波佐見でやきものを遊びつくす。 中川政七商店の 〈長崎博覧会〉開催!

1716年創業の奈良の老舗〈中川政七商店〉は、
創業300周年を迎えた今年2016年、
1年をかけて全国5地域から日本のものづくりの魅力を発信するイベント
〈大日本市博覧会〉を展開しています。

第3回目は、ずばり〈長崎博覧会〉!
中川政七商店がはじめてコンサルを行った工芸産地でもあるという、
やきもののまち長崎県・波佐見町を舞台に、
9月22日(木)〜25日(日)の4日間、イベントを開催します。

そして、今回の〈長崎博覧会〉では、
地元の地域おこしイベント〈ハッピータウン波佐見祭り〉も同時開催。
こちらは、数々の陶磁器ブランドを運営する〈マルヒロ〉の馬場匡平氏を中心に、
工芸・アート・ファッション・音楽・フード・アウトドアなど、
さまざまなジャンルの人々が集結して、地域産業を次世代へ繋ぐイベントです。

会場は国登録有形文化財でもある、
旧講堂(旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂)。和洋の要素を取り入れた、
とってもレトロで雰囲気のある講堂と外の敷地全体が、工芸の祭典の舞台です。

気になるイベントの内容はというと…、まずはなんといってもお買い物。
講堂内には、長崎博覧会限定の工芸〈蔵出し市〉が登場します。

〈蔵出し市〉で並ぶのは、生産の過程でわけあって販売できなかった品々。
いわゆる「B級品(B品)」と呼ばれるものたちです。

実は今回のイベントでは、
この“B品”からとったBをコンセプトとして掲げており、
小さな傷や汚れ、メーカーや販売店の定めた仕様とのわずかな違いのために、
少なくない数の製品が“廃棄品”となってしまう問題にも目を向けています。

B品を、ただ安く売るのではなく、
B品に至った経緯や、ものづくりの背景もきちんと伝えることを
大切に考えています。材料限りある資源の中で、
ものづくりを長く続けるための、視点や取り組みにも注目なのです。

そのほか、中川政七商店の300周年記念商品や、
日本各地の工芸品を販売する巨大やぐらも登場! 
九州のブランド・クリエイターが多数出店する、
〈九州のモノマーケット〉や〈thought market〉も開催されます。

会場ではB品活用&ゴミ削減のため、ほとんどの飲食店で波佐見焼を使うとか!

楽しみはお買い物だけではありません。
地元グルメや九州の食材を使ったおいしいものもいっぱい。
24日限定で、波佐見焼の専用カップを買うと、
生ビールが一日中飲み放題(!)なんて、うれしい特典も!

恐竜たちに囲まれて 不滅の愛を誓う!? 〈ダイノ・ウェディング〉プラン 福井県立恐竜博物館に登場

日本の恐竜化石発掘のほぼ大半を占めるという、福井県勝山市。
この地に2000年にオープンした〈福井県立恐竜博物館〉は、
国内最大級の地質・古生物学博物館。
30体以上の恐竜の骨格をはじめ、千数百点もの標本、
大型復元ジオラマなどを有する、恐竜好きにはたまらないスポットです。

このたび、株式会社東急ハンズと恐竜博物館のコラボレーションにより、
この恐竜博物館を貸しきって、なんと挙式・披露宴を行うことができる
ウェディングプラン〈ダイノ・ウェディング〉が登場!

お値段は350万円(税抜)、挙式日は2016年11月24日(木)のみ。
福井県内1組、県外1組の2組限定での販売で、
ただいま公式ウェブサイトにて募集を行っています。

挙式を行う常設展示室

コンセプトは、『地球46億年の軌跡を辿る恐竜博物館で、
不滅のパワーを持つ恐竜たちに囲まれて、
73億分の2の奇跡となる「不滅の愛」を誓おう』という壮大なもの。

常設展示室を使ったヴァージンロードや、
恐竜骨格の前で愛を誓う人前式ならぬ“恐竜前式”など、
恐竜博物館の世界観を余すところなく活かす演出が行われるのだそう。
オプションとして、福井県特産品を使用した引出物・記念品などのご用意もあります。
一生の思い出に残る特別な日になりそうですね。

勝手に作る商店街サンド: 昭和レトロな雰囲気が残る 愛知県名古屋市・円頓寺商店街

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

ド派手で豪快なまち、名古屋市で作る!

今回は日本三大都市のひとつ、
愛知県名古屋市にやってきた。
名古屋市といえば名古屋城。
頂に金のしゃちほこが輝くあの派手なお城である。

名古屋といえば金のしゃちほこが乗っている名古屋城。

いま注目なのが、名古屋城の隣にある復元中の本丸御殿。6月に対面所・下御膳所など第2期公開がされ、御殿の3分の2が見られるようになった。やはり派手だ。

また、名古屋の名物といえば、
ひつまぶし、天むす、味噌カツなど、
濃厚な味で食べごたえがあるものが多い。
そして、チャレンジ精神が旺盛なのか、
ダイナミックな盛り付けが多い印象でもある。
たとえば喫茶店では、
あんこがこれでもかと乗せられた小倉トーストが出てくる。

名古屋駅から10分のところにある喫茶店〈KAKO〉三蔵店さんの小倉トースト〈小倉カイザー〉。パンの中にまであんこが埋もれていた。コーヒーとの相性が最高!

そんな名古屋市で今回訪れたのは、
名古屋駅と名古屋城を結ぶ、レトロな商店街。
〈円頓寺商店街〉である。

1年前にアーケードが改装された円頓寺(えんどうじ)商店街。

門前町にできた商店街

円頓寺商店街は、きらびやかな名古屋城や、
名古屋市で一番の賑わいをみせる大須商店街と異なり、
のんびり散策したくなるような落ち着いた商店街だ。

もともとはお寺や神社が多かったことから
参拝者相手の商売が増え、商店街ができたという。
その後、近くに流れる堀川を使った流通が盛んになり、
芸妓さんが闊歩していたような賑やかな時代もあったそうだ。
でも、時の流れとともに徐々に利用者が減ってしまっていた。

商店街の名前の由来となった円頓寺(えんどんじ)。

しかしいままた、昭和の雰囲気を色濃く残す老舗や、
空き家を再利用した店舗、
商店街が一体となってしかけるイベントが
注目されるようになり、活気を取り戻している。

思わず写真を撮りたくなる店が多い。

レトロな看板やフォント好きにはたまらない商店街だ。

商店街を盛り上げるひとり、〈飯田用品店〉の飯田幸恵さんに案内してもらいながら歩く。

たとえば今年(2016年)4月にオープンしたという
歌舞伎エンターテインメント〈ナゴヤ座〉は、
商店街でテイクアウトしてきたものが持ち込みOKになっている。
開演前に商店街をブラブラして、名古屋めしを食べながら
気軽に創作歌舞伎が楽しめるのだ。

ド派手な演出の舞台が見られるカブキカフェ〈ナゴヤ座〉。

かっこいい舞台を商店街で買ってきた名古屋めしとともに楽しめる!

名古屋弁のおみくじ発見!

また、商店街の中ほどには小さな神社があるのだけど、
なんとそこでは“名古屋弁”で書かれたおみくじが引ける。
これも商店街の人たちの発案だそうだ。
見慣れない名古屋弁がおもしろくて、
声に出して隅々まで読みたくなるおみくじだった。

小さい神社、こんぴらさん。

私が引いたおみくじは吉。「昔の事ははよ忘れやあ 今が大切だでね」と名古屋弁で書かれていた。

カヤックが 自宅葬に特化した 〈鎌倉自宅葬儀社〉を設立

ユニークなデジタルサービスを様々に手掛ける神奈川県鎌倉市の〈カヤック〉が、
このたび〈株式会社鎌倉自宅葬儀社〉を設立。
“最後の思い出も、家でつくる。”をコンセプトに、
自宅葬に特化し、自社で葬儀を執り行うサービスを提供します。

近年、葬儀業界では、高齢化による葬儀の小規模化(低価格化、簡素化)が進んでおり、
大仰な葬儀ではなく、家族や近しい人々に送り出されたいと願う方も多いのだとか。
鎌倉自宅葬儀社では、コンシェルジュが親族と打ち合わせを行い、
葬儀のコンセプトから内容までのプランニングを実施。
故人の思い出を、慣れ親しんだ家で偲ぶ自宅葬を行うのだそう。

事業を行うのは、鎌倉をはじめとした神奈川県湘南エリア。
鎌倉市民は持ち家比率割合が80%(※)と高く、
湘南エリアでは在宅医療を推進する事業を行っていることから、
自宅葬との親和性が高いと見込まれるため。
安置のみの自宅葬は55万円、宗教的な儀式を執り行う自宅葬は85万円、
ご友人や知人のお別れ会も含む場合は135万円といった3プランを提供しています。

(※)平成26年度鎌倉市高齢者保健福祉に関するアンケート調査

サービスの詳細は、公式サイトにて。

information

map

鎌倉自宅葬儀社

住所:神奈川県鎌倉市小町2-14-7 かまくら春秋スクエア2階

TEL:0120-29-5980

Web:公式サイト

〈太秦江戸酒場 幕末・夏祭り〉 京都の映画村が 江戸風情たっぷりの酒場に!

京都市にある時代劇のメッカといえば〈東映太秦映画村〉。
2016年8月27日(土)、28日(日)の二晩にわたり、
この時代劇の聖地が大人のためのエンターテインメント空間に変わる
イベント〈太秦江戸酒場〉が開催されます。
その名の通り、映画村が江戸風情あふれる大きな酒場に変わる、大人のための宴です。

イベントでは、“ロマン溢れる幕末”をテーマに、150年前の江戸の異空間が出現。
単に映画村でお酒が飲めるだけではなく、凝りに凝ったたくさんの仕掛けがあり、
江戸の夢から醒めさせません。
会場には京の老舗によるスペシャルな馳走屋、
瓦版屋に見世物小屋、水面行燈祭に盆踊りなど、たくさんの催しが行われます。

また東映が誇る俳優陣が行き交う侍や行商、艶やかな花魁らに扮したり、
伝統芸能の職人やアーティストによるアートワークショップも。
浴衣や着物で来場すると、すごく楽しそう。

そして、日本酒好きにはたまらない、蔵元たちがお相手する〈きき酒処〉が登場。
今年は月桂冠、佐々木酒造、玉乃光酒造、羽田酒造、増田德兵衞商店、松井酒造らが参加し
酒蔵とコラボした〈浪人BAR〉に〈新選組BAR〉などが出現します。
入場料金は、一日5,000円(入場料のみ)です。

『もしものハナシ』公開。 もしも刃物がなかったら?! 衝撃のPRムービー

“日本一の刃物のまち”である岐阜県関市のPRムービー『もしものハナシ』がただいま話題!
刃物が存在しない虚構の世界を描いているのですが、あまりにも極端な描写のため衝撃だと
ネット上でバズっています。まずはこちらから映像をご覧ください!

映像で描かれるのは、
包丁・カミソリ・理髪用刃物・爪切り・ウェディングナイフという
日用の道具が無い各シーンで、苦心する人々。
チョップで野菜を切ろうとするお母さん、ガムテープを使ってヒゲを抜く中年男性、
お客さんの髪を歯で噛みちぎる美容師、
握手会で伸びすぎた爪がファンに刺さってしまうアイドル、
初めての共同作業としてケーキ“入拳”する新郎新婦…!

刃物が無ければ人はどれだけ困るか、を映像で直感的に伝えるのが目的なのだとか。
監督はCMディレクターの新井健介さん。

ガムテープでヒゲを抜く中年男性

客の髪を噛みちぎる美容師

伸びた爪をファンに突き刺すアイドル

岐阜県の中央部に位置する関市は、
実はイギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲンと並んで
「刃物の3S」と呼ばれる世界有数の刃物工業都市。

刃物製品出荷額の全国シェアでは、包丁で約5割、理髪用刃物で約7割を占めるなど、
日本の刃物産業を支えているんです。
理髪用刃物に至っては、第二位の新潟県の7.1%を大きく引き離すシェアを占めています。
それなのに、関市が刃物のまちだということが知られていない! 
特に20~30代の若年層における認知が低いため、この映像が作られたのだそう。

ウェディングケーキを叩き潰す新郎新婦

明治の民家が残る島は、消滅寸前? 学生と取り組む空き家再生。 坂東幸輔建築事務所 vol.4

坂東幸輔建築事務所 vol.4

こんにちは、建築家の坂東幸輔です。
これまでの連載では徳島県神山町での空き家再生まちづくりについて書いてきました。
今回からは舞台を移し、徳島県南部の海のまち・牟岐町の
出羽(てば)島で行っている活動について紹介したいと思います。

出羽島の航空写真。

連絡船から見た出羽島。

出羽島は牟岐港から連絡船で15分の沖合にある、
周囲約4キロの小さな島です。車が1台も走っていない出羽島では、
建物を建てたり壊したりということが大変で、
明治から昭和のはじめ頃の民家がそのまま残っています。島に降り立つと、
まるで昭和にタイムスリップしてしまったのではと思うような
レトロな建物が並ぶ風景が広がっています。

出羽島の港。島民のほとんどが漁師を生業にしている。

最盛期には700人いた人口も現在は70人、高齢者率も高く、
島内の3分の2の建物が空き家という、
放っておいたら10年後には無人の島になりかねない、消滅の可能性の高い島でもあります。

牟岐町の人たちも黙って見ているわけではありません。伝統的なまち並みを再生するために、
平成29年度より出羽島の集落が「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」
の指定を受ける予定で、国から補助を受けて伝統的な価値をもつ民家を改修していく予定です。

伝統的な民家の建ち並ぶ出羽島の集落の風景。島には車が1台もないので、自転車が主な交通手段。

私と出羽島の出会いは『出羽島アート展』がきっかけです。
2014年3月、出羽島という場所でアート展が開催されていることを新聞で知り、
休日に遊びに行きました。初めて島を訪れた私は、ひと目で出羽島に惚れ込んでしまいました。
「ミセ造り」と呼ばれる折りたたみ式の雨戸をもった
伝統的な民家のまち並みのなかで、都会に住む現代人がすでに失ってしまった、
仕事と生活が地続きで人の営みを感じさせる島の風景に出会い、クラクラしました。
古民家好きの私にとって、出羽島はまさに宝の島だったのです。

ミセ造りと呼ばれる折りたたみ式の雨戸。開くと蔀戸(しみど)と縁台になる。

「出羽島に住みながら、民家の再生をライフワークにして生きられたらなんてすてきなんだろう」
と、島を訪れた後で目をハートにしながら会う人みんなに出羽島の魅力を語っていました。
前回、神山町で夢を語っていたら
えんがわオフィスの設計を頼んでもらえたエピソードを紹介しましたが、
出羽島でも自分の夢をいろいろな人に話していくうちに、
本当に仕事を頼んでいただくことになりました。
熱烈な島へのラブコールが通じたのです。

2014年の終わり頃、牟岐町の教育委員会の方から
出羽島の空き家〈旧・元木邸〉の改修工事の基本設計をしてほしいと依頼されました。
重伝建に指定される前に民家改修のお手本をつくりたいと、牟岐町が購入した空き家です。
外観は歴史的調査を行ってオリジナルの状態に復元をするけれど、
内部を島の人や移住者・交流者が集まれる建物にしたいという要望でした。

改修前の旧・元木邸の外観。増築されてミセ造りなどは取り除かれ、オリジナルな外観は失われている。

しかし、いくつか条件もありました。

100組以上の アーティストが集結!3度目の 〈あいちトリエンナーレ 2016〉 スタート

国内外のさまざまな地域から、
多様なジャンルのアーティストが100組以上集結! 
3度目となる国際芸術祭〈あいちトリエンナーレ〉が、
愛知県内各エリア(名古屋市、岡崎市、豊橋市)でスタート。
8月11日より10月23日の74日間にわたり、開催されます。

レセプションの壇上に登った作家やキュレーターたち。

芸術監督に、写真家、映像人類学者として活躍する港千尋さんを迎えた今回。
「〈虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅〉というテーマのもと、
美術・映像・音楽・パフォーマンスなど、現代行われている芸術活動を
できる限り、複合的に扱い、芸術がもともと原初的に持っていたであろう、
自然界との連続性を再発見する」といったコンセプトを掲げています。

県知事と各市の市長と、港千尋さんが光るハッピ姿でご挨拶。

なんと、38の国と地域から119組のアーティストが集結。
これまでと同様に、まちなかにアートを散りばめ、
その出会いをも楽しませる演出は今年もそのまま引き継がれています。

豊橋市

豊橋市は今回追加された新エリア。
路面電車が走る風景が残る中心市街地の駅前周辺のほか、
オフィスや飲食店などが入居するビルなどで展示が行われます。

今回、特徴的なのは、ほかの芸術祭では
これまで取り上げられてこなかった、
中近東や中南米といった国々で活躍する、
コアなアーティストの作品が集められている点でしょう。

『姫と逃げろ!』公開。 自治体初! 本格ストーリーVR360°動画

昨年、世界最大の〈田んぼアート〉で
ギネス世界記録(TM)に認定された、埼玉県行田市。

このたび、日本の自治体としては初めての、本格ストーリーものの
VR360°動画『姫と逃げろ!』を公開しました。
行田市内にある遊歩道・サイクリングコースのプロモーションのためのプロジェクトです。

※動画の視聴はこちらから。

VR(バーチャル・リアリティ)によって、視聴者のアクションに合わせて
動画の画角も変わり、まるで自分がその場にいるかのような感覚を味わうことができます。

映像の舞台は、行田市が誇る名城の忍城址(おしじょうし)や、バスターミナル観光案内所、
遊歩道(さきたま調節池)、古代蓮の里など。
成田家の勇猛果敢な武将達をモデルにした、〈忍城おもてなし甲冑隊〉らが熱演しています。
また、4Kで撮影しているため、高画質な4K再生が選択可能なのも特徴です。

〈下北沢ケージ〉 高架下にイベントパークが オープン!

再開発が進む、東京・下北沢の高架下に、
2016年8月19日、イベントパーク〈下北沢ケージ〉と、
カジュアルな食堂・酒場〈ロン・ヴァ・クァン〉が
同時オープンします。
工事が進む高架下空間を使った、3年間の期間限定の広場です。

〈下北沢ケージ〉は、金網フェンスに囲まれた、
約200平米のスペース。
〈ロン・ヴァ・クァン〉は、その中にある、
ベトナム語で鳥籠酒場という意味を持つ、
アジア都市の屋台のような飲食空間です。

〈下北沢ケージ〉は、いろいろな使い方ができるところ。
昼間はまちの広場として開放され、
夕方から夜にかけては飲食店の客席になったり、
ナイトマーケット(夜市)や
様々なアクティビティ、イベントが行われたり。
特徴は、壁ではなくケージによって囲われているので、
街行く人々が様子を見ることができること。
企業PRやマーケット、アートイベント、
映像・映画、パフォーマンス、スポーツなどの
イベント利用がされるほか、地域の行政・商店会・団体等とも連携し、
地元の方も日常的に利用できる場所にしていくのだとか。

本プロジェクトは、井の頭線高架橋化工事の一部完了に伴い、
利用可能となった高架下空間を有効活用する
〈KEIO BRIDGE Shimokitazawa〉の一環。
ユニークな切り口で物件を紹介する不動産サイト〈東京R不動産〉と、
不動産再生のプロデュースなどで知られる〈株式会社スピーク〉、
編集を軸にさまざまなクリエイティブを手がける〈株式会社東京ピストル〉が
タッグを組みました。
線路の下で飲み、食べ、語らう、リラックスした
ひとときが過ごせそうです。

岐阜の豊かな植生が、 世界一のアロマの産地になる!

香りの原点は裏山に!

国産アロマブランド〈yuica〉は、
木工家具をつくっている〈オークヴィレッジ〉の敷地内にある。
かつて俳優の菅原文太さんが住んでいたという建物が事務所だ。
yuicaの代表は、オークヴィレッジと同じく稲本 正さん。

かつて日本中の森を回ってその魅力を
『森の旅 森の人 —北海道から沖縄まで日本の森林を旅する』という
本にまとめた稲本さん。
これが好評で、次は世界20か所の森を回り、『森の惑星』を執筆することになった。
そこで世界の森のどこへ行けばいいかと相談したのが、
当時イギリスの〈キューガーデン〉園長だったサー・ドクター・プランス氏だった。
そのときに、プランスさんから
「木が100年、1000年と、どうして長く生きているのか?」と問われた。
その答えがアロマだという。
つまり、木はアロマを出して、自分にとって悪い害虫ははねのけ、良い虫は引き寄せる。
その話を聞いて、稲本さんはアロマにも注目することになった。

yuica代表の稲本正さん。陽が入る事務所の裏山にて。

稲本さんの著作。日本と世界の森を回った。

yuicaの香りの原点は裏山だ。つまり身近な森。そこには多様な木が生えている。
まずはそれらを採取し、簡単な機械で精油(エッセンシャルオイル)を抽出し始めた。
とにかくたくさんの木々を試した。もちろん失敗したものも多い。
プランスさんは
「世界の森のなかでも、日本は温帯林として一番生態系が豊かである」という。
もちろんアマゾンも生態系は豊かだが、熱帯だ。
やはり温帯の人間には、温帯由来のものが合う。

「日本は国土の7割近くが森林で、森林率世界3位です。
実は日本はアロマをつくるのにすごく適しているのです」という稲本さん。

かつて日本人も香りに敏感であった。
yuicaというブランド名は「結馨(ゆいか)」という造語が由来だ。
「馨」には、声という文字が入っている。
日本には“香りを聞く”と表現する聞香(もんこう)という豊かな伝統文化も残っている。
しかし戦後の海外からの香水やアロマ文化の流入、そして無臭の流行から、
日本人の香りに対する意識は次第に薄れていった。

「本当は、においというものはそこらじゅうにあるんです。
だから無臭という概念はそもそも矛盾しています」

こうしてyuicaが誕生。国産であり、和のアロマはまだ珍しい。
身近な森の原材料から抽出された精油は、合成香料ではなく天然のものだ。
飛騨の森がぎゅっと凝縮されている。

和のアロマウォーター。

yuicaは開発段階から、単に香りがいいというだけでなく、
香りが体に及ぼす影響などのエビデンスも研究、集計している。

「五感のなかで、視覚は脳の大脳新皮質を働かせます。
一方、嗅覚は大脳辺縁系を働かせます。
悪い菌を抑える免疫機能、消化液などが働く内分泌など、
無意識に行われている機能は大脳辺縁系が司っているんです。
ところが現代社会では、視覚から入ってくる情報が圧倒的。
つまり大脳新皮質ばかり活性化させてしまって、大脳辺縁系が弱まりがち。
どんなに頭のいい人でも、気分がすぐれないときには情報は入ってきません。
両方のバランスが大切なのです」

香りは予防医学になる。パソコンやスマートフォンを見ることの多い現代生活において、
視覚だけでなく嗅覚も駆使して脳のバランスを取ることで、
漢方のように生活習慣のなかから病気を予防する。

敷地内を歩いていると差し入れのスイカを切っていた。従業員みんなが寄ってくる。

菅原文太さんが手入れした明るくて美しい森。

アマゾンと飛騨に、同じ香りがあった

yuicaでは、ヒノキやスギ、モミ、アスナロなど、
日本人になじみのある木のアロマがラインナップされている。
なかでもyuicaを代表する香りとなっているのが、
クロモジ、ニオイコブシ、サンショウだ。
サンダルウッドやローズウッドとは違い、どれも一般的に日本に生育しているもの。

クロモジという木は、楊枝に使われる木として知られる。
高級な和菓子などで、皮がついたままの楊枝が付いていることがあるが、
あれはクロモジの枝を削ったもの。
特に西日本などでは、お茶の席での楊枝のことをクロモジと呼ぶくらい。
わりとどこでも生えている木だが、アロマを取ってみるととても香りがいい。

この成分を調べてみると、リナロールという成分が多く含まれていた。
これはアマゾンに生えているローズウッドに含まれる成分と同じで、香りがよく似ていた。

「よくよく考えると同じクスノキ科なので、似ていてもおかしくないのですが、
アマゾンの木とうちの裏山の木に、同じ成分が含まれているとは驚きました。
ローズウッドは、かつてマリリン・モンローが使っていて有名になった香水
〈CHANEL N°5〉の主成分でした」

実際のクロモジの木を手に取り、斑点があることから「黒文字」という名前になったと説明してくれた。

集められた木々は、すべてトレーサビリティに対応。

甘酸っぱい香りのするニオイコブシを調べると、
“世界で一番いい香り”と言われるゲラニアールという成分が含まれていた。
これは成分名からも推測できる通り、
フランスの高級ブランド〈GUERLAIN(ゲラン)〉の香水にも使われているものだ。
シャネル、そしてゲランの香水と、
同じ成分が取れるという飛騨の森は、なんとも豊潤で不思議だ。

またサンショウは、yuicaが世界で初めて精油の抽出に成功したものだ。
サンショウはミカン科。
実が緑色の若いときに種ごと擦りつぶしたものが、うなぎなどに使う粉山椒。
しかし時間が経って赤くなってくると、種が硬くなって山椒としては使えない。
yuicaの精油は、そのときのわずかな赤い皮だけを集めて精油を取っている。
だから大量にはつくれない。

それほど大きくない抽出機のように見えるが、この規模は日本では最大級。

たとえペットボトルに入っていても、取れたての貴重なオイル。

森から採られてきた木や枝葉は、原材料ごとに粉砕される。
そして水蒸気蒸留法で精油を抽出。精油は重量比で0.1%程度しか取れない。
クロモジもニオイコブシも、群生ではなく点々と生えているため、
原材料が集まりにくく、しかもオイルが取れにくい。
かなり手間のかかる作業だ。

「うちは飛騨のものしか使いません。
なんで柑橘系をやらないかといえば、このあたりに柑橘がないから。
たとえば北海道にはラベンダーでやっているところもありますし、
四国では柑橘を使っているところもあります。
どうせなら、そういった地場を大切にしているメーカーと組んだほうがいいですね」

土地の財産を使っていくという思いをyuicaでも守っていく。
そうすれば特色のある日本各地のアロマが増えていくだろう。

「これから国産アロマも増えていくと思いますよ。日本は香りの宝庫ですから」

裏の山にあるツリーハウスは、木々の間から見える眺望も最高!

事務所の前には、アロマで使う木々の苗が。

〈静岡こだわり野菜ピクルス〉 野菜も調味料も 全部静岡産!

とことん静岡県産にこだわった〈静岡こだわり野菜ピクルス〉が
2016年8月16日(火)発売開始です。
静岡産のトマトベリー、ビーツ、ミニチンゲン菜、きくらげの4種類。
価格はいずれも350円(税抜)です。

このピクルス、どれくらい静岡産にこだわっているのかというと、
野菜はもちろん、調味料まですべて静岡でつくられたものなんです。

トマトベリーとミニチンゲン菜は牧之原の〈枝村農園〉、
ビーツは袋井の〈滝浪農園〉、
きくらげは静岡市の〈自然の力農園〉で採れたもの。

東北6県の工芸品がずらり! 〈東北スタンダードマーケット〉 仙台PARCO2に誕生!

東北のものづくりを軸として、
東北に根づいた「暮らし方」を見つめる〈東北STANDARD〉のショップが、
2016年7月1日にオープンした〈仙台PARCO2〉に誕生しました。

取り扱うのは、
東北の暮らしの中で長い間親しまれ、愛されてきた、
工芸品や日用品、デザイングッズ、食品など。
日常づかいにも、プレゼントにも使えるような、
東北6県の工芸品がずらりと並びます。

内装や什器は、東日本大震災後に生まれた〈石巻工房〉が手がけています。

東北地方の厳しい環境の中で生まれ、伝わり続けたものづくり。
その土地ならではの工夫や知恵、想いを受け継いだ「もの」たちは、
単なる商品でも、消費的なアイテムでもなく、
これからの「豊かな暮らし」を考えるヒントを授けてくれる存在のようです。

ショップでは、
同じく日本各地でつくられている、地域の文化を背景に持つ商品についても、
〈NIPPON STANDARD〉と名づけ、
フェアやイベントを定期的に行っていく予定なのだそう。

さらに今回、
アパレルブランド〈coen〉による新たなレーベル〈ACT LOCALLY〉と、
〈東北STANDARD〉がコラボレーション。
「ものと人と地域のつながり」を通じて新しい発見を伝える、という
〈ACT LOCALLY〉のコンセプトと、
新しい価値観のもと発信される東北の民工芸品が出会い、
東北の伝統や歴史を感じられるすてきな商品が生まれました。
こちらは、同じく〈仙台PARCO2〉内、
〈コーエン ジェネラルストア〉で展開されます。

木造倉庫が、演劇の舞台になる? 歴史と現代の感性が行き交う空間。 ASTER vol.7

ASTER vol.7

みなさんこんにちは。ASTERの中川です。
いよいよ最終回になりました。

最後にご紹介するのは、築140年の元酒蔵で、現在さまざまなイベントが開催され、
大勢の人々が訪れる場所となっている現代の熊本の文化発信基地。
〈早川倉庫〉をご紹介したいと思います。

早川倉庫と古町エリア

早川倉庫は熊本市の中心市街地から車で10分、
熊本駅から市電で5分ほどの古町エリアにあります。
古町エリアは加藤清正が熊本城築城の際につくった町人のまち。
400年以上の歴史があります。
早川倉庫がある万町のほか、紺屋町、魚屋町、中唐人町など
碁盤の目のような町割りが特徴で正方形の区画ごとにお寺が必ずひとつあり、
その廻りを町屋が囲んでいます。

古町エリアの地図。

明治から大正時代には、多くの商店やデパート、娯楽施設などが建ち並ぶ
熊本の商業、経済の中心地として栄えたそうです。
その名残りで現在もまだ多くの古い町屋が残っています。最近ではこの魅力ある町屋を
改装したカフェやレストランなどもあり人気のエリアになっています。

早川倉庫は明治10年に建てられた今年で築140年の大型木造建築。

通りに面している早川倉庫の外観。奥にも倉が連なっています。

もとは〈岡崎酒類醸造場〉として、にごり酒の醸造所だったそうです。
1877年の西南戦争で一度焼失し、同年に再建された建物が今残っている建物になります。
聞いた話では、当時の明治政府が西南戦争後に焼け残った熊本城を解体し、
町人に払い下げを行った時期なので、
早川倉庫には熊本城の廃材が再利用されている可能性が極めて高いとのコト。
たしかにほかでは見たことのない、ものすごい梁などが使用してあります。

早川倉庫の建物の2階は、ダイナミックな梁がむき出しになって重厚感ある空間です。

のちに履物問屋へ変わり、昭和29年に現在の貸し倉庫業、早川倉庫となります。
貸し倉庫業のかたわら、5年ほど前からマルシェ、演劇、展示会、ライブなど、
この空間の魅力に魅了された人々がさまざまなイベントを開催するようになりました。

この代々守り継いできた早川倉庫を今、新しく利活用しているのが、
写真の早川祐三さん。早川倉庫の倉庫番であり、ミュージシャンでもあります。

こちらが、祐三さん。

今の形態になる以前、
祐三さんはまず、当時まだ使われていなかった2階スペースの掃除から始めました。
ひとりで数週間、毎日床の雑巾がけをしたそうです。
それから建物の老朽化しているところを直したり、壁の補強をしたり、
ひとつひとつ、少しずつ時間をかけて全部自分で直していきました。
フルDIYです。こんな大型の木造建築をひとりで手を加えていくなんて
想像もできないですが、祐三さんはひとりでできるところから
コツコツとやっていきました。
いつかこの倉庫で何かしたいと漠然と思っていたそうです。

そんなとき、東日本大震災が起きます。
祐三さんは何かできないかと熊本でのチャリティーイベントを企画し、
早川倉庫のそれまで使われていなかったスペースで音楽イベントを開催。
それをきっかけに徐々にイベントスペースとして使われ始めます。

依頼が増え始めたのは、2011年12月に開催された、
岡田利規さん主宰の演劇カンパニー〈チェルフィッチュ〉の公演があってからだそうです。
世界的に活躍する劇団の公演を見た人たちが口コミやSNSで拡散しはじめ、
今ではクラムボンなど有名ミュージシャンのライブや
大規模な展示会なども行われるようになりました。

倉庫が舞台に変貌した、チェルフィッチュの公演の様子。

マスキングテープmtの『mt ex熊本展』。

残響がいいと、ライブの会場として使われることも多いようです。

熊本県内の酒蔵が集まり、毎年開催されている〈酒蔵まつり〉。

早川倉庫は建物が持つ圧倒的な存在感と空気感に祐三さんの感性が混ざり合い、
多くの人たちを惹きつける魅力となっているのだと思います。

早川倉庫では年間を通しさまざまなイベントが開催されていますが、
リノベーションのイベントも年に一度行われています。
〈リノベーションEXPO JAPAN〉です。

『超ドS「静岡兄弟」』 静岡新聞&静岡放送の 最高に攻めてるCM

静岡県のローカルメディア、『静岡新聞』と『静岡放送(SBS)』。
今年は静岡新聞が創刊75周年、静岡放送が開局65周年ということで、
〈超ドS。〉をキーワードにキャンペーンを展開中。
Sとは静岡新聞とSBSのこと。ドはど真ん中のこと、
だそうですが、そのキャンペーンがかなり個性的だと話題です!
まずはCM『超ドS「静岡兄弟」』をご覧ください。

このCMの監督は、ソフトバンクの“白戸家”など、
数々の爆笑CM作品を手がけてきた山内ケンジさん。

静岡新聞は75歳、SBSは65歳のおじいちゃんになり、
ビーチで水着のギャルをナンパしようとしますがうまくいきません。
自分たちが時代遅れと感じたおじいちゃんは
驚きの変身を遂げるのですが...。
YouTubeでは5秒のバージョンも公開されています。
ぜひリストでお楽しみください。

そして、このキャンペーンで制定された、
静岡県民のための〈超ドS憲章〉がまたすごいんです。

老舗こんにゃくメーカーが 濃厚こんにゃくパスタ専門店 を名古屋にオープン!

もうすぐ夏本番。
ちかごろ話題の〈糖質制限ダイエット〉にも完全対応な、
こんにゃくパスタ専門店〈Salutare サルターレ〉が
名古屋市千種区にオープンしました。

ダイエットやグルテンフリー向けの食材として、
淡白なイメージのあるこんにゃく麺ですが、このお店では
トマトソースにウニの旨味が溶け込んだ〈ウニのトマトソースパスタ〉や
明太子の辛味とクリームの味が絡む〈明太クリームパスタ〉、
蟹の旨味がパスタに絡まる〈北海タラバガニと蟹味噌のアーリオオーリオ〉など、
既存のこんにゃく麺に対するイメージを覆すラインナップで登場です!

〈ボンゴレ・ビアンコ〉

こんにゃく麺とは、こんにゃくと大豆を主原料とした、
グルテンフリーの麺。
こんにゃくが水分を多く含んでいるため、
腹持ちがよく、少量でも確かな満腹感を感じられるのが特徴です。

〈サルターレ〉外観

実はこのレストランは、愛知県稲沢市で大正3年創業の
こんにゃく総合メーカー、〈ナカキ食品〉のアンテナショップ。
〈ナカキ食品〉は“こんにゃくラーメン”販売実績
日本一の会社なんです。
6年もの期間をかけ、こんにゃく独特のにおいや水っぽさがなく、
パスタソースとの絡みも抜群な、
独自の〈こんにゃくパスタ〉を開発したのだそう。
ちなみに〈ねり梅シート〉など、蒟蒻粉を使った
いろいろな商品も開発しています。

『ローカルメディアのつくりかた』 場づくりやメディアづくりの ヒントがつまった一冊!

新しい温泉地文学『城崎裁判』、
お年寄りが毎月楽しみに待つ『みやぎシルバーネット』、
福岡にある宅老所のおもしろ雑誌『ヨレヨレ』、
食材つき情報誌『食べる通信』。
日本のローカルには、地域に愛されてきたフリーペーパーから
新しいかたちの読みものまで、いろんな「ローカルメディア」があります。

2016年6月に発刊された書籍『ローカルメディアのつくりかた』では、
そんなローカルメディアを「観察力×コミュニケーション能力」
「本・雑誌の新しいかたち×届けかた」
「地域の人×よそ者」という3つの章立てで紹介しています。

『城崎裁判』(兵庫県豊岡市)なんと、タオルがブックカバーになっています。

『城崎裁判』は、志賀直哉来湯100年を機に立ち上げられた出版レーベル
〈NPO法人 本と温泉〉から出版されたもの。
小説家の万城目学さんが城崎の旅館に滞在して書いた書き下ろし作品です。

この本には耐水性の高い紙を使っているので、
温泉につかりながら読めるのだとか。
長嶋りかこさんによるデザインも爽やかです。

『ローカルメディアのつくりかた』の著者は、
編集者、プロジェクト・エディターの影山裕樹さん。
影山さんは行政や企業、出版社など、
さまざまな思惑が交錯するセクターと協働し、メディアをつくってきた経験から
ローカルメディアの本当の価値に気づいたといいます。

フリーペーパー『雲のうえ』(福岡県北九州市)

〈キシル〉から 〈ミナ ペルホネン〉の 学習用椅子が登場。 100%国産材!

静岡県浜松市を拠点に、
“日本一にほんの木を使う会社”を目指し活動する会社〈キシル〉。

2002年に企画・販売を始めた
国産材(主にヒノキ)を使用した学習机が人気になり、
木材加工と製材の自社工場を作るなどの試みで、
2015年の〈第1回ウッドデザイン賞・林野庁長官賞〉を受賞しました。

そんな〈キシル〉から、2017年4月に小学校入学を迎える子どもに向けた、
〈キシル学習机コレクション2017〉がスタート。
今年のテーマは「リビングにこそ、デスクセット」。
子どもの成長にあわせてカスタマイズできる
チェア、収納、ランドセルラックなど、合計約120アイテムが登場しました。
いずれも100%国産材を使用した、純国産の机や椅子たちです。

2本脚チェア fabric

注目は、〈2本脚チェア fabric〉。
ファッションブランド〈ミナ ペルホネン〉の生地「dop(ドップ)」
を座面に使っています。

使い込むうちに表面が次第に擦り切れ、裏生地のオレンジ色が
のぞくという仕掛けがある、かわいらしいチョウチョ柄。
国産ひのき脚の経年変化とともに、布地の表情の変化もお楽しみください。
子どもだけでなく、大人も使えます。
値段は36,800円(税込)。

neu(ノイ)デスクセット 71,000円(税込)

こちらは定番の〈neu(ノイ)デスクセット〉
コンパクト感と機能性を両立し、
ダイニングの一角など、小さなスペースにも納まるのがポイント。
節のある材を積極的に使うことで、リーズナブルな価格が実現しました。

3日で完成したDIYバー? まちに生まれた新たな交流拠点。 ISHINOMAKI2.0 vol.2

ISHINOMAKI2.0 vol.2

こんにちは。
石巻2.0の勝です。
石巻からお届けするリノベのススメ、
第2回は石巻の中心市街地の夜の交流拠点である〈復興バー〉
そして本を通じた交流拠点〈石巻まちの本棚〉を紹介します。

わずか5坪の空間に生まれた、復興バー

港町気質が残る石巻は夜の飲食業も非常に活発です。
日用品を販売する商店街の路地を挟んで、
飲食店やスナックが建ち並ぶ繁華街が位置し、
人口当たりのスナック数が日本一なのではないかと言われるくらい、
小さな飲み屋さんが集積しています。
とはいえ最盛期ほど繁華街の元気もなく、
その範囲も年々小さくなっているのですが、
そんな繁華街の一番外側のエリアに位置するのが復興バーです。

4階建てビルの1階にある復興バー。

もともとこの場所にはダイニングバーがありました。
被災してしまったその空間を、〈石巻工房〉の協力のもと改装して、
ボランティアで外から集う人も地元の人も、
まだまだ大変ななか、集い情報交換ができるような場所をつくろうと、
スタートしたプロジェクトでした。

石巻工房の代表でもあり建築家の芦沢啓治さんが、
東京から石巻への道中の電車で仕上げたスケッチをもとに地元の有志や
遠方から集うデザイナーたちが自らインパクトドライバーやペンキを用いて仕上げました。

建築家・芦沢啓治さんの手書きの現場指示図。

外観を塗装しているところ。

そして当時、使えるものはすべて使うという姿勢のもと、
流れついた道路標識のビスさえも使うという徹底ぶり。工期はわずか3日ほど。
2011年7月から、復興バーとしてスタートしました。

そんなこんなで見切り発車でスタートした復興バーの初代マスターは
石巻2.0の代表でもある松村豪太。
もともとバーテンの経験もある豪太さんは震災時は市内のNPO職員でしたが、
その後、石巻2.0の活動の主要な役割を担うようになります。

復興バーのわずか5坪ほどの店内は10名も入ると満席になります。
狭い店内では自然とコミュニケーションも密になり、
誰もが垣根なくフラットに会話が弾むのが不思議です。

復興バーの店内。

たくさんの人が集い、語り合う場へ

まだまだ夜には明かりが灯ることも少なかった石巻のまちなかで、
ぽつんと独り明かりを灯してスタートした復興バーは、
復興事業で訪れる多くの人やボランティア、
地元のおもしろい人など多種多様な人が出会い、語り合う場所になり、
店内は、いつも熱気に包まれていました。

復興事業に対するタテマエもホンネも、
地元の人と外から移り住んで来た人たちとの思い込みのような隔たりも、
お酒のグラスを一緒に傾けると包み隠さず会話がすすみ、
また明日から頑張ろうという、前向きな気持ちへ向かっていくことが実感できます。

復興バーが軌道にのると同時に、まちづくりプラットフォームである石巻2.0の活動も
多岐にわたるものになっていきました。
前述の豪太さんも、昼間はいろいろな打ち合わせ、
毎夜には遅くまで飲み食いする人をカウンター越しに迎えること1年、
さすがに毎日の営業の継続が難しくなり、導入したのが日替わりマスター制度です。

日替わりマスター。

まちで活躍する人がバーカウンターに立ち、1日限りのマスターを務めます。
これまで地元の水産会社の社長や地元の料理人、音楽家、
スポーツ同好会や医療系の仕事に従事する人など、多様な人たちがカウンターに立ちました。
それぞれが特別なドリンクやフードメニューでもてなすことが特徴です。

例えば、水産会社の社長にとっては、自社の製品を実際のお客さんに提供し、
消費者の声をダイレクトに受けられることが何よりの魅力でしょう。
そしてその復興バーのシステムを東京に輸出して、
毎年夏は「復興バー銀座店」を期間限定で開店しています。

銀座復興バーの様子。

日本の中心といえば銀座なのではないかという、復興バー初代マスターであり、
石巻2.0の代表でもある松村豪太さんによるわかりやすい直感と、
熱心に銀座での交渉を続けてくれた協力者の方々の尽力のうえに実現したのが
〈銀座復興バー〉です。改装前の居抜きの空き物件を期限付きで活用することで、
日本で一番賃料が高い銀座での出店を実現させました。
銀座復興バーはそのコンセプトどおり、
東北との縁が深い個人やチームが日替わりでマスターを務め、
1か月ほどの期間中は連日満席になるほどの人気企画です。
石巻だけではなく青森県から岩手県、宮城県、福島県に至るまで
三陸の沿岸で活動する人たちが集まり、日本の真ん中銀座で出会い、
石巻そして東北の未来のことを語り合います。2016年の開催も現在準備を進めていて、
また銀座復興バーの看板を掲げることを目指しています。

垣根なく、誰もがつながる復興バーは、一時はお休みも多かったですが、
現在ではお手伝いスタッフも増え、
週の半分ほどはオープンし、石巻の夜をにぎやかにしています。

〈YAMA KITCHEN〉 キッチンで発酵体験!YCAMの 新しい場づくりのこころみ

山口県の山口情報芸術センター [YCAM](ワイカム)で、
「食」を媒介とした新しいこころみが始まっています。
その名も〈YAMA KITCHEN(ヤマキッチン)〉。
これは、食と人との新たなつながりを生み出していくプロジェクト。
酵母菌の研究者や農家さん、アーティストなどのアイデアを生かして、
次々と新しいことに挑戦しています。

画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

山並みの屋根が特徴的なYCAMの外観。画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

YAMA KITCHENは、2014年に〈Life & eat club〉主宰の津田多江子さんが
「さまざまな人との関わりが生まれる場をつくりたい」とスタートさせたもの。
館内のレストランスペースにて、子どもたちの創造性を引き出す〈キッズキッチン〉や
ゲストが1日店長を務めるイベント、YCAMの映画プログラムと連動したシネマキッチンなど、
食を介した文化発信を行うプログラムを実施しています。

YAMA KITCHENの活動拠点は、館内のレストランスペース。こちらはキッズキッチンのようす。きのこの栽培や収穫、絵本の調査などを行いました。(2016年1〜3月実施)画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

YCAMのプロジェクトに参加したコンピュテーショナル・デザイナー/エンジニア、レザ・アリを1日店長に迎えた料理ワークショップ。みんなでサモサとチキンビリヤーニづくりに挑戦。(2016年1月実施)画像提供:YAMA KITCHEN

そのYAMA KITCHENが、今年の春より新たにスタート! 
レストランスペースをシェアキッチンとして公開し、
ワークショップやトークイベントなども開催しています。

画像提供:YAMA KITCHEN

YAMA KITCHENでは飲み物や参加型ランチも楽しめます。
こちらのメニューが、ちょっとテクニカルで楽しい!
何といってもYCAMは、公共施設としては日本で唯一のメディアアートセンター。
充実した設備とクリエイティブなスタッフたちが揃っているのです。

添加物を一切使用していないジェラートのレシピは、
アルゴリズムを用いて考案したのだそう。
さらに有機グラノーラや有機きな粉、有機ミックスナッツ、カレンツを
お好みでトッピングし、いろんな食感を楽しめます。

毎週土曜日に開催されるDIYランチワークショップでは、
地産の食材をつかったおかずを自分好みの
おむすびやサンドイッチにデザインできます。

画像提供:YAMA KITCHEN

おむすびには美称市・秋吉台で完全無農薬のお米を
つくっている〈結びやくらとも〉の米を、
サンドイッチには無添加のパンを使用するなど、材料にもこだわりが。

お楽しみは、県内のレストランや工房によるお弁当販売。
アジアンカフェ〈まなまな〉(美称市)や
小さな加工場〈百日紅〉(周南市)、
粉のもつ滋養と素材を大切にしているパン屋〈Petit lab Bakery〉(美称市)、
カフェ〈nanten〉(山口市)などのお弁当が登場します。

画像提供:YAMA KITCHEN

画像提供:YAMA KITCHEN

〈ツバメのねぐら入り観察会〉 圧巻の光景に感動! 数万羽のツバメが飛来

公益財団法人日本野鳥の会が主催する〈ツバメのねぐら入り観察会〉が、
2016年7月24日(日)から9月4日(日)までの間、
初日となる名古屋を皮切りに、全国計25箇所で開催されます。

〈ツバメのねぐら入り観察会〉とは、
河川敷のヨシ原に集まり眠りにつく習性がある
ツバメの群れの様子を観察するというもの。

知られざるツバメの習性。

春から夏に民家の軒先などに巣をつくり、
子育てをするツバメの姿を見たことがある人は多いでしょう。

では、子育てを終えた親ツバメや巣立った後の子ツバメは一体どこへ?
実は、他の仲間と一緒に、河川敷のヨシ原などに集まって、
共同の〈ねぐら〉をつくっていたんです。

全国18箇所のツバメのねぐらスポットをまとめたガイドマップも配布中!詳細はこちら

どうして? 神山町に 古民家オフィスが根づいた理由。 坂東幸輔建築設計事務所 vol.3

坂東幸輔建築設計事務所 vol.3

皆さんいよいよ夏ですね、空き家再生の季節です。
建築家の坂東幸輔です。

vol.1では私と徳島県神山町の出会いについて、
https://colocal.jp/topics/lifestyle/renovation/20160514_72499.html

vol.2は神山町にサテライトオフィスを誕生させるきっかけとなった
空き家改修プロジェクト〈ブルーベアオフィス神山〉と
そこで生まれた人のつながりについて、さらにBUSが出展している
第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展について書きました。
https://colocal.jp/topics/lifestyle/renovation/20160611_74937.html

今回は〈ブルーベアオフィス神山〉以降に
私が関わった神山町でのプロジェクトを一挙に紹介したいと思っています。

まちとつながる、神山町の古民家オフィス

透明度の高い川や美しい山々に囲まれたすばらしい自然環境、
過疎のまちに敷設された高速インターネット網、
そしてアーティストやクリエイターといったおもしろい人が集まる神山町という場所は
ITベンチャーの経営者たちの琴線を刺激しました。
〈ブルーベアオフィス神山〉を改修後、
いろいろなメディアに取り上げられる神山町の噂を聞きつけて、
東京や大阪のITベンチャー企業が
相次いで神山町にサテライトオフィスを構えるようになりました。

建築家ユニットBUSとして6年間で
神山町で改修6軒、新築2軒の計8軒の設計を行いました。
小さなまちでこれだけたくさんの設計をできたことは奇跡のようです。

プロジェクトの分布図。BUSで神山町内にこれまで6つの改修、ふたつの新築を設計しました。

前回紹介した〈ブルーベアオフィス神山〉に加え、
〈神山バレーサテライトオフィスコンプレックス〉も
NPO法人グリーンバレーと一緒に行ったプロジェクトです。

2013年1月に誕生したのが
元縫製工場を改修したコワーキングスペース
〈神山バレーサテライトオフィスコンプレックス〉です。
プログラマーや3Dモデラー、ウェブデザイナーといった
個人でクリエイティブな仕事をしている人たちが
集まって仕事ができるオフィスというものを設計しました。

改修前の写真。縫製工場時代に使われていた大空間、蛍光灯がたくさんぶら下がっている。

ほとんどいじっていない縫製工場の頃のままの外観。

コワーキングスペース。プログラマーや3Dモデラー、ウェブデザイナーらが常駐している。

オフィス内の家具は神山町で不要になった古いタンスなどを集めてきて
デスクや椅子に再生するワークショップを行い制作しました。
会議室の大きなテーブルは、縫製工場時代に生地を置くために使われていた
大きな棚を解体し制作しました。
アルミ製の大きな引戸は、もともと設置していたものをそのまま利用しました。

〈神山バレーサテライトオフィスコンプレックス〉では
積極的にもともとあるものをリユースすることで
地域の人にとっても利用する人にとっても愛着が持てる、
長く使い続けられるデザインにしました。

家具づくりワークショップの様子。古いタンスからテーブルやキャビネットをつくっている。

〈神山バレーサテライトオフィスコンプレックス〉は
延床面積の約620平方メートルすべてを改修できるほど予算が潤沢ではなかったため、
一部のみを改修し、残りを「成長するオフィス」として手をつけないでおきました。
今ではレーザーカッターや3Dプリンタを設置した
デジタルファブリケーション施設〈神山メイカーズスペース〉(KMS)が
地域の住民の手によって生まれたり、
消費者庁の徳島県移転を検討するための業務試験が行われたりと、
設計者も驚く成長ぶりを見せてくれています。

2016年3月の消費者庁業務試験の際にオフィスとして使われた部屋。会議室やフリースペースとして活用されている。中央の大きなテーブルは、縫製工場時代に生地を置くために使われていた大きな棚を再生して制作した。(写真:樋泉聡子)

〈神山バレーサテライトオフィスコンプレックス〉内に新たに生まれた神山メイカーズスペース(KMS)。レーザーカッターや3Dプリンタが設置されている。

熊本のために、 二つの百貨店が手をつなぐ。 鶴屋と伊勢丹の〈ともだちの日〉

7月20日は〈ともだちの日〉。
熊本県出身の放送作家・脚本家、小山薫堂さんが提唱を始めた、
友達に感謝の気持ちを伝える記念日です。

今年、小山さんの呼びかけで、
熊本の〈鶴屋百貨店〉と、東京の〈伊勢丹新宿本店〉が手をつなぐ、
復興のためのイベント〈ともだちの日、鶴屋 × 伊勢丹共同企画〉が行われます。
こちらの写真、右側が三越伊勢丹の社長である大西洋さん、
左側が鶴屋の社長である久我彰登さん。

このイベントが開催されるのは、
2016年7月20日(水)から26日(火)までの7日間。
それぞれの店舗で、両店オリジナルアイテムやセレクトアイテムの販売、
熊本県産品のPRをすることによって、熊本の復興支援をおこないます。

お買い上げいただいた商品は、小山薫堂さんデザイン監修による、
くまモンをあしらった特製ショッパーでお渡し。
各店限定1,000枚ですので、お早めに!

特製ショッパー

〈伊勢丹新宿本店〉では、鶴屋限定のオリジナルグッズや、
熊本にゆかりのある商品を鶴屋がセレクトして販売。
会場には鶴屋の制服を着用したスタッフがスタンバイ! 
有田焼の〈くまモンの起きあがりこぼし〉など、
とっておきの品々がラインナップします。

有田焼 くまモンの起き上がりこぼし 2,160円

〈肥後象嵌/光助〉 くまもんストラップ 7,560円

地方創生プロジェクト 〈若杉屋〉オープン! お遍路宿をファスティング旅館に

博多の中心街から直線距離で11kmのところにある、
自然豊かな福岡県糟屋郡篠栗町(かすやぐん・ささぐりまち)。

2016年8月2日(火)、ここに、
〈ファスティング旅館 若杉屋〉がオープンします。
篠栗の森とのなか、地元採用の5人の女将たちが切り盛りする、
地方創生のプロジェクトです。

この〈若杉屋〉、かつてはお遍路宿として使われていました。
リニューアル後の宿では、5人の女将たちが、
固形物を食べずに内臓を休める〈ファスティング〉、
森の中でリラックスする〈森林セラピー〉、
篠栗ならではのお遍路体験や写経をおこなう〈お遍路メニュー〉を提供。

リラックスと、メンタルを整える効果を高めた
独自のプログラムが行われます。
五感を開いて心身から“本当の休息”を体感できる宿を目指すそう。

ハンモックセラピー

オリジナルの酵素ドリンク

森林セラピー