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木の経年変化に思い出を込めて。
リフォームできる木の器シリーズ〈ara!〉

コロカルニュース

posted:2023.1.17   from:石川県輪島市  genre:食・グルメ / ものづくり

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writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

赤ちゃんから大人まで使える木の器

1947年に石川県輪島市で漆器用素地の木地屋として創業し、
現在は「木の麗しさ」を軸に、さまざまな木材加工品を手がける〈四十沢木材工芸〉。

そんな同社では、乳児期に使用した器をリフォームして、
大人になっても使うことができる木の器シリーズ〈ara!〉を展開しています。
デザインにおけるディレクションを行ったのは、手工業デザイナーの大治将典さん。

このシリーズの器は、離乳食を始めた1歳から
器がしっかり持てるようになる5歳くらいまでを想定して設計。
子どもが誤って器をひっくり返すことを想定し、
器は厚みを持たせ、重く安定感のある仕様に。

器をしっかり持てない1、2歳の子どもが
スプーンだけで料理をすくいやすいように縁は返しがあり、
耳のような持ち手もついています。

持ち手に穴が空いていない理由は、
子どもが穴に指を引っ掛けて器が落ちるのを防ぐため。
しっかり器を持たないと持ち上げられないため、
食事の際の集中力も高まるのだそう。

乳児期を卒業し、器を使わなくなったら、
器の経年変化を残したまま普段使いしやすいかたちにリフォームが可能。
縁を噛んでしまった歯型の跡、内側のフォークの跡、
そんな愛しい記憶を残したまま、日常に使いやすい器にチェンジできるのです。
まさに「器の記憶」と「使い勝手の変化」に対応したシリーズといえるでしょう。

シリーズでは、現在3つの器が展開されています。

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ara! コップ 幅123mm×直径75mm×高さ66mm リフォーム後は直径75mm×高さ66mm

ara! コップ 幅123mm×直径75mm×高さ66mm リフォーム後は直径75mm×高さ66mm

ara! コップ リフォーム後

耳のような持ち手を両手でしっかり握って持つコップ。
リフォーム後は、厚みを薄くし使いやすく設計。

ara! プレート 幅217mm×奥行135mm×高さ30m リフォーム後は幅177mm×奥行135×高さ30mm

ara! プレート 幅217mm×奥行135mm×高さ30m リフォーム後は幅177mm×奥行135×高さ30mm

ara! プレート リフォーム後

​プレートは、耳のような持ち手が縦方向付いているので、
子どもの小さな手でも器を押さえておくことができます。

ara! ボウル 幅153mm×奥行105mm×高さ49mm リフォーム後は直径105mm×高さ49mm

ara! ボウル 幅153mm×奥行105mm×高さ49mm リフォーム後は直径105mm×高さ49mm

ara! ボウル リフォーム後

ボウルも乳児用のかたちから、
リフォーム後はすっきり持ちやすいかたちに変更。
これは長く使うことができそうです。

各器の値段はこちら

リフォーム申請をするための製品登録は、
購入時に同封されたカードのQRコードから可能。

デザインもシンプルで、愛着をもって長く使えそうですよね。
贈り物にもきっと喜ばれることでしょう。

information

リフォームできる木の器

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