小説を肴に日本酒を一杯。 〈ほろ酔い文庫〉創刊。 第一弾は山内マリコの恋愛小説

日本酒を嗜むときは、その土地のものを肴に。
と、いうのは飲兵衛の人たちの間ではよく耳にする言葉。
お酒の造り手やその土地に住む人や風土、歴史などを知ることは
より日本酒を深く味わえることができるのは間違いないでしょう。

そんな人と土地、お酒との関係性を「お酒と物語」という
新しいスタイルに編み直したお酒〈ほろよい文庫〉が創刊。
“文庫”と銘打たれた通り、短編小説付きの日本酒なのです。

男女の絵柄でそれぞれ異なる2通りの味わいと物語。

日本酒に付属された2つの短編小説。左から〈一杯目『運命の人かもしれないけど「じゃあ、ここで』〉、〈二杯目『あしたはまだ到着していない』〉。

日本酒に付属された2つの短編小説。左から〈一杯目『運命の人かもしれないけど「じゃあ、ここで』〉、〈二杯目『あしたはまだ到着していない』〉。

〈ほろよい文庫〉第一弾は、新潟の酒処・長岡が舞台。
小説を担当した作家・山内マリコが
実際に訪れて土地の空気を感じながら書き下ろしたものです。
長岡での男女の出会いを、
男性と女性それぞれの視点からリアルに描いています。

〈東京フォトグラフィックリサーチ〉 東京を語る、可視化する、 受け継ぐアートプロジェクト

アーティストと探る、東京のいまと未来

2020年にオリンピックを迎える東京のまちは、
いま急速に変化しています。
そんな東京を舞台とするアートプロジェクト
〈東京フォトグラフィックリサーチ〉が始まりました。

発起人は国際的に活躍する写真家の小山泰介さんと、キュレーターの山峰潤也さん。
ふたりをはじめアーティスト、デザイナー、研究者などが参加し、
アートを通じて未来へとつながる「たくさんのヴィジョン」を
生み出していくことを目的としています。

プロジェクトの核となるのは、
13組の若手アーティストによるアートワーク。

公式サイトで公開されている写真家、小山泰介さんのプロジェクトページ。小山さんは文化庁新進芸術家海外研修制度によって2014年から2年間ロンドンで活動し、その後アムステルダムを経て、2017年末に帰国。生物学や自然環境について学んだ経験を背景に、実験的なアプローチによって現代の写真表現を探究している。

公式サイトで公開されている写真家、小山泰介さんのプロジェクトページ。小山さんは文化庁新進芸術家海外研修制度によって2014年から2年間ロンドンで活動し、その後アムステルダムを経て、2017年末に帰国。生物学や自然環境について学んだ経験を背景に、実験的なアプローチによって現代の写真表現を探究している。

アーティストたちがさまざまな観点から
変わりゆく東京を見つめて可視化し、アーカイヴしていきます。

参加アーティストは、エマニュエル・ギヨー、
顧 剣亨、小林健太、小山泰介、砂山太一、谷口暁彦、
田村友一郎、築山礁太、永田康祐、細倉真弓、
三野 新 + 網守将平、吉田志穂、渡邉庸平。

作品は2019年〜20年にかけて、
公式サイト上で段階的に発表されます。

2019年7月にプロジェクトの第1弾となる顧剣亨、小山泰介、永田康祐の作品を公式サイト上で発表。写真は永田康祐による作品。

2019年7月にプロジェクトの第1弾となる顧剣亨、小山泰介、永田康祐の作品を公式サイト上で発表。写真は永田康祐による作品。

2020年2月には第2弾として細倉真弓、三野新+網守将平、渡邉庸平の作品を発表。

2020年2月には第2弾として細倉真弓、三野新+網守将平、渡邉庸平の作品を発表。

三野新+網守将平による作品。

三野新+網守将平による作品。

また、このプロジェクトではアーティストとさまざまなジャンルのゲスト、
オーディエンスが交流するためのパブリック・プログラム〈ヴィジョンズ〉も開催。

東京に点在するオルタナティブスペースにて、
サロン、ダイアログ、カンファレンスを行い、
人々が語り合い、ともに考えるクロスボーダーな場を創出します。

〈Agawa〉 老朽化した阿川駅が 山陰の魅力を発信するスポットに! クラウドファウンディングも

京都駅から下関駅まで、日本海沿岸のまちを結ぶ、山陰本線。
海、山、田畑を走る汽車は、
日本の原風景と出会える、情感あふれる乗りものです。

山陰本線

山陰本線

2020年3月下旬、その山陰本線にある阿川駅に
山陰の魅力を発信する商業施設〈Agawa〉がオープンします。
施設内には山陰のお酒や軽食などを楽しめるカフェ、
地元のおみやげを扱うショップ、レンタサイクルなどが展開するそう。
空間設計を手がけるのは、人気デザインスタジオ〈TAKT PROJECT〉。
山陰に、またすてきな施設が登場しそうです。

〈Agawa〉完成イメージ(TAKT PROJECT)

〈Agawa〉完成イメージ(TAKT PROJECT)

これは、山口県萩市にある〈萩ゲストハウスruco〉と
JR西日本、山口県、下関市による行政プロジェクト。
発起人は、萩ゲストハウスrucoのオーナー、塩満直弘さん。

〈萩ゲストハウスruco〉オーナー、塩満直弘さん

〈萩ゲストハウスruco〉オーナー、塩満直弘さん

山口県萩市に生まれ、アメリカ、カナダ、東京、鎌倉での生活を経て、
萩市にUターンした塩満さんは、自分の生まれ育ったまちに
「既存の価値観だけでなくもっと多様な選択肢をつくりたい」と、
2013年10月に萩ゲストハウスrucoをオープンさせました。

〈萩ゲストハウスruco〉

〈萩ゲストハウスruco〉

そんな塩満さんが友人の案内で山陰本線沿線の無人駅を訪れ、
そこに溢れる旅情に圧倒されたのだとか。

阿川駅

阿川駅

それから、「この景色をもっとたくさんの人たちと共有できないものか」
「山陰本線と景観とを再編集することで新たな価値を
生むことができるのではないか」と、思考を巡らせた塩満さん。
1週間後にはJR 西日本・地域共生室の方と出会い、
老朽化していた駅待合室の新設に合わせ、
本プロジェクトが始動することになりました。

京都〈笹屋昌園〉 わずか3分しかもたない!? つくりたての本わらび餅の “究極のとろみ”がすごい!

京都の老舗でいただく“できたて”わらび餅

世界遺産〈龍安寺〉のほど近くに店を構える、
大正7年創業の老舗和菓子店〈笹屋昌園〉が、
本店のお隣に創業初となる飲食店〈SASAYASHOEN CAFÉ&ATERLIER〉をオープン。
つくりたてのわらび餅が楽しめると、早速評判を集めています。

創業時よりわらび餅にこだわり続ける笹屋昌園。
国産わらび粉の中でも1%しか抽出できない高品質の本わらび粉を使い、
職人の手で丁寧につくり上げる看板商品の〈本わらび餅〉は、
総販売個数100万個を超える人気の品です。
その本わらび餅の中でも特においしいとされる
「できたての食感を知ってもらいたい」との思いから、カフェをオープンするに至ったそう。

店内にアトリエを併設。職人の手作業を間近に見ることができます。

店内にアトリエを併設。職人の手作業を間近で見ることができます。

「地域を元気にしたい」 青森県・弘前で、“りんごの葉だけ”で できたお茶がデビュー!

りんごの健康効果に着目

青森県・弘前で、りんごの葉だけを焙煎してつくったお茶
〈りんご葉の茶〉が誕生しました。

りんご味のお茶は数あれど、
“りんごの葉だけ”でできたお茶は、味わったことがない人がほとんどなのでは?

りんごの葉には、ポリフェノールの一種・フロリジンが
豊富に含まれていて、血糖値の上昇を抑えたり、
抗加齢効果があると言われています。

生み出したのは、〈医果同源(いかどうげん)りんご機能研究所〉。
〈医果同源〉は、「“医食同源”の考えにならい、
果実のパワーを日々いただくことで健康になろう」という造語で、
自らりんごを育てながら、
「りんごの持つ健康によい作用」の研究・りんご商品の開発に取り組んでいます。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

農園があるのは、標高400メートルの山々に囲まれた青森県・大鰐町。

所長の城田安幸さんは
弘前大学農学生命科学部の元准教授で、農学博士であり、昆虫学者。
りんごにも虫にも、自然にも人にもやさしい栽培方法を模索し、
化学農薬・化学肥料はいっさい使わずにりんごを育成。
2014年には有機JAS認証を取得しました。

目指すのは、「安全・安心はもちろん、その先をいく“ハッピーなりんご”づくり」。

「生態系にやさしい栽培で生まれたりんごであり、
そのりんごからできたジュースやお茶を飲むお客様が
心身ともに幸せになれるりんご、
そして生産者である私たちも栽培していて幸せな気持ちになれるりんごです。

毎日のように、りんごの木が元気かどうか、一本一本を見てまわります。
そうすることで、人とりんごの木の間に、
信頼できる友人のような、ハッピーな関係が生まれていると思うんです」

小さなりんごの大きな力

主力商品は、会社名を冠したりんごジュース〈医果同源〉。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

紫外線や虫など過酷な自然から実を守るために
りんごにはポリフェノールが豊富。
なかでも熟す前の、若くて青い「未熟りんご」の時期は、
実を成長させるために成熟果の5~10倍のポリフェノールがふくまれているんだとか。

「未熟りんごと成熟りんごをジュースにして混ぜて飲むことで、
がん細胞などを最初に攻撃する
ナチュラルキラー細胞が10%以上活性化する」ことを、
城田博士が長年の研究で明らかにし、商品化に至りました。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

このほか研究所では、りんごの絞りかすを活用した
「りんごの紙」や、りんごの花のハチミツを商品化。

果実に限らず、枝、幹の健康効果を調査するなど、
りんごのあらゆる部位を無駄なく活用しようと研究を重ねた城田博士。
ある日“りんごの葉”の健康効果をうたった海外論文に出会います。

大正14年築の駅舎を ホテルにリノベーション! 〈NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI〉 がオープン

古民家や歴史的建築物をホテルにリノベーションしたという
施設情報を見かけることは少なくありませんが、
この〈NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI〉はひと味違います。
なんとこのホテル、
駅舎を改修し、2019年11月に開業したちょっとユニークな宿泊施設なのです。

南海電気鉄道高野線の高野下駅外観。

こちらのホテルは、現在でも南海電気鉄道高野線の駅として利用されている
大正14年に建てられた高野下駅の構内にあります。
近代化産業遺産にも認定されていて、歴史的観点からみても重要な建物。
客室からは列車を眺めることができ、
鉄道好きにはたまらない宿泊施設となっています。

国産カカオも登場! コロカル選・ジャパンメイドの チョコレート2020

今年もバレンタインの季節が近づいてきました。
今回は“ローカル”に根ざした、ジャパンメイドのチョコレートを
厳選してご紹介します。

小笠原で育ったカカオを使った〈TOKYO CACAO〉

ひとつめは、国内での栽培は難しいといわれてきた
“国産カカオ”を使用したチョコレート〈TOKYO CACAO〉。
1901年創業の製菓会社〈平塚製菓〉が土壌づくりから栽培、
収穫、発酵、製品化までを一貫して国内で手がけています。

〈平塚製菓〉の〈TOKYO CACAO〉。タブレット2枚をパッケージ。3000円(税抜)

〈平塚製菓〉の〈TOKYO CACAO〉。タブレット2枚をパッケージ。3000円(税抜)

カカオの樹は、とても繊細。
カカオベルトと呼ばれるカカオの産地は、赤道を挟んだ南北緯20度以内にあり、
そうした熱帯雨林のような環境でなければ育たないといわれてきました。

平塚製菓では2003年より、東京・小笠原村の母島にてカカオの栽培に着手。
2019年冬、初めて商品化に成功しました。

そのお味は「カカオのフルーツ感が感じられて、
いままでに食べたことがない味」と評判。

平塚製菓で広報を担当する入江智子さんは
「私たちの工場ではカカオを発酵させてすぐにチョコレートをつくっているため、
発酵のフレーバーも感じられます。日本では昔から発酵食品が食べられてきたので、
多くの方に受け入れていただけたのかもしれません」とコメント。

東京・小笠原村の母島にあるハウスで育ったカカオ。

東京・小笠原村の母島にあるハウスで育ったカカオ。

TOKYO CACAOは平塚製菓のオンラインストアで販売されているほか、
渋谷ヒカリエで開催中の「ショコラZAKKAフェスティバル」にも登場します。

ちなみに同社の農園では、次の収穫期に向けて
着々とカカオが育っているそう。すごいですね!

information

map

ショコラZAKKAフェスティバル

会期:2020年1月31日(金)〜2月14日(金)

時間:11:00〜21:00

会場:渋谷ヒカリエ 8階COURT内(東京都渋谷区渋谷2-21-1)

Web:ショコラZAKKAフェスティバル

TOKYO CACAO

※TOKYO CACAOはなくなり次第終了

〈スカイベリー〉 大きい・美しい・おいしいの 三拍子揃った 栃木の“ハレの日のいちご”

スカイベリーのおいしさを味わい尽くす
“いちご好き限定”ワークショップを開催

いちごの生産量、日本一を誇る栃木で生まれた
三ツ星いちご〈スカイベリー〉をご存知ですか?
それは、栃木の「いちご研究所」が17年の歳月をかけて
10万株のなかから見つけ出した、特別ないちご。
群を抜いて“大きい・美しい・おいしい“ハレの日のいちご”です。
2020年1月10日、銀座シックス内〈グラン銀座〉にて、
そんなスカイベリーのワークショップと試食会が開催されました。

イベントは、栃木県農政部経済流通課で
スカイベリーのブランディングを担当する岡本優さんのプレゼンテーションからスタート。
その後は、日本一の目利きといわれる〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、
とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの
筑井美佑輝さんによるトークセッションが行われました。

左から栃木在住のフリーアナウンサー、野澤朋代さん、〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの筑井美佑輝さん。

左から栃木在住のフリーアナウンサー、野澤朋代さん、〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの筑井美佑輝さん。

そして、待ちに待ったスカイベリーが運ばれてきました。
持ってみると、なんとこの大きさ!

スカイベリーを手に持つ

この日いただいたのは、現在栃木県が力を入れている〈プレミアムスカイベリー〉。
さっそくいただいてみると、何とも爽やかでジューシーな甘み。
酸味が少ないので、お子さんでも安心して食べられそうです。

いちごはビタミンCと食物繊維が豊富で、
スカイベリーのような大粒のいちごなら、
6、7個で大人が1日に必要なビタミンCを採れるのだと言います。
これはなんと、レモン5個分に相当するビタミン量。
酸っぱいほうがビタミンCが多いような気がしますが、
おいしいいちごでビタミンが採れるなんてうれしいですね。

石部さんは、フルーツの仕入れに携わって12年。
早朝に大田市場へ出かけ、目だけでおいしい果物を選別しています。
おいしいいちごの見分け方を聞くと、
艶とハリがあり、葉が新鮮なものを選ぶとよいのだとか。
また、へたの方から食べていくと、最後に一番甘いところを食べられると教えてくれました。

筑井さんのご実家は、いちご農家。
「私はスカイベリーの食感が好きなんです。ひと粒でも満足感があります」と語ります。

プレミアムスカイベリーを手がけているのは、
厳寒期の抽出検査で、平均糖度12度ほどにもなるいちごを生産する
〈JAおやま〉の指定生産者。
JAおやまでは〈スカイベリー研究会〉を発足し、
さらに大きさ・美しさ・おいしさが際立ついちごの生産に取り組んでいます。
各生産者は、栽培ノウハウや糖度測定結果をオープンにし、
互いに農場を行き来しながら、おいしさを追求しているのだとか。
栃木のいちごにかける情熱に驚かされます。

ホステル〈ロマンス座カド〉から広がる 熱海の新しい楽しみ方

近年熱海はV字回復と言われるほど
観光客が増え、賑わいをみせているエリア。
新しい店舗も増えていますが、
建物の2階以上は依然として空室のところが多く、
大きな課題となっているそうです。

そんな熱海の繁華街・熱海銀座にある〈ロマンス座〉に隣接する
ビルの2~4階をフルリノベーションした、
新しい宿泊スポット〈ロマンス座カド〉がオープンしました。

ホテルロマンス座カド

名前にある〈ロマンス座〉とは、かつて熱海にあった映画館。
十数年前に惜しまれつつ廃館となりました。
温泉地として有名な熱海ですが、
一方で小津安二郎監督の『東京物語』や、アニメ『おもひでぽろぽろ』など
熱海を舞台にした作品が数多くあることでも知られる地。
廃館した映画館に隣接する〈ロマンス座カド〉は、
そんな映画のワンシーンのような熱海の日常を体験できる宿泊施設となっています。

物語は宿泊者次第。かつての熱海を表現した客室。

フロアマップは映画館に飾られたポスターのよう。

フロアマップは映画館に飾られたポスターのよう。

〈ロマンス座カド〉にはシングルとツインの部屋がそれぞれ3つずつあり、
どの部屋からも熱海銀座が見下ろすことが可能。
現地の人たちの暮らしを映画を観るように体験することができます。
部屋ごとに内装のテイストが異なり、
熱海の歴史や街のストーリーを感じながら宿泊ができるのも特徴のひとつです。

〈冬眠映像祭Vol.1 かいふくのいずみ インディペンデント・アニメーション、 最前線!〉 十和田市現代美術館にて開催

デザイン 最後の手段/イラスト ひらのりょう、ぬQ、最後の手段

ようこそ、かいふくのいずみへ

青森県・十和田のまちが雪に包まれる2020年1月25日(土)〜4月5日(日)に、
十和田市現代美術館にて
〈冬眠映像祭vol.1 かいふくのいずみ インディペンデント・アニメーション、最前線!〉
が開催されます。

いま注目のインディペンデントアニメーション作家、3組の
コラボレーションにより、展示空間が「かいふくのいずみ」に変わる本展。
十和田で行われたリサーチからインスピレーションを得て
共同制作された作品が発表されます。

参加作家は、マンガ『FANTASTIC WORLD』で知られるひらのりょうさん、
チャットモンチー、水曜日のカンパネラらの
ミュージックビデオを手掛けたぬQさん、
太古と今をつなげる深遠な世界を展開する最後の手段。
ゲスト・キュレーターは、アニメーション研究・評論、
各種プロデュースを手がける土居伸彰さんです。

左から、ひらのりょう photo: Takuya Shima/ぬQ

左から、ひらのりょう photo: Takuya Shima/ぬQ

最後の手段

最後の手段

2015年に東京・渋谷で開催されたグループ展
〈パワースポット〉展でもコラボレーションを行った彼ら。
共通するのは、生活に根ざした土着のモチーフや、
レトロさを感じさせる様々な意匠を用いながら、
そのなかに現代的なスケール観を超えたなにものかを宿らせ、
日常的な知覚のなかに、未来や妖怪(もしくはUFO)、
幽霊や太古といった異世界を錯綜させ、
最終的には観客の顔をほころばせ、身体を喜ばせるということ。
それでは、今回の参加作家をご紹介していきましょう。

ひらのりょう『FANTASTIC WORLD』(C)ひらのりょう/リイド社/FOGHORN ※参考画像

ひらのりょう『FANTASTIC WORLD』(C)ひらのりょう/リイド社/FOGHORN ※参考画像

ひらのりょうさんは、文化人類学やフォークロアからサブカルチャーまで、
自らの貪欲な触覚の導くままにモチーフを定め
作品化を続ける短編アニメーション作家/漫画家。
グランギニョル未来、ロロ、山本卓々作品など、
演劇関連のビジュアルも多数手がけています。
文化庁メディア芸術祭エンタテインメント部門新人賞を獲得した
ミュージックビデオ『Hietsuki-Bushi』(with Omodaka)や
学生CGコンテスト・グランプリに選ばれた
短編アニメーション『ホリデイ』は必見です。

ひらのりょう『パラダイス』(C)ひらのりょう/FOGHORN ※参考画像

ひらのりょう『パラダイス』(C)ひらのりょう/FOGHORN ※参考画像

ひらのさんは本展の開催にあたり次のように語っています。

「最も尊敬し信頼する作家、ぬQ、最後の手段、と共に
『かいふくのいずみ』なるものをつくることとなりました。
世にも美しい混沌がこんこんと湧きあがることでしょう!!
ようこそ かいふくのいずみへ」(ひらのさん)

「普段着の旭川」を味わう。 北海道・旭川にカフェ兼ゲストハウス 〈旭川公園〉が誕生!

かわいらしい外観の宿泊棟タイニーハウス。左から〈土〉、〈風〉、〈森〉。

北海道は可能性の大地

北海道のほぼ中央に位置し、〈旭山動物園〉を有する旭川に、
ゲストハウス〈旭川公園〉が誕生しました。

最寄り駅は、「旭川」駅からJR宗谷本線で約15分の「永山」駅。
手がけたのは兵庫県西宮市出身の松本浩司さん。
東海地方を中心とする『中日新聞』の記者を経て、
2018年、家族で静岡県浜松市から旭川へ移り住みます。

松本さんご一家。3人のお子さまと奥さまと。

松本さんご一家。3人のお子さまと奥さまと。

伝え手の記者という第三者の立場から、
「それぞれに良さはあるんですけど、当事者の感動の量には勝てない」と、
北海道でゲストハウス運営の道を選んだ松本さん。

「自分で企画した高校の卒業旅行を成功させた思い出の地でもありますし、
日本最北という、突き抜けている感じも好きで。
南はみんな行きたがるけど北はそれほどでもないですよね(笑)
未開拓の素材がたくさんあるイメージがあって、
まだまだ新しいことができる可能性の大地だと思って。」

冬の〈旭川公園〉。手前は地域の子どもたちの遊び道具になっている土管。奥はカフェにもなる〈コモン棟〉。

冬の〈旭川公園〉。手前は地域の子どもたちの遊び道具になっている土管。奥はカフェにもなる〈コモン棟〉。

「特に旭川は、北海道で2番目に大きなまちだけど、
目立たないというか色がないというか、存在感が薄いなと前から思っていて。
経済も人口も右肩下がり。
十勝や札幌には地域をおもしろくする波が来ているけど、ここにはまだ来ていない。
自分にできることがあるなと思ったんです」

“友達の実家”のような場所にしたい

旭川公園があるのは駅から徒歩15分の住宅や学校が立ち並ぶ、
いわゆる観光地ではないエリア。

コモン棟の窓から見える“普段”の景色

コモン棟の窓から見える“普段”の景色

道産のアカマツをフローリングに使った〈風〉の内観。(撮影:鈴木裕矢)

道産のアカマツをフローリングに使った〈風〉の内観。(撮影:鈴木裕矢)

「海外や本州では、“ローカルの暮らしにふれる旅”がトレンドになってきています。
住宅街にあるので近所の人もふらっと立ち寄ることができるし、
森が近くて自然の遊び場に囲まれている。
調べてみると、職人やおもしろい人がたくさん暮らしていて、
遊びに行ったり、来てもらえたり、
ゲストが地元の人といろんなことができる可能性があると感じたんです」

伝えるのは、「普段着の旭川」。目指すのは、「いろんな人が交差する公園のような場所」。

土管など敷地内の遊具は、近隣の子どもたちと一緒にペンキを塗ったり、廃材を利用してつくったもの。これを機に地域の人も集う場所に。(撮影:鈴木裕矢)

土管など敷地内の遊具は、近隣の子どもたちと一緒にペンキを塗ったり、廃材を利用してつくったもの。これを機に地域の人も集う場所に。(撮影:鈴木裕矢)

「ホテルのように何時に必ず送迎しますというお約束はせず、
その都度相談にしています。
“普段の暮らしのなか”でゲストを迎えることを大切にしているので、
公園には地域の人も遊びに来ていますし、
“親戚の家や友達の実家”に遊びに来たような感覚で
リクエストしてもらうのが理想です。

アクティビティも、メニューがあって選んでもらうのではなく、
ゲストの気分によって、車で動物園に送ることもあれば、
地域のプロフェッショナルを紹介して山に登ったり、森で火おこししたり、
畑仕事をやってみたり、“地元の人と一緒に遊ぶ”体験を提案しています」

冬場自然のなかで体を動かしたい人におすすめしたいのはスノーシューやスノーハイク。写真の案内人は土地の資源を生かした遊びを生み出している当麻町の石黒康太郎さん。

冬場自然のなかで体を動かしたい人におすすめしたいのはスノーシューやスノーハイク。写真の案内人は土地の資源を生かした遊びを生み出している当麻町の石黒康太郎さん。

「人を通じて得た思い出は絶対忘れないし、関係人口にもつながっていくと思うんです。
いい意味でこの土地に縛られて暮らしている、
土っぽい人たちに土地の魅力を話してもらう。その方が旅行者もうれしいはず」

〈和布刈神社〉 中川政七商店が創建1800年の 神社をコンサルティング。 “導き”の神社として リニューアルオープン

関門海峡に向かって鎮座する、月の女神を祭る神社

日本には、全国に8万社以上もの神社があります。
ところがいまでは、神社へいくのは初詣のときぐらい、という方も。
存続が難しくなっている神社も少なくないのが実状です。

今回ご紹介するのは、九州の最北端にある〈和布刈神社(めかりじんじゃ)〉。
第32代神主、高瀬和信さんが神社の再建に向けて精力的に活動されています。

Photo:Takumi Ota

Photo:Takumi Ota

その取り組みのひとつが、麻織物の老舗であり、
生活雑貨のブランドを全国で展開する〈中川政七商店〉の
コンサルティングによるリニューアル。
2019年12月に、晴れてお披露目が行われました。
こちらが、新しくなった授与所です。

和布刈神社の創建は、約1800年前。
関門海峡に向かって鎮座し、潮の満ち引きを司る
月の女神「瀬織津姫(せおりつひめ)」を祭る神社です。

瀬織津姫は、穢れ(けがれ)を祓う禊(みそぎ)の神様、
潮の満ち引きを司る「導きの神様」ともいわれています。
今回のリニューアルでは、この「導き」をキーワードに、
神紋、授与所、御守などを新装しました。

授与所のコンセプトは「影と光」。
御祭神である瀬織津姫は、もともと天照大神の荒魂
(神の荒々しい側面、陰の部分)であることから、
授与所内も影と光の陰影を表現しているのだとか。

お守りやおみくじ

ヤノベケンジ作品を見に行こう 世界を旅する、シップス・キャットとは

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe / Photo: Nobutada Omote

ヤノベケンジの「船乗り猫」が紡ぐストーリー

大航海時代、船乗りたちは猫とともに
旅していたという話をご存じでしょうか?
ネズミを捕らえるハンターとして船に乗せられた猫たちは、
船員たちを疫病から守り、心を癒す友となりました。
また、かつて古代エジプトで繁栄した猫たちは
寄港する先々で降り立ち、世界中に伝播したといわれています。

今日ご紹介するのは、そんな「船乗り猫」をモチーフにした
彫刻作品『シップス・キャット(SHIP'S CAT)』。
アーティストのヤノベケンジさんが2017年から制作を続けている作品シリーズです。
こちらは、最新作の『黒漆舟守祝猫』(くろうるしふなもりいわいねこ)。

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe Photo: Nobutada Omote

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe Photo: Nobutada Omote

これは、ヤノベさんと漆職人の出会いから生まれたコラボレーション作品。
ヤノベさんが制作した猫彫刻の上につややかな黒漆が塗られ、
宝船や鯛など海にまつわるさまざまな縁起モチーフが
金とプラチナによる蒔絵とアワビの螺鈿で施されています。

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe / Photo: Nobutada Omote

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe / Photo: Nobutada Omote

ヤノベさんも漆のワークショップに参加して技法を学び、
職人さんと相談しながら、半年間かけてつくられました。

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe / Photo: Nobutada Omote

『黒漆舟守祝猫』(2019) (C) Kenji Yanobe / Photo: Nobutada Omote

この作品はすでにコレクターの方の手にわたってしまったそうです。
ヤノベさんは次のように語ってくれました。

「太陽、宝船、千鳥、鯛など、幸運を呼ぶモチーフを施し、
この猫を手にした方が幸せになるようにという願いを込めて制作した作品です。
人の手を渡っていくことで、持ち主とのさまざまなストーリーを宿らせながら
猫が未来へと旅をしていくのも面白いかなと思っているんです」

もともと『シップス・キャット』は、全長3〜4メートルにもわたる作品シリーズ。
このシリーズが生まれたきっかけから、これまでの作品もご紹介していきましょう。

ヤノベケンジ『シップス・キャット』は全国に

このシリーズが生まれたのは、いまや鎌倉から博多まで、
日本各地にあるコミュニティホステル〈WeBase〉からの依頼がきっかけでした。
ヤノベさんは博多で最初にオープンした〈WeBase〉の建築設計の段階から関わり、
「その土地土地のパブリックアートになるような作品をつくってほしい」
という依頼を受けたのだそうです。
そこでヤノベさんが注目したのが、博多が日本最古の港といわれ、
船旅の拠点であったということ。
そこから世界中を旅する人たちを見守るパートナーとして想起させられたのが、
大航海時代に船乗りたちと旅をしていた猫という存在。

『SHIP'S CAT (Harbor)』(2017)大阪南港エリアにて (C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

『SHIP'S CAT (Harbor)』(2017)大阪南港エリアにて (C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

さらに、日本では幸福を呼ぶ「招き猫」が普及していたり、
古代エジプトには猫の頭を持つ「バステト」という女神がいたりと、
守り神のようにも扱われてきたことから、
「旅の守り神」というコンセプトを考案。
そうして誕生したのが、真っ白な『SHIP'S CAT』でした。
白い猫を見たら幸運が訪れるという言い伝えもありますね。

『SHIP'S CAT』(2017)WeBase 博多(福岡)(C) Kenji Yanobe / Photo:WeBase 博多

『SHIP'S CAT』(2017)WeBase 博多(福岡)(C) Kenji Yanobe / Photo:WeBase 博多

猫は建物に収まることなく、今にもまちへ飛び出さんばかり。
そこには「まちへ出よ」というメッセージと、
旅の安全や人生の出会いを導く守り神となり、
若者たちの旅をサポートしたいという思いが込められています。

その後もヤノベさんは、京都や鎌倉や高松など、
その土地土地に合わせた『シップス・キャット』をつくり出してきました。

『SHIP'S CAT (Totem)』(2018)WeBase 京都(京都)和紙作家とのコラボレーションによる作品。 (C) Kenji Yanobe and Eriko Horiki

『SHIP'S CAT (Totem)』(2018)WeBase 京都(京都)和紙作家とのコラボレーションによる作品。 (C) Kenji Yanobe and Eriko Horiki

こちらは、〈WeBase 広島〉にある『SHIP'S CAT (Fortune)』。
天井から現れた猫は、海中に見立てたホステルのラウンジをのぞき込み、
なかの様子をうかがっているようです。

『SHIP'S CAT (Fortune)』(2019)WeBase 広島(広島)(C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

『SHIP'S CAT (Fortune)』(2019)WeBase 広島(広島)(C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

大阪出身のヤノベさんが初めて広島を訪れたのは、修学旅行のとき。
そのときに見た厳島神社の夢のような記憶から、
海の中にある竜宮城のような空間を想起させました。
部屋の中央に設えられたテーブルは、船の甲板をイメージしたもの。
そこには、ここに集う世界中の人々に、お腹一杯食べて飲んで、
楽しい時を過ごしながら、さまざまな出会いや経験といった旅の宝を
たくさん持ち帰ってほしいという願いが込められています。

『SHIP'S CAT (Fortune)』(2019)WeBase 広島(広島)(C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

『SHIP'S CAT (Fortune)』(2019)WeBase 広島(広島)(C) Kenji Yanobe / Photo: KENJI YANOBE Archive Project

壁には、牡蠣、もみじ饅頭、お好み焼き、厳島神社、千鳥などの広島名物や名所が
絵巻物のように描かれています。
それは、広島の旅を豊かに広げてくれる、船乗り猫の冒険物語。
「それぞれのまちに合った物語を作品に落とし込んでいるんです」と、ヤノベさん。

「命を無駄なく、おいしくいただく」 岩手県二戸で、 生産者が営むシャルキュトリー

二戸で育まれるブランド〈佐助豚〉

岩手県・二戸は、冷涼な気候で疫病発生のリスクが少ないことや、
隣県の八戸港に、大規模な飼料穀物コンビナートがあることなどから、
養鶏・養豚が盛ん。
(豊かな恵みを育む二戸の土地柄については、こちらで詳しく紹介しています)

なかでも〈久慈ファーム〉の〈佐助豚〉は、
雄のデュロック種、雌のランドレース種と大ヨークシャー種の
3つの品種を掛け合わせた三元豚で、
全国のレストランやホテルから直接注文が入る人気のブランド豚。
さっぱりしているのにコクがある脂や、きめ細かな肉質が特徴です。

持続可能な営みが生んだ味

佐助豚の脂は、約36度と人間の体温と同じくらいの融点なので、冷めても、体の中でも脂が固まりにくい。

佐助豚の脂は、約36度と人間の体温と同じくらいの融点なので、冷めても、体の中でも脂が固まりにくい。

佐助豚は、二戸の東端にそびえる〈折爪岳〉の伏流水と、
200~300万年前の地層から採取した
炭化植物が配合された飼料で育ちます。

この飼料、もともとは周辺環境に配慮し、
汚水や臭気対策として取り入れられたものですが、
使ってみると、炭の脱臭効果のように肉の獣臭さを抑え、
脂の融点を下げるなど、味や肉質にも良い影響があったそう。

徹底した温度管理や体重管理のもと健康的に肥育される環境はもちろん、
二戸という場所で長く営みを続ける方法を模索するなかで、
佐助豚の味は育まれてきたのです。

「佐助」は久慈ファーム初代の名前で、ブランドのイメージになっているイラストも佐助さんがモチーフ。祖父から子へ子から孫へ、その飼育技術が受け継がれています。(撮影:安彦幸枝)

「佐助」は久慈ファーム初代の名前で、ブランドのイメージになっているイラストも佐助さんがモチーフ。祖父から子へ子から孫へ、その飼育技術が受け継がれています。(撮影:安彦幸枝)

命をいただいているからこそのつとめ

久慈ファームでは、パテ・ド・カンパーニュや、レバーペーストなど、
シャルキュトリーの製造も行なっています。

日本人の消費量が増えているワインのつまみとしてもさることながら、
根底にあるのは、命を無駄にせず、おいしくいただくこと。

「ロースだけ売りたいと思ってもロースだけの豚はいないんです。
内臓から皮まで、1頭のすべてを無駄なく、おいしく食べてもらいたい」
「命をいただいているからにはそれがつとめ」と話すのは、3代目の久慈剛志さん。

佐助豚の豚耳、豚足、頭肉を香味野菜、スパイスとともに長時間煮込んだフロマージュ・ド・テット。

佐助豚の豚耳、豚足、頭肉を香味野菜、スパイスとともに長時間煮込んだフロマージュ・ド・テット。

シャルキュトリーは、冷蔵技術が発達していない時代、
熟成や燻製することで家畜の肉を長持ちさせ、
「無駄にせずおいしく食べるため」生まれた料理。
根底にある命を大切にする思いに共感した久慈さんは、
技術を学ばせるため職人を本場フランスに派遣し、
佐助豚でつくるシャルキュトリーを生みだしました。

京都・東山〈LURRA°〉 世界に向けて動き出した 次世代のレストラン

京都から世界へ働きかける食のプロジェクト

2019年7月、京都は東山に注目のレストランが誕生しました。
名前は〈LURRA°(ルーラ)〉。

「LURRA」はバスク語で「地球」という意味で、
Aの上の小さな丸は、その周りを回る月なんだそう。
合わせて「世界にここ以外にはないLURRA°という座標」
という意味が込められています。

〈LURRA°〉のロゴマーク。こちらの扉を開くと、新しい“食の旅”が始まります。

〈LURRA°〉のロゴマーク。こちらの扉を開くと、新しい“食の旅”が始まります。

ニュージーランドの〈Clooney(クルーニー)〉というレストランで
ヘッドシェフ、ヘッドソムリエ、バーマネジメントとして働き、
レストランアワード〈Cuisine Good Awards〉で
国内最高評価である3ハットを受賞した、
ジェイカブ・キアー、宮下拓己、堺部雄介の3人が、
日本から世界に向けたプロジェクトとしてスタートした同店。

「京都のように伝統と革新の両方が存在し、
自然豊かな国際都市は世界的に見ても多くは存在しません。
そのような京都で、食だけではなく、お店全体のシステムや
まちに根付く伝統・文化、自然などにまるっと向き合い、
多様なアウトプットで世界に向けて発信していけたらと思っています」

とゼネラルマネージャーの宮下さん。
何やらただならならぬ気配が漂います。

メイド・イン・ジャパンの いいところを集約! 萬古焼の料理鍋〈bestpot〉で 料理革命を!

10分火にかけるだけで料理が完成する魔法の土鍋!

鍋を火にかけ、10分したら止める。
それだけで煮込み料理ができる土鍋〈bestpot〉をご存知ですか?

伝統工芸と高精度技術を最大限に生かしてつくられており、
蓄熱性が高く、放っておくだけで手間のかかる煮込み料理が完成。
忙しい平日でも食材の旨みたっぷりのおいしい料理が簡単につくれるんです。

土鍋は昔から、食材に熱を入れるのに適していると言われている
私たちに馴染みのあるアイテムです。

この〈bestpot〉は、蓋と本体の密閉度を極限まで高められており、
素材の水分だけで調理が可能にした優れモノ。
食材が持つ栄養分と旨みを逃さず、まるごといただけます。
お出かけ前に仕込んでおけば、帰宅後にすぐにできたての料理が完成しているんです。

鍋本体部分は、三重県四日市市の伝統工芸である〈萬古焼〉を採用。
耐熱性に優れているという特徴があります。

それに加え、鍋内部に鉄分を多く含んだ阿蘇山の火山灰を釉薬を使い、
遠赤外線放出率を80%に安定させているんだとか。

肉じゃがやかぼちゃの煮物は10分程度火にかけるだけでOK。
あとは放っておくだけで完成するので、
環境にも優しく調理できるのが嬉しいですね。

羽釜のような独特の形状で、温められた空気が鍋の側面からも内部を温める仕組みに。これにより、均一に加熱されて効率よく調理が可能となっています。

羽釜のような独特の形状で、温められた空気が鍋の側面からも内部を温める仕組みに。これにより、均一に加熱されて効率よく調理が可能となっています。

世界各国の手仕事にフォーカスした 〈国際工芸アワードとやま〉 で、出品作品を募集中

日本に限らず、織物やガラス加工など
世界各国にはさまざまな手仕事に携わる職人がいます。

そんな各国に伝わる工芸の、
伝統的な技術や作品にスポットライトを当てた、
国際公募展〈国際工芸アワードとやま〉が富山で開催されることになりました。

本公募展のユニークな点は、
制作過程の中で必ず“手仕事”が施されている作品をピックしているところ、
そして50歳以下の若き職人を対象としているところです。

匠とよばれる高い技術を持つ職人は世界中にもいますが、
若い世代にも工芸に携わる人々は少なくありません。

新しい視点で工芸活動を行う世界各国の職人たちの活躍を見られるこの公募展は、
アナログがじわじわ人気となっているいまの時代のトレンドにもマッチ。
工芸に馴染みのない人にも興味を持つきっかけとなりそうです。

「ふたりいないとできない」 夫婦で二人三脚、岩手県・二戸で、 昔ながらの木炭で焼く南部せんべい

藤原せんべいの藤原秀俊さん・恵子さん夫婦

炭火で焼かれる香ばしいせんべい

岩手県・二戸に、昔ながらの木炭でせんべいを焼く〈藤原煎餅店〉があります。

金田一温泉郷のすぐそばで店を営むのは、藤原秀俊さん・恵子さん夫婦。
昭和37年に店を始めた秀俊さんの両親から引き継いだ焼き機で、
毎日500~600枚の「南部せんべい」を焼いています。

太平洋沿岸に吹く冷たく湿った東寄りの風「やませ」の影響で、
稲作に不向きだったこの地域では、
古くから小麦粉を原料とする「南部せんべい」が
ごはんやおやつ代わりとして親しまれてきました。

ふたりいないとできない味

せんべい4枚分の型が横に並ぶ焼き機。この列が8列あり、型に生地を流し込んでレバーで回すと、それぞれの型に火が当たり、せんべいが焼き上がります。

せんべい4枚分の型が横に並ぶ焼き機。この列が8列あり、型に生地を流し込んでレバーで回すと、それぞれの型に火が当たり、せんべいが焼き上がります。

店を訪れたのは午後。せんべいを焼き終え、選別・梱包しているところでした。
ガス焼きと違い、木炭焼きは一度火を起こすと止められないため、
午前中いっぱい、火が消えるまでせんべいを焼き続けます。

型を回さないと焦げてしまうため、
秀俊さんが焼き機につきっきりで回し、
その横で生地をつくって秀俊さんに渡すのが恵子さんの役目。
「生地をつくる人と焼く人、ふたりいないとできないんです」と秀俊さん。

焼き機のレバーを持ちながら、つくり方を教えてくれた恵子さん。先代から引き継いだ焼き機は、つくっているところがもう無いそう。「壊れちゃったらもう終わり。」と話します。

焼き機のレバーを持ちながら、つくり方を教えてくれた恵子さん。先代から引き継いだ焼き機は、つくっているところがもうないそう。「壊れちゃったらもう終わり」と話します。

ひとつとして同じものがない

毎朝1時間かけて(冬は寒いからもう少し時間がかかるそう)火を起こします。
「炭は生き物。火が強くなったり、弱くなったりもするの。
ガスのように温度が一定でないから、せんべいも、ひとつとして同じものがないんです」

焼き始めると焼き機から離れられないので、すぐに補充できるよう多めの木炭が準備されています。

焼き始めると焼き機から離れられないので、すぐに補充できるよう多めの木炭が準備されています。

生地の状態も、天気や気温、湿度で変わるため、
水の量を変えたり、冷やしたりして調整するそう。
「その日の焼き機のあたたまり具合でも生地の大きさを変えます。
温度が強ければ、小さくしないと膨れすぎちゃうので、
『今日は少し小さめで』と(秀俊さんから)言われると、その通りにつくるんです」
と恵子さん。

「ふたりいないとできない」、夫婦二人三脚のせんべいづくりです。

焼き場には、〈せんべいの耳〉をとる機械もあります。足元にあるペダルを踏むと、中段の円に置いた耳付せんべいが持ち上がって上の空洞を突き抜け、耳だけがとれて下に溜まっていきます。

焼き場には、〈せんべいの耳〉をとる機械もあります。足元にあるペダルを踏むと、中段の円に置いた耳付せんべいが持ち上がって上の空洞を突き抜け、耳だけがとれて下に溜まっていきます。

新春限定! 豪華・近江牛のランチを 東京・日本橋で。 「ココクール マザーレイク・セレクション」

母なる湖・琵琶湖を抱く滋賀県。
独自の発酵文化、食文化を以前コロカルでも紹介しましたが、
さらに強力なメッセージ性を持って滋賀県の魅力を発信する試みが始まっています。

滋賀ならではの資源や素材を活かし、
滋賀らしい価値観を持つ食や商品、サービスの良さを発信、体感し、
滋賀のファンになってもらう。
それが、県が2012年に始めた取組み「ココクール マザーレイク・セレクション」。
これまでも、インターナショナル・ギフト・ショーや
県のイベントなどで対外的な露出をしていましたが、
1月11日(土)〜13日(月・祝)に、2020年の始まりにふさわしいグルメイベントが、
東京・日本橋の滋賀県のアンテナショップ〈ここ滋賀〉で行われます。

「ココクール」とは、「“湖国”の“クール”な商品や暮らしぶり」と県内外の人々との出会いが生まれるようにという思いを込めた造語。

「ココクール」とは、「“湖国”の“クール”な商品や暮らしぶり」と県内外の人々との出会いが生まれるようにという思いを込めた造語。

日本橋駅からも三越前駅からもアクセス良しの〈ここ滋賀〉。

日本橋駅からも三越前駅からもアクセス良しの〈ここ滋賀〉。

〈ホテルロイヤルクラシック大阪〉が 大阪・なんばに開業。 そのみどころ、魅力を 一挙紹介!

旧新歌舞伎座の意匠を復元 アートを身近に感じるホテル

大阪・ミナミのランドマーク旧新歌舞伎座跡地に、
宿泊施設〈ホテルロイヤルクラシック大阪〉が、12月1日に開業。
旧新歌舞伎座の在りし日を思い起こさせる姿が、今注目を集めています。

さまざまな伝統文化の発信地として、
長年大阪の人たちに愛されてきた新歌舞伎座ですが、
老朽化などにより2009年6月に惜しまれつつ閉館。
冠婚葬祭事業を展開する〈ベルコ〉が跡地を引き継ぎ、
当時の意匠を受け継ぐ都市型ホテルとして産声をあげることになりました。

ホテルの設計は、東京オリンピック・パラリンピックの拠点となる
新国立競技場の完成も記憶に新しい、建築家・隈研吾氏が担当。
隈氏も敬愛する村野藤吾氏設計の旧新歌舞伎座の象徴とも言える、
幾重にもなった唐割風(からはふ)を低層部に復元するなど、
長く親しまれてきた“ミナミの顔”の意匠を継承した外観が特徴となっています。

2階のカフェラウンジ〈コアガリ〉や共有スペース、エントランスには、
旧新歌舞伎座で使用されていた金物や鬼瓦などが展示されており、
その歴史を垣間見ることができます。

旧新歌舞伎座 懸魚 真鍮製(直径600mm)

旧新歌舞伎座 懸魚 真鍮製(直径600mm)

旧新歌舞伎座 鬼瓦銅板製 辻普堂左・歌舞伎十八番「嫐(うわなり)」で使用された隈取をイメージ右・歌舞伎十八番「暫(しばらく)」で使用された隈取をイメージ

旧新歌舞伎座 鬼瓦銅板製 辻普堂 左・歌舞伎十八番「嫐(うわなり)」で使用された隈取をイメージ 右・歌舞伎十八番「暫(しばらく)」で使用された隈取をイメージ

館内は、天然木をふんだんに取り入れた和モダンな佇まい。
館内の階数表示やお手洗いのピクトグラムにも木を用いるなど、
スタイリッシュながらも温かみのある空間に仕上がっています。

全天候型のチャペルアトリウム〈大空〜SORA〜〉も木でつくるこだわりよう。

全天候型のチャペルアトリウム〈大空〜SORA〜〉も木でつくるこだわりよう。

青森県産ならではのあたたかさ。 青森育ちの羊毛の魅力を伝える 〈aomori wool〉が魅力的!

雪の中で育つコリデール種(大鰐自然村)

青森の羊の魅力を伝える〈aomori wool〉

本格的な冬到来を目前に、青森市の〈GALLERY NOVITA〉で、
〈冬を彩るaomori wool展2019~青森に暮らす羊たちと紡ぐ~〉が開催されました。

主催は、2016年から活動する〈青森県産羊毛の会 aomori wool〉。
青森市に暮らす女性6人が、青森育ちの羊の毛を自ら紡いで糸にし、
ホームスパンや編み物、フェルト作品の発表を通じて、その魅力を伝えています。

青森ヒバの木板に、青森県産の羊毛、羊毛フェルト、ドライフラワーをあしらってつくられたブローチ(福田直美さん作)

青森ヒバの木板に、青森県産の羊毛、羊毛フェルト、ドライフラワーをあしらってつくられたブローチ(福田直美さん作)

青森ならではのあたたかい毛質

「羊はその土地に合った毛質に育つので、
青森の羊の毛は寒さから体を守るために空気をふくんで弾力があり、
あたたかいんですよ。ムッチリ、ボンな毛質です」と話すのは、
ホームスパン作家で、代表の中川麻子さん。

羊毛の本来の色を生かした中川さんのホームスパン作品・大判ショール。「なるべく染めたくないと思っているので色のついた羊を探しているけどなかなか出会えないの」写真は階上(はしかみ)町のサフォーク。色つきはめずらしい。

羊毛の本来の色を生かした中川さんのホームスパン作品・大判ショール。「なるべく染めたくないと思っているので色のついた羊を探しているけどなかなか出会えないの」写真は階上(はしかみ)町のサフォーク。色つきはめずらしい。

写真左がその全容。

写真左がその全容。

中川さんは、メンバーのホームスパン作家大村知子さんと、
〈aomori wool〉結成前から織物の技術指導や作品発表を行なっていましたが、
当時使用していたのは輸入の羊毛。
「地元の羊の毛をつかいたいな」とぼんやりとは思っていましたが、
まだ青森の羊には出会っていませんでした。

大村さんが実際につかっている織機。以前は着物も織っていたそう。

大村さんが実際につかっている織機。以前は着物も織っていたそう。

今回出品された大村さんのホームスパン作品・大判ショール

今回出品された大村さんのホームスパン作品・大判ショール

〈伊藤佳美の日めくりカレンダー〉 日本全国、みんなの記念日で つくるカレンダー

2020年のカレンダーはもう見つけましたか?
今日は絵描きの伊藤佳美さんの日めくりカレンダーをご紹介します。

これは、伊藤さんが1日ひとりリクエストを受け、
“オーダーメイドの1日”を描いているカレンダー。

オーダーをする方は、結婚記念日や誕生日はもちろん、
宇宙遊泳をする日、タイムマシンで旅をする日など、
架空の1日を描いてもらうこともできます。

たとえばこちらは、長野県諏訪市で〈あゆみ食堂〉を営む
料理家の大塩あゆ美さんがオーダーした1日。

2月3日

「ワイワイ食卓を囲むのが一番幸せ」という大塩さんのために
「みんなでワイワイ食卓を囲む日」を描いています。
なんとも和やかでおいしそう!

こちらのカレンダーは、伊藤さんが2019年にスタートさせたプロジェクト。
口コミで少しずつ人気を集め、2年目となる2020年は全国にお客さんが広がっています。

11月28日、「いい庭の日」のために描かれた1枚。風景は、伊藤さんがもう一度訪ねたいという、アルゼンチンのバリローチェ。

11月28日、「いい庭の日」のために描かれた1枚。風景は、伊藤さんがもう一度訪ねたいという、アルゼンチンのバリローチェ。

ユニークなのは、各地で原画展を行い、
その場で来年のオーダーを承っていること。
今年も北海道のCoco-desse、岩手のCafe & Living UCHIDA、
東京のBUTSU / YOKU STORE、Diginner Gallery Workshop、
長野のRebuilding Center JAPAN、富山のHOUSEHOLDを巡りました。

こちらは、岩手県奥州市にあるCafe & Living UCHIDAでイベントを行ったときの様子。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。愛犬の名は、トロ。カレンダーにも登場しています。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。愛犬の名は、トロ。カレンダーにも登場しています。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。
真ん中のエプロンを掛けている男性は伊藤さんの友人であり、
Rebuilding Center JAPANスタッフの千葉夏生さん。
奥州のご出身で、Cafe & Living UCHIDAのオーナーと友人であったことから、
餃子と麻婆豆腐の店を出すために駆けつけてくれました。

このカレンダーには、現在伊藤さんが暮らす長野の方もたくさん登場します。
こちらは、前述のRebuilding Center JAPANの1日。

9月28日

同店は、長野県諏訪市にある古材と古道具のリサイクルショップ。
家屋や工場の解体や片づけの現場に駆けつけ、
行き場を失ってしまったものたちをレスキュー(引き取り)し、
新たなプロダクトに生まれ変わらせて販売しています。
9月28日は、同店の開店記念日なのだとか。
こんなかたちで記念日が残るなんて素敵ですよね。

富山県氷見市の海辺にあるHOUSEHOLDで行われた展示。

富山県氷見市の海辺にあるHOUSEHOLDで行われた展示。

豊岡市で、 「本と温泉」のアシスタントをする 地域おこし協力隊を募集中! 「本を通じた地域の活性化」とは?

兵庫県豊岡市。県の北東部に位置し、北は日本海、東は京都府に接し、
中央部には母なる川・円山川が悠々と流れ、
海岸部は山陰海岸国立公園、山岳部は氷ノ山後山那岐山国定公園に指定。
多彩な四季を織りなす自然環境に恵まれた地です。
また、日本有数の鞄の産地としても知られ、自然放鳥されたコウノトリが空を舞う。
西日本随一の温泉地・城崎温泉では浴衣で外湯をめぐりを体験……と、
さまざまな特色があるまちなのです。

豊岡のユニークで先進的な試みは以前よりコロカルでも紹介をしていますが、
現在、豊岡は都市像を「小さな世界都市-Local & Global city-」と定め、
豊岡というローカルに深く根ざしながら、世界で輝き「小さくてもいいのだ」という
堂々とした態度のまちをつくるという宣言をしています。

そんな豊岡では、2014年度から地域おこし協力隊の制度を導入し、
これまでに29人の隊員を委嘱。
現在15人の隊員が地域の方と一緒に活動しています。
そして再び「小さな世界都市」の実現に取り組む地域おこし協力隊を18名募集します。

そのなかでもちょっと変わっているのが、「本を通じた地域の活性化」という活動。
募集人数は1名ですが、これがなんともおもしろそう。どんなことをするのかというと、
・NPO「本と温泉」の活動のアシスタント
・既発行本のバイリンガル化のサポート
・文学や本を用いた地域活性化の企画立案から実施
とのこと。

「本と温泉」とは、2013年の志賀直哉来湯100年を機に、
次なる100年の温泉地文学を送り出すべく、
城崎温泉旅館経営研究会が立ち上げた出版レーベル。第3弾まで発売されています。

第1弾 文庫にしてわずか十数ページの小説に、
網羅的な解説を試みた超 “解説編”を合わせた二冊組の、
志賀直哉『城の崎にて』『注釈・城の崎にて』
第2弾 タオル地の表紙に撥水加工の中面の、万城目学による『城崎裁判』
第3弾 松葉がにの形を模した、湊かなえによる『城崎へかえる』

これらの地域限定発売の本を出版し、この冬には第4弾が発表になりますが、
地域おこし協力隊の方はこの次の出版にも携わることになりそうです。

恵文社一乗寺店の〈読香文庫〉 本を“匂いで選ぶ”ってどんな感覚?

香りで本を選ぶという体験を

本を選ぶとき、おそらく私たちはタイトルや装丁、
作家、帯の言葉などを見て決めています。

ところがいま、京都の〈恵文社一乗寺店〉にて“匂いで選ぶ”ブックフェア
〈読香文庫(どっこうぶんこ)〉が開催されており、話題を集めているようなのです。

恵文社一乗寺店

恵文社一乗寺店

そこに並んでいるのは、香りがつけられた真っ白な本、5冊。
そしてシルエットだけの香水。
お客さんは、本を購入して初めてタイトルを知ることができます。

フェア

香りだけで本を選ぶなんて難しくない? と思いますが、お客さんの反響は上々だそう。
フェアは2019年12月1日に始まり、開始後1週間で月間販売目標の70%を達成。
お客さんからは「普段香水をつけないが、本との出会い方としておもしろい」
「良い匂い。香水にも興味を持った」などといった感想が寄せられています。

企画したのは、デザイナーや香水専門店、本屋、編集者、大工、
同店のスタッフが参加するクリエイティブチーム〈混ぜるな危険〉。
香水は京都・東山にある香水専門店〈LE SILLAGE〉の店主が選びました。