物を愛し、多くの新種を発見し命名した、『日本の植物分類学の父』と言われる学者です。

2023年に放映された連続テレビ小説『らんまん』で、神木隆之介さんが演じた主人公のモデルとなった人物として彼を知った方も多いかもしれません。

私生活では、裕福な家の一人息子として生まれ、幼少期に父、母、祖父を亡くすも、祖母に甘やかされて育ちました。破天荒な性格で、研究に打ち込むあまり1億円以上の借金を抱えたことも。」

自叙伝にある、借金地獄を公表すると支援者が現れた話や、恋愛結婚した妻・壽衛(すえ)に苦労をかけた様子からも、その破天荒さが窺えます。

「一方で、ひたむきに研究する姿勢と明るい人柄で多くの人々に愛されました。博士が写っている写真を見ると、いつも植物とともに本当に幸せそうな表情をしています」

背広姿、手にはキノコ、足元には生い茂る草。銅像から見る牧野博士

「牧野植物園は開園後、園地の拡大やリニューアルを繰り返しています。現在、園内には3つの牧野富太郎像があり、最も大きな全身像は南園エリアにあります。

もともと全身像が建った当時、その周辺には芝生が広がっていました。遠足やピクニックに来た人たちは銅像の周りにシートを広げ、思い思いに楽しんでいたそうです。

開園から40年が経った1999年以降、植物園の敷地が広がるにつれてシンボルとなるものも増えていきましたが、その40年間は牧野植物園のシンボルと言えば芝生に佇む牧野富太郎像だったと思います。

現在、南園には〈50周年記念庭園〉があり、銅像の位置はそのまま、辺りを樹木が囲み、木製デッキの観察路が整備されています。観察路では、小川とともに季節によってアジサイやモミジの仲間が楽しめます」

「全身像の牧野博士は背広を着て、手にはキノコを持ち、足元には草が生い茂っています。実はこの姿は、牧野博士のスタイルを反映しているんです。

牧野博士は植物調査の時にはスーツを着て出かけていました。愛する植物に対して敬意を表しているとも捉えられるかもしれませんね。正装で泥だらけになるのが牧野博士でした。

手にしているのは柄の長さが特徴のカラカサタケというキノコです。さらに、学者というと研究室にこもるイメージがあるかもしれませんが、牧野博士は野山に分け入って行き、人々に植物のことを伝えることに尽力した人物でした。足元の草は、そんな博士の生き方を表しています」

訪れるたび、異なる景色を楽しめる植物園

「そんな牧野富太郎の銅像がある〈高知県立牧野植物園〉は、彼を慕う市民たちの声に応じる形で1958年に開館しました。日本で唯一の人名を冠した植物園で、牧野博士ゆかりの植物や、博士を育んだ地元の野生植物、3000種類以上に出会える場となっています」

色鮮やかな熱帯花木からサボテン類など乾燥地の植物まで集まった〈温室〉、果樹や野菜、ハーブを含む植物を五感で感じられる〈ふむふむ広場〉、鉢植えや博士ゆかりのハーブティーセットが手に入るショップなど、カジュアルに楽しめるスポットもたくさん。

愛好家の皆さんは、植物図などの貴重な資料の数々も要チェックです。

博士が描いたコオロギランの植物図(高知県立牧野植物園所蔵)

博士が描いたコオロギランの植物図(高知県立牧野植物園所蔵)

「植物園は、季節ごとに違った植物に出会える場所かつ、植物の成長に伴って来園する度に新しい景色に出会うことができる場所です。

自由に散策できるよう、順路はないので、自然のなかに飛び込んだ感覚で楽しんでもらえるのではないでしょうか。解説ラベルには博士とその植物にまつわるエピソードが書いてあるので、読みながらぜひお気に入りの植物を見つけてください」

information

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高知県立牧野植物園

住所:高知県高知市五台山4200−6

電話番号:088-882-2601

Web:https://www.makino.or.jp/

瀬戸内海の小さな島、豊島にニューオープン。“島の素材が主役”のファクトリー〈Teshima Factory〉

瀬戸内海に位置する豊島(てしま)は、香川県や岡山県からフェリーに乗って40分ほどで到着できる、人口700人ほどの小さな島。

この島に、食堂、ブルワリーなどを併設した複合施設〈Teshima Factory(てしまファクトリー)〉がオープンした。

株式会社アミューズの「瀬戸内プロジェクト」の一環から生まれた。

プロジェクトを担当する佐藤大地さんは、豊島に赴任したばかりの頃の印象をこう語る。

「幻想的な豊島美術館や、瀬戸内海や棚田の風景を眺めながらゆったりとした時間が流れる豊島に感動しました。その一方で、これまでの都市部の生活では日常に当たり前にあった、スーパーや飲食店、コーヒーショップといった食の選択肢がないことを実感し、途方に暮れたんです」

島の暮らしや豊島の住民の日常に入らせてもらう中で、日常の生活のために、田んぼや畑を耕し、魚を捕りに行くことを知る。畑や海と近い距離で生活している様子に衝撃を受けたという佐藤さんは、〈Teshima Factory〉を、豊島に訪れる人たちが普段感じられない自然との距離を味わえる、豊島に住む人にとっては日常の彩りの一つとなる場を目指すことにした。

使用した建物は、かつて島でよく採れて重宝されてきた「豊島石」を加工する石材会社から鉄工所へと変遷したもの。ただ解体して新たなものを作るのではなく、長い間、島の風景にあった姿を残すことも意識した。そこで、建物の意味やストーリーを捉えたリノベーションを多く手掛けてきた、スキーマ建築計画代表の長坂常氏に設計を依頼。豊島で出た廃材を使用して家具を作るなど、建物にも島の素材を使用した。

また、〈Teshima Factory〉で醸造しているオリジナルのクラフトビール「Lull Beer(ルルビール)」は、豊島の穏やかな時間の流れ方をイメージしたもの。訪れたら絶対に味わってみてほしい。

豊島の穏やかさ、豊かさをイメージした香りのいい「ルルビールIPA」と、農作業のあとなど、汗をかいた後に爽やかにすっきりとした「ルルビールピルスナー」の2種類を用意

豊島の穏やかさ、豊かさをイメージした香りのいい「ルルビール IPA」と、農作業のあとなど、汗をかいた後に爽やかにすっきりとした「ルルビール ピルスナー」の2種類を用意

「来島者や豊島の方々が建物内や広場のあちらこちらに溜まりながら、空間や会話、食やビール、風景を楽しんでいただける場所としていきたいです」

今後は島でとれた食材を使用したビールやドライフルーツも製造し、島の外にも発信していく場所としても活用したいそう。

次の旅先にぜひ豊島を選んで、ゆったりと過ごしてみてはいかがだろうか。

information

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Teshima Factory 

住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦889

定休日:毎週火曜日

営業時間:9:00〜19:00(ラストオーダー18:00)

Instagram:https://www.instagram.com/teshimafactory/

〈界 雲仙〉から足を伸ばして。 西洋とぶつかった証としての十字架 地獄と海の間で、平和を祈る像

西洋と「ぶつかった」時代、 その印としての十字架。

その日の雲仙地獄は、硫黄ガスの噴煙だけでなく、濃霧で煙っていた。

幻想的な白い空気をかき分けるようにして坂を登っていくと、切れ目から十字架が見える。順路から少し外れた窪みにある十字架の脇には、殉教者の名前が記された碑があった。寺社でするように手を合わせるべきなのか、それとも両手の指を組んで頭を垂れるべきなのか、わからずにただジッと目を瞑った。

日本で初めて国立公園に指定され、訪れる人のために舗装された土地はかつて、キリシタンたちを迫害し、過酷な拷問や処刑を行った場所だった。「地獄」という呼び名は、単にその風景から来るものではなく、当時の記憶を留めたものらしい。

「キリシタン時代にわれわれが興味を持つのは、日本人が初めて西洋とぶつかった時代だからである。西洋と四つに組んだ時代だからである。日本人はその時、キリスト教というもっとも我々には縁遠い、距離のある、しかも激烈な宗教の風をまともに顔に受けたわけであり、そのためにあれだけ多くの殉教者と背教者が出、おびただしい血がそこに流れたとも言えるのだ」(『日本紀行 遠藤周作文庫』より)

『沈黙』など、キリシタンたちの深い苦悩を描いた遠藤周作は、こう記している。
「キリシタン時代」とは、南蛮貿易と共にキリスト教が長崎で広く受け入れられ、しかし豊臣秀吉のバテレン追放令と共に弾圧された、戦国時代から江戸時代にかけて指すのだろう。島原半島において、その時代の跡を辿ろうと思ったら、十字架の掲げられた土地を探せばいい。まるで西洋との軋轢の証のように、十字架が立っている。

原城跡に立つ十字架と、八分咲きの桜、祈りを捧げる天草四郎像。

原城跡に立つ十字架と、八分咲きの桜、祈りを捧げる天草四郎像。

田園風景に十字架や平和のための像。 長崎の不思議さに惹かれる。

雲仙から一気に山道を降りて、その軋轢がもっとも凄まじかった原城跡へと向かう。

崩された石垣には草が生え、周囲の段々畑と相まって、牧歌的な空気さえ流れている。だが、原城跡はかつて、およそ3万7千人もの農民やキリシタンが蜂起し、12万4千もの幕府軍と戦った場所である。まだ16歳だった天草四郎を総大将とした「島原の乱」の跡地。整地された地形だけが城跡として残されていて、その遺構の中を歩いていく。ここに3万人を越える農民が立て篭もり、兵糧攻めにあったのかと、想像すらできない苦悩を思いながら登っていくと、やはり十字架があった。その脇には風で倒されてしまっていたが、椰子科の植物が植えられていて、南国風情を感じさせる。その横では桜がチラホラと咲き始めていて、遠藤周作が言うように、文化の「ぶつかった」先にある風景なのかもしれない。

桜と十字架というシンボリックなものが並ぶ姿に、長崎という土地の奥深さを知る。

原城跡は、一方は雲仙へと至る山裾が広がっていて、残り三方は海に囲まれている。

南島原出身の彫刻家・北村西望が手がけた天草四郎像は、両手の指を組んで立っていた。侍のような姿で腰には刀を差し、頭には鉢巻を巻いている。胸には十字架が架けられていた。本当にこんな姿だったの? と思ってしまう。目を瞑っているのに、遠くを見つめているように見えるのは、それが祈りを捧げる姿だからだろうか。どこか仏像のようでもあって、やはり文化と宗教の不思議さを思った。

原城を見下ろす場所にある。北村西望作「平和祈念像」。

原城を見下ろす場所にある。北村西望作「平和祈念像」。

もう一度、その山裾を登り直して北村西望公園へ訪れた。

生家がそのまま記念館となり、庭は公園となって、作品が点在している。その中に、長崎平和記念公園に置かれている「平和祈念像」とサイズ違いの彫刻があった。右手は天を指差し、左手を大地と水平に伸ばしている。やはり目は瞑っている。原爆の悲劇を起こさぬよう、鎮魂の意味を込めて作られた作品だが、「地獄」と「原城跡」の中間地点にあるその像は、少し違う意味を帯びているように思えた。

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KAI Unzen 
界 雲仙

住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙321

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

Web:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

〈界 雲仙〉湯気に煙る土地・雲仙で、文化の融合に浸る。

生きている湯に浸り、 長崎の多彩さを堪能する

雲仙国立公園内にある〈界 雲仙〉は、湯気や噴気に包まれていた。

標高およそ700mから湧き出した水蒸気は空に登って、雲となっていく。だから長崎は雨が多いのかもしれない。「雲仙地獄」と呼ばれる剥き出しの硫黄山のエネルギーは、その地に身を浸すほど、深く感じられる。その最たるものが、温泉だろう。源泉掛け流しの「酸性含鉄単純温泉」は、その日の気温などによって湯の色が変わるという。

白濁したり赤みを帯びたり、透明になったりと、まさしく生きている湯。

江戸時代には、オランダ人医師のシーボルトらによって紹介されたため、その特別な環境に引き寄せられるように海外からも客が訪れ、籠に乗って山を登り、長期滞在する場所だったという。長崎は、輸出入の玄関口であり、文化が交わる先端的な土地だった。

〈界〉では、「温泉いろは」という名で、その地の温泉に紐づいた歴史や泉質についての小さな講義がある。〈界 雲仙〉では、タペストリーを使って。

〈界〉では、「温泉いろは」という名で、その地の温泉に紐づいた歴史や泉質についての小さな講義がある。〈界 雲仙〉では、タペストリーを使って。

土地の文化を体験する「ご当地楽」では、活版印刷で好きな文字を拾って、実際に刷ることができる。日本に初めて活版印刷機が持ち込まれたのも、長崎だった。
キリシタン大名によってローマに派遣された天正遣欧使節が持ち帰った「グーテンベルグ印刷機」で、キリスト教布教のために書物「キリシタン版」を刷ったという。

奇しくも雲仙地獄は、その後に苛烈なキリシタン弾圧の場にもなってしまう。幾層にも重なり合った歴史を紐解きながら、思いを馳せることが〈界 雲仙〉を旅する理由となるかもしれない。

長崎の文化を凝縮して、 味わうことができる。

「和華蘭」という3つの文化の融合がテーマになっているという。

温泉の内風呂には、オランダから伝わった硝子工芸であるステンドグラスが光を映し、レストランの席をゆるやかに区切っているのは中国格子だ。
ライブラリーの壁には、一度は途絶えてしまったものの地元の文化として復活された「島原木綿」がタペストリーのように配されていた。

幻の反物とも評される青の縦縞が特徴的な木綿織に手を触れられるところは、〈界 雲仙〉の他にないらしい。

そして「文化の融合」という意味において、もっとも豊かな表現となっているのが食だろう。

先付けでは、地元の「湯せんぺい」の下に、「豚角煮」のリエットが隠されている。中華由来の料理である豚角煮をフランス料理のリエットに仕立て、雲仙を代表する菓子である湯せんぺいと共に食べる。文化の融合は見事に果たされて、あご出汁しゃぶしゃぶの締めの五島うどんまで導かれてしまう。

土地の豊かさはやはり、食に表れる。良きものは、少しずつ形を変えながら、ずっと残されていく。

〈界 雲仙〉宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施

〈界 雲仙〉の宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

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応募期間は2025/05/23〜2025/06/06まで。
詳しくはcolocalのInstagramをご確認ください。
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抽選で1名様に宿泊券が当たります。
・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定

【宿泊期間】2025年7月1日~2025年12月31日 ※除外日あり
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information

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KAI Unzen 
界 雲仙

住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙321

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

Web:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

ブランディングディレクター福田春美さんが推薦! 地元・北海道札幌市で心がゆるむスポット5選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

今回はブランディングディレクター福田春美さんが登場。
緊張感のある東京から地元に帰ったときに、ホッと一息つける心と胃袋が緩むスポットをセレクトしていただきました。

実家近くのパワースポット〈北海道神宮〉

実家の近くにあって、小さいころからよく行っていました。山道がすごく長くて、自然も多く、さささっとリスが木々の隙間を走っていることもあります。そこに立つ大きな木々たちが放つ神聖な空気に満ち溢れ、内地にはない大らかなパワースポットです。そして北海道神宮内にある〈六花亭〉でしか食べられない「判官さま」というおまんじゅうが温かくておいしくて最高です。

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北海道神宮

住所:札幌市中央区宮ヶ丘474

Instagram:https://www.instagram.com/hokkaidojingu/

札幌といえば欠かせない!〈六花亭 札幌本店〉

“北海道人のまごころ”のような存在である老舗の〈六花亭〉。事前予約が必要な「おやつやさん」という特別なお菓子や、ポイント貯めて交換できる特別なクリスマスケーキがあったり。小さい頃からわくわくをいつも提供してくれる場所です。ちなみに〈六花亭〉の包み紙の花柄は、坂本龍馬の末裔の坂本直行さんが描いています。

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六花亭 札幌本店

住所:札幌市中央区北4条西6丁目3-3

Instagram:https://www.instagram.com/rokkatei.official/

世界観にうっとり、心地のいいスポット〈GRIS〉

札幌市の狸小路の外れにある〈GRIS〉。東京から来る方からも地元の方からもとても愛されています。ここに来ないと感じられない〈GRIS〉の空気感と美しい器たちに、シェフ・小野シロキさんが作るその時々の食材の食感と味、りえこさんがサーブする景色は見入ってしまいます。すごく心地いい場所です。

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GRIS

住所:札幌市中央区南2条西8-5-4 FABcafe4F

Instagram:https://www.instagram.com/gris.4f/

霊園と公園が一体化した〈真駒内霊園〉

家族のお墓もある〈真駒内霊園〉。私が小さい頃は普通の霊園だったのに、10年ほど前から巨大モアイ像や、大仏がすっぽりと納められた安藤忠雄さん設計の「頭大仏殿」が作られていてびっくりしました。ちょっと不思議な世界観なので、ここに寄ってみるのも楽しいと思います。

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真駒内霊園

住所:札幌市南区滝野2

Instagram:https://www.instagram.com/takinoreien_official/

札幌で愛されるローカルスーパー〈フーズバラエティすぎはら〉

〈北海道神宮〉から少しいったところにある、札幌で愛されるローカルなスーパーマーケット。昔ながらの店構えで、商品のセレクトも多種多様なのが特徴で、全国のシェフたちも通っているそうです。Netflixのオリジナルドラマ『First Love 初恋』のロケ先にもなったお店。

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フーズバラエティすぎはら

住所:札幌市中央区宮の森1条9-3-13

Instagram:https://www.instagram.com/foods_variety_sugihara/

動画はこちらから!

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Harumi Fukuda 
福田春美

北海道札幌市出身のブランディングディレクター。セレクトショップ〈WR〉のディレクターを経て、2007年から3年半パリで暮らす。現在はCM制作や企業のブランディング、ローカルの町づくりなど、多方面で活躍する。

Instagram:https://www.instagram.com/haruhamiru/?hl=ja

やーにんじゅ、にーぶい、うきみそーちー!吉本芸人・ありんくりんと学ぶ、 口に出してみると楽しい沖縄の方言

SNSでの総再生50万回(2025年5月時点)!コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
ありんくりんの地元・沖縄県の方言を学べる3本の動画を紹介します。沖縄県に行く前にぜひ覚えてみてくださいね!

方言クイズ

・うきみそーちー(おはようございます)
・やーにんじゅ(家族)
・がちまやー(食いしん坊)
・にーぶい(眠い)
・あがり・いり・ふぇー・にし(東西南北)
・ぶとぅとぅー(おととい)

イントネーション講座

・まかちょーけー!(任せて)
・ちゃーがんじゅうねー(元気にしてた?)
・あちさかまらさー(暑い)
・ぬーやいびーが?(なんですか?)
・んじゅぬちんよ、けーしまるやいびんど(あなたの洋服反対だよ)

早口言葉

①やーわーのことやーやーいうけど
わーもやーのことやーやーいわんからやーもわーのことやーやーいうなやー
(おまえは僕のこと、おまえおまえ言うけど
僕はおまえのこと、おまえおまえと言わないから
おまえも僕のこと、おまえおまえと言わないで)

②ちゃたんぬ ちゃーうやーとぅ たんちゃぬ ちゃーうやーが ちゃーうてぃ あっちゅたん
(北谷のお茶売りと谷茶のお茶売りがお茶を売って歩いていた。)

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ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

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ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-JBOEI9NRCis8p_han0xww

スポーツタレントの田辺 莉咲子さんが推薦! 地元・愛知県で、パワーチャージできるおすすめスポット5選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめ3スポットを紹介してもらう本企画。

今回はスポーツタレントの田辺 莉咲子さんが登場。
地元・愛知県のパワーが詰まったエネルギースポットを厳選してもらいました。

名古屋の歴史を知るには必須!〈名古屋城〉

名古屋の歴史を知るには必須!〈名古屋城〉

名古屋の歴史を知るには欠かせないのが〈名古屋城〉。テラスの席があるお店や食べ歩きができるショップが多いので、愛犬を連れて名古屋を堪能できるベストスポットです。最近はランニングスポットとしても人気。名城公園にはランニング専門店などもできて、名古屋城をぐるっと回って見ながら走るのが帰省した時の楽しみです!

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名古屋城

住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1

Instagram:https://www.instagram.com/nagoya_castle_japan/

東海の台所!〈柳橋中央市場〉

東海の台所!〈柳橋中央市場〉

東海の台所である〈柳橋中央市場〉は、地元へ帰ったときに家族でよく行く思い出のスポットです。知多半島や三河湾、伊勢湾で獲れる新鮮な魚や野菜などが売られていて、食べ歩きもできるのでおすすめです。いつも賑わっていて、名古屋人の元気なエネルギーをもらえます!

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柳橋中央市場

住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-15-2

Instagram:https://www.instagram.com/marunaka.center/

名古屋人がみんなおすすめする!?〈大須商店街〉

名古屋人がみんなおすすめする!?〈大須商店街〉

〈大須商店街〉は昔ながらの良さもありつつ、トレンドのショップもあって飽きない商店街です。その中にある大須観音は地元民みんなの思い出が詰まっている大切な場所。初詣や夏祭りなどの行事はいつも大須観音でした。近くにアイススケート場があったり、名古屋で人気の矢場とんの本店があったり、楽しいポイントが集まっています!

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大須商店街

住所:愛知県名古屋市中区大須3

Instagram:https://www.instagram.com/osu_nagoya/

名古屋の味をリーズナブルに堪能できる〈山本屋総本家 本家〉

名古屋の味をリーズナブルに堪能できる〈山本屋総本家 本家〉

〈山本屋総本家 本家〉の味噌煮込みうどんは、名古屋に来たらぜひ食べてほしいです。1人用のお鍋で提供してくれるので、贅沢なものを食べているような気分になれるので大好きなんです。赤味噌と甘ーい味付けが懐かしく、口に入れると一瞬で名古屋の味を楽しめる一品です。

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山本屋総本家 本家

住所:愛知県名古屋市中区栄3-12-19

Instagram:https://www.instagram.com/yamamotoyasouhonke/

都会的な雰囲気を放つお気に入りの〈星が丘テラス〉

都会っぽくてお気に入りの〈星が丘テラス〉

おすすめスポットであげる名古屋の方は少ないかもしれませんが、都会的な雰囲気を放つ〈星が丘テラス〉はお気に入りです。高校が近く、学校帰りに初めて見つけた時、地元にこんなおしゃれなところがあったの!?と、心踊ったことを覚えています。アウトレットのように景色も楽しめる商業施設なので、デートスポットみたいな感覚で行くのもいいかもしれません。

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星が丘テラス

住所:愛知県名古屋市千種区星が丘元町16-50

Instagram:https://www.instagram.com/hoshigaokaterrace/

動画はこちらから!

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Risako Tanabe 
田辺 莉咲子

愛知県出身のスポーツタレント。avexアーティストアカデミーのフィットネストレーナーとして、数々のアーティスト・タレントのトレーニングを担当。
2019年には恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演し、その後CMやバラエティなど、スポーツタレントとして活動している。

Instagram:https://www.instagram.com/risako_tanabe/

〈D&DEPARTMENT〉 食部門ディレクター 相馬夕輝さんが推薦! 滋賀県で、淡水食文化を 楽しめるスポット5選

日本、そしてグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめ3スポットを紹介してもらう本企画。

今回は、暮らしや観光をロングライフデザインの視点で紹介する〈D&DEPARTMENT〉の食部門ディレクター相馬夕輝さんが登場。
日本一大きな湖・琵琶湖を持ち淡水魚が有名な滋賀県で、淡水食文化を楽しめるスポットを教えていただきました。

鮒鮓の懐石コースの料亭〈湖里庵(こりあん)〉

鮒鮓の懐石コースの料亭〈湖里庵(こりあん)〉

「まずおすすめしたいのは鮒鮓の懐石コースの料亭〈湖里庵(こりあん)〉です。
鮒鮓の生産者である〈魚治(うおじ)〉がやっているお店で、とにかく鮒鮨が美味しいので食べてください。琵琶湖最北に近い海津大崎に位置しているので、すぐ目の前で琵琶湖と海津大崎の景色が望めます。店内から一望できる琵琶湖の景色は最高です」

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湖里庵

住所:滋賀県高島市マキノ町海津2307

Instagram:https://www.instagram.com/korian_kaizu/

ここでしか食べられないうなしゃぶ〈おお杉〉

ここでしか食べられないうなしゃぶ〈おお杉〉

「どうしてもこれが食べたい!と定期的に思ってしまうのは、大津にあるうなしゃぶの店〈おお杉〉。このお店にわざわざ行って食べたいほど絶品のうなしゃぶは、わさびや特製ポン酢でいただきます。滋賀県ではうなぎは蒲焼だけじゃないんです!」

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おゝ杉

住所:滋賀県大津市中央3-4-30

Instagram:https://www.instagram.com/oosugiunagi/

味噌用の麹からどぶろくを作る〈ハッピー太郎醸造所〉

味噌用の麹からどぶろくを作る〈ハッピー太郎醸造所〉

味噌用の麹からどぶろくを作る長浜の「〈ハッピー太郎醸造所〉もおすすめ。県内生産の米を使いながら、八朔やハーブ、政所茶、時には同じ施設内にあるチーズ加工場所からでたホエイを活用したどぶろくなども開発しています。長浜の井戸水は硬度が高く、発酵にも適しているので、真水でつくる酒も淡水食文化のひとつです」

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ハッピー太郎醸造所

住所:滋賀県長浜市元浜町13-29 湖のスコーレ内

Instagram:https://www.instagram.com/happytaro2017/

石村由起子氏と共同プロデュースした施設〈湖のスコーレ〉

石村由起子氏と共同プロデュースした施設〈湖のスコーレ〉

「長浜の〈湖のスコーレ〉は、「くるみの木」石村由起子氏と共同プロデュースした施設です。長浜は昔からものづくりをしていた地域なので、食とものづくりの学校のような場所を目指しました。およそ400坪の施設内には〈ハッピー太郎醸造所〉や県内で生産された牛乳を使ったチーズの加工所、ギャラリーなどいろんな施設が入っているので、ぜひ遊びに来てほしいです」

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湖のスコーレ

住所:滋賀県長浜市元浜町13-29

Instagram:https://www.instagram.com/umi_no_schole/

淡水パールを使ったアクセサリーを製造販売する〈神保真珠商店〉

淡水パールを使ったアクセサリーを製造販売する〈神保真珠商店〉

「食とは違いますが、琵琶湖の淡水パールを使ったアクセサリーを製造販売している〈神保真珠商店〉もおすすめしたいです。このお店はパールの製造後継者を育成する事業にも活動を広げていて、淡水パール産業の持続を担っている真珠店なんです。淡水のパールは形が一つひとつ違っているので、固有の美しさを自分で見つけられる喜びがあると思います」

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神保真珠商店

住所:滋賀県大津市中央3-4-28 第二ワークスワンビル

Instagram:https://www.instagram.com/jinbopearls/

動画はこちらからチェック!

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Yuki Aima 
相馬夕輝

滋賀県出身。D&DEPARTMENT PROJECT 飲食部門「つづくをたべる部」ディレクターとして、日本各地を取材し、その土地の食材や食文化を活かしたメニュー開発や、イベント企画なども手がける。2024年、初の著書となる食分野での活動をまとめた「つづくをたべる食堂」出版。

〈界 長門〉 温泉街に開かれた、御茶屋屋敷

〈界 長門〉から車で20分ほどの仙崎湾には、出産や育児をするために南の海へと向かう「下り鯨」が迷い込んで来るのだそう。施設周辺や「下り鯨」の歴史についての記事はこちらから。

山口県の武家文化を活かした建物は、黒壁と鈍色の瓦屋根で覆われていた。渋く、モノトーンの色合いだが、実は〈界 長門〉は星野リゾートの温泉旅館「界」ブランドの中でもっとも開かれた宿かもしれない。

2014年から始まった「長門湯本温泉観光まちづくり計画」の一環で開業したために、気軽に温泉街に出ることのできる「あけぼの門」があり、宿泊客以外も利用できる「あけぼのカフェ」がある。風にはためくのれんは、街と宿との境界をゆるやかに繋ぎ、宿泊客を温泉街へと誘う。

のれんをくぐって音信川沿いを歩き、透き通った川床に座って山を見上げると、山の風景に溶け込むように黒い壁があり、旅はやはり環境すべてを味わうものであると教えてくれる。川沿いの温泉街ほど、日本の風情を感じさせてくれるシチュエーションはない。

〈界 長門〉のロビーの大きな窓

ロビーの大きな窓からは、まるで屏風のように季節に合わせて変化する風景が広がる。黒い枠が額縁のように風景を切り取る。

のれんをくぐって〈界 長門〉に戻り、土地の文化を遊ぶ「ご当地楽」で墨を擦った。

山口県の伝統工芸に指定されている赤間硯は、その名の通り、少し赤みを帯びた石でできている。吉田松陰も愛用したと言われる名産品はしかし、現在では3名の職人が手掛けるのみ。その貴重な赤間硯に墨を押し当て、少しずつ水に含ませるようにして、擦っていく。墨には香の成分が混ぜられているため、擦るほどに香りが立ち上る。擦り心地の滑らかさと香りによって、少しずつ心が落ち着いていく。

筆に墨を染み込ませて字を書く前に、すでに目的は達せられているよう。意識を研ぎ澄ませていくと、時間が早く流れていくことを知る。

赤間硯を擦る様子

赤間硯を擦る。どこか懐かしい香りと、滑らかな擦り心地。心静まる時間。

悠然と流れる温泉街の時間

夜の温泉街

夜の温泉街。川のせせらぎを聞きながら、ぶらぶらと歩くだけで楽しい。

反対に温泉に入っていると、時間はゆっくりと過ぎていく。藩主が湯治に訪れたと言われる「アルカリ性単純温泉」に浸かる。露天風呂では、まだ肌寒い風が頭を冷まし、のぼせることなくジッと体を温めてくれる。

のれんをくぐった川沿いには「恩湯」という岩盤と足元から湯が湧き出る温泉もある。酸素に触れる前に湯船を満たす温泉は、日本国内でも非常に珍しいという。〈界 長門〉内の温泉でゆったりと寛ぐべきか、この温泉街の礎となった神から授けられた「恩湯」に入るべきか。温泉街の愉しさを思う。

そして、季節の会席料理によって、体の内側から長門の豊かさを体感する。深川萩焼きの器に乗った烏賊墨を和えた「烏賊の二色和え 生うに添え」から、ふぐ薄造り、瓦をモチーフとした陶板で牛と鳥を焼く「瓦焼き」へと続く。湯に入って体をゆるめ、日本海すぐ側の地の名産をいただく。

あとは藩主のように、枕を高くして寝るばかり。

〈界 長門〉宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施

〈界 長門〉の宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

colocal公式Instagramアカウント(@colocal_jp)と界公式Instagramアカウント(@hoshinoresorts.kai )をフォロー&キャンペーン投稿に「いいね」した方から抽選で1名様に宿泊券をプレゼント。
※コメントにて桜の絵文字を送っていただくと当選確率がUPします。

応募期間は2025/04/29〜2025/05/13まで。
詳しくはcolocalのInstagramをご確認ください。
@colocal_jp

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【賞品】星野リゾートの温泉旅館〈界 長門〉
抽選で1名様に宿泊券が当たります。
・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定

【宿泊期間】2025年6月1日~2025年11月30日 ※除外日あり
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information

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KAI Nagato 
界 長門

住所:山口県長門市深川湯本2229-1

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kainagato/

〈界 長門〉から足を伸ばして。 鯨を追って、冬の日本海へ漕ぎ出す 海と共に生きる人々の物語

仙崎湾を訪れる時にぜひ宿泊したいのは、山口県の武家文化を活かした建物が特徴的な〈界 長門〉。〈界 長門〉についての記事はこちらから。

日本海に突き出た長門市青海島は、中央部分が細く、二つの島がくっついたような形をしている。

西側は青海大橋で長門市仙崎と繋がり、東側の通地区は海に向かって大きく口を開けているかのよう。天然の漁場になっているその仙崎湾に、出産や育児をするために南の海へと向かう「下り鯨」が迷い込んで来るのだという。
青海島の外海側は、海上アルプスと呼ばれるほど奇岩が連なっているが、海中も地形が複雑なのだろう。かつては弱ったり、死んで打ち寄せられたりした鯨を捕らえていたが、戦国時代になると長いモリを持って、舟を漕いで追いかけるようになる。どうにか鯨に近寄って、舳先に立ち、海に飛び込むようにしてモリを打ち込む。その勇壮な仕事は、江戸時代になると網を使って鯨を捕らえてからモリを打ち込む網取式捕鯨となっていった。「鯨組」と呼ばれる専業の漁師たちが組織化され、巨大な鯨によって土地を潤していた。

旧暦の10月から翌3月までが漁期だったと言うから、真冬の日本海に飛び込むわけで、その命懸けの物語には胸を打つものがある。

青海島の東端、大きな口の上顎部分にある「長門市くじら資料館」の駐車場には、大きな鯨が停まっていた。プラスチック製のナガスクジラには車輪が付いていて、海へと運び出せるらしい。
「くじら丸」と名付けられたこの舟を使って、古式捕鯨を再現する祭りが行われている。館内には、ふんどし姿の男たちが舟を漕ぎ、周りを取り囲んでいる写真が飾られていた。男たちが背中に乗った「くじら丸」は、潮まで吹いている。

「通くじら祭り」は、全国から参加者を募集しているらしく、スタッフらしき男性から7月にぜひいらっしゃいと誘われた。そうか、今では夏の行事になっているのか。

日本で唯一の鯨墓で手を合わす

くじら資料館の裏手には、鯨の胎児のための墓があった。

鯨組を引退した浄土宗派の上人が、母くじらのお腹の中にいた胎児を弔うために建立した鯨墓には、天の恵みとして鯨を捕らえても、胎児まで捕らえるつもりはなかったのだと刻まれているという。海に放しても生き得ないから、人間と同じように、念仏回向の功徳を受けるように、と。

この死生観は、海に生きる民には必要なものだったはずで、なぜ今でも「通くじら祭り」が行われているのか、その理由を示しているように思われた。鯨は単に獲物ではなく、共に生きるもの。生き物との距離感が適切な間には、毎年、鯨はやってくる。けれど明治時代に沖での近代捕鯨が盛んになると、仙崎湾に迷い込む鯨が減り、通地区では捕鯨をやめた。たとえ、近年に始まった祭りであったとして、そこには過去に繋がる精神性があるはずで、土地が人を作るのだと、改めて思う。

今では捕鯨は行われていないが、定置網に鯨が掛かることもあるという。

「通」という土地の名前は、仙崎湾を挟んだ対岸の漁師たちがイワシを捕るために、湾を渡って「通」っていたが、やがて小屋を建てて住み始めたことに由来する。鯨を湾内で発見するために海を見渡すことのできる各所に見張り番を置いて、鯨が入ってくると狼煙を上げて知らせた。それを合図に、鯨を仕留めるために一斉に漕ぎ出していく。仙崎湾を見下ろす場所から写真を撮りたいと、もしかしたら見張り番が置かれた土地かもしれないポイントを探して、地図を見ながら沿岸を車で走った。

仙崎湾

仙崎湾は入り組んだ地形で、天然の漁場になっている。今でも定置網に鯨がかかることがあるという。

資料館からすぐ近くの丘には小学校があって、そのグラウンドの壁には、潮を吹く鯨の絵が描かれていた。鯨の背景には虹がかかり、イワシやヒラメなどの魚たちが跳ね、奇岩の立つ海に漕ぎ出す舟には大勢の子どもたちが乗っている。明るい未来を描いたら、海の豊かさを示すことになったのだろう。見下ろす海は、陽が差すと底まで透けるようだった。

小学校の壁にある鯨の絵

小学校の壁にあった鯨の絵。鯨祭りの様子だろうか。海にはさまざまな魚が跳ねている。

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KAI Nagato 
界 長門

住所:山口県長門市深川湯本2229-1

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kainagato/

ツレヅレハナコさんとめぐる はちのへエリアツアー【前編】 八戸 毬姫牛と、南部町のフルーツ

食と酒と旅を愛する文筆家・料理研究家のツレヅレハナコさんが大好きな土地のひとつが、
青森県八戸市。
ツレヅレハナコさんとともに、冬の味覚を楽しむ、食材探しの旅へ。
【後編はこちら】

はちのへエリアの魅力とは?

青森県の南東部、太平洋に面した八戸市は、
古くから全国有数の水揚げを誇る水産都市として栄えてきました。
そのため、食材といえば魚介類のイメージが持たれていますが、実は農業や畜産業も盛ん。
さらに、三戸町、五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村、おいらせ町を加えた
8つの市町村が一体となって形成される「はちのへエリア」では、
地の利を生かした特産品がたくさんあります。

津々浦々、おいしい食と酒を探すのがライフワークになっているツレヅレハナコさんは、
仕事でもプライベートでも青森に通っており、八戸へ訪れた回数も数えきれないほど。
「八戸には見どころがたくさんあるから、下調べもなく初めて訪れた人も、
丸腰でも楽しめるのがうれしいですよね」と、その魅力を語ります。
今回は生産者をめぐりながら、はちのへエリアのテロワールを感じる旅に出ます。

地域を代表するブランド牛「八戸 毬姫牛」を育てる〈イチカワファーム〉

〈イチカワファーム〉

まず向かったのは、八戸市市川地区にある〈イチカワファーム〉。
こちらは、「八戸 毬姫牛」というブランド牛の肥育農家です。

「ブランド名は、青森の伝統工芸品である『南部姫毬』からとっています」
と教えてくれたのは、就農14年目だという、2代目の市川広也さん。

『南部姫毬』

「南部姫毬は、邪気を払い、人々の身代わりとなって色あせるとされているお守りです。
育てた牛を正面から見ると、毬のようにまんまるな見た目になること、
そして、すべて雌牛ということもあり、かわいらしさを連想させる名前にしたくて
この『八戸 毬姫牛』というブランド名をつけました」(市川さん)

〈イチカワファーム〉の市川広也さん。

〈イチカワファーム〉の市川広也さん。

市川さんに牛舎内を案内してもらうと、
さっそく「毬姫牛の特徴は?」と興味津々のハナコさん。

「すべて未経産の雌牛で、きめ細かくてやわらかい肉質が特徴です。
体が大きくて赤身の多いホルスタイン種の母と、
霜降りがきれいに入るA5ランク黒毛和牛の父から生まれる交雑種なので、
大きく育ち、ジューシーな赤身のなかに、ほどよい霜降りが入ります」(市川さん)

ハナコさんに群がる牛たちの画像

ハナコさんに群がる牛たち。「私の読者も女性がほとんど。女子にモテる運命なのかなあ」と笑う。

テレビ番組から派生したリアルツアー! 三重県南伊勢町で 移住希望者向けツアーを開催

あなたの背中を押す出会いがあるかも

移住に対する障壁が低くなりつつある昨今。
あとはきっかけがほしい方、誰かに背中を押してもらえればという方もいるのでは。

ケーブルテレビ『satonoka4K』『satonoka TV』 で
2023年からスタートした番組「田舎で暮らそう~移住の先に見えるもの~」
日本の地方に焦点を当て、移住を選択する人々や受け入れる地域の現在を、
その地域の魅力と共にお届けしています。
その番組内で2024年7月に放送&紹介された三重県南伊勢町にて、
活躍する人たちに実際に会って直接お話を聞けることをコンセプトとしたツアーを開催。
現在、参加者を募集しています。
<応募ページはこちら>。

南伊勢町は、リアス式海岸の穏やかな内海に面したまち。
寒暖差もあまりなく、1年を通して過ごしやすい温暖な気候の土地です。

まちの東部、五ヶ所浦の夕景。

まちの東部、五ヶ所浦の夕景。

 恋人の聖地としても人気のハートの入江がある鵜倉園地。

恋人の聖地としても人気のハートの入江がある鵜倉園地。

三重県のなかでもとりわけ観光地である伊勢志摩エリアに属していますが、
あまり都市化はされておらず、日本の暮らしの原風景や歴史ある祭りが残っています。
地域の産業では農業(みかん)や漁業(鯛の養殖)が盛んです。
移住後に食の分野に携わりたい方、田舎暮らしを満喫したい方、
地域の伝統文化が残るまちで子育てをしたい方は注目のまちです。

会って、話して、南伊勢町の暮らしをシミュレーションしてみる

南伊勢町での暮らしがどういったものになるか、
まちを見て回る観光客目線では難しいこともあります。
そこで、このツアーでは3人のキーパーソンたちを訪ねる機会があります。

1日目にアテンドしてくれるのは、南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。
空き店舗や空き家が増えた旧商店街地区をひとつの家に見立てた
「うみべのいえプロジェクト」でリーダーを務めています。

南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。

南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。

3年前から空き家を改修し、
誰でも飲食店に挑戦できるシェアキッチン〈うみべのいえキッチン〉や、
誰でもくつろげるまちのリビング〈うみべのいえリビング〉をスタート。
海辺のエリア全体を家と捉え、
キッチン、リビング、クローゼットなど暮らしをより楽しむための機能を
まちに増やしています。

名古屋から南伊勢町に移住して7年目。今も名古屋と行き来しながら、
名古屋では保育園のコンサルタント業、南伊勢では移住者の仕事にまつわる相談に乗る、
おしごとアドバイザーとして活動中。

「私も移住者として、地元の方々にお世話になりながら、活動を続けてきました。
南伊勢は、移住者だけでなく、住民の皆さん自らまちを良くしようと活動されています。
何が起こっているのか、ぜひ確かめに来てください」とコメントを寄せました。

2日目は、南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。
南伊勢町贄浦出身、2007年に京都からUターンした西川さん。
タウン情報誌の編集・制作を経て、
2019年に南伊勢町移住定住コーディネーターに就任しました。

南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。

南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。

コワーキングスペース〈しごとば〉を拠点にまちの情報発信や、
まちと協働で南伊勢町空き家バンクの運営、移住定住サポートを行っています。
日本酒好きがこうじて町内道行竈での日本酒プロジェクトでも活動中です。

「南伊勢町は人口減少や高齢化などの課題が多いまちですが、
だからこそさまざまなチャレンジができるまち。まずは一度訪れて、
やりたいことの実現に奮闘している人の話を聞いてみてください!」

〈友栄水産〉の橋本純さんは、南伊勢町阿曽浦に生まれ育ち、
大学を卒業後はヨーロッパやアフリカなど世界中を旅した経験を持ちます。
久しぶりに帰った故郷の衰退ぶりを目の当たりにし、Uターンを決意。
実家の〈友栄水産〉の跡を継ぐこととなりました。
真鯛の養殖や小型の定置網漁を生業としながらも、
2007年にゲストハウス〈まるきんまる〉をオープン。

〈友栄水産〉の橋本純さん。

〈友栄水産〉の橋本純さん。

宿泊だけでなく、漁船で漁に出る「漁師体験」や、
鯛の養殖をしているイカダで泳ぐ「鯛になれる体験」など、
漁師がいる宿でしかできない唯一無二の体験を提供しています。
ツアー当日は、鯛の塩釜&えさやりを体験いただけます。

漁師がいる宿でしかできない唯一無二の体験

また世界中を旅するなかで身につけた語学力を生かし、
海外からの観光客も積極的に受け入れているそう。
漁業の仕事や漁村での暮らしを体験したい人のために、インターンシップ制度を設け、
学生・社会人、国籍を問わず幅広い人を受け入れており卒業生は100名を超えます。
現在新たな取り組みとして、地域の交流の場となるスペースを開設し、
阿曽浦に人が訪れる仕組みをつくっています。

橋本さんからはひと言。「Life on Dish 南伊勢の恵みを!」

作家・せきしろの旅コラム 「郷愁を誘う、冬晴れの富山吟行」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。第44回は、作家のせきしろさん。
定型に縛られず自由な韻律で詠む「自由律俳句」をつくる俳人でもある、
せきしろさんの目的地は富山。魚津のまちを吟行しながら、
旅の途中で思いついた自由律俳句とともに綴ってもらった。

故郷の原風景と重なる富山

車窓から山が見えた。山は悠々とそして堂々と連なっていた。
自分の原風景にはだだっ広い雪原がある。何もない白い世界である。この山が富山の人の原風景なんだろうなと思った。
ただ、私が故郷にいた頃は見えるものすべてが当たり前の風景であって、それが原風景になるなんて一切思っていなかった。故郷を離れてから原風景だと気づく。きっとこの山々もそうなんだろう。

富山駅に着くとひんやりとして、上着のファスナーを上げた。同時にある記憶が蘇った。私は富山に一度来たことがあった。1989年、平成元年に富山大学を受験したのだ。なぜ富山大学を志望したのかは覚えていない。その頃はとにかく知らないところに行きたかったから、ただそれだけの単純で衝動的な理由だった気がする。受験することが決まってから私はまだ見ぬ富山に住むことばかり想像していた。
ところが仲の良かったクラスメイトが「東京でお笑いをやる」と私に告白してきたので心はそっちに支配されてしまった。受験どころではなくなった。それでも受験することは決まっていたから富山に向かい、前日は富山市に泊まったはずだ。次の日、大きな川があって、橋を渡ったのを覚えている。親にお土産で初めて見るホタルイカを買ったが、私はそのまま東京に行って故郷には帰らなかったので結局渡していない。

山頂白くなり手には赤本
山動かず見る者が変わっていく

“忍者の里”三重・伊賀上野で 忍者の歴史と伊賀グルメを楽しむ旅

日本ではおなじみの忍者ですが、近年では映画やアニメの影響もあり、
外国人観光客からも人気が上昇しています。
三重県伊賀地方と滋賀県甲賀地方が忍者の発祥地として知られ、
なかでも伊賀忍者は忍術や戦闘能力に優れ、多くの戦で貢献したといわれています。
今回は、そんな忍者の里「上野市(忍者市駅)」で立ち寄りたいスポットを紹介します。

「名古屋発専用臨時電車」に乗って「伊賀上野市」へ

使用車両はJR東海所属のキハ75形2両編成。

使用車両はJR東海所属のキハ75形2両編成。

三重県までは、名古屋から「名古屋発専用臨時電車」に乗って移動します。
「名古屋発専用臨時電車」は、地域活性化と観光需要の取り組みを検証するために、
2025年2月16日と22日に実証運行された2日間限定の電車です。

「名物☆忍者列車」のピンク。ほかにブルーとグリーンがある。

「名物☆忍者列車」のピンク。ほかにブルーとグリーンがある。

名古屋から関・伊賀上野駅までを直通で結ぶ臨時列車で「伊賀上野」、
そして伊賀鉄道で忍者のまち「上野」へ。

駅前のマルシェで地元の人たちとの交流

お弁当やスイーツ、パンなど地元のお店やキッチンカーが勢揃い。

お弁当やスイーツ、パンなど地元のお店やキッチンカーが勢揃い。

「上野駅」に到着。改札を出ると、駅前の多目的広場で地元のお店が集まった
「忍マルシェ」が行われていました。
地元のお店が出店しているほかに、駅の周辺は忍者の人形が並べられ、
地元の人や観光客が入り混じり、賑やかにグルメや体験を楽しんでいました。

いろんなポーズをとっている忍者人形と写真を撮って楽しめる。

いろんなポーズをとっている忍者人形と写真を撮って楽しめる。

今回行われていたマルシェは「忍者の日」にちなみ、2日間限定で開催でしたが、
今後も多目的広場で、不定期でさまざまなマルシェを行うそうです。

information

忍マルシェ

Instagram:忍マルシェ

広島・尾道にエリア屈指の眺望を誇る ホテル〈尾道倶楽部〉が 3月31日にオープン

地元に長く愛された宿が装い新たに生まれ変わる

広島県尾道市で60年以上愛されてきた宿泊施設〈千光寺山荘〉が
この春、ホテル〈尾道倶楽部〉に生まれ変わります。

尾道のランドマークである千光寺山の中腹に位置するこのホテルは、
エリア屈指の眺望を誇るホテルとして、今年3月31日にオープン予定です。

ホテル〈尾道倶楽部〉フロント、カフェ

フロントのすぐそばには、地元のスイーツやこだわりのオリジナルコーヒーを楽しめるカフェを併設。

“尾道を目に宿す宿”をコンセプトに、海と山に囲まれ、
懐かしくて目新しい風景が混在するこのまちを楽しむ旅の拠点を目指す同館。

客室は、ユニットバスタイプの「エコノミーツイン」から、
尾道水道を一望できる「尾道倶楽部スイート」まで、全6タイプ。

窓辺に小上がりのある客室「コンフォートフォース」。

窓辺に小上がりのある客室「コンフォートフォース」。4人まで宿泊できます。

尾道水道に面した大きなバルコニーのあるお部屋や
サイクリストにおすすめの客室内に自転車をかけられる
バイクハンガーを備えたお部屋など、このまちを訪れる人の
さまざまなニーズに応えたバラエティ豊かな客室が揃います。

俳優・山本奈衣瑠の旅コラム 「そのまちの人みたいな顔して歩く」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第43回は、俳優の山本奈衣瑠さん。

長期の撮影仕事で訪れた高知県の奈半利町。
海に面したまちで、時間があればすぐに海に行ったという。
観光スポットとして賑わうわけではないこの場所で
山本奈衣瑠さんはどんな過ごし方をしたのだろうか。
海辺を中心に出会った人、過ごした時間、感じたことを綴ってくれた。

海がある日常の生活

去年の夏、私は高知県の奈半利町にいた。場所的には徳島県の下あたり。
町は海に面していてどこにいてもまっすぐ行けば海にたどり着く。
滞在していたホテルから海は歩いて10分。
自分の生活のなかで海がこんなに近くにあることは貴重だったので
時間があるときはすぐ海に行った。

このまちを訪れた理由は撮影だったのだけど、
長期撮影だったため、のんびりとそのまちで1か月程生活をさせてもらっていた。
海はあるけど大きな観光スポットや人で賑わう有名な場所があるかというと
正直そうではない。
観光客が泊まりに来るホテルが沢山あるわけではなく、
あるのは大きなホテルが2つだけ。

着いてすぐに分かった。
派手じゃないけど東京とは確実に違う時間の流れを感じられるのが
このまちの魅力なのだろう。
仕事で来ているとはいえ、休みの日や撮影が早く終わった日は
宿泊していたホテルを出てなるべく外でこのまちに触れるようにしていた。
一応これを旅と言わせてもらおう(笑)。