廃校活用の新しい形!
フェス会場から醤油蔵まで
第二の人生を送る地域の資産
撮影:佐々木育弥
全国各地のローカルでは、廃校となった学校が数奇な運命を経て
あるゆる業態に姿を変えて、第二の人生を送っている。
公的施設や、地域の人のための体験交流の場なら想像に易いが、
音楽フェスの会場や、お花見会場、はたまた醤油蔵まで
「学校」を舞台にした、華麗なる変貌ぶりには
校舎の無限の可能性が感じられる。
2002年度から2020年度までに全国で廃校となった7398校のうち、
新たな人生を送っている校舎は74.1%の5481校。
これまでコロカルが取材してきたユニークな廃校利活用の事例を見ていこう。
1. 森の学校/みる・とーぶ
6. 醤油蔵/日東醸造
廃校活用プロジェクト:01
森の学校/みる・とーぶ

北海道岩見沢市に移住した來嶋路子さんは、
息子が通っていた岩見沢市立美流渡(みると)小・中学校の廃校を目の当たりにした。
見て見ぬ振りをしていてはいけないという思いと
荒んでいく学校を息子に見せたくないという
悶々とした気持ちを抱えていたときに、地元の北海道教育大学岩見沢校から、
來嶋さんが代表を務めている地域PRプロジェクト〈みる・とーぶ〉に、
廃校活用に協力してほしいという依頼を受けた。
そこで來嶋さんは、炭鉱街として栄えた美流渡の小中学校を、
北海道教育大学の学生の手によって復活させるというプログラムを提案。
そこで誕生したのが、学生たちが炭鉱街としてにぎわった歴史を探り、
イベントや施設利用の企画を生み出し、発信していく
ラボスペース〈森の学校 ミルト〉だ。
展示会会場や、宿泊施設、保育園、アーティストインレジデンスなど
学生たちとともに、さまざまなアイデアを出し合うと、
まもなくして、閉校になった小学校に通っていた子どもたちを集めて
教育大生によるイベントが開催された。

撮影:tacaё
美流渡小・中学校は、その後決められた利活用方法が定まっていないが、
現在も〈みる・とーぶ〉が中心となって、地域の人と話し合いながら
時間をかけてさまざまな取り組みを進めている。
【美流渡小・中学校の廃校後の軌跡】
#01:全校生徒は7名。岩見沢の山あいの小学校が閉校
#02:小中学校を活用して〈森の学校 ミルト〉をつくりたい!
#03:美流渡の廃校、想いをかたちにするための方法を考える
#04:〈良品計画〉が取り組む廃校舎活用から考えるまちづくり
#05:旧美流渡中学校の校舎再生プロジェクト
#06:美流渡らしい旧校舎の活用が始まる
#07:旧美流渡小・中学校にアートの力で賑わいを
#08:閉校した校舎で移住者による展覧会
#09:多くの来場者が訪れた予想外のにぎわい