きこりの店からつながる福島の森のはなし
北海道、岩手に次いで広い面積を持つ福島県。そのうちの71%、
実に9,754㎢は森林で覆われている。これは全国で4番目の広さだ。
針葉樹よりも広葉樹の占める割合が高く、人口林率は35%。
針葉樹では、スギ、アカマツ、クロマツ、広葉樹ではナラ、クヌギが
多いことが特徴。桐の生産量が日本一を誇ることでも知られる。

表情豊かな福島県の森。
自分たちで伐った木を、自分たちで売る。それが「きこりの店」。
福島県南会津郡南会津町。
ほのかに色づきはじめた広葉樹が生い茂る国道352号線を車で走っていると、
大きな木彫りのフクロウと目が合った。
「お客さんがチェーンソーでつくってくれたんですよ」と話すのは、
「きこりの店」スタッフの小椋淳美さん。
ここは、株式会社オグラが経営する、木材と家具・小物の店だ。

お店の目印となるフクロウ。
「小椋」という姓は、滋賀県の木地師集団が発祥といわれる。
その一部が会津地方に移り、木地師の技法を広めた。
小椋さんの先祖も、伐り倒したブナやトチを手挽きお椀などに加工し、
会津若松市内の漆器問屋に卸していたという。
昭和20年代から広葉樹の伐採・製材を手がけるようになり、
平成4年から住宅建築を行う「幸林ホーム」と
木材や家具・小物を製造販売する「きこりの店」をスタートした。
「きこりの店」で人気があるのは、無垢一枚板や、
樹皮がついていた部分を平滑にせず残した耳つきの家具。
自然そのままの野性味溢れる魅力に惹かれ、県外から訪れる人も多い。
「木材は節や虫穴があると等級が低く、値段も低く取引されてしまうんです。
木材の伐採は大変危険な仕事ですが、
命がけで伐ってきたものが安く扱われるのは悔しい。
それなら自分たちで伐ったものを自分たちで値段をつけて売ったらいいんじゃないか。
それが小売りを始めた理由です」

木材の魅力を語る小椋淳美さん。






























