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posted:2020.3.26 from:京都府京都市 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
京都にある西陣織の老舗〈細尾〉が手がける
〈HOSOO LOUNGE〉に、春らしいメニューが登場しました。
その名も、〈かさね色目のマカロン 春〉。
こちらは、平安時代に公家文化から生まれた、
女性の“きものの配色美”をテーマにしたマカロン。
京都の菓子職人とのコラボレーションにより、
四季折々のマカロンをつくっています。
このたび登場したのは、春のフレイバー「桃」「櫻」「花山吹」の三つ。
「桃」の表は薄紅色、裏は萠木色。
節句の祝いを彩る桃にふさわしい、心を浮き立たせてくれるような色合いです。
フレイバーは、ほのかに香り立つ白桃のやさしい甘み。
「櫻」は、純白と紫で桜色のクリームを挟んで。
山桜の香りも、かぐわしい。
「花山吹」は、春の陽射しに黄金色に輝く山吹を表現。
朝焼けのような印象と、杏の爽やかな甘みが溶け合います。
四季折々の自然の姿に触発され、和歌や絵に表してきた日本人。
染織の世界でも、古来より季節にふさわしい色や
紋様が用いられてきました。
このマカロンは、そうした四季の移ろいを豊かな感性で受け止めた
職人が心を込めてつくったもの。
イートインのほか、お持ち帰り、お取り寄せでも楽しめます。
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HOSOO FLAGSHIPSTOREは細尾の12代目、細尾真孝さんが
2019年秋にオープンさせた、HOSOO初の旗艦店。
HOSOOは西陣織の技術を用いたテキスタイルを
世界のマーケットに提供するテキスタイルメゾンです。
建物のコンセプトは“工芸建築”。
建築のほとんどは版築塀や黒漆喰の外壁によって囲われ、
上層階には世界初の素材「西陣織の外壁材」が使用されています。
店内には、1200年の歴史によって育まれた西陣織の技術と
素材を用いたテキスタイルコレクションや、
ファニチャー、プロダクトのホームコレクションが展開。
HOSOO LOUNGEでは、厳選されたドリンクとともに、
きものや工芸のストーリーを感じられるスイーツを楽しめます。
また、ストア内には日本の染織文化にまつわる展示などを展開する
ギャラリースペース〈HOSOO GALLERY〉も。
重厚な外壁のなかには、喧騒から逃れ、心安らぐ空間が内包されています。
京都へお出かけの際は、ぜひ。
information
HOSOO LOUNGE
住所:京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 1F
TEL:075-221-8888
時間:10:30〜18:00
定休日:日曜日・祝日、年末年始
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