奄美大島本土復帰70周年記念! 地元の植物と鳥を描いた 記念ゆかたが発表

奄美を代表する7種の植物と鳥をプリント

〈株式会社やまと〉が展開する〈YAMATO Tsunagari Project〉より、
鹿児島県奄美群島の日本復帰70周年を記念して、
2023年6月1日(木)より奄美大島の豊かな自然をイメージした
アイテムが限定販売されます。

群島のひとつである奄美大島は1953年12月25日に
米軍統治から日本に復帰しました。
その影響で伝統的につくられてきた本場大島紬は
一時は生産反数が0になるなどの事態に直面しましたが、
「本場大島紬の伝統を絶やしたくない」という
つくり手の熱意により、本土との交流が戻ると生産も飛躍し、
最盛期には年間28万反を生産するまでに復活。

奄美大島の豊かな自然をイメージしたアイテムが限定販売

大正6年創業の株式会社やまとも、
1999年以降、本場大島紬を累計約10万反を販売。
現在は、つくり手の高齢化と後継者不足から、行政と連携して
本場大島紬技術専門学院を設置し、後継者育成の取り組みを行っています。

このたび、復帰70周年の節目の年を迎えるにあたり、
やまとは記念にデザインしたゆかたや、シャツ、手ぬぐいを通して、
さまざまな困難を乗り越えてきたつくり手の想いや歴史を伝え、
奄美大島の魅力をたくさんの方に感じていただきたいといいます。

アイテムのデザインモチーフになっているのは、
奄美を代表するアダン、アマミエビネ、サネン、シャリンバイ、
ソテツ、デイゴ、ヒカゲヘゴの7種の植物。
そして、アカショウビン、アカヒゲ、オオトラツグミ、オーストンオオアカゲラ、
リュウキュウサンコウチョウ、ルリカケス、ヤツガシラの7種の鳥です。

ゆかたは2種類、3カラー展開。

ゆかた「奄美の森」深緑 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の森」深緑 60500円(仕立て付き)。

ゆかた「奄美の森」砂色 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の森」砂色 60500円(仕立て付き)。

ゆかた「奄美の森」珊瑚 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の森」珊瑚 60500円(仕立て付き)。

ゆかた「奄美の鳥」灰青 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の鳥」灰青 60500円(仕立て付き)。

ゆかた「奄美の鳥」紺 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の鳥」紺 60500円(仕立て付き)。

ゆかた「奄美の鳥」生成 60500円(仕立て付き)

ゆかた「奄美の鳥」生成 60500円(仕立て付き)。

同じ生地でシャツと手ぬぐいの展開もあります。

日本のものづくりをテーマに、 陶芸家・桑田卓郎と〈CFCL〉の コラボ展覧会が開催

日本のものづくりを 気鋭作家とファッションブランドが現代的に昇華

アートや音楽、建築、映像、写真、ファッションといった
さまざまなカルチャーの発信地〈日本橋アナーキー文化センター〉。

©CFCL Inc.

©CFCL Inc.

Photo by Atsushi Harata ©Takuro Kuwata

Photo by Atsushi Harata ©Takuro Kuwata

Vol.6のエキシビションとして2023年5月から始まったのは、
現代的な表現を追求する陶芸家の桑田卓郎氏が手掛けるクラフトライン〈く〉と、
3Dコンピューター・ニッティングの技術を駆使した
気鋭ファッションブランド〈CFCL(シーエフシーエル)〉による、
クラフト×ファッションプロジェクト〈く × CFCL〉です。

このプロジェクトは、日本の地場産業や手仕事、
ものづくりへ焦点を当て、世界へと発信していくことを目的に、
両者の世界観を交差させることで生まれる
新たなクリエイションへのチャレンジとなっています。

〈く〉は、陶芸の街である岐阜県・多治見市の工房で
1点1点制作されているクラフトのコレクション。
日本の高い量産技術を使いながら、日々の生活の中に取り入れて
使ってもらうための器の魅力、新たなデザインの可能性を
追求したラインナップが特徴です。

今回のプロジェクトでは、
ware(製品、器)をコンセプトとするCFCLが
〈く〉の取り組みに共感するとともに、
鮮やかな色彩や細やかな質感のある器に、親和性を見出しました。

STRIPES 22000円

STRIPES 22000円

HIGH GAUGE SHORT SLEEVE TEE SHIRT 25300円

HIGH GAUGE SHORT SLEEVE TEE SHIRT 25300円

POTTERY DRESS 5 59400円

POTTERY DRESS 5 59400円

MILAN RIB TAPERED PANTS 2 50600円

MILAN RIB TAPERED PANTS 2 50600円

そうして発表されたのが、互いの作品に呼応した〈く〉の器と
〈CFCL〉のニットウェアやバッグの限定コラボレーションアイテム。

繊維のまち・倉敷市児島から生まれた 「循環するコットンシャツ&ショーツ」

海洋ごみゼロプロジェクトとの協業

海洋ごみゼロプロジェクトin岡山実行委員会は、
「繊維のまち」倉敷市児島のアパレルレーベル〈land down under〉と連携して、
〈循環するコットンシャツ&ショーツ〉を開発し、
3月11日(土)より販売を開始しました。

land down underは、サーキュラーエコノミーの考えを取り入れ、
変化を楽しみながら永く使える品質と、
リサイクルのしやすさをデザインに落とし込んだ服づくりを探求しています。

大量生産・大量消費が問題とされる衣料業界において、
海洋ごみ問題を自分ごととして捉え、「ひとつの服を永く着続けること」
「着古した後の衣服の循環を考えること」をコンセプトとした商品を開発。
衣服から、海洋ごみ問題へのメッセージを届けています。

今回発売されたアイテムは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト
「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開発されたもの。

ブランドが培ってきた“循環する服づくり”をもとに、
天然素材でリサイクルしやすいデザインのシャツ&ショーツを製作。
変化を楽しみながら永く着続けたのちには、リサイクルして再活用へ。
廃棄物を出さず海を汚さないこれからのものづくりを考え、伝えつづけていきます。

青森の海に漂っていた ガラス製浮玉が 涼感のあるインテリアに

ガラス製浮玉をアップサイクル

“四季を感じるハンドメイドガラス”をコンセプトに
青森県伝統工芸品〈津軽びいどろ〉を生産する〈北洋硝子株式会社〉。

もともと青森県青森市で漁業用の浮玉を製造する工場として創業し、
浮玉国内トップの生産高を記録したこともある同社が、
2023年3月下旬に漁業用のガラス製浮玉をアップサイクルしたインテリア
〈DOUBLE F -UKIDAMA EDITION〉を発売しました。

漁業用のガラス製浮玉

漁業用のガラス製浮玉

放置されたガラス製浮玉

放置されたガラス製浮玉

〈DOUBLE F -UKIDAMA EDITION〉ができるまで

〈DOUBLE F -UKIDAMA EDITION〉ができるまで

時代とともに樹脂製の浮玉が主流となり、
漁師の高齢化や後継者問題に伴う廃業などから漁港に放置されていたガラス製浮玉。
処分に困った地元の漁業協同組合から北洋硝子へ相談が寄せられたため、
かつて浮玉製造を担ってきたガラス工場としても
「今ある資源を無駄にしたくない」「青森の美しい景色を守りたい」
という想いから、ガラス製の浮玉を回収し今回のプロダクトが誕生しました。

左から、花瓶 4500円、一輪挿し 4000円、ピッチャー 28000円

左から、花瓶 4500円、一輪挿し 4000円、ピッチャー 28000円

蚊遣り 12000円

蚊遣り 12000円

風鈴 6000円

風鈴 6000円

発売されたのは、一輪挿し、花器、ピッチャー、蚊遣り、風鈴の5つのプロダクト。

波佐見焼ってどんな器?
人気ブランドから立ち寄りスポットまで
「波佐見焼」をたっぷりご紹介!

「器にこだわる」というと、少し敷居が高く感じるかもしれませんが、
テイクアウトした料理を器に盛りつけ直すだけで
気分があがる、その気持ちには少なからず共感があるのではないでしょうか。

おうち時間の楽しみ方にも慣れた今、
日々の食卓を豊かに彩る器にも関心が高まっているようです。

そんななか、最近よく耳にするのが「波佐見(はさみ)焼」。
毎日のなにげない生活で、
気負わず気軽に使える器として注目を集めています。

波佐見焼とは、長崎県波佐見町近辺でつくられる焼きものの総称ですが、
実は波佐見焼と呼ばれるようになったのは、ごく最近のこと。
20年ほど前までは「有田焼」として流通されていた日用食器です。

料理映えしそう、手入れがしやすそうなど、
器を購入する基準はさまざまで、産地を知らなくても、
食事を楽しむのに支障はありません。
でも、もう少し踏み込んで知ることで、
毎日使う器選びはもっと楽しくなることでしょう。

今回は、江戸時代から庶民の器をつくり続ける焼きもの産地「波佐見」と、
波佐見焼にまつわるあれこれを紹介します。

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日用食器の産地として400年の歴史をもつ波佐見焼

全国各地に多数の陶磁器産地がありますが、
日本初の磁器として知られ、
焼きものとしての知名度も高いのが有田焼です。
その産地である佐賀県有田町に隣接する長崎県波佐見町もまた、
有田と同様に400年の歴史をもつ窯業(ようぎょう)のまちとして栄えてきました。

江戸時代より鍋島藩の藩窯として、
献上品となる上質な磁器を制作していた有田に対し、
波佐見焼は大村藩の支援を受け庶民的な磁器を制作。
「くらわんか碗」の産地としても知られています。

「くらわんか碗」とは、江戸時代、大阪の淀川を往来する大型船の乗船客相手に、
船上で飯や酒を売る〈くらわんか舟〉で使用された
丈夫で安価な雑器のことで、普段使いの器として定着しました。

「くらわんか碗」。「くらわんか」の語源は、商売人の「くらわんか」(「食べないか」の方言)というかけ声だといわれている。

「くらわんか碗」。「くらわんか」の語源は、商売人の「くらわんか」(「食べないか」の方言)というかけ声だといわれている。

当時、長崎の出島から酒や醤油を詰めて輸出する「コンプラ瓶」をつくっていたのも波佐見。

当時、長崎の出島から酒や醤油を詰めて輸出する「コンプラ瓶」をつくっていたのも波佐見。

波佐見焼としての再出発

そんな日用食器の生産を担ってきた「波佐見」の名は
表に出ることはなく、分業制という焼きもの産地の特性から、
生地屋や型屋を共有している背景もあり、
長い歴史のなかで有田焼として出荷されてきた波佐見の焼きもの。

それが、2000年頃に話題となった食品の産地偽装問題をきっかけに、
陶磁器にも正確な産地表示が求められるようになり、
波佐見町で生産した器は波佐見焼として出荷されるようになりました。

対馬市に漂着した オーシャンプラスチックを 使った収納ボックスが発売

「海ごみの防波堤」とも言われる対馬のゴミを活用

島の形状、潮流などの影響で大量の漂着物が打ち寄せられ、
「海ごみの防波堤」ともいわれる長崎県の対馬。
その漂着量は年間約2〜3万平方メートル、事業費は約2億8千万円に上るのだとか。

「オーシャンバウンドプラスチック」と、「オーシャンプラスチック」、2種類が存在

そのなかでも多いといわれる海洋プラスチックには、海から内陸50キロに存在し、
今後海に流出する可能性があるプラスチックごみを指す
「オーシャンバウンドプラスチック」と、
海から流れ着いたことが証明ができるプラスチックごみを指す「オーシャンプラスチック」、
この2種類が存在します。

オーシャンバウンドプラスチックはまだ海に流出していないため、
分別がしやすかったり汚れの付着なども少ないといった理由から、
比較的リサイクルがしやすい一方で、オーシャンプラスチックは
既に海を渡って他の国や場所から海岸に流れ着いているので、
波に揉まれ紫外線を浴び、汚れや破損がひどいプラスチックごみです。

オーシャンプラスチックは既に海を渡って他の国や場所から海岸に流れ着いているので、波に揉まれ紫外線を浴び、汚れや破損がひどいプラスチックごみです。

そのため回収→分別→洗浄→再分別に膨大なコストがかかってしまい、
オーシャンバウンドプラスチックに比べてリサイクルがしにくくなっています。
現在も良い再利用方法が見つからず、企業も手を出せずにいる状態ですが、
埋め立てによる処理もこのままではいずれ限界を迎えてしまいます。

136年間国内自社製造の工具箱を販売する〈株式会社リングスター〉は、
このオーシャンプラスチックをどうにか有効活用するため、
オーシャンプラスチックを10%配合し、従来の製品と同じ耐荷重を実現した
収納ボックスを2023年4月中旬より発売。現在予約受付中です。

発売されるのは、〈対馬オーシャンプラスチックバスケット〉
〈対馬オーシャンプラスチックボックス〉のふたつの収納ボックス。

輪島塗や九谷焼などを1点1か月から。 伝統工芸品のレンタルサービス〈LIFT〉

伝統工芸品を気軽に楽しめる

石川県を拠点に輪島塗の製造販売を行う〈株式会社The Three Arrows〉が、
伝統工芸品のレンタルサービス〈LIFT〉をスタートさせました。

このサービスは、月額料金を支払うことで輪島塗や九谷焼、有田焼や江戸切子など、
全国各地の伝統工芸品を1点から気軽に自宅で利用が可能になるというもの。
使ってみたいけど敷居が高いと思われがちな伝統工芸品を少額で気軽に、
ひと月単位から使うことができ、気に入った場合は買い取ることもできるのが画期的。

伝統工芸品のレンタルサービス〈LIFT〉がスタート

返却も好きなタイミングで可能で、最低利用期間などの縛りもなし。
レンタルを続けていくと月額料金は下がって5か月目で満期になり、
6か月目以降は自分の所有工芸品として使うことができるのです。

有田焼商品(一部)

有田焼商品(一部)

輪島塗ぐい呑み

輪島塗ぐい呑み

レンタル方法については、
サイトで借りたい商品を見つけて申し込めば、月払いのレンタルが開始。
同時に同サービスのLINEのお友達登録をすることで、
商品の発送予定日や2か月目以降のお支払いや
返却タイミングなどの情報を事務局とタイムリーにやりとりできます。
レンタル期間中に誤って商品を破損させてしまった場合も、
翌月のレンタル料金を支払うだけ。それ以上のお支払いは必要ありません。

廃棄される食器を再利用! 東濃のリサイクル土からできた マルチユースなカップが発売

東濃の新たな器づくりのかたち

岐阜県多治見の老舗窯元〈丸朝製陶所〉が作陶し、
デイリーユースなうつわを展開する器ブランド〈きほんのうつわ〉から、
2023年2月、リサイクル土を使用した新商品〈カップ〉が発売されました。

鉱山採掘における後継者不足や経営上の問題などで閉山が相次ぎ、うつわづくりに適した土が採れなくなりつつあります。

1992年ごろは約60の鉱山が稼働してた岐阜県ですが、
鉱山採掘における後継者不足や経営上の問題などで閉山が相次ぎ、
うつわづくりに適した土が採れなくなりつつあります。

1997年に陶磁器のリサイクルを目的とした「グリーンライフ21・プロジェクト(GL21)」を設立。

東濃では、その解決策のひとつとして、
1997年に陶磁器のリサイクルを目的とした
〈グリーンライフ21・プロジェクト(GL21)〉を設立。
地域ぐるみで原料枯渇の問題に向き合ってきました。

一般的なうつわは、鉱山から採取した土を使用して製作されていますが、
原料となる土不足などの観点から、昨今はリサイクル土が注目を集めています。

食器リサイクルの流れ

国内最大の鞄生産地で
〈豊岡鞄〉を核に受け継がれる、
伝統あるものづくり

歴史ある国内最大の鞄の産地を訪ねて

180社以上の鞄関連企業が集まる日本最大級の鞄の生産地・兵庫県豊岡市。
中心市街地にある全長約200メートルの〈カバンストリート〉は、
宵田商店街振興組合が地場の鞄産業の協力を得て2005年3月に発足して以来、
現在は、鞄関連のお店が14軒にまで増え、
「鞄のまち」を象徴する商店街として賑わっている。

各企業がプライドをかけてものづくりに取り組み、
職人たちがひしめくこの鞄のまちには、
さまざまな個性豊かなショップやアトリエが点在する。

豊岡鞄に魅了された人々が集まる“ものづくりの現場”

〈カバンストリート〉の拠点施設として知られる
〈Toyooka Kaban Artisan Avenue(トヨオカ カバン アルチザン アベニュー)〉。
1階は産地が発信するオリジナルブランドのほか、
豊岡産のさまざまなブランドを取り扱う専門店、
3階には次世代の鞄職人を育成する〈アルチザンスクール〉を併設。

店内には〈豊岡鞄〉をはじめ約150種類の鞄がズラリと並ぶ。(写真提供:Toyooka Kaban Artisan Avenue)

店内には〈豊岡鞄〉をはじめ約150種類の鞄がズラリと並ぶ。(写真提供:Toyooka Kaban Artisan Avenue)

2006年に工業製品として全国で初めて認定された地域団体商標「豊岡鞄」では、
そのブランドへの信頼性を高めるために兵庫県鞄工業組合が定めた基準を満たす
企業によって生産され、独自の製品検査基準も設けている。

2014年4月にオープンした〈アルチザンスクール〉では「1枚のラフスケッチから1人で鞄を製造できる職人の育成」をモットーに鞄職人たちが講師を務め、年間10名の学生が鞄づくりを学ぶ。

2014年4月にオープンした〈アルチザンスクール〉では「1枚のラフスケッチから1人で鞄を製造できる職人の育成」をモットーに鞄職人たちが講師を務め、年間10名の学生が鞄づくりを学ぶ。

「北海道から沖縄まで全国各地から学生さんが集い、
イチからひとりで鞄がつくれる職人の育成を目的に取り組んでいます。
1年間のプログラムのなかで豊岡市内のメーカーから
鞄づくりに必要な素材を提供していただき、
現役の職人や鞄企業から直接ものづくりを学べる実践的なカリキュラムは
生産地ならではの強みだと思います」と専任講師の竹下嘉壽さんが教えてくれました。

information

map

Toyooka Kaban Artisan Avenue 

住所:兵庫県豊岡市中央町18-10

TEL:0796-34-8118(豊岡まちづくり株式会社)

営業時間:11:00〜17:30

定休日:水曜

Web:Toyooka Kaban Artisan Avenue

富山県高岡に400年続く技術を生かした、一生ものの割れない器。 サステナブルなアルミの食器 〈うつわむすび〉

まるで陶器のような色合いと質感ながら、実はアルミ製

富山県高岡市は400年にわたって、鋳造が盛んな場所。
銅でつくるお寺の梵鐘やアルミの鍋など、
大きなものから暮らしに身近なものまでつくられています。

富山県高岡市は400年にわたって、鋳造が盛んな場所

昭和21(1946)年に創業した〈砺波商店〉は、
高度な鋳造技術と伝統ある加飾技術によって、
飲食店や旅館で食卓に出される鍋やコンロのような
業務用製品、食器などをつくってきました。
さらに、それらの製品を再加工・修理して蘇らせることにも力を入れています。

まるで陶器のようですが、すべてアルミで作られています。

まるで陶器のようですが、すべてアルミで作られています。

その技術を生かして、砺波商店が新たに生み出したのが
アルミ製食器〈うつわむすび〉のシリーズです。
アルミに食品に適した塗装を施して、陶器のような深みある質感と色調を再現。
割れる心配がなく半永久的に利用できます。

この器シリーズのコンセプトは「人と人が出会うシーンを永遠のものに」。
人と人が出会うシーンには食事がつきもの。

記念日やお祝いごとなどの特別なシーンだけでなく、
友人や家族との日常的な食事でも、
その絆や縁がなくならず、永遠のものとなるようにと願いを込め、
〈うつわむすび ~器を通じて、縁をむすぶ〉と名づけられました。
「割れない」を「別れない」とかけているとのこと。

三角おむすびを思わせる皿とボウル。

三角おむすびを思わせる皿とボウル。

〈うつわむすび〉は素材のアルミを陶器が持つザラリとした手触りに近づけるため、
溶解したアルミを流し込む砂型は、敢えて通常より細かい砂を使用しています。
通常より細かい砂より不良率が上がってしまうのですが、出来上がりの質感を優先。

塗装の様子。

塗装の様子。

取り出されたアルミの器には、塗料を塗ることで、
見ても触っても陶器かのように仕上げています。

秀衡塗×ファイヤーキング 漆塗りで表現した「グラニット」マグ

ジェダイカラーのグラニットマグ

岩手県平泉町周辺で受け継がれる伝統工芸品・秀衡塗(ひでひらぬり)。
漆器に金箔をあしらった華やかな模様が食卓を上品に彩ります。

そんな秀衡塗の漆器製造を手掛けるのが1904年創業の〈丸三漆器〉。
現在も伝統を受け継ぎ、多種多様な秀衡塗を展開している老舗工房です。

秀衡塗の伝統技術が活きる、漆塗りの新作「グラニット」

このたび、丸三漆器とマグカップで有名なアメリカの
テーブルウェアブランド〈ファイヤーキング(Fire-King)〉がコラボレーション。
秀衡塗の伝統技術が生きる、漆塗りの新作「グラニット」が限定発売されました。

Fire-Kingは、1941年にアメリカ・オハイオ州ランカスターにある
耐熱ガラス食器メーカーの先駆けであるアンカーホッキング社の
社内ブランドとして誕生。
揺るぎない人気を博しながら、1986年に
アメリカでの生産が終了となったミルクガラスのファイヤーキングは、
時を経て、日本のガラス職人の熟練した技術によって、
現在日本で生産されているといいます。

ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット ネイビー(紺漆)6600円

ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット ネイビー(紺漆)6600円。

ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット ネイビー(紺漆)6600円

ファイヤーキング スタッキングマグ ジェダイ [秀衡塗] グラニット ネイビー(紺漆)6600円

10年にわたる地域創生プロジェクト 〈スキンケア工園 ナチュの森〉 北海道白老町に完成!

廃校跡地を活用したスキンケアの森

新千歳空港から車で50分ほど走らせた場所にある北海道白老郡白老町。
水質にすぐれた倶多楽湖をはじめ、希少植物が存在するなど
自然豊かな土地として知られています。
周辺には登別温泉やクマ牧場といった観光名所も。

この地にある〈スキンケア工園 ナチュの森〉内に2022年12月2日、
〈自然と科学のミュージアム 森の工舎〉がオープン。
これで、北海道白老町で低刺激スキンケアメーカーである
〈株式会社ナチュラルサイエンス〉と〈株式会社ナチュラルアイランド〉が
10年にわたり取り組んできた地域創生プロジェクトのひとつ、
廃校跡地を活用した〈ナチュの森〉の全施設が完成しました。

同施設は、自社化粧品工場〈ナチュラルファクトリー北海道〉を中心に、
化粧品原料を有機栽培する研究薬香草園や、
子どもたちが自然の中で楽しむガーデンがある、
工場の“工”とガーデンの“園”から成る“スキンケア工園”です。
日本有数の透明度を誇る倶多楽湖の湧水を、美容と健康のために、
化粧品づくりの原料としてはもちろん、ガーデンの運営やサロン、
レストランまで、さまざまな方向から活用しています。

この施設が誕生したきっかけは、白老町に
俱多楽湖の湧水・カムイワッカ(アイヌ語で“神の水”)があったことから。
軟水で肌にやさしく、他の成分の効果を最大限に発揮するこのピュアな水は、
まさに低刺激スキンケア製品づくりに最適。
この水を生かして化粧品をつくりたいと、ナチュの森が誕生しました。

2011年当時廃校となることが決まっていた旧虎杖中学校。

その豊かな水の湧き口のすぐ近くにあったのが、
2011年当時廃校となることが決まっていた旧虎杖中学校。
「大切に使われていた学校を活用し、この素晴らしい湧水で化粧品づくりができたら」
という想いで、「ナチュの森」の構想がスタート。

2013年に廃校になってから10年にわたり、
ナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドが、
北海道白老町や地元の方の協力のもとに完成させた施設です。

ナチュの森は、大きく4つのエリアに分かれています。

ナチュラルファクトリー北海道

直営のスキンケアショップ

女性限定のビューティーサロン・マグマヨガスタジオ

美と健康にこだわったレストラン

ひとつ目は、かつてサッカーゴールがあったグラウンドに建つ、
ナチュラルファクトリー北海道。
ここは、俱多楽湖の湧水を水質検査・ろ過処理し、スキンケア製品の製造を行う自社工場に、
ナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドのすべての製品を揃える、
直営のスキンケアショップのほか、女性限定のビューティーサロン〈マグマヨガスタジオ〉、
美と健康にこだわったレストランが揃う施設。
すべてに湧水が使われ、同社のこだわりや魅力をじっくりと味わえます。

〈HIMEKOMATSU™〉 飛騨高山産ヒメコマツの香りが 上質な眠りへ誘う!

Scent-bag 4950円 370 × 240× 厚み50(mm)約65g

森林浴気分を味わえる、ヒメコマツ材の香袋

輸入材の使用を避け、長年、
飛騨高山の原木から家具を手がけてきた株式会社FUSHI。
そんな同社から、飛騨高山産ヒメコマツ材が放つ成分で
良質な睡眠をサポートするブランド〈HIMEKOMATSU™(ヒメコマツ)〉が
2023年1月に誕生しました。

ヒメコマツをカンナで削った際に出る削りくずは表面積が大きく、成分の揮発量が多いのが特徴。

ヒメコマツをカンナで削った際に出る削りくずは表面積が大きく、成分の揮発量が多いのが特徴。

ヒメコマツ材には、人の精神を安定させ睡眠の質を改善する効果があり、
その香り(酢酸ボルニル)によって人が反応していることが、
2021年にFUSHIと九州大学の共同研究で明らかになったといいます。

このブランドは、そんな研究結果に基づき、
天然の成分を利用するため、木材調達から製造、
トレーサビリティやサステナブルを重視し、
人にも環境にもやさしいものづくりを展開しています。

岐阜県土岐市に 「うつわ」がテーマの複合体験施設 〈KOYO BASE〉が誕生

国内最大の陶磁器産地・岐阜県土岐市に、うつわを丸ごと味わう拠点が

日本の50%以上、国内最大の陶磁器生産量を誇る岐阜県東濃地方。
この地に本社を構えるプロフェッショナル向け業務用食器を製造する
〈光洋陶器〉の敷地内にうつわの複合体験施設〈KOYO BASE〉が
2023年1月21日にオープンしました。

国内最大の陶磁器産地で知られる岐阜県土岐市

器づくりに欠かせない良質な土が産出される岐阜県土岐市。
大規模工場から小さな家内工場の作業場まで数多くの生産元が連携することで、
大規模な製造ネットワークが築かれています。

この産地だからできる体験を目指す新施設

1964年の創業以来、この地で陶磁器製造に携わってきた光洋陶器が運営する
今回の施設は、この産地だからできる体験を目指しています。

うつわの複合体験施設〈KOYO BASE〉

コンセプトは「Clay to Table」。
土(Clay)から食卓(Table)まで、うつわが持つ魅力を
丸ごと味わえる施設となっています。

うつわが持つ魅力を
丸ごと味わえる施設となっています

ランチやカフェ、産地の器探しに気軽に立ち寄るだけでなく、
時間をかけて工場見学やワークショップを通してモノづくりの魅力を
体験することもできます(工場見学、ワークショップは要予約)。

アカエゾマツからどんどん広がる
北海道針葉樹の輪

ショップコンセプトは、森の研究室

森と湖の温泉郷、北海道弟子屈町。
アカエゾマツの森に隣接する〈川湯ビジターセンター〉で
ショップを始めることになって、考えた。
町民には「暗い」「怖い」という印象もあるこの森に、
少しでも関心を持ってもらうきっかけづくりができる場所。
それが、このショップの意義だと思った。

年末から連日の雪。川湯ビジターセンター裏にあるアカエゾマツの森は、真っ白な雪に包まれている。

年末から連日の雪。川湯ビジターセンター裏にあるアカエゾマツの森は、真っ白な雪に包まれている。

コンセプトは、森の研究室。
眺めた姿の美しさだけでなく、アカエゾマツを解剖して、
隠された魅力を引き出して、紹介する。
それらを来館者が、体験しながら感じることのできる空間。

ズラリと並んだのは、弟子屈町〈Pine Grace〉、陸別町〈種を育てる研究所〉、浜中町〈とどろっぷ〉、芽室町〈いろどりファーム〉、ニセコ町〈HIKOBAYU〉、下川町〈フプの森〉、道外から〈日本鳥類保護連盟〉の精油。いずれも道内のアカエゾマツやトドマツをメインにしてつくられている。

ズラリと並んだのは、弟子屈町〈Pine Grace〉、陸別町〈種を育てる研究所〉、浜中町〈とどろっぷ〉、芽室町〈いろどりファーム〉、ニセコ町〈HIKOBAYU〉、下川町〈フプの森〉、道外から〈日本鳥類保護連盟〉の精油。いずれも道内のアカエゾマツやトドマツをメインにしてつくられている。

主となるのは、精油と蒸留水。
弟子屈町には、アカエゾマツの蒸留所を構える
〈一般社団法人Pine Grace〉があり、精油や蒸留水だけでなく、
それらをベースにしたロウリュ水、芳香スプレー、マスク用シールなど、
ユニークな商品を開発している。

ほかにもアカエゾマツの商品を、と探したら、さらに3社見つかった。
う〜ん、もう少しほしい……。
選択肢を増やして、北海道の針葉樹をテーマにしたら、
トドマツの精油や蒸留水を販売する生産者が3社加わった。
計7社による「北海道針葉樹の香り嗅ぎ比べ」は、
ここならでは楽しみのひとつに。

次に扱いたいと思ったのが、ウッドチップ。
森に興味を持ってから、青森ヒバやヒノキのウッドチップと
その香りに触れる機会があり、
活用してみたいと気になっていた。
ところが探し始めると、アカエゾマツのウッドチップが見つからない。
弟子屈町にはこんなにたくさんアカエゾマツがあるのに……。
釧路管内2市10町1村まで捜索範囲を広げて、
厚岸町に工場がある〈土井木材株式会社〉に分けてもらえることになった。

アカエゾマツのウッドチップ袋詰め販売。インパクトのあるスコップもアカエゾマツ製。町内のカヌーガイド(兼、木工作家)の祖父江健一さん作。

アカエゾマツのウッドチップ袋詰め販売。インパクトのあるスコップもアカエゾマツ製。町内のカヌーガイド(兼、木工作家)の祖父江健一さん作。

3年間で100組以上が式を挙げ、 かけがえのない思い出に。 富山県高岡市〈能作〉が手がける錫婚式

錫製品を手がけるメーカーが提供する人生に寄り添ったサービス

10回目の結婚記念日は錫婚式(すずこんしき)と呼ばれます。
結婚25回目の銀婚式と50回目の金婚式は多くの人が
それぞれのかたちで祝いますが
錫婚式を大々的に祝うことは、これまであまりありませんでした。
その錫婚式を祝う1日をプロデュースしているのは、
富山県高岡市で錫製品をつくるメーカー〈能作(のうさく)〉です。

錫100%の「ぐい呑」。

錫100%の「ぐい呑」。

富山県西部にある高岡市は銅器をつくる伝統産業が盛んです。
大きなものでは大仏やお寺の梵鐘、小さなものでは仏具や茶道具などが
17世紀からつくられてきました。

今では錫を使った食器や花器が有名な〈能作〉も、
大正5(1916)年から銅を使った仏具や茶道具などを作ってきた会社です。

錫婚式の会場がある〈能作〉本社。

錫婚式の会場がある〈能作〉本社。

〈能作〉が錫製品を手がけ始めたのは2002年のこと。
人の手でも曲げられる柔らかい金属、錫の特徴を生かし、
現代のライフスタイルに合ったテーブルウェアや花器など
スタイリッシュな製品を生み出しました。
ギフトに選ばれることも多いですが、
国内外の有名レストランでも使われるほど、高い評価を得ています。

その〈能作〉が2019年から提供しているのが、錫にちなんだ錫婚式です。
錫婚式をプロデュースするきっかけとなったのは、
結婚10周年の記念品を手づくりしたいと鋳物制作体験をする夫婦や
錫婚式の記念として錫製品を購入する夫婦が複数いたことでした。

人生に寄り添うサービスのひとつとして
結婚10周年という節目、錫婚式を祝う企画がスタート。
2019年から約3年間で約100組もの夫婦が錫婚式を挙げに訪れました。

〈Odai cokage shop〉 三重県大台町の木々を ハイセンスなインテリアや調味料に

おしゃれかつ間伐材の活用にも貢献

まち一帯がユネスコエコパークに認定され、
500種類以上の広葉樹や針葉樹が生育している三重県大台町。
ライフスタイルブランド〈“Odai” products〉では、
このまちの森づくりの一環で間伐された木の枝や葉を活用し、
ハイセンスなプロダクトが登場しています。

ヒメシャラディフューザーセット 9350円

ヒメシャラディフューザーセット 9350円

お部屋に森の香りがやさしく広がる〈ヒメシャラディフューザーセット〉。
リードという樹木の枝と、三重県大台町産の4種の樹木から抽出した芳香蒸留水に
エッセンシャルオイルをブレンドしたフレグランスウォーターと瓶、
ヒメシャラ枝5本とコウヤマキ又はタムシバスティック2本がセットになっています。
ありそうでなかった木の枝のディフューザー。
お部屋をぐっとおしゃれに見せてくれそうです。

木の経年変化に思い出を込めて。 リフォームできる木の器シリーズ〈ara!〉

赤ちゃんから大人まで使える木の器

1947年に石川県輪島市で漆器用素地の木地屋として創業し、
現在は「木の麗しさ」を軸に、さまざまな木材加工品を手がける〈四十沢木材工芸〉。

そんな同社では、乳児期に使用した器をリフォームして、
大人になっても使うことができる木の器シリーズ〈ara!〉を展開しています。
デザインにおけるディレクションを行ったのは、手工業デザイナーの大治将典さん。

このシリーズの器は、離乳食を始めた1歳から
器がしっかり持てるようになる5歳くらいまでを想定して設計。
子どもが誤って器をひっくり返すことを想定し、
器は厚みを持たせ、重く安定感のある仕様に。

器をしっかり持てない1、2歳の子どもが
スプーンだけで料理をすくいやすいように縁は返しがあり、
耳のような持ち手もついています。

持ち手に穴が空いていない理由は、
子どもが穴に指を引っ掛けて器が落ちるのを防ぐため。
しっかり器を持たないと持ち上げられないため、
食事の際の集中力も高まるのだそう。

乳児期を卒業し、器を使わなくなったら、
器の経年変化を残したまま普段使いしやすいかたちにリフォームが可能。
縁を噛んでしまった歯型の跡、内側のフォークの跡、
そんな愛しい記憶を残したまま、日常に使いやすい器にチェンジできるのです。
まさに「器の記憶」と「使い勝手の変化」に対応したシリーズといえるでしょう。

シリーズでは、現在3つの器が展開されています。

高山都さんが唐津焼の魅力を語る。 「唐津の食と器 ~暮らしのお供に唐津を添えて~」 トークイベントをライブ配信

唐津焼の器を高山都さんはどう使っている?

2023年1月14日(土)17時から、
モデル・女優の高山都さんと唐津焼の〈健太郎窯〉作家・村山健太郎さんによる、
唐津焼の魅力を語るトークイベントを東京〈代官山T-SITE〉で行い、
その様子がライブ配信される予定です。

共通の知人を介して、健太郎窯のギャラリーで、あるいは旅行先で、
これまで何度か顔を合わせているというふたり。
高山さんも、村山さんの作品を愛用しているそう!

こちらの記事の唐津取材で、
村山さんと高山さんは久しぶりの再会となりましたが、
リラックスした様子で思い出話に花を咲かせていました。

健太郎窯のギャラリーを訪れた高山都さん。

健太郎窯のギャラリーを訪れた高山都さん。

今回のトークイベントでは、村山さんに唐津焼の魅力についてお聞きし、
作家を志したきっかけや作品のこだわりについてうかがっていきます。
さらには、高山さんの唐津の印象や思い出、普段の食卓と料理、器選びについてなど、
ライフスタイルやプライベートにまつわるお話も。

おふたりの息のあったトークにご期待ください!

いまの気分の“好き”に出合う。
高山都、唐津焼めぐりの旅

唐津の人気窯元を巡る器旅

Instagramや書籍などで数々の料理を披露するモデルの高山都さん。
彼女は器への造詣も深く、そのこだわりにも注目が集まる。
一点一点に選んだ理由とストーリーがあるのだ。
今回は佐賀県唐津市にお邪魔し、3つの人気窯元を巡り、
唐津焼の魅力について高山さんと学ぶ旅に出た。

唐津焼発祥の地といわれている北波多。当時朝鮮半島から陶工を招き、岸岳の麓で焼き物をつくり始めたのが唐津焼の始まりといわれている。

唐津焼発祥の地といわれている北波多。当時朝鮮半島から陶工を招き、岸岳の麓で焼き物をつくり始めたのが唐津焼の始まりといわれている。

「唐津に来るといつもたくさんの出合いがあるんです」という高山さんの言葉のとおり、
彼女が唐津を訪れるのは初めてではない。
過去にもいくつかの窯元を訪問し、唐津焼に触れてきた。
高山さんのInstagram(@miyare38)を覗けば一目瞭然だが、
日頃から料理を楽しむライフスタイルには、自然と唐津焼が溶け込んでいる。

「今回もどんな人や物に出合うことができるのかわくわくします!」

自然の原料からつくられる〈健太郎窯〉の器たち

唐津に着いて最初に訪れたのが、唐津市の東側、鏡山の中腹にある〈健太郎窯〉。
窯元である村山健太郎さんと高山さんが会ったのは、今回で3回目だ。

「初めてお会いしたのもこちらのギャラリーで。
そのときにはギャラリーでお茶をいただいて、
手のひらに収まるサイズのビアカップを4つ購入して帰りましたね。
今でも自宅で愛用しています」と高山さん。

ギャラリーの縁側に腰掛ける村山健太郎さん。

ギャラリーの縁側に腰掛ける村山健太郎さん。

村山さんの作陶は粘土づくりから始まる。
まずは唐津近郊の山々を歩き、土や岩などの原料を採掘。
そこから粘土や釉薬をつくっていく。

作業場にある薪から出た灰なども釉薬の原料として活用し、
自然から手に入れたものだけでつくっていくのが村山さんのやり方だ。
原料づくりだけで1年ほどの時間を要し、手間がかかり非効率ではあるが、
この作陶を続けるのには意味がある。

「時間も手間もかかるけれど、天然原料でつくるということの認知度が上がれば、
この先50〜100年経った先の未来で価値が上がるかもしれない。
技術さえ継承できれば、価値はおのずとついてくると思うんですよね」
と村山さんは語る。

健太郎窯のギャラリーに一歩入った瞬間から、高山さんの表情は真剣そのものだった。

「どの器もすごく魅力的で、
見ているだけでどんな料理をつくって盛りつけようかイメージがどんどん湧いてきます。
例えば斑唐津の大皿の器には、豚の角煮をどーんと入れてもおいしそう。
香味野菜をどさっと入れた料理を盛りつけても絵になる気がする……。
健太郎さんの作品を見ていると、そうやっていろいろと想像できるんです。
シーンを選ばずに使えるものが多く、そのオールマイティさも
今の私の好み、気分と合っている気がしています」

整理整頓が行き届いた工房で3年ぶりの再会を果たしたふたり。出会った当時を振り返りながら談笑。

整理整頓が行き届いた工房で3年ぶりの再会を果たしたふたり。出会った当時を振り返りながら談笑。

次世代のことまで考えて作陶を続けている村山さん。
「日常に溶け込むすてきな器」であることを大切にしてつくられた陶器たちは、
飽きずに使えるようにシンプルでありながらも洗練されたものが揃っている。

現代の食文化にぴったりと寄り添うような作品は、
手に取ってみることでより深く魅力を感じられるはずだ。

伝統の織物産業と クリエイターとの共創を目指す 〈FabCafe Fuji〉オープン

富士山麓のハタオリのまちをものづくりのコミュニティが育つ場所に

2022年11月、山梨県富士吉田市に
〈FabCafe Fuji(ファブカフェフジ)〉がオープンしました。
富士山麓に位置する山梨県富士吉田市。
緑豊かな景観と富士山から流れ落ちる清涼な水の恵みによって、
古くから織物のまちとして栄えてきました。
平安時代の書物に甲斐国(山梨県)の布についての記述が見られるなど
その歴史が1000年以上続くハタオリのまちです。

〈FabCafe Fuji〉の店内。 撮影:吉田周平

〈FabCafe Fuji〉の店内。 撮影:吉田周平

近年はテキスタイルデザイナーなど、織物に関わる若い世代が移り住むようになり、
さらにはクリエイターやアーティストとのコラボレーションで、
新たな織物の価値創造に挑んだ機屋展示・アート展の開催など、
伝統を繋ぎ革新を続けるまちとしても注目を集めています。

〈FabCafe〉はこれまで、世界で14の拠点を誕生させました。

〈FabCafe〉はこれまで、世界で14の拠点を誕生させました。

〈FabCafe〉は“Fabrication”(ものづくり)をテーマとし、
世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。
2012年東京・渋谷に最初の拠点がオープンし、
ヨーロッパや南米、アジア各国にも広がり、
これまで世界に13の拠点が誕生しました。

〈FabCafe Fuji〉は世界で14番目、日本では5番目の拠点となりました。
目指すのは伝統的な織物産業とクリエイターとの共創です。

カフェやコワーキングスペースとして人が集うことはもちろん、
織物の産地、富士吉田市に古くからテキスタイルに関わる技術や人を中心に、
多ジャンルのクリエイティブコミュニティを産みだすことを目指しています。

〈FabCafe Fuji〉は、元銀行だった空間を活用。改装前の様子。

〈FabCafe Fuji〉は、元銀行だった空間を活用。改装前の様子。

広い窓から入る光もクリエイションの源に。

広い窓から入る光もクリエイションの源に。

コロカル編集部が選ぶ、 2022年「ベストバイ」 ローカルのいいもの・買ったもの

もういくつ寝ると2023年。
皆さんは今年どんなお買い物をしましたか?
今回は、コロカル編集部のスタッフに「今年のベストバイ」を聞いてみました。

首都圏以外の地域を生活のベースにしている人も多く、
さらに出張で全国津々浦々歩き周り、
ローカルの“いいもの”に対して、ことさら敏感なコロカル編集部のメンバーが選んだ、
今年買ってよかったもの、人におすすめしたいものとは?

〈カエルデザイン〉のヘアゴム(石川県金沢市)

〈カエルデザイン〉は石川県金沢市発のプロジェクト。
障がいのある人たちとともに、
海洋プラスチックとフラワーロスを中心にさまざまな廃棄物をアップサイクルしているそう。
私が買ったのは海洋プラスチックをアップサイクルしたヘアゴムです。
オレンジとグリーンっぽいカラーの組み合わせがかわいくて、
髪を結ぶときアクセントになってくれます。

商品の台紙もFSC認証の紙で、
その裏面には海洋プラスチックごみを拾った場所が記載されていました。
2050年には海洋プラスチックが魚を上回るという研究もありますが、
ごみが資源になりアップサイクルされて、きちんと値段がつき、
使う人が増えれば、ごみを拾う人も増えるかもしれません。

いずれは、このプロダクトがつくられない=海洋プラスチックがないときがくるのが
理想なのだと思いますが……。
買い物をとおして、こうしたプロジェクトを応援していきたいです。

カエルデザイン

編集・栗本

〈瀬戸まねき猫〉の瀬戸焼キーホルダー(愛知県瀬戸市)

全国のつくり手・伝え手・使い手の3つの手が集う
〈ててて商談会〉で出合った、愛知県瀬戸市〈瀬戸まねき猫〉さんのつくる瀬戸焼キーホルダーです。
日本六古窯のひとつに数えられる瀬戸焼は、
古瀬戸(ふるせと)と呼ばれる釉薬を全体に施した技法で、約1000年の歴史があるそう。

その古瀬戸と、明治30年代後半にヨーロッパから導入された石膏型の技法を応用した
〈古瀬戸型招き猫〉を元に誕生したのが、この〈瀬戸まねき猫〉。

陶器のキーホルダーとは、勇気のいる買い物だ! と思いながらも、
つるんとした手触りと本物のような座り姿に、愛猫心をぐっと掴まれました。
ここ数か月帯同していますが、
招き猫を連れていると思うといつもより身振りが落ち着くような気が……。

一般的に右手はお金、左手は多くの人を呼び込むといわれる招き猫。
私は来年も、新潟市にある〈上古町の百年長屋SAN〉の運営を軸に、
多くの人に出会いたいと左手を選びました。

おもだかやオンラインストア

編集・金澤

佐藤裕美〈宙(そら)COCORO〉(新潟県新潟市)

新潟県ポータルサイト『新潟のつかいかた』でご紹介した
蒔絵師・佐藤裕美さんが手がける〈宙(そら)COCORO〉。
ステンレスのお猪口に蒔絵の技術で宇宙を描きます。

1830年創業の〈林仏壇店〉6代目の佐藤さんは、
初代・惣二郎から続く「惣」の字を襲名し、〈惣MONO COCORO〉として起業。
ネイルやギターに蒔絵を施したり、
打ち刃物や漆器などの伝統工芸同士のコラボ作品をつくったりと、
蒔絵の可能性を広げています。

以前、内閣府のシンポジウム「地域で活躍する女性たち」のパネリストとして
佐藤さんを推薦させていただき、
その流れで発表スライドを作成することに。
取材を通して、この酒器ができあがるまでの苦難を知りました。

女性であり、妻であり、母であり、6代目であり、イラストレーターでもある佐藤さん。
絵の師匠やご家族の助けをもらい、苦難を乗り越えチャレンジした、
その結晶がこの作品なのです。
たまに落ち込んだ時は、宇宙を眺めながら一献。なんだか勇気が湧いてきます。

コロカル紹介記事
佐藤裕美さんインスタグラム

ディレクター/プロデューサー・山尾

〈甲斐のぶお工房〉の〈フォーク魚(小/12.5cm)〉(大分県由布市)

大分県の魅力を発信するポータルサイト『エディット大分』の取材で
〈Oita Made〉を訪れた時に
この〈甲斐のぶお工房〉の存在を知りました。

こちらの工房がつくる木工カトラリーは
「先の尖ったフォークでも危険性を感じさせないデザインを心がけている」
という言葉どおり、やさしくてやわらかなフォルムが魅力です。

なかでもこの通称「さかなフォーク」は、
愛嬌がありつつ洗練されたシャープなカタチにひと目惚れ。
柿やリンゴなど果物によし、切って刺しての羊羹の類によし、と、
使い勝手もばっちりなのだけれど、
やっぱりなによりもこの絶妙に愛らしいカタチが食卓にあることに小さな幸せを感じます。

甲斐のぶお工房

編集長・松原

奥の麻衣子〈そら豆皿〉(石川県金沢市)

石川県金沢市で木と漆の作品を手がける作家・奥の麻衣子さんによる〈そら豆皿〉。
奥のさんの作品を初めて知ったのは、
コロカルで金沢市の工芸とグルメのイベント「乙女の金沢 春ららら市」の
ツイートレポート企画を担当していたときでした。
奥のさんもそのイベントの出店者だったのですが、
奥のさんのとある漆作品のツイートを偶々目にしました。

それが「栗」をモチーフにした小筥(こばこ)の漆器
ぽてっとした栗の佇まいがなんともいえず印象的で、
これを目にしてから、奥のさんの作品に注目するようになりました。
木地を挽くところから手がけられており、
ときおりインスタグラムでその木地が紹介されることもあります。
それを眺めるだけでも楽しい。

漆器というと凛としているイメージのものも多いですが、
奥のさんが手がける漆器はそれとはまた違って、
かわいらしさというかどこか愛嬌を感じる作品が多いと思います。
フォルムだったり、モチーフだったり、絵柄だったり。

その愛嬌のおかげで、食器としてだけじゃなくてもいろいろな使い方ができると思います。
わが家ではこのそら豆皿には、酒のつまみばかりがのっかっています。

オトメの金沢 陳列室
器さろん恵
八百萬本舗

デザイナー/エンジニア・絹川

新ジュエリーブランド〈TOUROU〉。 デビューコレクションに 秋田銀線細工を採用

伝統を今に伝える、完全受注販売のジュエリー

今冬、日本の伝統工芸の技術を採用した、
ジュエリーブランド〈TOUROU(トーロウ)〉が発表されました。

同ブランドは、後継者不足や高齢化によって
衰退が危ぶまれる日本の伝統工芸の存続を願い、
伝統工芸がもっと身近になってほしいという思いから、約2年の月日を経て誕生。

“灯籠”という名前も、そのような日本の伝統を守りつつ、
もうひとつの新しい火を灯したい、という思い、
それから江戸時代の浮世絵に描かれている灯籠のような
朧げな美しさからインスピレーションを得ています。

価格帯は約20000〜150000円。

価格帯は約20000〜150000円。

日本の伝統工芸の技術を採用した、
ジュエリーブランド〈TOUROU(トーロウ)〉

日本の伝統工芸の技術を採用した、
ジュエリーブランド〈TOUROU(トーロウ)〉

秋田の伝統工芸・秋田銀線細工の技術を採用したジュエリー。

秋田の伝統工芸・秋田銀線細工の技術を採用したジュエリー。

秋田の伝統工芸・秋田銀線細工の技術を採用したジュエリー。

福祉と伝統のものづくりの 可能性を探求。 〈NEW TRADITIONAL〉の展覧会が 京都で開催

豊かな発想が伝統工芸の可能性を切り開く

12月15日(木)から、京都伝統産業ミュージアムで、
福祉と伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探る
〈ニュートラ展 in 京都 福祉と伝統のものづくりの可能性〉が開催されます。

〈NEW TRADITIONAL(ニュートラ)〉とは、
福祉の視点を取り入れた伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探り、
それらが息づく生活文化を提案するプロジェクト。

TRADITIONAL(ニュートラ)〉とは、福祉の視点を取り入れた伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探り、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクト。

TRADITIONAL(ニュートラ)〉とは、福祉の視点を取り入れた伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探り、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクト。

TRADITIONAL(ニュートラ)〉とは、福祉の視点を取り入れた伝統工芸のあたらしいものづくりの可能性を探り、それらが息づく生活文化を提案するプロジェクト。

そんなニュートラの実験と実践を、
障がいのある方が制作にたずさわった作品の展示をとおして紹介します。
その発想の豊かさに、伝統工芸の新たな側面を見出すことができるかも。