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〈#別府エール飯〉
美味いは、コロナに負けない。
別府市民が飲食店を応援!
ハッシュタグ企画がスタート

コロカルニュース

posted:2020.3.30  from:大分県別府市  genre:食・グルメ / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

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Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達

大分県別府市にて、テイクアウトムーブメントをつくる
ハッシュタグプロジェクト〈#別府エール飯〉が始まっています。
これは、新型コロナウイルスの影響で冷え込む飲食店を応援するために、
別府市と同市との協働プラットフォ—ム〈ビービズリンク〉がスタートさせた取り組み。

別府市に暮らす市民、11万7000人に
「湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達」と呼びかけ、
料理をテイクアウトすることによってこの危機を乗り越えようというものです。
キャッチフレーズは「美味いは、コロナに負けない。持ち帰れ、別府の美味い飯」。

参加方法は、市内の飲食店でテイクアウトした料理を撮影し
「#別府エール飯」とハッシュタグをつけてSNSに投稿するだけ。

お店の方は料理写真にハッシュタグをつけて投稿することにより、
テイクアウトを行っているということをPRできます。

同市では、2020年3月18日、新聞に全面広告を掲載。
すると、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムに次々と
「#別府エール飯」のハッシュタグがついた投稿がアップされました。

こちらは、別府市民の方にはお馴染み、観光客にも人気の名店〈とよ常〉の投稿。

同店では、以前からテイクアウトを行っていたのに
認知されていなかったのだとか。
今回のプロジェクトを機に、テイクアウトのお客さんが
毎日来るようになったといいます。

続いて、こちらも人気の焼肉レストラン 〈別府焼肉春香苑〉の海苔弁。

この投稿をInstagramで見る

三連休いかがでお過ごしでしょうか?  焼肉春香苑 店長に木村でごさいます。 大分のコロナとの戦いはまだ序章に過ぎなかった。 終わりの見えない戦いは本格的になり厳しい日々が続くと思われます。 だからって!現実に負けらんねーぞ!降伏はしない! どーせなら誰かを口福にしようと思います。 明日から #別府エール飯 に新メニュー投入じゃ! 海苔弁を販売しようと思います。 容器はチープだけど中身で勝負! 佐賀県産黒毛和牛のリブロース使用でお値段はなるべく抑えて、¥1000って言いたい所ですが!? ¥780でいかがでしょう!ギリギリです。 SNSでしか告知できません お電話お待ちしてます。 tel 0977-24-3377 #焼肉春香苑

別府 焼肉春香苑(@syunko_en)がシェアした投稿 --

海苔弁は、今回のために始めた、応援価格のお弁当。
1000円で売りたいところ、価格を抑え780円で販売しているそうです。
お店を応援するために始まった企画だというのに、何とも熱いサービス精神。
この危機をともに乗り越えようという気持ちが伝わってきます。

こちらはフランス料理店〈ソシエール〉のステーキ弁当。

ちょっと敷居の高いお店がテイクアウトを始めたとあって、
お客さんの幅も広がっているようです。
お客さんの投稿も見てみましょう。

なんとも別府愛が伝わってくる投稿ですね。そしておいしそう!
こちらは、前述の春香苑のお弁当を食べた方の投稿です。

なかには、テイクアウトではないけれど……と、
お店で食べた写真を投稿している方も。

こちらは、デザイナーさんの投稿。

こちらの投稿では「持ち帰りOK!」ということを
店頭やウェブでアピールするためにデザインされたサインを配布。
フリー素材で、ダウンロードすればどなたでも使えるようになっています。
広報・デザインを手がける〈パラボラ舎〉の
たなかみのるさんが〈高山活版社〉と制作しました。
これが貼ってあれば、SNSを使っていない方にも気づいてもらえますね。

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全世代、全国に広がる? エール飯

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新型コロナウイルスの影響が続き、市内の飲食店では
売り上げが半分程に落ちたところもあると聞きますが、
ハッシュタグの効果は確実に出てきているようです。

別府焼肉春香苑の方に話を伺うと、次のように語ってくださいました。

「インターネットを使った試みは、市内では初めてのことだと思います。
この企画は新しいことを始めるというより、
もともと持っているものをお客さんに伝えるという取り組み。
年輩の経営者、お客さんのなかにはハッシュタグの
仕組みを理解できない方もいらっしゃり、
まだ活用しきれていない部分もありますが、
今後は、口コミでも広がっていくのではないでしょうか」

ビービズリンクの堀 景さんにお話を聞くと、
同法人ではこのプロジェクトが全国に広がれば……と考えているようです。

「#別府エール飯は、このハッシュタグに売りたい人と買いたい人が集い、
交流できるのでないか、という発想から始まった新しい取り組みです。
今回の取り組みを始めて、他の自治体さんから
同じことを実施してもよいですかという問い合わせをいただいているのですが、
どんどんやってください、とお話ししています。
私たちは“#別府エール飯”と銘打っていますが、
頭の名前が別府である必要はないんです。
地域でも、自治体の名前でもいい。
ロゴのデータも無償でお渡しししています」

今回まちの人たちの声を聞いて印象的だったのは、
地域に新たな回遊が生まれていたこと。
外出を控える動きが続くなか、SNS上でいろんなお店の方や
お客さんの声が聞けるのも励みになりそうです。
とはいえ別府市が本当に懸念しているのは、旅館やホテルの今後のこと。
新たな一手を模索する取り組みはまだまだ続きます。

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