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posted:2023.3.2 from:北海道白老郡白老町 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
新千歳空港から車で50分ほど走らせた場所にある北海道白老郡白老町。
水質にすぐれた倶多楽湖をはじめ、希少植物が存在するなど
自然豊かな土地として知られています。
周辺には登別温泉やクマ牧場といった観光名所も。
この地にある〈スキンケア工園 ナチュの森〉内に2022年12月2日、
〈自然と科学のミュージアム 森の工舎〉がオープン。
これで、北海道白老町で低刺激スキンケアメーカーである
〈株式会社ナチュラルサイエンス〉と〈株式会社ナチュラルアイランド〉が
10年にわたり取り組んできた地域創生プロジェクトのひとつ、
廃校跡地を活用した〈ナチュの森〉の全施設が完成しました。
同施設は、自社化粧品工場〈ナチュラルファクトリー北海道〉を中心に、
化粧品原料を有機栽培する研究薬香草園や、
子どもたちが自然の中で楽しむガーデンがある、
工場の“工”とガーデンの“園”から成る“スキンケア工園”です。
日本有数の透明度を誇る倶多楽湖の湧水を、美容と健康のために、
化粧品づくりの原料としてはもちろん、ガーデンの運営やサロン、
レストランまで、さまざまな方向から活用しています。
この施設が誕生したきっかけは、白老町に
俱多楽湖の湧水・カムイワッカ(アイヌ語で“神の水”)があったことから。
軟水で肌にやさしく、他の成分の効果を最大限に発揮するこのピュアな水は、
まさに低刺激スキンケア製品づくりに最適。
この水を生かして化粧品をつくりたいと、ナチュの森が誕生しました。
その豊かな水の湧き口のすぐ近くにあったのが、
2011年当時廃校となることが決まっていた旧虎杖中学校。
「大切に使われていた学校を活用し、この素晴らしい湧水で化粧品づくりができたら」
という想いで、「ナチュの森」の構想がスタート。
2013年に廃校になってから10年にわたり、
ナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドが、
北海道白老町や地元の方の協力のもとに完成させた施設です。
ナチュの森は、大きく4つのエリアに分かれています。
ひとつ目は、かつてサッカーゴールがあったグラウンドに建つ、
ナチュラルファクトリー北海道。
ここは、俱多楽湖の湧水を水質検査・ろ過処理し、スキンケア製品の製造を行う自社工場に、
ナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドのすべての製品を揃える、
直営のスキンケアショップのほか、女性限定のビューティーサロン〈マグマヨガスタジオ〉、
美と健康にこだわったレストランが揃う施設。
すべてに湧水が使われ、同社のこだわりや魅力をじっくりと味わえます。
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今回完成した、旧虎杖中学校の校舎を
リノベーションしてつくられたミュージアム〈森の工舎〉。
香りのラボや蒸留見学できる部屋、
「自然のメグミと豊かな暮らしの発見」をテーマにした
約3000冊の本を揃えるライブラリーなど、
自然と科学を通じたさまざまな発見に出合えます。
同じエリア内にある旧虎杖中学校の体育館を活用した
屋内施設〈あそびのひろば〉には、
子どもが胸踊るユニークな遊具がたくさん。
旧グラウンドを活用したガーデンエリア〈ナチュラルガーデン〉は、
倶多楽湖の湧水を使用した噴水や足をつけられる〈森ビーチ〉などがあり、
子どもとの夏の外遊びにぴったりです。※営業期間:4月下旬〜10月下旬
スキンケア製品の原料となる植物を栽培している実験農園「ナチュラルファーム」。
カレンデュラやラベンダーをはじめとしたハーブがすくすく育っています。
※イベント以外、一般のお客さまは入場できません。
大人も子どもも、季節を通してさまざまな楽しみ方ができそうです。
ぜひ、俱多楽湖の恵みから生まれた、
豊かなスキンケアの森に遊びに行ってみてはいかがでしょう?
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