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posted:2023.4.6 from:岐阜県美濃加茂市 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
岐阜県多治見の老舗窯元〈丸朝製陶所〉が作陶し、
デイリーユースなうつわを展開する器ブランド〈きほんのうつわ〉から、
2023年2月、リサイクル土を使用した新商品〈カップ〉が発売されました。
1992年ごろは約60の鉱山が稼働してた岐阜県ですが、
鉱山採掘における後継者不足や経営上の問題などで閉山が相次ぎ、
うつわづくりに適した土が採れなくなりつつあります。
東濃では、その解決策のひとつとして、
1997年に陶磁器のリサイクルを目的とした
〈グリーンライフ21・プロジェクト(GL21)〉を設立。
地域ぐるみで原料枯渇の問題に向き合ってきました。
一般的なうつわは、鉱山から採取した土を使用して製作されていますが、
原料となる土不足などの観点から、昨今はリサイクル土が注目を集めています。
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今回正式に発売された〈カップ〉も〈GL21〉の取り組みの一環で、
原料の枯渇問題や環境問題にも向き合うべく、
家庭から回収されたうつわを粉砕して土に混ぜたリサイクル土を使用。
飲みものにも、小鉢代わりにもなるマルチユースぶりで、
お茶を入れれば湯呑みとして、蕎麦つゆを入れれば蕎麦猪口代わりにも。
副菜やスイーツなども盛りつけやすいちょうどいいサイズ感で、
和でも洋でもさまざまなシーンで活躍してくれます。
デザインもこれまでは高台のないシンプルなものでしたが、
お客さまからの声に応えて、重ねられるように改良。
デザイン性やサイズはそのままに、より使いやすく、
暮らしに馴染むうつわができ上がりました。
電子レンジ、オーブン(150度まで)、食洗機にも対応可能。
この記事では開発秘話が詳しく紹介されています。
同ブランドでは、リサイクル土の食器を今後も展開予定。
東濃ならではのものづくりを活かしながら、
限りある資源を無駄なく使い循環させることで、
持続可能なうつわづくりに取り組んでいくといいます。
次のプロダクトも楽しみですね。
information
きほんのうつわ
*価格はすべて税込です。
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