【無料アーカイブ視聴あり】企業と地域はどう共創できるのか。〈ゴールドウイン〉の「Play Earth Park」構想から考える

コロカルアカデミーゴールドウィン

コロカルアカデミーは、コロカル編集部が主催するウェビナーシリーズ。地域づくりやブランディング、観光、ものづくりなどをテーマに、各地で活躍する実践者をゲストに迎え、現場の知見や取り組みを学ぶ場として開催しています。

第13回は、「企業と地域の共創による、未来の場づくり」をテーマに開催。ゲストに株式会社PLAY EARTH PARK 事業本部長 兼 管理部部長の斎藤洋史氏をお迎えし、〈ゴールドウイン〉が創業の地・富山県南砺市で進める次世代型ネイチャーパーク「Play Earth Park Naturing Forest」プロジェクトについて伺いました。

〈ゴールドウイン〉といえば、「THE NORTH FACE」や「HELLY HANSEN」などのブランドで知られるスポーツアパレルメーカー。その同社が、なぜ創業の地で“公園”づくりに挑むのか。講座では、プロジェクト発足の背景から2050年を見据えた企業ビジョン、自治体や地域住民との共創の実践まで、たっぷりとお話しいただきました。

本講座で語られたこと
・なぜゴールドウインが公園をつくるのか
・2050年を見据えた企業ビジョン
・自治体・地域住民との共創の実態

見逃した方、もう一度じっくり学びたい方のために、アーカイブ動画を公開しています。

講座で語られた、地域共創の4つの視点

ゴールドウイン

斎藤さんが講座を通じて繰り返し語ったのは、「地域共創を持続可能な事業として成立させること」の重要性でした。

〈ゴールドウイン〉が南砺市で進める「Play Earth Park Naturing Forest」は、単なる社会貢献活動ではなく、10年、30年先を見据えた事業として取り組まれています。その根幹を支えるのが地域連携です。地域産材の活用や文化の継承・再編集、教育や環境への貢献など、多様な取り組みを地域や行政とともに進めることで、プロジェクトは前進しているといいます。

また、共創において重要なのは、自治体・企業・地域住民がそれぞれの立場で価値を生み出しながら対等に関わること。対話を重ね、同じ未来を目指すプロセスそのものが原動力になっていると語りました。

さらに斎藤さんは、「このプロジェクトの本当の成功は50年後にわかる」と話します。森が育ち、子どもたちが原体験を糧に新たな挑戦を始める——。そんな循環が生まれたとき、この場所は完成するのではなく、訪れた人々とともに育ち続ける存在になるのだと語りました。

本講座では、ここで紹介した内容に加え、プロジェクト立ち上げの背景や自治体との共創プロセス、参加者から寄せられた質問への回答なども詳しくお話しいただいています。

コロカルアカデミーゴールドウィン


時間内に答えきれなかった質問への追加回答

当日は多くの質問が寄せられました。講座後、参加者から特に関心の高かった質問について追加でご回答いただきました。その一部をご紹介します。

Q. この事業で提供する体験の核にしたいものは何ですか?

斎藤氏は、「原体験をデザインすること」だと回答。衣・食・住・遊び・学び・美といった暮らしをかたちづくる体験を通じて、自然とのつながりを感じてもらうことを目指しているといいます。訪れた人の日常に、小さな変化をもたらす場所でありたいと語りました。

Q. 食育や地域と食の関係はどのように考えていますか?

地域食材を活かした料理の提供に加え、事業地内にはファームエリアも整備予定。田植えや作物の栽培などを通じて、「食の大切さや地域とのつながり」を体感できる場づくりを構想しているそうです。

Q. 地域とグローバルのプレイヤーを掛け合わせるとは?

2024年に開催した「Nanto Naturing Days」では、地域に伝わる巨大紙風船の文化と海外クリエイターを掛け合わせた事例を紹介。地域文化に新たな視点を加えることで、地元の人にとっても魅力を再発見する機会になったといいます。

参加者の声

「行政との連携の進め方が参考になった。自治体側でも推進室を立ち上げている点が印象的だった」
「専門家任せにせず、自ら学びながら実践している姿勢に学びがあった」
「地域文化への深い理解と、地域を愛する覚悟が伝わってきた」

担当編集のひとこと

地域共創は、想いだけでは続きません。今回の講座で印象的だったのは、〈ゴールドウイン〉が地域との共創を“事業”として捉え、長期的な視点で取り組んでいることでした。

地域や自治体との協働、新規プロジェクトの立ち上げ、組織を越えた合意形成に関心のある方にとって、多くのヒントが詰まった内容です。

登壇者プロフィール

斎藤 洋史(さいとう ひろし)
株式会社PLAY EARTH PARK 事業本部長 兼 管理部部長
2006年ゴールドウイン入社。財務領域で基盤を築いた後、スイムウエアブランド「Speedo」にてブランド再構築を推進。2022年よりPLAY EARTH PARK事業に参画。地域・自治体との連携交渉を主導し、建築計画や多様なステークホルダーとの合意形成を横断的に統括。

杉江 宣洋
コロカル編集長。マガジンハウス入社後、『anan』『BRUTUS』などの副編集長を経て、2022年『Hanako』編集長就任。2025年より現職。

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