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posted:2025.3.11 from:三重県度会郡南伊勢町 genre:旅行
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〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Yu Ebihara
海老原 悠
えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。
移住に対する障壁が低くなりつつある昨今。
あとはきっかけがほしい方、誰かに背中を押してもらえればという方もいるのでは。
ケーブルテレビ『satonoka4K』『satonoka TV』 で
2023年からスタートした番組「田舎で暮らそう~移住の先に見えるもの~」。
日本の地方に焦点を当て、移住を選択する人々や受け入れる地域の現在を、
その地域の魅力と共にお届けしています。
その番組内で2024年7月に放送&紹介された三重県南伊勢町にて、
活躍する人たちに実際に会って直接お話を聞けることをコンセプトとしたツアーを開催。
現在、参加者を募集しています。
<応募ページはこちら>。
南伊勢町は、リアス式海岸の穏やかな内海に面したまち。
寒暖差もあまりなく、1年を通して過ごしやすい温暖な気候の土地です。
まちの東部、五ヶ所浦の夕景。
恋人の聖地としても人気のハートの入江がある鵜倉園地。
三重県のなかでもとりわけ観光地である伊勢志摩エリアに属していますが、
あまり都市化はされておらず、日本の暮らしの原風景や歴史ある祭りが残っています。
地域の産業では農業(みかん)や漁業(鯛の養殖)が盛んです。
移住後に食の分野に携わりたい方、田舎暮らしを満喫したい方、
地域の伝統文化が残るまちで子育てをしたい方は注目のまちです。
南伊勢町での暮らしがどういったものになるか、
まちを見て回る観光客目線では難しいこともあります。
そこで、このツアーでは3人のキーパーソンたちを訪ねる機会があります。
1日目にアテンドしてくれるのは、南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。
空き店舗や空き家が増えた旧商店街地区をひとつの家に見立てた
「うみべのいえプロジェクト」でリーダーを務めています。
南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。
3年前から空き家を改修し、
誰でも飲食店に挑戦できるシェアキッチン〈うみべのいえキッチン〉や、
誰でもくつろげるまちのリビング〈うみべのいえリビング〉をスタート。
海辺のエリア全体を家と捉え、
キッチン、リビング、クローゼットなど暮らしをより楽しむための機能を
まちに増やしています。
名古屋から南伊勢町に移住して7年目。今も名古屋と行き来しながら、
名古屋では保育園のコンサルタント業、南伊勢では移住者の仕事にまつわる相談に乗る、
おしごとアドバイザーとして活動中。
「私も移住者として、地元の方々にお世話になりながら、活動を続けてきました。
南伊勢は、移住者だけでなく、住民の皆さん自らまちを良くしようと活動されています。
何が起こっているのか、ぜひ確かめに来てください」とコメントを寄せました。
2日目は、南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。
南伊勢町贄浦出身、2007年に京都からUターンした西川さん。
タウン情報誌の編集・制作を経て、
2019年に南伊勢町移住定住コーディネーターに就任しました。
南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。
コワーキングスペース〈しごとば〉を拠点にまちの情報発信や、
まちと協働で南伊勢町空き家バンクの運営、移住定住サポートを行っています。
日本酒好きがこうじて町内道行竈での日本酒プロジェクトでも活動中です。
「南伊勢町は人口減少や高齢化などの課題が多いまちですが、
だからこそさまざまなチャレンジができるまち。まずは一度訪れて、
やりたいことの実現に奮闘している人の話を聞いてみてください!」
〈友栄水産〉の橋本純さんは、南伊勢町阿曽浦に生まれ育ち、
大学を卒業後はヨーロッパやアフリカなど世界中を旅した経験を持ちます。
久しぶりに帰った故郷の衰退ぶりを目の当たりにし、Uターンを決意。
実家の〈友栄水産〉の跡を継ぐこととなりました。
真鯛の養殖や小型の定置網漁を生業としながらも、
2007年にゲストハウス〈まるきんまる〉をオープン。
〈友栄水産〉の橋本純さん。
宿泊だけでなく、漁船で漁に出る「漁師体験」や、
鯛の養殖をしているイカダで泳ぐ「鯛になれる体験」など、
漁師がいる宿でしかできない唯一無二の体験を提供しています。
ツアー当日は、鯛の塩釜&えさやりを体験いただけます。
また世界中を旅するなかで身につけた語学力を生かし、
海外からの観光客も積極的に受け入れているそう。
漁業の仕事や漁村での暮らしを体験したい人のために、インターンシップ制度を設け、
学生・社会人、国籍を問わず幅広い人を受け入れており卒業生は100名を超えます。
現在新たな取り組みとして、地域の交流の場となるスペースを開設し、
阿曽浦に人が訪れる仕組みをつくっています。
橋本さんからはひと言。「Life on Dish 南伊勢の恵みを!」
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南伊勢町を効率よく巡る2日間の行程のなかで、いくつかのスポットを紹介します。
まずは、〈うみべのいえリビング〉。
1階はまちのリビングとして、
利用者が自分の家のリビングのように友達とお茶をしたり読書を楽しんだりと
自由に使える空間。
2階は1か月から賃貸できるシェアハウスになっており、
おためし住居としても利用できます。部屋からは海が見え、
仕事をしながら南伊勢町の自然を楽しむことができることから
アーティストや小説家などの利用者が多いそうです。
西岡奈保子さんが手がける〈うみべのいえリビング〉。
次に、竈方の塩(かまがたのしお)。
約400年前に途絶えた竈方の塩づくりを復活させ、
こだわりの塩をつくっている工房です。森の養分が豊富に流れ込むリアス海岸、
南伊勢町の海水を使用し、
海岸近くの製塩小屋で4基のカマドを使い時間をかけて炊き上げるという製法です。
塩づくりだけではなく、
平家の子孫の伝承のある南伊勢町の7ケ竈
(新桑竈、棚橋竈、栃木竈、小方竈、大方竈、道行竈、相賀竈)
では竈方文化の継承のため協力して祭りの復活など取り組みを進めています。
製塩所の様子。
まちを一望できる中ノ磯展望台もツアーの楽しみのひとつ。
南伊勢町に所在し南島大橋と阿曽浦大橋の間にある中ノ磯展望台。
その風景は伊勢志摩国立公園70周年の記念ポスターにも採用されました。
リアス海岸美と海・山の景色を楽しめる場所であるとともに、
真珠や鯛の養殖いかだが海に浮かび、
漁船が行き交う様子はまさに伊勢志摩国立公園の特徴のひとつである
「人々の営みと自然が織りなす里山里海」の風景そのもの。
地元では夕日の名所としても知られています。
風光明媚な中ノ磯展望台。
そのほかにも、以下のような場所をめぐります。
園主の西岡正隆さんは約5年前に16年勤めた会社を辞め、
名古屋から南伊勢町に移住しました。最初は地域おこし協力隊として勤めていましたが、
体調を崩し退職。リハビリとして地域の農家の手伝いをしたことをきっかけに
農業に興味を持ち、44歳で農業大学校に入学。
2022年にご自身の農園をオープンしました。
1000平米の広さのハウスで、いちご〈かおりの〉(三重県の品種)の栽培をしています。
来シーズンは規模を拡大し、全日いちご狩りもできるよう準備を進め、
さらに子どもが自然のなかでのびのびと遊べる場所として、
農園の敷地内に子どもたちのための公園のような庭をつくる計画も進行中。
廃校になった小学校の校庭に2022年10月オープンしたスケートパーク。
「子どもたちが安全にスケートボードをできる場所をつくりたい」という
まちの人の願いをかたちにするため、
スポーツクラブ「みなみいせ元気ネット」や賛同した南伊勢町民などが協力し、
およそ2年かけて完成させました。
南伊勢スケートボード連盟会長を務めている舌古(ぜっこ)勇樹さんは
「南伊勢、良いとこなんですよ。本当に気持ちの熱い人ばかりなんです」
と語ってくれます。ゆるやかな坂や段差も多く上級者から初心者まで楽しめ、
さまざまな世代の交流の場にもなっているそう。
パーク横には校舎より背の高い大銀杏もあり、ロケーションも抜群です。
撮影:新井良規
南伊勢町の地域おこし協力隊の退任後、
カレー店〈スパイス食堂マルコ〉を開業した丸尾航平さん。
世界一周の旅で覚えたスパイスカレーと
沖縄県波照間島で暮らした経験を生かしたメニューで地元の方からも愛されています。
ツアーの交流会会場です。
1895年創業。4代目の奥村兼一さんが丹精込めて鰹生節をつくっています。
約130年守り続けてきた伝統製法は、
現存する最古の鰹節製法と呼ばれる「手火山式焙乾製法」。
この製法は一度に出来る量が限られ、
高度な技術が必要となり手間がかかることからとっても貴重!
幻の鰹節とも呼ばれる逸品です。今回のツアーでは特別に仕事場の見学ができます。
奥村さんによる解説つき。
また、1日目の最後にはツアーで紹介した方や町役場の方など、
まちの方たちとゆっくりお話しできる交流会を予定しています。
先輩移住者の方たちとお話しできるので、実際の暮らしぶりや、
移住のメリット・デメリットなど、リアルなお話を聞いてみてください。
また今年は「全国豊かな海づくり大会」が三重県で開催され、
南伊勢町でも海上歓迎パレードや真鯛の稚魚の放流行事が行われる予定です。
そんな南伊勢町自慢の新鮮な真鯛や魚介類が、
交流会でもふるまわれますのでご堪能ください。
2025年5月24日(土)~25日(日)1泊2日
【集合】
5月24日13時30分にうみべのいえリビング
(JR・近鉄「伊勢市駅」より三交バスでサニーロード経由、「五ヶ所」バス停下車、徒歩すぐ)
【解散】
5月25日17時頃にうみべのいえリビング
【ツアー行程】
1日目 13:30~20:30
・オリエン
・うみべのいえプロジェクト 見学
・いちごのにわ農園 見学
・穂原スケートパーク見学
・地元住民交流会@スパイス食堂マルコ
2日目 9:00~17:00
・友栄水産 見学
・ヤマ加商店 見学
・竈方の塩 見学
・閉会式(うみべのいえリビングで解散)
*ツアー中の移動はシャトルバスをご用意します。
*ツアー行程は変更になる場合がございます。
募集人数
最大20名程度
※定員を超えた場合は抽選形式となります。
※申込は1組4名様まで
対象者
①移住・二拠点生活を検討されている方、関心のある方
②南伊勢町外に在住の方
宿泊施設
HIROYA、うみべのいえリビング、民宿満玉、海晴
(素泊まり、アメニティ持参)
参加費
無料(交通費・宿泊費・食事代 別途)
※集合場所までの往復交通費は自己負担となります。
※宿泊費が【おひとり様 約5000円/泊】発生いたします。宿泊施設は事務局にて予約しますので、参加者ご自身で現地精算お願いいたします。(お連れ様と同室になるよう調整いたします)
※その他、朝食代・交流会費等で約5000円発生いたします。
(友栄水産での体験費用は、自治体が負担いたします。)
応募方法
応募期間:2025年2月13日~2025年3月31日
応募フォーム: 応募ページはこちら。
※後日参加可否及び詳細をご連絡。
※応募人数が定員を超えた場合は抽選となります。
※地震、台風、大雨、暴風などの場合、交通機関の運行状況、道路状況、旅行先の現地状況により、ツアーの催行が前日までに不可能と主催者側が判断した場合に限り、催行中止の旨ご連絡させていただきます。
※状況により急遽ツアーを催行中止とする場合がございます。
※ツアーが催行中止となった場合でも、集合場所までに要した往復の交通費、宿泊費などはお客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
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