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posted:2023.4.26 from:青森県青森市 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
“四季を感じるハンドメイドガラス”をコンセプトに
青森県伝統工芸品〈津軽びいどろ〉を生産する〈北洋硝子株式会社〉。
もともと青森県青森市で漁業用の浮玉を製造する工場として創業し、
浮玉国内トップの生産高を記録したこともある同社が、
2023年3月下旬に漁業用のガラス製浮玉をアップサイクルしたインテリア
〈DOUBLE F -UKIDAMA EDITION〉を発売しました。
時代とともに樹脂製の浮玉が主流となり、
漁師の高齢化や後継者問題に伴う廃業などから漁港に放置されていたガラス製浮玉。
処分に困った地元の漁業協同組合から北洋硝子へ相談が寄せられたため、
かつて浮玉製造を担ってきたガラス工場としても
「今ある資源を無駄にしたくない」「青森の美しい景色を守りたい」
という想いから、ガラス製の浮玉を回収し今回のプロダクトが誕生しました。
発売されたのは、一輪挿し、花器、ピッチャー、蚊遣り、風鈴の5つのプロダクト。
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長年の浮玉製造で培った宙吹きの技法を用いて、熟練の職人がひとつひとつ丁寧に製造。
漁業用ガラス製浮玉100%再利用ならではの深みのある青緑色で、
一輪挿しや花器、風鈴の丸みのあるかたちはかつて浮玉だったことを彷彿とさせ、
ピッチャーや蚊遣りには青森の大海原の波模様を施し、
光に透かすと煌めく陰影が映し出されます。
ロットごとに異なる風合いも魅力です。
ちなみに、一度に溶解する浮玉は約100個で、例えば1つの浮玉(約3kg)から
約24個の風鈴がアップサイクルされるのだそうです。
販売は、すでに〈津軽びいどろ 東京ミッドタウン八重洲店〉、
北洋硝子直営店〈青森直営ショップ〉で実施中。
5月下旬には、北洋硝子の津軽びいどろオンラインショップ
でも取り扱われるとのことです。
シリーズ第2弾の発売も予定しているとのことなので、
今後の展開も楽しみですね。
information
津軽びいどろ
Web:公式オンラインショップ
*価格はすべて税込です。
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