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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
余剰になっている未利用食品原料に付加価値を付けて
新しい食品を生み出す「長野アップサイクルフード」として、
信州福味鶏のレバー及びハツを使用した缶詰〈福味鶏 ふくふくレバー〉が、
2023年2月20日(月)より販売されました。
仕掛け人は、食品原料のWEB売買プラットフォーム
〈シェアシマ〉を運営する〈ICS-net〉。
創業時から、日本の食品廃棄の約20%が食品メーカー由来で、
製造段階での廃棄が生じている現実に着目。
その課題解決をミッションのひとつとしている企業です。
このたび同社と、長野市発の新産業の創出と地域課題の解決に向け活動している
産学官金の連携組織〈NAGANOスマートシティコミッション〉(以下、NASC)
との協働により、福味鶏 ふくふくレバーは生み出されました。
このプロジェクトは、NASCの令和4年度実証プロジェクトに採択されて実施がスタート。
長野市内の食品企業の未利用食品原料の定量及び定性調査を行い、
そこから、長野県に眠る原料や端材から、また新しい商品として生まれ変わらせた
「長野アップサイクル・フード」の企画・開発に至ったといいます。
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今回、信州を代表する銘柄鶏である信州福味鶏の
レバー及びハツの一部が市場流通に乗らず余剰原料となっていることに着目。
レバー・ハツの臭みを極力抑える加工を施し、ひとつひとつ丁寧に手作業で製造されました。
化学調味料や保存料を使用せず、少し贅沢なおかずとして楽しめるよう
パテや時雨煮、アヒージョなど、素材の魅力をうまく引き出した味つけになっています。
常温で保存でき、地球にも優しい缶詰のパッケージです。
ちなみに〈福味鶏 ふくふくレバー〉という商品名は、
長野県立大学の学生とのワークショップを経て決定されました。
購入は、JR長野駅隣接の〈久世福商店 MIDORI 長野店〉、
東京・銀座にある長野県のアンテナショップ〈銀座NAGANO〉、
オンラインショップ・NAGANOマルシェで可能。
全種類購入して、味比べするのも楽しそう。
お酒の肴や夕飯のおかずにいかがでしょう?
※「福味鶏」は長野県農協直販株式会社の登録商標です。
*価格はすべて税込です。
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