〈マスクデザインチャレンジ2020〉 FabCafeと白鳩が未来を 変えるマスクを募集!

FabCafe Globalと一緒に、未来のマスクを考えよう

2020年2月、新型コロナウイルスの影響で店頭から
マスクが姿を消し、マスク不足が社会問題となりました。

そうした状況を受け、デジタル工作機械を備えたものづくり拠点〈FabCafe〉と
日本で初めて一般用マスクを開発したメーカー〈白鳩〉が
コンペティションを開催します。
募集するのは「未来を変えるマスク、または代用できるプロダクト」のアイデア。

デザイン:Kantapon Metheeku(Gongkan)

デザイン:Kantapon Metheeku(Gongkan)

求められているのは、機能性に優れたものから、
思わず装着したくなるようなスタイリッシュなものまで、
あらゆるタイプのアイデア。
応募時点では、プロトタイプはもちろん、スケッチイラストでもOKです。

審査員の皆さん。左上から時計回りに、Dr. Kenneth Kwong Si-san/鄺士山博士、グラフィックデザイナー兼宇宙開発ディレクターのPichit Virankabutraさん、プロダクトデザイナーの大村卓さん、Pinkoi共同創設者/CPOの林怡君さん。

審査員の皆さん。左上から時計回りに、Dr. Kenneth Kwong Si-san/鄺士山博士、グラフィックデザイナー兼宇宙開発ディレクターのPichit Virankabutraさん、プロダクトデザイナーの大村卓さん、Pinkoi共同創設者/CPOの林怡君さん。

賞は審査員賞(4点・賞金1,000USドル)、
白鳩賞(1点・賞金3,000USドル)、FabCafe賞(1点)の3種。
受賞作品は〈FabCafe Tokyo〉で展示され、「白鳩賞」に
選ばれた受賞者は同社とともに試作品制作を行うことができます。

世界各国にネットワークを持つ〈FabCafe〉。
その取り組みはコロカルの連載でもお届けしています。
同カフェでは、クリエイティブを通じて
社会問題や環境問題の解決に取り組んできました。

たとえばFabCafe 香港では、3Dプリンターで
コロナウイルス対策用のマスクを制作しました。

FabCafe 香港にて、3Dプリンターで制作されたマスク。

FabCafe 香港にて、3Dプリンターで制作されたマスク。

3Dプリンターが普及すれば、自宅や工房で3Dプリンター用のデータをダウンロードし、
自分でマスクをつくるということも可能になるかもしれません。

駅名の長さ日本一! 等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅 が京都に誕生

嵐電北野線・等持院駅の名前を一新

2020年3月20日(金)、京都に日本一長い名前の駅が誕生しました。
その名も〈等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅〉。
文字数なんと17字、音読数だと26字で、日本で最長の駅名となるのだそう。

もともと嵐電北野線の〈等持院駅〉という名称であった
等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅。
それが立命館大学などを運営する学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社が、
2020年3月13日(金)に連携・協力に関する協定を結んだことや、
次駅の北野白梅町駅のリニューアル供用開始に合わせ、
“等持院”がこの地域の地名を表すと同時に、
嵐電が立命館大学へのアクセスしやすいことを伝えるため、
このたび改称される運びとなりました。

あらためて駅名の字面を見ると、なかなかインパクトがありますね。
学生が利用する駅ということで、彼らのさまざまなカルチャーの洗礼を受け、
多くの人に親しまれる駅となりそうです。
今後、地元の人はこの駅をどのような愛称で呼ぶようになるのでしょうか。

〈本と温泉〉第4弾は 初の絵本スタイルで登場! 今回はなんと下駄型!?

城崎温泉を歩いて、味わい、生まれた絵本

志賀直哉、万城目学、湊かなえーー
1300年の歴史をもつ西日本有数の温泉地・城崎温泉を舞台に
ゆかりの作家たちとの共作を続けてきた〈本と温泉〉。
待望の第4弾が登場しました!

毎回その装丁も話題となりますが、今回はなんと下駄型。

毎回その装丁も話題となりますが、今回はなんと下駄型。

今回は、亀山達矢と中川敦子の
絵本作家ユニット・tupera tuperaを迎え、制作。
温泉のまちから聞こえる
いろいろな“音”をテーマにした絵本となっています。

〈#別府エール飯〉 美味いは、コロナに負けない。 別府市民が飲食店を応援! ハッシュタグ企画がスタート

湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達

大分県別府市にて、テイクアウトムーブメントをつくる
ハッシュタグプロジェクト〈#別府エール飯〉が始まっています。
これは、新型コロナウイルスの影響で冷え込む飲食店を応援するために、
別府市と同市との協働プラットフォ—ム〈ビービズリンク〉がスタートさせた取り組み。

別府市に暮らす市民、11万7000人に
「湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達」と呼びかけ、
料理をテイクアウトすることによってこの危機を乗り越えようというものです。
キャッチフレーズは「美味いは、コロナに負けない。持ち帰れ、別府の美味い飯」。

参加方法は、市内の飲食店でテイクアウトした料理を撮影し
「#別府エール飯」とハッシュタグをつけてSNSに投稿するだけ。

お店の方は料理写真にハッシュタグをつけて投稿することにより、
テイクアウトを行っているということをPRできます。

同市では、2020年3月18日、新聞に全面広告を掲載。
すると、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムに次々と
「#別府エール飯」のハッシュタグがついた投稿がアップされました。

こちらは、別府市民の方にはお馴染み、観光客にも人気の名店〈とよ常〉の投稿。

同店では、以前からテイクアウトを行っていたのに
認知されていなかったのだとか。
今回のプロジェクトを機に、テイクアウトのお客さんが
毎日来るようになったといいます。

続いて、こちらも人気の焼肉レストラン 〈別府焼肉春香苑〉の海苔弁。

この投稿をInstagramで見る

三連休いかがでお過ごしでしょうか?  焼肉春香苑 店長に木村でごさいます。 大分のコロナとの戦いはまだ序章に過ぎなかった。 終わりの見えない戦いは本格的になり厳しい日々が続くと思われます。 だからって!現実に負けらんねーぞ!降伏はしない! どーせなら誰かを口福にしようと思います。 明日から #別府エール飯 に新メニュー投入じゃ! 海苔弁を販売しようと思います。 容器はチープだけど中身で勝負! 佐賀県産黒毛和牛のリブロース使用でお値段はなるべく抑えて、¥1000って言いたい所ですが!? ¥780でいかがでしょう!ギリギリです。 SNSでしか告知できません お電話お待ちしてます。 tel 0977-24-3377 #焼肉春香苑

別府 焼肉春香苑(@syunko_en)がシェアした投稿 -

海苔弁は、今回のために始めた、応援価格のお弁当。
1000円で売りたいところ、価格を抑え780円で販売しているそうです。
お店を応援するために始まった企画だというのに、何とも熱いサービス精神。
この危機をともに乗り越えようという気持ちが伝わってきます。

こちらはフランス料理店〈ソシエール〉のステーキ弁当。

ちょっと敷居の高いお店がテイクアウトを始めたとあって、
お客さんの幅も広がっているようです。
お客さんの投稿も見てみましょう。

なんとも別府愛が伝わってくる投稿ですね。そしておいしそう!
こちらは、前述の春香苑のお弁当を食べた方の投稿です。

なかには、テイクアウトではないけれど……と、
お店で食べた写真を投稿している方も。

こちらは、デザイナーさんの投稿。

こちらの投稿では「持ち帰りOK!」ということを
店頭やウェブでアピールするためにデザインされたサインを配布。
フリー素材で、ダウンロードすればどなたでも使えるようになっています。
広報・デザインを手がける〈パラボラ舎〉の
たなかみのるさんが〈高山活版社〉と制作しました。
これが貼ってあれば、SNSを使っていない方にも気づいてもらえますね。

〈木の子えのき〉と〈hyakushiki〉が 信州ブランドアワードを受賞!

こだわり抜いた「えのき」と、モダンな漆塗りガラス器

長野県のブランドづくりの輪を広げる活動として、
2004年にスタートした信州ブランドフォーラム。
その取り組みの一環として毎年行われている、
信州ブランドアワードの受賞ブランドが今年2月に発表されました。
2019年度は「しあわせ信州部門」と「NAGANO GOOD DESIGN部門」を新設。
みごと大賞に輝いたのは?

「健康長寿・安心」をテーマにした2019年「しあわせ信州部門」の大賞は、
丸金の〈木の子えのき〉、
「NAGANO GOOD DESIGN部門」は
丸嘉小坂漆器店が手がける漆塗りガラス器のブランド
〈hyakushiki〉が栄冠に輝きました。

 メイン商品の〈一株えのき〉 野生種 1袋298円(税込)

メイン商品の〈一株えのき〉 野生種 1袋298円(税込)

天然の環境にこだわる丸金の〈木の子えのき〉

〈木の子えのき〉というのはその名の通り、木の粉からえのきを栽培。
天然の木の子が育つ環境に着目し、国産の原材料を使用して栽培されています。
そのためえのき業界で唯一、国産原材料を使用したえのきと認定された、
こだわりの木の子です。

間伐材を細かく砕いて粉状にし、1年以上熟成させてつくられる木の土。

間伐材を細かく砕いて粉状にし、1年以上熟成させてつくられる木の土。

〈かさね色目のマカロン〉 西陣織の〈HOSOO〉がきものの 配色美をマカロンに!

京都の菓子職人と〈HOSOO〉がコラボレーション

京都にある西陣織の老舗〈細尾〉が手がける
〈HOSOO LOUNGE〉に、春らしいメニューが登場しました。
その名も、〈かさね色目のマカロン 春〉。

こちらは、平安時代に公家文化から生まれた、
女性の“きものの配色美”をテーマにしたマカロン。
京都の菓子職人とのコラボレーションにより、
四季折々のマカロンをつくっています。
このたび登場したのは、春のフレイバー「桃」「櫻」「花山吹」の三つ。

「桃」の表は薄紅色、裏は萠木色。

かさね色目のマカロン 春「桃」 フレイバー:白桃

かさね色目のマカロン 春「桃」 フレイバー:白桃

節句の祝いを彩る桃にふさわしい、心を浮き立たせてくれるような色合いです。
フレイバーは、ほのかに香り立つ白桃のやさしい甘み。

「櫻」は、純白と紫で桜色のクリームを挟んで。
山桜の香りも、かぐわしい。

かさね色目のマカロン 春「櫻」 フレイバー:さくら

かさね色目のマカロン 春「櫻」 フレイバー:さくら

「花山吹」は、春の陽射しに黄金色に輝く山吹を表現。
朝焼けのような印象と、杏の爽やかな甘みが溶け合います。

かさね色目のマカロン 春「花山吹」 フレイバー: 杏

かさね色目のマカロン 春「花山吹」 フレイバー: 杏

四季折々の自然の姿に触発され、和歌や絵に表してきた日本人。
染織の世界でも、古来より季節にふさわしい色や
紋様が用いられてきました。
このマカロンは、そうした四季の移ろいを豊かな感性で受け止めた
職人が心を込めてつくったもの。
イートインのほか、お持ち帰り、お取り寄せでも楽しめます。

かさね色目のマカロン 春 3個入り 1,944円(税込)6個入り 3,672円(税込)

かさね色目のマカロン 春 3個入り 1,944円(税込)6個入り 3,672円(税込)

〈ベーカリー&レストラン 沢村〉と 〈THE CITY BAKERY〉 の統括シェフが手掛ける 新たなベーカリーが鎌倉に誕生!

都内の実力派ベーカリー統括シェフの注目店

〈ベーカリー&レストラン 沢村〉と〈シティベーカリー(THE CITY BAKERY)〉。
都内でハイセンスなパンを展開するこのふたつの店舗の
ベーカリー総括を務めているのが、シェフの森田良太さん。

2020年2月、そんな森田さんがコンセプトから店舗設計まで、
一任された新ブランドのベーカリー〈ブレッド イット ビー(BREAD IT BE)〉が
鎌倉の駅近くにオープンしました。

焼き立てのバケット

焼き立てのバゲット

気になるパンメニューの一部をチェック

食事系のパンを中心に、約20種類のパンが並ぶ店内。

神奈川県秦野産の小麦はじめ、数種類の小麦をドイツから取り寄せた石臼で毎日挽き、
国内外より選りすぐった、そのほかの小麦粉とブレンド。
これがパンのベースとなります。

そこに神奈川県横須賀産の卵、オーガニックのドライフルーツやチョコレートなど、
厳選した素材を使用し、パンをひとつひとつつくり上げています。

国内外から厳選した小麦粉を使用

国内外から厳選した小麦粉を使用

たとえば、材料がシンプルなため、シェフの力量がダイレクトに反映されるバケット。
〈ブレッド イット ビー〉の〈BIB バゲット〉は、3種類の小麦粉に自家製粉を加え、
長時間発酵をすることで、噛めば噛むほど味わい深い仕上がりに。

〈秦野産小麦 自家製粉コンプレ〉は、挽きたての小麦を使った全粒粉パン。
酵素力が高く、発酵が促進される石臼で挽いた小麦粉のおかげで、
豊かな香りと風味をストレートに感じられるのが特徴です。

日替わりで登場する「本日のメランジェ」には、
ベルガモットが効いたアールグレイの豊かな香りと
5種類のドライフルーツと3種類のナッツのハーモニーが楽しい
〈パン・オ・ティー〉などが登場するとのこと。

いったいどんなパンなのか、パン好きは気になりますね。

自然の中で楽しみながら 学べるキッズキャンプも。 〈一番星ヴィレッジ〉 今年も千葉に期間限定でオープン!

広々とした牧草地でのんびりキャンプを

東京から車で約70分の場所にある、千葉県市原市の郊外に位置する、
心地良い風と緑豊かな森林に囲まれた東京ドーム約13個分の広大な牧草地。
ここに、今年も期間限定でオートキャンプ場〈一番星ヴィレッジ〉がオープンします。

オープン期間は、2020年4月25日(土)から10月18日(日)まで。
主に週末がオープン日なので、
詳細なオープン日は公式ページでご確認ください。

この〈一番星ヴィレッジ〉では、
車の横にテントを張ることのできる「オートキャンプ」、
日帰りでBBQなどを楽しむ「デイキャンプ」、
チェックアウトの日も夕方18:00までキャンプを楽しめる「ロングステイキャンプ」から
希望のプランを選べるほか、“直火OK”、“フリーサイト”など、
自由度の高い場所として、思いおもいの遊び方で利用することが可能。

キャンプ場には、ポニーや牛などの動物と触れ合うことができる場所や、
ツリーハウスやカブトムシゾーンなど、大人と子ども両方が楽しめるコーナーが充実。
また、テント(5,000円)やシュラフ(1,000円)、BBQセット(2,000円)など、
一式レンタルできるので、手ぶらでキャンプを楽しむこともできます。

受付は3月10日から開始しています。

隈 研吾もデザイン参加。 〈山形緞通〉は至高の手仕事、 日本の暮らしのためのじゅうたん

糸づくりから手がける、国内唯一のじゅうたんメーカー

山形県山辺町に、じゅうたん製作の高い技術で知られるメーカーがあります。
名前は〈オリエンタルカーペット〉。
糸づくりから染め、織り、アフターケアまで、一貫して自社で行っています。

同社が手がけるブランド〈山形緞通〉は、素足の生活様式に合わせた、
日本人の暮らしに寄り添うじゅうたん。

そのこだわりは、素材選びにも現れています。
主な原料は、素足に心地よい羊毛。
ニュージーランド産とイギリス産をメインに選び、自社で紡いでいます。

たとえば新古典ライン〈石楠花 (shakunage)〉には
ウールとシルクを使用し、ベロアのような肌触りに。
立体的に浮かび上がるダイナミックな柄は、
和にも、洋の空間にも合ようにデザインされています。

新古典ライン「石楠花 (shakunage)」

新古典ライン〈石楠花 (shakunage)〉

ものづくりを支えているのは、女性の職人たち。
ここでは数ある工程のなかから、一部を見せてもらいましょう。
こちらは手織りの作業を行っている様子です。

女性職人たち

手織りは、創業当初から受け継がれてきた伝統技術。
細かな設計図をもとに、縦糸に糸を結びカットする作業をひたすら繰り返していきます。
1日に織り上げられる長さは、わずか7センチ程度。

織りには「手刺(てさし)」という技術も用いられます。
職人さんが図案に合わせ、フックガンという工具で織っていきます。
手織に比べ製作時間を短縮できますが、忠実に図柄を表現するために、
打ち込む力やバランスを均一に保つ高い技術が必要です。

女性職人たち

その後はじゅうたんの表面を均一にカットする「シャーリング」や、
柄を立体的に見せるため、ハサミで浮き彫りにしていく「カービング」など、
それぞれの技術に卓越した職人さんの手によって、
なめらかで艶やかなじゅうたんに仕上げられていきます。

シャーリング(表面仕上げ)を行う職人さん。じゅうたんの表面を均一にするため、芝刈りのような専用機械で表面を切り揃えていく。

シャーリング(表面仕上げ)を行う職人さん。じゅうたんの表面を均一にするため、芝刈りのような専用機械で表面を切り揃えていく。

山形緞通の大きな魅力のひとつは、
豊かな色彩が織りなすグラデーション。
こちらは、実際にじゅうたんに使用されているウールの糸です。

ウールの糸

オリエンタルカーペットでは、じゅうたんの色を
細やかに表現するため、自社で色の調合と染色を行っています。
こちらは色見本。社内には、これまでに染めたおよそ2万色以上の糸をストックし、
デザインやクライアントの要望に合わせて提供しています。

糸のストック

下の写真は、著名デザイナーとのコラボレーションによる、デザイナーライン〈MORI〉。
建築家の隈 研吾さんがデザインしたじゅうたんです。

デザイナーライン 隈 研吾「MORI」

デザイナーライン 隈 研吾〈MORI〉

緑の豊かさをダークグリーンの色彩と
三層の毛糸の質感で表現しています。
同シリーズの〈KOKE〉は、苔の質感を
糸の質感と毛足の長さで表現したもの。

デザイナーライン 隈 研吾「KOKE」

デザイナーライン 隈 研吾〈KOKE〉

足もとに艶やかな青い苔が一面に広がります。
こうした繊細なニュアンスを表現できるのも、山形緞通ならでは。

下の写真は、〈スマイルズ〉の遠山正道さんとの
コラボレーションから生まれた〈a big stone りんご〉。

「a big stone りんご」

〈a big stone りんご〉

遠山さんが山形の工場を訪れた際に描いたスケッチをもとに、
同社が製作を手がけました。

〈かまわぬ〉 拭く・巻く・包む。 新生活にぴったりのてぬぐい

長く使って育てる、日本のエコロジカル

手や顔を拭く。包む。掃除に使う。
平安時代から使われてきたてぬぐいには、いろんな用途があります。

今日ご紹介するのは、そんなてぬぐいの可能性を
ますます広げているブランド〈かまわぬ〉。
“古きを知り、新しい遊びを生み出したい”という思いから
400種を超えるてぬぐいを手がけています。

かまわぬという名前は、「鎌 」「◯(輪)」「ぬ」を合わせて
「かまわぬ」と読む“判じ物”なのだそう。
判じ物とは、文字や絵に隠された言葉をあてる謎解きのこと。
かまわぬには「お構いなし」「構うものか」という意味があり、
江戸町人の我が身を捨てて弱き者を助ける心意気を表現しているそうです。

かまわぬのてぬぐい

かまわぬのてぬぐいは、明治時代に確立した「注染」という手法で染められています。
これは、染料を注ぎ、糸のなかまで染める手法。

製造工程

製造工程

糸のなかまで染めるため、布地が硬くならない上、
吸水性がよく乾きやすいのだとか。
染めを行うのは、職人さん。
気温や天候にあわせて染料や糊の固さを調整するのも
長年の経験がなせる技です。

染めのほかにも、晒の整理、糊付け/糊止め、染め、洗浄、天日干し……
すべての工程に専門の職人が携わり、
完全なる分業制のもと、一枚一枚、丹念につくり上げています。

使えば使うほどやわらかくなり、
染めの色がなじんでいくのも、てぬぐいならでは。
デニムや麻のように、“育てる”楽しみがあるアイテムです。

頭や首に巻いたり、包んだり、使い方もいろいろ。

てぬぐいの使い方

お弁当や手土産、ワインボトルのようなものまで包めます。
奈良時代の頃から、紙や布で大切なものを包んできた日本人。
包むという行為には、ものに対する尊敬の気持ちが表れているようです。

てぬぐいの使い方

暑くなってきたら、水に濡らしてキュッとしぼり、
おしぼりとして使うのもおすすめ。
ひんやり、風流な気分を味わえます。

アイヌとともに時間を過ごす、 阿寒湖ガイドツアーが6月から開催。 アイヌ文化に直接触れ、 森林散策と楽器演奏を楽しむ

アイヌという文化、阿寒という土地、両方を守るために

阿寒摩周国立公園の原生林に囲まれた、ひがし北海道屈指の美しさを誇る湖、阿寒湖。
そのほとりには複数の温泉宿が立ち並び、
阿寒湖温泉街として多くの観光客を受け入れています。
この温泉街の一角にあるのが日本の先住民族アイヌによってつくられた
工芸と芸能の集落〈阿寒湖アイヌコタン〉。
釧路空港から約1時間のこの地は、民芸品と飲食店が軒を連ね、
アイヌの文化を伝えています。

2020年6月1日から、自然を敬い、阿寒湖で生きてきたアイヌの案内で
自然散策、ものづくりを楽しむガイドツアー「Anytime,Ainutime!」が開催されます。
4月30日から予約受付開始というこのガイドツアーの内容を見てみましょう。

観光とアイヌ文化が交わるこのまちで

阿寒湖温泉商店街の民芸品、飲食店が連なる通りを歩く。

阿寒湖温泉商店街の民芸品、飲食店が連なる通りを歩く。

釧路市には約1,100人のアイヌの人々がいます。
阿寒地区のアイヌコタン(コタンとは“集落”のこと)には、36戸に約120人が暮らし、
北海道で一番大きいアイヌコタンです。
昭和9年に国立公園に指定されるなど、湖畔の景観は四季を通じてすばらしいものがあり、
昭和30年代の観光ブームが到来しても変わらず、
ヒグマや鳥、人間などを題材にした木彫りの工芸品などで人々は自活をしてきました。

この観光ブームで、阿寒湖畔でもホテルの新築、増設が相次ぎ、温泉需要も増大。
『阿寒に果つ』(著・渡辺淳一)など、
阿寒周辺を舞台にした小説がベストセラーになったのも、追い風となりました。
阿寒はもともと狩り場(イオル)だったという歴史もあり、
先祖代々住み続けているという家は多くはなく、
「よそ者が多い」ことは、アイヌ文化を観光に活用する際にプラスに働いているのです。

アイヌの人々は自然に語りかけながら植物を採集したり、大切な人を思いながら、
自然をモチーフにした文様を木彫、刺繍します。
こうして、人と人、モノ、自然との関係性を大事に育んできたのです。

今回のガイドツアー「Anytime,Ainutime!」というコンセプトには、
このすばらしい文化を、「体験」を通して伝え継ぎたいという思いが込められています。

ガイドをするのは阿寒で暮らすアイヌの人々。
普段は木彫作家、民芸店の店主、伝統舞踊の踊り手など、職業はさまざま。
それぞれが受け継いできたアイヌの伝統や民話を伝えながら、ツアーは展開されます。

〈とらや〉 昔の日本人の発想に驚き。 羊羹製〈手折桜〉に 込められた思いとは?

四季折々の情景を映し出す、日本のお菓子

日本の菓子は「二十四節気」(※)をはじめ、季節の移ろいを
大切にする感性のもとに育まれてきました。
とりわけ上生菓子は茶の湯の発展とともに磨かれ、
旬の素材を使うのみならず、その形や色、模様で
季節を先取りして表現するものとなっていきました。

京都に創業した〈とらや〉にも、四季の風情を表す、さまざまな菓子があります。
なんとお店には、季節の生菓子が半月ごとに登場するそう。

上の写真は、羊羹製〈手折桜(たおりざくら)〉。
“手折”という名前からは、美しい桜を
「手で折って持ち帰りたい」という思いが読みとれます。
楚々とした佇まいに、そんな思いが隠されているとは。
和歌を読むように菓銘から情景を
思い浮かべるのも、和菓子の楽しみ方のひとつです。

※二十四節気:四季を立春や夏至、秋分、大寒などにわけたもの

「菓子見本帳」現代でいう商品カタログのようなもの。とらやには元禄8年(1695)のものをはじめ、約40冊が残っている。

「菓子見本帳」現代でいう商品カタログのようなもの。とらやには元禄8年(1695)のものをはじめ、約40冊が残っている。

〈手折桜〉は、14代店主・黒川光景(みつかげ・1871-1957)が
編纂した「菓子見本帳」にも載っています。
販売期間は、2020年3月16日〜3月31日まで。

旬の味わいを求めるなら、「季節の羊羹」も見逃せません。
3月上旬から4月上旬にかけて登場するのは、〈桜の里〉。
道明寺羹と塩漬けにした桜の葉が入っており、
桜餅に似た食感と桜葉の香りが楽しめます。

「桜の里」

〈桜の里〉

二戸へ来たら〈Oli-Oli〉へ! 畑の恵みでつくるスムージーが 地域と農家をつなぐ

「ここは二戸のオアシス」

そんな声が聞こえてきたのは、
岩手県「二戸」駅から車で約10分、「堀野地区」と呼ばれる場所にある
カフェスタンド〈Oli-Oli(おりおり)〉。
メニューには高品質なスペシャリティコーヒーはじめ、
地元産果物を使用したスムージーやスイーツが並びます。

店主は、二戸市出身のバリスタ・工藤さおりさん。
「一度は地元を離れて北海道で暮らしていたのですが、
育った場所に何かしら恩返しがしたいと思い、二戸に帰ってきたんです」

昔ながらの商店街を進むと、木造のかわいらしい建物が現れます。

昔ながらの商店街を進むと、木造のかわいらしい建物が現れます。

南部鉄器の鉄瓶が目印

店の看板にデザインされているのは、岩手県を代表する工芸品・南部鉄器の鉄瓶。
コーヒーはすべて、鉄瓶で沸かしたお湯で淹れてくれます。

「(南部鉄器は)岩手のものであるということもそうですし、
これで沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら味が変わるんじゃないかという勘があって、
実際淹れてみたら違ったんです。おいしくできて特徴も出せる。
お店を出すときには看板やロゴに使いたいと最初から思っていました」

olioli看板

スペシャリティコーヒーとの出会い

工藤さんは二戸に帰って来た当初、コミュニティFMに勤務。
「番組を通じて、二戸がどんな土地なのか、何が名産で、どんな人が活躍しているのか、
いろんな情報を知ったんです。人とのつながりもできて、
『私にできることは何だろう』ってすごく考えるようになって」

そんななか、隣町のカフェで、
スペシャリティコーヒーとラテアートに出会います。

「〈Oli-Oli〉を開業した堀野地区は、
気軽にコーヒーを飲めるカフェや喫茶店がないんです。
地元の人が集まる、おいしいコーヒーが飲める場所を二戸にもつくりたい。
『これが私にできることかもしれない』」

そう強く思った工藤さんは
影響を受けたカフェで修行をしながらバリスタの資格を取得、
2017年に自身の店をオープンします。

提供しているラテアート。焙煎をお願いしているのは修行時代の同僚が開業した〈ロースター・アリエッタ〉(青森県八戸市)。一緒に働いているころから「ゆくゆくはそれぞれお店を持とう」と話していたそう。

提供しているラテアート。焙煎をお願いしているのは修行時代の同僚が開業した〈ロースター・アリエッタ〉(青森県八戸市)。一緒に働いているころから「ゆくゆくはそれぞれお店を持とう」と話していたそう。

「できるだけ地元のもの使いたい」という考えのもと、
ラテは岩手県に工場をもつ小岩井乳業の牛乳と、
工藤さんも子どもの頃から買い物をしていた
二戸の〈高橋豆腐店〉の豆乳から選ぶことができます。
豆腐をつくるときにできるあまり汁ではなく、
おいしい豆乳をつくるためだけに豆腐をつくるこだわりがあり、
コーヒーに負けない深い味わいが特徴です。

夫婦で金田一温泉郷を明るくする、 癒しの宿〈おぼない旅館〉 に出会いました

〈おぼない旅館〉の支配人 大建宗徳さん・ももこさんご夫婦

お侍さんの湯治場

別名「侍の湯」とも呼ばれる、岩手県二戸市の金田一温泉郷。

江戸時代初期にはすでに温泉地としてあり、
南部藩指定の湯治場として、侍が戦の傷を癒しに訪れていたとか。

8つの源泉があり(現在は5つの源泉が稼働)、
各宿で違う泉質の湯を楽しむことができるのも魅力です。

開湯380年と金田一温泉郷で一番古い自家源泉〈玉の湯〉を持つのが、〈おぼない旅館〉。
弱アルカリ性のとろりとした美肌の湯として知られ、
長く浸かりやすく、体をじんわりと温めてくれるマイルドな湯が特徴です。

(イラスト:大建ももこ)

(イラスト:大建ももこ)

旅館を切り盛りするのは、2代目の大建宗徳さん・ももこさん夫婦。
歴史ある温泉地ですが、特技のイラストを生かして、
二戸の魅力を掘り起こし、積極的に発信しています。

ももこさんが描くイラストがかわいい!

ももこさんが描いたポストカード。宿泊者にプレゼントすることもあるそう。

ももこさんが描いたポストカード。宿泊者にプレゼントすることもあるそう。

青森県出身で、八戸のローカル情報誌で編集経験があるももこさん。
独自の視点で二戸の魅力を切り取り、見どころを発信しています。

そのひとつが金田一温泉郷の四季を彩るエピソードを描いたポストカード。
薪ストーブがある暮らしや夏の蛍狩りなど、
四季折々の身近な暮らしをかわいらしいイラストを交えながら紹介しています。

大きな近隣マップも手書きイラストで制作。

ももこさんが描いた〈金田一温泉郷 てくてくマップ〉。

ももこさんが描いた〈金田一温泉郷 てくてくマップ〉。

金田一温泉郷は、南部出身の作家・三浦哲郎さんが執筆し、
ドラマ化・ミュージカル化もされた『ユタと不思議な仲間たち』(新潮社)の舞台。

“不思議な仲間たち”は座敷わらしのことで、
物語に登場する〈分教場〉や、座敷わらしに会えるという言い伝えの残る〈緑風荘〉をはじめ、
ブルーベリー園やりんご畑、〈南部美人〉の酒米を育てる田んぼなど、
周辺の見どころが案内されています。

ワクワクするイラストが、
ごく自然な日常や風景を特別なものに変えてくれる。
二戸に出かけてみたくなるマップです。

石巻市の歴史ある〈井内石〉を使った スマートな漬物瓶 〈ピクルストーン〉が登場!

漬物瓶とは思えないスタイリッシュな佇まい

2017年に日本最大規模のクラウドファンディングプラットフォーム
〈キャンプファイヤー(CAMPFIRE)〉で目標金額30万円をゆうに超える、
398万円以上の資金調達(目標金額30万円)に成功した
漬物瓶〈ピクルストーン(Picklestone)〉。

そんな〈ピクルストーン〉が、この度、
欧米のクラウドファンディングサイト〈キックスターター(Kickstarter)〉にて、
宮城県石巻市で長い歴史を持つ石〈井内石(いないいし)〉バージョンの
〈ピクルストーン〉の資金調達をスタートさせました。

右からPicklestone.220 9,800円、Picklestone.115 12,800円、Picklestone.150 9,800円(すべて税抜)

右からPicklestone.220 9,800円、Picklestone.115 12,800円、Picklestone.150 9,800円(すべて税抜)

このデザインされたスマートな見た目。
これまでの漬物づくりの概念を一新させるほど斬新ですよね。

牛乳パックと一緒に並べられる〈Picklestone.220〉、
ドレッシングと一緒に並べられる〈Picklestone.115〉、
少し大きめの缶詰サイズ〈Picklestone.150〉と、
〈ピクルストーン〉は3種類のサイズ展開となっています。

昔は大きな樽や一日中ひんやりとした日陰がないとつくれなかった漬物ですが、
この瓶に材料を入れて冷蔵庫に置いておけば、あっという間に完成。
冷蔵庫のボトルホルダーにすっぽりと収まるので、
狭いキッチンスペースでも漬物をつくることができます。

もちろん、手づくりであれば保存料や化学調味料を使わないので、
より野菜本来の味を感じられるのも魅力。
気軽に旬の野菜を食卓に上げることができ、お子さんの食育にもひと役買いそうです。

秋田特産の新定番! 食べる時期によって味が変わる漬け物 〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉

〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉1,080円(税込)

秋田に代々伝わる〈火野カブ〉を使ったお漬物

秋田県にかほ市の一部で今なお受け継がれる、
伝統的な焼き畑でつくられる〈火野(かな)カブ〉栽培。
強い辛味とパリパリとした食感で地元の人に愛されています。

そんな火野カブのお漬物〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉が
秋田だけでなく、首都圏エリアでも順次発売されることになりました。

時期ごとにさまざまなお酒とのマリアージュが楽しめる

この〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉、
火野カブ本来のいくら食べても飽きない独特の辛みと歯ごたえで
お酒のおつまみやごはんのお供にぴったりなのはもちろんのこと、
一番の特徴は食べる時期によって風味が変わるんです。

〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉のお酒カレンダー

〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉のお酒カレンダー

生産直後は強い辛味が感じられ、ビールなどと相性抜群。
3、4か月後にはまろやかな味わいとなり、
スッキリとした飲み口のジントニックや白ワインにぴったり。
5、6か月後のさらにまろやかな味わいのときはシングルモルトウイスキーとの
組み合わせがおすすめなんだそう。

名前もそんなお漬物の特徴から〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉と命名。
いろいろ試して、相性のよいお酒を開拓するのも楽しそうですね。

パッケージの裏には、〈火野カブ〉栽培の特徴である焼き畑の方法や、
〈火野カブ〉の紹介だけでなく、
カルパッチョ、クリームチーズのカナッペ、ステーキといった
漬け具合によっておすすめしたいアレンジレシピなども掲載。
よりいっそう食べるのが楽しくなりそうですね。

〈第8回全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉〉 “始まくら式”に畠山愛理さんが登場

大人も子どもも楽しめるスポーツ、まくら投げ

2020年2月22日・23日、静岡県伊東市にて
〈第8回全日本まくら投げ大会in 伊東温泉〉が開催され、
開会式に元新体操選手の畠山愛理さんが登場しました。

本大会のイメージビジュアルのモデルも務めた畠山さんが登場すると、会場に歓声が。
冒頭の挨拶で「昨年モデルのお話しをいただいた時は、
本気のまくら投げって何だろうと少し困惑しました(笑)。
幼少期は新体操の練習で修学旅行に行けなかったので、
今日は初めて間近でスポーツとしてのまくら投げを
見られるのでとても楽しみです」と語りました。

全日本まくら投げ大会in 伊東温泉のイメージビジュアル

全日本まくら投げ大会in 伊東温泉のイメージビジュアル

その後は始球式ならぬ「始まくら式」にて、まくら投げを披露。

始まくら式での畠山愛理さん。

始まくら式での畠山愛理さん。

さらには、まくら投げ競技体験も。

まくら投げ競技に挑戦する畠山さん。

まくら投げ競技に挑戦する畠山さん。

競技体験後には、
「まくら投げは笑顔になりながら楽しめるスポーツです。
すてきなスポーツですね。ほかのスポーツにはない魅力があると思います」
とコメントしました。

今年は、新型コロナウイルスによる肺炎の影響が懸念された本大会。
参加者全員にマスクが配布され、会場の常時換気、
アルコール消毒の呼び掛けを行ったうえでの開催となりました。

参加者は、1道2府1都17県から384名の選手と子供の部含めた総勢434名。
接戦の戦いの結果、教員免許を持つイメージバーで
結成された「知多半島教員選抜with Bouzu」が
2020年のまくら投げチャンピオンに輝きました。

一般の部・優勝チーム「知多半島教員選抜 with Bouzu」

一般の部・優勝チーム「知多半島教員選抜 with Bouzu」

子供の部・優勝チーム「コロンパA」

子供の部・優勝チーム「コロンパA」

今ある地域資源×アートの試みが開花。 春の八戸は見どころたくさん!

地域資源を生かしたアートのまちづくりに取り組んできた八戸。
3月4月の見どころを紹介

北東北を代表する中核都市青森県八戸市。
このまちが今、アートのまちとして発信し始めています。
ただ、国内外のアーティストを招聘したり、
芸術祭を催すという試みとは趣旨が異なり、
今ある地域資源と芸術的視点をいかに融合させるかを目的とした、
長期的な計画のもとで「アートのまちづくり」を進めているのが八戸市なのです。
3月、4月に行われる予定の注目のイベントを例にご紹介しましょう。

南郷アートプロジェクト『しまもりさいじき』上映展示

地元小学生が、昔の小学生のエピソードを再現。

地元小学生が、昔の小学生のエピソードを再現。

南郷アートプロジェクトは、八戸市南郷地域を舞台に2011年にスタートした、
アートで地域の魅力を再発見するアートプロジェクト。
これまで、地域資源にダンスや演劇、美術をかけあわせたプログラムを、
地域の方やアーティストと一緒に行い、2019年度のプログラムとして、
地域の「記録」と「記憶」を残す「島守ダンス映画製作プロジェクト」を実施してきました。
そして、ダンスをモチーフとした映像作品『しまもりさいじき』を発表。
今回、南郷島守地域を舞台に、
約8か月にわたって制作したこの『しまもりさいじき』と、
撮影で使用した小道具などを〈八戸市南郷文化ホール〉に展示します。

地元のりんご農家さんが出演し、りんご畑で撮影が行われた。

地元のりんご農家さんが出演し、りんご畑で撮影が行われた。

地域の行事「虫追いまつり」をイメージしたシーンを地元中学生と撮影。

地域の行事「虫追いまつり」をイメージしたシーンを地元中学生と撮影。

映画は、「平家の落人の里」だったという言い伝えがある南郷島守地域が舞台。
島守の民俗芸能、地域の催事・祭事・行事、季節の風景、
かつて行われていた風習をイメージ・再現して、映像化。
その姿はどこか幻想的に感じられます。
作品は春夏秋冬の4つの章で描かれ、3面スクリーンで上映されるのが特徴。
また、会場の入退場は自由なので、季節ごとや、
自分の見たいシーンだけという鑑賞方法も可能です。

information

map

『しまもりさいじき』上映展示

展示情報

映画上映(ループ上映)、小道具展示

2020年3月7日(土)~3月15日(日) 10:00~16:00  ※3月9日(月)を除く

※新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、15日(日)に予定していた舞踏と音楽のパフォーマンス、トークは中止させていただきます。

会場:八戸市南郷文化ホール  

入場無料(入退場自由)

脚本・監督・撮影・編集・展示構成:飯名尚人(映像作家・演出家)

振付・演出:田村一行(舞踏家・大駱駝艦)

出演:田村一行・高桑晶子・塩谷智司・鉾久奈緒美・小田直哉・坂詰健太・阿蘇尊(大駱駝艦)、八戸市南郷島守地域の皆さま、エキストラの皆さま

主催:八戸市

助成:平成31年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業

お問合せ先:八戸市まちづくり文化推進室

青森県八戸市内丸1-1-1

TEL:0178-43-9156

FAX:0178-41-2302

E-mail:75info@nangoartproject.jp 

Web:https://nangoartproject.jp/

〈ホテルクラスカ〉が 2020年12月で閉館。 懐かしくて新しい、 クラスカが見せた18年

リノベーションによるデザインホテルの源流

東京・目黒にある〈ホテルクラスカ(Hotel CLASKA)〉が
2020年12月20日(日)の営業をもって閉館することを発表しました。

2003年にオープンしたホテルクラスカは、
老朽化したホテルを再生させた、デザインホテルの先駆け。

建築デザインのクリエイティブディレクションに
鄭秀和さん率いる〈インテンショナリーズ〉、
インスタレーションアートの制作にグラフィックグループ〈トマト〉などを起用し、
ホテルをはじめレストラン、レンタルスタジオ、ギャラリー&ショップの機能を備え、
東京ならではの価値観とカルチャーを発信してきました。

目黒通りでかつて人々に親しまれたホテル〈ニュー目黒〉をリノベーションし、2003年に開業。随所にクラスカならではのセンスが光る。

目黒通りでかつて人々に親しまれたホテル〈ニュー目黒〉をリノベーションし、2003年に開業。随所にクラスカならではのセンスが光る。

閉館に至った主な理由は、建物の老朽化。
竣工から51年経過した建物は老朽化が進みつつあり、
今後リノベーションホテルとしての個性を保ちながら
永続的に保守整備、改修を行うことが困難であること、
また、地権者との定期建物賃貸借契約のタイミングも鑑み、
閉館を決定したとのことです。

残念ですが、リノベーションした建物にもやがて寿命がやってくるということは、
避けがたい現実なのかもしれません。
懐かしくて新しくて、どこかホッとする。そんな古き良き面影と
モダンが共存する空間が姿を消してしまうとは、残念な限り。

なお、ショップ〈CLASKA Gallery & Shop “DO”〉や
オリジナル家具や内装・設計デザインを手がける〈interior & furniture CLASKA〉など、
ホテルクラスカで生まれた事業は、これからも拠点を変えて続いていくようです。

『Tomorrow is Today: Farming the Possible Fields』 地域に溶け込む 〈UMA / design farm〉 のデザインを一挙に公開

暮らしに溶け込んだデザインは、いかにして生まれたのか?

2020年3月28日(土)まで、東京・新橋の〈クリエイションギャラリー G8〉にて
〈UMA / design farm〉展『Tomorrow is Today: Farming the Possible Fields』
が開催中です。

UMA / design farmは、原田祐馬さんにより
2007年に設立された、大阪を拠点とするデザインスタジオ。

その仕事はグラフィックにとどまらず、
建築家や編集者と協働し、地域とその場に介在しながら
図書館や学校、障害者福祉施設などの仕組みづくりから
サイン計画までを手掛けてきました。

〈UR都市機構〉の色彩計画(2017-)VI, 色彩計画, サイン計画 Photo: Yoshiro Masuda

〈UR都市機構〉の色彩計画(2017-)VI, 色彩計画, サイン計画 Photo: Yoshiro Masuda

〈Tomorrow is Today: Farming the Possible Fields〉展示会場の様子。

『Tomorrow is Today: Farming the Possible Fields』展示会場の様子。

彼らが手がけるのは、当事者と「ともに考え、ともにつくるデザイン」。
本展では、そのプロジェクトにどんな人たちが関わり、
何を思い、ともににつくりあげたのか、
その言葉や関係性、デザインプロセス、そこで紡がれた物語を交えて展示します。

〈Good Job! Project〉ワークショップの様子 Photo: Michio Hayase

〈Good Job! Project〉ワークショップの様子 Photo: Michio Hayase

たとえば、奈良県奈良市の福祉施設たんぽぽの家と
障害のある人たちの仕事づくりを行う〈Good Job! Project〉、
大津湖岸なぎさ公園サインデザインのプロセス、
UR都市機構での鳥飼野々2丁目団地などの色彩計画では、
デザインがどのように地域の人々の暮らしの一部になっているのかを紹介します。

〈株式会社 斎藤管工業〉(2014-)CI, サイン計画 Photo: Kohei Shikama

〈株式会社 斎藤管工業〉(2014-)CI, サイン計画 Photo: Kohei Shikama

ポンと入れてコーヒーを注ぐだけで 劇的に味が変わる〈備前珈琲玉〉が 気になる!

約5センチのコーヒー豆の形をしたコーヒーグッズ

岡山で1000年以上の歴史を持つ備前焼。
昔から「備前水甕(みずがま)、水が腐らぬ」と言われていています。
水をおいしく、やわらかくする効果は、
科学的にも証明されているそう。

コーヒーを注いで20秒ほどで味が変化してくる。〈備前珈琲玉〉は入れたままでOK。

コーヒーを注いで20秒ほどで味が変化してくる。〈備前珈琲玉〉は入れたままでOK。

そんな備前焼でつくられた〈備前珈琲玉〉は
マグカップにポンと入れて、
コーヒーを注ぎ入れるだけで味が変化する優れものなのです。

実店舗で飲み比べ体験もできる

〈備前珈琲玉〉は岡山市にコーヒーショップを構える
〈暮らしと珈琲〉が備前焼を
もっと手軽に楽しんでもらいたいという想いから制作。
現在ではネット販売の他、JR岡山駅構内〈さんすて岡山南館〉にある
コーヒー店〈little岡山〉でも販売しており、
岡山土産として人気を博しています。
※〈little岡山〉は〈さんすて岡山南館〉リニューアルに伴い、
3月9日(月)~4月末まで臨時休業となります。

あえて苦味の強いブレンドにしたコーヒーとセットになった〈備前焼で完成する珈琲セット〉1,750円(税込)。〈備前珈琲玉〉のおかげで苦味がとれてまろやかな味わいに。

あえて苦味の強いブレンドにしたコーヒーとセットになった〈備前焼で完成する珈琲セット〉1,750円(税込)。〈備前珈琲玉〉のおかげで苦味がとれてまろやかな味わいに。

店舗では〈備前珈琲玉〉を入れたものと
入れてないものの飲み比べができます。
実際に試飲してみると、
そのコーヒーの味の違いに驚かれる方が多いそうです。

岡山〈more fruits〉 見学ツアーの企画からPVづくりまで。 農家の広告塔として 活躍するスムージー店

岡山駅から徒歩10分の〈more fruits〉(以下、モアフル)が、
1周年を迎えました! 
〈モアフル〉は「日常にもっとフルーツを」をテーマにしているスムージーのお店。
注文を受けてから1杯ずつつくるので、
果物のフレッシュさを存分に味わえます。

昨年の夏は、桃がまるごとのったスムージーパフェが大人気だったそう。〈季節のミックススムージー〉500円、〈バナナスムージー〉400円(どちらもショートサイズの税込価格)。

昨年の夏は、桃がまるごとのったスムージーパフェが大人気だったそうです。〈季節のミックススムージー〉500円、〈バナナスムージー〉400円(どちらもショートサイズの税込価格)。

倉敷ひらまつ農園さんのレモンやミカン、
池宗さんのモモやシャインマスカットに、
小堀さんの瀬戸バナナなど、農家さんの名前がわかる果物を中心に使用。
店主の橘将太さんが実際に農園へ出向き、
旬の岡山県産フルーツを適正な価格で直接仕入れています。

イチゴのスムージー。こちらは〈あまおとめ〉と〈おいCベリー〉のミックス。イチゴ感を満喫できるストレートも、甘さが際立ってまろやかなミルクも、どちらもおすすめ。

イチゴのスムージー。こちらは〈あまおとめ〉と〈おいCベリー〉のミックス。イチゴ感を満喫できるストレートも、甘さが際立ってまろやかなミルクも、どちらもおすすめ。

夏にはシャインマスカットの瑞々しい飲み口に潤され、
今の時期ならイチゴがたまらなくおいしい。
百貨店勤務時に高品質な果物を扱っていた橘さんの、
素材を生かす力はたしかなものです。

「前職で、果物は高いというイメージがあることに気づきました。
だけれど、果物ができるまでにはいろんな苦労や工夫があって、
たとえば栄養が集中するように
あえてひとつの木にひとつしか実がならないように育てている
メロン農家さんがいたりします。
いい果物が相応の価格になる背景を知ってもらいつつ、
手軽に果物を楽しんでもらえたらと思って〈モアフル〉を始めました」

キャンプでの調味料にもこだわりを。 アウトドアシーンに馴染む 〈NICATA〉の本格出汁

静岡県沼津で水揚げされた魚でつくられる
〈NICATA〉の無添加・無食塩の本格出汁

“家庭でもアウトドアでも手軽に楽しめる”をコンセプトにした
〈NICATA〉の本格出汁。
道具にこだわりを持つキャンパーの間でも話題になっています。

その理由は、味のおいしさはもちろんのこと
アウトドアシーンに馴染むデザインと工夫がされている点です。

アウトドアをする人の目線で考えられたデザイン。

一見するとコーヒー豆が入っているような洗練されたパッケージ。
下部には穴が空いており、紐やフックをつけて
キャンプ場などでも木にひっかけておくことが可能です。
乱雑になりがちなキャンプ場でもサッと取り出して
調理ができるのが嬉しいですね。

アウトドアシーンでも便利な仕様ですが、家でもキッチンのレンジフードなどに掛けておけます。

アウトドアシーンでも便利な仕様ですが、家でもキッチンのレンジフードなどに掛けておけます。

出汁はパックに入って小分けになっており
鍋にそのまま入れて調理するのもよし。
袋を破って粉出汁をパスタや炒め物に混ぜ合わせて調理するのもよしと、
使い方次第でさまざまな料理に対応するので
本格的で繊細な味わいがキャンプ場で楽しめます。
味が濃い料理が多いキャンプ飯の名脇役になりそうです。

〈滔々 二階の宿〉 観光地・倉敷美観地区内で、 暮らしの延長にある 静かな時間を過ごす

普段の暮らしに近いような宿で、気持ちも穏やかに

岡山県倉敷市美観地区内、大原美術館そばで
暮らすように泊まることができる〈滔々(とうとう) 倉敷町屋の宿〉。
こちらの宿に続いて、昨年7月、〈滔々 二階の宿〉がオープンしました。

右手にあるソファは〈さしものかぐたかはし〉の〈ふとんのソファ〉。

右手にあるソファは〈さしものかぐたかはし〉の〈ふとんのソファ〉。

アパートメントの部屋の中にいるような、
普段の暮らしに近い生活感がありつつ、
手仕事の温もりを感じられるさりげないしつらえが
居心地の良さをつくり出しています。
移ろう時間とともに表情を変える、光と白の美しさに気づかされる宿です。

白を基調に洗練されたバスルーム。床暖房を完備しています。

白を基調に洗練されたバスルーム。床暖房を完備しています。

「旅中のお客さまがこの空間で過ごしていただく間、
さまざまな刺激を受けた気持ちを穏やかに整えていただけるように、
華美でない閑居なしつらえとしています」と、
〈滔々 二階の宿〉の設計を手がけた山本圭一さん。