わらはんどからつながる青森の森のはなし
森林面積が約66%を占める青森県。
スギ、ヒバ、ブナ、アカマツなど多様な樹種が分布する県でもあるが、
このうちスギの人工林面積が一番多くを占めており、
その利用拡大が課題となっている。
子どもたちにとって木が身近にある環境を
朝、9時。ウィーンと木を削る音があたりに響いている。
ここは、青森県弘前市にある「わらはんど」。
青森県産の木材をできるだけ使っておもちゃをつくり、
販売までを手がけている会社だ。

木工所に足を踏み入れると、職人さんたちが各々の作業にもくもくと取り組んでいた。
「わらはんど」とは、津軽地方の方言で「子どもたち」という意味。
子どもを指すわらべ(童)とハンド(手)をかけ合わせた造語でもある。
「いまって、木に触れなくても生きていけますよね。
だからこそ、大人が子どもたちに木に触れさせる機会を増やし、
『木っていいね』と思ってほしいです」
こう話すのは、わらはんどの代表を務める木村崇之さん。
わらはんどが誕生したきっかけは、
県産材をもっと有効活用しようと集まった仲間たちと
東京おもちゃ美術館の内部空間の施工を行ったこと。
それが評判を呼び、いまにつながっているそうだ。
まず見せてもらったのは、スギを使った積み木。
「スギってやわらかくて、軽い木なんですね。
それが加工しにくいという弱点にもなり得るんですが、
ぼくらはその弱点を強みに変えた商品づくりをしています。
やわらかいうことは、ぶつかっても痛くないし、
軽いということは落ちてきても痛くない。
スギは子ども向けの商品に向いていると思うんですよ、ぼくは」

1ピースの厚みは、やや厚めにしているそうだ。木村さん曰く「厚めなら積むのが早くて達成感がすぐ得られるでしょ(笑)。それに安定もしますよね」
このように、スギの特徴を生かして商品づくりを行うことは、
木村さんのこだわりのひとつにすぎない。
もっともっといろいろなこだわりが詰まっているのだ。それをご紹介しよう。




























































