土佐龍からつながる高知の森のはなし
太平洋に面した高知県だが、すぐそばには雄大な山々が迫る。
県土の84%を森林が占め、森林率は全国1位。
清流・四万十川や仁淀川、豊富な資源を有する海も、
この大きな森林によって守られてきた。
だからこそ、人と森林の関わりも密接。
人工林率は65%とこちらも全国2位の高い割合だ。
しかし、木材価格の低迷によって森林環境は荒廃。
森はもちろん、川や海にも悪影響を与え始めていた。
そこで、全国に先駆けて平成15年に「森林環境税」を導入。
森の保全だけでなく、子どもたちの森林環境教育や、
県産材の利用支援などにも活用されている。
また、県産材にこだわったプロダクトも数多く誕生。
安芸郡馬路村を中心に自生する「魚梁瀬杉」や
四万十流域で生産される「四万十ヒノキ」など良木の生産地である誇りと、
高知らしい自然環境を守るため、今日もだれかが森を思い、木と向き合っている。

間伐が進み、上からは太陽の光、下からは新しい命が芽吹く高知の森。
四万十ヒノキの名付け親
最後の清流「四万十川」。
高知県津野町に端を発し、蛇行を繰り返しながら、土佐湾に注ぎ込む。
流域の年間降雨量は、東京の2倍、大阪の3倍にも達し、
空からの雨の恵みが豊かな天然林と広大な針葉樹林を育んできた。
この流域で生まれたヒノキは、いま「四万十ヒノキ」とよばれている。

赤みを帯びた四万十ヒノキ。独特の心地よい香りが辺りに立ち込めていた。
名付け親は、土佐龍の創業者で社長の池龍昇さんだ。
約30年前。同じヒノキでも育った環境や地域によって、
その成分が大きく異なることに気がついた。
「雨の多い四万十川流域で育まれたヒノキは油脂分が多く、
水をはじきやすい。とても使いやすいんです」

製材された四万十ヒノキは、南国・高知の空の下、ゆっくりと時間をかけて乾燥されていく。
建材にも木工品にも、どんなものにでも使える、
この四万十産の良質のヒノキの存在をもっと知ってもらいたい。
その強い思いから、池さんは清流四万十川の名前を冠した。

「私は木の料理人」と語る土佐龍の池龍昇社長。新しいアイデアを次々と生み出してきた。












































































