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posted:2020.3.11 from:秋田県にかほ市 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
秋田県にかほ市の一部で今なお受け継がれる、
伝統的な焼き畑でつくられる〈火野(かな)カブ〉栽培。
強い辛味とパリパリとした食感で地元の人に愛されています。
そんな火野カブのお漬物〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉が
秋田だけでなく、首都圏エリアでも順次発売されることになりました。
この〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉、
火野カブ本来のいくら食べても飽きない独特の辛みと歯ごたえで
お酒のおつまみやごはんのお供にぴったりなのはもちろんのこと、
一番の特徴は食べる時期によって風味が変わるんです。
生産直後は強い辛味が感じられ、ビールなどと相性抜群。
3、4か月後にはまろやかな味わいとなり、
スッキリとした飲み口のジントニックや白ワインにぴったり。
5、6か月後のさらにまろやかな味わいのときはシングルモルトウイスキーとの
組み合わせがおすすめなんだそう。
名前もそんなお漬物の特徴から〈お酒に恋する かなかぶ漬け〉と命名。
いろいろ試して、相性のよいお酒を開拓するのも楽しそうですね。
パッケージの裏には、〈火野カブ〉栽培の特徴である焼き畑の方法や、
〈火野カブ〉の紹介だけでなく、
カルパッチョ、クリームチーズのカナッペ、ステーキといった
漬け具合によっておすすめしたいアレンジレシピなども掲載。
よりいっそう食べるのが楽しくなりそうですね。
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「地元にこんなにもおいしい漬物があるにも関わらず、
近年由利地域での火野カブ栽培適地が減少しており、
伝統的な地域食材が忘れられようとしています。
また、火入れ自体を出来る人も減り、
農家の高齢化などで作る人も減ってきている現状です。
さらに、近年の高温や多雨のような異常気象もあり、
播種時期を間違うとせっかく芽が出ても枯れてしまったりするので、
適期の見極めに最も苦労しています。
山の傾斜地での作業や焼き畑など、危険が伴う栽培方法ですが、
日本の伝統野菜である火野カブを地元の人だけでなく、
より多くの方に知ってもらいたい、伝統の味を守りたいという思いから、
火野カブ栽培を取り組み始めました」
そう話すのは、〈火野カブ〉を栽培している
株式会社福寿草 取締役生産営業部長の工藤俊一郎さん。
これまでは秋田県内にある店舗と首都圏の秋田県郷土料理店1店舗のみ
でしか販売されていませんでしたが、今後は都内の〈西麻布 Wine Bar 綺羅星〉や
品川にある秋田県アンテナショップ〈あきた美彩館〉でも展開。
ECサイトでも販売をスタートさせ、アレンジメニューの提供やギフトの開発、
秋田県や都内の日本酒バーやワインバー等でのおつまみとしての提供、
さらには海外に向け〈FOODEXJAPAN 2021年〉のエントリーも検討しているとのこと。
秋田の風土に脈々と伝わる火野カブをアレンジしたお漬物。
食べることで、日本の豊かな食文化をまたひとつ感じ取れるかもしれません。
店頭で見つけた際は、ぜひ食べてみてください。
information
お酒に恋するかなかぶ漬け
価格:1,080円(税込)
内容量:180g ※飲食店での内容量、価格は異なります。
販売・提供場所:
首都圏:AKITA DINING なまはげ 銀座店、西麻布 Wine Bar 綺羅星、あきた美彩館
秋田県内お土産ショップや道の駅、飲食店
販売会社:ひとによし株式会社(秋田県秋田市中通6丁目7-9 畜産会館4F)
製造会社:株式会社福寿草(秋田県にかほ市馬場字冬師山8-4)
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