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writer profile
Saori Nozaki
野崎さおり
のざき・さおり●富山県生まれ、転勤族育ち。非正規雇用の会社員などを経てライターになり、人見知りを克服。とにかくよく食べる。趣味の現代アート鑑賞のため各地を旅するうちに、郷土料理好きに。
富山県高岡市は400年にわたって、鋳造が盛んな場所。
銅でつくるお寺の梵鐘やアルミの鍋など、
大きなものから暮らしに身近なものまでつくられています。
昭和21(1946)年に創業した〈砺波商店〉は、
高度な鋳造技術と伝統ある加飾技術によって、
飲食店や旅館で食卓に出される鍋やコンロのような
業務用製品、食器などをつくってきました。
さらに、それらの製品を再加工・修理して蘇らせることにも力を入れています。
その技術を生かして、砺波商店が新たに生み出したのが
アルミ製食器〈うつわむすび〉のシリーズです。
アルミに食品に適した塗装を施して、陶器のような深みある質感と色調を再現。
割れる心配がなく半永久的に利用できます。
この器シリーズのコンセプトは「人と人が出会うシーンを永遠のものに」。
人と人が出会うシーンには食事がつきもの。
記念日やお祝いごとなどの特別なシーンだけでなく、
友人や家族との日常的な食事でも、
その絆や縁がなくならず、永遠のものとなるようにと願いを込め、
〈うつわむすび ~器を通じて、縁をむすぶ〉と名づけられました。
「割れない」を「別れない」とかけているとのこと。
〈うつわむすび〉は素材のアルミを陶器が持つザラリとした手触りに近づけるため、
溶解したアルミを流し込む砂型は、敢えて通常より細かい砂を使用しています。
通常より細かい砂より不良率が上がってしまうのですが、出来上がりの質感を優先。
取り出されたアルミの器には、塗料を塗ることで、
見ても触っても陶器かのように仕上げています。
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〈うつわむすび〉の色は、淡い白や、ブルーグレーや群青のような青、トルコブルーなど、
食事が映えるものが中心。
また金属特有の光沢感や塗料の溜まりのおかげで独特の色合いが生まれました。
形もおむすびをかたどった、角の丸さがやさしい三角形が特徴の「むすび皿」のほか
平皿、菊花型の小皿、フリーカップも用意されていて、
使いやすいバリエーションが揃います。
見た目は陶器のようでも、アルミの熱伝導率のよさは維持。
フリーカップに入れた冷たい飲み物は
冷たさが長続きするので、ビール好きにもおすすめです。
割れないという特性から、小さい子どもやお年寄りも、
ケガの心配もなく使うことができます。
またアルミは軽いので持ち運ぶのにも便利。
ピクニックやキャンプなどアウトドアにも適しています。
割れることがない〈うつわむすび〉は半永久的に使うことができます。
しかし長く使うと塗装が劣化することも。
〈砺波商店〉では、塗装の塗り直しをして新品同様、
または新しい色に甦らせる修理も行っています。
好みの変化やライフスタイルに合わせて色合いを変えたり、塗り直したりすることで、
世界でたった一つのオリジナル食器として、さらに長く使えるサステナブルさも魅力です。
さまざまな食事を楽しむシーンで、割れる心配なく使える美しいデザインの器。
ギフトとして贈るのはもちろん、生涯にわたる一生ものとして
末長く人と人を結びつける食卓を彩ってくれそうです。
information
砺波商店 うつわむすび
*価格はすべて税込です。
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